Mikel Toms DANTE SYMPHONY
マイケル・トムス?という若手指揮者のサイトで、なんとリスト“ダンテ交響曲”の“地獄”の演奏が動画で見ることができます。

↓トップページ
http://www.mikeltoms.co.uk/index.htm

“Watch”というコーナーで見ることができます。しかもなんと住所を連絡すれば、無料でDVDを送ってくれる(?)というようなことが書かれています。本当でしょうか?ちなみに僕は申し込んでみました。

ふゆひこ ++.. 2006/09/08(金) 01:33 [206]






ポピュラー音楽で使われたリストの曲
ネット上だけではあまり情報が得られないのですが、ポピュラー音楽で使われたリストの曲など。


1.まずプログレッシブ・ロックのニュー・トロルズの『UT』というアルバム。この中の“I Cavalieri Del Lago Dell'Ontario”という曲が、どうもリストの曲を一部使っているようです。詳細全く不明。

2.1962年にWama'sが“Liebestraum twist”なる曲を発表しています。歌詞だけ分かる。http://www.lyricsvault.net/songs/13608.html

3.フランスのボサノヴァ?シャンソン?の大御所、アンリ・サルヴァドールの曲に“Papa Liszt Twist”という曲があります。これもどういう曲か分かりません。

4.1963年にクレイジー・ジャックというバンドが、“LISZT TWIST”を演奏しています。これは、前に紹介したジュールス・ブラットナーの曲と同じでしょうか。

5.これもプログレッシブ・ロックのバンド。PELL MELL の1975年のアルバム『ラプソディ』に、どうもハンガリー狂詩曲第2番を演奏している曲が入っているようです。おそらく1〜3曲目のどれか。http://www.progarchives.com/Progressive_rock_discography_CD.asp?cd_id=6151

6.またプログレから。ビッグネームのジェントル・ジャイアント。アルバム『GENTLE GIANT』に収められた、“Nothing at all”という曲が、“愛の夢 第3番”の旋律を一部使っているようです。http://www.experience-sampling.org/GG/albums/gentle.giant.html#TRACKS

7.フランク・ザッパに心酔し、『Zappa's Universe』というライブアルバム(トリビュート?)に参加しているドラマー、モルガン・オーグレン。ネットで調べるとザッパ・ファミリーのような感じです。この人は現在、超絶技巧ドラマーとしてかなり有名のようです。このオーグレンが、2003年6月10日に、なんと“ピアノ・ソナタロ短調”を演奏している。ヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノ、ドラムという編成のようです。http://www.united-mutations.com/a/morgan_agren.htm

細かい知識のように見えますが、1,3,5,6,7はそれぞれのジャンルにおいてトップクラスの評価をされているアーティストです。

ふゆひこ ++.. 2006/09/03(日) 11:32 [202]





我が恋は終わりぬ
映画の封切り当時、Capucineha日本ではキャプシーヌと呼ばれていました。興行成績は今ひとつでした。

jpmale ++.. 2006/08/28(月) 07:40 [194]

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調べると女優Capucineだけでなく、すべてのCapucineは、日本では“キャプシーヌ”という発音で定着していますね(何語発音を採用したんだろうか?英語なのかな??)。仏和辞書で調べると、Capucineはフランス語で“ナスターチウム”という花、あるいは“カプチン修道会”のことで、発音は“カプチン”“カピュシン”というのが近そうなのですが。リストの映画が日本でヒットするには、ちょっと時代が早すぎたのかもしれませんね。
ふゆひこ ++.. 2006/08/30(水) 01:33 [195] [引用]





ショプロンのリスト・フェスティバル
以前にも紹介したショプロンの“リスト・フェスティバル”についてです。7月に実際の連続演奏会としてのフェスティバルが行われており(毎年恒例?)、それを紹介するためでしょうか、ハンガリーのテレビ局がショプロンのリスト記念館(?)の紹介をしています。展示物の映像が見ることができるので、言葉が分からなくてもなかなか楽しいです。遺髪とか感慨深いです。

↓ニュースで取り上げられた映像。VIDEOをクリックしてください。
http://www.dunatv.hu/cikk.html?id=32785

↓ショプロンのリスト・フェスティバルのサイト
http://www.lisztfestival.hu/

ふゆひこ ++.. 2006/08/19(土) 11:22 [193]





『Liszt's Kiss』
スザンヌ・ダンラップという女流作家が『Liszt's Kiss』というタイトルの小説を発表する予定です。マリー・ダグーとの関係をテーマとしているようです。2007年4月発売予定。映画化されたらまた楽しい。

↓スザンヌ・ダンラップのサイトでも紹介されています。

http://www.emiliesvoice.com/index.htm

↓アマゾンでも予約受付中。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/0743289404/250-2554433-0217822?v=glance&n=52033011

ふゆひこ ++.. 2006/08/06(日) 22:33 [188]




BARD MUSIC FESTIVAL 2006
ニューヨークのバード大学で毎年開催されている“バード音楽祭”、17回目の今年、フィーチャーされる作曲家はなんと我らがフランツ・リストです。プログラムを見て皆さん驚いてください。ピアノ曲はもちろん、歌曲、合唱曲、交響詩、室内楽、すごいことになっています。8月12日にはケネス・ハミルトンが“ヘクサメロン”を演奏するとともにレクチャーも行い、8月19日にはアラン・ウォーカーも講演。8月20日はなんと“シュトラスブルク大聖堂の鐘”を演奏し、(おそらく)関連付けてワーグナーの“パルジファル”からも演奏するなど、全体的にアカデミックな趣向です。

http://www.bard.edu/bmf/2006/

うれしいことに、毎年バード音楽祭は、本も(研究成果をでしょうか?)出版してくれるようです。

http://www.bard.edu/bmf/2006/bookseries/

ふゆひこ ++.. 2006/08/06(日) 23:08 [189]

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というか、その本がこれでした。

↓ペーパーバック
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0691129029/reminiscedefr-22

↓ハードカバー
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0691129010/reminiscedefr-22
ふゆひこ ++.. 2006/08/06(日) 23:11 [190] [引用]






エリザベス・レオンスカヤのソナタロ短調のCD
こんにちは。ふゆひこさんがCDの回想でご紹介されていたエリザベス・レオンスカヤのソナタ・ロ短調のCDが欲しいかなと思いましたがアマゾンで・・・一万六百四十八円で購入できるみたいですね。

・・・・もうちょっと・・・・安くならないものでしょうか。
おかしいと思います。

これは聴いてみたいなぁ。

直坊 ++.. 2006/08/06(日) 21:17 [186]

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アマゾンのマーケット・プレイスは、アマゾンで“在庫なし”となると、プレミア価格で出品されてしまうケースが多い気がします。レオンスカヤのCDなんて中古屋にたくさんあると思いますし、廉価盤で何度も何度も再発されている気もします。ちなみにアマゾンでは、これが別ジャケットの廉価盤っぽいですね。試聴もできます。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000026FH3/250-2554433-0217822?v=glance&n=561956&s=classical
ふゆひこ ++.. 2006/08/06(日) 22:18 [187] [引用]





テルミンでリスト
キップ・ロッサーというテルミン演奏家が昨年『エレクトロ・ミュージック2005』というイベントで、リストの“葬送曲”をテルミンで演奏しています。ピアノとテルミンの二重奏で、ピアノはジェフ・アンダーソンが担当。これはエレクトロ・ミュージック・コム(イベントの主催者でもある)のサイトのフォーラムに投稿されている記事です。

http://electro-music.com/forum/post-50372.html

どんな感じなんでしょう。聴いてみたいですね。聴くことはできませんでしたが、『エレクトロ・ミュージック2005』の模様が公開されておりキップ・ロッサーの演奏風景も見ることができます。

http://event.electro-music.com/event.php?t=6941


ふゆひこ ++.. 2006/07/31(月) 12:50 [185]





Odeum Guitar Duo 
ロバート・ヴェッツェルとフレッド・ベネディッティという二人のギタリストによる“オデウム・ギター・デュオ”がリストの作品をギター二重奏に編曲して演奏しています。CDのタイトルは『忘れられたロマンス』。

↓ここで全曲試聴できます。
http://music.barnesandnoble.com/search/product.asp?userid=RP5YIc5Dlx&EAN=690880920071&ITM=1

リストの曲は

3:シューマン“献呈(S566)”
5:“コンソレーション第3番(S172/3)”
6:“別れ ロシア民謡(S251)”
7:“忘れられたロマンス(S132)”
8:シューベルト〜リスト“セレナード(S560/7)”

の5曲が分かります。

↓オデウム・ギター・デュオのオフィシャルサイト。
http://www.odeumguitarduo.com/

ここで、このアルバム『忘れられたロマンス』の詳細が分かります。上記に加えて、

9:ショパン“春(S480/2)”

もリスト編曲をベースにしていることが分かります。

↓アマゾンでも買えます。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000053W7J/reminiscedefr-22

ふゆひこ ++.. 2006/07/30(日) 11:56 [184]





コチシュ指揮 リスト管弦楽作品集
以前は好んでリストを弾いたゾルターン・コチシュは、最近ではなんだか巨匠指揮者の仲間入りをしてしまって、リスト色が薄れたなと思っていたところ、非常に面白いCDが発売されるのを知りました。

コチシュ指揮のリスト管弦楽作品集です。

http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1259285

面白いのは、なんとコチシュによる編曲で、“忘れられたワルツ”“オーベルマンの谷”“華麗なマズルカ”が編曲されている点です。

ふゆひこ ++.. 2006/07/25(火) 00:56 [178]

※HMVでの情報では発売中止とのこと。



リストの良さが分かりません
初投稿なのに失礼ですがリストの良さが分かりません。『孤独の中の神の祝福』は少しは素晴らしい作品だと思いますが、他の超絶技巧練習曲、ピアコンNo1、ロ短調ソナタなど何百回聞いても退屈な技巧ばかりをリピートしてるだけで音楽と呼べるのか?疑問です。ピアノの表現領域を広げとか言われますが、人の曲をただピアノに編曲しただけでそうも・・・偉大なのかと疑問です。

メラール ++.. 2006/06/21(水) 00:09 [167]

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はじめまして。僕の場合は“超絶技巧練習曲集”“ピアノソナタロ短調”といった曲は、何百回聴いても飽きないですね。おそらく今後一生聴き続けると思います。好きでもない曲、良さの分からない作曲家を何百回も聴く必要ないと思いますよ。メラールさんの肌に合わないのだと思います。
ふゆひこ ++.. 2006/06/21(水) 00:41 [168] [引用]

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メラールさん初めまして。(ふゆひこさん、横からすみません)

「孤独の中の…」はなんとなくということで、恐らくお若い方でしょうか?基本的には「リストのよさや偉大さがよくわからない」、という意見ということですが、そういった率直な疑問は大事にした方がいいと思います。

音楽は感覚的なものを押し殺して聞くためにあるわけではありませんから、もし良さがわからなければ、現段階で良いと感じるものに注力して耳を傾ければ、それが一番です。超絶技巧練習曲、ピアノコンチェルト、ソナタが直感的に心に響くかどうかはその時点その時点で自分自身で決めることです。言葉で説明されて頷ける「音楽のよさ」などはどこにもないでしょう。

ただ、紆余曲折の人生経験、あるいは岐路を向かえ、なんらかの影響で突然視界に見えてくるものが変わることがあります。もちろん、その変化が絶対的に良いということでもないし、誰にでも起こりうるものでもないのですが、確実に言えるのは音楽的嗜好変化のきっかけが「生演奏」だということです。

