ジョン・マーティン 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/12/22(Mon) 00:30 No.1086

まずハワードの独奏曲全集第51巻『パラリポムネス』のジャケットはイギリス、ロマン派のジョン・マーティンの『THE FALLEN ANGELS ENTERING PANDEMONIUM』というおどろおどろしい絵画です。↓これです。

http://www.tate.org.uk/servlet/ViewWork?cgroupid=999999961&workid=9309&searchid=4834&tabview=image

このCD、ダンテソナタ関連の作品が集められた巻だから、僕はてっきりこの絵はダンテの『神曲』にインスパイアされている絵画かと思ってたんです。ところがこの絵画はミルトンの『失楽園』の方でした。マーティンはミルトンの失楽園に連作の挿絵とかも作っているようです。

また本屋の立ち読み知識ですいません(笑)。昨日『音楽と絵画』とかそんなような本を立ち読みしたんですけど、そんなかでジョン・マーティンとベルリオーズの関係が書かれていました。なんでもハイネがベルリオーズ宛に“君の音楽はジョン・マーティンの絵画のよう”とかそんなことを書き(否定的なニュアンスだったのかな?)、ベルリオーズが“みんな(幻想交響曲とかを聴いて)そういうレッテルを貼り付けるけど、私にはもっと他のジャンルの作品がいっぱいあるし、そうしてきたつもり”と反論しているような、エピソードが書かれていました(←ぜんぜん正確じゃないですよ。立ち読みしてきた知識なんで)。

ちょっとミルトンの『失楽園』、ダンテの『神曲』はぜひ読みたいですね。

--------------------------------------------------------------------------------
ふゆひこ > おお!ついでにもうひとつ。第9巻のジャケット。ウィリアム・ホガース?のこれまたおどろおどろしいジャケット。これもミルトンの『失楽園』でした。↓これです。
http://www.tate.org.uk/servlet/ViewWork?workid=6624&searchid=13075 (12/22-00:34) No.1087
CGS > わはは。ハイネの毒舌とベルリオズの議論想像できます。二人とも物書きだからたとえ方がユニークですよね。
ベルリオズの回想録、当時の風潮などを知る上で参考になりますよ。
The memoirs of Hector Berlioz
ISBN 0-375-41391-x (12/23-01:30) No.1090
ふゆひこ > ベルリオーズ回想録、持ってるんですが、ぜんぜん読んでないんです。昔は日本語でも出版されていたのに…。先のハイネとベルリオーズのやり取りですが、まずそのやりとりがあって、その後ベルリオーズの何かの作品の初演(かな?)があり、それに接したハイネが“この前、浅はかなこと言ってごめん。君の作品はすばらしいね”みたいに謝罪してます。ハイネってあちこちに喧嘩を売りますね(笑)。 (12/23-09:51) No.1098


Dante/Beatrice, Liszt/d'Agoult 投稿者:CuriousGeorge Sand 投稿日:2003/12/16(Tue) 12:49 No.1063

リストがどう思っていたのかというのがVY245(Switzerland and Italy, I)の、最後のほうにありました。
「ダンテが、ビアトリスを創造するのだ、実在のビアトリスは18歳で、なくなってしまうのだから。」
1844年にわかれたあと、未だに『ダンテとビアトリスに未練がるマリー』の感情を、「ビアトリスを生かすも殺すも詩人の勝手、でも逆はありえないのだ」
ふーん。いえてる。やっぱりマリーは創造の女神にはなりきれなかったのだ。

--------------------------------------------------------------------------------
CuriousGeorge Sand > あー、解りにくい話題ですねすみません。解説しますと、ビアトリスは実在の女性でダンテが恋に落ちるんですが若くして亡くなってしまうんです。でもダンテは、彼女のことを考えながら執筆を続した。(と、思われている)ということから、マリーは自分とリストの関係を非常に(勝手にとも言う)『ダンテとピアトリス』にたとえていたらしいという事です。
で、上は、実際にリストがそれをどう受けとめていたかという結果です。 (12/17-00:55) No.1065
ふゆひこ > 面白い事実ですね!僕もVYを読んでみました。リストの最初の言葉に“Bah,Dante!, Bah beatrice!”というのがあって、“Bah”という単語が分からないので辞書で調べたら、これはもう明らかに馬鹿にするような感嘆詞なんですね。もうちょっとGSさんの解説に補筆すると、マリーは自分とリストの関係をベアトリーチェ(ビアトリス)がダンテを導いたように、自分がリストを導きリストの創造・インスピレーションを推し進めさせた、と考えている節があり、それに対してリストが“ダンテだって?ベアトリーチェだって?(何を馬鹿な)”、で上の文章に続くんだと解釈しました。リストの方が痛烈な機知がありますが、マリーがそのように思うのも、別に普通かなって思います(おそらく芸術家と付き合う人は、男女の区別なくすべてそう思い込むのでは?)。あとマリーはやはり年上の女として、リストの引率者としての役割を演じていたのでは?(『神曲』読んでませんけど、“ベアトリーチェはダンテを導く”というような記述を読んだことあります。おお!AN ARTIST'S JOURNEYの図譜で紹介されているジョヴァンニ・バティスタ・コモリ作の“ダンテを導くベアトリーチェ”を見ると、マリーはこのイメージを自分とリストに重ね合わせていたのでは、と思います)僕は、このセリフにみられるマリーの立場、リストの立場、というのがいわゆるリスト擁護派、とマリー擁護派の根幹を感じます。うーん。リスティアンにとっては『神曲』はやはり『ファウスト』とならぶ最重要作品ですね。読まなくては…。 (12/20-13:39) No.1068
CGS > おお、適切な解説ありがとうございます。それが言いたかったのです。
もし、現代語訳などがあるなら、それを最初に読まれるといいです。私は、ダンテハンドブック(きっと大学の参考書のようなものでしょう。)のようなものと併読しています。長くてつかれますよ。テレビの無い時代に長い馬車旅などの時にはいいかもしれませんが。(笑) (12/21-01:00) No.1074
CGS > ふゆひこさん,だんだん私の考えを読み抜かれるようになってきましたね。(爆笑) (12/21-01:07) No.1075
CGS > おお、すみません>日本語の発音知らないんです。べアトリーチェというんですね。藤嶋ミロ様のサイトでもタールベルグをタールバーグとヤンキー英語で呼んでしまいました。その点我らのフランツは、フランソワでも、フランチェスコでも、フランシスカムでもいいわけですから助かりますが。(あげくは、フランキーか。爆笑)
(12/21-06:27) No.1078
CGS > 私は、マリーとの関係については、リストは非常に現実的で、いわゆるロマンティックなダンテの役柄を演じるという気は無かった、または、日常生活と、自分の芸術は完全に観点の異なるものだったのではないかと推測しています。
芸術表現とは,非常に孤独な活動だと思うんです。どんなにマリーが影響を与えようとしたところで最終的には自分の選択(リストの)の結果なわけです。
だから、リストにとって最初の、恋愛感情・関係が過ぎた後マリーである必要がどこにあったのか、または、なくなってしまったから浮気にブレーキがかからない。それが、また、嫉妬の原因となり、悪循環。
リストにとって、「私が家庭を捨てたのは貴方のためよ」というのは致命的な脅し言葉だったと思います。
(うーん、こんなことに時間をさいている私は愚か者です。)(笑) (12/21-13:31) No.1079
ふゆひこ > 僕は岩波文庫の『神曲』を買おうと思ってるんですが、いつも購入をためらうのが、訳が古いんですよね。格調高すぎて難しい(笑)(ツァラトゥストラみたいに、岩波文庫で現代語訳でないかな…)。あと、でっかい本でドレの絵がたくさん使われているかっこいい本があったけど、あれは古本でしか手に入らなさそうです。高いし。難しくても岩波文庫がいいな。 (12/21-23:31) No.1083
ふゆひこ > 日本では、いちおうカタカナ語は“その国の発音にできるだけあわせる”みたいなめんどくさい方針なのかな(僕が中学生の頃、ジンギスカンがチンギス・ハーンになっちゃいました(笑))。ベアトリーチェで定着しています。気にせずどんどん英語発音で書いちゃってください。こっちも気にせず日本語発音で書きますので(笑)。フランシスカムっていい響きですね。 (12/21-23:39) No.1084
ふゆひこ > マリーとリストの関係は難しいです。『ネリダ』を読まなければならないんですが、ちっとも進んでません(笑)。でも先に教えてもらったとおり、マリーがリストにシューベルトの歌曲を翻訳してあげたりとか、リストの視野を広げることはしてるんですよね。ベアトリーチェ役だと思うマリー・ダグーの気持ちには共感できます。ただ僕はその頃のリストの野心、感性はもっと巨大(日常生活を超えた巨大さ)だったと思うんですよね。マリー・ダグーには悪いけど、むしろリストにとってのベアトリーチェ役にふさわしいのはカロリーヌの方だと思うな。“日常生活と、自分の芸術は完全に観点の異なる”というところ、すごく興味があります。僕はリストが芸術至上主義的な考えを持っていたのかどうかっていうことに、以前から興味があります。 (12/21-23:55) No.1085



Arrauのスタイル 投稿者:CGeorgeSand 投稿日:2003/12/15(Mon) 04:36 No.1059

アラウのピアノ、個人的には、大好きなんですが彼のショパン時々驚くほどテンポが遅いやつがあって(私はそれが好きなんですが)”Too ROMANTIC" という意見を聞いたことがあります。
皆様、どう思われますか?また、日本ではどう、評価されているのでしょうか?

