ロ短調ソナタ 投稿者:こばんざめ 投稿日:2003/03/07(Fri) 23:58 No.367

おひさしぶりです。
いろんなロ短調ソナタが聴きたくなって、適当にいろんなCDを集め始めたところ、いやあ、まあ、あるわあるわ。ちょっと調べただけでも40を超えてしまいました。家計の財政問題もあって買い漁るということもできず、図書館で借りたり、なければ家内に購入の交渉をしたりと。。。こんなに多くの録音があるというのは、この曲には、ピアノ弾きとして挑戦してみたくなる何かを持っているということでしょうか(私は弾けないのでわかりませんが)。
最近聴いた中では、松本和将、ファジル・サイがよかったかな。なんか掘り出し物ありませんかね。

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ふゆひこ > お久しぶりです。僕もロ短調ソナタだったら、全部のCDを聴いてみたい!っていう思いにかられます。僕が持っているのは20枚ぐらいでしょうか。CDの回想のページにも紹介していますが、僕が好きなのはブレンデルの2枚、アファナシエフです。アニー・フィッシャーもいいですね。あとボレットのソナタは独特でいいです。掘り出し物というのは、持っていないのですが(簡単に入手できるものばかり(笑))、HPで紹介していないもので、アンドレ・ヘグダスという人のは面白いです。ブレンデルに思いっきり影響を受けている演奏です。それとアルフレッド・コルトーもいいです。僕の場合はブレンデルを理想としてしまっているところがあるので、公平ではないのですが(笑)。ロ短調ソナタは、音楽のありとあらゆる要素がつめこまれているので、やはりこれを弾く、というのはひとつの大きな挑戦なんでしょうね。 (3/8-21:24) No.368

FRANZ LISZT STUDIES  投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/02/23(Sun) 20:59 No.360

洋書 Charlotte Pangels (著), Gerhart Von Kap-Herr (著)
"Eugen D'Albert, 1864-1932: A Biography of Liszt's
""Albertus Magnus (Franz Liszt Studies Series, No 9)"

CD Franz Liszt (作曲), Andras Virag (演奏) "Liszt: Organ
Works [FROM US] [IMPORT] HUNGAROTON"

が入手困難で駄目です、だって。注文してから4ヶ月後に判明(笑)。両方ともすごい楽しみにしてたのに。FRANZ LISZT STUDIES というのはどの巻でもいいから手に入れたいです。

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NM > を″を″っ!そんな本があったんですか。恥ずかしながら初めて知りました。どのようなシリーズなんですか? (2/25-02:24) No.362
ふゆひこ > こんばんは。アマゾンの洋書のコーナーでLISZTで検索すると、いっぱい出てきますよ。とりあえず検索して、出てきたやつを適当にコピーして貼り付けると、次のようなものがあります。

Franz Liszt and Agnes Street Klindworth: A Correspondence, 1854-1886 (Franz Liszt Studies Series, 8)
Franz Liszt (著),


The Symphonic Poems of Franz Liszt (Franz Liszt Studies Series, No 3)

New Light on Liszt and His Music: Essays in Honor of Alan Walker's 65th Birthday (Franz Liszt Studies Series, No 6)
Alan Walker (著)

Living With Liszt: From the Diary of Carl Lachmund and American Pupil of Liszt 1882-1884 (Franz Liszt Studies, No 4)

Liszt and His World: Proceedings of the International Liszt Conference Held at Virginia Polytechnic Institute and State University 20-23 May 1993 (Franz Liszt Studies, No 5)

どれも欲しいですよね(笑)。あと僕はこのシリーズのレスリー・ハワードが書いた“リスト作品カタログ”みたいなのを注文しているのですが、2002年10月に注文、2002年12月発売予定が、現在でも未入庫です。以上のシリーズは本当に手に入るのかどうか、さっぱりわかりません(笑)。 (2/27-01:33) No.363
NM > 貴重な情報ありがとうございます。それにしてもうひゃーーーーすごいな、これ…アグネス・クリントワースとの手紙なんて伝記の中だけに存在するもんだと思ってました(笑)。ハワードの作品カタログってのもすんごい気になりますよね。是非ふゆひこさんの手元に入りますように! (2/27-10:21) No.364
ふゆひこ > ハワードのカタログは、もしかしたら、ハイペリオンとかのCD解説をまとめたものかな?なんて危惧してます。でもカタログっていうぐらいだから、多分サールの番号表をさらに最新の研究で整理したものではないか・・・と、オンラインショッピングは実際に現物が見て確かめられないのが難点ですね。 (3/1-11:02) No.365



