隠されたリストの肖像 投稿者:CuriousGeorgeSand 投稿日:2003/10/16(Thu) 08:50 No.608

私が管理しているサイトに書いたのですが当時リストをモデルにしたと思われる彫刻や、絵画がかなりあるらしいのです。その中で特に気に入っているものを紹介します。
ルーブル美術館にある アリーシェファー作『砂漠でキリストを誘惑する悪魔』です。悪魔は明らかにリストですがキリストもリストみたいです。なぜかルドルフ・レーマン(リストの肖像描いたのはアンリ・レーマンです。弟か?)が 「リストはこの絵のためにモデルになったと書いているのです。」

他にもいくつか明らかにリストをモデルにしたものが有るのですが、この絵が一番象徴的なので、特に紹介します。

したにもあるように「事実が小説よりも奇」なのは、ちょうど、この絵が描かれた1849-1856、リストもファウスト交響曲を書いていたのです。絵を見ていただけると判るのですが、キリストと悪魔は左右対称に近いポーズで、どちらかといえば非常に人間的な悪魔に対しキリストのほうは、二面的に書かれていて表情なども、リストの陰陽両面を象徴していると思います。
「十戒」を尽く破ったリストと、それを償うために「清い生活」(?)を求めたリスト。 
人間全般の苦悩を象徴した、絵画としても非常に意味の深い絶品だといえます。

ジョルジュ・サンド (サインしてしまいます。)

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ふゆひこ > おおっ!すごい話ですね。これは。驚きました。で、さっそくサイトの方で見ました。これはたぶん見る人によっていろいろな印象・感想が出てきそうですね。確かに悪魔の方はリストに似ています。ちょうど1850年代後半ぐらいのリストに似ていますね。画家が違いますが、ウォーカーのWEIMAR YEARSのカバーにもなっているRICHARD LAUCHERTの描いたリストになんとなく似ています。イエスの方はどうでしょう・・・・。うーん。僕にはよくある慈悲深い表情のイエスという感じがします。ですが“美しく描かれたリスト”というイメージだとも思えます。CURIOUSさんは(1)「イエスの中に、陰陽がある」という見方をとられたのでしょうか?それとも(2)「イエスと悪魔で、陰陽の対比」ととられたのでしょうか?僕は(2)かな。イエスと悪魔、両方をリストをモデルにしている、と考えると、リストの中の葛藤が見えてくるようです。アリー・シェファーは僕のサイトのトップページの画像の画家ですね。この肖像画と比較することでもシェファーの真意が見えてきそうです。後、僕はリストがイエスのモデルになっている、と考えることで、『ダンテ交響曲』で“天国”を表現しようとして、ワーグナーに反対されて、コーラスのみにした、というエピソード。詩篇13編の作曲過程で“ダヴィデが自分の中に入り・・”といったようなことを思い出しました。なにかいろんなことを考えさせられるエピソードですね。教えていただいてありがとうございます。ついでにウォーカーのVIRTUOSO YEARSの表紙を描いていたのはジャン・ガブリエル・シェファーという人でした。同じシェファーかと思っていたら違いました。こちらもシェファー兄弟なんでしょうか?? (10/17-00:08) No.611
CGS > 私は、(2)イエスと悪魔(両方とも現実から離れている者)が、一人の現実の人間リスト、という方です。「リストの中の葛藤」が完全に当たりという感じです。
ジャンガブリエルについては色々みたのですが、解説などは無くて、判りません。アリーシェファーはオランダ人です。シェファーの描いた『三人の王』というのも『愛』を象徴する王がリストだといわれていて、それが理由で大公女ソフィーが購入したらしいです。アンデルセンが5/29/1852『プリンセスWがリストの肖像を購入した』と記録しているそうです。この絵は後にリストとリナ・ラマンが一緒に観察しに行っています。そこで、本人は、「特にモデルになったわけでもないし、自分が題材になっているのは知らされては居ない」とは言っているそうですが、トップページの肖像と比べてみてラマンは、確かに似ているといっています。(この絵、本の中にしかなくて載せられません。) (10/17-08:47) No.612
ふゆひこ > 『3人の王』のエピソードは、ウォーカーの本にも載ってました(WY P77)(←これからウォーカーの本の引用をするときこの略語を使います。VIRTUOSO YEARS → VY WEIMAR YEARS→WY FINAL YEARS → FY)。アンデルセンの記述はそこには載っていませんでした。MARTHE KOLBという人の記述が代わりに載ってました。アルテンブルクに飾られていたようですね。リストを迎える調度のひとつとして、大公女ソフィーが気を利かせたのでしょうか。シェファーは勝手にリストをモデルにしていたんでしょうね。上の『砂漠でキリストを誘惑する悪魔』でも、勝手にモデルにしているというのが、近いのでは?単純に“悪魔のモデルになってください”でリストが“OK”という気がしませんので(笑)。 (10/18-02:33) No.616
CGS > WYあわてて読み直しします。なくなっていた事に全然気が付かなくて、沢山箱ひっくり返したのですが、でっかい研究社和英辞典とともに見つかりません。(笑)
そうですね、ちょっと頼めませんよね。
Ingresっていう画家の描いた肖像って有名ですか?どれでしょうか?どんなポーズかわかれば、私、どれだかわかると思います。 (10/18-05:40) No.619
ふゆひこ > おはようございます。間違えて早く起きてしまいました。アングルの肖像画は、スケッチのようなもので、VYのP268に載ってます。立ち姿のちょっとにやけたリストです。有名なやつですね。リストの肖像画を描いた画家の中でもっともネーム・バリューのある画家ってアングルだと思うんですよね。そのアングルがスケッチしか残さなかったというのが、僕は非常に残念だったのですが、ウォーカーの説明(VY P267)を読んでみて、またまた納得です。イタリアにマリー・ダグーと旅行に行ったときに、ローマでアングルと知り合ったそうです。アングルは音楽も好きらしく、リストはアングルの演奏するヴァイオリンを聴いたとのこと。その時の交友から産まれたのがこのスケッチのようで、アングルは、このスケッチをマリー・ダグーにあげています。スケッチのサインを見たら“アングル、マダム・ダグー”となっています(←間違ってるかな。)あと注釈でこのスケッチをマリーは、その後コージマにあげて、いまではバイロイトのヴァンフリート荘にあるとのことです。 (10/18-09:33) No.623
CuriousGeorgeSand > おはようございます。(私、主人が早く帰ってきたので昼寝しちゃいました、最近遅くまで本読んだりしている事が多いのとよく眠れていないみたいで、午後、「眺めのよい部屋」とかDVD見ていて寝ちゃいそうになりました。)ア、ちゃんと索引にも載ってますね、失礼しました。 ああ、この絵がカヴァーになったNAXOS CDもってました。ということは、このスケッチが「あのINGRESによるリスト」ですね。
どこで読んだか思い出せないというのは、私の最大の弱みです。お世話になります。いつもどうも有り難うございます。(10/18-13:44) No.628
CuriousGeorgeSand > ソフィーがどこに来るのかというのが判りました。ああ、意味がわかりました。上の記述のもとはリストの発言によるのですが、『過去にソフィーがカロリーネに「オランダの父がリストの肖像を持っている」といったので、オランダのヴィレム二世のコレクションが売りに出た際にカロリーネが大金払って買った。』 ということでした。名前書かずにプリンセスとか グランドダッチェスとかばっかりで出てくるから時々誰の事をいってるのかわからなくなってしまいました。 (10/18-16:42) No.631
CuriousGeorgeSand > デ、お詫びにもう一枚。『三人の王』の記事に題名だけ出てくる『聖オーガステインと聖モニーク』は、シェファーが描く男性がリストにいつも似ているというまた別の例である。とありまして、この絵見つかりました。探している時になんかこの絵の方も似ているなー と気になっていたものです。
http://www.immaculateheart.com/Ave%20Maria/images/premier/schefer1stsmonicaandaugustine.jpg
(10/18-16:52) No.632
NM > こんにちは。当該のシェファーの絵なのですが、常設展にあるかどうか今度見てみますね。ルーヴルは巨大なので何を見たか毎回よく分かりません…(笑)。モナリザの横にサルヴァトール・ローザ作の絵があったりするんですが、まったく誰も注目してませんです。 (10/18-22:22) No.636
ふゆひこ > おおっ!これで辻褄が合いました。貴族の名前とか、名前が出てきてもイニシャルだったりとか、ほんとわかんなくなりますよね。またまたありがとうございます。この絵も確かに似てますね。目の形とかは女性の方も同じだから、特徴的なのは鼻と口元、あごのラインでしょうか。シェファーの発言とかを知りたいですね。 (10/18-22:23) No.637
ふゆひこ > NMさん、こんにちは。そういえばサルヴァトール・ローザは詩だけでなく画家、彫刻家という肩書でしたね。モナリザの隣ってすごいですね。というかそんな究極の名画の隣におかれるローザがかわいそうです(笑)。せめてシェファーの隣にしてくれって感じですね(笑)。 (10/18-22:29) No.638
CGS > 上の聖オーガスティンとその母モニークの話がわかりました。経験で質素なモニークは、クリスチャンの母親の鏡とも言える存在でしたが、彼女の長男オーガスティンは、放蕩の限りを尽くしていました。しかし、母親の祈りは最後には神に通じオーガステインは、心を入れ替えて洗礼を受け、神の道に尽くす決意をします。