--------------------------------------------------------------------------------
ふゆひこ > 僕はアラウの演奏は超絶技巧練習曲とピアノ協奏曲のアルバムが好きです。僕はアラウの演奏には、なんか野性味みたいなのを感じるんですよね、それが好きです。あと“愛の夢 第3番”とか“ため息”とかを、すごい存在感でもって重厚に奏でる感じが大好きです。ミチさんの“厳粛ながら緊張感を与えない”っていう表現、なんか分かるような気がします。 (12/16-00:54) No.1061
ふゆひこ > よく考えると、僕はアラウの演奏はリストしか聴いたことないです(笑)。 (12/16-00:59) No.1062
EB-II > アラウは私の最も好きなピアニストです。
「幻想即興曲」などはテンポが遅めです(私もそれが好きなんですが・・・)。とりわけ、バラードの演奏が素晴らしいと思います。前奏曲も素晴らしいです。スケルツォは80歳を超えてからの録音で、やや力の衰えを感じさせます。
日本でアラウが第一級のピアニストとして評価されるようになったのは、晩年になってからです。ベートーヴェン、シューマン、ブラームスなどのドイツ音楽と、リストの演奏は高く評価されていますが、ショパンの評価は今ひとつです。ただ、濱田滋郎という音楽評論家はアラウのショパンを絶賛しています。 (12/16-22:29) No.1064
ミチ > アラウの「孤独の中の神の祝福」と「エステ荘の噴水」は自分の中でベストの演奏だと思っています。演奏行為において「精神性」がどの程度反映されるのかは議論が必要だと思いますが、この演奏は「無の境地」で弾いているような印象を受けました。 (12/19-02:30) No.1067
ふゆひこ > 某有名評論家の文章を紹介しましょう(笑)。“このようなアラウのスタイルが、ベートーヴェンやブラームスにはぴったりでも、リストではどうなのだろうか。いわばアラウ様式の対極にある作曲家なのだが、彼はここでも自分の土俵で相撲をとり、見事な成功を収めているのである”。リスティアンから見ると、これがリスト直系の弟子であり、生粋、純正のリスト弾きであるアラウについての文章か?と失笑してしまいますが(笑)。日本ではベートーヴェン、ブラームスの演奏家として認められてきたんでしょうね。というか旧時代の音楽批評を取り巻く情勢がそういうイメージを定着させてしまっている気がしますが(笑)。アラウがリスト弾き、ショパン弾きとして認められるというのが、新しい音楽ファンの流れのような気がします。アラウの“孤独の中の神の祝福”はいいですね。僕はフィリップスの廉価版で持ってます。聴きながら書いてます。 (12/20-13:52) No.1069
ふゆひこ > ↑“失笑してしまいますが”と書きながら(笑)ってますね(笑)。“苦笑”と書くべきでした。僕はアラウのソナタロ短調が苦手で、“CDの回想”で取り上げたところでも非難しているのですが、どうも僕はアラウにブレンデルのような論理感を求めてしまっているのかもしれないです。ここの掲示板での“リストのソナタ”についての会話と、このスレッドの会話を経て、もっと違う姿勢でアラウの弾くソナタを聴かなければならないな、と思いました。“TOO ROMANTIC”(←“ロマンティックすぎる”というネガティブなニュアンスだと思いますが)というのが実はアラウの真髄なのかな?皆さんはアラウの演奏する“リストのソナタ”はどうでしょうか? (12/20-14:09) No.1070
CGS > 皆様のご意見興味深いです。アラウがラテン系である、というのは実は日本では見過ごされてしまいがちですが欧米では強く感じられているようです。で、リストや、ショパンを弾く時にはラテン系の繊細な感情が妙に曲想にマッチするのでは。 (12/21-00:54) No.1073
ふゆひこ > そういえばチリ出身でしたね。確かに日本ではあまり意識されていないようです。言われるとおりその辺がリスト、ショパンの演奏に強い効果を発揮していそうです。ライナーでキャリアを見たら、7歳までチリにいて、8歳のときにベルリンに留学したそうです。ドイツ系の作品の演奏が評価されているのは、アラウのキャリアどおりなんでしょうね。でもリストがハンガリー出身ということが生涯に渡って影響したのと同じように、アラウが7歳までいたチリのことを終生大切にして自分のアイデンティティとしたのだろう、と想像します。 (12/21-22:50) No.1080



詩 悲しみのゴンドラ II 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/12/20(Sat) 22:49 No.1072

今日、本屋さんで立ち読みしていたら、面白い詩集を見つけました。思潮社の出版だと思いますが、タイトルは「悲しみのゴンドラ U」です。詩人はトーマス・トロンメルという人。僕は知らないのですが、現代の詩人のようでノーベル文学賞に推薦する声もあるほど評価されている人のようです。詩集の中で「悲しみのゴンドラ U」を読んでみると、パラッツォ・ヴェンドラミンでのリスト、ワーグナー、コージマの生活、そしてワーグナーに忍び寄る“死”の影を短い詩の中で、音楽にインスパイアされるままに描いているような内容です。リスト、ワーグナーという名前はそのままでてきます。「悲しみのゴンドラ」は“U”の方が芸術家には好まれているような気がしますね。


コダーイのリストへのオマージュ 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/12/20(Sat) 22:41 No.1071

コダーイに関するサイトを見ていて知ったのですが、コダーイはリストに捧げている、と思われる合唱曲を作曲しているようです。2つあって、ひとつは「フランツ・リストに」、もうひとつは「リストによせるオード“モルナール・アンナ”」です。僕はコダーイの作品をほとんど聴いたことがないのですが、この2曲聴いてみたいですね。特に最初の「フランツ・リストに」は詩はヴェレシュマルティとのこと。つまり1840年にリストがハンガリーで“ソード・オブ・オナー”を授与されたときに、ヴェレシュマルティから捧げられた詩がテキストとなっているのでは?MUSICAというサイトの中にコダーイのサイトが含まれています(リンクフリーとのことのため、紹介させていただきます)。
http://www.janis.or.jp/users/kaito/

ブゾーニの書記 投稿者:ミチ 投稿日:2003/12/08(Mon) 16:48 No.1005

ブゾーニ/ピアノ作品集のCDのライナーノーツに書いてあったことなのですが、
"Bach is the foundation of piano playing. Liszt the summit. The two make Beethoven possible"
とありました。私なりに訳してみたのですが、
”バッハがピアノ演奏における原点であり、リストでその頂点を極める。この2人あってこそのベートーヴェンなのだ。”
↑これであってますか?
もし仮にあってるとしたら、おかしいですよね?
だってベートーヴェンはリスト以前の人なので。
それとも私の訳が間違えていますか?
よろしくお願いします。