演奏会用大独奏曲のCD 投稿者:ミチ 投稿日:2003/01/17(Fri) 17:49NO334

はじめまして。質問なんですが、演奏会用大独奏曲のCDはハワード以外では無いのですか?もし何か知っていたら、教えてください。よろしくお願いします。

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ふゆひこ > 僕はハワード以外では、あと、フレデリック・マーヴィン(←発音わかりません。Frederick Marvin)という人のCDを持っています。レーベル:GENESIS、CD番号:GCD 109。“演奏会用独奏曲”の他は、リスト以外の作曲家で、Ludwig Bergerの“大ソナタ ハ短調 Op.7”、イグナッツ・モシェレスの“性格的ソナタ 変ロ長調 Op.27”が入ってます。ハワードが“かっこいい”のに対して、マーヴィンは“雄大な”っていう感じでしょうか。他の演奏家の録音があるのかは、ちょっと知らないです。 (1/19-00:27)No.337 New
ミチ > ありがとうございます。 (1/21-13:08) No.338
NM > こんばんは!私も以前「演奏会用大独奏曲」がどうしても聴きたい!と思って探したことがあったのですが、そのときに見つけたのがヴィットリオ・ブレシアニ Vittorio Brescianiという人のCDでした。入っている曲は他に「スケルツォとマーチ」「ダンテを読んで」「バラード第2番」だったと思うのですが、肝心のCDが手元にないのでレーベル・番号までは分かりません。ごめんなさい。このブレッシアニさん、同時期にモーツァルトやロッシーニのリストによるパラフレーズものなんかも出してた気がします。もう一つ、こちらは厳密に言えば「演奏会用大独奏曲」ではないのですが、そのピアノ2台版「悲愴協奏曲」が入っているものとしてEMI 7243 5 56816 2 1 があり(1999年に出たもののようですからきっと探せばありそうです)、ピアニストはマルタ・アルゲリッチ+ネルソン・フレーレとどちらも横綱級(?)です。一緒に入っている曲はプロコフィエフの「5重奏曲」とバルトークの「コントラスト」、どちらも「らしい」よい曲だと思います。しかしモシェレスってのは渋いですね(笑)。バーガーってのは何者ですか?
(2/12-10:27) No.348
ふゆひこ > NMさん、こんばんは!あ、そのCD僕も見ました。ミチさんの書きこみからしばらく経ってからお店で手にして。“あっこんなのあった”と思ったのでした(笑)。秋葉原の石丸電気にまだあると思います(笑)。なので、NMさんのレスに追記すると、赤っぽいジャケットで、リストの横顔のデザイン、タイトルは“ワイマール時代の作品集”だったかな?たぶんレーベルはDYNAMICというイタリアのレーベルだと思います(違う演奏家でこのレーベルのものを持ってるんで分かりました)。そのアルゲリッチのCD、ぜひ聴いてみたくて探してるんですが、なかなか見つからないんです。“演奏会用大独奏曲”はめちゃめちゃカッコイイですね。最近、よく聴きます。モシェレスは、このCDでしか聴いたことないです。最近めずらしいCDをよく中古屋さんで見つけるんですよ。昨日はアール・ワイルドのCDで、“悪魔ロベールの回想”“ドン・ジョヴァンニの回想”に加え、アンリ・ヘルツとタールベルクの作品の入ったCDを買いました(笑)。 (2/13-00:00) No.349
ふゆひこ > バーガーって僕もよく知らないのですが解説を読むと1777年ベルリン産まれの作曲家です。もともと独学で音楽を学んだそうですが、後にクレメンティの弟子になったそうです。他にも解説に詳細に書いてあるのですが、よく分かりません(笑)。ざっくり書くと、ピアノ教師として功績があり、当時はベートーヴェン弾きとして評価されていたとのこと。また作曲については歌曲が名高く、ミュラーの詩につけた歌曲集があるそうです。僕の持っているCDに入っているグランド・ソナタという曲は、幻想的でカッコイイ曲ですよ。僕は好きです。 (2/13-00:05) No.350
NM > バーガーの解説ありがとうございます。しっかしタールベルクとエルツとのカップリングってのもなかなかにぶっとんでますね(笑)。アルゲリッチのはあるいはいま絶版なのかな?実は私も中古屋で見つけたものなんですが…。いずれにしてももっと「演奏会用…」を取り上げて欲しいですよね。 (2/13-03:10) No.351
ミチ > 非常に貴重な情報をありがとうございます。スケルツォとマーチは(ソナタは別格として)リストの最高傑作だと思っていますので絶対手に入れます。私は、その他にスペイン狂詩曲とバッハの動機による変奏曲(泣き、嘆き、憂い、おののき)が最高傑作だと思いますが、どう思います?おすすめなどが有ったら教えてください。 (2/15-00:11) No.352
ふゆひこ > >NMさん。演奏会用大独奏曲は、今後リストがさらに評価されていったら、どんどん取り上げられるようになっていく曲の代表でしょうね。そうなんです、ワイルドのCDは、“ヘクサメロン”アルバムなんです(笑)。僕も笑いました。

>ミチさん。この辺のワイマール期のリストはほんとにすごいですよね。“スケルツォとマーチ”はこれといった名演に出会ってないような・・・。僕はハワードでよく聴きます。リヒテルが演奏しているのでそれを聴いてみたいです。“スペイン狂詩曲”は、CDの紹介ページで載せているグレムザーが好きです。あとテレビで見たキーシンの演奏も好きでした。“バッハの・・・泣き、嘆き・・・”はブレンデルの演奏でよく聴きます。 (2/15-11:58) No.353
ミチ > すみません、、、言葉が足りませんでした。最高傑作だと思う曲を聞きたかったのです。ただ上記のCDの情報も参考にさせていただきます。 (2/16-01:41) No.354
ふゆひこ > 難しいですね。傑作はたくさんありますけど、最高傑作という風に限定すると・・・。まずソナタは別格として考えると、個人的な趣向もありますが、僕は“超絶技巧”の12曲目“雪あらし”、“巡礼の年第3年”の終曲“スルスム・コルダ(心を高めよ)”に特別なものを感じます。あとは当然のごとく“ファウスト交響曲”です。 (2/16-06:02) No.355
ミチ > 難題を聞いてしまってすいません。いろいろとありがとうございます。ピアノ曲しか聞いたことがないので、ファウスト交響曲も聴いてみます。 (2/17-02:53) No.356
ミチ > アルゲリッチとフレーレの『悲愴協奏曲』のCDを探しているとのことですが、町田にあるタハラというCD屋さんで私は購入しました。そしてつい最近そこに行ってみたところ、また置いてありました。ですから家からお近くのタハラを探して、他店在庫を確認してもらい取り寄せることができると思います。よろしければ、、 (2/22-00:01) No.359
ふゆひこ > 教えていただいてありがとうございます。タハラは昔、よく行きました。町田はジョルナの上にあるところですよね。ただ、今はちょっと町田は遠いので買いに行けないです。たぶんタハラは小田急線を中心に神奈川にチェーンを展開しているので、僕の住んでいる近くにはないんじゃないかな・・・。ネットでタハラを調べて、近くにあるか、または通販が可能かを確認してみます。ありがとうございました。 (2/23-21:02) No.361


Liszt Discoveries 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/01/04(Sat) 22:07No.327

いつ発売されたのか分からないんですけど、ハワードのピアノ独奏曲全集の続巻(CDA67346)がでてますね。さっそく買いましたです!!!録音は2001年の12月だそうで。ずいぶん前からでていたのかな?

