Wilde Jagd ≪リストの悪魔主義〜パガニーニ≫投稿者:ふゆひこ 投稿日:2004/01/11(Sun) 22:57 No.1283

大井和郎さん(←日本人はなんか“さん付け”になってしまう(笑))の超絶技巧練習曲集の初稿のCDを買ってきました。で、まだあんまり聴いてないんですけど、まずうれしいのは野本由紀夫さんの詳細解説です。でですね。第8曲“Wilde Jagd”の意味について、解説されてます。野本さんはヘルム著『リスト』の作品解説で“死霊の狩”としています(それを参考にされたジャンケレヴィッチの『ヴィルトゥオーゾの冒険』の邦訳でも、そうなっている)。

この“死霊の狩”という意味については、NMさんがサイトで詳細に書かれているので、ぜひ参照していただきたいのですが、簡単に書くと、ゲルマン神話の概念でヴォータンが夜に引きつれて、天空を駆け巡る魔物だとか、魑魅魍魎の群れのようです。そこでNMさんは“幽鬼の群れ”という上手な訳を与えられてます。

僕は“どっちなのかな〜”とわからなかったので、ずっと定着している“狩”と呼んできました。

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ふゆひこ > で、いろいろ調べたことを(といってもWEBだけですが(笑))。まずですね。この“ヴォータンの率いる魔物の群れ”というイメージでのテキストで、シェーンベルクが“グレの歌”の最終曲で作っています。原題は“DES SOMMERWINDES WILDE jAGD”邦訳は“夏風の荒々しき狩”です。詩の内容はほんと、クモやらカエルやら蚊がうごめくまさに“魑魅魍魎”(笑)。音楽は、激しさは感じませんが、混沌としたヒステリックさを感じます。テキストはここで読めます→http://209.16.199.17/lieder/v/various/gurre.html (1/11-23:05) No.1284
ふゆひこ > でですね、もうひとつのヒントが、ケルナーという人の“Lutzows wilde Jagd”というテキスト、定着している邦訳は“リュッツォウの荒々しい狩り”です。この曲には、シューベルトが歌曲を、ウェーバーが合唱曲を作っています。曲を探してるんですが、残念ながらまだ聴けてません。ですがテキストを見つけました。ここのページです→http://www.davier.de/koerner2.htm
正確に理解できないんですが、翻訳サイトで英訳して読むと、なんか普通の狩のイメージとも、ヴォータンの狩のイメージとも、どっちのようにもとれる気がします。 (1/11-23:11) No.1285
ふゆひこ > さらなるヒントが、リストはなんとこのウェーバーの“リュッツォウの荒々しい狩”をピアノ独奏曲に編曲してくれてるんです。ハワードでは第24巻に入ってます。S452です。で、聴いた感じデモーニッシュな印象をあまり受けないです。ケルナーの詩は普通の狩なのかな…。 (1/11-23:20) No.1286
ふゆひこ > 前々段で“もうひとつ”といいながら、だらだら書いてますが(笑)、パガニーニ・エチュードにも“狩”がありますね。これはとても明るい曲です。詳しく調べてないですが、パガニーニの原曲にも“狩”と付けられているようなので、リストはそれに従っただけでしょうか。リストのタイトルは“LA CHASSE”。そのまんま“狩”だけです。なぜリストは同時期に改定している超絶技巧第8曲の方は、“LA CHASSE”にせず、“WILDE JAGD”にしたのでしょうか?野本さんも指摘していますが、第8曲だけドイツ語なんです。やはりイメージが違うんでしょう。 (1/11-23:42) No.1287
ふゆひこ > なぜ1850年代初めでゲルマン神話なんでしょう?(神話のサイトで見ましたが、“ヴォータンの率いる魔物の群れ”のイメージはヨーロッパ全体に広がっているようですね)。ということでワーグナー=リスト書簡集をちらちら見てみました。リストはすでにこのころワーグナーとは深い付き合いです。でですね。ちょうど1850年代の初めのやりとりで、リストはワーグナーから“ニーベルング”の構想について、いろいろ話されているんですよ。リストがゲルマン神話のイメージを念頭においてもおかしくないですね。 (1/11-23:50) No.1288
ふゆひこ > 僕の今の考えはですね、リストは“普通の狩”のイメージと“ヴォータンの狩”のイメージ、両方を持っていたのかな、と。いずれにしても西洋の“狩”の文化、ゲルマン神話についてもっと理解を深めないとわからないですね。僕はこの曲をこれからどっちでもとれる“荒々しい狩”と呼ぶことにします(←ずるい(笑))。神話のサイトでも、“ヴォータンの率いる魔物の群れ”の意味で“荒々しい狩”の訳語が与えられてました。みなさんはどんなイメージでこの曲を聴かれています? (1/11-23:55) No.1289
CGS > いつも思うのですがパガニーニに入っているla Chasseは英語で言うChaseだと思うんです。狩でもいいのですが、どちらかというと「追いかけっこ」に近い遊び的な意味合いがあるのではと。
ウエバーの曲は探そうとしたのですが見つかりませんでした。(ウエバーって、、US では人気ないのかな。舞踏会の誘いぐらいしかないです。)
(1/12-04:10) No.1290
ふゆひこ > 確かに、パガニー二の曲は楽しげな感じがしますものね。詳しくわからないのですが、最初の旋律が“狩で吹かれるホルンに似ている”から“狩”と呼ばれている、とか(めんどりの鳴き声に似ているから、交響曲“めんどり”と呼ばれるハイドンと同じ仕打ち(笑))。ウェーバーって日本でもそんなに頻繁に作品が取り上げられている、って思えないです(あと、魔弾の射手とコンツェルトシュトゥックぐらいかな。僕もあんまり知らないです。)隠れた傑作がたくさんありそう。 (1/12-11:08) No.1296
ふゆひこ > 重要な点を意識していませんでした。よく考えると、超絶技巧練習曲は1837年の“24の大練習曲”の段階で曲想はほぼ最終版に到達してるんですよね。その段階では標題はない。その後、マゼッパが先走りしますが、1851年の段階で標題が選ばれるわけです。リストが1851年の段階で(出版は52年ですからその段階ですかね)、8曲目にどのようなイメージがふさわしいか、と思ったかが重要ですね。標題音楽の罠ですが、普通は、どんな標題音楽を聴いても、純粋器楽として聴いている方が多いでしょうね。僕もそうです。 (1/12-11:16) No.1297
NM > いつもながら大変面白い話題提供、脱帽です。Wild Jagdという言葉の訳は確かに気になりますよね。英語・フランス語では「狩」という訳語が当てられているように思いますが、私はまあせっかくだから日本語の利点を生かそうということで(ついでに「Wild Jagd」のお話も面白いので)、独和辞典の訳語を拝借し、「幽鬼の群れ」としました。 (1/13-02:45) No.1300
NM > La chasseはCGSさんのおっしゃるとおりChaseの元となった単語だと思いますが、フランス語では「狩」が第一義です。「Wild Jagd」に関してなのですが、「スケルツォとマーチ」にこの名前が与えられる予定だった、ということをハワードのライナーで読んだことがあります。「スケルツォとマーチ」は幾らなんでも狩にしては不気味すぎるので、これはやっぱり神話の世界に関係があるんじゃないか?と思います。 (1/13-02:48) No.1301
NM > 最近読んだ「オペラの歴史」なる本で、ワグナーはこのゲルマン民話をパリ滞在中に発見した…というくだりがありびっくりしました。残念ながらワグナーに関しての知識が乏しいのでこれ以上詳しいことは言えませんが、興味深いところです。また、どうやらこの「ドイツ神話を採り上げて音楽化する」というのはワグナーだけに限らず、1840年頃にはメンデルスゾーンも「ニーベルンゲン」による舞台音楽を構想しており、また他の小作曲家達による作品も残されているとのことです。 (1/13-02:54) No.1302
NM > ちなみに私は「舞踏会への誘い」の作曲者が「キャッツ」を作曲したのだと子供のとき真剣に思い込んでおりました。 (1/13-02:56) No.1303
George loves Franz > ちなみに、John Crowlyが(Daemonomania)という本のなかでもWilde Jaegerについて触れています。幽鬼が駆け巡るという神話が16世紀ごろ、プラハや欧州いたるところにあったとかかれています。
英語圏ではですね、Wildという単語が日本語でも使われるワイルドのほかに、「荒野の」みたいな意味も含まれるので、独語のJagdを英訳して"wild hunt"なっているようです。私は、単なる狩ではなく「幽鬼の疾走」の方を宣伝しています。
La Chasseは仏語第一義-狩として宣伝してますが。
NMさん、おもしろすぎ。どこから「CATS」が? (1/13-04:37) No.1305
NM > 20年近く前のある春の日がな、N響アワーを見ていたら「ウェーバー作曲 キャッツ」のテロップが出て、楽団員さんがみんな猫の紙製帽子をかぶって一生懸命演奏し始めました。子供心に「これはきっと、音楽室でシューベルトの横に肖像画が貼ってあるウェーバーに違いない!」と思ったのです。ちなみにそこにはリストの肖像もあったのですが、それは年老いたイボイボリストで、客観性のない子供は「そうか。リストっておじいさんだったのか(←産まれてから一生こういう顔だったと信じ込んでいる)」と信じ込んだのでした。ちなみにJohn Crowlyというのはもしかしてオジーの「Mr.Crowly」ですか(笑)。 (1/13-08:44) No.1307
Franz loves Goerge more > わはは。確かに両方ともウエバーだ。(実はウエバーの処女作、ジーザスクライストスーパースター全曲いまだに歌える私。はい、パープルのヴォーカル、イアンギランが、オリジナル版のジーザスでした。最近スキッドロウのセバスチャンが、ジーザス役で、ツアーしてます。)
Mr.Crowlyはどうもそのようです。オジーの歌詞読んでもよくわかりませんが。最近オジーはアメリカでお茶の間のスターに成り下がっています。 (1/13-11:00) No.1308
Franz can't spell George > 私の学校の音楽室には、リストはいませんでした。でもなぜかロッシーニはいた。 (1/13-11:01) No.1309
Frederic is jealous with George&Franz > 音楽室には、バッハ、ベートーヴェン、シューベルト、ウエバー、ロッシーニ、チャイコフスキーと、ハイドンとヘンデルがいたかもしれません。なぜかショパンもいない。 (1/13-11:05) No.1310
HSK > 確かに超絶とパガニーニ練習曲の題名、日本語名は同じですが、英語は違いましたね。曲想も違いますし。なるほど、パガニーニ練習曲の「la Chasse」は遊びのニュアンスも含まれていたのですね。また勉強になりました。
ちなみに、私の学校の音楽室は誰の肖像画も飾られていません(爆)。 (1/13-19:39) No.1311
ふゆひこ > おお。さまざまなヒントをありがとうございます。“スケルツォとマーチ”の巻に手を付けていないので、解説を読んでいませんでした。そのように書いてありますね。ハワードはただ“スケルツォとマーチ”が“狩”のイメージにふさわしくないため、その案は流れた、みたいな書き方でした。ですが、ワーグナーがその“幽鬼の群れ”のイメージに注目していること、当時そのイメージがヨーロッパに膾炙していることなどから、やはりリストは“幽鬼の群れ”“ヴォータンの率いる疾駆する魔物”というイメージを持っていた可能性を強く感じます。希望として、そうであって欲しいな。ますます超絶技巧練習曲集の幻想文学性が強調されるんで。 (1/14-01:50) No.1312
ふゆひこ > オジー・オズボーンの“ミスター・クロウリー”は、黒魔術師のアレイスター・クロウリーのことです。ジョン・クロウリーという人は、よく知らないのですが、ネットで検索したところファンタジーとかの小説家のようですね。アレイスター・クロウリーから筆名をつけたのかな、と思いました。アレイスター・クロウリーの本は、国書刊行会という出版社からたくさん出てたりします。読む気があまりおきないですが(笑)。しかし“ミスター・クロウリー”は名曲ですね。 (1/14-01:55) No.1313
ふゆひこ > オジーのランディ・ローズに捧げた“TRIBUTE”というライブアルバム(僕が生まれて初めて買ったCDです)のコンサートオープニングでオルフのカルミナ・ブラーナが使われてるんですよ。僕は長いこと、この曲がなんなのか知りたかったんですよね。それで最初「誰かのレクイエムの怒りの日に違いない!」と勝手に思い込み、片っ端からレクイエムを聴いていったのでした。ベルリオーズ、ヴェルディ、フォーレ、ケルビーニ・・・・。そして最後に買ったのがアンドルー・ロイド=ウェッバーのレクイエムでした。もちろん探していた曲ではありませんでしたが、ロイド=ウェッバーのレクイエムは大変気に入りましたよ。なんでカルミナ・ブラーナだって分かったかは、思い出せないです(笑)。 (1/14-02:02) No.1314
ふゆひこ > NMさんがキャッツの作曲家=C・M・ウェーバーと思い込んだのと同じように、僕は“LET IT BE”は角川映画の『悪霊島』のオリジナルテーマソングだと思い込んでました(笑)。 (1/14-02:06) No.1315
ふゆひこ > わはは(笑)イアン・ギラン、セバスチャン・バックがジーザス・クライストをやってるのですか!舞台の方ですよね。僕は映画しか見たことないです。うーん確かに、ロック・アーティストならば、キリスト役のために髪の毛を伸ばす必要ないです(笑)。うーん。オジー・オズボーンのカリスマはもう失われちゃったのでしょうか。かなしい。 (1/14-02:12) No.1316
ふゆひこ > 音楽室の肖像画も教育改革の一環として、一新すべきですよね。レーマン画のリストとかブラームスももっと若い頃。全員若い頃の肖像がいいな。そうすればもっとみんなクラシックを聴くかもしれない。僕が通ってた小学校ってなんかあったかな。とりあげられた曲は覚えてるんですが。 (1/14-02:25) No.1317
George Forgot about Crowly, duh! > セバスチャンの刺青を隠すために毎日メークの人が二時間も体中にファンデーション塗りたくったようです。(半裸のシーンがあるので...!)ギランは、ステージロンドンで70年に一度やったかどうかだと思います。
オジーだけでなく彼の奥さんなんか、いま午後のワイドショーの司会やってます。(げげ。きょうはセーラファーガソン公爵夫人がゲストだったのです。といいつつ見ている私もロッカーではなく普通のオバサンに成り下がって悲しい。 フランツ助けて) (1/14-14:31) No.1319
ふゆひこ > わはは(笑)。刺青がアウトでしたか(笑)。でも刺青ぐらいあるほうが“ジーザス・クライスト・スーパースター”のテーマに合いそうです(笑)。オジー・オズボーンって前から、まぁ“ほんとは家庭的”というイメージもあったから、まぁ納得できるかな。 (1/14-23:59) No.1320
ふゆひこ > いつも“WILDE JAGD”で検索していたので、どうも解説ページが引っかからなかったのですが、“Wild hunt , Wotan”で検索かけたら、かなり出てきますね。こことか→http://www.vinland.org/heathen/mt/wildhunt.html
中段をちらっと読んだのですが、やはり1830年代〜40年代ぐらいに、西欧に広まっている“WILD HUNT”の民話を体系化されたものが出版されたりしたようです(ワーグナーのパリ時代ともあたるかな)。もうリストの“Wilde jagd”はこの“幽鬼の群れ、ヴォータンの率いる魔物の群れ、荒々しき夜の狩”のイメージで間違いない気がします。 (1/15-00:03) No.1321
ふゆひこ > リストからアレイスター・クロウリーまでつながる、というすごい連想になってますが(笑)、シュニトケがインタビューで“リストは音楽に悪魔主義を導入した最初の音楽家だ”っていう発言を読んだんですよね。“WILDE JAGD”のイメージがだんだん掴めてきたら、ますますシュニトケの言葉に共感できます。うーん。でもベルリオーズの方が最初のような気がする。 (1/15-00:08) No.1322
Franz, the black magician > 最近ふゆひこさんにもお話したのですが、実はリストは、オカルトとかにも結構造詣が深かったりして、「Black Sabath」や、ジミーペイジは、リストなしにしては語れないのです。(語れますけど。)ミュージシャン・詩人とオカルトってナンかどこかでいつもつながっているのは否めないような。 バイロンとかシェリーとかもそうだし。オカルト自体が、ロマン主義の産物なんでしょうか?(神の存在が不滅のものではないという考えが一般にも普及してしまった...?) (1/15-05:09) No.1323
What about Paganini? > パガニーニは、本人が悪魔主義を導入したわけじゃないですよね。本人は他人の作った話を否定しなかっただけなんでしょう。音楽自体は、ロマン派Program Musicというよりは、Classical Eraの最後という感じですから。(パガニーニをよく知らないピアニストが、コンクールで一緒になったヴァイオリニストのパガニーニコンチェルトをきいて、「最初ベートーヴェンの初期の作品かと思った」といってました。あたってます。(LVBは、ヴァイオリンコンチェルトは一曲しかかいてませんが。) (1/15-14:15) No.1324
ふゆひこ > おお、そうなんですよね。へヴィ・ロックの一部のミュージシャンがオカルトとか神秘主義の雰囲気を追求するのって、ロマン主義、耽美、デカダンスの流れから始まる感性でもあると思います。ピンとこない人のために書くと、例えば“Wilde Jagd”を形容する言葉を並べてみましょうか→“迫力、破壊的、劇的、美しい旋律、疾走感、幻想的”。これ、そのまんまオジー・オズボーンを代表するへヴィ・ロックの音楽の形容に使えます(笑)。あと注目すべき点は、“超絶技巧”でしょうね。なぜイングヴェイや、リッチー・ブラックモアはスーパー・テクニックを追及するのか?神秘主義とスーパーテクニックがどこかでつながると思います。(技巧そのものが持つ“神秘性”とその音数が生み出す“幻想性”かな)←考え不足ですが(笑)。 (1/16-23:54) No.1327
ふゆひこ > ロマン主義の中のオカルト、神秘主義って重要な側面ですよね。詳しくないですけど、僕が思っているのは“オカルト”とかってむしろルネサンス、バロック、中世の頃の方が多いんじゃないかな…と(リストの“死の舞踏”のインスパイアの元の絵とか、トーマス・デ・セラーノの“怒りの日”とか)。そういう悪魔とかオカルトっていうマイナスのイメージってプラス側の宗教と表裏一体のような気がします。カロリーヌ・ヴィトゲンシュタインが宗教に入れ込むあまり、なにかオカルトっぽくなった(←詳しくないですが)のもそんな側面かな。トーマス・マンの『魔の山』にナフタっていう熱心な宗教家が出てくるんですが、彼も何かオカルトっぽい。 (1/17-00:03) No.1328
ふゆひこ > 僕が今、持っている考え(印象)をまとめるとですね。ルネサンス、バロックの頃から存在するグロテスクなオカルトに、ロマン主義者達は“美しさ”を見出したのでは、という感じ。 (1/17-00:07) No.1329
ふゆひこ > おお、確かにパガニーニはリスト以上に悪魔的なイメージを与えられているのに、音楽性からは強くは感じないですね(カプリースとコンチェルトぐらいしか知らないんですが)。古典派の最後っていう捉え方には、なるほど、と思いました。 (1/17-00:14) No.1330
GS-ウエで、わけのわからない名前を使ってしまいました。 > 二つ上のふゆひこさんの見解。賛成です。パガニーニは音楽的・芸術的に発展しようという高尚な意図はなかったようです。ギターのための作品は美しいものがたくさんあって『パガニーニ=ギタリスト』という面をイングヴェイだけではなく普通のクラシック愛好家にも広く愛してもらいたいです。本人は、ギターの方が好きだったとはっきり言ってます。グラモフォンから、ギルシャハムというヴァイオリニストと、なんとかゲランとか言う人がパガニーニのソナタ(Violin+Guitar)CD出してます。火事で避難するときにもリストの本とともにこれだけは持ち出します。 (1/17-05:42) No.1338
ふゆひこ > ヴァイオリンとギターの二重奏ってパガニーニに限らず聴いたことがないです。美しい響きが想像できますね。僕の持っているパガニーニの知識は、ゴシップの域を出ていないので間違っているかもしれませんが、確かパガニーニは弟子をとらなかったとか。そのためパガニーニの奏法が正確に後世に伝わっていない。その辺が演奏技法を神秘のヴェールで包んだヴィルトゥオーゾの神秘主義、という考えを持っています。リストとは違いますね。 (1/17-14:11) No.1341
ふゆひこ > ジャンケレヴィッチがなんか書いているだろうと思って、パラパラめくったら書いてました。“もしかすると、抵抗しがたい誘惑者とは悪魔なのかもしれない……。一種の悪魔主義とは、こういった悪気のなさ(innocence)にこそ潜んでいるのではないだろうか。ドラクロワが有名な絵画のなかで描いたように、パガニーニはどことなくメフィストフェレスに似ている。パガニーニは悪魔にとりつかれたようにヴァイオリンを弾くのだが、そのヴァイオリンで悪魔がトリルを奏でる。ヴィルトゥオーゾの、関節が奇妙な曲がり方をしているように見えるシルエットは、悪魔が片足を引きずりながら歩く姿を暗示しているように思える。”その後、リストの話につながり“≪死の舞踏≫などは言うまでもなく、デモーニッシュな魅惑について十分に明らかにしてくれる……。(略)誘惑者=名演奏家をめぐってその伝説をつくり始めている。(略)彼らの人間技を越えた勝利は、運命との口外できない暗黙の了解、あるいはオカルト的な力の超常的な効果によるのではないだろうか”(『リスト ヴィルトゥオーゾの冒険』ジャンケレヴィッチ著 伊藤制子訳 春秋社 P51〜52)。僕のNO1327の書き込みはこの辺につながります。 (1/17-14:26) No.1342
ふゆひこ > ドラクロアのパガニーニはこれです。初めて見ました。たしかに奇妙に体が歪んでいますね。http://www.artprints-on-demand.co.uk/noframes/delacroix/paganini.htm (1/17-14:31) No.1343
ふゆひこ > ハワードのCD全集で、なぜオカルト色の強い絵画ばかりが使われるのか?というのもリストの音楽が持つ悪魔的、幻想的イメージの表れだと思います。ちなみにジャンケレヴィッチの文章で“悪魔が片足を引きずり〜”というのは、岩波の『ファウスト』の注釈で読んだのですが、悪魔は天国から地獄に落ちたときに足を挫いたのか骨折したのかで、片足を引きずるんだそうです。 (1/17-14:37) No.1344
GS > パガニーニの姿勢、これ、ギタリストの姿勢です。わたし、背骨が曲がっているというか、ねじれてるんです。なぜかというと右肩を後ろに引いて左は顔というかあごヴァイオリンを支えているからです。ギターも座っていても体の右側に重心を置いているので左肩が上がっているみたいです。(これがロックギタリストだとさらに、ギターの重みが左にかかってバランスをとるつもりで右の方に傾いてしまうわけです。ギタリストに聞くと背骨に痛みが走る人多いです。)これは私の見解ですが。
もう一つ、パガニーニは梅毒持ちで、その治療のために水銀を飲まされていたんです。その影響で骨がもろく晩年はあごの骨がほとんど解けていて話すこともままならなかったそうです。息子のアキレが通訳をしていたそうです。
(1/17-15:04) No.1348
Kinskiのパガニーニえぐすぎ > 悪魔が地獄で骨折?爆笑しました。シェファーの悪魔は健康そうな肉体美だったけど。あの悪魔、21世紀のUSAの基準(間違った美の基準といえますが)でも美しいですよ。リストはあんなに全身美しかったのでしょうか。 (1/17-15:09) No.1349
ふゆひこ > 確かにドラクロアのパガニーニの肖像にヴァイオリンでなく、ギターを重ね合わせると、なんかしっくりしますね。パガニーニがそこまでギターを演奏した、ということは知りませんでした。梅毒持ちというのはなんか聞いたことがあります。体のゆがみもその辺からきているのかもしれないですね。 (1/19-00:20) No.1356
ふゆひこ > 正確には“骨折、挫いた”という言葉は注釈には書かれていないんですが、“落ちたときに足を不自由にした”みたいに書かれているので、そんなとこなんだと思います(笑)。若い頃のリストは、肉体美というか、平均より痩せてスリムだったんじゃないかな。残されている肖像画も痩せたイメージの方が多いと思います。肖像画については真実はどうであれ、その印象を画家に与えたという点を僕は重視しています。けどカウルバッハとかレーマンが描くリストは男性的で力強いんですよね。その辺がリストが与える印象の複雑さかな。 (1/19-00:30) No.1357
たに > 昔凝っていたパガニーニの話が出ていたので、しゃしゃり出てみました(笑)。ヴァイオリン協奏曲の2,4,6番が好きでしたが、やっぱりいま聴くと一般に思われているパガニーニのイメージとは結びつきにくそう?な気が。確かヴァイオリンとギターのデュオは当時の彼女と合奏するために書いた曲だったと思うのですが、私はたぶんFMあたりでちょっと聴いただけだったと思います。で、パガニーニにはひとりだけ弟子がいて、フランチェスカッティの親(母だったと思いますが)がその人の教えを受けています。だからフランチェスカッティはパガニーニの流れを受け継いだ唯一といっていいヴァイオリニストに当たります。もっとも、私個人は彼のもの録音はオケ部分の省略があるせいもあってそんな好きではなかったのですが。やはりアッカルド!に尽きるでしょう(笑)。 (1/19-20:25) No.1361
ふゆひこ > パガニーニにも弟子がいるのですか。フランチェスカッティもアッカルドも名前も初めて聞きました。ちょっとネットで調べたら相当高名な人なんですね。フランチェスカッティの演奏でパガニーニを聴いてみたいです。ついでにクラウス・キンスキーの『パガニーニ』で音楽担当しているのがサルヴァトーレ・アッカルドでした。僕はこの映画、そういえばマルセル・マルソーが出ていたのを思い出しました。 (1/20-00:10) No.1363