--------------------------------------------------------------------------------
ミチ > 自問自答でごめんなさい。(笑)
もしかして”この2人の曲を極めれば、そのピアニストはベートーヴェンをも弾くことができる。”って意味ですかね?
あとからふと思ったことですが。 (12/8-16:53) No.1006
ふゆひこ > 僕は英語得意じゃないんですが、どうなんでしょう、ミチさんの2回目の解釈の方があっているのではないでしょうか?言葉を足しながら僕が訳すと“バッハはピアノ演奏の基礎であり、リストは(ピアノ演奏の)頂点である。その2つ(の技法)がベートーヴェンを(演奏することを)可能にする。(あるいはベートーヴェンの音楽はその2つの技法を必要としている)”という感じでしょうか?これならば古典主義とロマン主義の橋渡しであるベートーヴェンを表す言葉としてしっくりくるのですが。ちなみに僕はベートーヴェンを“ロマン的古典主義”、シューベルトを“古典的ロマン主義”と呼んでいます。 (12/9-00:46) No.1009
ミチ > やっぱりそうですよね〜。リストにとって最高の賛辞だと思います。ブゾーニ本人はリストのソナタや超絶技巧練習曲を好んで弾いたようです。それをクラウディオ・アラウが実演で聞いたようですが、なんともうらやましい。聞きたい!
ところで、ベートーヴェンは“ロマン的古典主義”、シューベルトは“古典的ロマン主義”とは明言です。「なるほど!」と思わず叫びそうでした。まさしくその認識は正しいと思います。 (12/9-18:25) No.1016
さりな > ほう…、では私はバッハとリストを頑張ることにします。残るは近現代…(笑)。 (12/10-18:33) No.1018
ふゆひこ > ブゾーニの演奏するソナタロ短調って録音残ってるのかな?ぜひ聴いてみたいですね。実演で聴いたアラウがすごい。というか今となってはアラウの実演を聴いた人もうらやましいです。“ロマン的〜古典的〜”という表現に同意いただいてうれしいです。 (12/11-01:22) No.1023
ふゆひこ > さりなさん。リスト編曲バッハを練習すると一石二鳥かもしれないです(笑)。 (12/11-01:23) No.1024
ミチ > 名言の文字が間違ってました。
ふゆひこさん。ブゾーニのロ短調ソナタの録音は存在しないです。でもぜひ聴いてみたいですね。あと、アラウの若いころの「スペイン狂詩曲」を実演で聴きたいですね。こちらは録音が残っていますが、短縮版だし音質もよくないです。でもスゴイ演奏です。技巧的でマシンガンをぶっ放す感じなのに下品さのかけらもありません。この演奏のおかげでこの曲の素晴しさに気づきました。
それにしても最近「リスト弾き」が不在だと思いませんか?時代が変わってオールラウンドプレイヤーが求められているからなんでしょうけど、少し寂しい気がします。 (12/12-00:33) No.1029
ミチ > さりなさん。ぜひ素晴しいリスト弾きになってください。
「幻想曲とフーガBWV542」のリスト編曲は大好きでよく聴きます。(笑) (12/12-00:40) No.1030
ふゆひこ > ブゾーニのソナタロ短調の録音はないのですか。残念です。アラウの若い頃の演奏も聴いてみたいです。アラウも、ボレットやシフラと並ぶリスト弾きですよね。確かに“リスト弾き”という呼称が代名詞になるようなピアニストはいないのかもしれないです(←僕が知らないだけかもしれないですが)。すでにヴィルトゥオーゾという言葉自体も、古い言葉になってしまったんでしょうね。 (12/12-01:20) No.1033
さりな > ミチさん。ありがとうございます。私の目標は何でも弾けるリスト弾きです(笑)。弾けないから弾かないのではなく。
現代のリスト弾きといったら…誰でしょうね…。アラウのリストは9枚組み?か何かで持っています。 (12/12-18:41) No.1035
CGS > アラウって、9枚もリスト録音しているのですか?? こちらではショパンが箱入りで出たばかりで買おうかと思っているのですが、リストのほうも期待しましょう。
(12/14-16:16) No.1056
ミチ > CGSさん。最近、日本ではフランスフィリップスからアラウのボックスがたくさん出てきていますよ。バッハ、ドビュッシー、ベートーヴェンなどたくさん出すぎて買えません。(涙)
で、リスト作品集は6枚組です。もしもアラウの演奏が存在しなかったらリストの評価がもっと低いものだったと私は思います。リスト直系ということですが、リストには特別な思い入れがあったんでしょうね。厳粛ながらこちらに緊張感を与えないという矛盾が両立しているような演奏だと、個人的に思います。 (12/14-17:48) No.1057
さりな > はい、リストは6枚組みでした。ショパンが9枚組みでした…。 (12/14-21:37) No.1058
CGS > バッハ聞きたいです。これだけ最近ロマン派に入れ込んでいるので、バッハに関しても自分自身の意見が変わってきたのではと推測しています。(ピアノに関してです。)ヴァイオリンは、18世紀はじめには現在と同じ仕様の楽器が完成しているわけですが、ピアノは当然なかったわけで個々のピアニストのスタンスに大きな要素があるわけだということが、子供のときには誰も教えてくれなかったわけです。(爆笑) (12/15-16:09) No.1060
ミチ > さりなさん。揚げ足を取ったわけではありません。気にしないでください。 (12/18-22:42) No.1066

Order of white falcon 投稿者:curious georgesand 投稿日:2003/12/08(Mon) 04:58 No.1004 http://www.derrittmeister.com/08211.htm

というわけで、写真集P67-68では、首にじゃらじゃらかけている勲章の一つでしょう。
リンクは、表と裏の写真です。(ちょっと、19世紀のものとデザインが同じかどうかはさっぱり解りませんが。)
なぜ勘違いしたかというと、まず私の持っているHENLE版の星の形が胸章と同じだった事。失礼。
どうしても納得がいかないのは、これは、明らかにダッチェスパブロヴナの紋章ではないことです。
勲章のなかで”ナイツクロス”というのは、その宮廷(というか、元は、軍隊ですが)に仕えた、または従軍したなかで特に功績(merit)があったという称号のはずです。ですから、もらう前につけるというのはちょっと理屈に合わないし。(軍隊でのサービスメダル・リボンというのは、入隊した時点、または、個々の戦略に参加するだけでもらえます。)
もちろん、
1)1850年以前に下級のWhite Falconを与えられているか、
2)ヴァイマール宮廷ではある期間従事すると、必ず与えられる事になっていてリストは1850年の時点でもう、もらえる事が確定していた、などなど...
ちなみにSaxe-Weimar-Eisenachの家章にはライオンとニワトリ(笑)が付いてますが。