解説をちゃんと読んでないんですけど、題して“新発見のリスト”。収録曲は、1847年にヴォロニンツェでかかれた(のかな?)“マリー・ヴィトゲンシュタイン姫のアルバムより”という小曲集。カロリーネの娘のために書かれた作品集のようで、1曲目が魅力的でした。それから“ハンガリーの祝いの旋律”とでも訳しましょうか。これは“21のハンガリーの民族旋律と狂詩曲”関連の曲です。

それから“巡礼の年 第3年 イタリア”の異稿が3曲。“アンジェルス”(第1バージョンの第2草稿)と“ものみな涙あり”(中間バージョン)、それと“スルスム・コルダ”(第1バージョン)が入ってます。僕は“スルスム・コルダ”がめちゃめちゃ好きなので、うれしいです。

それから“悲しみのゴンドラ”第2番の異稿。これはヴィネツィアで書かれた草稿みたいです。

あと1分以内のアルバム・リーフが3つ入っていて、そのうちの一つが“ダンテ交響曲”のエンディングのコード進行のみ。

このディスクの目玉は“ハンガリーの歴史的叙事詩”というようなタイトルの11曲で、“21のハンガリーの民族旋律と狂詩曲”の最初の素材のような11曲から作られている作品です。“ハンガリー狂詩曲”とは別の方向で産み出された作品集のようで興味深いです。“ラコッツィ行進曲”のまたまた異稿が入ってます。これはけっこうしっかりしてます。

ハワードの演奏も落着いた感じで気に入ってます。全57巻持っている方は、ぜひ手に入れましょう、です。ふゆひこ> なんかネットで検索すると曲目に、さらに“愛の夢”の異稿が入っているようなんですけど??ぼくが買ったのには入ってません?? (1/6-00:01) No.328

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けんすけ > 僕も欲しくなってきました(笑)異稿だらけだ!!どんなふうになっているのだろう。リストの音楽は、例えばショパンのような、完璧さを求めたものとは少し違い、良い意味での不完全さをもっているように感じます。言い換えると未完成。その「不完全」な部分は演奏者が埋めるというか、演奏者の音楽性、力量などでも大きく変わってくる柔軟性を感じます。 (1/17-00:16) No.333
ふゆひこ> “ハンガリーの歴史的叙事詩”は面白いですよ。けんすけさんのおっしゃられるとおりだと思います。野本由紀夫さんは、けんすけさんの良い意味での“不完全”ということを、“改訂を繰り返し、いつになっても完成しない”という側面から“開かれた作品概念”“ワーク・イン・プログレス(←常に進行中っていう意味でしょうか?)”という言葉で表わしています。またフェリックス・ドレーゼゲという作曲家が、リストの演奏自体について“作品は、いつもリストの手によって初めて完成される”と言っています。リストの演奏がそうでしたから、リストが残した作品にも、そういう演奏家の音楽性、力量によって大きく左右される余地、柔軟性が残されているんでしょうね。 (1/19-00:19) No.336

アンデルセンについての映画  投稿者:NM 投稿日:2002/12/29(Sun) 00:04 No.319

ふゆひこさんこんにちは!大変お久しぶりです。早速なのですが質問させてください。先日、テレビを見ていたらとても古い、といってもカラーなので50年代くらい?のアメリカ映画を流しておりました。どちらかというとミュージカルに近いのかな?どうやらかのアンデルセンについての物語らしいのですが、ここら辺は怪しいです。それはともかく、中に「人魚姫」のお話をバレエで踊るシーンが挿入されておりまして、…なぜかバレエのシーンが全体に多いのですが…そのBGMがすべてリスト!なんとなんと「小人の踊り」→「前奏曲」→「タッソー」→「ロ短調ソナタ」などが管弦楽版(!!!)メドレーになっておりました。私は映画の方は本当にわからないのですが、主演の人は〜〜・キートンさんという名前だったような…確かとても有名な俳優さんですよね?よろしくお願いします。

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ふゆひこ >おお!NMさん、お久しぶりです!NMさんが教えてくれた映画なのですが、すみません、僕は全く知りませんです。いつも驚くようなことを教えてくれて、ありがとうございます!手元に映画全般の本が少ないのですが、NMさんの情報をヒントに、『アカデミー賞〜ハリウッドの栄冠』という本で調べたところ、1952年にミュージカル映画で『アンデルセン物語』というものが、ミュージカル映画音楽賞にノミネートされていました。それからネットで調べたところ、この映画は、バレエシーンが多く21分にも及ぶバレエの見せ場があるとのことです。これがNMさんが見られた映画では・・って思うのですが・・・。作曲はウォルター・シャーフという人。リストの作品を使ったという記述は得られませんでした。(12/29-01:43)No.320
ふゆひこ >“キートン”という名前の俳優は、僕はバスター・キートン、ダイアン・キートンしかちょっと思い浮かびません。2人とも1950年代からはずれてしまいます。ちなみに『アンデルセン物語』の主演はダニー・ケイ(コメディアンです)でした。(12/29-01:45)No.321
ふゆひこ >リストの音楽をバレエで使うとして、“小人の踊り”は納得、“前奏曲”は??ですが納得したとして、“タッソー”“ロ短調ソナタ”というのがすごい選曲ですね(笑)。これはもう絶対見てみたい映画です。(12/29-01:48)No.322
ふゆひこ >リストの音楽をバレエで使うとして、“小人の踊り”は納得、“前奏曲”は??ですが納得したとして、“タッソー”“ロ短調ソナタ”というのがすごい選曲ですね(笑)。これはもう絶対見てみたい映画です。(12/29-01:48)No.322
ふゆひこ >どこかのサイトの1ページなのですが、『アンデルセン物語』の解説が載っていましたので、そのアドレスを貼り付けておきます。http://www.stingray-jp.com/allcinema/prog/show_c.php3?num_c=1654(12/29-01:54)No.323
NM >あー私大ボケしてましたね。ごめんなさい…おっしゃるとおりダニー・ケイだった気がしてきました。この「アンデルセン物語」で間違いないと思います。 (12/29-08:38) No.324
NM >教えて頂いたサイトに行って、確信しました。21分にわたる「人魚姫」のシーン、間違いありません!とりあえず「ロ短調ソナタ」にはひっくりかえりますよ(一瞬何の曲だっけ?と考えてしまいました)!そういえばリストとアンデルセンは一応知り合いだったそうですから案外そのつながりで音楽を使ったんだったりして。それはないか?(12/29-08:43)No.325
ふゆひこ >『アンデルセン物語』・・・観てみたいです!管弦楽版のロ短調ソナタって聴いてみたいです。リストとアンデルセンって知合いだったんですかー。そのあたりも調べて見たいと思います。 (12/30-04:54)No.326