是非リサイタルでの演奏に多く触れるといいでしょう。レコードやCDなんかは押入れにしまって色々な演奏会に出かけてみてください。リストが偉大なのかどうかなのではなく、今ピアノを弾くいろんなピアニスト、アマチュアがどのような演奏をするのか単純に触れてみれば、今感じている疑問の大元にあるものが何なのかわかるかもしれません。
KOU ++.. 2006/06/29(木) 13:12 [171] [引用]

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ごぶさたしております。
私もKOUさんと同じく、「嫌いなものを無理に聴く必要はないが、趣味嗜好が変わる可能性は常にある」と思います。

私自身はモーツァルト、ベートーヴェンから入りましたが、バッハやブラームスが好きになるまでには少々時間がかかりました。バルトークやシェーンベルクはさらに後、そしてリストはそのまた後、さらに何とシューベルトがその後、という具合です。もし途中で鑑賞レパートリーを固定してしまっていたら実にもったいないことになっていたでしょう。

今でもたとえば声楽はあまり聴かないし、作曲家で言えばサン・サーンスとかウェーバーとかにはほとんど接触がありませんが、これもまたいつ変わるかわかりません。
TAKIN ++.. 2006/07/02(日) 01:01 [172] [引用]

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僕も横からすいません。
僕は最初、ショパンから入って、ショパン熱にうなされていた時はリストは嫌いでした。メラールさんと同じように考えていた時があります。そんな僕が現在リスト熱にうなされるわけですから、皆さんが言うように、あるきっかけで好みが変ることは十分に可能性があると思います。ちなみに今、以前は嫌いだったドビュッシー熱にうなされています(笑)。

>偉大なのか疑問
ということですが、リストは目に見える功績を幾つも残して、「〜〜という点は偉大だ」と言うのは、それほど難しいことではないと思います。印象主義に影響を与えた、とかたくさんあると思います。でも僕達リストファンはリストが偉大だから聴いているわけじゃなくて、リストの音楽が好きだから聴いているんです。リストの偉大さが証明されれば、それはファンとしてもちろん嬉しいことですが、それが僕達が彼の音楽を聴いている理由ではありません。

でも、もし「リストは偉大なのか?」「リストはどのように偉大なのか?」という疑問に言葉で答えが欲しいのであれば、ピアニスト達による著作をお薦めします。例えばブレンデルですが、彼はモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトと同等にリストを扱っていて、いくつかの著作でもリストに関する言及は頻繁にあります。
機会がありましたら、のぞいてみてください。
ミッチ ++.. 2006/07/04(火) 11:41 [173] [引用]

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僕が最初に会話の発展を止めてしまうような書き方をしてすみませんでした(“何百回”という数が、大変な回数のように思えてしまったので…)。僕も、もちろん皆さんと同じ考えです。お詫びに僕の場合の実体験を。

僕は高校生の時に、ある小説家の影響で“クラシックとかロックなんか聴いてちゃだめだ、ジャズがすごいんだ”と勝手に思い込み、ジャズを一生懸命に聴いた時期がありました。何曲か好きになれたんですけど、基本的にジャズはぜんぜん分かりませんでした。で、また自分の好きなロックやクラシックを聴くように戻ってしまいました。

月日は流れて、ギターを新しく購入したところ、それがハーブ・エリスというジャズ・ギタリストのシグネイチャー・モデルだったんです。せっかくその人のギターを持っているので、ハーブ・エリスのCDを手に入れ、聴いてみたところこれがぜんぜん面白くない。

さらに月日は流れ1年後、ホコリをかぶっていたハーブ・エリスのCDを、聴かないので中古屋に売ろうと決めました。売る前に最後に聴いてみたんですよね。そしたら突然、その音楽が良いと分かったわけです。僕がジャズも“良い”と言えるようになったは、これがきっかけです。その後、他のジャズ・ギタリストのものも、ジョン・コルトレーンやマイルス・デイビスといった大御所も楽しめるようになりました。

ハーブ・エリスのCDを買ってから、その音楽が楽しめるようになるまでの1年間、ハーブ・エリスを、あるいはジャズを聴き続けていたわけではありません。普通に自分の好きな音楽を、自分のペースで聴いていただけです。“趣味嗜好が変わる可能性”というのは、苦行のように嫌いなものを観賞し続ける方法論上にはあまり見出されない、と僕は思っています。

別に他愛のない話ですが、長くなってしまいました。
ふゆひこ ++.. 2006/07/05(水) 23:07 [174] [引用]





ケマル・ゲキチ ピアノ・リサイタル 2006/6/25
先週に引き続き6/25紀尾井ホールで行われた、ケマル・ゲキチのリサイタルに行ってきました。

1.スカルラッティ 5つのピアノソナタ
  −1.K8    ト短調
  −2.K105  ト長調
  −3.K519  ヘ短調
  −4.K212  イ長調
  −5.K24   イ長調

2.シューベルト  さすらい人幻想曲

3.スクリャービン 
  −1.12の練習曲 作品8の第2番 嬰へ短調
  −2.12の練習曲 作品8の第6番 イ長調
  −3.12の練習曲 作品8の第11番 変ロ短調
  −4.8つの練習曲 作品42の第8番 変ホ長調 
  −5.12の練習曲 作品8の第9番 嬰ト短調
  −6.8つの練習曲 作品42の第4番 嬰ヘ長調
  −7.8つの練習曲 作品42の第3番 嬰ヘ長調
  −8.8つの練習曲 作品42の第5番 嬰ハ短調
  −9.12の練習曲 作品8の第10番 変二長調

  〜休憩〜 
4.シューマン 8つのノヴェレッテン 作品21より
  −1.第1曲 ヘ長調
  −2.第2曲 ニ長調

5.パガニーニ〜リスト パガニーニの“鐘”の主題によるブラブーラ風大幻想曲 S420
6.リスト 演奏会用大独奏曲 S176
7.リスト ルーマニア狂詩曲 S242/20

  〜アンコール〜
@.ショパン ノクターン第20番

素晴らしい演奏でした。完璧です。こんな大曲ばかりを揃えて、技術的にも体力的にも本当に弾けるのだろうかと疑問に思いましたが“さすらい人幻想曲”が余裕でもって大迫力で演奏され時にそんな疑問符は消し飛びました。とても充実した、滅多に聴くことのできないリサイタルでした。

一見、脈絡のないプログラムのように思いましたが、よくよく考えればスカルラッティはヴィルトゥオーゾ時代のリストが好んで弾いた作曲家です。そしてシューベルトのさすらい人幻想曲も同様です。そしてリスト自身のヴィルトゥオーゾ色の強い3曲。スクリャービンはちょっと違いますが、まるで19世紀のリストの演奏旅行の演目がパワーアップしたかのようなプログラムです。

ゲキチは非常に幅広い表現力を持っており、これらの複数の作曲家を上手く弾き分けます。ジェット機の轟音のような強音から、柔らかく神秘的な響きまで、終始、安定した技術で弾ききりました。僕は基本的に、今回のリストの3曲については、作品として構成感がいまひとつであり、魅力のある傑作ながらも、不完全な作品であると考えてきました。ですがこれらの曲はコンサートでこそ真価を発揮する曲であることをゲキチの演奏で気付きました。特に“パガニーニの“鐘”の主題によるブラブーラ風大幻想曲”と“ルーマニア狂詩曲”はコンサートで弾かれることで、素晴らしい演奏効果を出していました。

アンコールを要望する聴衆に対して、ゲキチがなにやらコメント(簡単な英語でしたが、すいません、僕は聞き取れませんでした)。聴衆の笑いを取ったあと、ショパンのノクターン第20番が弾かれました。弾き終えてゲキチはさすがに疲れたのか、後ろに体を大きく反らして、疲れたアピールをして、また聴衆の笑いを取っていました。

ゲキチは素晴らしいヴィルトゥオーゾです。また今後のリサイタルでもリストを取り上げて欲しいと思うと同時に、ゲキチの芸術性ならば、もっといろんな作曲家の作品も聴いてみたいとも思いました。

ふゆひこ ++.. 2006/06/27(火) 01:34 [170]




ブゾーニ編曲の「フィガロの結婚」の二つのモチーフによる幻想曲
はじめまして。捜しに捜してここに辿り着きました。
自閉症傾向のピアノの生徒がリストの曲だけを練習してきます。(リストLOVEみたいで)
そしてたまに質問をされるのですが、え・・・そんな事知らない
という事ばかりで困っていました。
私自身リストをあまり知らないので、こういうリスト大好きな方々に聞いたら
答えて下さるかなと思い、思い切って投稿しました。
調べて判る事か判らない事かも分からないのですが・・・
ブゾーニ編曲の「フィガロの結婚」の二つのモチーフによる幻想曲は
元々リストが作ったものをブゾーニが編曲したのか、もしそうなら
リストが作ったものは残されているのか・・・みたいな事なんですが。
私も訳が分かっていないのでおかしな事を言ってるかもしれませんが、
この曲に関してのいきさつを詳しく知りたいのです(私
というか生徒が・・・)
もしお分かりの方がいましたらよろしくお願いいたします。

L ++.. 2006/06/06(火) 14:54 [158]

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とりあえず左側のナビの「ピアノ独奏曲・協奏曲」 から
『リスト ピアノ独奏曲全集 VOL.30 リスト・アット・ジ・オペラ III』
を見るとふゆひこさんのコメントが載っています。
たぶん詳細はこのCDのライナーノートに載っていると思います。
HM ++.. 2006/06/06(火) 16:25 [159] [引用]

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早速のお返事ありがとうございました!
少し前にふゆひこさんのコメントを見ました。
しかし、今回辿り着いたのとそれと同じ所にあったなんて
開いてみて気が付きました・・・
その時にそのコメントをプリントアウトして生徒に渡したんですが
彼の中でなにかしっくりこなかったのか、
また質問されて、という感じでした。
でもちゃんとしたCD(彼が持っていたのは100円ショップのCD)を購入してもらって
じっくり読んでもらったら良いですね。
また行き詰ったらおじゃまさせて下さい!