--------------------------------------------------------------------------------
ふゆひこ > おお。首のところについてますね。ハトが…いやいやハヤブサが(笑)。家章と勲章の意味合い理解できました。1,2両方の仮定も考えられますね。ザクセン=ワイマールの紋章のページがありました。一番最初の豪華なバージョンの下に小さなクロスがついているのですが、楽譜の星はこれとは違うかな?http://www.heraldique-europeenne.org/Regions/Allemagne/Saxe_Weimar.htm (12/9-00:31) No.1008
ふゆひこ > おまけでグレッチのホワイトファルコンギターを紹介しましょう(笑)。http://www.gretschguitars.com/gear/index.php?a=2&product=G7593ピックガードにホワイトファルコンが書いてあります。こっちの方がかっこいい(笑)。 (12/9-00:56) No.1011
CGS > 本当だ、このクロスWhite Falcon,と同じですね。 うーん。
いちおう、勲章のなかでは階級の高いものだという事はこれでわかりますね。
紋章は、色、デザインの要素が一つ一つ分家や、親戚の意味があるのでいつからこのクロスが紋章に入っているかによってどの系列か(つまりどの家の誰と結婚したか)推測できるはずです。(ちなみにカールアレクサンダー息子と夫人のソフィーはいとこです。ソフィーの母は、マリアと姉妹。ついでにもっとややこしくすると、カールのいとこのアマリーはソフィーの兄、プリンスヘンドリクと結婚しています。)
(12/9-01:58) No.1013
ふゆひこ > 紹介した紋章のサイト、おもしろいです。貴族とか詳しくないですけど、知ってる名前で、ヴィスコンティとかエステとかメイソン・ボナパルトとかありましたよ。ただこの“クロス”なんですが、ほかの家の紋章にもついてるんですよね。紋章とは関係ない、飾りのクロスなのかもしれないです。ちょっとしっかりした本とかで調べてみないと、分からなさそうですね。最後の文章、ソフィーの母がマリアと姉妹・・という時点で僕は理解不能になりました(笑)。家系図で見てみないと、難しいですね。 (12/11-00:29) No.1020
ふゆひこ > 写真でリストがつけているほかの勲章も調べてみたのですが、胸の方につけているのはよく分からないですね。首のハヤブサの隣の勲章は、たぶんレジオン・ドヌール4等勲章じゃないかな。これは見つけたレジオン・ドヌールのページです→。http://www.defense.gouv.fr/actualites/dossier/d29/honneur.htm (12/13-21:54) No.1047
CGS > 仏語ですね。(英語でリージョンオブオナーとか読んでいたので何かと思いました。よくあるんです。こちらに住んでると)(爆笑)
リストは 50歳ごろに”コマンダー”(すみません、英語読みです)まで、昇格してませんでしたっけ?
ルイ=フィリップ(元オルレアン公)だかに失礼を働いていなければもっと早くなったでしょうに。
「君、まだ少年の頃に、私のところで演奏したの覚えているかね?」「勿論です、陛下。」「君にとっていい時代が来たといえるね。」「いいえ、残念ながら、あの頃よりいい時代とは思えません。」(未だに王政である事に抗議している)
若気にいたりだったんでしょうか。(このせりふ、シャルル10世に言ったんでしたっけ?) (12/14-06:54) No.1048
ふゆひこ > レジオン・ドヌールはよく芸術家が授与されているので、親しみのある勲章ですよね。今回、スペルみたら“honour”となっていたのでそういう意味なのか、と初めて知りました(笑)。50歳ごろに“コマンダー”になったというのが、レジオン・ドヌールのことなんでしょうか??ヘルム『リスト』の年表では授与されたのは1860年49歳のときとなっています。VYで調べたらP146 にルイ・フィリップとのエピソードが載ってました。その会話によって、レジオン・ドヌールの候補者名簿から削除されたとか(笑)。リストかっこいい(笑)。 (12/14-13:08) No.1053
ふゆひこ > また、わかんなくなってきました(笑)。ヘルムの年表だと上のとおりレジオン・ドヌール1860年4等勲章になっています。クラウン仏和辞典でみたら、COMMANDEUR(受勲者)(←僕は“指揮する”ってことかと思ったらその意味のCOMMANDERとは別のようです)というのは3等勲章受勲者とのことでした。うれしいことにクラウン仏和辞典には、レジオン・ドヌールの5階級のことが付録で載っていて、それでみると4等はOFFICIERだそうです。 (12/14-13:32) No.1054
ふゆひこ > で、ここまで調べてウォーカーで参照したら、4等のOFFICIERになったのは1860年8月25日(VY P147)、で1861年5月にGSさんが言われているとおり、ナポレオン3世によって3等のCOMMANDEURに階級が上がっていました(FY P541)。ってことはリストの写真の勲章はレジオン・ドヌールだとしたら3等になるんですね。ヘルムの年表はなぜ4等が書いてあって、3等にあがったことは書いていないのだろう???。 (12/14-13:38) No.1055


FRANZ LISZT MIDI <コンソレーション 第4番の星>投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/12/06(Sat) 12:47 No.978

僕のサイトでリストのMIDIを作りました(笑)。MENUのMIDIのところからいけます。音符が少なくて、短い曲ばっかり(笑)。いま“コンソレーション第4番”を作ってます。平行して“十字架の道行”の“留2”を作りたいです。

--------------------------------------------------------------------------------
CuriousGeorgeSand > 4番はマリアパヴロヴナの主題によるやつでしたっけ? あの「White Falconの勲章」が譜面の初めにかいてある... (12/6-19:18) No.980
さりな > 私、無知なんですが(笑)そのWhite Falconの勲章にはどんな意味があるのですか?星型みたいなのですよね。 (12/6-23:11) No.981
ふゆひこ > そうです。マリア・パヴロブナにもらった主題のやつです。僕はこういうタイプの曲が好きです。“諦め(レシグナツィオーネ)”と感じがちょっと似てます。楽譜に星印がついている、というのはハワードの解説で知ったのですが(そのため“スター・コンソレーション”と呼ばれるそうですね)、これは“ホワイト・ファルコン勲章”というものなんでしょうか?ためしにネットで調べたら“ORDER OF THE WHITE FALCON KNIGHTS CROSS 2nd CLASS SAXE WEIMAR”という言葉が出てきました。ザクセン=ワイマールならばリストと関係ありますね。ってことで続けてWYのインデックスで調べたら、P249に、1854年2月13日にリストがもらった、このホワイト・ファルコン勲章の証書が載っていました。 (12/7-01:45) No.983
ふゆひこ > ザクセン=ワイマール大公姫のマリア・パヴロブナから主題をもらっている、というのが鍵なのかな。星印はザクセン=ワイマールのマークなんでしょうか…。 (12/7-01:49) No.984
CuriousGeorgeSand > そうです。これによって正式にリストは、宮廷のメンバーに迎え入れられているはずです。多分リストがヴァイマール宮廷から受け取ったもののなかでも最大の名誉があったのだと思いますが。(欧州では、貴族でも宮廷に直接出入りできない下級貴族がたくさんいたんです。リストのころにはもう厳しい規定などはあまりなくなっていたとはおもいますが。)写真集p66,67でリストがジャラジャラつけているのにも向かって左一番下についてます。 (12/7-02:06) No.986
CuriousGeorgeSand > こんな事は、知らなくても大丈夫です。こちらでも、ピアノマスタークラスに出席している人が、私に「星が、楽譜についているけど何」っていってました、ということは、ピアニストも含めてクラス全体が、知らなかったらしいです。(その人、次の日にみんなに勲章とマリアパヴロヴナの説明したそうです) (12/7-02:27) No.989
CuriousGeorgeSand > この星自体が、Weimar の 家章”court of arms" ではないと思いますが。 (12/7-02:30) No.991
ふゆひこ > GSさん。なんかリアルタイムですね(笑)。まずお礼を。本、届きました。メール書きます。写真集、見てみました。ジャラジャラつけてますね(笑)。全部微妙に星型なので、教えてもらわなければ分かりませんでした(笑)。ありがとうございます。ただ、コンソレーションズはだいたい1850年ぐらいの作曲で、1854年にホワイト・ファルコン勲章というのが、関連付けられないです。ネット上で調べてみましたが、ザクセン=ワイマールのマークに“星”はないようでした…。 (12/7-02:40) No.993
ふゆひこ > 僕の持っている楽譜(春秋社)には“星”がないんです。“星”付きが欲しいです(笑)。そっちの方が、とても歴史を感じることのできる楽譜となりますよね。EMBのやつならついてそう。 (12/7-02:44) No.994
CuriousGeorgeSand > 星って言うほどでもありません。三角を四つくっつけたような単純な形。(笑) (12/7-02:55) No.995
CuriousGeorgeSand > その、年代理屈に合いませんね。どういうことなんでしょうか。(疑問が一つ解けると新しい疑問が二つ現れるリスト。) (12/7-02:58) No.996
CuriousGeorgeSand > 本早かったですね。国内と同じかもっと早い。 (12/7-02:59) No.997
さりな > ふゆひこさん。ブダペスト版を買いましょう。星付ですよ。私はコンソレーションの中では4番が一番好きです。3番だけ凄く有名になってますが。 (12/7-10:38) No.998
ふゆひこ > さりなさん。おお。ブダペスト版はやはり星付ですか!(←ミシュランみたい(笑))。とりあえず、今度立ち読みしてみます。僕も4番が一番好きなんですよ。4番が好きなら、きっと“諦め(レシグナツィオーネ)”も好きじゃないかな。 (12/7-21:00) No.999
ふゆひこ > GSさん。ちょっと作品表とかあたってみましたが、1850年ぐらいの作曲、出版。ホワイトファルコン勲章は1854年授与。という時系列は正しそうです。それで僕は一番理解しやすいストーリーとして、(1)リストはマリア・パブロヴナより主題をもらう。(2)リストはザクセン=ワイマール、またはマリア・パブロヴナを意味するシンボルを楽譜に書く。(3)1854年に同じシンボルを基調とするホワイトファルコン勲章を授与される、というのを考え、2のところを調べようとしたのでした。1854年以降の出版のときに加えられたのならスマートなんですが…。 (12/7-21:07) No.1000
ふゆひこ > “コンソレーション第4番”の星を見てきました。立ち読みしてきました(笑)。ブダペスト版は、6つの角がある星かな、その中にさらに小さな星がありますね。そしてなんか光をイメージする直線が周りに、ぴっ、ぴっ、って描かれていました。解説も読みましたが、特にこの“星”が何を意味しているかは書かれていませんでした。リナ・ラーマンが“スター・コンソレーション”と名づけた、ということぐらいかな…。 (12/13-21:51) No.1046