かえるのうた 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2002/11/24(Sun) 20:43 No.309

リストの“ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲”と“ヴォロニンツェの落穂拾い”の第2曲目で使われている、“ポーランドの旋律”なんですけど、僕には“かえるのうた”の旋律に似ているように思います。全く同じではないですけど。で“かえるのうた”の作曲者は誰なのかな〜と思って、ネットでちょっと検索したら“ドイツ民謡、作曲者不明”とのこと。もしかしたら“かえるのうた”は“ポーランド民謡”ということはあるかもしれない・・・なんて思いました。



喪のゴンドラ、リヒャルト・ワーグナー,ヴェネチア・・・ 投稿者:クロヒョウ投稿日:2002/11/13(Wed) 19:01No.298

お邪魔します。(^^ヾ。ふゆひこさん こんばんは。 思い切ってこちらにもお邪魔してしまいました。ホント、厚かましいクロヒョウですいません(--;  実は、春秋社の楽譜の本で、リストの小品集があるんですが、後半の方で、喪のゴンドラ、リヒャルト・ワーグナー,ヴェネチア、リヒャルト・ワーグナーの墓に、と言う曲がありますが、リストはワーグナーの死に相当心を痛めていたのですね? 確か、リストの娘がワーグナーと結婚したのですよね?  これらの曲は、まったく弾けませんが(当たり前どす…)どんな感じの曲ですかね?聴いてみたいですぅ。ではでは!投稿するをクリックします!(笑) エイッ!(@@)

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ふゆひこ > こんばんはー。どうぞご自由に、気兼ねなく書いちゃってください。クロヒョウさんが興味をもたれた3曲はリストの最晩年の有名な作品です。リストが亡くなるのは1886年で、4つ(ゴンドラは2曲あるよ)とも1880年代の作品です。3曲とも、ワーグナーの死(あるいはその予感)が作曲背景にあります。“喪のゴンドラ”(悲しみのゴンドラ)は、重苦しい曲だけれど、旋律が美しくて、ちょっと瞑想的なロマンティックな曲っていう風に楽しめるかも。“R.W〜ヴィネツィア”はこの中で一番陰鬱な曲です。“リヒャルト・ワーグナーの墓に”はすごく神秘的な感じのする曲で、僕はこの中では一番傑作だと思います。 (11/15-00:28)No.299
ふゆひこ > 僕のHPでは、“悲しみのゴンドラ”は室内楽曲のところ、“リヒャルト・ワーグナーの墓に”は室内楽曲とオルガン曲のところに感想を書いていますので、興味があればどうぞ。“R.W〜ヴィネツィア”はまだ書いてないです。(11/15-00:32)No.300
ふゆひこ > 全部、ちょっとクセのある曲かな〜?弾いて楽しむのでしたら“悲しみのゴンドラ”の第1番がいいかも、です。 (11/15-00:34)No.301
ふゆひこ > リストとワーグナーは、お互いがよき理解者で、よき友人でもありました。無名のワーグナーをいちはやく認めたのもリストです。だからワーグナーの死はリストにとって相当ショックだったでしょうね。リストの末娘のコージマがワーグナーと結婚したんですけど、もともとコージマはリストの一番弟子のハンス・フォン・ビューローと結婚していました。ワーグナーに気持ちが移っちゃったわけです。一番弟子と一番の仲間と、結婚、離婚をする自分の娘。リストの心境はかなり複雑だったでしょうね。よく知らないですけど、一時期ワーグナーとリストの仲がぎくしゃくしたとか。 (11/15-00:39)No.302
クロヒョウ > ふゆひこさん・・こんばんは〜。  たくさんのレス、感激です♪♪ リストとワーグナーの関係も勉強になりました。  リストの娘はコージマと言うんですか?やはり芸術家の娘ですね。恋も情熱的で好きになると自分の気持ちを止める事は出来ないのですね。  リストも恋多き人ですよね!? 日本で言えば、源氏物語の光源氏あたりかなぁ? 女を良く泣かせましたね。(笑) あっ、すみません。少し脱線しました。 (11/15-21:37) No.303
ふゆひこ > そうそう、コージマって一番リストに似ていると思うんですよね。容姿とかも似てます。リストと恋愛関係にあった人っていったい何人いるんだかよくわかんないです(笑)。リストは女の人を泣かせた、というより、逆に泣かされたんじゃないかな(笑)。ローラ・モンテス、オルガ・フォン・マイエンドルフ、オルガ・ヤーニナなんていう女性にはリストは相当頭をかかえたみたいですよ(笑)。 (11/16-11:47)No.304
クロヒョウ > こんにちは〜。こちらのお部屋で「歴史は女で作られる」と言うお話がありますね。このスレッドを読ませて頂くと、やはりふゆひこさんの仰る通り、リストはモテるあまり女に泣かされていたようですね!? ローラ・モンテスは社交界で目立つ存在で、とても魅力的な女性のようですが、その美貌の裏側は悪女のような怖い面もあったのですね。それが原因でマリーと言う女性と破局に陥ってしまう…。なんかドラマチックですねぇ(^-^)  でも、一途に一人の女性を思う事が出来なかったリストも、気が多いのかなぁ…なんて思います。芸術家とはそういうものですね。 リストはそういう恋欲に対して、我が身を戒め、巡礼の旅に出たのですか?(11/16-13:38)No.305
ふゆひこ > リストの、新しいものに対する好奇心の強さを考えると、恋愛でもそうだったのかもしれないですね。前に“天才”のことでちょっとお話ししましたけど、確か講談社の現代新書かな、『天才』っていうそのまんまの本があるんですけど、その本では文豪ゲーテの創作のサイクルがゲーテの恋愛感情の起伏と一致している、ということが紹介されていました。確かに恋愛感情と創造性というのは、まんざら無関係でもないと思います。以前、この掲示板でチャップリンとリストを比較したことがあるんですが、チャップリンも4回も結婚してるんですが、チャップリンもリストも女性関係の派手さが、反対派からの格好の攻撃のポイントになったんです。 (11/17-21:45)No.306
ふゆひこ> どんどんスレッドが長くなる(笑)。クロヒョウさんが最後におっしゃられていることって、実は諸井三郎さんという方が『リスト』という書籍でとられた考え方に近いです。諸井さんは、リストの矛盾に満ちた生涯、創作についてのまとめとして、次のような文章を書いています。“そこへ彼の強い人間的情欲がからみついてくるので、その争いからの救いとして、信仰へ、宗教へとおもむいていったことは十分理解できる”(P.48)。ただ僕はリストの信仰心、宗教性というのは、ほんとにごくごく普通のものだったんじゃないかと思ってます。 (11/17-21:52)No.307
クロヒョウ > ふゆひこさん、いろいろとご教授下さって有難う御座います。m(__)m 大変感謝してます♪ (11/18-00:56)No.308