L ++.. 2006/06/07(水) 12:35 [160] [引用]

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この曲に関して、徹底的に知りたいというのであれば、洋書で「Busoni and the Piano」(Larry Sitsky著)というものがあります。おそらくこの曲について最も詳しく書かれた著書だと思います。もしかしたら資料館などにあるかもしれません。(買うとなると非常に値が張ります。)

ちなみに、その生徒さんが何がしっくりこなかったのか、ちょっと気になります。
ミッチ ++.. 2006/06/10(土) 03:34 [163] [引用]

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はじめまして。仕事でしばらく不在でした。モーツァルト〜リスト “フィガロの結婚”と”ドン・ジョヴァンニ”のテーマによる幻想曲についての僕のコメントは、ハワードのライナーからの情報のみをベースに書いています。

いちおう僕の理解では、
→リストは“フィガロの結婚”と“ドン・ジョヴァンニ”のテーマを使って、一つのファンタジーを作ったが、未完成のままで放ったらかしにされた。
→後年ブゾーニが“ドン・ジョヴァンニ”の部分を削除して、“フィガロの結婚”の主題のみで俗に言う“フィガロ・ファンタジー”を作った。
です。

↓これはウィキペディアのページ。ハワードのライナーとミッチさんが紹介されているLarry Sitskyの著作が出典のようです。

http://en.wikipedia.org/wiki/Fantasie_on_Two_Motives_from_Mozart's_%22Marriage_of_Figaro%22

ハワードはライナーで、“なんでブゾーニはドン・ジョヴァンニの部分を削除してしまったのかは不思議だ”というような発言をしているのですが、上記ウィキペディアを読むと、Sitskyの著作に、ブゾーニは“ドン・ジョヴァンニの編曲楽譜が、フィガロの結婚の編曲楽譜とたまたま混ざりこんでしまっただけで、元来別々の編曲作品だ”と考えた、というようなことが書かれているようですね。
ふゆひこ ++.. 2006/06/14(水) 00:06 [164] [引用]

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HMさん、ミッチさん、ふゆひこさん、色々お答え下さりありがとうございました!
先週末レッスンがあり、説明をしました。その事については納得したのだと思いますが
「リストの書いたのはどこかに残ってる?」と聞かれました・・・
彼には上に書いたように少し障害があるので、会話のキャッチボールが
うまくいかない事もあるんですが、私が思うに純粋にリストが作曲・編曲したか、そうでないかを知れば
彼なりに安心?するのかなと。
では、またおじゃまするかもですが・・・失礼いたします。
L ++.. 2006/06/20(火) 10:22 [166] [引用]





ケマル・ゲキチ ピアノ・リサイタル 2006/6/17
6/17彩の国さいたま芸術劇場で行われた、ケマル・ゲキチのコンサートに行ってきました。今回のプログラムでは、なんと“超絶技巧練習曲集”全12曲を演奏するというので、これは聞き逃してはならないと思い、急遽行くことにしました。全12曲を一夜で演奏してしまう自信と、実力のあるピアニストは滅多にいないのではないでしょうか。

1.ベートーヴェン ピアノソナタ第14番“月光”
2.リスト 超絶技巧練習曲集
  −1.プレリュード
  −2.モルト・ヴィヴァーチェ
  −3.風景
  −4.マゼッパ
  −5.鬼火
  −6.幻影
  −7.英雄
  −8.荒々しい狩
 
  〜休憩〜 

  −9.回想
  −10.アレグロ・アジタート・モルト
  −11.夕べの調べ
  −12.雪あらし
3.リスト ハンガリー狂詩曲 第9番“ペシュトの謝肉祭”

  〜アンコール〜
@.ショパン ノクターン第20番
A.ショパン エチュード作品25の1


ゲキチの風貌は独特で、長い髪を後ろで束ね、普通の人では容易には着こなせない柄のスーツで登場。まるで魔術師のような印象を受けます。

最初の“月光”は、第2楽章で間延びしたような印象がありましたが、第3楽章では打鍵が強くキレ味があり、格好いいベートーヴェンでした。

そして“超絶技巧練習曲集”が始まります。この黒いロマン主義のバイブルの圧倒的な存在感を前にしては、ベートーヴェンのソナタも印象が薄くなってしまう。

第1曲目のブレリュードを聴いただけで、ゲキチの意図を感じ取ることが出来ます。この短いプレリュードに、できるだけ表現に変化をつけ、存在感を与えています。ゲキチはただ12曲演奏できる技量を披露したいのではなく、やはりこの曲集が全12曲を通しで演奏してこそ浮かび上がらせることのできる、巨大な組曲としての文学的コンテクストを再現しようと試みています。1曲の完成度を追及するよりも、全12曲としての完成度を追求している、と感じました。その結果、ケマル・ゲキチという騎手に操られる黒いグランド・ピアノは、“モルト・ヴィヴァーチェ”では魔術師のケープのように、“マゼッパ”では黒馬に、“幻影”では墓碑に、“英雄”では玉座にと、変化していきます。僕はこの12曲の中で“回想”だけいままであまり興味を持っていなかったのですが、今回のゲキチの演奏で魅力を再認させられました。非常に美しい名演でした。最後の“雪あらし”のクライマックスで、鍵盤を駆け上がるパッセージで、鳥肌が立ちました。

こういう曲集ですから、ライブ演奏では、聴きづらいところが出てきてしまうのは当然です。ミスが生じたり、美観上の欠損が生じたとしても、ゲキチの場合、次のフレーズでリカバリーして全体をまとめあげることに成功していました。

そして“ペシュトの謝肉祭”で、圧倒的な迫力でゲキチは会場を完全に支配していました。

アンコールではショパンを2曲演奏。アンコールの楽しさは、あらかじめ知らされていないために、突然再会した旧知の友人のような、ノスタルジーを感じることができることです。ショパンのエチュード作品25の1が奏でられた時、マドレーヌが『失われた時を求めて』の“語り手の私”の記憶を呼び起こしたように、会場いっぱいに甘い味覚が広がったように感じました。

ふゆひこ ++.. 2006/06/19(月) 00:13 [165]





リストが注釈しているベートーヴェンのピアノソナタ全集
一体・・・。ちょっと気になるグ○ダの弾くベートーベンのピアノソナタのCDがあったのでV○○GINに立ち寄ちました。
そして目当てのCDを見つけ終わりリストのコーナーを見てみる。
見てみる見てみる・・・。
・・・?無い・・・。
あれ?ラフマニノフの次がリストだよな?
ら行の次はワ行だから・・・ワーグナーか。
ワーグナーはある・・・。
結局リストが置いておりませんでしたTT。
グ○ダの演奏もワロス。
もっと交響曲的な響きが欲しかった。

ところでどなたか全音出版社からリリースされてる、リストが注釈しているベートーベンのピアノソナタ全集をお持ちではないですか?
楽器店で目にしていたのですが、購入するタイミングを逃してしまったんです。そのころは私は若く、お金も持っていなかったので・・・。
悔しい。

 直坊 ++.. 2006/05/28(日) 22:47 [157]

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もしかしたら、アイウエオ順じゃなくてアルファベット順だったのかもしれませんよ。(んなこたないか(笑))

グ●ダ、だめでしたか。僕はケンプとブレンデルしか聴いたことないんですが、バックハウスとグ●ダを聴きたいと思っていたのですが、やめておきます(笑)。
ミッチ ++.. 2006/06/10(土) 03:23 [162] [引用]





超絶技巧練習曲第2版の楽譜とCD

突然すみません。一つ質問させてください。
超絶技巧練習曲第2版の楽譜とCDが欲しいのですが、店頭はおろかネットで探しても見つかりません・・・
入手方法をご存じならどうか教えていただきたいのですが・・・


ガロア ++.. 2006/05/26(金) 22:46 [153]

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とりあえず楽譜はこれですね。(直リンは避けてありますので頭にhをいれて)
ttp://www.amazon.co.jp/gp/product/0486258157/249-1378344-2732321?v=glance&n=1000
輸入版楽譜がおいてあるちょっと大きいショップにいけば意外とあります。
たぶん上記アマゾンで買うのが一番安いかと。
またCDもいくつかでてますが、とりあえず左側のナビの「ピアノ独奏曲・協奏曲」 からおってけばハワードのものが紹介されています。
リスト関係を見る際はふゆひこ様のこのHPが凄く参考になります。
いつもありがとうございます。この場をかりましてお礼申し上げます。
HM ++.. 2006/05/27(土) 00:04 [154] [引用]

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HMさん

ありがとうございます。さっそく探してみます!
ガロア ++.. 2006/05/27(土) 16:50 [155] [引用]

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CDで僕があと持っているのは、大井和郎さんの盤(6,7,9,11番のみ抜粋して収録)です。ネット上で散見する情報からは、他にも何人か録音しているようなのですが、僕はハワードと大井和郎さんしか持ってないです。

>HMさん いえいえ勝手気儘に運営しているサイトですので、お礼を言われるほどのことでもありません。こちらこそ、これからもよろしくお願い致します。
ふゆひこ ++.. 2006/05/28(日) 10:59 [156] [引用]

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横からでしゃばってすんません。
大練習曲のCDは他にマッシモ・ゴンという人の録音があります。
http://www.ludomentis.it/shop/index.php?module=pncommerce&func=itemview&KID=113279511566.249.64.28&IID=115

他にジャニス・ウェーバーという女流ピアニストが世界初録音をしていますが、こちらは入手困難なので中古を探していただくしかありません。
http://www.janiceweber.com/
ミッチ ++.. 2006/06/10(土) 03:16 [161] [引用]





THE GREAT KAT
非常に奇抜なアーティストで、グレート・カット THE GREAT KATというへヴィ・メタル系の女性ギタリストが、“ハンガリー狂詩曲第2番”を高速で演奏しています。サイトのリストのページで聴けます。あえてリストのページ直リンクを紹介。他のページは良い子のみなさんは見ないように。彼女のセンスは、エロティシズム、サディズム、オカルティズムに貫かれていますので・・・。驚くことに、キャリアを読むと、ジュリアード音楽院卒のヴァイオリニストだったとのこと。

http://www.greatkat.com/54/compose/franzliszt.html

ふゆひこ ++.. 2006/05/13(土) 22:43 [148]

BUSONI 1911
以前こちらで少し話題になった、1911年にブゾーニが行った、リストの生誕100周年の記念演奏会のプログラムがついにわかりました!場所はベートーヴェンザールだそうです(地名がわからない)。

10月31日
超絶技巧練習曲
フィガロ・ファンタジー(モーツァルト=リスト=ブゾーニ)

11月7日
巡礼の年・第1年
2つの伝説
アデライーデ(ベートーヴェン)
ドンジョヴァンニの回想(モーツァルト)

11月14日
巡礼の年・第2年
ゴンドラ漕ぎの女
タランテラ
ロッシーニのセレナーデ
イル・トロヴァトーレ(ヴェルディ)
ルチアとパリシナのワルツ(ドニゼッティ)
ノルマの回想(ベリーニ)

11月21日
巡礼の年・第3年
バラード第2番
孤独の中の神の祝福
忘れられたワルツ(何番?)
ノネンヴェルトの僧房
ポロネーズ第1番
半音階的大ギャロップ

11月28日
バッハ変奏曲
ピアノソナタ
シューベルト編曲(魔王、ます、ハンガリー行進曲)
ハンガリー狂詩曲第10、13、12番

12月12日
パガニーニ大練習曲
ブゾーニ編曲
・アド・ノス・アド・サルタレムウンダムの幻想曲とフーガ
・メフィストワルツ
・ポロネーズ第2番

以上です。なんかすごいことになってます。ロッシーニのセレナーデってたぶん「ヴェネツィアとナポリ」の第2曲だと思うので、巡礼の年を全曲演奏していることになります。全体的に代表作を網羅してますね。

ミッチ ++.. 2006/05/08(月) 22:19 [145]

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ものすごいプログラムですね。ブゾーニは、ほんと史上最強のリスティアンですね。2011年にも誰かが同様の連続演奏会をやってくれれば…。BEETHOVENSAAL,BUSONI で検索するとベルリンの名称が出てきますね。
ふゆひこ ++.. 2006/05/12(金) 01:22 [147] [引用]






『天上の楽章』
初めまして、リストの作品を調べていたら辿り着きました。突然ですが、一つご質問が御座います。先日、某ネットオークションでリスト「交響曲全集」を落札しました。収録作品は『ファウスト交響曲』、『ダンテ交響曲』でした。そこに記載されていたコメントは以下の通りでした。
“CD2 ダンテ交響曲(リストが最初に作曲し、あとでワーグーの忠告でカットされた天上の楽章の世界初録音をふくむ、ヘルトマット・ヘンヒェン指揮ネザランドフィルハーモニー管弦楽団・合唱団 1995年ライブ録音)”
『ダンテ交響曲』は第2楽章の『煉獄』の後に『マニフィカト』が収録されていました。更にその後に『A LA CHAPELLE SIXTINE(システィーナ礼拝堂にて)』のオーケストラ版が収録されていました。『天上の楽章』がワーグナーの忠告によりカットされ、その代わりに『マニフィカト』を最後に入れた話は知っておりましたが、世界初録音という『天上の楽章』に相当する音楽とは
1.『マニフィカト』(演奏時間 約7分)
2.『システィーナ礼拝堂にて』(演奏時間 約17分)
のどちらなのか困っております。そもそも『天上の楽章』をリストが作曲していたか否かと言う事も私の知識ではわかりません。因みにCDは
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1969603
と同じ物です。演奏は非常に素晴らしいです。
お分かりの方がおりましたら教えて頂けないでしょうか?