うーん。またまたどこかで聞いたことある話ですね。どこで聞いたんだったかな。
(10/29-00:20) No.687
CGS > あ、漢字、間違ってますね。「敬虔な」です。 (10/29-05:12) No.688
ふゆひこ > 教えてくれてありがとうございます。ということは、こちらの絵も“放蕩”と“改心”というリストの側面が見え隠れします。リストの矛盾、苦悩を描いた『砂漠でキリストを誘惑する悪魔』、リストの放蕩とその改心を描いた『聖オーガスティンと聖モニーク』と考えることができますね。 (10/31-02:22) No.697
CGS > で、ルドルフ・レーマンは弟でした。で、私は知らなかったんですが、アンリ・レーマンは1831年に最初アングルの元で学習するためにパリに行ったそうです。(そこで、リスト、マリーと知り合って仲良くなったわけですが。) (11/2-05:54) No.717
ふゆひこ > 弟でしたか。そういえばレーマンもアングルも新古典主義とかいうグループに入るんですよね。重厚な画風が似てますね。なんかアングルってローマに長くいたりして、知り合った関係がややこしいです。リストとアングルだって“なんでローマで知り合うかな〜、パリで会えばいいじゃん”って感じですよね(笑)。肖像画のサイトを見ていたら、たまに見るパガニーニのスケッチ。これもアングルでしたね。後ですね、アングルのことを紹介したページ(美の巨人たち、というTV番組のサイト)を見つけました。ここでアングルが使っていたヴァイオリンの写真が載っています。これでリストの前で演奏したのかな?
http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/picture/010922.htm
(11/3-00:39) No.728
CGS > わー。私アングルの真似して今度リストの絵でも描いて、スキャンして、送ってあげましょういつになるかわかりませんが。(絵を描くインスピレーションは、10年に一回ぐらいしか来ないんです)
リストは、アングルを訪ねた時にピアノに、ソナタの楽譜があるのを見つけ彼のひくベートーヴェンソナタを伴奏したそうです。 
ひたすら、私は生まれた年代を間違えたとしか思えません。(笑) (11/3-02:59) No.733
ふゆひこ > おはようございます。ぜひ描かれたら見せてください。楽しみです。ということはリストとアングルは一緒に演奏してるんですね。WYの記述からは“ピアノを弾いてあげて、ヴァイオリンを聴いた”みたいな文だったので、いっしょに演奏したのかどうかが定かではありませんでした。“ベートーヴェンをイタリアで弾いている”というのも興味深いです。2人ともフランスから来ている異国人だからなのかな。(イタリアでは、もっと後になってからズガンバーティとリストによってベートーヴェンを広めることになると思っていたので)。 (11/3-10:56) No.738
CGS > そうです。はっきり行って私も定かではありません。何せアングルの弾くベートーヴェンのくだり、例の「反逆の伯爵夫人」に書いてあったので。(マリーの書いた物によるのかもしれません。)
「外国人がイタリアで...」冬彦さん鋭いです。私もその辺りが『本当かな』という疑惑を抱く原因です。(作者の脚色かなと思われなくも無い)
(11/3-12:37) No.744
CGS > で、またまた、ルドルフ・レーマンも、リストの肖像二つ残していると、書簡集に載ってましたが、見たことありません。(知ってますか?サイト検索などでは全然出てきません。)

あーいったい、どのスレッドに関係して書いてるのか、自分でもわからなくなってきた。 (11/3-12:53) No.746
CGS > はっきり言って、よくわかりません。 (11/3-12:54) No.747
CGS > みつかりました。10/2/1839、San Rossoreからベルリオズ宛の公開書簡にありました。

「私たちの愛する音楽を忘れる事はできません」とアングルを私はせかしました。「譜面台のA Minorソナタも待ちきれずにいます。さ、貴方のヴァイオリンもそこにあるのだし、始めましょう!」(注;0p47、お気に入りらしいです)君が彼の演奏を聴けるならどんなによいだろう!(中略)彼に対する私の深い尊敬の念にもかかわらず演奏の後、彼の胸に飛び込んで行ってしまいました。そして、まるで彼からは父の愛のように親しいものを感じ幸福を覚えずに入られませんでした。

27歳のリストが、あまりにも可愛い純粋な感動を書いていて微笑ましいです。

同年3月にも、他の人に、「私たちはモーツアルトと、ベートヴェンによる物全てに取り組む予定です」とも書いていますので、一回限りというのではなく、しょっちゅう練習のように演奏していたようです。
[an Artist's jouney] by F Liszt
ISBN 0-226-48510-2
これは、仏語版"Letteres d'un bachelier es Musique 1835-1841"の英訳版です。
(11/3-15:23) No.748
CGS > ああ、モーツアルトのヴァイオリンソナタ、これがまた結構奥が深いんだな。簡単そうに見えるんだけど。リストがモーツアルトのソナタ弾く(伴奏してくれる)なんて考えただけでも鳥肌立ちます。(たったそれだけで、その気になって練習してしまう私は非常に単純です。だから私は一生芸術家には、なれないのだ。) (11/3-15:42) No.750
ふゆひこ > こんにちは。自転車で出かけたら雨が降り出して、家から出られなくなりました。おおっ!An Artist's journeyは僕も持ってます。参照していませんでした。早速みると載ってましたね。僕の本だとP187に載ってました。リストもイタリアに来て、高名なアングルと知り合えるわ、ベートーヴェン、モーツァルトを演奏できるわなんて、思ってもいなかったんでしょうね。アングルのエピソードを書き出す最初の方に、“luckiest encounters of my life"とあります。ルドルフ・レーマンの描いた肖像画というのは、僕は知らないです。WEBで調べてみたら、こんなの出てきました。ルドルフ・レーマンが描いた絵ですよね?

http://search.famsf.org/4d.acgi$Record?16475&=list&=1&=&=And&=10300&=0&=keywords&=Yes&=&=&=19%20&=Yes&=&=f (11/3-16:18) No.752
ふゆひこ > ↑すいません。2回やってみましたが、うまくリンクにならないです。興味があればアドレス貼り付けて見てみてください。新聞の挿絵のようです。 (11/3-16:22) No.753
ふゆひこ > アングルで面白いことを知りましたよ。この辺のことを調べていて、知ったのですが、まずアングルは相当なヴァイオリニストで“アングルのヴァイオリン”というのは諺にもなっているそうです。“玄人はだし”っていう意味で“アマチュアだけどプロ顔負けみたいな”感じ。しかもですね。ここから僕にとってはびっくりで、写真のマン・レイの作品で、女性の裸体で後姿にヴァイオリンのfホールをあしらった有名な写真がありますよね。あれって“アングルのヴァイオリン”っていうタイトルでした。知らなかった。“女性の背中にこだわったアングル”と“ヴァイオリニスト・アングル”の両方の意味が含まれた作品だったんですね。↓これマン・レイ写真展のページのようです。
http://www.dokyoi.pref.hokkaido.jp/hk-obimu/tokubetsu/tokubetsu1.HTM (11/3-16:28) No.754
ふゆひこ > 今見たら、この女性はモンパルナスのキキなんですね。この辺詳しくないですが、マン・レイの恋人だったんですか…。 (11/3-16:31) No.755
CGS > 冬彦さん。貴方はすごすぎる。(わー、と喜んでいます) (11/4-01:55) No.761
CGSand > R.LehmannリンクFAMSFから行けました。 (11/4-02:29) No.765
CGS > "An Aritst's Journey"の表紙のスケッチ、(鉛筆で、ピアノを弾いているリスト)なんと、VYの表紙の肖像の作者、ジャンガブリエル・シェファーでした。 (11/9-12:35) No.798
ふゆひこ > おおっ!ほんとだ!気づきませんでした。どちらもジュネーブにいた頃のリストですね。INDEXを見ましたけど、ジャン=ガブリエル・シェファーについてはリストは言及していないようです。アリー・シェファーについてはちょっとありました。 (11/9-23:02) No.804
Curious GeorgeSand > で、リストは1840年ごろのロンドンツアーの際に、アンリ・レーマンに「昨日、君の弟に会ったよ。彼は、ロンドンでも結構認められてうまくやっているようだった」と書いていました。ということは、両方とも親しい友人だったのですね。 (11/17-02:33) No.835
ふゆひこ > おおっ。また納得できました。先に見つけたルドルフ・レーマンの絵がロンドンの新聞の挿絵なんですよね。英国に定住していたんですね。 (11/18-00:15) No.840

カロリーネ・リスト 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/10/18(Sat) 02:59 No.617

アリー・シェファーの『3人の王』についての記述を調べていたら、また感慨深いエピソードがありました。WY(P564〜565)には巻末にリストが書いた遺書と、カロリーネ・ヴィトゲンシュタイン侯爵夫人が1861年に書いた遺書が載っています。なんとカロリーネは遺書のサインに“カロリーネ・リスト”と署名しています。ウォーカーの解説を読むと、遺書の日付が1861年10月23日となっていることから、まず結婚式の日取りが、1861年10月22日のリストの誕生日に行おうと決まった頃(それはリストの手紙によって同じ10月の最初の週ぐらいと想定されるのですが)その頃にカロリーネが遺書を書いたのでは、とのこと。カロリーネは結婚後、はれて“カロリーネ・リスト”となった自分を想定して遺書を書いているわけです。そしてそれは実現せず潰える夢となるわけです。ウォーカーは“nostalgic relic of her dashed hopes”と表現しています。なんか泣けてきます。

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ふゆひこ > そこで、カロリーネは、娘のマリー・ホーエンローエに“あげるもの”をリストアップしているのですが、カロリーネもアリー・シェファーの“Wise Kings”という絵画を持っていて、それをあげます、と書いています。あとシェファーは、マリー・ホーエンローエの肖像画も描いているらしく、それも“あげます”と書いてます。 (10/18-03:04) No.618
CGS > Wise kings が、三人の王です。
日本では「三人の賢人」というような聖書の翻訳だったと思いますが、こちらでは、3Wise kings/wise men という表現です。(キリストが生まれた時に訪ねてくる人たち)
で、アンデルセンの記録は、カロリーネが、12500フランでその絵を買い取ったという事らしいです。(金額なぜアンデルセンが知っているのか判りません)

Carolyne Liszt わたしもショックでした。(10/18-05:47) No.620
ふゆひこ > おお。整理できました。ただ大公女ソフィーがどのように関わるのかが分からないです。ソフィーの名前は、このエピソードにおいてWYには登場してきませんでした(読み逃しているかも…)。アンデルセンの“プリンセスW”というのはプリンセス・ヴィトゲンシュタインということですね。プリンセス・ワイマールかと思った(笑)。ウォーカーのWY P130を読むと、アンデルセンは3週間ほどワイマールに滞在したので、その頃とカロリーネが“3人の王”を購入するのが時期的に重なったため知っていたんでしょうか。アンデルセンはリストとカロリーネが結婚したがっていること、そして宗教が違うし、カロリーネは結婚もしているから“それはダメなんじゃない?”ということを言及しているので、絵画購入の話を知っていてもおかしくなさそうです。 (10/18-09:42) No.624
ふゆひこ > Wise Kingsも理解しました。僕は『東方三博士』という言葉で、そのことを知っています(リストの“クリスマス・ツリー”を調べるときに得た知識でした)。これで絵画のイメージもなんとなく想像できました。 (10/18-09:47) No.625