ピアノの演奏会で最初に暗譜で演奏した人 投稿者:けんすけ投稿日:2002/11/03(Sun) 02:02No.293   HOME

はじめまして。恥ずかしながらごく最近になってフランツリストの魅力がわかってきた、けんすけと申します。宜しくお願いします。ピアノ弾きです。

今疑問に思っていることがあるのですが、ピアノの演奏会で最初に暗譜で演奏した人についてです。本を読むと、クララ・シューマンと書いてあったりしますが、リストもコンサートではすべて暗譜だったそうで・・・

無知なもので、このあたりがよくわかりません。もし何かご存知なことがありましたら、教えていただけますか?

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ふゆひこ > こんばんはです。面白いテーマですね。深く考えたことがないんですけど、どうなんでしょう?リストは基本的に楽譜どころか、鍵盤も見ていなっかたはずです。リストがピアノを弾いている肖像画が多くありますけど、ほとんどすべてリストは上を向いています。僕が知っている中では、ロッシーニがいっしょに書かれているカリカチュア(アムランのCDジャケットに使われているやつ)が唯一鍵盤を見ているものです。 (11/3-22:13) No.294
ふゆひこ > クララ・シューマンとリストですが、クララ・シューマンはリストよりも年下です(辞典を見たら1819年産まれとのこと)。チェルニーだかサリエリだかの証言で、子供の頃のリストを“椅子から転げ落ちそうになって弾いている”と回想したものを読んだことがあります。となるとリストは子供の頃から、楽譜も鍵盤も見ていなかったはずです。 (11/3-22:18) No.295
ふゆひこ > ただクララ・シューマンを含め、大作曲家、大演奏家たち(モーツァルトやベートーヴェンも)が、“楽譜を見ないとピアノが弾けない”わけはないので、後は公の場で、楽譜を置いて弾いたか弾かないかの話になるのではないでしょうか? (11/3-22:24) No.296
ふゆひこ > 僕のレスは結局答えになっていなくて、すみません(笑)。他に何かご存知の方いらっしゃいましたら、ぜひぜひ。 (11/3-22:26) No.297
けんすけ > ふゆひこさん、丁寧なレス、本当にありがとうございます!!公の場ですか〜なるほど!!僕の手元にある文献の中にはこの件について詳しく書かれているものがなかったもので…。そうですね、肖像画にもあるよように、リストは演奏の際にはとりあえずは?楽譜を譜面台に置いたのかもしれませんね(笑)特に、自作以外の曲を演奏する時に楽譜を置くのは当時は、それが作曲者に対する礼儀だったようですし。(お返事が遅くなってすみません) (1/16-23:47) No.331
ふゆひこ > あと付け足しなんですが、リストのインプロヴィゼーションを主体とした演奏スタイルというのも、リストが楽譜を必要としない、重要なポイントだと思います。ちょっと強引ですが、楽譜→客観→形式→古典主義 に対して、楽譜なし→インプロヴィゼーション→主観→感情→ロマン主義、という音楽史の発展をそこに感じます。暗譜で弾いたか弾かないか、というテーマが重要視されるのは、あと、けんすけさんがおっしゃられている音楽社会学的な側面でしょうね。なんて思います。 (1/19-00:10) No.335
beni > Liszt wa Hajimete, dokusoukai"recital" wo hatsumei shitakotode shirarete imasu. Gakuhu wa amari juuyou dewa nai youdesu(Shokende hiita ato suguni Anki shite ita youdesu) Kenban wa miteirunodewa naku Stage teki na kouka wo nerrata monono youdesu. (alan Walker no Hon ni yoruto..) (3/15-01:58) No.376
ふゆひこ > 僕がリストのエピソードで、すごいな、と思ったのは、グリーグがリストのところを訪れたときだったでしょうか?記憶が定かではありませんが、リストは見せられた“協奏曲”の楽譜を初見で、ピアノ独奏曲に編曲し、見事に弾いてみせたとか・・・。初見で弾くだけでなく、その場で編曲までしてしまうところが、若い頃のトランスクリプション量産時代のキャリアを思わせ、すごいな、と思いました。リサイタルの創始者としてのエピソードもリストを語る上で重要なことですよね。 (3/15-23:48) No.380
beni > Sonotoori desu..Liszt ni totte gaguhu wo miruka douka nado, Chouzetsu shita koto datta no dewa naide shouka... Chotto jissai ni minaito,shinji rarenai younakoto desuga... (3/16-02:13) No.383