Lola Montez 投稿者:Franz still loves George 投稿日:2004/01/15(Thu) 14:51 No.1325

今日本屋に行ったら、なんと、「ロスチャイルドLove Story」(ライオネルの方です。)の本と「ローラモンテス」が。 こちらではコーヒーを片手にリラックスできるように皮の椅子などが置かれているので、「すわり読み」していたのですが、結局「歴史のアトラス」(9.99$安い!)と買ってしまいました。

リストの人生のなかで、ローラを無視できないのはよく言われるスキャンダルではなくて、彼女が、リストに当時14歳だったハンス・ヴォン・ビューロウを合わせた事なんです。(Wagnerのリエンツィもこの時見てます。) 

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ふゆひこ > そういえば、僕がこの前立ち読みした本屋さんも、イスとかコーヒーとかOKだったような…(なんだ立ち読みOKじゃん)。ローラ・モンテスの本があるなんて、すごいですね。「歴史のアトラス」が一番おもしろそう。地図をベースに歴史が分かるようになってるのかな。おお、ローラ・モンテスとビューローの話、なんか聞いたことあります(NMさんが話してたんだっけかな…)。 (1/17-00:21) No.1331
ふゆひこ > 最近、僕は“かな…”で終止する文が多いです(笑)。そういえば、前に紹介した『歴史は女で作られる』というローラ・モンテスの映画、やっぱりリストも登場するようです。 (1/17-00:23) No.1332
NM > あれ?私ふゆひこさんに教えてもらった気がしますが(笑)。以前ルードヴィッヒ2世の本に関してローラ・モンテスネタがありましたよね、なんていう本でしたっけか。狂王ルードヴィッヒでしたっけ?あれ忘れてしまった。ちなみにこの話は本当なんでしょうか。疑わしいという話も聞いたような気がするのですが…。 (1/17-05:04) No.1335
Franz can't forget George > ローラモンテスの映画なんてあるんですか?ルードヴィッヒは、一世のほうみたいです。(それが原因で退位したような話聞いたことがあります、よく読んで見ます。) (1/17-05:33) No.1337
Franz still loves George > まだ、そこまでいってないのですが、真ん中辺によくある挿絵のページに、スカートをめくって長い足を見せているローラがベッドに腰掛けていて、それをながめているルードヴィッヒ一世の漫画があります。でその説明が、『美しい足とはなれることが出来ないので退位した』
そのほかに、ローラがワシントンに来た時ちょうどインデアンの酋長たちが大統領を訪れており、なんとアパッチ酋長の’Light in the Cloud'と腕組みした写真を撮ってます。はじめて白人女性が一緒にとった写真だといわれているそうです。 (1/17-06:26) No.1340
ふゆひこ > おお、そうだジャン・デ・カール(だったかな?)著の『狂王ルートヴィヒ』の話をしたときですよね。すみません。過去ログを保存していませんでした。そのときにNMさんか僕かが、ビューロー、モンテスの話をどっかから見つけてきたのかな(笑)。そのときにNMさんが美人回廊でしたっけ、実際に行かれた、というお話をされたのをおぼえています。 (1/17-14:42) No.1345
ふゆひこ > ローラ・モンテスの映画はですね。これです→http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000D8RXK/249-1800065-5863568
邦題からだとローラの映画だなんて想像できないのですが、原題はそのまんま『Lola Montez』ですね。いつもDVD屋さんで買おうか、買うまいか悩んでます(笑)。 (1/17-14:46) No.1346
ふゆひこ > ローラ・モンテスはすごいですね。インディアンのところまで行っているとは。ここまで来ると確かに『歴史は女で作られ』てますね。Light in the Cloudという人、ちょっと調べてみたいです。 (1/17-14:49) No.1347
ビデオ今日送りました > ローラは、確かバーナム&ベイリーに招聘されていたはずです。この映画のページにサーカスと書かれていましたがその辺に由来していると思います。ちなみに、こちらではバーナム&ベイリーのサーカスはまだあります。 リストも彼らにUSツアーの話持ちかけられてませんでしたか? (1/17-15:12) No.1350
Franz can't get hands off George > ところで、フランツも競演したジェニーリンドも、バーナム&ベイリーに招聘されてUS ツアーしております。 (1/18-02:39) No.1355
ふゆひこ > おお。ビデオありがとうございます。楽しみに待ちます。バーナム&ベイリーというサーカスを知りませんでした。リストとバーナム&ベイリーの関係というのも、全く知りませんでした。ちょっと調べてみます。ローラ・モンテスは分かるにしても、リストにまで(笑)。さらにはジェニー・リンドまで(笑)。サーカスでいっしょにということでなくプロモートということなんでしょうね。 (1/19-00:52) No.1359
GeorgeSand > よく考えると当時は、まだ、合併していなくてP.T. バーナムだけかもしれません。そうですね。彼らはプロモーターとしても活躍していたのでしょう。 (1/19-04:29) No.1360


リストがモデル? ≪デュヴィヴィエ 『自殺への契約書』 ≫投稿者:ふゆひこ 投稿日:2004/01/10(Sat) 14:05 No.1279

昨日、久しぶりにジュリアン・デュヴィヴィエ監督の『自殺への契約書』を観ていたんですが、前からちょっと気になっていて、あらためて調べて見たことを…。物語は、第二次大戦後、対独レジスタンス地下組織の同胞達が15年ぶりに一堂に会することから始まります。一室の中ですべて進行する、舞台劇のようなサスペンスの傑作です。

その地下組織のメンバーの一人にですね。ピアニストがいるんですよ。そのキャラクターがもしかしたらフランツ・リストを意識しているのかな?と。名前はイヴ・ル・グバン。Paul Guersが演じています。

物語の最初で全員で歓談する場面で、彼はピアノを弾いて見せるんです。最初の曲の出だしがちょっとリストのタランテラに似ています。けど弾かれる曲はほとんどジャズ、シャンソンの即興です。途中でセルジュ・レジアニが演じるルジェから“こんな曲よりロマン派がいいな。ベルリオーズ、ワーグナー、特にタンホイザーがいい”と言われ、ワーグナーの“ワルキューレの騎行”をピアノで演奏します。

これだけではリストを意識しているとは思えないですよね。

実はこのル・グバン、神父服を着ているんです。会話の中からわかることは、戦争が終わってから5年後ぐらいに彼は神父となります。同胞の一人ブランシュから“君は名声を馳せながら、なぜ??君のあだ名は「女の幸福」だった”とも言われます。リストみたいじゃないですか!