ネリダ 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/10/13(Mon) 21:41 No.602

Marie d'Agoult とかでAmazonで検索したら“ネリダ”が出版されることが分かりました。早速注文しちゃいました。ペーパーバックとハードカバーの二つで出るらしいです。僕はもちろんペーパー・バックです(笑)。マリー・ダグーが、ダニエル・ステルンの筆名で書いた小説で、リストと自分を主人公にした小説です。決別の直接の原因になったとか、いろいろといわくのある小説ですね。どんな内容なんでしょうか。主人公はフランソワ・クサヴィエというフランツ・リストをモデルにした人物。“ネリダ”はなにかと思ったら、これはアナグラムですね。“Nelida”→“Daniel”=マリー・ダグー。

AMAZONのペーパー・バックのアドレス   Nelida

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CGS > 11月に出版予定ですね。私も買います。ハードカバー高すぎです。多分リストの手紙と一緒にオーダーする事になるでしょう。
なぜリストにかかわった女性たちは暴露本執筆するのでしょうか。
それは”事実は小説よりも奇”なるからです。(直接かかわった事も無くても書きたいと思うんだから−笑)
(10/14-05:21) No.603
ふゆひこ > こんばんは。ついでに、下で教わった『マリー・ダグー 反逆の伯爵夫人』も注文していて、これが今日届くかと思ったら、明日着でした。残念。“事実は小説よりも奇”ですか(笑)。今日、ハワードの第2巻の感想に手を付け出したんですが、バラード第1番を調べていったら、めちゃくめちゃ“奇”な事実にでっくわしました。すでに読まれているかもしれませんが、ウォーカーの『ヴィルトゥオーゾ・イヤーズ』のP408で紹介されているエピソードです。“Nelida”を書き進めるマリー・ダグーと険悪になり、(←それだけが理由ではないでしょうが)リストが南仏〜スペイン〜ポルトガルの演奏旅行に行きます(ここでバラード第1番がスケッチされます)。スペインとフランスの辺境にあるポーというところで、リストはカロリーヌ・サン=クリックと再会していました。なんでもその前のサレ(?)というところでの演奏会でリストが弾くエラート社のピアノを用意したのがダルティゴー夫人で、リストはそこでダルティゴー夫人が、ベルトラン・ダルティゴーと結婚したカロリーヌ・サン=クリックであることを知ったとのこと。感動的ですね。それでリストはその初恋のノスタルジーからか“私は死にたい”という歌曲を作ったとのこと、です。もし読まれていなかったら原文あたってみてください。 (10/16-02:16) No.604
ふゆひこ > ずいぶん前にここの掲示板で僕が“チャップリンとリストの共通点”ということを書きましたが、カロリーヌ・サン=クリックとの再会のエピソードはチャップリンとは似ていないですね。チャップリンも初恋の相手へティ・ケリーと、チャップリンが成功してロンドンに凱旋したときに再会したがったのですが、そのときチャップリンはすでにへティが死んでしまったことを知ったのでした。 (10/16-02:25) No.605
CGS > そうなんです。その再会のエピソードが、次に書いている”前奏曲”の章の締めに来るはずでした。(あと、リストの遺言状のフレーズも。彼はカロリーヌに指輪を残すんですがカロリーヌのほうが先に亡くなるのでリストの思いを知る事はなかったわけです。(泣)
リストの生涯、きちんと映画化しましょう。今方法を探っています。 (10/16-08:25) No.607
ふゆひこ > おおっ!リストの遺書ちゃんと読んでなかったんですけど、カロリーヌ・ダルティゴーに“タリスマン”が埋め込まれた指輪を残す、という記述がありますね(WEIMAR YEARS P561)。ウォーカーの書籍は、リスティアンならば一度は精読しないとだめですね。ちょっと読んだだけでも驚くようなことが書かれている。時間をかけて辞書を引き引き読むことにします。ついでに遺書を読んでいたら、下の書き込みで書いたダンハウザーの紹介で必ず出てくる“ベートーヴェンのデスマスクを取った人”ということ・・・そのデスマスクってリストがもらってるんですね。あと同じくWEIMAR YEARS P542〜543で、マリー・ダグーとの再会のことも書かれていました。これも感動的です。“マリーに一番似ているコージマをことのほか愛してます”とかリストに言われてマリーが泣き出すところとか。 (10/16-23:39) No.609
ふゆひこ > あっ、『マリー・ダグー反逆の伯爵夫人』は、僕が不在であったため、ペリカンが持って帰ってしまったようです。ペリカンは宅配ボックスの使い方を忘れてしまったのでしょうか? (10/16-23:42) No.610
ふゆひこ > ペリカンさん、アマゾンさんごめんなさい。引っ越す前の住所で指定してしまった僕が悪いんです。ほんと、ごめんなさい。 (10/18-02:08) No.614
CGS > 住所変更しましょう。(笑)(10/18-05:49) No.621
CGS > 反逆の伯爵夫人、うーん、なんかね、リストの出てくるところは、もう知っているしっって感じ。で、結構作者の創造じゃないかというところが多い。
許せないのは、知人、などの名前がまちがっていること。 ショパンの友人の名前や、リストのかの、愛人の名前とかも間違っているし。出版するまえに、スペルなおせないっていうのは、作家としては、落第です。というわけで辛口の評論でした。 (10/26-13:20) No.678
ふゆひこ > 報告が遅れましたが『反逆の伯爵夫人』は、この前届きました。装丁がきれいなので喜んでましたが、GSさんの評価を読むと、ベースにすべき著作ではないようですね。INDEXがついているので、まずはリストが出てくるところだけつまみ読みしてみます。 (10/26-23:58) No.680
CGS > まだ、読んでいますがやはり間違いとかが多いですね。ショパンとサンドが、パルマに行ったとか、(本当はマジョルカ)地名のスペル間違いとか。特に勉強しているわけでもない私が日本の公立高校の英語力で、これだけ???というところがあるのですから、英語で教育受けた人にはちょっと物足りないのでは、と思います。せっかくマリーの立場から、リストの側面が明かされると期待していたのですがどの程度正確なのか判断できません。(マリーの日記のようなものを直接翻訳してくれるほうがいいですよ。)
手書きのリストの手紙のコピーが入ったラマーラ編の書簡集買います。高いけど、本人の言葉が一番です。
そういうわけで、ネリダに期待しましょう。 (10/29-10:17) No.689
ふゆひこ > あら。それでは、苦労して読んでもあまり意味なさそうですね。僕はデサンティ著の『新しい女』というマリー・ダグーについての本を持っているのですが、これがまた偏ったマリー・ダグー擁護、リスト敵視の本で、今回の『反逆の伯爵夫人』に期待したのですが・・・。確かにフィクションであってもマリー・ダグーの本心が書かれていそうなネリダの方がよさそうです。 (10/31-02:17) No.696
CGS > それで、ネリダを捨てる才能の無い絵描き『ゲルマン・レニエー』-リストのことです-のことをほかの人たちに本のことや、ゲルマンについてしつこく聞かれるのでこうマリーに皮肉ったそうです。