パガニーニ大練習曲第五番『狩』の楽譜 投稿者:ゆれこ 投稿日:2002/12/22(Sun) 11:45 No.310

ふゆひこさん、皆さんはじめまして!
中2のゆれこと申します。
今回はじめてリストのパガニーニ大練習曲第五番『狩』に挑戦します
一応楽譜はブタペスト版を買ったのですが、他にいい出版社のものはあるんでしょうか??
あとどんなことでもいいので狩、またはパガニーニ大練習曲について教えていただきたいのですが・・
リスト超初心者なのでよろしくお願いします!

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ふゆひこ > はじめまして。下の書込みで教わったんですが、ブダペスト版はオリジナルそのまんまで、国内の出版社とかと比べたりしながら、がいいみたいだそうです。春秋社とかでありますよ。なぜかピアノ弾かない僕も持ってる(笑)。“パガニーニ大練習曲”ですが、ざっくり言うと、1830年代初めにパガニーニがパリに演奏旅行にきて、パリで活躍していた音楽家達は一様にショックを受けるんです。リスト、シューマンがその代表でしょうか。リストは1832年に“鐘の主題によるブラブーラ風大幻想曲”(S420)なんていう、パガニーニの旋律を使った曲を作ります。でもこの頃はまだパガニーニの影響を消化しきれていない感じです。その後1838/39年に“パガニーニによる超絶技巧練習曲集”(S140)を作ります。これはめちゃめちゃ難しい曲で、それを洗練してより芸術的に作り直したのが“パガニーニ大練習曲”(S141)になります。 (12/23-16:28) No.311
ふゆひこ > “パガニーニ大練習曲”は、パガニーニのヴァイオリン独奏曲“24のカプリース”の主題を使った作品がメインになります。“狩”はカプリース第9番のアレンジです。パガニーニのオリジナル自体がヴァイオリンでホルンだか、ファゴットだかを模倣したそうです。リストの楽譜にも“ホルンのように”とかって書いてあるそうです。 (12/23-16:32) No.312
ふゆひこ > パガニーニの“24のカプリース”を聴いてみたらいかがでしょうか?演奏に役立つ、面白いヒントが得られるかもしれないですよ。また“パガニーニ大練習曲”では最近アムランという人がCDを出したので、それも参考にいいかもしれないです。がんばってくださいね。 (12/23-16:34) No.313
ゆれこ > 丁寧なご説明ありがとうございます! (12/24-21:50) No.314
ゆれこ > 超絶技巧練習曲との関係、歴史がよく分かりました。CDを今度買いに行こうと思います〜☆ちなみにこの曲はコンクールで弾く予定です♪難しい〜〜UU (12/24-21:55) No.315
ふゆひこ > ごめんなさい。ちょっとややこしい説明で言葉足らずでした。“超絶技巧練習曲”(S139)と“パガニーニ大練習曲”(S141)は全く別の曲集です。“パガニーニ大練習曲”(S141)の改訂前が“パガニーニによる超絶技巧練習曲集”(S140)というタイトルなんです。ややこしいタイトルをつけるリストが悪いんですけどね(笑)。コンクールで弾かれるのですかー。すごいです♪ (12/25-02:07) No.316
ゆれこ > コンクールで弾くといっても、これは予選を通過して準本選に進まないと弾けないんですけどね(笑)私は曲中のグリッサンドが好きですvvグリッサンドがはいってる曲とか、派手で豪快な曲が好きです〜☆ (12/25-23:04) No.317
ふゆひこ > コンクールって厳しいんですね。がんばって予選を通過しちゃってください!そういえば“狩”はグリッサンドが有名ですね。指をあまり痛めないでくださいね。 (12/26-01:32) No.318
けんすけ > ゆれこさん、コンクールはうまくいったかなぁ〜…当時のピアノの可能性を追求しているリストの情熱が伝わってくる曲集ですよね。 (1/16-23:55) No.332


ベルリオーズ生誕200年 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2003/01/14(Tue) 01:17 No.329

そういえば、今年はベルリオーズの生誕200年にあたります。クラシック界は何かいろいろイベントを考えてるんでしょうか?よく知りませんけど、今年は多くの演奏家がベルリオーズをとりあげるんじゃないかな?ベルリオーズをかわきりに、これから続々生誕200年を向かえる作曲家がいます。ショパン、シューマン、リスト、ワーグナー、ブラームス・・・。というわけで今年はベルリオーズをたくさん聴こうと思います。