どうなんでしょう。デュヴィヴィエあるいは原作者のジャック・ロベールがリストを好きだった、とかいう事実がわかればよいのですが、WEBでは調べられませんでした。

原題は“Marie Octobre”。彼らの組織名でもあり、ダニエル・ダリュー演じる、組織の女主人の名前でもあります。そうです。ル・グバンも恋するヒロインの名前が“Marie”なんです。

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CGS > ふゆひこさん、ありえますね。(ちょっとその映画見たことあるかわかりませんが。何年ごろの作ですか?)
「女の幸福」―いいですね。フランス人は結構リストの派手さとしゃれっ気みたいなの好きだから否定は出来ないでしょう。リスト以後、ピアノ弾きでそう人出てないですから(なぜか...) (1/11-03:18) No.1280
CGS > レジスタンスのメンバーがワルキューレって言うのは芸術の皮肉なんでしょうか。
(1/11-11:36) No.1281
ふゆひこ > 1959年の映画です。この映画、登場人物たちが戦後、それぞれの分野で活躍している(税官吏、医師、弁護士 etc)、という設定なんですけど、ストーリーを組上げるときに、デュヴィヴィエとロベールが、“ピアニストは何にしようか?そうだ!リストみたいに神父というのが面白いな。物語にも深みがでるし”、なんていう感じで考えたのかな、と思いました。リスト以外にいないですよねピアニストでその後神父になった、なんていう人。ワルキューレの場面は、そのリクエストしたルジェとル・グバンは楽しそうに演奏するんですよ。他の人も特に気にもとめていないです。映画からは特に皮肉めいた印象を受けないんですよね。デュヴィヴィエの意図が知りたいです(最近メルヴィルという監督のインタビュー集が日本で出版されて、そんな感じでデュヴィヴィエもないかな)。 (1/11-14:42) No.1282
CGS > 面白そう。ジークフリードの話とかがレジスタンスとナチの闘争とかに意味がかけられてたら、とか思ったのですが。ワルキューレって、欧米では圧倒的にナチを連想させる曲です。特に1959年ごろまでは。USではオリヴァーストーンのベトナム戦争の映画(またまた邦題知りません。ブランドーとかが出てるやつ)で、ワルキューレが使われてそれからはこちらの軍隊もよく使うようになりましたが。 (1/12-04:18) No.1291
CGS > ところで、数年前にバレンボイムが、イスラエルで「リング」サイクルだか演奏しようとして、ボイコットされたの覚えてます? バレンボイムもユダヤ人だと思いますが「芸術には変わりがないから」と踏み切ったので、初めて演奏されたのだったと思います。 (1/12-04:21) No.1292
GeorgeSand soCurious to know > コッポラの映画です。 (1/12-10:39) No.1294
GS > ワルキューレを楽しそうに弾くことで、余計に戦争が過去に終わってしまったものだという印象にしたかったのでしょうか?(こだわっている私。) (1/12-10:42) No.1295
ふゆひこ > おお“アポカリプス・ナウ”ですね。邦題は“地獄の黙示録”です。ヘリの編隊が爆撃するシーンで使われるんですよね。バレンボイムの話は、なんとなく知ってるような知らないような、という感じでした。やっぱり欧米諸国ではワーグナー、特にワルキューレと戦争、ナチスのイメージは根強いんですね。そこでGSさんの“戦争が過去に終わってしまったものだという印象に〜”というの卓見ですね!すばらしい!僕は“なぜワルキューレ?”と不思議に思っただけで、そこまで考えられませんでした。おおっデュヴィヴィエの意図はまさにそれだと思います。そう考えるとこの映画さらに深みが増します。 (1/12-11:36) No.1299
Frederic loves George > そうそう、最近Appocalyps now-Reduxという新版がTVで放映されていて見てしまいました。マーティン・シーンが、若くて一瞬チャーリーかと思ってしまった私。
主人の90年の'gulf war'の時に乗っていた船が、実は最初にクウェートに上陸したグループだったんです。それで、皆が取ったホームビデオを当時のキャプテンが編集しヘリが、離着するところとか、ミサイルを発射するところなどになぜか「ワルキューレ」をBGMに。笑ってしまったのは私だけではありません。 (1/13-04:49) No.1306
ふゆひこ > 日本でも『地獄の黙示録』の再編集版は大々的に公開されてましたよ。見に行こうかな、と思ったんですが、気が重くなりそうなのでやめました。マーティン・シーンが主人公ですよね。『地獄の黙示録』でもあのヘリ編隊の殺戮の場面をエンターテインメントとして描いてましたね。その辺が戦争の残酷さなんですが、イメージ的には、ヘリの編隊をワルキューレの騎馬隊になぞらえるという優れたイメージだと思います(『イージーライダー』で、馬の蹄鉄を直すカウボーイの後ろでバイクのパンク修理をするキャプテン・アメリカ、というイメージにも匹敵すると思う)。 (1/14-02:54) No.1318


Longfellow 投稿者:GeorgeSand soCurious to know 投稿日:2004/01/12(Mon) 09:51 No.1293

ちょっと、ロングフェロウの本を探していたらなんと”EXCELSIOR"てのが有りました。(持ってないです。)
関係あるんでしょうか?
うちの現実の主人がですね、「ああ、10歳ごろの遠足でロングフェロウのうち(博物館―例のヒーリーによるリストが飾られている)、いったことあるよ。」
といってました。

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ふゆひこ > おお。関係ありますよ。リストの“エクセルシオール”はロングフェローの詩に作られた“シュトラスブルク大聖堂の鐘”という合唱曲の第1曲目です。僕のサイトではハワードの36巻のところに書いてます(いま読んだら、リストとロングフェローって関係あったのかな?みたいに書いたままでした(笑))。ということはボストンの小学生は、みんなキャンドルを持ったリストにあたたかく迎え入れられてるんですね。うらやましい。 (1/12-11:25) No.1298
Franz Loves George > おお、(またでました。)ではぜひ買います。1878年版です。リストが「三つ折りの人生Weimar-Budapest-Rome」を送っている真っ最中です。 (1/13-04:21) No.1304



ゴドフスキ 投稿者:ミチ 投稿日:2003/12/31(Wed) 01:16 No.1227

ゴドフスキの話題が出たので、そういえばゴドフスキのサイトがあったなと思い、バイオグラフィーの所を読んで見ました。レパートリーに関しては
”スタンダードな曲は全てレパートリーとしていた。”
としか書いてありませんでした。当時はリストのどの曲がスタンダードだったんでしょうね。
そのほか興味深い記述がいくつかありました。
”リストのような偉大な音楽家の弟子になれたらどんなに喜ばしいことであろう。〜以下略”
まあ、この文は自分は生涯でほとんどレッスンを受けなかったということを言いたかったみたいですけどね。
他に
”母親と叔父の死後、レオン・ザクセというパトロンに息子として迎い入れられたその神童はヨーロッパに戻りリストの教えを受けてはどうかという申し出をザクセから受けた。”
しかし、ゴドフスキがヨーロッパに戻ってまもなくリストは亡くなってしまいます。残念!ゴドフスキがリストの弟子になってたらどんなスーパーピアニストが誕生していたのでしょう。

 ついでに彼のリスト録音を上げておきます。
・Gnomenreigen
・La Campanella
・La Leggierezza
・Liebestraum #3
・Un Sospiro
・Maiden's Wish (Chopin)
・My Joys (Chopin)
・On Wings of Song (Mendelssohn)

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ふゆひこ > ゴドフスキーがリストの弟子になっていたらすごそうですね。リストの“超絶技巧練習曲”の主題を使って48の練習曲とか作ってそう。録音で残っているゴドフスキーのリストの作品は、有名なリスト名曲集という感じですね。ソナタとか大曲の録音が残っていれば・・・というのは贅沢な希望ですね。 (12/31-12:33) No.1231
George Sand > わはは、いまひとりで、Douze etudeの「ハーモニー」とパガニーニetudeの「シャッセ」を一緒にしたやつとかをゴドフスキーが作ってないかなとか想像してたところです。上の録音リスト『私のベスト10』みたいなやつです。MP3playerに全部入っている。これにマゼッパが入っていれば完璧です。 (12/31-13:53) No.1234
ミチ >  ぎゃはははは!!「リストの超絶技巧練習曲による48の練習曲」!!笑わせていただきました!!どうせなら「パガニーニ練習曲」「演奏会用練習曲」「怒りをこめて」なども織り交ぜて欲しいです(笑)。
 ゴドフスキのニックネームが「ピアノのブッダ」って知ってました?これもかなり自分としては面白いと思いました(笑)。 (1/2-01:05) No.1246
A・BC > ゴドフスキーはリストが亡くなった後、サン=サーンスに師事しますがサン=サーンスはまともに教えないでほめてばかりだったとか・・・養子にしようとしてゴドフスキーに断られたそうです。

ご存知かもしれませんが、ゴドフスキーは「左手の神様」とも呼ばれていました。 (1/2-12:36) No.1249
CGS > おお、サン=サンス、教師としてはだめですね。私、褒められたら、先生、変えることにしてます。そういう人からは、お金払って習う事既にないです。 (1/2-13:58) No.1250
ふゆひこ > ゴドフスキーがリストではなくショパンを選んだ、というのはモティーフ、音素材としてはリストよりショパンの方が魅力的だったんでしょうね。“ピアノのブッダ”というのは知りませんでした。孤高のイメージがそう呼ばせるのかな。サン=サーンスとの関係、“左手の神様”というのも知りませんでした。ゴドフスキーの曲、あんまり聴かないんですが、なんか聴いてみたくなってきました。結構、教えを乞う人の才能が、その教師に匹敵していたり凌駕していたりすると、子弟関係は難しいんでしょうね。詳しくないですが、モーツァルトとベートーヴェン、シェーンベルクとラヴェルとガーシュインだっけ?そんなエピソードを読みました。 (1/2-14:43) No.1253
ふゆひこ > ↑“師弟”関係の間違いです。その点、リストとチェルニーというのは良い師弟関係なのかも。確か、チェルニーのもとを離れ、ピアニストとして活躍するリストの演奏をチェルニーが久々に聴いて“全く教えたとおりに弾いてない…”みたいに嘆いていたと思います(笑)。 (1/2-14:46) No.1254
ミチ > そういえば、ゴドフスキは「The Pianists' Pianist」(ピアニストの中のピアニスト)とも呼ばれていましたね。CDのタイトルにもなってました。「左手の神様」ははじめて聞きました。A・BCさん、ありがとうございます。ブッダって「大仏に似てるから?」って思ったんですけど、違いますね(笑)。
 ブゾーニはショパンとシューマンよりバッハとリストの方が好みだと言っていましたが、ゴドフスキは明らかにショパンの方に傾いていますよね。ショパンのエチュードを”神聖なモノ”と見ていた人たちからの批判はかなり激しいものだったでしょう。 (1/2-19:20) No.1260
ミチ > それにしても、チェルニーはベートーヴェン、リストとすごい人達に挟まれちゃいましたね。ご愁傷さまです。
師弟関係を探るのは結構面白いですね。 (1/2-19:30) No.1261
A・BC > ゴドフスキーの編曲物が批判されていたのはその曲を弾ける人が本人以外にいなかったからでしょう。僕は編曲された後の曲の方が好きです。技術だけではなく雰囲気の変わってしまったような気がします。 (1/2-19:32) No.1262
CGS > 当時、飛ぶ鳥も落とす勢いだったガーシュインは、オーケストレーションが苦手で、ある日ストラヴィンスキーが訊ねてきた時、「お願いだからオーケストレーションの仕方教えてくれる?」と頼みます。当時貧乏作曲家のストラヴィンスキーは、「いいよ。その代わりにお金の稼げる曲のかきかたおしえてくれ。」といって、やんわり断ったそうです。 (1/3-03:30) No.1263
ふゆひこ > “The Pianists Pianist”というのはちょっと違う意味かもしれないですよ。よくポピュラーの世界でも“Musician's musician”とかいって、音楽ファンからよりも他のミュージシャンやプレイヤーから尊敬されるミュージシャンをそう呼んだりしますね。ゴドフスキーもそういう意味かな、とちょっと思いました。間違ってるかも。確かにゴドフスキーはなんかどっしりした顔してますね(笑)。ショパンのエチュードを素材にする、というのは(社会評価的に)すごい賭けというか冒険ですよね。たぶんゴドフスキーは“ただやってみたかっただけ”だと思うんですが(笑)。僕もゴドフスキーの編曲によって、ショパンのエチュードから新しい感動を受けました。 (1/4-00:45) No.1264
ふゆひこ > おお、ストラヴィンスキーでしたか。ストラヴィンスキーのセリフは笑えますね。確かにストラヴィンスキーの作風では儲からない(笑)。あと僕が知ってるエピソードで、ガーシュインがラヴェルに“作曲を教えてくれ”と頼んだとき“君は立派なガーシュインなのに、2流のラベルになりたいのかい?”(←正確じゃないです。)みたいに返された、というのを知っています。ガーシュインも才能があるがゆえの苦労をしたんでしょうね。 (1/4-00:52) No.1265
CGS > ラヴェルにも頼んだんですか? (爆笑)
私のストラヴィンスキに関する話は作曲家の人から聞いたので、もしかしたらそう言う話が入り混じっているのかも。 非常に似てますよね。 (1/4-04:36) No.1268
ミチ > A・BCさん、確かに曲を弾ける人がいなかった事も批判される大きな要因だったでしょうね。なにせゴドフスキは”未来のピアニストのための曲を書いている”と言っているくらいですからね。それに加え、音楽におけるpurist達は「編曲」という行為を悪とみなしてたので、彼の作品は偏見にさらされていたでしょう。(バッハ=ブゾーニのシャコンヌだけは編曲ですがピアノレパートリーとして別格の地位を築いていました。) (1/5-08:20) No.1269
ミチ > 「The Pianist's Pianist」は実は本に書いてあったことの受け売りです。ふゆひこさんの説明の方がしっくりきますね。
「王の中の王」は"The king of kings"だから「ピアニストの中のピアニスト」は"the pianist of pianists"になるのかな?(←形ではなく意味の問題ですね。無視してください。) (1/5-08:35) No.1270
ミチ > 作曲家同士のエピソードはホントに面白いですよね。CGSさんの教えてくれたストラヴィンスキーのそのウィットに富んだ返事は大好きです。
じゃあ、関係ないですが(笑)私の大好きな作曲家のスクリャービンにちなんだエピソードをひとつ。
スクリャービンの死後、ラフマニノフはスクリャービンの曲による連続演奏会を開いたんですが、スクリャービンのファンはそれに反対し、批評家は「スクリャービン音楽の独特の感情表現を把握していない」と批判しました。当時スクリャービンに心酔していたプロコフィエフは「スクリャービン本人の演奏は飛翔するようで、ラフマニノフの演奏は地上を這い回っているようだ。」と評したそうです。演奏会のあとプロコフィエフはラフマニノフに「でも、よく弾いたと思いますよ。」と告げたら「私が下手に演奏するとでも思っていたのかね。」と反論したそうです。「それ以後、彼とわたしの間の関係は最後まで修復できなかった。」とプロコフィエフは述べています。
プロコフィエフは作品を含めてラフマニノフが好きではなかったのだと思います。リストには全然関係がないですが(笑)。m(_ _)m (1/5-09:04) No.1271
ふゆひこ > すでに確立された個性を持っている人に対しては、同じように個性を持つ大作曲家は教師になりえないんでしょうね。ラヴェルとストラヴィンスキーはそんな考えを持っていたのかな、と思います。“教えてもいいけど、サン=サーンスのように褒めまくることぐらいしかできないよ…。それでもいい?”っていう感じでしょうか(笑)。 (1/5-23:36) No.1272
ふゆひこ > ゴドフスキーの“未来のピアニストのための曲を書いている”というのはすごい言葉ですね。それがアムランにあたるのかな。“音楽におけるpurist達〜”というところは、すごく興味深いテーマですよね(前にもちょっと話題にした“芸術は完全なものでなくてはならない”という思想にも関連しますね)。編曲でも他の楽器・ジャンルへの編曲は、まあ許せても、ピアノ曲からピアノ曲への編曲は、しかもゴドフスキーの場合エチュードからエチュードという、とんでもない編曲ですものね。あと編曲の場合“オリジナリティがない”という批判にもさらされます。リストもそういう批判を受け続けたと思う。 (1/5-23:44) No.1273
ふゆひこ > プロコフィエフもひどいこと言いますね(笑)。ラフマニノフについて詳しくないんですけど、ラフマニノフって結構同時代の作曲家、演奏家から手厳しい批評を受けていたのかな。ホロヴィッツもけっこう厳しいこと言ってました。20世紀初頭などにおいて旧時代のロマン主義というイメージが強かったのでしょうか。けど現代になって市民権を得たのはラフマニノフでしたね。日本においてラフマニノフはリストよりも知名度は高いと思うな。 (1/5-23:50) No.1274
A・BC > 周りの人(ピアノ演奏と何も縁がないと思われる人)に聴くとラフマニノフよりリストの方が知っている人が多いです。ただ二人とも知っている人はラフマニノフの方が好きなようです。 (1/6-15:51) No.1275
ふゆひこ > とても興味深い現象ですね。最初の“ピアノ演奏と縁がない人”の場合、なんか日本の義務教育に原因があるような気がします(笑)。リストは世界史の教科書にでてくるけど、ラフマニノフは参考書にしか出てこない、みたいな(笑)。おそらく二人とも音楽の教科書には出てこないでしょうね(笑)。それで後者の“二人とも知っている人”の方が、僕の言う“ラフマニノフの方が知名度が高い”というのにつながると思うんですよ。音楽が好きな人の間でポピュラリティを得ているのはリストよりもラフマニノフだと思うんですよね。 (1/7-00:46) No.1276
A・BC > おまけですが、ゴドフスキーは力を入れずに演奏する方法を教え始めた最初の人だったようです。ということはリストは・・・ (1/9-11:18) No.1277
ふゆひこ > それも面白い話ですね。一般に、リストは力任せに打鍵せず、腕をしならせるような奏法を教えた、というように読んだ記憶があったのですが。アムランのタッチによるところが大きいと思うのですが、確かにゴドフスキーの曲を聴くと、響きがすごく柔らかく感じます。同じアムランの演奏で、リストとゴドフスキーを立て続けに聞き比べると、何かわかりそうです。 (1/10-00:19) No.1278