「なんでそんなに、(アンリ)レーマンにきつく当たってるの?」
うーん、もちろんレーマンは、マリーのことを崇めていた事、レーマンこそ、本来画家である事なども周知の事実だったので、数年後も、ヴァィマールで、知人に冗談として皮肉っているそうです。 (11/3-12:49) No.745
ふゆひこ > リストも手厳しい皮肉をいいますね(笑)。『優雅な生活』というフランス社交界の世界を記した本を図書館から借りていて(大部な本なので読めそうもないです)、マリー・ダグーのことが書いてある部分をインデックスから探して読むと、マリーは、もちろん本人も上流階級の身分ですけど、周囲の貴族然とした世界に反感を持っているような発言がちらちら感じられました。その辺が“リストの恋人”“新しい女”になる下地なんでしょうね。 (11/3-16:43) No.756
CGS > リストは女のヒステリーにはクールなんです。 (だから好きなんだなあ。その点うちの主人もそうです。完全無視。だから、けんかした事ありません。) (11/4-01:48) No.760
Curious George Sand > マリーは、新しい女になろうとして努力してはいた、新しい女としての理想は知っていた、が、実際にリストとの生活のなかで、生まれ付いた物と理想とのバランスがとる事ができずに終わってしまったのでしょう。経済的に独立していたのに、心理的な独立ができなかった、それが、リストにとっては、致命的にネガティブな点だったのですね。
マリーが、リストの気を引くために手紙で自分の浮気を示唆して、逆にリストに「貴女の、本心の方が 貴女の結果的な行動(他の男性と、関係持つ事)よりも私にとっては大事です。貴女を束縛する気など全然ありませんから、自分の心に忠実にいてください。ですから、この件に関して私は貴女に何もこれ以上いうことはありません」(うーん、彼の行動もそういう信念に裏付けされているということですね。)
もちろん、その後、マリーは、「貴方の考えは全然理解できませんが、受け入れるより他に私にできることはありません。」と返信しています。
私が良くわからないのは、マリーが何をリストから(リストに)期待していたのかです。なんか、男と女が一緒に生きていくときに必要なものがマリーには決定的に欠けているような気がします。(マリーは自分がリストにとって欠かすことができない存在であると信じていたにもかかわらず、リストにとって、マリーでなければいけない理由があまり無かった。)10年も続いたのは、手紙で行き来していたからです。 (11/4-06:26) No.766
CGS > そうです、最初の恋愛感情はわかるとして、どういう関係だったのか、はっきり言って私、理解できません。教えて下さい。
VY,WY,反逆の〜〜、読んでも、なんか実質的なことが全然出てこない。 (11/4-13:59) No.767
ふゆひこ > 僕も分からないです(笑)。GSさんの文章を読みながら、リストとマリーが再会して、マリーが泣き出す、という映像が頭に浮かび続けます。GSさんよりマリー・ダグーについての書籍を読んでいないので、僕のもっている考えはさらに誤解に満ちていると思います。今現在の僕が持っている断片的な知識から、僕の考えを書いてみます。まずリストの美貌、マリーの美貌、というような点は度外視します。リストはカロリーヌ・サン=クリックと身分の違いから恋愛がうまくいかなかった。それはとてつもない劣等感をリストに抱かせたはずです。リストは、その後もピアニストとして名声を得ても、やはり貴族と庶民階級の差別みたいなのはしょっちゅう味わったと思うんですよね。そこで登場するのがマリー・ダグー(マリー・ダグーが貴族としての振る舞い、精神性みたいなのをリストに教えるような記述を、いくつか読んだことがあります)。マリー・ダグー自身も芸術に造詣があり、上にも書いたように、何か貴族社会に嫌悪感を感じていた(マリーは1848年革命についての書籍も書いていたりしますね)。そこへ登場したのがフランツ・リスト。最初の出会いの時点では明確にお互いの利害関係が一致したのではないでしょうか。この点で僕がいつも思い出すのが、スタンダールの『赤と黒』です。ジュリアン・ソレルとレナール夫人の関係に似ています(レナール夫人は別に階級意識からジュリアンを好きになったわけじゃないけど)。ずいぶん前に読んだっきりだから、だいぶ忘れましたけど、ジュリアンもレナール夫人を振って(というより彼の野心がさらに上を求めた)、レナール夫人はジュリアンを忘れられなかったんじゃなかったかな。以上は非常に浅はかな考えだと思っています。そのうちいろいろ知ってまた考えが変わると思います。たまーに興味を持つのが『赤と黒』つながりで、リストとマリー・ダグーがナポレオン・ボナパルトをどう思っていたか?っていうことだったりします。話がずれました(笑)。リストとマリーと子どもたちの関係も僕はよく理解できていないんですよね。こんど読んでみます。 (11/5-02:05) No.772
CGS > 赤と黒、1830年にはすでに書かれていたと思いますが、状況が非常に似ていますよね。(リストもあの本、好きだったみたいだし。)もう一度よく読んでみます。結構リストはジュリアンに成りきってたりして。(というのは、冗談ですが。) (11/7-03:25) No.778
ふゆひこ > 前からスタンダールとマリー・ダグーの関連って興味があったので、本のインデックスから調べてみました。デサンティ著『新しい女』の方ではP64で“スタンダールは『恋愛論』(1829年に出版され、ジョルジュがマリーに読ませたに違いない)”という推測した史実が載っていました。またP241 には“1842年に没した彼(スタンダール)はサンドと、またリストとも関わりがあった。ダグー伯爵夫人はチヴィタ=ヴェッキアでフランス領事であった彼に出会ったに違いないが、著者の知る限り、ほとんど言及していない。その代わり、彼の旅行記を少なくとも活用したように思われる。”(以上、持田明子 訳 藤原書店)という記述がありました。両方とも推測なんですね。 (11/8-14:52) No.783
ふゆひこ > 『Nelida』の装丁ができたようですよ。この石膏像はマリー・ダグーなんでしょうね。見たことないです。あんまりパッとしない装丁(笑)。http://images-jp.amazon.com/images/P/0791459128.01.LZZZZZZZ.jpg (11/22-17:54) No.861
CGS > こちらで、「赤と黒」の現代訳本がでまして買いました。http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0679642846/qid=1069517801/sr=2-1/ref=sr_2_1/104-8608242-3713552
現在のアメリカ日常英語でかかれていて、特に形容詞などが簡約されているとおもいます。実は古い翻訳版読んだばかりなのですがこちらの方が内容を良く覚えています。ネリダも新しい訳ですから読みやすいだろうなと思います。
61年春、ローマに向かう前のリストはパリに言った際に(前述WY、P542)「『ゲルマンの壁画は完成した』よ、それが、私のヴァイマールでの使命だったのです。」と、(カロリーネ宛の手紙で報告)ネリダのクライマックスの表現を使用して”New German School" の設立を説明しています。(画家のゲルマン−リスト-は成り上がりある宮廷−ヴァイマール-の、大壁画-新しい芸術・音楽-を製作することになるが平凡な才能で実はそのような大作を完成させることが出来ない、というのがネリダの筋書きです。)ネリダはリストがヴァイマールに移住したころ書かれているのでリストとマリーにとって彼の『人生の使命』についてその後どうなったか語るのは避けられない事だったと思います。
(11/23-01:48) No.869
ふゆひこ > おはようございます。変な時間に寝たら、早起きしすぎてます。おお。そんな訳があるのですか。内容の品格が落とされなければ、分かりやすい訳の方がいいですよね。『ゲルマンの壁画』に例えてのリストの発言は知りませんでした。前に教わった“なんでレーマンにあたっているの?”という皮肉といい、リストも機知に富んでますね。『ゲルマンの壁画は完成した』という発言の方が、深い意味が込められていて感慨深いです。 (11/23-05:02) No.873
CGS > そうです。なぜウオーカーが、この「壁画発言」を無視しているのか良く解りません。出展である、リストのカロリーネ宛書簡とマリーの日記、両方共に詳細が書き残されているとWY542に説明があるのに。(あとは、ダニエル・オリヴィエーによるリスト‐ダグー書簡が英訳されれば、主要なものは全てそろうのに。)マリーは以外に謎深き女性です。 (11/23-15:09) No.879
CuriousGeorgeSand > で、マリーは、リストがレーマンをおちょっくている原因が、自分にあることに気がついたのか罪もないレーマンに「かわいそうなレーマン...」とか書き送っているそうです。 (11/27-06:21) No.911
ふゆひこ > 「かわいそうなレーマン」というマリーの発言も深いですね。想像だけで書きますが本当にかわいそうなのは自分自身であることをマリーは知っているうえでの発言のような気がします。 (11/28-00:27) No.917
ふゆひこ > 『Nelida』せっかく手に入ったのに、読み終えるまでにスレッドが消えてしまうのは…(いつ読み終わるか分かりませんが(笑))。プロローグだけ読んでも、マリーの本意みたいなのが分かってきます。冒険をし、外へ外へと行こうとするゲルマンと、都会で育ち繊細でこもりがちなネリダ。読みながらどうしてもリストとマリーを想定してしまう…。 (12/23-22:52) No.1113
CGS > おお、それでは真髄に迫れそうですね?
私は「ビアトリクス」と、「Horace」-サンドが、ビアトリクスに物足りなくて、結局自分でもマリーのことを書いた本です。−を暮れは読むことにします。 (12/24-01:30) No.1122


ダンハウザーの絵 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/10/16(Thu) 02:44 No.606

ダンハウザーが描いたリストの有名な絵画で気になっていたことが簡単に分かりました(ハワードのパガニーニ・エチュードのジャケットです)。ピアノを弾くリストの隣に寄り添うマリー・ダグー。イスに座っているジョルジュ・サンド、デュマ、後ろに威厳あるユゴー、肩を組んでいるロッシーニとパガニーニ。それらを見つめるベートーヴェンの像。

気になってたことは?

ロッシーニの後ろにある肖像画です(笑)。誰なのかな〜。きっと意味があるんだろうな〜と思っていたら、ブライス・モリソンの本にちゃんと書いてありました。バイロン卿の肖像画だそうです。


GYORGY ORAVECZのCD 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/10/09(Thu) 22:57 No.600

↓下の書き込みで僕が紹介したフンガロトンのCDです。ジャケットなんですけど、これ手が4つありますね。デザインはすばらしいけど、まぁヴィルトォーゾぶりをイメージさせるよくあるセンスかな、ぐらいで、気にしてなかったんですが、曲目を見てジャケットの意味が分かりました。シューベルトの行進曲をリストが編曲したものが入っていて、これ原曲はピアノ連弾曲、つまり手が4本。それをリストがピアノ独奏曲にしています、手は2本です。その辺の意味が込められてるんでしょうね。前に紹介したオルフェウスのCDジャケットもそうでしたが、最近のフンガロトンのジャケット・アートワークは凝ってます。がんばれフンガロトン!

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ふゆひこ > っていうかなんで1st RECORDINGなのかな〜。“さすらい人”“ハンガリー行進曲”はハワードが録音しているし、“性格的な行進曲”はアムランも録音してますけど(ハワード録音してたかな?)。ちょっとこの辺僕の中で整理していないのでわかりません。買ってみるしかないでしょうか(笑)。 (10/9-22:59) No.601




ブリリアントのシスティナ礼拝堂の喚起 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/10/09(Thu) 01:02 No.598

いつもCD屋さんで手にとって、しばらく持ち歩き、“やっぱいいや”と棚に戻してしまうCDがあります。そんなことを何度もやっています(笑)。たった千円のCDなんですが…。ブリリアントから出た2枚組みの“ファウスト交響曲”“ダンテ交響曲”のCDです。ファウストの方はインバルが指揮。これはDENONからでていたやつでしょうね。ダンテの方は指揮者忘れました。インバルのファウストは前に図書館で借りてきて、そんなにぐっとこなかったので、それで躊躇しているわけです。

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ふゆひこ > ですが僕が買いたいのは、違う理由です。皆さんたぶん注目していないと思うんですけど、このCD、さらに“システィナ礼拝堂の喚起”の管弦楽版が入ってるんですよ。最初オルガンとかピアノ版が余り時間に入ってるのかな、と思いましたが、ORGAN、PIANOの記載がないので、管弦楽版なんでしょう。管弦楽版の“システィナ〜”は僕は他の録音はしりません。現在入手できるのはこのCDだけなんではないでしょうか?買っちゃおうかな・・・。 (10/9-01:05) No.599


リクルート音楽 投稿者:CGS 投稿日:2003/10/05(Sun) 09:42 No.578

きょう、ウオーカーを読んでいて、実は、オーストリア軍が、ハンガリーの若者を従軍に誘うために街角で、音楽を演奏したという事を読みました。リクルート音楽とは、その時に演奏されたものをそう呼んだということでした。現在その様な音楽が残っているのかは解りません。(ハンガリーに行ったら聞いてみます。)