ぶっち +[URL]+.. 2006/05/01(月) 19:54 [140]

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はじめまして。そのCDは僕も以前欲しかったやつです。管弦楽版“システィナ礼拝堂にて”は僕は聴いたことがないので。ですが結局買わずじまいでした。

リストが“ダンテ交響曲”の最終楽章で表現しようとした“天上の楽章”というのは、構想だけで終った、と僕は理解しています(スコアや草稿が残されている、という記述は僕は読んだことはありません)。また“システィナ礼拝堂にて”が“ダンテ交響曲”と関連のある作品、という記述、情報も読んだことがありません。

“記載されていたコメント”というのは、出品者の方のコメントでしょうか?だとしたら、その出品者の勘違いの気がするのですが・・・。あるいはCDの方のクレジット、解説にはどのように記載されているでしょうか?例えば“世界初録音”のクレジット、記述がどこかにあるか、など。その辺が分かれば、混乱が整理できるかと思います。

またダンテ交響曲の別バージョンの音源では、カロリーヌの指示で書いた“マニフィカトのコーダ異稿”が収録されたもの“マニフィカト”を児童合唱で歌ったものを知っています。
ふゆひこ ++.. 2006/05/02(火) 04:06 [141] [引用]

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図書館に並んでいたリスト関連の本(10冊以上)を片っ端から見てみると、その内の2冊にて、

“構想していたパラダイスは、スケッチに終わった。”

と書いてありました。これ以上詳しい事は書いてないです。でも逆に言えばスケッチは存在するということなんでしょうかね?
ミッチ ++.. 2006/05/03(水) 21:10 [143] [引用]

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ふゆひこさん、ミッチさん
調べて頂き有難う御座いました。僕も色々と調べてみました。解説書を読んでも特に『世界初録音』とのコメントも見当たらないため、オークションの出品者の方にも問い合わせました。出品者の方も以前に疑問に思ったようで輸入代理店に問い合わせたところ、『A LA CHAPELLE SIXTINE(システィーナ礼拝堂にて)』のオーケストラ版が『天上の楽章』に相当するとの回答をもらったそうです。しかし、『ダンテ交響曲』と、『A LA CHAPELLE SIXTINE(システィーナ礼拝堂にて)』は関連はないと思いますので、恐らく出品者の方の勘違いかなという自分なりに結論に達しています。しかし、演奏は非常に劇的で非常に素晴らしく良い買い物をしたと思っています。『ダンテ交響曲』はコージアン指揮ユタ交響楽団のCDも持っています。ふゆひこさんからご指摘頂いた『マニフィカト』のコーダ異稿部分が収録されているちょっとマニアックなCDです。

ところで、今回購入したCDにはインバル指揮の『ファウスト交響曲』も収録されているのですが、こちらも劇的な『名演』というか『怪演』です。僕はショルティ盤しか聴いた事がありませんが、演奏が良かったのでこれが決定版と思ってましたが、インバル盤は凄いです。ショルティよりもテンポは遅く、演奏時間は78分34秒でした。ベルリオーズが『ファウストの劫罰』をリストに捧げた事のお礼として作曲した作品にふさわしい演奏です。まさかインバルがここまでやってくれるとは思ってもいませんでした。

ところでこの前、渋谷のタワレコに行きましたらフィッシャー盤『ファウスト交響曲』が売られていましたが、『初稿版の合唱なし』と『現行版の合唱付き』の両方が収録されているというこちらもマニアックな内容でした。国内盤で1,700円というお手ごろな価格でしたが、この日はショスタコーヴィチのCDを大量に購入していたので、今回は購入を見送りました。

僕のリストの知識はまだまだでして『勉強中』で、CDは何枚かありますがリスト作品で所有しているスコアはオイレンブルクから出版されているオラトリオ『キリスト』のみです。ピアノ作品も良いのですが、どういう訳か声楽作品に興味があり、このジャンルのCDでは『キリスト』『聖スタニスラウス』を持ってます。他にも気になるCDが何枚かあるので、時間をかけて集めていこうと思います。
ぶっち +[URL]+.. 2006/05/07(日) 00:43 [144] [引用]

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ウォーカーのWY P50を参照すると、“ダンテ交響曲”は結構早く1840年代の初めの方から構想があったそうです。コージアンのCDの解説(ジョナサン・シラーによる)によれば1847年にはカロリーヌに、断片を弾いてみせている。となると天国の楽章の、なんかしらの断片はありそうですね。また福田弥著『リスト』P217によれば、リストがダンテ交響曲の構想をワーグナーに話したのが1855年6月2日、ワーグナーの有名な反対意見が出されるのが5日後、6月7日付けの返信、とのこと。僕はこの有名な書簡を見たことないです。

ファウスト交響曲のインストゥルメンタルのみの版は、アルヘンタの演奏がCDになっていますよ。持っていませんが、図書館で借りてきて聴いたところ、非常に素晴らしい演奏でした。
ふゆひこ ++.. 2006/05/12(金) 01:06 [146] [引用]






“リストならば理解しないことはない”
アイルランド出身の作家で、青年期を19世紀後半のフランスにおいて過ごしたジョージ・ムアが、興味深い文章を記録しています。これはムアが敬愛していた画家アレクサンドル・カバネルが余技として作った音楽に対する賞賛の言葉なのですが、引用の中の「 」内の言葉は、カバネルの言葉をムアが引用している、と僕は理解しています。

『一青年の告白』ヂョーヂ・ムア著 崎山正毅 訳 岩波文庫 1990第7刷発行 P114
“私は又覺えてゐる。汝の非凡な音樂の斷片を二三覺えてゐる。それは「ワグナー(一八一三 ― 八三)にいはせると少し進み過ぎてゐるといふだらうが、リスト(一八一一 ― 八六)ならば理解しないことはない」”

現代の人にとっては、この記述は全面的に賛同できると思います。ですが19世紀後半のフランスにおいて、このような捉え方は珍しいのではないでしょうか。リストの先進性が当時から認められていたのは分かるのですが、ワーグナーよりも先進性がある、という評価は当時としては斬新な気がします。

ふゆひこ ++.. 2006/05/02(火) 08:32 [142]







ワイマール芸術祭2006
毎年、プログラムを見てはうらやましく思っているだけで、気付いた時には祭りの後、となっているワイマール芸術祭、今年は8月25日から9月17日まで開催されます。プログラムが公開されていました。

http://www.kunstfest-weimar.de/

リストに関するプログラムのみ紹介すると、

8月26日 ルイス・ロルティのピアノで、ニケ・ワーグナーのレクチャー付き“巡礼の年 第3年”
9月2日 オラトリオ“クリストゥス” 指揮はトマス・ネトピル
9月10日 デネス・ヴァリョン ピアノでオール・リスト・リサイタルです。プログラムは次のとおり。

“眠られぬ夜 問いと答”
“悲しみのゴンドラ 第2番”
“忘れられたワルツ 第1番”
“忘れられたワルツ 第3番”
“エステ荘の噴水”
“スルスム・コルダ”
“ソナタロ短調”

ちょっとモーツァルト生誕250年祭の影響で、モーツァルトプログラムが多いです。全体的にリスト色が薄れてきましたね。しかしオラトリオ“クリストゥス”が演奏される、というだけで凄まじいです。

ふゆひこ ++.. 2006/04/16(日) 23:34 [131]





ロッタの噴水
リストから離れてしまうのですが、非常に面白いので。アメリカに渡ったローラ・モンテスのことを調べていて、この女性を知りました。ロッタ・クラブトゥリー LottaCrabtree 。

http://www.sfmuseum.org/bio/lotta.html

まずロッタの両親は、ゴールドラッシュにつられ幼いロッタを連れてイギリスからカリフォルニアに移住してくる。そして落ち着いたのがグラスバレー。同じ頃にグラスバレーに住み着いていたのが、ヨーロッパから追われるようにやって来ていたローラ・モンテス。ロッタの母親はローラ・モンテスと知己になり、ロッタはローラ・モンテスに憧れるようになる。ローラ・モンテスはロッタに対し、歌や踊りなどの手ほどきをする。その後ロッタ・クラブトゥリーは大スターとなり“サンフランシスコの恋人”として活躍する。言ってみれば、ロッタ・クラブトゥリーはローラ・モンテスの“弟子”のようなものです。リストに弟子がいるのはわかりますが、なんとローラ・モンテスにも弟子がいたとは。

ゴールドラッシュ時のカリフォルニアのショウ・ビジネスの世界で、ローラ・モンテスとロッタ・クラブトゥリーは二大巨星として歴史に名を留めています。むしろローラが、ヨーロッパでの破天荒な活躍で伝説と化し、アメリカにおける活動は後奏曲のようなものであるのに対し、ロッタの方はまさに“アメリカの恋人”としての活躍です。

さて“ロッタの噴水”というのは、晩年億万長者になったロッタ・クラブトゥリーがサンフランシスコに寄贈したもので、サンフランシスコにおける現存する歴史記念碑の最も古いものだそうです。

“ロッタの噴水”の前で、オペラ歌手のルイーザ・テトラツィー二が歌う、というイベントがあったようです。なんとここのページで試聴できます。

http://www.kqed.org/w/sinfiregold/lotta.html#


ふゆひこ ++.. 2006/04/05(水) 01:22 [128]






ローラの湖、ローラの山
ネットだけでは詳細が分からないのですが、カリフォルニアのタホに“ローラ・モンテス湖”というのがあります。上手と下手に二つの湖があり、二つを総称して“Lola Montez Lakes”と呼びます。現在ではハイキングやトレッキングのコースとして楽しまれているとのこと。

さらに、ローラ・モンテスの名に由来する、ローラ山というものもあります。
http://zephyr.unr.edu/zephyr/outdoors/archives/out_steer_lola.html

また“Independence lake”はローラ・モンテス自身による命名とのこと。↓このローラ山のページの“Independence lake”のリンクをクリックすると説明が読めます。
http://www.hiking-world.com/lola.shtml

ローラ・モンテスは1848年の革命でバイエルンからアメリカに移住します。(何かの本での記述では、ルードヴィヒI世がローラに対し大金を使うことも、国民の不満の矛先となりローラ自身が革命の一要因となってしまっていたはず。)
↓ネットで読めるローラの簡単なバイオグラフィー
http://www.zpub.com/sf/history/lola.html