トーマス・トランストロンメル 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2004/01/04(Sun) 00:58 No.1266

以前“悲しみのゴンドラ”というタイトルの詩集を紹介しましたが、詩人の名前を間違えていました。トーマス・トランストロンメル Tomas Transtromer が正解です(どうりで検索にひっかからないわけだ(笑))。ここに“悲しみのゴンドラ”が載ってます。僕には読めないですが(笑)。http://www.zapatosrojos.com.ar/Biblioteca/Tomas%20Transtromer%20New.htm
スウェーデンの詩人で、やはりかなり評価の高い人ですね。

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ふゆひこ > というわけで、リストの曲に触発された詩を集めた詩集などが出たら面白いですね。収録できるのは、

ヴェレシュマルティ“フランツ・リストに”
ボードレール“バッカスの杖”
アファナシエフ“凶星!”
トロンメル“悲しみのゴンドラ”

あと20作ぐらい欲しいな(笑)。 (1/4-01:02) No.1267


初めまして。 ≪Frederic Chopin & Franz Liszt≫ 投稿者:HSK 投稿日:2003/12/27(Sat) 16:29 No.1151

初めまして。
HSKという者です。
このサイトにはかなり前からお邪魔させて頂いてましたが、書き込みは今回が初めてです。

私がリストにはまり始めたのはつい最近のことなのですが、今ではかなりはまってしまっております。このサイトのおかげかもしれません。

リストは一部の音楽愛好者からは批判されがちですが、(ミチ様も書いてらっしゃいますね。)素晴らしい作曲家ですよね。奥が深いというか、一度はまると本当にはまっていくだけで抜けられませんよね(笑)。
ここの掲示板はレベルが高くて私にはついていけないかもしれませんが、これからも宜しくお願いします。

よろしければ私のHPもご覧下さい。(LOM様にリンクさせて頂いております。)
MIDIサイトで、リストの曲も作っております。
まだまだMIDIに関してもリストに関しても未熟者ですので何かアドバイス頂ければ光栄です。

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CuriousGeorgeSand > HSK様、私のサイトで、リンクしてよろしいでしょうか?英語サイトですが、ショパンリスト愛好家、ピアニストが非常に多いので。(私のところは、ふゆひこさんのリンクページにあります。)
また、MIDIなどについてもお話しましょう。(ふゆひこさんお先に失礼。時差の特典です。)(爆笑) (12/28-03:24) No.1160
ふゆひこ > 初めまして。HSKさんのサイトは有名なサイトですね。何度か訪れたことがあります。すごいですね。あれだけの数のリスト、ショパンのMIDIを作られているなんて。素晴らしいです。僕もGSさんと同様、リンクさせていただいてよろしいでしょうか?ですが僕は楽譜、MIDI関連の話題はさっぱりです(笑)。 (12/28-14:02) No.1169
LOM > HSKさん、ついにここにも来ましたね(笑)。
僕もまだここのレベルにはあまりついて行けていない感じなのですが、それぞれで適当に(?)話している雰囲気、大好きです。
最近リストファンの輪が“繋がって”行ってる感じで、嬉しいです。海外で、このように曲について詳しく書いてあるようなサイト、あまりないですよね。(僕が見つけられていないだけでしょうか?CuriousGeorgeSandさんのサイトも、すみません、よく使い方分からないですし。讃歌式なんですか?) (12/28-14:47) No.1173
LOM > 讃歌じゃない、参加です(笑)。 (12/28-14:47) No.1174
CuriousGeorgeSand > LOMさん、そうです。参加式で、メッセージボードが主体です。でも、あまり話題を提供する人が少ないのでページを増やしたわけです。左のメニューをクリックすると内容が現れる場合も有ります。
一応、メッセージのほうに何を入れたか紹介しておいてます。
HSKさんのMIDIすごすぎ。品質も高い。私はMIDIというよりクラビノーバで普通に弾いてるので、自分のひけるものしか出来ません。(ケークウオークのソナー買おうかと思ってますが。シベリウス使いにくすぎ。)MIDIは、いつもクラビノーバで、聞いてます。 (12/28-15:06) No.1178
LOM > CGSさん、一応入会してみましたが、本当に全部英語ですし、メンバー結構多いので、戸惑い気味です(笑)。
ついでにHSKさんの紹介がどこにあるかもよく分かりません…。 (12/28-17:18) No.1180
HSK > CuriousGeorgeSand様、ふゆひこ様
レスありがとうございます。
リンクの件、非常に光栄です。是非とも宜しくお願いします。私のページにはリンクのコーナーが無いのですが、現在作成中ですので完成次第、相互リンクという形でその節は宜しくお願い致します。
CuriousGeorgeSand様
CuriousGeorgeSand様はアメリカに住んでいらっしゃるのですか?
CuriousGeorgeSand様のページ、拝見させて頂きました。すごいですねぇ!英語はまったくダメなのですが、内容が充実し、楽しそうな雰囲気を感じました。
私のMIDIもそんな風に誉めて頂いて・・・くすぐったさをこらえるだけでせいっぱいです(笑)
これからもお世話になると思いますが、宜しくお願いします。
なお、LOM様のpushでInternational デビューという大それたことも目標にしておりますので、そのうちに英語にも対応する様に現在検討中です。その節は、英語のご指導を賜ります様、お願い致します。

ふゆひこ様
有名なサイトだなんてとんでもないです(笑)。ショパンはほぼ全曲ですがMIDIの質は全然ダメでレパートリーだけて持っているようなもので・・・(笑)。
ふゆひこ様にはいろいろ教えて頂くことがあると思います。
「フランツ・リストの回想」にもリンクして頂けるなんて光栄です。
ふゆひこ様もMIDIを作ってらっしゃるのですね。
「諦め」という曲、晩年の曲と聞いたので「灰色の雲」のような絶望的な曲をイメージしていたのですが、ノクターンのような綺麗な曲ですね。

LOM様
いつも自分のHPの掲示板だけに書き込みして、人様の掲示板に書き込みすることなんて滅多に無いので緊張しております(笑)。まずHNの考えるのにすごく苦労しました(笑)。
ここの掲示板は本当に専門的で見ているだけで面白いです。
リストの音楽だけにかかわらず、その生涯、リスト弾きまで・・・敬服します。 (12/28-19:46) No.1181
LOM > 何で僕のプッシュなんですか?(笑)
まぁ、実は僕もサイトの一部を英語版に…、という考えも無い訳ではないのですが。
でも、曲名をアルファベットに変えるだけじゃないんですか?S番号かLW番号かを付ければ通じるでしょうし。
(曲名に英語か、というのは非常に微妙です。アルファベット圏の方は原語で表記しているように思えるのですが…。)

それにしても、ここの掲示板はほんとリストみたいな寛大な方しかいないように思います。非常に暖かく、喋りやすい感じですよね。 (12/28-21:10) No.1182
HSK > CuriousGeorgeSand様、ふゆひこ様
早速私のHPにリンク集を作り(先ほど現在作成中と言ったのですが、もうできちゃいました笑)、リンクさせて頂きました。
何か不都合な点がありましたら、遠慮無くおっしゃってください。 (12/28-22:10) No.1183
ふゆひこ > “ふゆひこさん”でいいですよ。“ふゆひこくん”とか“呼び捨て”は困っちゃいますが(笑)。リンクありがとうございます。紹介文も非常にうれしいです。僕の方からも今日明日中でリンクしますね。僕のMIDIはほんと作り方わかんないんです(笑)。楽譜そのまんま入力してるだけ。ニュアンス無視(笑)。HSKさんのショパンを1曲さきほど聞きましたが素晴らしかったです。HSKさんもLOMさんも掲示板を楽しんでいただけているようでよかったです。掲示板は皆さんが書き込んでいただいてくれるおかげです。ありがとうございます。HSKさんのサイトは、LOMさんも言われているとおり曲名を原題と併記して、簡単な注意事項を英語で書くだけで世界中から注目されるサイトになると思いますよ。 (12/28-23:59) No.1189
CuriousGeorgeSand > HSKさん
早速ありがとうございます。メニューページに英語を日本語下に挿入するのが良いと思います。曲名は、原題にS番号(リストの場合)と、OP番号を入れれば、どの作曲家でも大丈夫です。(ショパンのマズルカ1.2.3.4.は、欧米では解りにくいです。原題名がわからなくても、調記号と作品番号で判断する人が多いようです。)
あと、HSKさんのMIDIは高品質なので、わざとオリジナルと変えた部分を挿入するなどして(当然その断りをメニューにいれたほうがよいですが、) 他人が、無断で使用した時にすぐ、わかるようにするのが良いと思います。メールで許可をお願いされた方に正確なファイルを送ってあげるとか...
(12/29-06:06) No.1192
LOM > “ふゆひこくん”ダメですか(爆)。
トップには、微妙に「このサイトの文章、および全体のデザインの著作権は、特別な注釈のある場合をのぞき、すべて管理人のふゆひこくんに属します。断りなく転載してはいけません。」って書いてありましたね(笑)。
CGSさん、転載は困りますが、オリジナルと変えたりしたら、ダメでしょう…。
MIDIって、確か作成者名をファイルの中に組み込めたと思います(違ったっけ?)。でも、賢い人はちゃんと気付いてそれを取り除いちゃいますから…(笑)。
同じ形式で作る、とかですか?曲の最初を共通で2小節と0.5拍だけあけておくとか…。
でも、これだけ膨大な数作ってますから、今更編集は大変ですよね…。 (12/29-08:19) No.1196
CuriousGeorgeSand > 私は、どう呼んで頂いてもかまいません。英語では、異性に名前を聞かれたときに、相手が自分の好みの場合は、”Anything you want me to be.."とか、"whatever you want to call me is fine by me"などという意味深な回答をすることもあります。
GS,でもCGSでもマダムサンドでもいいです。でもキュリアスジョージはご遠慮いただいております。なぜかというと英語では『おサルのジョージ』だからです。(爆笑してください) (12/29-09:11) No.1197
CuriousGeorgeSand > わはは、私いつも、どこか、楽譜と違うようにひいてます。(左手がオクターブ違いとか、和音の展開が少し違うとか。)
べつにMIDIのためにそうしているわけではなくて、ひきやすさ、響きが自分好みであるように変えているだけです。
もちろん、ピアノコンクールなどの場合は、楽譜を提出するのでだめですが、個人で楽しむ分にはいくらでもできます。
それについては、非常に興味深い議論を数ヶ月にわたって様々なレベル、国籍のピアニストたちと議論した事があります。 (12/29-09:15) No.1198
LOM > 僕も演奏するときは、低音を1オクターブ低く弾いてみたり、ハンガリー狂詩曲2番のカデンツァの後の上昇をコルトーの真似して1オクターブ下から始めてみたり(なかなかうまく弾けませんが…)。
でも、MIDIとして発表する場合、「知らない曲を聴く」のを目的としている人が多いですから、そういうのはちょっとかと…。
ハワードの代わりにホロヴィッツとかシフラとかがリスト全集弾いたら困るでしょ?(笑)
それに、晩年の小品なんかになると、変えようがないのが多いですよね…。 (12/29-10:45) No.1200
CGS > LOMさん、わはは。ハワードの代わりにホロヴィッツとシフラ。爆笑させていただきました。ハムリン(アムランでしたね失礼)というのも有ります。私そういう意味では、あまり、Purist ではないです。リストも演奏する時に、楽譜に忠実であることにこだわったとは思えないことが多くて。
確かにMIDIで、知らない曲を研究する人のために正確にと言うのは、否定できない事実である事はわかっていますが。楽譜読まないミュージシャンではない人がマイナーな曲を聞けるのがMIDIのいいとこでもあるわけですから。最近は芸術家でも、自分の作品をMIDIで発表できるわけですから。(12/29-14:47) No.1204
LOM > アムランも面白いですけど、アファナシエフってのもありますよ(爆)。あっ、ハワードの95枚どころじゃなくなりますね。150枚ぐらいいっちゃうかな?(笑)
僕もリストが楽譜通りに弾いたとはとても思えません。リストはいろんな意味で自由ですから。
まぁ、HSKさんのMIDIの作り方について僕達で議論してもしょうがないですね。彼に任せておきましょう。 (12/29-15:00) No.1205
ミチ > みなさんインターネットでホームページを開かれていて尊敬します。私なんか発表に値する知識や能力がなにも無いので皆さんがうらやましい限りです。
こんな私ですが仲良くしてやってください。(笑) (12/29-21:38) No.1207
LOM > ミチさん、別に知識や能力がなくても、僕みたいに自分の思ったことを勝手に書けば、それなりに人は来ますよ。
まぁ、サイトを開かなくても、こうしてここで話すだけで、かなり楽しめますね。10000人が10001人に増えてもそこまで何ともありませんが、リストを語る人が10人から11人に増えたら大した変化ですから。(あんまり分かりやすくない言い方ですね…) (12/29-22:08) No.1212
ふゆひこ > LOMさん。微妙なところを見つけられましたね(笑)。あれは“ふゆひこに属します”とすると、なんか偉そうなんで、ちょっとニュアンスを変えたんです(笑)。“君”は基本的に年上の人が年下を呼ぶときの呼称かな。ネット上では年齢は基本的にルール外なので“さん”付けが無難だと思っています。 (12/30-01:36) No.1219
ふゆひこ > MIDI作成の著作権管理は難しいですね。最初の数小節をあけるというのはよさそうですね。アファナシエフによるリスト全集(笑)。あったらすごいですね(笑)。やはりハワードは、いろいろな意味でなるべくしてなったリスト全集に適任のピアニストなのかもしれないですね。>ミチさん。僕の場合、昔からリストが好きでしたし、それなりに詳しかったですけど、自分でリストのことがよく分からないので、整理するために作っています。そのため間違ったこと書いていても、平然としてます(笑)。そんなもんですよ(笑)。>LOMさん。おっしゃられるとおりですね。音楽業界で少数派のクラシックの、さらに少数派のリストのファンですから…。一人増えたら大きな変化ですね。 (12/30-01:55) No.1220
ミチ > HSKさん。サイトを拝見させていただきましたが、リストの曲がほぼ全曲リストアップされてましたね。もしかして全曲作成を目指していらっしゃるのですか?
もしそうだったらハワードと同等のリストへの貢献者です。がんばってできるだけ多く作ってください。一リストファンとして応援しております。
ふゆひこさん。LOMさん。ありがとうございます。
ここの掲示板はほんとに見てるだけで楽しめますね。 (12/31-00:07) No.1222
LOM > アファナシエフよりも全集に適した(笑)ピアニストがいました。フジ子・ヘミングです!
今や大人気のピアニスト。彼女が全集やったら間違いなくリストも大人気になります!
アファナシエフとフジ子・ヘミング、同じ遅いでも、全く反対側にいますよね。
前、NMさんの掲示板で、アファナシエフの半音階的大ギャロップ、という話があって、大ウケしてしまったのですが、フジ子・ヘミングの感情こもった半音階的大ギャロップで人々が感動する、ってのもいいですよね(笑)。
彼女の「ラ・カンパネラによる華麗なる大幻想曲」も是非聴いてみたいです。胸を打つ繊細な鐘の音…(爆)。 (12/31-18:04) No.1238
HSK > 遅くなりましたが、皆様、開けましておめでとうございます。これからも宜しくお願い致します。
ミチさん
はい。リストは全曲を目指しております!
ハワードの素晴らしい演奏はコンピューターでは再現できませんが、人間の手には不可能な超絶技巧を打ち込みで再現したいと思います。(超絶37版やパガニーニ超絶技巧練習曲です)
リスト全曲打ち込むまでに何年かかるでしょう・・・。気が遠くなりそうですが、頑張ります。 (1/2-15:00) No.1255
HSK > 「開けまして」の字が間違っておりましたね・・・(笑)。「明けまして」です。(言われなくても分かりますよね笑) (1/2-18:01) No.1258
ミチ > HSKさん。素晴しい!だったらなおさら世界へ向けて英訳されたモノを作るべきですよ(曲名は原題でいいと思います)。世界的なサイトになれるような気がします。
ワクワク! (1/2-18:54) No.1259

19世紀前半のモーツァルト像 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2004/01/02(Fri) 15:02 No.1256

前にちらっと紹介した話で、“モーツァルトの作品がひどくアレンジされて演奏されていたことで、ある大作曲家が誤解し、後に考えを改めた”ということ、どの本で読んだかわかりました。これは冬樹社というところが1982年に出版した『モーツァルト事典』のP218に載ってました(いくら探しても僕の部屋にないのは、これは父親の持っている本でした(笑))。