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ふゆひこ > おおっ!そういうものなのですか。ウォーカーの本のどこに載っているのか教えていただけないでしょうか?リストの若い頃の曲でフェイ、ビハリ〜リスト 2つのハンガリーのリクルーティング舞曲(記念のために)S241 1828年 Two Hungarian Recruiting Dances というものがあり(ハワードでは26巻に入ってます)、そのときリクルーティング舞曲というものを調べたのですが、よく分からなかったのです。 (10/5-13:35) No.584
CGS > 1828年ですか。じゃ、ラプソデイーじゃないですね。 ということは、リストの本じゃなかったかも。[5冊ぐらい同時に読んだりしているもので、すみません。〕バルトーク、コダーイなどがハンガリーの音楽を集めたとか言うところで読んだのかもしれません。Verbumkos という形態の音楽が元である、というメモが、私の机のうえの上にあるんですが。。メモした時に今度どこで読んだのか書かないといけませんね。でも、リクルート音楽に関することは正しいと思います。〔ブラームスのハンガリアンダンスの事を調べたりするとVerbumkoというのが出てきます。〕
いい加減なCGSですみません。 (10/5-15:24) No.585
ふゆひこ > さきほど教えていただいた内容を26巻のところに書き加えました。“2つのハンガリーのリクルーティング舞曲”はリストの作品で(おそらく)最も早くハンガリーの旋律が出てくるものでしょうね。ただ別にリストに限らず他の作曲家達もハンガリーの旋律は好んで使っているので、リストが自分自身がハンガリー出身であることを強く意識して作り出すのは1840年(だったかな?)以降の作品だと思います。Verbumkosというのはネットで検索をかけてみましたが出てきませんでした。コダーイは僕はほとんど聴いたことがないので興味があります。 (10/6-00:33) No.587
CGS > Verbunkos-が正しいスペリングのようです。

(10/6-06:23) No.590
ふゆひこ > Verbunkosで検索をかけると、いっぱい出てきました。ジプシー音楽の一形態なんですね。それを収録したCDがたくさんひっかかりました。Verbunkosというものがどういうものかは文章では出てきそうもなかったです。白水社の音楽辞典でも単語が1回出てくるだけでした。CDを手に入れて聴いてみる方が早そうです。図書館にあればいいですが(笑)。 (10/8-00:03) No.592



エステ荘の糸杉に第2番とバッハ〜リスト涙し、嘆き〜 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/09/27(Sat) 23:42 No.561

今日、ゾルターン・コチシュの『巡礼の年 第3年』を買ってきたのですが、それを聴いていてふと思いました。『エステ荘の糸杉に』の第2番の出だしって、バッハ〜リスト カンタータ“涙し、嘆き、憂い、畏るることぞ”の通奏低音と、ロ短調ミサの“クルチ・フィクス”による変奏曲”(S180)に似ていませんか?ついでに自分の感想のところにも、そう思うことを追記しておきました。

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ふゆひこ > なんで出だしが似ているのか?ということでまた思い出しました。まず“涙し、嘆き〜”の方ですが、僕のサイトではオルガン独奏曲のところで感想を書いています。以下は自分のサイトから貼り付け (9/30-23:56) No.567
ふゆひこ > 1862年に長女ブランディーヌが亡くなった事が作曲の背景と言われています。(中略)深い悲しみに沈むような曲ではなく、混沌とした幻想的な作品であって、僕には“ブランディーヌの死に対するリストの悲しみ”といった印象は感じられません。
(9/30-23:57) No.568
ふゆひこ > でですね。ハワードの12巻の感想で書いている“エステ荘の糸杉に”第1番の方で、まず“マリー・ダグーの死を悼んで書かれた”という何人かの説に反対した後、こう書きました。 (10/1-00:00) No.569
ふゆひこ > リストはエステ荘に林立した糸杉を見たときに、ミケランジェロが最晩年に設計担当した、サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会(カルトジオ修道会の修道院)の回廊を思い出す、と語っています。(中略)リストの連想は、ミケランジェロが死んだとき、フィレンツェに遺体が移されるまで、サンタ・マリア・デリ・アンジェリで安置されていた、という事実にまで及んでいます。エステ荘の糸杉〜サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会〜ミケランジェロの遺体〜リストを取り巻く近親者達の死、老境の自分、というのが“エステ荘の糸杉に”の作曲背景でしょうか。 (10/1-00:04) No.570
ふゆひこ > “死”ということでこの2曲は共通します。僕は、今まで“涙し、嘆き〜”はブランディーヌの死とは関係ないのでは?と思っていたのですが、“死を悼んで、悲しんで”と考えるからしっくりしないので、不可解な抗うことのできない“死”というものに対する混沌とした感情を音化している、と考えると納得できます。今回、“涙し、嘆き〜”と“エステ荘の糸杉に 第2番”の出だしが似ていることに気づいて、以上のことを考えました。今週末ぐらいにサイト本文の感想の方も書き足そうかな〜と思います。 (10/1-00:19) No.571
CGeorge Sand > 今は、個人的にもロスが沢山あったので、リストの音楽は普段以上に意味深いものとなりました。 ただ一つの出来事だけではなく同時に色々なことが浮かんでくるものです。彼の晩年の作品に悲しみや憂いを表したものが多いのはそのせいではないでしょうか。 (10/1-12:50) No.572
CGS > もう一つ、間接的な理由としてマリーの死を悼んで書いたのではないというのに賛成です。リストは、マリーの死の知らせを聞いて、”何も感じません。”という言葉を残しています。別に冷たいというのではなく、この時点では、他人同士で、心のつながりを感じてはいなかったのではないでしょうか。 (10/5-09:23) No.577
ふゆひこ > そうですね。“作曲のきっかけ”と考えるべきで、すべての作品は作曲を進めるにあたってさまざまな感情や感情以外のものが混ざり合ってできるものだと思います(きっかけと背景を分けないと、ビートルズのYESTERDAYはスクランブルエッグでしたっけ?が作曲の背景になってしまう(笑))。その辺を注意して感想を書き直そうと思います。 (10/5-13:21) No.582
ふゆひこ > マリー・ダグーの死を悼んで、という説を紹介しているのは、僕が知っているのは黒田恭一さんと渡辺学而さんで、2人は以前にでてきたマリー・ムハノフ・カレルギスと勘違いしたのでは?と思っています。 (10/5-13:24) No.583



Franz Liszt Selected Letters 投稿者:CuriousGeorgeSand 投稿日:2003/10/03(Fri) 01:39 No.573

私も自慢してしまいます。Oxfordから出た英語版、”Franz Liszt Selected Letters”(初出版の手紙も収録されているとか) ”シューマン夫妻の結婚生活日記””マリーダグー反逆の伯爵夫人””Analecta Lisztiana II: 新しい視点からのリスト”それからサンドとフローベールの手紙、”Cristina-プリンセスの肖像”あとすごいのは”偉大なる作曲家のセックスライフ”というとんでもない本も古本でみつけました。 (そのほかに葉巻を好んだ有名人に関する本とかも買ったんです)
全部リスト関係ですぞー! (おかげでパリ片道料金ぐらい使ってしまった。)
勉強します。

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ふゆひこ > どれも読んでみたいですね。というかそんなに読めないですが(笑)。別に通しで読まなくても索引がついてると便利なんですよね。特にマリー・ダグーの本とクリスティーナ・ベルジョイオーソの本が欲しいです。クリスティーナの本はNMさんが紹介されていたものと同じですね。たぶん。いまさっきAMAZONで手に入るかなと思って検索したら、古書の出品で400円とかいう意味不明な値段で出てきました??アメリカとか海外の古書店とかは面白い本がいっぱいあるんだろうな。葉巻を好んだ有名人とは面白そうですね、サンドも入ってるんでしょうか。 (10/3-23:36) No.574
CGS > Cristinaの本そうです。400円というのは本当でしょう。私も本自体は、$5で見つけました。[実は7$払って状態の良い物をオーダーしたのですが、送料が一律$4なので、結局は、セールと同じぐらいの値段になってしまいます。
葉巻の本、もちろんサンド入ってます。マリーダグーの本読んだら教えてあげます。
ところで、”ヒラーを友人、ショパンを、夫、そしてリストを愛人にしたい”といったのは、ベルジョイオーゾ夫人ではありませんでした。 クローター夫人とかいう人で、なんとこの人が夫とともにスイスに行った際、何も知らない夫は、リストも連れて行ったそうです。リストが20歳ぐらいのことです。あとで、リナラマンに、彼女に初めて、”フランス流を仕込んでもらった”という発言をのこしているそうです。
Walkerは、これ以上説明を加えていません。-O- (10/4-04:27) No.575
CGS > 訂正です。いい加減ばかり言ってすみません。言葉を残したのは、Plater夫人です。で、”フランス流”は一緒にスイスにいった、Adele Laprunarede伯爵夫人でした。

うーん。絶句のCGS.
(10/4-04:47) No.576
ふゆひこ > なんかですね。日本のAMAZONだと値段の表記が、2つあって400円、と6000円になっているんです。たぶんAMAZONで新品で買うと400円ですけど、現在購入できるルートは個人出品みたいな形のみで、その販売価格が6000円ぐらいでした。これでは断念です。 (10/5-12:56) No.579
ふゆひこ > Plater夫人の言葉あらためて本にあたりました。属啓成さんの『リスト』P66で紹介されていました。ポーランドの貴族プラーテル伯爵夫人だそうです。その言葉の前置きに“私がまだ若くて美しかったら”とありました。というか、この言葉のとおりの立場がジョルジュ・サンドなんですよね(笑)。 (10/5-13:02) No.580
ふゆひこ > 僕の持っているウォーカーのペーパーバックでは『ヴィルトゥオーゾ時代』P149に二つのエピソードが書かれていました。ドレーク・ワトソンの『LISZT』ではP30に、別の夫人の日記でリストはラプルナレーデ伯爵夫人に曲を書いた、とありましたが??なんの曲か分かりませんでした。 (10/5-13:16) No.581



パラッツォ・ヴェンドラミン 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/09/27(Sat) 12:58 No.554

、ハワードの11巻の感想を書いていて、ちょうど“悲しみのゴンドラ”について調べてました。そこで“Palazzo vendramin”っていう言葉が出てきて“地名かな?”と思って調べたら、15世紀に建てられたヴィネツィアの豪奢なホテルでした。ここにワーグナー夫妻、リストが滞在したんですね。こんなところで“悲しみのゴンドラ”を作曲したんですね〜。

STORYのところにPALAZZO VENDRAMINの歴史が書いてあって、ワーグナーのことも記述されてます。

“CALERGI”ってなんでしょう?人の名前でしょうか?“エレジー第1番”に関係のある。マリー・ムハノフ=カレルギスを思い出したんですが…。PALLAZZO VENDRAMIN