1853年7月にカリフォルニアのグラス・バレーに居住していますね。この頃にINDEPENDENCE LAKEの命名をローラが行ったのでしょう。ローラ・モンテス自身の名が冠される山と湖はもっと後世の話のような気がします。なぜローラはカリフォルニアに来たのでしょうか?なんとなくゴールドラッシュに関連している気がしますね。53年ではゴールドラッシュは下火でしょうか?ローラに一攫千金の狙いがなくとも、ゴールドラッシュで人口が急激に増えたカリフォルニアの時代背景がローラを呼び寄せていることは事実でしょう。伝記を読めば、もっといろいろ知ることが出来ると思います。こんど買ってみようかな。

ふゆひこ ++.. 2006/04/02(日) 03:39 [127]





リストの音楽が使われた映画、リストが演じられる映画一覧
見つけるたびに紹介していたらきりがないので、一覧をまとめます。全体のベースとなっているのは、以前紹介した“インターネット・ムービー・データベース IMDB”のサイト。↓
http://us.imdb.com/

でリストでまとまっているページです。↓

http://us.imdb.com/name/nm0006172/

これを邦題に移し変えました。ただしこのページでは抜けている作品もあり(あるいはリストの音楽は使われていないけれどリストが演じられる映画が抜けている)ので、いままで調べてサイトで紹介したことを書き足しました。今後はこのうち実際に観賞したりしたら掲示板で紹介するようにします。

ふゆひこ ++.. 2006/03/11(土) 13:51 [102]

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2007年『屋根裏の散歩者』・・・・・前奏曲
2007年『ハンニバル・ライジング Hannibal Rising』・・・・・バッハ〜リスト “前奏曲とフーガ イ短調  BWV543”
2006年『COMING ATTRACTIONS』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番” グレート・カット
2006年『Fauteuils d'orchestre』・・・・・“コンソレーション第3番”
2005年『真夜中のピアニスト De Battre Mon Coeur S'est Arrete』・・・・・“ダンテソナタ”
2005年『Sonja larer at cykle』
2005年『Eu Me Lembro』・・・・・ハンガリー狂詩曲第2番
2004年『マインドゲーム』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”アニメ
2004年『All or Nothing』
2003年『Martha Argerich, conversation nocturne』
2003年『XV en Zaachila』
2003年『忌み嫌われる家La Casa sfuggita』・・・・・“灰色の雲”
2002年『Chopin. Pragnienie milosci』・・・・・リスト役 Michal Konarski
2002年『北京ヴァイオリン He ni zai yi qi (Together)』・・・・・“コンソレーション第3番(ヴァイオリン独奏版?)”
2002年『Manna from Heaven』・・・・・“小鳥に語るアッシジの聖フランシス』”
2002年『Heaven』・・・・・“愛の夢第3番”Schirvoni編曲
2001年『Tomcats』・・・・・“愛の夢第1番”“愛の夢第3番”
2001年『The Majestic』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
2001年『バーバー The man who wasn't there』・・・・・“ピアノ協奏曲第1番”
2000年『Merci pour le chocolat』・・・・・“葬送曲”
2000年『ざわざわ下北沢』・・・・・“ため息”
2000年『ハムレット Hamlet』・・・・・“ハムレット”
1999年『The Road to Dracula』
1999年『ギター弾きの恋 Sweet and Lowdown』・・・・・“愛の夢第3番”
1999年『アイズ・ワイド・シャット Eyes Wide Shut』・・・・・“灰色の雲”
1998年『幼なじみ A la place du coeur』・・・・・“愛の夢 第1番?第2番?第3番?”
1998年『謎(エニグマ)〜蘇るロシアの巨人 Richter: The Enigma』
1999年『モレク神 Molokh』・・・・・前奏曲
1999年『Passion ― The Story of Percy Grainger』・・・・・“BACHの名による幻想曲とフーガ”
1997年『Meet Wally Sparks』・・・・・“愛の夢第3番”
1997年『ルゴシ:ハリウッドのドラキュラ Lugosi: Hollywood's Dracula』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第1番”管弦楽編曲
1996年『リストのラプソディ Liszt's Rhapsody』(TV)・・・・・リスト役 Geordie Johnson
1996年『シャイン Shine』
1996年『Baratom, Body Gabor』
1995年『Musique de l'amour: La Robert et Clara』(TV)・・・・・リスト役 Aleksandr Cherednik
1995年『書かれた顔 Das Geschriebene Gesicht』
1994年『La Vie sexuelle des Belges 1950-1978』・・・・・“愛の夢第3番”
1993年『ディープ・ジョパディー Ruby in Paradise』・・・・・“ホザンナ: Heilig ist Gott der Vater”
1993年『ダリアン The Crush』・・・・・“ラ・カンパネラ”
1992年『Le Pelican』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第6番”
1991年『Delirious』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1991年『新ドイツ零年 Allemagne 90 neuf zero』
1991年『オブセッション/愛欲の幻 Liebestraum』・・・・・“愛の夢第3番”
1991年『即興曲 愛欲の旋律 Impromptu』・・・・・リスト役ジュリアン・サンズ
1988年『ロジャー・ラビット Who Framed Roger Rabbit』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1988年『Az Angol kiralyno』
1988年『マダム・スザーツカ Madame Sousatzka』・・・・・“森のざわめき”
1987年『ワーグナーとコジマ Wahnfried』・・・・・リスト役 Anton Diffring
1987年『エリザとエリック Jeux d'artifices』・・・・・“イゾルデ愛の死”
1986年『Stil』
1985年『ゴダールの探偵 Detective』
1985年『連隊長レドル Oberst Redl』
1984年『ボストニアン The Bostonians』・・・・・“愛の夢第3番?”
1983年『La Vie de Berlioz』・・・・・リスト役 Peter Trokan
1983年『イージー・マネー/一獲千金 Easy Money』・・・・・“愛の夢第3番”ポピュラー歌曲編曲
1983年『ワーグナー Wagner』・・・・・リスト役 Ekkehard Schall
1982年『クリープ・ショー Creepshow』・・・・・“ガウデアームス・イギトゥール”
1982年『アトミック・カフェ The Atomic Cafe』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1982年『Vozvrashchenie Batterflyay』
1982年『リスト・フェレンク Liszt Ferenc』(TV)・・・・・リスト役Tamas Bolba
1981年『メフィスト Mephisto』・・・・・“メフィストワルツ第1番”
1981年『愛と哀しみのボレロ Les Uns et les autres』・・・・・“前奏曲”
1981年『L'Ossessione che uccide』
1980年『シンフォニア・エロティカ Sinfonia erotica』・・・・・“ピアノ協奏曲第2番”
1980年『ギャラクシーナ Galaxina』・・・・・“前奏曲”
ふゆひこ ++.. 2006/03/11(土) 13:52 [103] [引用]

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1979年『Il etait un musicien ― Monsieur Liszt』・・・・・リスト役 Jean de Coninck
1979年『Niebla』
1979年『L'Extraordinaire ascension de Maurice Bellange』
1979年『Ludas Matyi』
1978年『Vis de ianuarie』・・・・・リスト役 Marcel Iures
1977年『機械じかけのピアノのための未完成の戯曲 Neokonchennaya pyesa dlya mekhanicheskogo pianino』
1976年『Morir... dormir... tal vez sonar』
1976年『イノセント L'Innocente』 ・・・・・“エステ荘の噴水”
1975年『リストマニア Lisztomania』・・・・・“ピアノ協奏曲第1番”“ハンガリー幻想曲”“リエンツィのモティーフによる小幻想曲”“英雄の嘆き”“愛の夢 第3番”“レ・プレリュード”“葬送曲”“死の舞踏”“十字架の道行”“交響詩フン族の戦い”
1975年『Amerikai anzix』
1974年『Animals Are Beautiful People』・・・・・“前奏曲”
1974年『Notorious Woman』(TV)・・・・・リスト役ジェレミー・アイアンズ
1974年『Karl May』
1973年『Revykobing kalder』
1973年『Werwolfe』
1973年『George qui?』
1972年『アイ・アム・ア・ダンサー I Am a Dancer』・・・・・“ピアノソナタロ短調”
1972年『夏の日のフォスティーヌ Faustine et le bel ete』
1972年『血まみれ農夫の侵略 Invasion of the Blood Farmers』・・・・・“前奏曲”
1972年『Liszt and the devil』(TV)・・・・・“ファウスト交響曲”
1971年『悪魔のワルツ The Mephisto Waltz』・・・・・“メフィストワルツ第1番”
1970年『Song of Norway』・・・・・リスト役 Henry Gilbert
1970年『フランツ・リスト 愛の夢 Szerelmi almok - Liszt』・・・・・リスト映画 リスト役イムレ・シンコヴィッチ
1968年『Confidencias de un maniqui』
1967年『Silencio』
1966年『フラッシュ・ゴードン 恐怖のパープル・デス Purple Death from Outer Space』・・・・・“前奏曲”
1961年『Pecado de amor』・・・・・“Plegaria”?
1960年『Once More, with Feeling!』
1960年『我が恋は終わりぬ Song without end』・・・・・リスト役ダーク・ボガード
1957年『間奏曲 Interlude』
1956年『Magic fire』・・・・・リスト役 Carlos Thompson
1956年『ジャイアンツ Giant』・・・・・“愛の夢 第3番?”
1956年『Sissi the Young Empress』・・・・・“ハンガリー戴冠ミサ曲”
1956年『Enigma de mujer』
1955年『夏の夜は三たび微笑む Sommarnattens leende』・・・・・“愛の夢第3番”
1955年『El Tren expreso』
1955年『Vesenniye golosa』・・・・・“ハンガリー狂詩曲”
1955年『歴史は女で作られる Lola Montes』・・・・・リスト役 Will Quadflieg
1954年『Ungarische Rhapsodie』
1954年『作曲家グリンカ』・・・・・リスト役スヴィヤトスラフ・リヒテル
1954年『ラプソディ Rhapsody』・・・・・“愛の夢?”
1954年『El Valor de vivir』
1954年『ウィーンの別離 PAR ORDRE DU TSAR!』・・・・・リスト役ジャック・フランソワ
1953年『Background』
1952年『エルケル Erkel』・・・・・リスト役 Ivan Darvas
1952年『Hallmark Hall of Fame 〜 Prelude』(TV)・・・・・リスト役 Chet Stratton
1952年『Una Calle entre tu y yo』
1952年『アンデルセン物語 Hans Christian Andersen』・・・・・“ピアノソナタロ短調”“小人の踊り”“前奏曲”“タッソー”“泉のほとり”“メフィストワルツ 第1番”“忘れられたワルツ 第1番”
1952年『Si yo fuera diputado』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1950年『Moments in Music』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番?”
1950年『El Ciclon del Caribe』
1950年『イヴの総て All About Eve』・・・・・“愛の夢 第3番”
ふゆひこ ++.. 2006/03/11(土) 13:53 [104] [引用]