その大作曲家というのはベルリオーズです。まず高橋英郎さんの解説“フランスでは十九世紀前半ではまだ『フィガロの結婚』(中略)…など、ひどくデフォルメされた形で上演されていた”。

でベルリオーズの文章。“私はこの大作曲家の劇的作品は、どれもひどい演奏で知る羽目になった。それで、彼の魅力と完璧な優美を少しはましな形で味わえるようになったのは何年もあとの話だった(後略)”

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ふゆひこ > ベルリオーズの文章は、“ベルリオーズ回想録”が出典ですね。僕の持っている本で、第17章P70に載っていました。 (1/2-15:18) No.1257


Lisztaffchen 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/12/28(Sun) 23:22 No.1184

めちゃめちゃ面白いことを発見しました。なんとリストにちなんだサルがいます(笑)。ドイツ語が理解できないのですが、どうも髪型がリストに似ているから、そういう名前らしいです(笑)。サルの名前はLisztaffchen(リステフシェン?)と発音するのかな?
http://www.jaderpark.de/web/lisztaffe.htm

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LOM > ここの掲示板は、こういう話題まで出てしまうから、素敵なんです(爆)!
リストにちなんだ、ですか…。ドイツでリストってそんなに有名なんでしょうか?日本でいうと、有名度的には誰ぐらいにあたるんでしょうか?でも、いくら有名でも、髪型では判断しませんよね(笑)! (12/28-23:46) No.1187
ふゆひこ > わはは(笑)。このサルうけますよね(笑)。ピアノ上手そう(笑)。ドイツを始めヨーロッパにおいてのリストの有名度というのは、よく分からないのですが、大作曲家の一員として地位はしっかりあるのだと思います。ドイツの特急列車にも、バッハやモーツァルト等大作曲家に混じって“フランツ・リスト号”もありますし。“日本でいうと、有名度的には誰”というのは難しいですね。日本人の大作曲家の層が薄いですから。文学者に移し変えると分かりやすいかも。夏目漱石がモーツァルト、芥川龍之介がベートーヴェンなら(←有名度だけで例えています)、太宰治はブラームス、三島由紀夫はワーグナー、リストは谷崎潤一郎かな(笑)。←いずれも有名度だけの例え。 (12/29-00:11) No.1190
ふゆひこ > このLisztaffchenという名前が付けられた時代が気になりますね。19世紀なんでしょうか?19世紀ならばリストはスーパースターですから、サルに名前が付けられてもおかしくないです(笑)。 (12/29-00:14) No.1191
CuriousGeorgeSand > もしかしたら、フンボルトが見つけたサルかもしれませんよ。 (12/29-06:08) No.1193
さりな > 私はドイツ語は少ししか分かりませんが、その綴りの発音は「リステフヒェン」ですね。
凄く面白いです(笑)。日本にはこのサルはいないんでしょうかねえ。 (12/29-11:49) No.1201
ミチ > ぎゃはははははははは!!!ウケる!!
思わずパソコンの前で大爆笑しそうになりましたよ。ほんとに髪型に由来してるんですね。面白すぎ! (12/29-21:32) No.1206
LOM > 機械翻訳させてみました。
日本語にすると、それこそもう意味不明なので、英語で。

Lisztaffchen

The Lisztaffchen belong into the relationship of the marmosets. Her/its/their name is easily explicable. Whoever knows the classic composer Franz Liszt will immediately recognize the distinctive hairdo again. A typical big family this South American little monkey lives with us. Only the position-highest female gets children what the case is with us fortunately. Please doesn't surprise, should meet you such a small yielded outside once. Since the boys can still crawl through the stitches, she/it drives the curiosity into the surroundings of course. Equally certainly, however, the hunger leads her/it/them also again to mother home. Only please don't touch her/it/them, because the small goblins can also bite.

これが実際に正しい英文なのかは、僕には分かりませんが、大体の意味はつかめますよね。
(著作権的に問題あるならこの投稿は削除します)
≪この英文は、JADERPARKのサイト内の紹介文をBOWNE GLOBAL I TRANSLATORで翻訳しています≫
(12/29-21:57) No.1211
ふゆひこ > おお。フンボルトと関係していたら感動ですね。おお(←2回目)“リステフヒェン”ですね。YAHOOとかでもいろいろキーワードを変えて検索かけたんですが、日本にはいなさそうです。残念。日本語での記事が全くないようです。ドイツ語辞書で調べたら“LISZTAFFCHEN”は“AFFE”が猿(=APE,MONKEY)、“CHEN”は“小さくて愛らしい”とかそんな感じ。てことは“LISZTAFFCHEN”は“リスト小猿”ですか。わははは(笑)。 (12/30-01:10) No.1217
ふゆひこ > その機械翻訳、性能いいですね。前に紹介いただいたBABELでやったら、もっと分からなかったです。最後の文章から察すると、“リスト小猿”は凶暴らしい。わははは(笑)。著作権は基本的にあるはずですが、過去ログにするときに出典を書くようにします。紹介したページはJADERPARKというところのサイトで、アドレスは次のとおり。http://www.jaderpark.de/ 
動物園マップで見ると、我らの“リスト小猿”はペンギンとフラミンゴの近くで元気に遊んでいるらしい(笑)。 (12/30-01:17) No.1218
LOM > http://itranslator.bowneglobal.com/BGSX/BGSXeng_us-EntryPage.htm
に訳させました。
これをさらに英和翻訳すると、我々には読めない日本語が出来上がります(爆)。 (12/30-08:05) No.1221
ふゆひこ > LOMさん。翻訳ソフトなどで、英文を日本語にするとすごい文章ができますよね(笑)。仏独英語間がスマートに翻訳できているのに対し、日本語が入るとむちゃくちゃになるのは、それだけ文法等が欧米言語と異なるからだと思います。 (12/31-00:15) No.1223
ふゆひこ > “LISZTAFFCHEN(リスト小猿)”の正体が分かりました。このサルは“ワタボウシタマリン”というサルです。英語ではCotton-Top Tamarin、あるいはCrested Tamarinとも言うのかな。学術名はSaguinus Oedipusです。南米に生息しているサルで、上の英訳された文章からも読めますが、マーモセット(科?)のタマリン属に属するようです。Linnaeusという人が1758年に発見したようです。ワタボウシタマリンで検索をかければ日本でもたくさんいるようですよ。伊豆シャボテン公園にもいて、僕は今年行って来たんだよね。見たっけかな?(笑)。ということはどうもLISZTAFFCHENという呼び方はドイツでしか呼ばれていなさそうですね。WEBで検索をかけてもドイツ語記述しか出てこないのもその理由かな。ドイツでいつからこの“ワタボウシタマリン”が“リスト小猿”と呼ばれているのかが興味ありますね。誰が呼び出したんでしょうね(フンボルトだと感動ですが(笑))?誰か特定の一人か・・・・または自然に皆がそのように呼び出したというのも可能性があります。いずれにしても19世紀後半に“リスト小猿”と呼ばれだしたんでしょうね。リストの白髪にそっくりですから(笑)。リスティアンは“ワタボウシタマリン”のことを“リスト小猿”と呼びましょう(笑)。 (12/31-00:27) No.1225
ふゆひこ > そのあたりのことが分かる別サイトのページを見つけました。やはりドイツだけでの呼称ですね。http://www.akronzoo.com/tamarin.htm
ワタボウシタマリンは残念なことに絶滅の危機に瀕しているそうです。 (12/31-12:28) No.1230
George Sand > ふゆひこさん、がすごい理由はこういうことを見つけるからです。 (12/31-13:55) No.1235
ふゆひこ > いえいえ。本屋さんで『サルの図鑑』を立ち読みしてきただけです(笑)。 (1/1-23:14) No.1239
CGS > 目的を持って立ち読みした事一度もありません、ひたすら尊敬。あなたのあし元にひれ伏します(と、リスト風) (1/2-02:34) No.1247
ふゆひこ > 目的を持っての立ち読みは“情報泥棒”といって、あまり褒められたものではないです(笑)。真似しないでくださいね。“図書館で読んだ”とウソ書けばよかったな(笑)。本屋さんごめんなさい。 (1/2-14:34) No.1252


リスト弾き 投稿者:ミチ 投稿日:2003/12/26(Fri) 03:31 No.1134

NMさんの所でも話題にしたのですが、もし「知られざるリスト弾き」をご存知でしたら教えてください。
私が思いつくのは

・ジョルジュ・シフラ    ・ホルヘ・ボレット
・アンドレ・ワッツ     ・リスリー・ハワード
・ラザール・ベルマン    ・スティーブン・ハフ
・イエーネ・ヤンドー    ・セルジオ・フィオレンティーノ
・ルイス・ケントナー    ・フランス・クリダ
?クラウディオ・アラウ   ?アルフレッド・ブレンデル
(?―リスト弾きと言っていいかわかりません)

今、ざっと思い出してみました。他にだれかいましたっけ?
めんどくさい質問ですいません。

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LOM > 「リスト弾き」の定義が僕にはよく分からないのですが…。

・スヴャトスラフ・リヒテル
・シプリアン・カツァリス
・ロベルト・シドン
?マルク=アンドレ・アムラン
?アルド・チッコリーニ
?ニコライ・デミジェンコ
?ヴァレリー・アファナシエフ(笑)
?フジ子・ヘミング(?)


こんなもんでしょうか?横山幸雄なんかも入れてあげていいんでしょうか? (12/26-08:18) No.1135
ふゆひこ > “リスト弾き”の定義が難しいですね。“リストの作品を好んで弾く演奏家”という風にすると、他にケマル・ゲキチやゾルターン・コチシュ、シューラ・チェルカスキーとかかな。 (12/27-10:43) No.1148
ふゆひこ > “リスト弾き”という呼称を、“リストを尊敬し、その人が弾くリストは、技術が完璧であるだけでなく、なにかカリスマがあり、華やかさがあり、まるで「19世紀のヴィルトゥオーゾや、リストはこんな風に弾いていたのでは?」と思わせる魅力を持っている”、とこんな風に捉えると限られちゃうかな。アラウ、シフラ、ボレット、ホロヴィッツが僕の思うリスト弾きでしょうか。 (12/27-10:49) No.1149
LOM > 微妙にブゾーニとか…?(彼の録音聴いたことないけど) (12/27-11:47) No.1150
ミチ > 確かに定義が難しいですね。ごめんなさい。私が頭の中で勝手に考えていたのは「だれだれと言えば」→「リスト」と真っ先に思いつく人です。(だからアラウとブレンデルは躊躇してしまいました。”ベートーヴェン弾きだ”と言われたら反論できないので。)
リストの作品で名演を残している演奏家でしたら、挙げていただいたピアニスト達はみんなそうですね。
そういう意味でそれぞれ「リスト弾き」の定義が違うというのはおもしろい発見でした。と、同時に自分の視野が狭かったなと反省してます。
おお!ケマル・ゲキチは忘れてました。(大事な人なのに...)
(12/27-19:12) No.1152
ミチ > ブゾーニはリスト信者です。(笑)
 話がずれますが「ゴドフスキがオールリストリサイタルを開いたら、それに対抗してブゾーニもオールリストリサイタルを開いた。」とどこかで読みましたが、ゴドフスキがどの曲をレパートリーにしていたか非常に気になります。レコーディングで残されているモノはほとんどショパンですし、リストは小品しか残っていません。
ふゆひこさん、是非タイムマシンを発明してください。(笑) (12/27-19:24) No.1153
さりな > 私の先生がいません(笑)。名前が出せないけれど。
横山幸雄は確か超絶技巧練習曲の録音で日本人として初のリスト賞を取りましたよね。 (12/27-20:33) No.1155
CuriousGeorgeSand > おお、ゲキチ!「聞きたいと思いつつ、果たせないでいる」ピアニストです。
アラウは、リスト弾きといってもいいと思いますが。録音数は多くはありませんが「リストによって、ベートーヴェンが可能になった」の典型だと思うんです。
ゴドフスキーのリスト凄そう。 (12/28-03:18) No.1159
ふゆひこ > おお。僕は「リストと言えば」→「だれだれ」という思考パターンでした(笑)。出てくる答えがそれで違うんでしょうね(笑)。あと僕にとっては、ブゾーニやゴドフスキー、ローゼンタール、ザウアーといった演奏家は、録音が残っているとはいえ(ザウアーってあるんでしょうか?)、すでに伝説だと思うんですよね(残っている録音から彼らの本領が分かるとは思えない)。ということで「リスト弾き」という呼称は“19世紀後半から20世紀初頭のヴィルトォーゾ達、リストの弟子達がどのように感動を生み出していたのかを伝えてくれる演奏家”というような意味も含ませちゃってます。ゴドフスキーとブゾーニでそんな話があるのですか(笑)。夢のような話ですね。僕はタイムマシンを発明したら、ブゾーニの演奏を聴きに行くのではなく、自分の人生をやり直します(笑)。 (12/28-13:44) No.1167
ふゆひこ > 横山幸雄の“超絶技巧練習曲”は聴いたことないです。リスト賞とはすごいですね。「リストによって、ベートーヴェンが可能になった」というのは卓見です。この前のブゾーニの言葉の解釈ですね。 (12/28-13:50) No.1168
CuriousGeorgeSand > わはは、私もタイムマシン自分の人生やり直すために使います。(メフィスト様、私、今でも話に乗ります。) (12/28-15:09) No.1179
さりな > 横山幸雄はリスト弾きというイメージが私にはないです。むしろマルチピアニスト(何でも弾ける人)といった感じです。ショパンやベートーヴェン、自作曲も良いですよ。
と言いつつ横山幸雄のリストは聴いたことがない私(笑)。
いつかの音楽現代に○○弾き、として多くのピアニストを取り上げていました。バッハ、ベートーヴェン、ショパン、シューマン、ドビュッシー…もちろんリストも。リスト弾きとして誰が挙げられていたか、調べておきますね。 (12/29-11:57) No.1202
ミチ > さりなさんの師事されてる方もリスト弾きなんですか?素晴しい!私ももう既に大人ですが時間が出来たら是非ピアノを先生に習いたいですね。それもできればリストに理解のある方に。 (12/29-21:43) No.1208
ミチ > >>「リストと言えば」→「だれだれ」という思考パターン
なるほど!納得です!それなら私も同じ答えが出てきたと思います。
タイムマシンは無しの方向で。(笑) (12/29-21:49) No.1209
ミチ > もう過ぎ去った話題ですが、他にもリスト弾きがいたので追加しておきます。
・アール・ワイルド
・アルトゥール・ピサロ
・ジェロム・ローズ

そういえばザウアーも録音残ってますね。コンチェルトとか。まだ聴いていないので聴きたいです。ふゆひこさんがおっしゃるようにその本領は発揮できていないんでしょうけど。演奏、録音ともに。 (12/29-21:55) No.1210
ふゆひこ > タイムマシンはみんな人生やり直しちゃいそうなんで、なしで(笑)。さりなさんの紹介された音楽現代の選考は興味深いですね。誰なんだろう。シフラかボレットかな。アール・ワイルドはリスト弾きですね!僕は1枚持ってます。ジェローム・ローズもだいぶディスクが発売されていたかと(僕は持ってませんが)。ザウアーの録音あるんですか。聴いてみたいな。ヒストリカル・レコーディングのディスクはやはり音質が気になりますね。SPやLPだとよいのかもしれないですが。他にボリス・ベレゾフスキーなんかいいのでは。あとクリスティアン・ツィマーマンと大井和郎、ダニエル・バレンボイムも。聴いたことないんですがミハイル・プレトニョフとか。 (12/30-01:00) No.1216
ミチ > なるほど。大井和郎も珍しい曲を録音してますね。たしかにリスト弾きだと思います。聴いたことはないですが。
 私は今現役のピアニストで誰が一番好きかと聞かれたら「プレトニョフ」と答えますし、一番好きな作曲家は誰かと聞かれたら「リスト」と答えます。でも残念ながらプレトニョフのリストはそれほど好きではありません。プレトニョフは今が一番脂がのっているピアニストだと思いますので、今、録音してくれたらいいものができあがるかも。
 私が個人的に気になっていることはエトヴィン・フィッシャーがリストをどう見ていたかです。彼が師事したのはマルティン・クラウゼともう一人(誰だっけ?ダルベールかな?)というリストの弟子に学んでいたので、レッスンでリストの曲が取り上げられてもおかしくないと思います。でも私の知る限り、リストの録音はありません。その代わり、彼の教えを受けたブレンデルがリストの名演を残してくれているから良しとしますか。 (12/31-00:25) No.1224
ふゆひこ > プレトニョフって聴いてみたいと思ってるんですが、何の演奏も聴いたことないです。リストがあんまりお薦めではなさそうなのは残念ですね。エドヴィン・フィッシャーも聴いたことないです。おお。そのような師弟関係なのですか。ブレンデルのリストは僕にとってはスタンダードなので、フィッシャーの演奏もあればぜひ聴いてみたいですね。 (12/31-01:04) No.1226
さりな > 音楽現代七月号による「リスト弾き」は以下の通りです。