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ふゆひこ > すごい!このPALAZZO VENDRAMINのサイトに“ヴァーチャル・ツアー”のコンテンツがあります。ちょっと見たら面白かったです。みなさんお手持ちの“悲しみのゴンドラ”聴きながら見てみましょう!(曲調に合わないですが(笑))。 (9/27-13:03) No.555
CuriousGeorgesand > このサイト見ました。建物の歴史によると何度か持ち主が変わってオーストリア皇帝レオポルド二世の姪であるベリー公女マリア-カロリーナの手に渡ったとあります。(ちなみにベリーはノアンのある地域です)公女がなくなったあと、バルデイ伯と、グラツィア公の住居となりパーシファルを書いていたヴァグナーを招いたのは公爵のようです。ヴァグナーはここで客死しています。彼の死を悼み書かれたのでしょうね。これでイタリアに行く時は必ず行く場所が増えてしまいました。ヴェニスでゴンドラもいいかもしれませんね.休暇取りましょう。 (9/27-13:55) No.556
CGS > マリームハノフとマリアカロリーナは同人では?(オーストリア人のようですがフランスに住んでいたならフランス読みのマリーになるのでは。) (9/27-13:59) No.557
ふゆひこ > こんばんは。おおっ!そんな歴史なのですか。写真で見るとそんなに大きな建物のように見えないんですが、どこかのネット上のページでは、“ヴィネツィア映画祭の会場にもなる”とかって書いてありました。“悲しみのゴンドラ”は不思議なことに、ワーグナーの死ぬ6週間前に書かれています。リスト自身が“ワーグナーの死の予兆だったのかな??”みたいなことを言っています。それでワーグナーの死後、2番を室内楽にアレンジしました。不思議ですね、アーティストの直感のなせる業なんでしょうか。休暇とります(笑)。でも、とれても土日にあわせて1日ぐらいかな・・・。 (9/27-20:05) No.558
ふゆひこ > ムハノフ=カレルギスのスペルは、Moukhanoff-kalergis(1822-74)でした。リストと仲が良くて、ショパンにもピアノを教わったことがあるそうです。ネッセルローデ伯だそうです。最初のスペルが違いますがcalergiというのがどこかの貴族とかの名前なら、ムハノフ夫人とパラッツォ・ヴェンドラミンもどこかでつながっているかもしれませんし、マリア=カロリーナともつながっているかもしれませんね。ちょっと教えていただいたベリー公マリア=カロリーナのことが分からないのですが、感じとして別人のような気がします。なんとかクーデンホーフ光子さんでしたっけ?その人とカレルギスがちょっと関係があるそうなので、クーデンホーフ光子の本を、いつか図書館で見て、もうちょっと調べてみます。 (9/27-20:17) No.559
ふゆひこ > で、簡単にネットでみてました。やっぱり“kalergi”と“calergi”言語の違いだけで、同じ“カレルギー家”のようです。ヴェンドラミン家とカレルギー家が、たぶん結婚とかで親戚になってヴェンドラミン=カレルギーになってるんでしょうね。同じようにムハノフ=カレルギー、クーデンホーフ=カレルギーということのようです。ちなみにカレルギー家はギリシアの方から来ているそうです。 (9/27-20:44) No.560
CGS > リンクのサイトのLa Storiaの真ん中辺りに ≪ヴぇンドラミンはカレルギー家と親戚でこのカレルギー家は結婚により
カレルギー=グリマーニになっていた。≫
とありましたから、南ヨーロッパを主に拠点とする貴族だったんでしょうね。
≪マリアカロリーナはシチリア大公の娘で
後のフランス王シャルル5世の第2子の妻であった。≫ という説明が続いて出てきます。ハブスブルグ家は、イタリアも治めていましたから”実家の近くに家を買った”ということでしょうか。 女帝マリアテレジアの子供たちを調べるとよく解ります。
跡を継いだ二人の息子のほかに有名なのはかのマリーアントワネット≪ドイツ語名マリアアントニア≫です。 (9/28-02:26) No.562
ふゆひこ > ほんとだ。書いてありました。西欧の王侯貴族の家系とかは複雑ですね。容易には理解できないです。今日、歌曲の“真珠”の感想をUPしたのですが、その作詩者のテレーゼ・フォン・ホーエンローエでも苦戦しました(笑)。パラッツォ・ヴェンドラミンのサイトで、左上に系列図が小さく表示されていて、クリックすると拡大できます。けど字がつぶれて読めません(笑)。後、下の方に、ジョヴァンニ・ヴォルピという人が、1Fをセミナーとか演奏に使えるように改装したと書いてありました。ここでヴィネツィア映画祭のセレモニーが行われるのでしょうか?ということはビートたけしも行ったのかな?うらやましいです。 (9/29-00:06) No.563



ハワードのカタログの状況です 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/09/23(Tue) 13:55 No.544

僕は1年前に予約を入れて、いまだ届かず。AMAZONのサイトでは“3〜5週間で発送”ってなっちゃってるんで、忘れられているかな〜と思い、問い合わせをしてみました。↓AMAZONから返事です。

Liszt : A Catalogue of His
Works (Franz Liszt Studies Series, No 12)』は現在未出版で、最新の情報では発売が2004年4月に延期されていることがわかりました。

まだまだ先ですね。洋書はけっこうこういうことが多いそうです。気長に待ちます。

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Curious GeorgeSand > これってすごい高い本じゃないですか?(Liszt studies Series)Catalogue of his worksなら、ぜひ欲しいですよね。 私もアマゾン見てみます。
(9/24-02:53) No.546
CGS > ふゆひこさんの真似してCD review英語でやることにしました。(私は全部自分でやるつもりは全然ありません。やりたい人をリクルートします。)私のところはリストに限らないので、私自身は主にショパン、他の人もドビュッシーとかラベルやりたいとか言うかも知れません。
あっ関係ないですね。すみません。いつか飲みに行きましょう。(来米 して下さい) (9/24-04:19) No.547
CGS > 私たちが訪仏すると言うのも良いかも知れません。 (9/24-08:38) No.548
ふゆひこ > 高いんです(泣)。1万円ぐらいかな。でも日本で簡単に入手できる作品表があんまり??なんで(野本由紀夫さんのは抜粋で、諸井三郎さんのは古すぎます)、買う価値はあるかな〜と。いろんな人がCDレビューが書けるというのはいい企画ですね。CuriousGSさんのサイト、ネットにつなげると必ずといっていいぐらいROMしてます、楽しみです。アメリカもフランスもぜひ行きたいです!ただ、お金とまとまった休暇が・・・。海外なんてもう最後に行ったのは4年前です。せっかくパスポート10年にして、時計も2カ国表示できるやつなのに・・・。 (9/25-01:41) No.551
CGS > こちらでも$100ぐらいしていたと思います。日本の会社ってなぜか休暇取りにくいような雰囲気ありますよね。
でもパリのカフェでワインでも飲みたいと思いませんか?
(9/26-07:17) No.552
ふゆひこ > 日本は休みづらいどころか、土日も出勤する人がたくさんいますね(僕は土日は休んでます)。有給の条件とかって就職するときに、判断基準にしますけど実態は、病気でもしないと使えないです。おおっ!パリのカフェでワイン飲みたいです。僕は味そんなに分かりませんが(笑)。 (9/27-12:50) No.553


オルフェウスのCD 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/09/21(Sun) 18:54 No.538

面白いコンピレーションが出てました。日本に入ってきてるんでしょうか?オルフェウスと前奏曲を、それぞれいろんなバージョンで収録してます。いままでの録音を集めたんでしょうね。ジャケットがいいです。これはオルフェウスがエウリディーチェを連れてかえる場面なんでしょう。HOME

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ふゆひこ > あっ。<HOME>というところにリンクを入れました。興味あればどうぞ。 (9/21-18:56) No.539
ふゆひこ > ついでにはっきり分からないですけど、このジャケットの絵、半分、緑色で、半分が紫です。エウリディーチェがまだ黄泉の国に居て、オルフェウスが一歩現世に戻ったっていう感じを表してるんでしょうか?エウリディーチェがちょっとだけ緑に戻りかけているのも面白いです。 (9/21-19:04) No.540
ふゆひこ > 誰の絵かと思って調べたら、コロー(Jean-Baptiste-Camille Corot)の絵でした。タイトルは“黄泉の国よりエウリディーチェを連れ帰るオルフェウス”っていう感じでしょうか?正確な邦題わかりません。
(Orpheus Leading Eurydice from the Underworld)(このことはお気に入りに登録しているアート・オブ・ドリアンというサイトで調べました。)その絵を見ると、全部、緑なんだよね。ってことは紫にしたのはフンガロトンのジャケットデザイナーの狙いなんでしょう。CDジャケットとして、確かに2色使っているほうがいいですね。

(9/21-19:11) No.541
Curious GS > 最近知り合いになったピアニストの人が、主に二台のピアノの演奏をする人なんですがリストが二台のピアノ用の編曲をしていることをよく知らなかったといっていました。このCDをぜひ紹介してあげようと思います。 (9/23-11:13) No.542
ふゆひこ > こんにちは。このCDは、いままでの録音を集めたオムニバスだと思います。フンガロトンからは2台のピアノ編曲された交響詩がシリーズで何枚かでているので、それも紹介してあげるといいかも、です。 (9/23-13:52) No.543
ふゆひこ > あっ、アート・アット・ドリアンというサイトでした。すいません。 (9/23-13:59) No.545
CGS > 交響詩のほうも見つけました。ありがとう。 (9/24-08:39) No.549
ふゆひこ > いえいえどういたしまして。 (9/25-01:33) No.550



トップページのニーチェのお言葉 投稿者:Arqueira 投稿日:2003/08/27(Wed) 01:58No.498

なぜに?トップページのニーチェのお言葉、なぜにポルトガル語なのですか?