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ふゆひこ > この間、買ったデュトワ指揮の“幻想交響曲”と“レリオ”のカップリングCDを聴いていたら、なんと“オフィーリアの死”が入ってました。入っていることを知らなかったので、“レリオ”を聴き終わって、突然流れてきたので感動。昔、エヴァレット・ミレーの“オフィーリア”をジャケットにしたキレイなCDを持ってたんですけど、なぜか手放しちゃったんです。残念がってたので、なおさらうれしい。 (1/14-01:27) No.330
ふゆひこ > ちょっと気になってYAHOOで、“ベルリオーズ 生誕200年”で検索したら、結構な数のオーケストラがやっぱり取り上げてますね。でもベルリオーズの誕生日って12月11日だから、あんまり早いうちに生誕200年記念をやるのも、なんかね(笑)。12月ぐらいが一番もりあがるかな。ベルリオーズぐらいのスーパーメジャー作曲家の200年祭が盛上がってくれないと、リストのときが期待できないので、不安になんですよ(笑)。 (1/31-01:04) No.340
ふゆひこ > 廉価版レーベルのブリリアントがベルリオーズのCD11枚組みを出しました。買ってしまいました。デンオンの音源を使っていてエリアフ・インバルの指揮です。3500円ぐらいだったかな。安!!今日は“ファウストの拷罰”を聴きます。 (2/8-23:13) No.347




スペイン狂詩曲の楽譜 投稿者:まさ 投稿日:2002/09/28(Sat) 10:33 No.278

皆さん、初めまして。質問があります。
『まさ』と申します。よろしくお願い致します。

リストのピアノ曲を弾いていらっしゃる方へ質問なんですが、
私、この度リストの『スペイン狂詩曲』を勉強する事になりました。

皆さんはどんな版を使っていらっしゃるのでしょうか?
参考までに教えていただけないでしょうか?

これからこの曲とは末永い付き合いになりそうなので、
全音とかドレミ出版とかで済ませたくないんです。(;^-^A

返事お待ちしております。
よろしくお願い致します。

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ふゆひこ > まささん、はじめまして。管理人です。僕はピアノが弾けないので、レスできないんですが(笑)、ここの掲示板、あまり他の方が見てないと思うので・・・。前に掲示板上でリストの楽譜ならEBM(ムジカ・ブダペスト)のがいい、と教わりましたよ。EBMのホームページは、“Page de Ferenc Liszt フランツ・リストへの誘い”というNMさんのサイトにリンクがあります。で、さっき、ささっと見てみたんですけど“スペイン狂詩曲”はまだ発売されてないのかな?見付けられませんでした。あと楽譜のことだと“楽譜の風景”というサイトがすごい情報量みたいです。こちらでもレスがつくといいんですが・・・、こんな答えですみませんです。“スペイン狂詩曲”がんばってくださいね! (9/28-23:40) No.280
まさ > ふゆひこさん、どうも有り難うございました。いろいろと調べて頂いて。ふゆひこさんのレスにある『楽譜の風景』行ってきました!すごいですね!私、パソコン所有したばかりなので驚きの連続です!ふゆひこさんのサイトも素晴らしいですね!こんなにリストを網羅されているとは・・・。楽譜はゆっくり探してみます。本当にありがとうです。ところでBGMの『糸を紡ぐグレートヒェン』これはピアノ曲なんですか?超いい曲なんですけど・・・。 (10/3-00:56) No.285
ふゆひこ > あまり役立たない答えですみませんです。サイトのこと褒めていただいてありがとうございます。他にもいろいろすごいサイトがたくさんありますので、ネットサーフィンを楽しんでくださいね!“糸を紡ぐグレートヒェン”はシューベルトの歌曲をリストがピアノ独奏曲に編曲したものです。そんなにCDは出ていませんが、結構人気のある曲です。機会があればぜひ聴いてみてくださいね。 (10/4-01:55) No.286
けんすけ > はじめまして。といっても少しおそかったかな?私の場合、基本的には春秋社とムジカブダペスト版を使いますが、他の版も参考にします。ブダペスト版はオリジナルを尊重する姿勢が感じられます。が、そのためか、音の間違いやフレーズの下記忘れ、記譜のミスなどもそのままになっていることが多いような・・・対して国内の学習版はさういったところを修正し、さらに校訂者の判断で細かく親切にいろいろと書き加えられています。ただし、これがかえって解釈の幅をせばめてしまうのでは、という危惧もあります。 (10/27-01:55) No.291
ふゆひこ > けんすけさん、はじめまして。まささんへのレスありがとうございます。まささんがまた見てくれれば、いいんですが・・。なるほど楽譜の問題は奥が深いですね。演奏する側から考えれば、いくらオリジナルに忠実といっても、明らかな間違いなども忠実では困りますよね。本格的に演奏するとなると、何冊も参考にするという方法しかないのかもしれませんね。 (10/27-21:36) No.292


メンデルスゾーン/リスト 『「無言歌」による演奏会用大独奏曲』 投稿者:ダグー 投稿日:2002/10/25(Fri) 17:16 No.289

あのー、突然なのですが、「2台のピアノ」の項に紹介されている
メンデルスゾーン/リスト 『「無言歌」による演奏会用大独奏曲』の
楽譜はどこから出版されているのですか。どなたかご教授願います。

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ふゆひこ > こんばんはです。この曲のCDは2002年の発売で、これが世界初録音です。僕は楽譜のことはぜんぜん分からないのですが、CDのライナーを読むと、なんとなく次のような記事が読めます。“この曲は現在まで未出版で、イギリスリスト協会でさえ、この悲しむべき事実を変えようとしていない”“このCDの録音はリスト研究家のマリア・エックハルト女史が提供してくれた現存する草稿をもとにした”“しかしこの草稿でも、紛失した部分があり、われわれ(演奏家)はこの紛失した部分をメンデルスゾーンの原曲などを参考に再構築してみた”、という感じです。僕は語学力がないのでところどころしか分からないのですが(笑)。なので楽譜は出版されていないのではないでしょうか? (10/25-22:56) No.290