Musee la vie de Romantique 投稿者:Curious GeorgeSand 投稿日:2003/12/11(Thu) 02:32 No.1025

サンドのことを、探しているとこの博物館が時々出てきますが、昨日、パリガイドブックのサイトのようなもので、実はこの博物館は、モンマルトルの「アリー・シェファーの家」である事が判明しました。きっと、シェファー博物館よりは、ロマン人生博物館のほうがわかりやすいのかな。(シェファーと聞いて喜ぶのはリストファンでも私たちぐらいのものでしょう。)
「サンドの展示室」なるものもあるらしいです。
モンマルトルといえば、リストが、少年の頃最初にパリに住んでいた辺りではないですか。後になって、リストがパリで滞在する"hotel Langrois"も目と鼻です。

--------------------------------------------------------------------------------
ふゆひこ > おお。サンドとシェファーだなんて。ダンハウザーの絵のような、芸術家達が一堂に会するようなうれしさがありますね。僕も調べて、同じようなページを2,3見てみました。サンドの水彩画(サンドが描いた?)とか宝石が展示されているそうですね。あとはシェファーの工房とか。なんかRENAN-SCHEFFERとなっていたので、シェファーの甥のRENANって誰だ?と思って調べたら、エルンスト・ルナンはキリスト教関連の高名な思想家らしいです。 (12/12-00:49) No.1031


Horowitz,Cliburnのスタインウエイ 投稿者:CuriousGeorgeSand 投稿日:2003/12/03(Wed) 05:03 No.952 http://www.steinway.com/noteworthy/tours.shtml

昨日、弾いてきました。(今度は、私のピアノを買ったお店です。)
クライバーンのNYスタインは、9フィートDモデルで、音が、でかいです(!)。高音部が、あの金属音ですが良く考えると大きなホールで、観客が入っていることを考えればちょうど良いのでしょう。ちなみに100人程度のちいさなホールでしたが、低音部が響きすぎて時々自分の音が聞こえなくなるという、まさに今までにない体験です。(ベーゼンドルファーの時と感覚は似ているかもしれません。ベーゼンドルファーの方が好みの音でしたが。) でも、古いのに音のレンジや、カラーはさすがに広くて、表現しやすいです。(つまり、巧く聞こえる。)(笑)

ホロヴィッツのスタインはBモデルでしょう。鍵盤がいくつか新しいものに変換されていて酷使されていた事が容易にわかります。(酷使といえば、上のも傷だらけですが。)Dモデルより少し小さいので音は、ちょうどいいという感じでした。こちらのほうが繊細にコントロールしやすく、というと、上記のピアノは、悪いみたいですが、一応、フェラーリとベントレーを比較しているようなものなので悪いという事では有りません。
軍隊ポロネーズ(私の唯一のWar horse)弾いてみましたが弾きやすいので、肉体的限界とあきらめていた両手オクターブ和音での(p-piano)フレーズが決まっていい気分でした。

両方に共通して(今までに弾いたピアノでもなかった特徴です)いたのは、ペダルを、あまり使わなくてもピアノ自体がよくひびくので、結果的に粒のそろった音が出せるという事です。良いピアノはテクニックを補助する事が出来るわけで、一度こういうのを弾くと普通に弾くようなピアノがチャチくて弾けなくなってしまいます。
子供には最高のものを与えなければいけないと再度痛感しました。 
練習しなくては。


--------------------------------------------------------------------------------
ふゆひこ > おおっ。すごい。スタインウェイもすごいサービスをやってるんですね。ほんとだ。スケジュールの最後にサン・ディエゴに来てる(笑)。スタインウェイのサイトの文章を読んだら、ホロヴィッツのは1940年代のものと書かれていました。すごい歴史的なピアノなんですね。GSさんの文章も臨場感があって、音が聞こえてくるようです。ギターとかヴァイオリンとかは年代が経つとより音の深みが増すと聞きますが、ピアノもそうなのかな?。スタインウェイのサイトの記事では、あともうひとつガーシュウィンの生誕100年記念のラプソディ・アートケース・ピアノというものがあるようですが、これも弾かれたのでしょうか? (12/4-00:52) No.957
CuriousGeorgeSand > ラプソディピアノちょっと見にありませんでした。で、なぜ、ちょっと見で、100台近いピアノの中で解るかというと、コバルトブルーで近代的な線のピアノだからです。きっと、このピアノは、NYのお店でしか見せてないのではないかと推測します。上のリンクからページの上1/3左の”steinway piano"のリンクにマウスを置くと、メニューがさらに開きますので、”ARTCASE PIANO”をクリックしましょう。で、色々、アヴァンギャルドなデザインのスタインが出てきます。最後がラプソディです。【とんでもないやつもあります見てのお楽しみ。お金出せばどれも買えるはずです。よく、どんな人がどのピアノを、どんな家に置くのかというのが話題になります。【笑】 (12/4-02:46) No.958
ふゆひこ > おおっ。ラプソディ見ました。なるほどラプソディ・イン・ブルーから、こんなキレイなコバルトブルーなんですね。丸みを帯びたフォルムが現代的です。こんなデザインされたピアノがあるとは知りませんでした。最初の方に、ルーズベルト大統領にプレゼントされたピアノも載ってましたよ。 (12/5-00:14) No.962
さりな > 遅くなりましたが、私もARTCASE PIANO見ました。古風な可愛らしいものもありますね。家に一台欲しいです(笑)。一時期ペトロフのロココに憧れていたのを思い出しました。ああいうピアノは演奏会に使っても特に支障はありませんか?昔のチェンバロには美しい絵画が装飾として施されていますよね。ピアノにも色々なデザインがあるのは悪くはないと思います。
でも普通の黒いピアノの方が落ち着いていていいのかな(笑)。 (12/9-15:28) No.1015
CGS > ペトロフは、店にいつも洗練されたクラシックなデザインのものがおかれています。(ただ、おとは、ちょっと19世紀風です。きんきらきん。) スタインや、ベーゼンドルファー、ベックシュタインの話をすると、必ずだれかが、「僕の誕生日は、何月何日だから、(ヒントヒント)」「僕は、スタインウエイMモデルでいいよ」とか言う輩が出てきます。
じつは、ボストンも品のいいマホガニーフィニッシュが有りまして、(チェリーみたいに赤くないやつ)ちょっと浮気しそうでした。(はっきり言うと弾きました。)おなじサイトのボストンピアノのメニューから、モデル&デスクリプションをクリックし GP193(Polished Ebony)が私のピアノです。
よく考えると「グランドピアノ193cm」の略ですね。(笑)クリスマスまでには、もって帰りたいです。(今は、店に弾きに行っている。) (12/10-03:07) No.1017
ふゆひこ > GSさんのピアノ見ました。すごく存在感がありますね。僕もピアノは黒い方がいいな。 (12/11-01:15) No.1022


シェファーのフランチェスカ 投稿者:CuriousGeorgeSand 投稿日:2003/12/02(Tue) 02:52 No.945

ルーブルにもある、ということはオハイオのはコピーでしょうね。でもその情報はシェファーの作品がたくさん保管されているオランダの美術館による情報だったんですが。(シェファーの娘が寄付した。)
シェファー作“パオロとフランチェスカ・ダ・リミニ”http://photosrmn.fth.net/fr/bi/search.vep?aur_offset_rec=30&rpp=9&artiste=scheffer