・エーミール・フォン・ザウアー
・ジョルジュ・シフラ
・柳川 守
・荒 憲一
・伊藤 勝
・田中 千秋
・福井 直昭
・村上 直行

日本人は???なのですが、ご存知ですか?音楽現代には多少彼らの情報が載っているので、「どんな人…?っていうか誰!?」という人がいたら簡単に説明させて頂きます。でも私は彼らを知らないです(笑)。

大井和郎の新しいCDが早く欲しいです! (12/31-16:13) No.1236
LOM > 田中千秋は、1986年に邦人初の超絶技巧練習曲集全曲演奏会をした人でしたよね。(しかし邦人初が結構最近だというのが意外です…)
他の日本人は全く知りませんし、ザウアーもよく分かりません。
ホルヘ・ボレットぐらいは挙げて欲しかったですね。 (12/31-17:58) No.1237
ふゆひこ > 僕も“リスト弾き”としてノミネートされている日本のピアニストの方はわからないですね。なにかの選択基準があるんでしょうね。ディスクのレコーディングとかではなく、リストの曲を多く、継続的にリサイタルで取り上げているとか…。LOMさんが教えてくれた田中千秋さんが超絶技巧練習曲の全曲演奏会の初、というのもなんか選択基準のひとつのような気がしますね。 (1/1-23:19) No.1240
ミチ > ふゆひこさん。プレトニョフのリストはあくまで個人的な意見ですので気にしないでください。個性的な演奏が好きであれば、お気に入りになるかもしれませんので。
ちなみに私のオススメ盤は
・カーネギーホールライヴ
・スカルラッティ
・眠りの森の美女(プレトニョフ編)
です。 (1/2-00:27) No.1243
ミチ > さりなさん。ありがとうございます。私も日本人の方は知りませんでした。日本にこんなにリスト弾きがいたとは驚きです。大井和郎の新しいCDって超絶の第2版でしたっけ?聴いたら是非感想を聞かせてください。 (1/2-00:36) No.1244
ミチ > 探せばどんどん出てきますね。他にもいましたリスト弾き。

・エゴン・ペトリ
・リヒャルト・フランク

 ブゾーニの弟子であるペトリは、ショーンバーグによって「現代最高のリスト弾き」と称されたようです。ブゾーニの弟子でレオ・シロタなんかも、もしかしてリスト弾きと呼んでいいかもしれないですね。
 フランクは現在のスイス・日本のリスト協会の会長をしてる方で、遺作ピアノ協奏曲(第3番)を録音してます。レパートリーが載っていたのですが、リスト全曲をレパートリーとしていると書いてありました。すごい! (1/2-00:44) No.1245
ふゆひこ > エゴン・ペトリは2枚持っていて、1枚はブラームス、もう1枚がブゾーニの曲を演奏したアルバムを持っています(その中にスペイン狂詩曲のピアノと管弦楽版が入っている)。正直、あまり聴いていないんですよね。歴史的録音のアルバムはやはりオーディオにもこだわらないと本質が伝わってこないのかもしれません。 (1/2-14:32) No.1251


夢のフランツ・リスト映画 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/12/28(Sun) 14:44 No.1171

もしこんなリストの映画があったら!この俳優にリストを演じてもらいたかった!というのを勝手気ままに(笑)。

原作:トーマス・マン
監督:ルキノ・ヴィスコンティ
CAST:ヘルムート・バーガー(フランツ・リスト)
     ビョルン・アンドレセン(少年時のリスト)
     カトリーヌ・ドヌーヴ(マリー・ダグー)
     ロミー・シュナイダー(クリスティーナ・ベルジョイオーソ)
     ジャンヌ・モロー(ジョルジュ・サンド)
     シルヴァーナ・マンガーノ(カトリーヌ・ヴィトゲンシュタイン)
     トレバー・ハワード(リヒャルト・ワーグナー)

基本的にヴィスコンティ・ファミリー。こんな映画あったらすごい(笑)。ショパン役がなかなか思いつかないですね。ワーグナー役は『ルートヴィヒ』そのまんまです。
   

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ふゆひこ > ショパンを演じて欲しい、というとジェラール・フィリップしか思いつかないです。上のキャストとは年代がずれちゃうんだよね。 (12/28-14:47) No.1172
ふゆひこ > ああ“カトリーヌ・ドヌーヴ”に引っ張られて、“カトリーヌ・ヴィトゲンシュタイン”って書いちゃった。カロリーヌの間違い。さらに昔ならば、アルレッティにマリーダグーを演じて欲しい。 (12/28-14:50) No.1175
CuriousGeorgeSand > ジャンヌ・モローいえてる。演じてそうですねすでに。
トーマスマンということは「ドクトルファウストゥス」? 
私もキャスト考えなくては。(あまり知られた人で、はまりそうな人いません。) (12/28-15:00) No.1177
ふゆひこ > おお。僕自身“ベスト・キャスティング”だと思ったのが、ジャンヌ・モローのサンド、ロミー・シュナイダーのクリスティーナでした。トーマス・マンはリスト、コージマ、ワーグナーを主役に据えた小説を書こうかな・・・っていうことを日記に書いているんです(よければリスト・パラフレーズのところを参照してみてください)。そこから僕の夢は始まっている(笑)。ああ、カロリーヌには、イングリッド・バーグマンかキャサリン・ヘップバーンでもいいな。 (12/28-23:44) No.1186
ふゆひこ > 僕にとってツボすぎるスレッドですいません(笑)。現代の俳優なら、リスト役には絶対ジュード・ロウ。レーマンの肖像画のイメージでね。 (12/28-23:47) No.1188
CuriousGeorgeSand > ジュードロウ、うーん外見的にはスキですが、(レーマン確かにいえてる)リストのずうずうしさ、明るさに欠けるかなと。ふゆひこさんも美女系ですね。ローレンバコールあたりが、マリアパブロブナって言うのは前から考えてたんですが。理由はありません。リンダハントって言う、性格女優もパブロブナできそうです。
ヴィスコンテイて「エイジオヴイノセンス」とか作った人ですか? 性格的にはダニエルデイルイスとかリスト似合いそうだけど、似てない。その点オリヴィエマルテイネスできそうです。時代物すでにこなしてるし。米国人俳優で出来そうな人ぜんぜんいません。 (12/29-09:33) No.1199
ふゆひこ > 『ガタカ』のジュード・ロウは、なかなかずうずうしくて明るいですが、確かにリストの明るさとはちょっと違うようですね。それにちょっと男性的すぎます。ローレン・バコールの気位は貴族を演じるにはいいですね。マリア・パブロブナの顔が分からないのですが、グレース・ケリーにそのままやってもらってもいいか(笑)。モナコ王妃がワイマール大公妃になるだけなんで(笑)。そうですね。出演料を考えず、美人女優ばかり選んでしまいました(笑)。リンダ・ハント(知らなかったので調べました)のような人にも出てもらわないと(笑)。ダニエル・デイ・ルイスもなかなかリストを演じられそうですね。ヴィスコンティは『イノセント』(エステ荘の噴水が使われました。僕は観てません)の監督です。もともと貴族で、彼の創造のテーマのうちのひとつが、貴族の没落と新しい階層(世代)の台頭みたいなところがあるので、マリー・ダグーとリストの関係など、深く描けたんじゃないかな。ああ。夢のまた夢だ。 (12/30-00:39) No.1215
George Sand >
男性的すぎるのはリストのほうですか?それによっては、私とふゆひこさんの「理想のリスト像」が完全に違ってるのかなと。
皆様お気付きだと思いますが、私にとって
「理想のリスト」=「理想の男性像」
なんです。(なんとこちらで楽譜の交換をしている数少ないリスト狂に、「GS,リストが理想なんて男の趣味悪い」といわれました。)
本業は右に出るものが居ないのに他の面では完璧じゃない、さらにはあぶなっかしいとこまであったりするところが母性本能をくすぐるのかと...
こんな事は、ふゆひこさんしか真剣に聞いてくれません。
(12/31-03:31) No.1229
ふゆひこ > “夢のリスト映画のキャスティング”って、遊び半分でしたが、けっこうそれぞれの人物をどのように見ているかが如実にあらわれる、という面白いテーマですね。“男性的すぎる”といったのは、ジュード・ロウの方です。最初“マッチョすぎる”と言おうとしたんですよ。性格、外見、スタイルがジュード・ロウの方が逞しすぎる(ジュード・ロウはたぶん185センチぐらいあるんじゃないかな)。僕が一番リストに求めているイメージは“メフィストーフェレス”なんですよね。GSさんのサイトにもあるカリカチュアのような雰囲気が少し欲しい。それはジュード・ロウには出せないかな?と。その点ヘルムート・バーガーははまり役(笑)。彼の演じたキャラクターはルードヴィヒの他に、『地獄に落ちた勇者ども』ではマルタンというほとんど異常な悪魔的なキャラクターを演じてました。あとドリアン・グレイもやってる。あとリストの若年時には“女性らしい”イメージを僕は持っています(美化された肖像画のせいですが(笑))。それでビョルン・アンドレセン(『べニスに死す』のタッジオ)。“あぶなっかしいとこまで・・・”というのはなんか分かります(笑)。リストは複雑ですね。ほんとに。 (12/31-12:54) No.1233

Agnes/Liszt書簡集 投稿者:CuriousGeorgeSand 投稿日:2003/12/29(Mon) 07:57 No.1195

やっと着ました。(リナシュマルハウゼンの本も。)
前にも書いたようにアグネスからのものは全て焼却されていると思っていたら一枚残っていたらしくそれと、ジョージ・クリンドワースからリスト宛と、リストの返信も収録されています。
すでにいくつか持っているLa Maraの検閲ヴァージョンと比べる事にします。(独語版も持っているのですが違いがわかるほどではありません。残念ながら。)

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ふゆひこ > おお、よかったですね。となるとほとんど父親のクリンドワースとリスト間の書簡集となるんですね。政治的な内容になるのかも。 (12/30-00:23) No.1214


三つの演奏会用練習曲 投稿者:さりな 投稿日:2003/12/25(Thu) 20:10 No.1130

「三つの演奏会用練習曲」が作曲された経緯を知りませんか?特に軽やかさとため息について知りたいのですが…。

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ふゆひこ > 僕のサイトでは、ハワードの38巻のところで紹介しているのですが、作曲背景的なところを書いてないんですよね。ていうか何冊か資料をあたっても作曲背景が出てこない。よく言われることとしては“標題はリストがつけたものではない”ということでしょうか。 (12/27-09:47) No.1140
ふゆひこ > でですね。僕なりに“3つの演奏会用練習曲”の作曲背景を考えると、1848年という作曲年に注目して、ショパンをやはり意識しているのではないか…と。ショパンにも“24の練習曲”とは別に“3つの練習曲”がありますよね、リストも“24の大練習曲(12曲のみ)”の次に別の“3つの練習曲”を作ってみよう、と思ったのでは?“コンソレーションズ”と同じなのですが、リストはバート・アイルゼンでカロリーヌ・ヴィトゲンシュタイン侯爵夫人と過ごしている頃にふたたびショパンに熱中しているんです。ポーランド近郊で過ごしていることや、カロリーヌとの穏やかな生活が影響したのかな(この辺は、PAST LOGの“トップページのニーチェのお言葉”というところで会話されていますのでよければ参照してみてください)。でその頃バラード第1番が完成し、その直後ショパンが亡くなり、そしてリストはいっせいに今まで手を出さなかったショパンのテリトリーにチャレンジします(ポロネーズやバラード、マズルカなど)。1851年〜52年にはショパンについての著作も発表しています。 (12/27-10:05) No.1143
さりな > 他のリストの練習曲(二つの…、超絶技巧、そして編曲なのでニュアンスが違いますがパガニーニ)と比べても三つの…は純粋に美しい曲集だと思うんです。「特に軽やかさととため息について」と書いたのは今弾いているからですが、他の練習曲にはこういった美しさはあまりみられないですよね。超絶やパガニーニはどちらかというと技巧の追求だと思います。まあ、森のささやきも綺麗だけれど小人の踊りも美しいとは言えないし(好きですが)、やっぱり三つの…の美しさは他の練習曲との中では別格だと思います(私だけかしら)。だからこれらが作曲された背景がふと気になったのです。タイトルは練習曲だけれど聴いていて練習曲だとは思えなくないですか?ため息は両手の交叉が見た目にも華やかですがただ聴いているだけではそういった視覚的なものは分からないですよね。
ふやひこさん、ご意見ありがとうございます。過去ログ読んでみますね。 (12/27-20:30) No.1154
さりな > すみません、ふゆひこさんの誤りです(笑)。 (12/27-20:34) No.1156
こばんざめ > 私の持っているCDの表記では、"3 Caprices poetiques"となっています。「3つの詩的奇想曲」とでも訳すのでしょうか。どうやら本当は「練習曲」ではないようですよ。 (12/27-21:16) No.1157
CuriousGeorgeSand > タイトルは、本当わかりません。ふゆひこさんの「1848年説」興味深いです。その年は、リストの人生の中でのターニングポイントだと位置付けています。47年にカロリーネと会ったこと、演奏会活動をやめた事、ヴァィマールに落ち着く計画を立てたこと(結婚、も含めて)、社会的に同時に欧州中で革命などが起こった事、プリンスリチノフスキが革命分子に殺されたり、ハンガリーでは政治家が処刑されたりしたなかで、ハイネがリストのことを「ハンガリーの勇士リストはピアノ(ちょっと正確な言葉忘れました)を征伐した」などと皮肉というにはあまりにも厳しい批判をしたことなどが、心理的にリストに影響を与えていたとも思えるのです。で、その翌年49年にショパンがなくなった事を人から聞いてさらにショックを受けたと思うのです。
私も、その年辺りに関しては研究に値すると思っています。 (12/28-03:12) No.1158
ふゆひこ > 確かに“3つの演奏会用練習曲”は、他の練習曲とは、感じが違いますよね。“純粋に美しい”というのよく分かります。細かくは僕のサイトの38巻の感想にも書いてますが、ドレーク・ワトソンは他のエチュードにはない“演奏会用”という言葉に注目しています。僕はそこから解釈して、“超絶技巧練習曲”や“パガニーニ・エチュード”は“自分の技術・芸術の追求のためのエチュード”、“3つの演奏会用練習曲”は“自分以外の人が演奏会で弾くためのエチュード”という位置づけをリストがしていたのでは?と考えています。“ため息”にいたってはリストは晩年にいたるまで、弟子達に弾いて見せてあげたり、カデンツァを作ってあげたり、と自分以外の人のためにこの曲をよくとりあげていることも、そのあらわれでは?と考えています。“3つの演奏会用練習曲”には、他の作品に見られる“野心”めいたものがないため、純粋に職人技のような美しさに貫かれているのかな? (12/28-13:08) No.1164
ふゆひこ > よく言われていることとして、最初にリストは“3つの演奏会用練習曲”として標題なしで作曲し、その翌年にキストナー社から出版された際、出版社側が“3つの詩的カプリース”とし各曲に標題をつけています。標題にリストの意思がどこまで入ったかは分かりませんが、もともとは“練習曲”です。 (12/28-13:19) No.1165
ふゆひこ > 標題は特に“悲しみ”がぴんとこないですね。確かに1848年は社会情勢とかも考える必要がありますよね。来るワイマール時代というと、ベートーヴェン、ワーグナー等のドイツ的な重厚な音楽の関連が重要視されますが、その前段階として1848〜50年あたりでショパンに再度取り組んだことが、実はワイマール時代に影響を与えているのかもしれません。 (12/28-13:27) No.1166
さりな > 皆さん、レスありがとうございました。
背景など不明な点は色々考えながら演奏するのも良いかもしれないです。私はエチュードらしくなく、ロマンティックに、美しく弾きたいです。頑張ります! (12/29-12:00) No.1203



「R&I」 HP日本語メッセージボード 投稿者:CuriousGeorgeSand 投稿日:2003/12/29(Mon) 06:51 No.1194

最近、日本からR&Iにお越しいただく方が多くなってきたようなので、日本語メッセージボードの作成に踏み切りました。
最初にR&Iにお越しいただくと左のメニューに、’Join this group"という項目がありますので、そちらから入会ください。
後は、皆様のご参加次第で、ボードを存続させるか判断したいと思っております。
これからもよろしく。
最後になりましたが、ふゆひこさん、これからもお世話になります。
Curious George Sand
最近Agnes Street=Klindworthも使ってます。(ファイルがいっぱいになる度に、リスト関係の女性の名前が登場する予定です。が全て私です。)(爆笑)

怒! ≪日本における批評家のリストへの態度≫投稿者:ミチ 投稿日:2003/12/21(Sun) 02:30 No.1076

私も日本における批評家のリストへの態度に首をかしげることが多々あります。
”リストの作品はいかにもこけおどし的であり、しかもリスト本人もずいぶんとうさん臭かったらしい。つまり、リスト全体のイメージはいかがわしいのである。しかし、ひとたびボレットがリストを弾くとそういった雰囲気が消えて、なんとも魅惑的な音世界が展開される。”
これはボレットのリスト作品集への評論です。
はっきり言ってムカつくとしか言い様がありません。
ボレットを持ち上げようとした結果かもしれませんが、これをリストのファンとして許すことはできませんね。
こういう価値観を持ってる人は日本ではまだ多いのですかね?
わかってないな〜...