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1949年『That Midnight Kiss』・・・・・“ピアノ協奏曲第1番”
1949年『ローン・レンジャー The Lone Ranger』(TV)・・・・・“前奏曲”
1948年『Nocturno de amor』・・・・・“マゼッパ”
1948年『Anni』・・・・・リスト役 Eugen Preis
1948年『忘れじの面影 Letter from an Unknown Woman』・・・・・“ため息”
1948年『Three Daring Daughters』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第11番”
1948年『Color Rhapsodie』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”6分の抽象的アニメーション
1947年『黄金の耳飾り Golden Earrings』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”“前奏曲”
1947年『愛の調べ Song of Love』・・・・・“ピアノ協奏曲第1番”リスト役ヘンリー・ダニエル
1947年『殺人狂時代 Monsieur Verdoux』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1946年『マルクス捕物帖 A Night in Casablanca』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1946年『Mujer contra mujer』
1946年『ラビット狂騒曲 Rhapsody Rabbit』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”カートゥーン
1946年『Do You Love Me』・・・・・“巡礼の年?年”より?
1946年『猫の演奏会 The Cat Concerto』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”カートゥーン
1946年『嘘つきお嬢さん Two Sisters from Boston』・・・・・“前奏曲”
1945年『錨を上げて Anchors Aweigh』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1945年『Las Cinco advertencias de Satanas』・・・・・“愛の夢第3番”ポピュラー歌曲編曲?
1945年『El que murio de amor』
1944年『A Benedek-haz』
1944年『楽聖ショパン A Song to remember』・・・・・リスト役スティーヴン・ベカシー
1944年『愛の夢』・・・・・リスト役リピエール・リチャール・ウィルム
1943年『万雷の歓呼 Thousands Cheer』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1943年『Above Suspicion』・・・・・“ピアノ協奏曲第1番”
1943年『オペラ座の怪人 Phantom of the Opera』・・・・・リスト役フリッツ・ライバー・シニア
1943年『Due cuori fra le belve』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1942年『Pontcarral, colonel d'empire』・・・・・リスト役 Marc Dantzer
1942年『Egy asszony visszanez』
1942年『晴れて今宵は You Were Never Lovelier』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1942年『我が心の歌 Always in My Heart』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1941年『リヴェット狂詩曲 Rhapsody in Rivets』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”カートゥーン
1941年『Luce nelle tenebre』
1941年『戦雲に散る曲 Dangerous Moonlight』・・・・・“愛の夢第3番”
1940年『My Love Came Back』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1940年『フラッシュ・ゴードン 宇宙征服 Flash Gordon Conquers the Universe』・・・・・“前奏曲”
ふゆひこ ++.. 2006/03/11(土) 13:53 [105] [引用]

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1939年『Il'Sogno di Butterfly』
1939年『Naughty But Nice』・・・・・“愛の夢第3番”
1939年『Nuit de decembre』
1939年『Kol Nidre』・・・・・“前奏曲”
1938年『マドレセルバ Madreselva』
1938年『乙女の曲 Stolen Heaven』
1938年『The Girl of the Golden West』・・・・・“愛の夢第3番”
1938年『A Dream of Love 』・・・・・“愛の夢第3番”“ハンガリー狂詩曲第2番” リスト役 若年 Ian Colin 老年 Bertram Wallis
1938年『The Life of Chopin』・・・・・リスト役 Ian Colin
1938年『スエズ Suez』・・・・・リスト役 Brandon Hurst
1937年『オーケストラの少女 One Hundred Men and a Girl』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”管弦楽版
1937年『マルクス一番乗り A DAY AT THE RACES』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1937年『Ave sin rumbo』・・・・・“愛の夢第3番?”
1937年『スター誕生 A Star Is Born』・・・・・“前奏曲”
1937年『月光の曲 Moonlight Sonata』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1937年『オプティカル・ポエム An Optical Poem』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”カートゥーン
1937年『トロカデロの夜 Sunday Night at the Trocadero』・・・・・“愛の夢第3番”
1936年『The Three Mesquiteers』・・・・・“前奏曲”
1936年『海底下の科学戦 Undersea Kingdom』・・・・・“前奏曲”
1936年『宇宙飛行 Kosmicheskiy reys』・・・・・“前奏曲”“マゼッパ”
1936年『La Tendre ennemie』・・・・・“愛の夢第3番”
1936年『Szenzacio』・・・・・リスト役 Zoltan Szakats
1936年『Alo Alo Carnaval』・・・・・“愛の夢第3番”
1935年『Wenn die Musik nicht war』・・・・・リスト役 Inis Rainer
1935年『海賊ブラッド Captain Blood』・・・・・“人、山上にて聞きしこと”“マゼッパ”
1935年『カシノ殺人事件 The Casino Murder Case』・・・・・“前奏曲”
1935年『Tu hijo』・・・・・リスト役クラウディオ・アラウ
1935年『愛の夢 Szerelmi almok』・・・・・リスト役 Ferenc Taray
1934年『Big City Fantasy』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”ジャズアレンジ
1934年『Radio Parade of 1935』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1934年『絢爛たる殺人 Murder at the Vanities』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”ジャズアレンジ デューク・エリントン
1934年『黒猫 The Black Cat』・・・・・“タッソー”“前奏曲”“ピアノソナタロ短調”
1934年『Madame Spy』
1934年『ラプソディ』・・・・・リスト役ウォルフガング・リーベンライナー
1934年『La Chanson de l'adieu』・・・・・リスト役 Daniel Lecourtois
1934年『別れの曲 Abschiedswalzer』・・・・・リスト役ハンス・シュレンク
1933年『暁の暴風 Storm at Daybreak』・・・・・“前奏曲”
1933年『波濤をこえて Sobre las olas』
1933年『海の荒鷲 Destination Unknown』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第1番”
1933年『明日の太陽 Looking Forward』・・・・・“愛の夢第3番”クラレンス・ブラウン監督
1933年『声なき凱歌 The Wandering Jew』
1932年『西部無敵王 Mystery Ranch』・・・・・“ため息”
1932年『The Impassive Footman』・・・・・“愛の夢 第3番”
1932年『恐怖城 White Zombie』・・・・・“愛の夢第3番”
1932年『Liebestraum』・・・・・“愛の夢 第3番”
1931年『インスピレーション Inspiration』・・・・・“愛の夢 第3番”
1930年『ロマンス Romance』・・・・・“愛の夢 第3番(ポピュラー歌曲編曲?)”
1929年『The Lost Zeppelin』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第12番”“愛の夢第3番”(ピアノ/エルヴィン・ニレジハージ)
1929年『The Opry House』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”アニメーション
1929年『スコール The Squall』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1929年『Ungarische Rhapsodie』
1923年『パガニーニ paganini』・・・・・リスト役 Gustav Frohlich
ふゆひこ ++.. 2006/03/11(土) 13:55 [106] [引用]

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概観して思うことは、リストの最有名曲として“愛の夢第3番”と“ハンガリー狂詩曲第2番”というのは揺るがない双璧だな、と。リストの有名曲は何か、と問われて“ラ・カンパネラ”や“前奏曲”“ため息”などをあげる人もいると思いますが“愛の夢第3番”と“ハンガリー狂詩曲第2番”には到底及ばないでしょう。

あと面白いのは1930年代に“前奏曲”が集中して使われてるんですよ。これは明らかに戦争の影響でしょうね。
ふゆひこ ++.. 2006/03/11(土) 14:07 [107] [引用]

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すごすぎ!
この一覧だけでひとつのコーナーとして独立できそうですね。

アイズ・ワイド・シャットを最近また観る機会があったのですが、昔の記憶では映画全体的に灰色の雲が使われていると思ったのですが、そうではなく灰色の雲は一度だけで、全体的に使われている曲は灰色の雲“風”の別の曲でした(笑)。
ミッチ ++.. 2006/03/17(金) 16:36 [112] [引用]

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この一覧はPAST LOGに載せて、情報が増えたら追記していくようにしたいと思っています。最近、著作権の切れた映画が500円以下という驚くべき値段でDVD発売されてるんですよ。上記のうち、僕は『オペラ座の怪人』と『楽聖ショパン』を手に入れました。見終ったら紹介します。
ふゆひこ ++.. 2006/03/18(土) 02:10 [113] [引用]

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追加。

1996年『リストのラプソディ Liszt's Rhapsody』(TV)・・・・・リスト役 Geordie Johnson
1983年『ワーグナー Wagner』・・・・・リスト役 Ekkehard Schall
1982年『リスト・フェレンク Liszt Ferenc』(TV)・・・・・リスト役Tamas Bolba
1955年『歴史は女で作られる Lola Montes』・・・・・リスト役 Will Quadflieg
1946年『嘘つきお嬢さん Two Sisters from Boston』・・・・・“前奏曲”
1935年『Wenn die Musik nicht war』・・・・・リスト役 Inis Rainer
ふゆひこ ++.. 2006/03/21(火) 12:27 [116] [引用]

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追加。

1948年『Anni』・・・・・リスト役 Eugen Preis
ふゆひこ ++.. 2006/03/24(金) 01:45 [117] [引用]

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さらに追加。昇順になってしまいました。

1923年『パガニーニ paganini』・・・・・リスト役 Gustav Frohlich
1930年『Just Mickey』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”アニメーション
1932年『恐怖城 White Zombie』・・・・・“愛の夢第3番”
1933年『明日の太陽 Looking Forward』・・・・・“愛の夢第3番”クラレンス・ブラウン監督
1934年『La Chanson de l'adieu』・・・・・リスト役 Daniel Lecourtois
1934年『Big City Fantasy』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”ジャズアレンジ
1934年『Radio Parade of 1935』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1934年『Murder at the Vanities』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”ジャズアレンジ
1936年『Szenzacio』・・・・・リスト役 Zoltan Szakats
1936年『Alo Alo Carnaval』・・・・・“愛の夢第3番”
1938年『The Life of Chopin』・・・・・リスト役 Ian Colin
1938年『スエズ Suez』・・・・・リスト役 Brandon Hurst
1939年『Kol Nidre』・・・・・“前奏曲”
1942年『Pontcarral, colonel d'empire』・・・・・リスト役 Marc Dantzer
1945年『錨を上げて Anchors Aweigh』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1947年『黄金の耳飾り Golden Earrings』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”“前奏曲”
1952年『エルケル Erkel』・・・・・リスト役 Ivan Darvas
1952年『Hallmark Hall of Fame 〜 Prelude』(TV)・・・・・リスト役 Chet Stratton
1955年『夏の夜は三たび微笑む Sommarnattens leende』・・・・・“愛の夢第3番”
1955年『El Tren expreso』
1956年『Magic fire』・・・・・リスト役 Carlos Thompson
1961年『Pecado de amor』・・・・・“Plegaria”?
1970年『Song of Norway』・・・・・リスト役 Henry Gilbert
1974年『Animals Are Beautiful People』・・・・・“前奏曲”
1978年『Vis de ianuarie』・・・・・リスト役 Marcel Iures
1979年『Il etait un musicien ― Monsieur Liszt』・・・・・リスト役 Jean de Coninck
1981年『メフィスト Mephisto』・・・・・“メフィストワルツ第1番”
1983年『La Vie de Berlioz』・・・・・リスト役 Peter Trokan
1983年『イージー・マネー/一獲千金 Easy Money』・・・・・“愛の夢第3番”ポピュラー歌曲編曲
1988年『マダム・スザーツカ Madame Sousatzka』・・・・・“森のざわめき”
1991年『Delirious』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
1993年『ダリアン The Crush』・・・・・“ラ・カンパネラ”
1994年『La Vie sexuelle des Belges 1950-1978』・・・・・“愛の夢第3番”
1995年『Musique de l'amour: La Robert et Clara』(TV)・・・・・リスト役 Aleksandr Cherednik
1997年『ルゴシ:ハリウッドのドラキュラ Lugosi: Hollywood's Dracula』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第1番”管弦楽編曲
2000年『Merci pour le chocolat』・・・・・“葬送曲”
2000年『ざわざわ下北沢』・・・・・“ため息”
2001年『Tomcats』・・・・・“愛の夢第1番”“愛の夢第3番”
2001年『The Majestic』・・・・・“ハンガリー狂詩曲第2番”
2002年『Chopin. Pragnienie milosci』・・・・・リスト役 Michal Konarski
ふゆひこ ++.. 2006/03/25(土) 20:27 [121] [引用]