--------------------------------------------------------------------------------
ふゆひこ > アングルのフランチェスカよりも素晴らしいですね。パオロのポーズがミケランジェロのシスティナ礼拝堂の天井画を思わせますね。 (12/3-00:57) No.947
ふゆひこ > シェファーの絵画で、他にリストに似ているのはないかな、と思って探していたらですね。ヘンリー(アンリ?)・シェファーという人(アリーと関係しているのでしょうか)で、似ているのがあるんですが…。http://photosrmn.fth.net/fr/bi/search.vep?aur_offset_rec=42&rpp=9&artiste=schefferこの“オルレアンに入場するジャンヌ・ダルク”という絵画です。馬に乗るジャンヌの左隣の従者がリストに似ていると思うんですが、空似でしょうか…。 (12/3-01:15) No.949
CuriousGeorgeSand > シェファーのリスト肖像は、どこにあるのですか。本などにも載ってないです。(はっきり言ってふゆひこさんのHPだけ) でも書簡には、カロリーネや、プリンセスマリーにもシェファーに肖像を描かせるように何度も薦めています。プリンセスマリーは、描いてもらったようですが。(完成したかその後どうなったのかは、わかりませんでした) (12/5-01:49) No.969
ふゆひこ > どこの美術館とかに所蔵されているか、ちょっと知らないです。ワイマールのリストハウスにかかっていたような気がします(複製かな?)。本では確かに見ないですね。BRYCE MORRISONの『LISZT』には載ってますよ。あとハワードのCDでは第10巻のライナーに載ってます。僕はあとポストカードで持ってるんです。リストの写真集に続いて、肖像画(カリカチュア含め)集をぜひ、どっかから出版して欲しいものです。いったいどれだけの絵があるのかよく分かりません。サイトで肖像画一覧を作ってみようかな…。(LISZTのサイトではLISTという言葉がややこしいので“一覧”と言い換えなければならない(笑))。マリー・ホーエンローエは顔は小さい頃しか分からないので、シェファーの絵を見てみたいです。 (12/6-00:43) No.971
CuriousGeorgeSand > カリカチュアは面白いのありますよね。サンドの描いた、シャモニでの漫画笑えますよ。VY223 「絶対とは、それ自身と同一である」 リスト「それってどういう意味?」ピクテ「ちょっと曖昧だね」マリー「私は大昔から、何がナンだか...さっぱり。」 (12/6-19:10) No.979
ふゆひこ > その絵のリストは笑えますね。最後のセリフはマリーのセリフなのかな。ちょっとユーモアがピンとこないんですが、リストの大げさで抽象的な表現をからかっているんでしょうか(ユーモアやウィットを解説するのは野暮ですが(笑))。それにしてもマリー・ダグーの肖像画、カリカチュアには後姿が多くないでしょうか?サンドが描いたもうちょっとしっかりしたスケッチでも後ろ向きだし、ダンハウザーの有名な絵でも後ろ向きです。 (12/7-01:36) No.982
CuriousGeorgeSand > 「絶対とは...」というのが、ナンセンスのテーマの始まりです。 で、リスト、ピクテとサンドが、わけの解らない会話をよくしていたらしいので、その、一つをサンドが描いたのです。 で、とうとう、リストと、ピクテがナンセンスに気付くわけです。で、最後にマリーが 「何を今更、私はいつも、真っ暗闇」というわけです。思うに、型にはまった常識的なマリーがなんとなく自分はいつも場所はずれな感じがする、というのが、オチだとおもいます。
(なんか、麻薬の影響が感じられなくもないんですが。ウオーカーはVYP222でマリーだけが、正気だったといってます。) (12/7-01:57) No.985
ふゆひこ > なるほど、わかりました(笑)。最初の“絶対〜”という定義の提示(サンドによるものと考えるのかな)に対して、3人の反応ということなんですね。カリカチュアにサンドが写っていないので、わかりませんでした。なんかマリーが微笑ましいですね(笑)。いろいろサンドやリストからも、からかわれていたのかも(笑)。 (12/7-02:28) No.990
CuriousGeorgeSand > かわいそうなマリー、お嬢様育ちなのに、いきなりお下品な仲間に取り囲まれて、目が点になることも多かったでしょう。(笑) (12/7-02:34) No.992


Ingres 「ダヴィンチの死」 投稿者:CuriousGeorgeSand 投稿日:2003/11/30(Sun) 14:42 No.927

リストはフンボルトが亡くなった後財産が処分される事になり、それらが売りに出る前にフンボルトの執事を訪ねています。その際にアングルの描いた「ダヴィンチの死」という絵をコジマがカロリーヌのために買いたいというようなことを書き送っています。
で、何ヶ月かあとに、コジマが360Thalersで入手した、という書簡があります。(リストは、カロリーヌに送るといっています。)1860が61年ごろだったと思います。現在の価値にするといくらなんでしょうか?
で、リンクが、その絵です。どういういきさつでパリの美術館にあるのか知りたいと思いませんか?

--------------------------------------------------------------------------------
ふゆひこ > フンボルトというのは、有名な学者のフンボルトですか(誰だっけ?と思ってネットで調べました)。リストと時代が近いんですね。どっかのサイトで読みましたがゲーテ、シラーとも親交があったそうです。面白い絵ですね。立体的な構図なのに、人物が平面的でエジプトの壁画みたい。隣の絵画に“パオラのフランチェスカ”という同じく赤を基調とした絵もありました。おお。なんかいわくがあるのですか?パリの美術館にあることに。ぜひ知りたいです。ウォーカーに載っているかな、と思ってWYとFYのINDEXを見てみましたが、WYのP436にマリー・ダグーが1851年に購入したラ・メゾン・ローゼという邸宅に、あのアングルによるリストのスケッチが飾られていた、という記述があるのみでした。 (11/30-22:54) No.928
ふゆひこ > すいません。“パオラの”じゃなくて、“パオロとフランチェスカ(ダ・リミニ)”でした。ということは、後ろでじっと見つめている人はダンテですね。ということはこの絵もまたリスティアンにとっては興味ありです。 (11/30-23:44) No.929
CuriousGeorgeSand > フランチェスカの絵に関してもエピソードがあったと思いますが良く覚えていません。(知り合いの女性にコピーをあげた、ということはおぼえていますが、フランチェスカだったか、オーガステインとモニークだったかあいまいです。
だれかにフランチェスカの話をしているのは確かなんだけどアングルの絵か、レーマンかシェファーだったかもおぼえてません。(すみません。今度、インデックスカード作ってメモします。)
(12/1-05:17) No.930
CuriousGeorgeSand > プリンセスの持ち物は、マリーホーエンローエが、ヴァィマールのリスト博物館に寄付したはずですが。フランスにあるということは、コジマか、ダニエル・オリヴィエ(リストの孫ブランディンの息子)に返還されたのでしょうか? (12/1-05:20) No.931
CuriousGeorgeSand > アングル、って面白い絵描きます。デッサンの練習は、超クラシック正統派なのに、最終版になると、漫画っぽい平面的な部分があたり、人体がゆがんでいたり。(オダリスクの女性なんて胴長骨なし、首が横についてますよ。)
ああ、パリに博物館めぐりにいかなければ。 (12/1-05:56) No.932
CuriousGeorgeSand > ちなみに、パオラとフランチェスカを後ろで見ているのは、彼女の夫で,パオラの兄ではないでしょうか。(で、よくある話ですが醜い兄に嫁いだ女性が、ハンサムな義弟と恋に落ちてしまいそれを見つけた夫が、不倫の二人を刺殺してしまうんです。)ま、その様子を見ているダンテという事もありますが。シェファーのフランチェスカだと、パオラの胸に刺し傷のようなものが見えて、後ろに男性が二人たっています。(祈っているとか書いてあるけど。??です) (12/1-07:42) No.933
CuriousGeorgeSand > で、二人の現場を押さえた夫に妻はいきさつを説明します。「最初は、ただ一緒にアーサー王とグイネヴィアの話を一緒に読んでいただけです。でも、ある日私たちの目がふと合い、頬が染まり、お互いに口付けを交わさずに入られなかったのです。」
生々しいです。「Divine Commedy]の「パーガトリオ」だったと思います。 (12/1-07:47) No.934
CuriousGeorgeSand > シェファーの絵は、ダンテとヴァージルが、地獄のフランチェスカを見ているんだそうです。(オハイオの美術館にあるらしいです。) (12/1-12:10) No.935
ふゆひこ > おおっ。おもしろいです。“パオロとフランチェスカ”の絵についてもリストは言及しているかもしれないのですか。美術館で直接データを見ると入手先が分かるのかもしれないですね。このアングルの“ダ・ヴィンチの死”と“パオロとフランチェスカ”なんですけど、やっぱり他のアングルの作品に比べて、人物が平面的すぎると思うんですよね。なんか初期ルネサンスのフラ・アンジェリコとかギルランダイオ、ボッティチェリの絵みたい。特に“パオロとフランチェスカ”なんて“受胎告知”の絵の構図に似てなくもないと思います。イタリアにいた時分にアングルは初期ルネサンスの画家に影響を受けたのかな??詳しくないですが…。この2作、テーマがレオナルド・ダ・ヴィンチ、ダンテというルネサンスの代表的人物であることも気になります。 (12/2-00:23) No.938
ふゆひこ > 僕は『神曲』を読んでいないので、分からないのですが、確かに夫が浮気現場を見つけた場面のように思います(ダンテだと考えると、ヴェルギリウス(ヴァージル)が隣にいないのがおかしいですもんね)。 (12/2-00:26) No.939
ふゆひこ > この辺の話がリストとの関係にぴんとこない方のために書くと、あの“ダンテソナタ”の緩やかな旋律の部分はダンテの『神曲(Divine Commedy)』の“フランチェスカ・ダ・リミニ”の挿話を描いていると言われています。 (12/2-00:30) No.940
ふゆひこ > ネット上でアングルによるマリー・ダグー、クレール・ダグーのスケッチ、リストのスケッチを見つけました。メトロポリタン美術館のページのようです。
http://www.metmuseum.org/explore/Ingres/Ingres/HTML/el_ingres_object.htm (12/7-02:21) No.987
ふゆひこ > でですね。今日、気づいたんですがデサンティ著『新しい女』に載ってるんですが、アングルはマリー・ダグーを“ダニエル・ステルン”として、しっかりとした油彩で描いています。 (12/7-02:24) No.988