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CGS > まさに、それですよ!!!リストのことを全然理解していない。理解していない、というより、全然無知というにふさわしい見解ですよ。
それが、私のような奴素人にリストのきちんとした伝記を作らせようという気にさせてしまうんですよ!
クラシック評論家の「私は、クラシックをしっている、したがって、貴方たちのような俗人より崇高な存在なのである」という勘違いもいいとこですよ。 だから、クラシックが衰退してしまうのだ。 (12/21-04:02) No.1077
ふゆひこ > わはは(笑)。ボレットの作品集の評論、すごいですね。持ち上げるつもりが、おそらくボレットが読んだら、激怒しそうです(笑)。その評論家って50歳以上の人じゃないでしょうか?僕が感じているリスト評価の情勢(本屋で新刊書を2〜3ページ立ち読みして感じた程度の情勢の印象だけど(笑))は、50歳以下の評論家ではリストを見下すような人っていないと思うんですよね。現代において、リストを頭ごなしに非難すると音楽的感性を疑われちゃうから。昔はリストを褒めると音楽的感性が疑われると思って、誰も褒めなかった。僕が一番許せないのは、自分の感性を信じずに“偉い評論家がそういうから”って盲従する評論家ですね(本人がほんとにそう思ってるなら、別にいいけどさ。あきらかに権威に対する媚を感じる)。周りの一切の風評を無視して、リストの音楽を演奏し続けてきた、数々の名演奏家に対して失礼だと思うな。 (12/21-23:12) No.1081
ふゆひこ > 僕は、それでも“昔は資料もなく名演奏の録音もなかったのかな〜”と譲ってたんですけど、日本においてユリウス・カップの『フランツ・リスト伝』は昭和15年に出版されているし、ルービンシュタインやカーゾン、アニー・フィッシャーの演奏するソナタロ短調なんて素晴らしいものです。やっぱ一部の評論家の怠慢だと思わざるを得ない(笑)。 (12/21-23:19) No.1082
CGS > "昔は資料も無く名演奏の録音もなかったのかな〜” とくと考える、有るにはあったでしょうが現代の私たちのように、色々聴き比べて(50年前の人より50年分資料が多いわけですから)私たちのほうが見識が深いのかもしれませんよ(笑)
胡散臭さと芸術の価値って、比較比例にならないですからこの評論自体価値の無いものですよ。勿論この人が、お上品な人の作る芸術が、下品な人の作るものよりも崇高だと思ってるなら別ですが。イメージのいかがわしさと、実際にフランツの書いたものとどんなつながりがあるんでしょうか?
(12/22-02:12) No.1088
EB-II > その文、読んだことがあります(笑)
しかしこれは演奏家の方にも非があるのではないでしょうか。何年も前になりますが、FMラジオで、ベトナム出身の某ピアニストが「二つの伝説」を弾くのを聴きました。それは、ただどれだけ早く弾けるかを試しているかのような演奏で、内容など微塵もありませんでした。テクニックを誇示するためだけにリストの曲を利用するピアニストは少なからずいると思います。
もしかしたら、ボレットの評論を書いた批評家もそうした演奏を数多く聴かされていたのかもしれません。 (12/22-02:25) No.1089
ふゆひこ > 確かに、接っすることのできる演奏、研究資料の数の差というのは、大きいですね。50年前にはウォーカーの本はなかったわけですから。諸井三郎さんの『リスト』の前書きに、素直にこんな風に書かれています。“それまでわたしは、リストの音楽には、それほど大きな興味を抱いていたわけではなく、むしろ、あまりにもピアノ技巧的な部分に対しては、率直に受け取れない気持ちも少なくなかった。しかし、前記著作を書く必要上、リストについていろいろ研究してみた結果、わたしが抱いていたリスト観は、訂正せざるを得なくなったのである。ただし、それは、リストの音楽自体を、以前よりも好きになったという意味ではなく、音楽史上に占めるリストの位置の重要性を認識しなければならなくなった、ということである。”。諸井さんは1903年生まれ、1977年に亡くなっている方で、この『リスト』は1965年に初版が出版されています。諸井さんが少ない資料、音源から苦労しながらリストを再認識しようと試みているような著作です。“胡散臭さと〜”の箇所は、先にも触れた芸術至上主義とかの観点に少し関連するかな。リストがどう思っていたか興味がありますね。 (12/23-09:30) No.1096
ふゆひこ > わはは(笑)。“伝説”で速度記録にチャレンジとは(笑)。せめて、もうちょっと曲を選んで欲しいですね(笑)。これだけリストに対する感性が育ってきた現代において、そのピアニストは考えを改めないと誰にも聞いてもらえなくなっちゃいそうです。EB-Uさんの書き込みで、誰だったかな、モーツァルトに対する、誰か有名な作曲家の文章を思い出したんですが…、どの書籍に載ってたか探せませんでした。19世紀のしばらくまで、地域によってはモーツァルトのオペラは、適当にアレンジされて上演されたりしていて(映画アマデウスの中でシカネーダーの劇団がドン・ジョヴァンニのパロディを上演する、あんな感じかな?)、その結果、その作曲家はモーツァルトを誤解し、しばらくしてちゃんとした演奏に接する機会を得て、考えを改めた、と書いていました。 (12/23-09:40) No.1097
CGS > きっと、『半音階ギャロップ』とかで、判断しちゃってるんじゃないでしょうか?確かにあれは、芸術としての音楽ではなく、ピアノのテクニックをアンコールでひけらかすためのものですから。-そんなところから、クララシューマンに嫌われてしまってなぜかそれが、「リストの音楽は胡散臭い」になってしまうのかな?と...
(12/23-14:56) No.1104
ミチ > 火に油を注いでみましょう。(笑)
”アラウの演奏はおそらくリスト本人のそれよりも高い精神性を獲得しているのではないか。”こんなこと言ってる人もいました。
リストの演奏を聴いたことがあるのですか?と問いたい。
CGSさん。是非、伝記を作ってください。2011年にリスト・ルネサンスを起こしてください。私は特別な技術も知識もない素人なので、なにも出来ないことが残念です。海外の音大出身の友人とよく話をするのですが、彼はバロック・古典派が好みなのでリストの話をしても、”?”となってしまって全然盛り上がりません。でも”巡礼の年はいい曲集だと思う”、と言ってショパンと同等の作曲家だとみなしてました。海外ではわりとリストへの偏見は少ないみたいですね。 (12/23-21:03) No.1111
ミチ > 演奏家と評論家とがお互いにどういったつながりがあるかわかりませんが、確かにどちらが責められるべきだとは言いがたいですね。
でも現在はリストの再評価が進んできていますよね。これから評価は上がる一方なのではないでしょうか。ポリーニのCDは正直あまり聴きませんが、彼がレクチャーでリストの後期作品を現代音楽へつながるものとしたことや、ハワードによる全曲録音が影響してるのではないでしょうか。
私個人としてはCDの復刻がもっと活発化すればいいなと思います。 (12/23-21:55) No.1112
ふゆひこ > “半音階的大ギャロップ”や“ハンガリー狂詩曲”“ラ・カンパネラ”はそれぞれ名曲ですけど、リストの全体の中でそれらを捉えないと、リスト像を間違えますよね。なんで演奏家を褒めるのに作曲家を貶めるんでしょうね…。たぶんアラウがその文章を読んだら、アラウがリストに謝罪すると思いますね(笑)。アラウやホロヴィッツ、ボレット、いずれもリストを相当尊敬していたはずですから。 (12/23-23:52) No.1118
ふゆひこ > 火に油が注がれたところで、火薬もふりかけてみましょうか(笑)。音楽評論家の中でも最高峰の人は、その著作のリストの紹介のところで“ハンガリー狂詩曲をあげておけばいいだろうか。ちなみにブラームスはソナタロ短調をリストの演奏で聴いたときに居眠りしたそうだ”というエピソードを紹介するのみでした(笑)←正確じゃないですよ記憶で書きました。僕はこの姿勢が一番頭にきましたね(笑)。それ以来僕は音楽評論とか読まなかったりします(笑)。でもいいんじゃないかな。優れた作曲家がいて、すぐれた作品があり、優れた演奏家がいて、そのリスナーがいる。そのダイレクトな関係に評論家が入り込む余地はないと思います。 (12/23-23:59) No.1119
ふゆひこ > 僕の印象としては、リストのピアノ曲はもう十分な地位を確立していると思うんですが(←たぶん僕個人の思い込み(笑)。世間の事情なんて知らないです(笑))、僕が2011年に起こるだろうリスト・ルネサンスに期待することは、歌曲、合唱曲についての評価の高まりかな。最近思うんですけど、リーダー曲にはいい曲がいっぱいありますね。 (12/24-00:07) No.1120
CGS > 2-3日リスト絶ちしようと思ったのですが出来ませんでした。(爆笑)それ、皆日本の評論家ですか?こちらでもNYタイムズにときどきとんでもないもの乗ってますよ。
で、「リストに謝る」については友人がブラックジョークいってました。
「GSはポスターの少年リストを眺め、リスト毎日弾けて幸せだね?」
「うーん、じつはショパン弾いてるんです。でもフランツには言わないでください」
「僕、リストに会う日も、そう遠くはないから絶対言いつけちゃうよ。」
その人75歳で矍鑠たる方です。(へーこのコンピューター頭いい「かくしゃく」にこんな漢字あるのしりませんでした。)
(12/24-01:22) No.1121
CGS > リスト熱少し度が過ぎてます。他人に(愛人に?)生活を支配されたのは初めてです。(爆笑)
『神様、私は第六戒と九戒を犯しているのでしょうか。熱がひきません。最近夢にまで出てきて。It's very disturbing.』
『そんな事に答える暇はない、自分で病を直しなさい。(Heal thyself)』
『はい、すみません』(爆笑)
ふゆひこさん、どうしたらいいでしょうか? (12/24-01:42) No.1123
ミチ > >リストのピアノ曲はもう十分な地位を確立していると思うんですが

確かに地位は確立してますね。個人的にはもう少し有名になって欲しい曲がいくつかあります。クリスマスツリーだとか、あと巡礼の年の第3年も、エステ荘の噴水以外にもっと弾かれてもいいんじゃないかと思います。なのでこれからがんばっていきましょう!(何をがんばるんでしょうか?)(笑)
話は変わりますが、アルゲリッチの新譜が今度発売になります。曲目がリストのコンチェルト1番、ラヴェルのコンチェルトで、そのカップリングがなんと2台ピアノの「悲愴協奏曲」です。過去の録音の再発ですが、この曲が有名になるきっかけになればいいなと思います。
贅沢を言ってしまえば「演奏会用大独奏曲」はこれから決定版がでてくる曲だと思います。ハワードのは好きですけど、自分の頭の中にある「理想型」とはちょっと違います。
かなわぬ願いですが、ソナタを録音した頃のアルゲリッチに弾いて欲しかったです。ツィマーマンもいいかも。 (12/26-02:39) No.1131
ミチ > あ!ユンディ・リでもいいかも。
彼のリストを聴きましたか?コンサートの評判は良くないみたいですけどCDは良かったですよ。彼は前途有望だと思います。これからがんばって欲しいピアニストの1人です。 (12/26-03:13) No.1133
ふゆひこ > 僕が名を伏せて紹介した文章は、2人とも日本のトップの音楽評論家です。後者はすでに伝説のような人。この2人はそれぞれ功績がすごいからいいんだけど、この2人が言うからって妄信する人が僕は嫌なんですよね。それに比べて、昔ハロルド・C・ショーンバーグの著作を読んだとき、だいぶ欧米諸国ではリストについての認識が高いな、とは思っていたんですが…。現状は同じのようですね(笑)。リスト熱を直す一番手っ取り早い方法は、他の病気にかかることですね。僕は一時期リスト熱が下がっていたんですが、そのときはデヴィッド・ボウイ熱、インテリア熱にかかっていました(笑)。 (12/27-10:30) No.1146
ふゆひこ > 確かにクリスマス・ツリーなんて、もっと普通に一般の人が口ずさんでクリスマスに楽しむような曲集になってもいいですよね。カリヨンとか大好きです。アルゲリッチの新譜買いたいです。2台ピアノの“悲愴協奏曲”が聴きたいです。ユンディ・リのリストは聴いたことがないです。おお、そんな良いのですか。こちらも聴いてみたいですね。 (12/27-10:35) No.1147
CuriousGeorgeSand > わっはっは。他の病気ですか?よく考えると私病気、たくさん持ってます。(ピアノとか、本とか、コンピューターとか、ジュリアンサンズ、オリヴィエマルティネスとか。)
ショーンバーグは評論家としては,評価できます。今年はじめになくなりましたが。
(12/28-03:30) No.1161
CuriousGeorgeSand > クリスマスツリーの1p4H版買いました。かわいい曲いっぱいですよね。
ユンディ・リは、何かの賞にノミネートされてました。彼のソナタは "shattering"という評価らしいです。「GS好み」みたいだよと、ピアノ仲間が推薦してくれました。 (12/28-03:35) No.1162
ふゆひこ > おおっ。そんなにたくさん病気があるなら安心です!(←いったいどんな会話なんでしょう(笑))。ショーンバーグ亡くなっていたのですか。クリスマスツリーの連弾版って、全曲なんでしょうか?作品目録とかを見ても、全曲なのか、数曲なのかがよく分からなくて…。よければ教えてください。 (12/28-14:05) No.1170
CuriousGeorgeSand > なんと、目次が一番最後のページにある。(EMBモウちょっと、統一して欲しいです。)おお、1.Psalite" Altes Weihnachtslied 2. O heilige Nacht! 3.Die Hirten an der Krippe 4. Adeste Fideles 5.Scherzoso 6. Carillon 7.Schulummerlied 8.Altes Provenzalisches Weihnachtslied 9.Abendglocken 10.Ehemals 11. Ungarisch 12. Polisch (Mazurka)
解説がありません。元が簡単なので低音のほうは、ほとんどない曲もあります。3番なんて、低音もト音記号で、一段しかありません。
病気はたくさんありますが、リスト熱が下がらないだけです。 (12/28-14:56) No.1176
ふゆひこ > おお。ありがとうございます。ということはクリスマスツリー全曲が連弾版になっているんですね。僕はクリスマスツリーの感想のところで“ダニエラのため(に作曲された)といっても、子どもが容易に弾けるものではないと思います。リストは“クリスマスツリー”をピアノ連弾曲に編曲しています。それを孫と連弾することがリストの一番の目的だったのでしょうか?”と書いたのですが、GSさんの教えてくれた内容だと、なんかダニエラが一生懸命に弾いて、それをリストがサポートする、といったような温かい映像を想像してしまいました。それでは他の病気よりも、リスト熱の方が強すぎるんですね・・・。ご愁傷様です(笑)。 (12/28-23:39) No.1185

EMB 投稿者:CuriousGeorgeSand 投稿日:2003/12/26(Fri) 02:58 No.1132

ムジカブダペストの本やっと来たのですが、S番号が目次にない!!!EMBのサイトから、リスト(フランツじゃありません)をプリントしないとどこに何が入っているのかわかりません。
補巻のOp6が入っている本に、ラコツィーマーチが6つ、ほかに、ハンガリー狂詩曲の15,17,20と、その他も収録。

で、よくわからないのは、目次のかわりにアルファベット順のインデックスが。

まさか、ハンガリーでもこんなに高いんでしょうか?段ボール箱持っていって全巻買って来ようかと思っていたのですが。

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ふゆひこ > そういえばEMBの楽譜にはなんの番号もふられていないですね。アルファベット順のINDEXなんて標題がない場合はどうなっているのかな…。 (12/27-10:18) No.1145
CuriousGeorgeSand > Op6の載っている楽譜は、ページ順の普通の目次でした。(目次や、曲のタイトルの横に、カタログ番号がないのは困ります。) (12/28-03:37) No.1163


シェファー Tentation du Christ ≪キリストを誘惑する悪魔≫〜テオドール・シャセリオー 投稿者:NM 投稿日:2003/12/23(Tue) 02:51 No.1091