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ふゆひこ > ポルトガル語なんですか。“どこかの外国語”としかわかりませんでした。ポルトガル映画の『世界の始まりへの旅』の冒頭から引っ張ってきたからです。ポルトガル語の方がかっこいいかな(笑)。 (8/27-23:44) No.499
Arqueira > ご返答ありがとうございました。ナットクです。(ちょっと愚問だったようでハズカシィ。映画のことは何も知らないもので・・・。)
申し遅れましたが、私はこのサイトのファンでかれこれ1年半位ROMさせていただいていました。
もちろんリストがらみの検索でたどり着いたのですけど。そう、Consolation in D flat, No.3は、リストがどのような状況、心情で作ったものなのか知りたかったのです。この曲に関してふゆひこさんが何か特にご存知のことありますか?
この曲が最初は別の曲だったことは除いて(このサイトで知りましたので)。
(8/28-21:19) No.501
ふゆひこ > よくポルトガル語だなんて分かりましたね〜。僕は何も考えてませんでした(笑)。そんなに前から見ていただいているのですか。はじめましてです。コンソレーション NO3についてですが、自分の感想は書き終わっているんです。ですが、まだサイト上にはアップしていません。ハワードの9巻に入っていて、僕は全曲まるまる書かないとアップしないやり方ですので、まだサイトにはアップしていないんです。NO3だけをフライングして、ここに貼り付けますね。 (8/29-00:40) No.503
→感想 > 1845年の第1シリーズでは、第3番はハンガリー狂詩曲第1番の主題でした。1849/50年の改訂で、その後、最も有名となる第3番がうまれます。アルペジオ主体の美しい小品です。第3番は6曲の中で最も有名な曲です。美しいアルペジオというと“ため息”を思い出しますが、“ため息”がエチュードとしての性格があるのに対し、“コンソレーション”は、あくまでも慎ましやかな小品という感じです。

よく美しい小品であるコンソレーション第3番はショパンの作品と比較されますが、アラン・ウォーカーによると、実際コンソレーションを作曲していた頃のリストは、ヴィトゲンシュタイン侯爵夫人とバート・アイルゼン※1で長期滞在しており、そこでショパンの作品に興味を持ち、今まで気づかなかった魅力を発見していたとのこと。またウォーカーはヴィトゲンシュタイン侯爵夫人が病気になっており、彼女を心配で見守るような日々が“コンソレーション”作曲の背景であることを指摘しています※2。

ヴィトゲンシュタイン侯爵夫人とショパン・・・・というと、1848年に作曲された“ヴォロニンツェの落穂拾い”の2曲目“ポーランドの旋律”(S249/2)を思い出します。また1849年にショパンが死んだことも影響しているのかもしれません。穏やかな生活〜ヴィトゲンシュタイン侯爵夫人〜ポーランド〜ショパン、これらの印象がリストの中で関連付けられていたのでしょう。

※1バート・アイルゼンは北ドイツ、ハノーファーの近くの集落です。リストが滞在したのは1850年から51年にかけてで、コンソレーション作曲に1年だけかぶります。またリストはこの頃に弟子のカール・クリンドヴォルトと会います。

※2 もともと第1シリーズは1845年に作曲されています。ウォーカーの文章を正確に訳せないのですが、ここでは1849年/50年時に加えられた第3番の作曲背景として書かれていると、考えました。 (8/29-00:41) No.504
Arqueira > >NO3だけをフライングして、ここに貼り付けますね。
なんというお取り計らい!光栄です。ありがとうございました。個人的にこの曲は親しみやすい小品というにはあまりにインパクトが強かったものですから引っかかっていたのです。
Vladimir HorowitzのThe Last RomanticというDVDでのこの曲を聴いた時、悲しくも、嬉しくも、興奮もしていないのに涙が止まらなくなりました。深いところから来るものなのでしょう。何か崇高なものに導かれ天に昇るような・・・。
そうですか穏やかな生活のなかでの心の静謐や慈愛や祈りの気持ちなどが背景にあるわけですね。(蛇足ながらポル語は、個人的な音楽との出逢いが(?十年も昔)ブラジルものだったもので、この言葉には勝手に反応してしまうのです。) (8/31-03:06) No.509
ふゆひこ > ホロヴィッツのDVDすごそうですね。実際に演奏している映像を見たことがないので、機会があれば聴いてみたいです。それにしてもコンソレーションズの第1バージョンのNO3がハンガリー狂詩曲というのが、とっても不思議です(笑)。ブラジルの音楽というと、ボサノヴァなんでしょうか?そういえば知人が8月末にブラジルに行ってジョビンの家に行くとか行ってましたが、無事、帰ってきたんでしょうか・・・。 (9/4-23:11) No.512
Curious GS > アントニオカルロスジョビンですか?まだ生きていらっしゃるんでしょうか? ところで、ボサノヴァっていいですよね。はずれがない。 (9/5-01:24) No.518
ふゆひこ > たぶん死んじゃってると思いますけど、知人はなんか生家だか住んでた家だとかを訪れると言ってました。僕は純然たるボサノヴァはちゃんと聴いたことなくて、ジャズの中でボサノヴァっぽいやつを聴きます。確かに外れがないですね。たいてい気に入ります。 (9/7-01:02) No.522
Arqueira > レスありがとうございます。Curious George Sandさんにまで書き込みいただけるなんて嬉しいです。はじめまして。いつもふゆひこさんとの知的対話、興味深く拝見しています。ホロヴィッツのDVDすごいというより、80才超えのオジィちゃんの氏が自宅スタジオで静かーに弾くんですけど、例えば同時に収録されているChopinのスケルツォNo.1のような作者の若い頃の激情と苦悩と憧憬みたいな曲は、年齢ゆえもう酸いも辛いも甘いも達観している感のある弾き手をあえて狭いところに押し込むような違和感があるのですけど、Lisztのこの曲は逆にこの世を達観できる境地にまでいってしまっている弾き手ゆえ、生きてくるという感じです。
>ブラジルの音楽というと、ボサノヴァなんでしょうか?> アントニオカルロスジョビンですか?
まさに!(このsiteでBossa Novaの話題とは!)A.C.Jobim氏は1994年12月に逝去されています。Bossa Novaは一見耳聴こえのよいおシャレなカフェミュージックのようにいわれますが、実は独特の”引き”の美学というかワビサビにも通じるような精神性と、高度な音楽性に
基づいていて、それ故時代性を超えたところで(今のところ)存在していますね。アメリカのジャズシーンから世界に知られるようになったので昔はジャズ経由で語られたりしていたのですが、今やクラシック界の人まで取り上げたりするのでドビュッシーの影響などと語られたりする。Bossa NovaはBossa Nova独自のものとして語ればよいと思うのですが(笑)。もっとも彼の伝記には子供の頃ソリストになるため、ピアノに何時間も向かったとあり、ドビュッシー、ショパン、バッハ、ラヴェル、ストラヴィンスキー、ラフマニノフ、ヴィラ・ロボスなどの名が出てはくるのですが・・・。
あ、でもそのジョビンの家に突撃のふゆひこさんのお知り合いの方のほうがきっと色々お詳しいでしょうね。
(9/7-21:48) No.526
ふゆひこ > ボサノヴァに詳しいんですね。ジョビンのベースにはクラシックも強く影響があるようですね。僕は正直、ちゃんと聞いたことないんで、あんまり話せないです。ハーブ・エリスというジャズギタリストが、ジョビンのWAVEという曲を取り上げていて、それを聞いたぐらいかな。アルバムの中でもよく聞く曲です。ボサノヴァは何か完成された独特の世界を持ってますよね。知人もそんなに親しくないので、あんまり話聞けません(笑)。文字色を追加したんですが、読みづらいかな。あんまりカラフルにしたくないんです。 (9/7-23:37) No.529
ふゆひこ > お!けっこういいんじゃないすか?グレー。 (9/7-23:38) No.530
CGS > arqueira-san なんとも言えないお褒めに言葉もありません。(なんちゃってヨクしゃべってますが。)話題のdvd,tv で見たことありますが、ホロヴィッツが、記憶からシューベルトの楽興の時を弾くところが今でも強烈です。おっしゃっていられるように”悟り”が感じられます。
ジョビン、ボサノヴァと”印象派”の関係興味深いです。クラシックの基礎があったのは知りませんでしたが、納得です。(ジョビンは年齢的に言って、印象派の後期を実体験しているのではないでしょうか?)(9/8-05:43) No.536


Mazeppa no e 3 投稿者:Curious georgesand(beni) 投稿日:2003/06/16(Mon) 10:46 No.478

Shitano houni Mazeppano e ga nimai.
Dareno hang daka wakarimasen. J.W. Vail toiu hitono web ni arimashitaga, e no Sakusha ga dokonimo nai node.... Mazeppa 3

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ふゆひこ > おお!見ました!マゼッパ伝説ってけっこういろんな人がとりあげるテーマなんですね。J.W.Wailという人はボストン大学の教授みたいですね。紹介されていた絵画はバイロンの当時の本の挿絵なのかな。なんかすごくうれしいです。ありがとうございました。 (6/16-23:47) No.479

Mazeppa (Hugo Les Orientales) 投稿者:Curious georgesand(beni) 投稿日:2003/06/08(Sun) 03:00 No.452

French desu ga Liszt ga Mazeppa o sakyoku shita poem desu. Mazeppa 2

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ふゆひこ > おおっ!これもすごい!ですがフランス語なので歯が立たないです(笑)。ジェリコーの絵画付きで、なおさら感激。前になんかの画集で、ジェリコーのマゼッパを見たら、ずいぶんひび割れていて“状態が悪いんだな”と思ったのですが、ネットの画像を見るとそんなに気にならないですね。ユゴーのマゼッパは日本語訳もされてるんですよ。“ヴィクトル・ユゴー文学館”とかいうシリーズかな。値が張るので買ってませんが・・・。ついでに図書館でもいまだ見つけられずです。 (6/8-12:11) No.454
Curious georgesand(beni) > Huyuhiko san wa bijyutsu nimo kuwashiin desune, (watashi "Musabi" jyuken shite hoketsu de ochimashita.) Watashiwa kono mazeppa no e mitakoto nakatta node ureshiidesu. British no artist ga nanmaika set de mazeppa wo atsukatte imasuga, kochirano houwa kanzen ni Byron no poem ga moto desu. (6/9-00:51) No.461
ふゆひこ > 美術に詳しいというほどではないですよ。普通に芸術全般が好きなのでちょっと知ってるだけです。ジェリコーのマゼッパはレスリー・ハワードの第4巻“超絶技巧練習曲集”のジャケットに使われています。イギリスの画家ですか?その方たちが描いたマゼッパって見てみたいですね。 (6/15-21:07) No.476



リストの身長、手の大きさ 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/06/08(Sun) 13:10 No.456


よく皆さんが興味を持つ点で、この掲示板でも何回か話題になりましたが。今回写真を見ていて思ったことを。

手の大きさについては“どの指が何センチ”という記述も読んだことがありますが、まず手が大きいのは確かなんですけど。ただ向こうの人としては、そんなに驚くほどの大きさなのかな?ほかの人といっしょに写っている写真で手を比べても、そんなにびっくりするほどの印象は受けません。有名な写真ですが1867年のコージマと写っている76番の写真。手の大きさがそんなに変わらないです。コージマも大きかったのかもしれませんが(笑)。ただリストの全身写真を見ると、手の大きさ、顔の大きさによって、ずいぶん足が小さく見えてしまいます。

身長ですが、これは1881年145番のジチー伯と写っている写真が明瞭です。確かに老人になって身長が縮んだとしも、ジチー伯と並んで20センチぐらいの差があります。背すじを二人ともシャンと伸ばしています。一見してジチー伯は背が高そうな印象ですが、それでも190センチぐらいだと思うんですよね。老人になったリストが10センチ縮んだとしても、リストの身長は壮年期で180センチ前後だったんじゃないかな?