三種の神器 <リスト関連の書籍>投稿者:CuriousGeorgeSand 投稿日:2003/12/04(Thu) 03:32 No.961

ラ・マーラの「リストの女性遍歴」の本、見つけてしまいました。詳細は全然わかりません。独語だとすれば、ブライトコフ&ハルテル出版の本でしょう。オリジナルだけど読むのに苦労しそうです。(わーいクリスマス前に来るでしょう。)
あと、今日とどいたのは、ユーゴの「回想録」、題名だけで欲しいと思って買ったら、届いてびっくり1899年版(英訳)一応これは、19世紀の本ではないか。

バルザックの例の暴露本小説「ビアトリクス」も1800年代後半ということで、はっきり言ってちょっと読むのはもったいない状態です。(皮の背表紙が、はがれる寸前です)
証拠がないんですが、ユーゴの本の状態を比べて大体同じ頃の本だと言うことは推測できます。
で、両方とも、別にとんでもなく高いという事でもないんです。
(30$位)普通の中古本の値段から考えると高いですが。というわけで、ビアトリクス、安いやつ日常読書用にもう一冊買います。(オンラインで、半分ぐらい読んだけど疲れるのとやはり好きな本の一冊ですから。)


--------------------------------------------------------------------------------
ふゆひこ > ラ・マーラの『リストの女性遍歴』という本は、“Liszt und die Frauen”という本でしょうか?ウォーカーの参考文献リストを見てみました。ラ・マーラって書簡集だけかと思ったら、他にもいろいろ書いてるんですね。ユゴーの回想録はオンラインでちらちら目次を見てみたのですが、あんまりリストのことは載ってなさそうだったのですが。なんか面白いことが書かれていたらぜひ教えてください。19世紀の本が簡単に古書で手に入るなんてすごいですね。西欧諸国は、出版文化が日本よりも格段に歴史があるんでしょうね。 (12/5-01:07) No.967
CuriousGeorgeSand > ラマーラ、そうです。古本をラマーラで検索したら出てきたので飛びつきです。
なんか、彼女は、リストの伝記シリーズ見たいに書いているのかなという感じがしますが。Harsanyiによる、「ハンガリアンラプソディー小説」来ました。うーん。半分ぐらい(夜中、目が見えなくなるまで)一気に読んでしまいました。 ところが、まだ、マリーを口説いているところです。他の貴夫人たちに比べててこずってるのは確かです。(笑)
オルガヤーニナの本は、上の本と一緒にオーダーしたのに、今日になって「見つかりません」しょうがないか。 (12/5-01:42) No.968
ふゆひこ > オルガ・ヤーニナの本、残念でしたね。ハルサニーはマリー・ダグーだけで、そんなにページ割いているのですか(笑)。『ハンガリアンラプソディー小説』というのも、女性遍歴のエピソードがメインの小説なんでしょうか?。 (12/6-00:34) No.970
CuriousGeorgeSand > そうです。ハルサニー氏が、ここまで書いてくださっているので私は書く必要がありません。(笑)とはいっても、コンサートツアーのエピソードとか、誰に会ったとかいうのもすごい豊富です。ベルジョイオーソ夫人も、娘が生まれた後一人でタールバーグとの「決闘」のためにパリに舞い戻ったリストを誘惑する事になってます。簡単に陥落してしまうフランツです。(ちなみに、実際にはベルジョイオーソ夫人はリストの口説きに落ちなかったと理解しています。) 結構少年時代にツアーエピソードなども豊富で、”Young Liszt” という本とあわせて読むと、結構ウオーカーなみに資料研究して小説書いていることがわかります。(少年時代のコンサートプログラムや、競演者の名前が具体的ですごい。) (12/6-02:28) No.972
CuriousGeorgeSand > La Mara, Liszt Briefe "Liszt und die Frauen"着ました。これは、古本じゃなくて、原版のリプリント(ファクシミリ)本です。ということは、この会社にオーダーすればla Maraのシリーズは、手に入るということです。(独語ですが。)
(12/6-09:13) No.973
CuriousGeorgeSand > ところが、内容は仏語で、リスト書簡集のようです。全部じゃないですが、日付けと、大体の内容がアグネス宛の書簡と一致するものがある。”女性たち’ではなく、「某女性」という意味なのでしょうか?、どちらにしても、英訳版のアグネス書簡集が来れば解るでしょう。 手紙の終わりに、リストは ”A.A.”とサインしています。解説がなく、なんの略なのかもわかりません。カロリーネも含めて、他のひとあてには、”A.A.”は使っていません。 (12/6-09:52) No.974
CuriousGeorgeSand > ちょっと待ってください。私の本は、"Briefe an eine Freundin"となっています。ということは、”Letters to a friend"ではないですか。ということは、”Liszt und die Frauen"-"Liszt and women"のほうも見つけなければ。-勘違いだけど1855年4月から、1886年7月7日まで、133件も収録されています。ということは、アグネスは全然焼却する気が最初からなかったということになります。 (12/6-10:08) No.975
ふゆひこ > こんにちは。リストに関する資料が豊富な西欧諸国の小説家は、やはり史実を踏まえた小説が書けるんでしょうね。幼年期のエピソードから始まるとはなかなか大部な作品なのかな。“Young Liszt”という本、持ってないんですが、知ってます。“AA”というのは密会を隠すための、偽名なのかな。気になります。1855年〜1886年とは、オルガ宛て書簡集とともに、リストの後半の生涯を知る上で重要な書簡集になりますね。 (12/6-12:43) No.977


ロレンツォ・バルトリーニ 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/12/04(Thu) 00:13 No.953

『Nelida』のスレッドと分けます。『Nelida』の表紙の大理石像(でしょうか?)はやはりマリー・ダグーで、なんとバルトリーニの1839年作とのこと。『AN ARTIST'S JOURNEY』には同じバルトリーニ作の1838年のリストの大理石像が載っています。リストとマリーはフィレンツェで、1838年頃、レーマンと知り合ったのと同じ時分にバルトリーニと知己になったようです(VY P265)。