大変遅くなりました。今日ルーヴルに行って確認して参りました。ハイ、確かにありますシェファーの「Tentation du Christ」。Sully翼の2e etage (要するに日本で言う三階)、第63室に入るとデーンと目の前にこの巨大な絵が現れます。解説に書いてあったことを思い出しつつ書きますと…
「シェファーは、リュクサンブール宮の回廊飾るためということでこの絵の注文を受けたが、その製作は一向に進まず、結局彼の晩年の十年間を要することになった。数限りない修正が加えられたことは言うまでもないが、その中で、キリストの顔だけは一切加筆がなかったという」
さて、このSully翼『2e etage』はフランス絵画(普通のサイズのもの、『ナポレオンの戴冠式』『メデュース号の筏』、ついでにレズリー・ハワードの『伝説・ポロネーズ集』の表紙になっている『アムールとプシュケ』だったかな、のような大きな絵はDenon翼2階です)に捧げられており、時代順にその流れを見ることができます。第50室から第73室までは、印象派を除く19世紀絵画のセクション。ダヴィッドをはじめとする「前ロマン派(勝手な命名ですが)」から始まり、アングル、ドラクロワ、ジェリコーに率いられるロマン派絵画全盛、さらにはテオドール・ルソーのようなバルビゾン派、更にはコローあたりまでを網羅しています。「Tentation...」がある第63室のメイン画家は、シェファーではなくテオドール・シャセリオー Theodore Chasseriauです(これは私が決めたのではなく部屋の紹介板に大きく『シャセリオー』と書いてあるので)。この名前を聞いて「ああ、マリー・ダグーの肖像デッサンを書いた人ね。口をポカンとあけているからリストが気にいらなかったっていう、あれ。」とつぶやいてしまうあなたは立派なリスト病患者。
http://www3.tky.3web.ne.jp/~psyche/nog/Framewhoswho.html
↑こちらのページにその肖像の一部を載せておりますので参照ください。昨年から今年に賭けて実はシャセリオーの巡回展がパリ・ストラスブール、さらにはニューヨークのメトロポリタンでやっておりましたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。シャセリオーはカリブ海のサント・ドミンゴ出身、アングルの弟子になり云々と書いていると長くなりますのでここは省きます。


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NM > で、要するに何がいいたいかといいますと、この第63号室においてはこのシェファーの作品に加えてシャセリオーの作品を堪能することができ、またよくよく見てみるとこれまたレズリー・ハワードの『超絶技巧練習曲1837年バージョン』の巻の表紙を飾っているフランドラン Flandrin なる画家の『海辺に座る若い男』という絵があったりして「おお」となります。
そしてさらに目を凝らしてみると(いやその必要はありませんが)、以前話題になっていたやはりシェファーによる「聖モニクと聖オーギュスト」が「Tentation du Christ」を敬虔な目で横から見上げているではありませんか。うーん、リストファンにはたまりませんね。ちなみに隣の第62号室はドラクロワ部屋、有名なショパンの肖像画を見ることができますのでこちらも勿論お見逃しなく(シェファーの『神曲』による絵…フランチェスカ・ダ・リミニとパオロ・マラテスタのお話でしたか?はこちらの部屋にあった気がします)。

しかし改めてこの絵を見て思ったのですが、この「キリストの誘惑」の絵でここまで悪魔が人間的な(絶望的な?)顔してるのは珍しいですね。
『神様、たまには一般受けする曲が書きたいんですが…』
『ダメダメ、Excelsior!』
http://groups.msn.com/themusicoftheromanticsandimpressionists/general.msnw?action=get_message&mview=0&ID_Message=767&LastModified=4675443072726818369
以前CGSさんが貼り付けていらっしゃったリンクを再び載せておきます。長くなってごめんなさい。 (12/23-02:53) No.1092
CGS > NMさん、お忙しそうなのでお邪魔しないようにしていたのですが、わざわざ美術館に出向いてくださりありがとうございます。
ルドルフレーマン(アンリの弟です)が、リストは、1854/7/16この絵のためにモデルになったと書き残しているそうです。(本人はモデルになった覚えはないとリナラマンに晩年語っていますが。他の絵の事なんでしょうか?
デ、最後の会話一人で爆笑してしまい、息子たちがとうとう私の気が狂ったとあきらめの表情でした。
「神様、オペラ・サルダナパルの乱交シーン、女性と酒と音楽なしで、書きたいんですが。」
「そんな酒女音楽抜きの乱交なんて私でも創造できないよ、いつからそんなもの考えるようになったのかね?」
「・・・」
(12/23-06:22) No.1093
CGS > というわけで、リストのオペラ・サルダナパル(バイロン)は仕上がらなかったようです。 (12/23-06:24) No.1094
CGS > シャセリオウのマリー、顔が少しましだったら私も一番好きになるんですが。(首から下は美しくてリストが彼女と二人きりになりたいという気持ちが解りますが。)マリーは、当時スタイルに自身あったみたいですし。 (12/23-06:42) No.1095
ふゆひこ > 素晴らしいですね!NMさんの文章でルーブル美術館を自分が徘徊できたかのように感じられました。出てくる作品、画家のすごさ。ルーブルのスケールの大きさに感動します。やはり絵画は実物を見ないとだめですね。大きさが変わることで、受ける印象が完全に異なってしまう(その点、僕は音楽、映画はCD、TVでも感動の差に致命的な差はないと思ってます)。『ナポレオンの戴冠式』が巨大な絵だということは知っていましたが、『メデュース号の筏』も大きいんですか。シェファーの『キリストを誘惑する悪魔』で“キリストの顔だけに修正が一切なかった”というのはとても興味深いですね。NMさんの“悪魔が人間的な(絶望的な?)”というの卓見ですね。確かに悪魔が強そうに見えず、救いを求めているように見えます。 (12/23-09:59) No.1099
ふゆひこ > 僕はよくハワードのCDジャケットに使われている絵画を調べては喜んでるんですけど、もともとそんなに有名な絵画じゃないのかな、って思ってたんです。NMさんの紹介で、ルーブルで展示されている作品も多いと知って、うれしいです。フランドランの『海辺に座る若い男』も見られたのですか。うーん、すごい。この絵、昔なんかの哲学関連の書籍の装丁に使われたと思います。一昨日ですね、池袋のインテリアショップ(いきなりパリから池袋(笑))で、フォトフレームを見ていたら、サンプルで入っている写真がこの『海辺に座る若い男』を完全にモティーフとした写真だったんです。“こんな写真撮るの、メイプルソープしかいねー”と思って、家に帰って調べたらWilhelm von Gloeden という写真家のものでした。これです。http://www.allposters.com/gallery.asp?aid=616059&item=333582 (12/23-10:08) No.1100
ふゆひこ > ついでにメイプルソープもこのポーズをモティーフにした作品を撮っているらしく、それがなんなのか、ずばり分からなかったのですが、たぶんこのパティ・スミスのポートレイトだと思うんですよね。これです。http://www.ocaiw.com/galleria_nudo/gallery.php?lang=en&author=139&page=4 (12/23-10:09) No.1101
ふゆひこ > シャセリオーのマリー・ダグーの絵をリストが好きじゃなかった、というのは知りませんでした。GSさんもあんまり…とのことで。僕はけっこう好きです。口を薄く開けているところが、逆にセクシーに感じます。顔に筆が集中している感じも好きかな。シャセリオーってぜんぜん知りませんので、今度調べてみます。 (12/23-10:19) No.1102
ふゆひこ > メイプルソープ版『海辺に座る若い男』はたぶんこっちの方です。http://www.masters-of-photography.com/M/mapplethorpe/mapplethorpe_ajitto.html (12/23-10:28) No.1103
CGS > 考えると、ハワードのジャケットって、誰が選んでいるのですか?  (12/23-15:01) No.1105
CGS > ぼけてしまいました。「モデルになった覚えはない」は、三人の王のほうでした。(自分で書いていながらすみません。)
2−3日リストのこと考えないで過ごしてみたいです。(爆笑)
『フランツ、ああ、貴方はなぜ、フランツなの?』 (12/23-15:05) No.1106
ふゆひこ > HYPERIONのサイトのページを見ると、ほとんどのCDをTERRY SHANNONという人がカバーデザインを行ってますね。それでRICHARD HOWARD(LESLIEとは関係ないですよね?)という人がPICTURE RESEARCHERだそうです。RICHARD HOWARDが選択して、TERRY SHANNONがデザインしてるんでしょうね。うーん。いい仕事です。 (12/23-17:09) No.1107
ふゆひこ > シャセリオーはベルジョイオーソ侯爵夫人も描いてましたね。マリー・ダグーと同じようなスケッチで、全体は白がベース、顔に線が集中して、顔に最も注意がいくように描かれています。ヘルムの『リスト』に載っていました。 (12/23-17:12) No.1108
NM > 検索してみたところ、こんなのがでてきました(ルーヴルのヴァーチャルコレクションです)。やや古いデータなのかもしれませんが、基本的な収蔵品は同じです。いやしかしこの「海辺に…」はかなり有名な作品なんですね!初めて知りました。ちなみにシャセリオーの回顧展に際して本が出たようなのですが、その題名が「The Unknown romantic」だったようです(涙)。が、当時は知られた画家だったようで、やはりルーヴルにある姉妹を描いた絵はマネをして「19世紀最高の肖像画」と言わしめた…とのことです。私はストラスブールで見たのですけれど、「おっ!これはもしかしてマリーのデッサンが見られるかも」と期待して行ったら残念ながらありませんでした…。http://www.insecula.com/salle/MS00380.html (12/23-19:08) No.1109
NM > 姉妹の絵はこちらです。http://www.artunframed.com/theodore_chasseriau.htm (12/23-19:16) No.1110
ふゆひこ > おおっ。すごいですね。このパノラマ・ビューとかいうのは、ルーブル美術館の気分をちょっと味わえました。ほんとに“キリストを誘惑する悪魔”や“海辺に座る若い男”などが飾られてますね。“海辺に…”は僕は、その絵画の思索的な雰囲気にのみ注目していたのですが、後世の芸術家への影響はむしろポーズ、フォルムの方が強烈のようですね。 (12/23-23:02) No.1114
ふゆひこ > この姉妹の絵はすごい名画ですね。他のページでシャセリオーの作品がたくさん見れるところを見つけました。最初の男性の絵画なども素晴らしいです。http://www.metmuseum.org/special/Theodore_Chasseriau/romantic_images.htm
これがNMさんの言われているシャセリオー回顧展かな。 (12/23-23:11) No.1115
ふゆひこ > 最初この“The two sisters”の左の女の子が、マリー・ダグーのスケッチに似ているなと思ったんですが(顔の角度、表情、右手のポーズ)マリー・ダグー↓http://photosrmn.fth.net/fr/bi/search.vep?aur_offset_rec=12&rpp=9&artiste=Chasseriau

姉妹というのはシャセリオーの娘でしょうか?シャセリオーの絵を調べていくと、まず右側の女の子は、アリーヌ?だということが分かります。↓
http://photosrmn.fth.net/fr/bi/search.vep?aur_offset_rec=86&rpp=9&artiste=Chasseriau
で左の女の子はこちらのアデルかな?
http://photosrmn.fth.net/fr/bi/search.vep?aur_offset_rec=99&rpp=9&artiste=Chasseriau
(12/23-23:28) No.1116
ふゆひこ > ああ、アデルに間違いないです。 (12/23-23:30) No.1117
CGS > RMの写真ちょうど高校卒業の頃認められだしたんですよ、で、当然芸術家気取りの私は、友人に見せたりしてました。Patti Smithはファンで日本では超マイナーだったのに、高校のバンドで他のメンバーを説得して”Because the night"やりました。(ちなみに今でもギター弾いて歌えると思います。歌詞がおぼろげですが。ソロも弾けます。)

(12/24-01:48) No.1124
CGS > パリに行きましょう。忙しいNMさんをひっぱりだして、モンマルトルへ。きゃあ〜しゃれてる。シャルルアズナブール聞きましょう。 (12/24-01:50) No.1125
CGS > このパノラマビューすごい。横にVernetの娘のルイーズの肖像画があるではないですか。この人若くしてなくなってしまうんですよ。で、その死床の絵をデラロシュが書いてます。デラロシュはPベルジョイオーソのへクサメロンオークションでも絵を提供してます。(そのうちにR&Iでも両方取り上げます。)Vernetは7月革命や、かのルイ・フィリップや息子の肖像などたくさんあります。”Tentation du Christ"見に行かなければ。(スケッチコピーしちゃう。)
(12/24-02:02) No.1126
CGS > なんで、シャセリオウの顔がしっくり来ないかわかりました。眼の位置がどの顔も高すぎるんです。額がせまくなって結果的に年取った顔になってしまう。ほんの気持ちだけずれてるんです。
シャセリオウは、37歳でなくなってます。アリヌとアデレは、彼の姉妹でしょう。 (12/24-02:40) No.1127
ふゆひこ > 僕は知らなかったんですが、メイプルソープとパティ・スミスは恋人らしいですね(話の展開が前のマン・レイとモンパルナスのキキに似ている…(笑))。デラロシュ、ヴェルネという画家もよく知らないので、調べてみます。 (12/27-09:26) No.1137
ふゆひこ > シャセリオーのマリー・ダグーはなんか、他の画家のマリー像とちょっと違いますよね。ほんとだ額が狭い(笑)。シャセリオーをWEB上で調べていたら、どこかのページで“この画家は黒髪の肖像画がやけに多い”という指摘がありました。“色彩のアクセントとして黒髪を最も映えるという意識のもとではないか”、とか…。確かにその結果マリー・ダグーとベルジョイオーソ侯爵夫人の肖像では顔、頭に最もアクセントが置かれていると思います。いくつかの本でシャセリオーとリストを調べてみましたが特に記述がありませんでした。WEB上でいくつかシャセリオー『THE TWO SISTERS』についての記述を読むと、GSさんが言われるとおりアリヌとアデレは、テオドールの姉妹のようですね。 (12/27-09:37) No.1138
CuriousGeorgeSand > メイプルソープとパティの関係も複雑です。メイプルソープは、ずっとホモセクシュアルだと思われていたのと、パティスミスもバイセクシュアルであるという噂が、その頃はあって、NYでじゃ皆???だったらしいです。パティスミスは後にMC5かなんかギタリストと結婚してましたが。
もしかしたら、まさに芸術的に影響しあえる関係だったのではと推測できます。(パティスミスの周りに、エイズで亡くなっている人が多く彼女の人生観結構変わったみたいです。 (12/27-09:49) No.1141
ふゆひこ > おはようございます。しばらく家にいなかったので、順番にレスを書いているところでした(笑)。メイプルソープの作品は、ホモセクシュアルとかゲイの文化を感じますよね。いくつかのメイプルソープとパティ・スミスについての文章をWEB上で読むと、おっしゃられるとおり芸術的に影響しあえる関係だったことが分かります。あとパティ・スミスはなんと俳優・作家のサム・シェパードとも付き合っているようです。パティは、サム・シェパードから“なんでも書き留めておくこと”を学んだとのこと。そういう芸術家達が関係しあう話ってリスティアンにとってはたまらないですね(笑)。 (12/27-10:14) No.1144


Happy Holidays ≪12の練習曲 リディア・ガネッラ≫投稿者:CuriousGeorgeSand 投稿日:2003/12/25(Thu) 05:54 No.1128

Have a happy and safe holidays!!!
Check out my site. My Christmas present for you!
(Liszt's consolation #1 by above, yours truely.)
Click the bottom file.
暮れのご挨拶です。
私の管理しているサイトにメッセージをいれました。
一番下に私の作ったMIDI Fileがあります。
来年もどうぞよろしく。http://groups.msn.com/themusicoftheromanticsandimpressionists/general.msnw?action=get_message&mview=0&ID_Message=955&LastModified=4675452384329339820

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CuriousGeorgeSand > で、関係ないついでに、12の練習曲OP.6 リストは、リナラマンに「1827年にマルセイユで書いてその直後パリで出版された」と書いています。リストは1826年にマルセイユにいってますから、そこで書いて27年に出版されたという意味でしょう。
誰に献呈されていたと思います?
"a Mademoiselle Lydie Garella"
a young lady in Marseille with whom Liszt frequently played duet...
ああ、そうでしたか。
(12/25-12:08) No.1129
ふゆひこ > 楽しいクリスマス過ごせましたでしょうか?僕は仕事で出張でした(笑)。おおリディア・ガレッラは前にNMさんが教えてくれたリストの初体験の相手と思われる女性ではないですか。そのような女性に献呈される曲集ということは、“12の練習曲”の段階で、詩情を十分に含んだ練習曲という位置づけ、と推測します。 (12/27-09:45) No.1139
CuriousGeorgeSand > EMBの解説によるとOP.6は、初めて女性に献呈された作品であるとのことです。 やはり、特別な人だったのですね。 (12/27-09:51) No.1142



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