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今回、調べてみて非常に驚いたのは、リストが登場する映画が非常に多いことです。上記一覧の中で37作品あります。そして面白いことに、おそらくその37作のうちリストを主人公とした映画は12作しかない(内容を知らないものばかりなのでカウントミスかもしれません)。これはリスト特有の現象だと思うんですよね。リストは19世紀全般に渡って、非常に広範囲の様々な著名人と交流があったため、ある人物を映画化しようとすると、リストを登場させなければならなくなる。ワーグナー、ショパン、サンド、シューマン、1952年の『作曲家グリンカ』、1970年のグリーグの映画『Song of Norway』にもリストは登場する。

なぜリストが多くの映画に登場するのか。理由を僕なりに整理してみますと、次のとおりです。

【歴史上の著名人を登場させる目的】
(1)ドラマツルギーを得る
(2)時代色を強める
(3)物語の説得力を高める。

【上記目的に対しリストが適役である(好んで使われる)理由】
(1)19世紀に限定されたリストの広範囲、長期に渡る活動。
(2)リストは生涯において、人のサポート、裏方、脇役になることを喜んで行った結果、映画においても脇役に設定しやすい。リストほど存在感のある人物でありながら、実生活において“脇役”に徹することができた人物も珍しいわけです。(例えば、いくら広範な活動を行ったといって、チャップリンやゲーテを脇役としては登場させにくい)。
(3)世間一般における、リストの“名前のみ知られている”という立場。
(4)リストの外見が非常に特徴的であること。性格も含め、キャラクター色が強い。

僕は理由(1)(2)を重視します。
ふゆひこ ++.. 2006/03/25(土) 22:52 [122] [引用]

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また追加です。“ボヘミアンオペラ.コム”というサイトのデータベースが出典です。
http://www.bohemianopera.com

1980年『ギャラクシーナ Galaxina』・・・・・“前奏曲”
1993年『ディープ・ジョパディー Ruby in Paradise』・・・・・“ホザンナ: Heilig ist Gott der Vater”
1997年『Meet Wally Sparks』・・・・・“愛の夢第3番”
1999年『Passion ― The Story of Percy Grainger』・・・・・“BACHの名による幻想曲とフーガ”
2002年『Heaven』・・・・・“愛の夢第3番”Schirvoni編曲

ふゆひこ ++.. 2006/03/26(日) 23:31 [124] [引用]

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この中で、特に目を惹くのが『ディープ・ジョバティ』という映画に使われている、“ホザンナ: Heilig ist Gott der Vater”ですね。マイナーすぎます。こんな曲あったっけ?と思い、ちゃんと調べました。

これはS677の“ホザンナ”です。この曲はオルガン伴奏と、任意でトロンボーンで演奏する、というリストにとって珍しい楽器編成の曲で通常、室内楽曲に分類されています。僕はこの曲の音源は、アンドラーシュ・フィラガのオルガン独奏曲全集でしか、持っていません。もちろんトロンボーンで演奏されたものなど聴いたこともないです。他に録音はあるのでしょうか?

↓楽譜も出版されています。
http://www.musicroom.com/se/ID_No/0320000/details.html

この曲は、“アッシジの聖フランチェスコの太陽賛歌”(S499)と主題が同じです。また“アレルヤ”(S183/1 ハワードでは第7巻に収録)とは同じ曲と考えてよいのでしょうか?、ピアノとオルガンの楽器上の差異を感じこそすれ、ほとんど同じ曲に聞こえます。

こんな恐ろしいほどに知られていない曲を、映画『ディープ・ジョバティ』ではどのように使ったのでしょうか?興味がありますね。
ふゆひこ ++.. 2006/03/26(日) 23:32 [125] [引用]






ミニョンの歌
今、ハワードの第19巻の感想を書いている途中なのですが、気付いたことを。

“ミニョン”というのは、ゲーテの『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』に登場する女性で、“ミニョンの歌”は第3巻の第1章でミニョンが歌う歌です。

リストの“ミニョンの歌”関連の曲としては

S275:ピアノ伴奏歌曲
S531/3:それをピアノ独奏曲に編曲したもの
S370:オーケストラ伴奏歌曲
S468/1:同じテキストを使ったベートーヴェンの“ミニョン”Op.75-1のピアノ独奏曲編曲

の4曲があります。

ふゆひこ ++.. 2006/03/24(金) 01:45 [118]

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で、面白いのがですね、S275とS531/3の2曲と、S370とS468/1の2曲では、主旋律に対する伴奏部分が明らかに性質が異なるんですよ。S468/1は別の作曲家による別の曲ですから、当り前ですが。

S531/3を聴いていて、気付いたのですが、主旋律に対する伴奏部分が、ゆるやかなギターのコードストロークのような感じなんです。当然もとになったS275もそのような感じです。けれどS370は、ギターのコードストロークのような感じではなく、普通に想像されるオーケストラによる伴奏です。
ふゆひこ ++.. 2006/03/24(金) 01:46 [119] [引用]

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もしや、と思って『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』にあたってみました(←ちゃんと読んでません)。

『ヴィルヘルム・マイスターの修行時代』上巻 ゲーテ著 山崎章甫訳 岩波文庫 P229
“二、三時間たった時、ドアの前で音楽が聞こえてきた。はじめ彼はまた竪琴弾きがきたのだと思った。しかしすぐにそれがツィターの音であることがわかった。そして歌い始めたのはミニヨンの声であった。ヴィルヘルムがドアを開けると、ミニヨンが入ってきて、右に掲げた歌をうたったのであった。”

リストは明らかにツィターの音をピアノで表現していますね。他の作曲家でもよくある方法なのかどうか知らないのですが、僕は、この“ミニョンの歌”におけるツィターの模倣は、リストがピアノで様々な楽器の表現を模倣することの一例だと思いました。
ふゆひこ ++.. 2006/03/24(金) 01:46 [120] [引用]


オリヴィエ・ブランカール
詳細は調べていないのですが、つぎはホルガー・トリュルシュ(HOLGER TRULZSCH)という人がリストに扮しているようです。これはオリヴィエ・ブランカールという人の“作品”。ブランカールは彫像芸術がメインの創作活動であり、その他の表現手段としてこういった森村泰昌のような“なりきり、扮装”のアートを創造しているようです(←以上は全部推論)。

http://www.loevenbruck.com/image.php?id=blanckart&image=41

ふゆひこ ++.. 2006/03/18(土) 15:56 [114]



『晴れて今宵は』
リストの曲が使われた映画ってそんなにないかな、と思って、見つけては喜んでいたんですけど、次から次へと出てきます。きりがない。

チャールズ・ヴィダーのフィルモグラフィを見たら、ヴィダーがあの『ギルダ』の監督だということを認識しました。『ギルダ』がヴィダーの代表作になりますね。他にもリタ・ヘイワースと組んでいくつか作品をとっています。そこでリタ・ヘイワースとリストが関連しないか調べてみたら、1942年にヘイワース主演ウィリアム・サイター監督『晴れて今宵は You Were Never Lovelier』という映画で、“ハンガリー狂詩曲第2番”が使われていることを知りました。なんと“ハンガリー狂詩曲 第2番”でフレッド・アステアが踊る!

http://www.imdb.com/title/tt0035583/soundtrack

ふゆひこ ++.. 2006/03/04(土) 05:28 [92]



アンデルセン物語
これも以前にNMさんに教わったことです(PAST LOG 『アンデルセンについての映画』参照)。図書館にビデオがありまして観ることができました。昔のほのぼのとした映画です。物語冒頭でも説明されますが、これは“アンデルセンについてのお伽噺”という感じで、アンデルセンという人物を借りたファンタジーですね。全編、歌と踊りでミュージカルのような感じです。主役がダニー・ケイということで、コメディタッチなのかと予想したのですが、ダニー・ケイはコメディアンとして出演しているわけではないですね。

でですね、メインのリストの曲が使われた“人魚姫”のバレエ。これはアンデルセンが、バレエ団のプリマであるドロ嬢に恋をし“人魚姫”をプレゼントする。それでバレエ団が踊って成功する出し物、となっています。物語の中でアンデルセンは喜び勇んで観賞しに行くのですが、手違いで小道具部屋に閉じ込められてしまう。けれど聞こえてくる音楽から、続くバレエをすべて想像して観賞してしまう、というストーリーになっています。

使われたリストの曲は、次のとおり(間違ってるかも)
1.オープニング    “ソナタロ短調”
2.海〜人魚たちの踊り “小人の踊り”
3.嵐〜王子の船の難破 “交響詩 前奏曲”より“嵐”の部分
4.人魚姫、王子を助け出す “ソナタロ短調”
5.人びとがやって来て、人魚姫は逃げる “タッソー”
6.海底〜人魚たちの踊り  “泉のほとり”
7.海底の魔女に会いに行く “メフィストワルツ 第1番”
8.秘密のヴェールで人間になる “忘れられたワルツ 第1番”
9.舞踏会 王子と人魚姫  “ソナタロ短調”〜“タッソー”〜“ソナタロ短調”
10.王子は別の女性を選ぶ  “タッソー”
11.裏切られた人魚姫は殺意を抱くが、海に逃げる “ソナタロ短調”〜“タッソー”

人魚姫は王子に恋をするが、王子に裏切られる。映画においてアンデルセンはドロ嬢に恋をするが裏切られる。アンデルセンはドロ嬢を人魚姫だと想定して童話を書いたが、実は人魚姫はアンデルセン自身でした。という構造になっています。


ふゆひこ ++.. 2006/02/25(土) 22:14 [78]

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リストの曲だけで組み上げた、という点で『マイヤリング』に、“王子と人魚姫の舞踏”の場面で使われるソナタロ短調、および振付は『マルグリットとアルマン』に似ています。この“人魚姫”のバレエは後のバレエ史に結構影響を与えているのでしょうか。
ふゆひこ ++.. 2006/02/25(土) 22:16 [79] [引用]

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なぜ『アンデルセン物語』でリストの音楽が使われたのか、とずっと疑問だったのですが、そうかな、と思える理由が分かりました。この『アンデルセン物語』、監督は誰かというとチャールズ・ヴィダーなんですよ。リストの伝記映画『わが恋は終わりぬ』の監督です(ヴィダーは完成前に急逝。このリスト映画がヴィダーの遺作です。完成まではジョージ・キューカーが引き継いでます)。

ヴィダーのフィルモグラフィを見てみてください。

http://www.imdb.com/name/nm0896533/

『SONG TO REMEMBER』という映画がありますね。今度紹介しますけど、これは『楽聖ショパン』という映画で、これにもリストが登場する。それと『RHAPSODY』という映画。これは1934年のドイツ映画の『RHAPSODY』ではありません。ですがこのヴィダーの『RHAPSODY』を調べると、リストの曲“愛の夢”かな?が使われるようです。アラウが演奏している模様。

『アンデルセン物語』でリストの音楽が使われたことで、ヴィダーがリストを気に入るという流れも考えられますが、『楽聖ショパン』がそれ以前に作られていること、ヴィダーがハンガリー人であることから、もともとヴィダーはリスティアンだったのでは、と想像します。『アンデルセン物語』でリストの音楽が大々的に使われたのも、ヴィダーの意向かな?と。
ふゆひこ ++.. 2006/03/02(木) 00:19 [90] [引用]