--------------------------------------------------------------------------------
ふゆひこ > でですね。ここから面白いのですが、その後1839年にその後1845年に開催されるボンのベートーヴェン像除幕式の準備を始めたリストが委員会に“ベートーヴェン像は大理石でバルトリーニに頼もう”みたいな提案をするんですが、委員会から“大理石は風雪に耐えられないと思う、ブロンズにしたい”と拒否されています(VY270〜272)。詳細に読んでいませんが、結局はベートーヴェン像はヘーネル作のブロンズ像になります。 (12/4-00:15) No.954
ふゆひこ > 『AN ARTIST'S JOURNEY』でアングルとの出会いをベルリオーズに伝えたあの書簡の後半で、リストはバルトリーニのことをベルリオーズに伝えています。リストは“ボンのベートーヴェン委員会にバルトリーニに依頼するよう手紙を書いているところ”といい、それが先に紹介した依頼文につながるわけです。またそのときリストはバルトリーニにベートーヴェンの彫像を依頼しており、それは“2年後に完成しそうだ”とも言っています。 (12/4-00:23) No.955
ふゆひこ > このベートーヴェンの彫像(胸像)はどれなんでしょう?WY P559の例のリストの遺書で“ベートーヴェンとメンデルスゾーンとシューベルトの胸像の載った硬い銀の机”という記述がありますが、これなんでしょうか? (12/4-00:28) No.956
CuriousGeorgeSand > ああ、そのバルトリーニを推薦するくだり、おもしろいですよね。リストの手紙の中でも好きなやつです。「この私でよければ、喜んで残金を寄付させて頂きたいので、どうか、受託いただければ幸いです」みたいな感じで始まるのに、「といってはナンですが、彫刻家の選択を私にさせていただいてもよいでしょうか、イタリアで一番のバルトリーニは名実とも委員会の諸兄にご満足いただけると確信しております。」 リストの、純粋さとずうずうしさがよく出ていて笑っちゃいます。 この手紙のあとにも、「じゃあ、ブロンズの型を作るように言っておきます」とか言って、もう一度粘っているはずです。私は、バルトリーニに収まったのかと思っていた。私もその後詳しく読んでません。【笑】 (12/4-03:03) No.959
CuriousGeorgeSand > 遺書にある、「銀の机」は、現在ブダペストのリスト博物館にある、チカリングのピアノの上にのっかっているはずです。これ、机じゃなくて、グランドピアノにおく譜面台です。(ピアノ用の譜面台もDeskという単語を使う事があります。)ベートーベン、シューベルト、ウェーバーとなってますね。1858にもらった事になっている。【リスト博物館のサイトによると】
ということは、リストが、大理石のベートーベンもらっているのですか。 (12/4-03:14) No.960
ふゆひこ > おおっ。その後、リストも粘ってるのですか(笑)。VY P422の注によると、当時の記念式典のブックレットにブライデンシュタイン(委員会の人)の説明で“バルトリーニは外国人であるため、なんでベートーヴェンの像を外国人に頼むのか?”ということが書かれているそうです。それでヘーネルになったみたいです。ただウォーカーは“リストも外国人だが、そのことには触れられていない”と書いてます(笑)。でもヘーネルのベートーヴェン像も素晴らしいです。 (12/5-00:28) No.963
ふゆひこ > なんで銀の机かな?と思ってました。譜面台のことなんですか。リスト博物館のサイトに写真がありました。メンデルスゾーンも間違えました。WYの遺書でもちゃんとウェーバーになってます。このキャンドルも灯せる銀の譜面台すごいですね。ベートーヴェンを頂点に、両サイドにウェーバー、シューベルト、真ん中のプレートにリストじゃないですか。リストにとって宝物でしょうね。感慨深い譜面台です。 (12/5-00:32) No.964
ふゆひこ > 続いてすいません(笑)。辞書引いて読んだら、ぜんぜん違う意味の文章でした。ベートーヴェン記念碑が2年で完成できると約束したとかしないとか。He is as indignant as I am about the insult to Beethoven's memory and has promised me to begin work immediately on a marble statue, which can be completed in two years.(AN ARTIST'S JOURNEY P189)後半の方だけ読んで、勝手に喜んでしまいました。この辺、いま熱心に読んだのですが、余計分からなくなってしまった(笑)。混乱させてすいませんでした。 (12/5-00:58) No.966



曲を探しています 投稿者:さりな 投稿日:2003/12/01(Mon) 19:01 No.936

リストの曲を探しています。
1.宗教的な合唱曲(2分程度・女声とピアノ)
2.ピアノ二台のための曲(15分程度)
3.宗教的なピアノ連弾曲(5分程度)
なければいいんですが、何か知っていたら教えて下さい。もちろん編曲もので構わないのですが…。2分の歌なんてないですかね(笑)。演奏会に使いたいのです。

--------------------------------------------------------------------------------
ミチ > 横から失礼します。私はピアノが弾けないのでどの程度難しいのかわかりませんが、曲として<2>は悲愴協奏曲に一票入れたいです。演奏時間はアルゲリッチ/フレイレ盤で18分程度だったと思います。お邪魔しました。 (12/1-19:41) No.937
ふゆひこ > >ミチさん。“横から”なんてとんでもない。ぜひどんどんレスしていただけるとうれしいです。“悲愴協奏曲”はミチさんお薦めの“演奏会用大独奏曲”の2台ピアノ版ですね。僕は2台ピアノ版を聴いたことないのですが、元の曲があれだけかっこいいので、さらに迫力があるんでしょうね。 (12/2-00:41) No.941
ふゆひこ > >さりなさん。1、は“眠りから覚めた御子の賛歌”(S19)が僕は好きです。“詩的で宗教的な調べ”の第6曲にピアノ独奏版が入っています。僕がCDで持っているのは、オルガン伴奏ですが、同じ楽譜なんじゃないのかな??楽譜が入手できるのか、よくわからないのですが…。とてもキレイな曲です。僕のサイトでは、“オペラ、宗教合唱曲”のところに感想、あとCDの回想のところにめずらしく(笑)のっけてます。ただ11分とちょっと長いです。 (12/2-00:46) No.942
ふゆひこ > または“ロザリオ”もいいかもしれません。これは短いです。けど田舎の教会で歌うような素朴さが魅力の曲です(笑)。2は、僕は今は“交響詩 理想”が気に入ってます。“ファウスト交響曲”のグレートヒェンも好きです。 (12/2-00:52) No.943
ふゆひこ > 3は、聴いたことないのですが、“クリスマス・ツリー”の連弾曲版がありますね。曲集全部が編曲されているならば、何曲かいいのがあるかもしれないです。どんな感じなんでしょう? (12/2-00:55) No.944


Mendelssohn 投稿者:CuriousGeorgeSand 投稿日:2003/11/28(Fri) 13:32 No.919

このサイトのページ中ほどに彼の書いた旅行記の挿絵が出てきます。メンデルスゾーンの絵画
スコットランドの風景だったと思います。(すみません、サイト読んでません。)(笑)

--------------------------------------------------------------------------------
ふゆひこ > おおっ。上手いですね。シンプルな風景画ですけど、技術を持った人のスケッチだと分かります。聴いたことないんですが、メンデルスゾーンには“スコットランド”ていう交響曲がありましたね。旅行でインスパイアされたものだったんですか。 (11/29-00:01) No.921
たに > もう10年くらい前だと思いますが、フォンテック(?)から出ていたメンデルスゾーンの室内楽作品集の1枚を持っていて、そのジャケットが彼の描いた絵でした。(いまも売っているかは分かりませんが)以前岩崎美術社というところから画集も出ていたはずです。 (11/29-00:12) No.923
ふゆひこ > たにさん。こんにちは。“メンデルスゾーン、画集”で検索したら、ご紹介いただいた本が出てきました。幻想的な画集を発売しているところのようです。ここの画集というところにあります。メンデルスゾーンがなんで幻想的なのかな?他の風景画も見てみたいですね。夢人館 http://homepage2.nifty.com/mujinkan/index.htm (11/29-13:05) No.924
ふゆひこ > おおっ。ジャン・デルヴィルの画集も。ハワードの10巻のジャケットはデルヴィルです。デルヴィルの解説のところに“オルフェの死”“パルジファル”というリスティアンにとっても興味深い絵がありました。あと、クノップフもありますね。僕が高校生の頃、クノップフ展があって(行きませんでした)、電車の中吊り広告が、この“愛撫”という絵画でした。僕はそれを引きちぎって持って帰るという暴挙をし(笑)。今でも持ってます(笑)。 (11/29-14:57) No.926


マリア・ヴォディンスカのショパン 投稿者:CuriousGeorgeSand 投稿日:2003/11/28(Fri) 14:53 No.920

あの、「別れのワルツ」OP69-1の婚約者が描いたショパンです。マリア・ヴォディンスカのショパン

--------------------------------------------------------------------------------
ふゆひこ > さらに、こちらも上手ですね。受ける印象が、前に紹介したアリー・シェファーの描いたショパンに似ていて、共に若々しいです。教えてもらった「別れのワルツ」の人ですね。おおっ。ハロルド・C・ショーンバーグの文章ではないですか。 (11/29-00:08) No.922

Grand Galop Chromatique 投稿者:CuriousGeorgeSand 投稿日:2003/11/27(Thu) 15:48 No.912

他人のアレンジによるものですが、簡易版と似ています。Grand Galop Chromatique

--------------------------------------------------------------------------------
さりな > 易しいですね(笑)。 (11/27-18:56) No.913
ふゆひこ > リストの簡略版よりさらに易しそうです。いずれにしても僕には難しいですが(笑)。このサイトすごいですね。他に見てったらリストの歌曲“光を!もっと光を!”とかありましたよ。この曲って録音ないのでは?? (11/28-00:36) No.918


HOME

SITE TOP

PAST.LOG INDEX