あとは35番から38番のエデュアルド・レメーニ、ナンドール・プラテニと写っている写真。プラテニ(?)がどういう人物なのかちょっと分からないのですが、女性っぽいです。レメーニは明らかに小柄です。レメーニとプラテニが同じぐらい。リストは、台に腕を置いてちょっと前かがみになってプラテニよりちょっと高い。レメーニを勝手に170センチぐらいと決め付けちゃうと、リストはやっぱりプラス10センチの180ぐらいというのがいい線じゃないかな。

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Curious georgesand(beni) > Chopin no hon ni Liszt to Chopin no "Rendan" shiteiru yousu nitsuite no kiroku ga detekimasuga, Chopin wa, 152 cm gurai shika naku, taijyuumo 40kg zengo datta youde, "Liszt to wa 30cm gurai nosa ga aru" "Otona to kodomo ga issho ni rendan shiteiruyouda" toiu kiji ga arimashita. "Chopin wa itsumo Bass wo hiite oogara na Liszt ga kouonbu wo hiite iruyousuwa, nanika, waraeru.." toiu kansou nadomo notte imashita. (6/9-01:10) No.465
ふゆひこ > ショパンって小さかったんですね。手が小さいとか華奢なイメージは知っていたんですけど、背丈自体がそんなに小柄だったことは知りませんでした。おおっ!なんかリストとショパンの連弾って、なかなか想像のつかない夢のような光景だったんですが、教えていただいたことでぐっとイメージを思い浮かべられました。 (6/15-10:49) No.475


リストのタバコ、アルコール 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/06/09(Mon) 00:16 No.459


リナ・シュマルハウゼンの日記の表紙をもっとよく見るべきでした!今回、写真集には192番から201番までその時に撮られた写真が載っています。リストの右手をよく見ると、タバコを持っているではないですか!最近、やたらと立場のない喫煙者の僕にとっては、なんかうれしい(笑)!最初の写真192番では、リナ・シュマルハウゼンがリストにワインだと思うけど、飲み物を持ってきて、カメラの方を向いてます。後ろにはナンドール・タボルスキー?という人。(あれ?ナンドールというのは男性名ですか…)。

194番の写真では、リストの後ろのキャビネットに、明らかにタバコとシガレットケースが(笑)。ほんとリナ・シュマルハウゼンという女性は優しそうな人ですね。

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Curious georgesand(beni) > US demo tabako wa mayaku no you ni kirawarete imasuga, nazeka, "Hamaki" wa hisoka ni hayatte imasu. (watashimo jitsuwa, Tabako wa kodomoga dekite kara yamete itanodesuga, George Sand mitaini, Hamaki wa tashinamunn desu.)
Kochira dewa, "Hachimitsu" "Cherry" "Vanilla" flavor no Cigar toka atte tabako nami ni hosokute mijikai yatsu ga arundesu... (6/9-01:03) No.464
ふゆひこ > 葉巻は、一度吸うとやめられない、って聞きます。けど葉巻のニコチンとかの量ってタバコの比じゃないんですよね。葉巻は文化として認められるけど、タバコは駄目って感じなのかな?でも葉巻はシガーバーっていうのかな、どこでも構わず吸うタバコと違って、やっぱり葉巻は吸う場所とかも決まっているから許容されてるのかなって思います。僕も一度ぐらいは吸ってみたいです。 (6/10-00:57) No.469


リストを探せ! 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/06/09(Mon) 00:23 No.460

爆笑した写真がですね。146番の写真です。ぱっと見、一般民衆だけしか写っていないんですよ。ところがよーく見ると後ろの方にリストがちょっと微笑んで写っている(笑)。ウォーリーを探せ!じゃないんだからさ(笑)。またまたドイツ語がわからないのですが、所々でてくる単語から推察すると、どうもリストは1881年4月に生まれ故郷のライディングに行ったようです。その時に“F・リスト、1811年10月22日 ここで産まれる”みたいな記念プレートを付けたようですが・・・、その時の歓迎の写真のようですね。

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Curious georgesand(beni) > Daimei Oshietekudasai!!! (Amazaon germany de Photograph de searchi shitano desuga, dete kimasen deshita.) Onegai desu!! (6/9-01:00) No.463
Curious georgesand(beni) > Franz LIszt in Der ZeitgenSischen....by erunst burger desuka? (US dewa zeppan desu. Amazon germany dewa, 46 euro de souryouga 15euro gurai deshita.) (6/9-01:37) No.466
ふゆひこ > そうです。その写真集です。日本のアマゾンで、洋書のところで“LISZT”で検索すると一発ででてきますよ。

1. Franz Liszt in der zeitgenoessischen Photographie. 260 Portraits 1843-1886.
Ernst Burger (著)。

アマゾンではこのタイトルで出てくるのですが、書籍に書いてあるタイトルは

FRANZ LISZT in der photographie seiner Zeit 260 portraits 1843-1886 となっています。本に記載されているコードはISBN 3-7774-9790-8
ハードカバー (2003/05)出版社はHirmer verlag Munchen.
ドイツ定価: EUR 46.64
価格:¥6,398です(相場のせいか僕が買ったときより高くなってる)
。僕は新発売の本かと思っていたのですが、USで絶版ということはドイツで復刊したということなんでしょうか?とりあえず2003年5月発売です。(6/10-00:38) No.468

Mazeppa投稿者:Curious georgesand(beni) 投稿日:2003/06/08(Sun) 02:58 No.451

Mazeppa no Link mitsuke mashita. (Byron no poemdesu)  Mazeppa

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ふゆひこ >教えていただいてありがとうございます!バイロンのマゼッパは初めてです。英語だからなんとなく読めるんですが、古語ですかね?ところどころ単語が難しいです。ブックマークにいれましたので今度じっくり読みます。感激しました。 (6/8-12:07)No.453
Curious georgesand(beni) > Soudesune, tango jitai wa hurukunai nodesuga, "poem" toiu kotode, grammar ga chigaundesu. demo, shousetsuyoriwa,poem nohouga, matomatteite yomiyasui desu. Korewa sasugani nagakatta kedo... (6/9-00:54) No.462

リストの写真集! 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/06/06(Fri) 22:58 No.448

ぶっとびました!忘れていたら、今日AMAZONから届きましたよ!これはもう立派な写真集ですね。縦30センチぐらい横20センチぐらい。厚み1.5ミリ。142ページ。フルカラー。といっても写真はモノクロかセピアですが。1ページサイズのリストの写真連発!若い頃のリストの肖像を期待している人には、ちょっと物足りないかな。あくまでも“写真”であって。一番若いので1843年。中心は写真文化が発達する1860年代以降になります。まだパラパラ見ているだけですが、すでにぶっとんだのが、レフトハンド・ヴィルトォーゾ“ひげなが蛾のワルツ”の作曲者、ゲザ・ジチーと写っている写真。ほんとにジチー伯は右手がないんだね。思ってたより若い好青年でした。それと感動的なのは、最後の方に載っている、1886年7月の写真。リストが旅行している道中の写真かな?移動している感じ。ドイツ語なのでよく分からないのですが、シルクハットをかぶり、コートのポケットに手をつっこんだリストが歩いてます!隣には、日傘を差して付き添うムンカーチ夫人(?)。ちょっとこの写真集はリスティアンは必携ですね。家宝なみです。写真集が発売されるような作曲家はまずほかにいないですね(笑)。さすがはリスト!

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ふゆひこ > あっ!厚み1.5ミリってうそ。1.5センチです。(6/6-23:03) No.449
ふゆひこ >この写真集にはナダールの写真も当然含まれてました。しかも11枚!1枚パッとしないのがあるだけで、すべて傑作。ナダールは格別ですね。ほかに面白い写真はレオ・フェステティクス伯と写っている写真がありました。1865年の写真です。(6/8-12:46) No.455
ななこ >超・お久しぶりです。リストの写真集、うちにも届きました!ここの掲示板でおしえていただいて即注文したんですよ。忘れかけてたら突然届いたのでびっくりしました。写真が多いですね!そして大きい!大満足です。表紙のデザインもかっこいい。なんとなくここのTOPに似てますね♪ナダ―ルって有名な写真家なんですか?なにしろドイツ語だし、リストにあんまり詳しくないので、上記のふゆひこさんの解説を読みながら見ると、楽しさ倍増ですね。それにしてもリストってずーっとこの髪型だったんですね・・・。 (6/8-19:04) No.457
ふゆひこ >あっ、ななこさんお久しぶりです。おおっ!ななこさんも買ってたのですかー!ほんと忘れてた頃に来ましたね(笑)。これはほんとすごい本ですね。ななこさんするどいです。このサイトのトップは、ラズロ・シモンとか言う人のCDジャケットを意識しているのですが、そのCDジャケットに使われている写真は、写真集では13番目の1858年の写真。写真集の表紙は14番目の写真です。僕のサイトでは違う肖像画を使っていますが、狙っている印象は同じですね。僕もナダールに詳しいわけじゃないんだけど、写真家として写真集は必ず書店にありますよ。リストの髪型はまた興味があるところで1870年の100番目の写真では結構短くなってます。若い頃の簡単なスケッチではもっと短い髪(伸ばす前)の時もありましたよ。 (6/9-00:03) No.458

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