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なんと劇団四季がミュージカルとして上演していました。ミュージカルの定番作品になっているんですね。リストの音楽が人魚姫のバレエシーンで使われるのかどうかは不明。

http://www.shiki.gr.jp/applause/andersen/
ふゆひこ ++.. 2006/03/04(土) 05:15 [91] [引用]




『ハンガリー音楽の魅力〜リスト、バルトーク、コダーイ』
今日の朝日新聞の広告にも出てました。東洋出版から横井雅子著『ハンガリー音楽の魅力〜リスト、バルトーク、コダーイ』という本が出版されました。ハンガリーを代表する3人の作曲家を取り上げた本です。本屋さんでぱらぱらと見てみた感じ、リストは“ハンガリーの作曲家”としての側面に強くスポットをあてて考察されています。

http://www.toyoshoten.co.jp/index2.html

ふゆひこ ++.. 2006/03/02(木) 00:08 [89]






ロ短調ソナタにBACHの名
ご無沙汰です。
昨年10月よりロ短調ソナタのMIDI制作を始めて、半分ほど出来ました。
リストには『BACHの名による幻想曲とフーガ』という作品がありますが、ロ短調ソナタにも、分散オクターヴによるB-A-C-Hという音の進行があるのを見つけました。
トレモロに乗って冒頭のレント・アッサイのテーマが帰ってくる部分の直前の性急な所(左手部分)です。
おそらく、すでによく知られている事実かとは思いますが・・・

EB-II +[URL]+.. 2006/02/26(日) 13:21 [87]

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お久しぶりです。手持ちの楽譜でご指摘のところを見てみました。本当だ。ちゃんと出てきますね。僕の持ってる春秋社の楽譜だと、16ページの最上段です。その箇所をCD(ポリーニをめずらしく)で聴いてみたのですが、埋もれてしまって僕の耳ではBACHの音型を上手く補聴できませんでした。意図的に象徴性を持たせて加えたのか…それともその頃のリストの作品は大概、旋律が似通っていたりするので単に使われたのか…。上手く聴き取れない僕は後者の気がしてしまいます。僕はいままでソナタロ短調にBACHの主題が入っているという指摘の文章は見たことがないです。EBIIさんの指摘が初めてですね。
ふゆひこ ++.. 2006/03/01(水) 02:37 [88] [引用]











Mary Alsop King Waddington
メアリー・アルソップ・キング・ワディントンという人の文章でリストについて言及があります。これはプロジェクト・グーテンベルクでテキストが公開されています。このメアリー・キング・ワディントンのキャリアがはっきり分からないのですが、どうもアメリカ出身の女性でフランスの政治家と結婚した??人のようです。それで1876年〜1879年にフランスに滞在したのでしょうか?その時の回想録が『My First Years as a Frenchwoman 1876-1879』です。テキストを開いたらいつものように“Liszt”で検索してみてください。

http://www.gutenberg.org/etext/10003

特に興味深いことは書かれていないのですが、晩年のリストの様子を少し窺い知ることができます。メアリー・キング・ワディントンは幸運なことにリストに2回会っており、最初はフランス滞在時に万博に呼ばれたフランツ・リストと邂逅し、そして1886年にロンドンでもリストに会っているとのこと。ロンドンにおいて昼食会の場でリストはちらりとピアノを弾いたようですね。

ふゆひこ ++.. 2006/02/22(水) 00:32 [76]

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グーテンベルクのサイトは保有している文献の全文検索が出来ますね。ためしに“Liszt”で検索したら200冊ぐらいヒットしました。当分、楽しめそう(笑)。
ふゆひこ ++.. 2006/02/22(水) 00:46 [77] [引用]






孤留島
以前、ここの掲示板でアルフレッド・コルトーのことが話題になった時に、NMさんから“コルトーは日本のコルトシマという島をプレゼントされた”という話を聞きました(PAST LOGにある『guess who! 2』参照)。僕はこの話、日本のどこかのクラシック好きな村長さんが、村おこしのためにコルトー本人のあずかり知らぬところで勝手に島をプレゼントした、とかそんな程度の話だろうな、と思ったんですよ。そんな程度の話ではありませんでした。思わず目頭が熱くなるような素晴らしい話です。

http://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/kanko/frame/arekore_densetu_koruto-.html

ネーミングが素晴らしいですね。“孤り留まる島”。コルトーの希望を汲んで考え出された名前だったんでしょう。このことをネット上で他に情報を調べると、どうもコルトーの弟子にあたる日本人ピアニストが調査をし、2003年10月頃の新聞の夕刊に記事が載ったそうです。それも調べてみたいですね。

ふゆひこ ++.. 2006/02/11(土) 07:22 [71]

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素晴らしい!トレビアン!(僕にフランス語は合わない(笑))
感動しました。まさに伝説ですね。今日はコルトーのショパン、シューマン、リストを聴きたいと思います。
ミッチ ++.. 2006/02/11(土) 20:06 [72] [引用]

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孤留島ですかぁ。
日本だし一度は行ってみたいです。
当然船舶などは使わずに「波の上を歩いて」(笑)。
冗談はさておき「もののけ姫」にも水の上を歩くシーンが出てきますし、アメリカの映画「レモ」にも主人公の師匠が水の上を走るシーンが出てきます・・・。
直坊 ++.. 2006/02/12(日) 23:25 [73] [引用]

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コルトーの1952年のライブ盤が最近発売されていたので、聴いてみたくなりました。リストの曲も入っていますね。ちょっと値がはりますが。

http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=887709&GOODS_SORT_CD=102#track2-10

コルトーが島を欲しがってよかったです。ホロヴィッツだったら命名のしようがない(笑)。ジャン・コクトーならば命名できますね。阿片中毒の禁断症状に“孤り苦しむ島”で“孤苦島”(笑)。
ふゆひこ ++.. 2006/02/15(水) 00:00 [74] [引用]

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へ〜そんな話もあるのか、とちょっとびっくり。
でもご紹介のページが「伝説と昔話」というのはちょっと笑えますな。
TAKIN ++.. 2006/02/15(水) 23:57 [75] [引用]





Villiers de l'Isle Adam
ヴィリエ・ド・リラダンとリストが関係しないかネット上で調べてみたところ、非常に面白い記述がありました。いつものとおり“LISZT”でページ内検索してください。詳しくないのですが、まず背景的知識として、リラダンはワーグナーと親交があり(ボードレールを介して知己になったとのこと)、ワグネリアンのグループに所属していたようです。

http://www.io.com/~larrybob/villiers.html

このジェームス・ヒュネカー氏によるページの記述によると、1879年にリラダンはジュディット・ゴーティエらのグループとともにバイロイトに赴き、そこで自作の作品の朗読会を開いたようです。その聴衆の中にワーグナー、そしてなんとリストもいたとのこと。上記の記事の内容によれば、リラダンが朗読したのは『トリビュラ・ボノメ』のうちの数篇。聴衆は次第に笑い出し、その笑いは収まりの効かないものになっていった(嘲りの意の笑いと解釈しました)。ザクセン=ワイマール大公(←バイロイトに行っていたのかな?)がリラダンにあそこを見ろ”と言うと、リラダンは手が震えて持っていた原稿を落としてしまう。リラダンが見たのはまさにトリビュラ・ボノメその人、フランツ・リストだったとのこと。z

リラダンが『トリビュラ・ボノメ』を読み出したところ、トリビュラ・ボノメとリストがあまりにも似ているため聴衆が笑いだしたとのこと。リスト自身にはその意識はなかったものの、リストが他の誰よりも笑ったとのこと。(以上、誤読しているかもしれません)。

ふゆひこ ++.. 2006/02/05(日) 21:40 [68]

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この情報に関して、僕の手持ちの乏しい資料ではほとんど調べられませんでした。出典は何なのでしょうか?リラダンの書簡とかかな?福田弥著『リスト』の年表で確認すると、リストは1879年8月21日〜31日にバイロイトに滞在していますね。ヒュネカー氏の記述では“秋”となっているのがずれています。
ふゆひこ ++.. 2006/02/05(日) 21:48 [69] [引用]

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というわけで早速図書館からリラダン全集第1巻(東京創元社 1974年 齋藤磯雄 訳)を借りてきました。これは稀少な本ですね。1500部限定だそうです。

ヒュネカー氏の記述では、聴衆はトリビュラ・ボノメとリストの装いや仕草など、様相からして似ていることに笑った、となっています。パラパラ見てみたのですが、そんなにリストを思わせるような箇所も出てこないのですが…。でもリストを前にした人たちが、リストと似ている、と思ったのならば、重視する必要があります。いくつかトリビュラ・ボノメの外観の描写について引用。

P433
“吾輩の鼻は大きく、―相當の面積を占め、―のさばり出てしかもまた烟霧を放つ鼻である。それは中程で、突然、足の甲の形にふくらんでゐる”

P434
“掌だけは、人足のそれのやうにがつしりしてゐるが、五本の指は、御婦人方の指のやうに、遠くから眺めても完全なヘ養のほどが感じられるやうな、或る種の婀娜つぽさを見せて反り返ることができる。”

P434
“吾輩は己れ自身といふものが解つてからこのかた、終始一貫、吾輩の人品及び物腰に似つかはしい同じ種類の衣裳を身につけて來た。即ち、クエイカー教徒や湖畔詩人に倣つて、鍔のひろい、Kのフェルト帽。吾輩の胸の上に、日頃吾輩の大文章が吾輩の思想の上にさうするやうに、合はせて註Dるゆつたりとした外套。金めつきの握りのついた古いステッキ。吾輩の人差指には―家寶のダイヤモンドの―ずつしりと重い單玉。”

うーん。あんまりリストのイメージは感じられないです。
ふゆひこ ++.. 2006/02/05(日) 22:10 [70] [引用]





海辺のねじまき鳥
「Piccoli's Nest」というサイトにある“村上春樹中毒者のためのインターネット情報源”での記述で、村上春樹の作品にリストの名前が登場することを知りました。

一つは『ねじまき鳥クロニクル』の第3部、これは文庫でP233。さっそく本屋さんで立ち読みしたら、PCのキーボードを打つさまを“リストの練習曲”を弾くように激しく叩くときもあった、とかそんな表現でした。

もう一つは『海辺のカフカ』これは単行本で下巻のP266。ロマン主義の台頭を音楽を例にとって説明するセリフで、ワーグナーとかベルリオーズとかの名前に混じってリストが出てきます。

ふゆひこ ++.. 2006/02/03(金) 00:05 [67]


SISSI
ヴィスコンティの『ルードヴィヒ』で、エリザベート(シシー)を演じたのはロミー・シュナイダーです。僕はヴィスコンティのキャスティングの上手さだと思ったのですが、ロミー・シュナイダーはエリザベートを得意役としていた、というかすでに代名詞というか、『ルードヴィヒ』以前にもエリザベート役をやっているんですね。

http://www.amazon.com/gp/product/B000AAEL1E/qid=1138805107/sr=1-29/ref=sr_1_29/002-1893152-0955204?s=dvd&v=glance&n=130

↑この“Sissi the Young Empress”の他に2作作られており“シシー・トリロジー”と呼ばれているようです。

なんでここの掲示板で紹介したかというとですね。オルガンが出てくる映画を網羅したすごいページ↓。ここでLISZTで検索しましょう。

http://theatreorgans.com/movies.htm

なんと上述の映画に、リストの“ハンガリー戴冠ミサ曲”が使われるそうです。フランツ・ヨーゼフの戴冠式の場面でしょうね。

ふゆひこ ++.. 2006/02/01(水) 23:55 [66]

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