リスト熱が再発 投稿者:こばんざめ 投稿日:2002/04/24(Wed) 00:37 No.236

最近MDラジカセとポータブルMDプレイヤーを入手したおかげで、10年ほど前にかかったリスト熱がまた再発しました。昨日は久しぶりに実家に行ったついでに、学生時代に集めたリストのCDを持って帰ってきました。アマゾンとかで検索してもヒットしないものもあり、もう廃盤になっちゃったのかなんてつぶやいていると、「趣味がマイナーなだけ」と妻に揶揄されてしまいました。
今、ナクソスの全集を集めています。ハワード全集が90枚を超える量ですから、どこまで増えるのやら、まさか断片集や草稿集や、ましてや朗読の伴奏なんて出さないでしょうが、完全な曲だけでも網羅すればその半分くらいにはなるでしょう(現実的には30枚くらいで打ち止めでしょうか)。おまけにオルガン全集まで出始めてしまいました。これもたくさんあるはずで。。。ま、いつまでも楽しみがなくならないということはいいことなのですかね。

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ふゆひこ > はじめまして。10年ほど前にかかったリスト熱ですか〜。一度かかったら抜け出せないんですね(笑)。僕がリストを聴きだしたのも、こばんざめさんと同じ10年前ぐらいです。当時はファウスト交響曲のCDがショルティぐらいしか手に入らなかったんですよね。僕も当時持っていたリストのCDで、中古屋に売ってしまったものも多くて、今後悔してるんです。フンガロトンの“火刑台上のジャンヌ・ダルク”とか、今では手に入らないです。もったいないことしました。 (4/24-21:50) No.237
ふゆひこ > 僕は、ハワードを中心に集めています。たぶんNAXOSも集めちゃうかも(笑)。ナクソスはジャケットにリストの珍しい肖像画を使用してくれるのが好きです♪NAXOSにはがんばってもらいたいですよね! (4/24-21:53) No.238
こばんざめ > 私がリストを聞き始めたころはリストのLPなんてなかなかなくて、少ない小遣いでシフラの2枚組ハンガリア狂詩曲なんぞを買ってきて悦にいっていたものです。今や全集なんて出るくらいになってしまって、リストもメジャー(?)になったもんだなんて思ってしまいます。さすがに私も「ジャンヌ・ダルク」は持っていませんが、「知られざるリスト」や「十字架の道行」(男声合唱曲のほう)などを買いつつ、「こんなの買うやつは自分ぐらいだろう」などと考えていたものです。隔世の感がありますね。 (4/26-01:53) No.239
ふゆひこ > 90年頃は、東京でもフンガロトンの輸入CDを置いているところとか、少なかったのではないでしょうか?渋谷のタワーレコードが巨大化した時から、随分いろいろなCDが入手しやすくなった気がします。今日新宿のタワーにいったら、“十字架の道行”だけで4〜5枚ありました。ほんとに変ったと思います。うれしい限り。ピアノ独奏曲はハワードが完成させてしまったので、フンガロトンは最近、合唱曲を充実させているのかな?って思ってます。NAXOSもリストに関しては独自の方向性を打ち出してほしいんですけど・・・例えば室内楽、ピアノ伴奏歌曲の全集など・・・贅沢な希望ですね♪ (4/26-23:18) No.240



ノンネンヴェルトの僧房 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2002/04/20(Sat) 11:32 No.232

最近、リストの曲で気に入っているのが“ノンネンヴェルトの僧房”です。この曲で気に入っているのは、とにかくイントロの部分。非常に印象的な和音で、曲の最後に再びそのイントロに戻ってくるところが、すばらしいです。曲の中心をなす旋律はちょっと頭に残りません。でもイントロの和音によって曲の最初と最後が挟まれる事で、曲として締まって聞こえます。

“ノンネンヴェルトの僧房”はざっと調べると、
歌曲      第1稿が1841年
         第2稿が1860年
ピアノ独奏曲 断片(S166g)1840年?
         第1稿(S534i)1841年
         第2稿(S534bis)1844年
         第3稿(S167)?年
         第4稿(S534)1880年
(確か室内楽版でもあったかと・・・・CDが出ていたはず)

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ふゆひこ > ↑なんかガタガタになっちゃった。ノンネンヴェルトの僧房については、レスリー・ハワードも“Beloved”とか“Excellent”とか、いう単語でその魅力を褒めています。 (4/20-11:36) No.233
ふゆひこ > この曲が非常に面白いのは、リストの生涯全体にまたがって作曲されているところだと思います。リストはほとんどの作品を何度も改訂して、理想的な形に近づけていくのですが、それでもたいがい20〜30年ぐらいの期間であるのがほとんどです。例えば、“超絶技巧練習曲”や“巡礼の年 1年2年”“ピアノ協奏曲”とかでも1830年代後半に開始され、1850年代には完成します。大雑把に分けて、前期(ヴィルトゥオーゾ)、中期(ワイマール)、後期(晩年)とすると、改訂されるのは、“前期→中期にかけて改訂”と“中期→後期にかけて改訂”となると思います。ところが“ノンネンヴェルト”は1840年に曲がうまれてから最終稿は1880年。前期から後期にまたがってとりあげられています。 (4/20-11:45) No.234
ふゆひこ > ノンネンヴェルトはライン川にある島で、ロマンティックなローラン伝説ゆかりの地です。リストは1840年代前半に、ここへ恋人マリーダグーと子供たちと何度も訪れています。若い頃の家族との思い出と、僧房の宗教的な雰囲気、確かに二つの印象が合わさって作られている感じのする曲です。 (4/20-11:52) No.235




リスト、ジュリアン・ソレル 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2002/03/31(Sun) 01:30 No.229

TOPページのリストの肖像画の下に引用した詩句は、バイロン卿の“ドン・ジュアン”からの引用です。僕は“ドン・ジュアン”は読んでないんですけど、この詩句に触れたのは実はスタンダールの“赤と黒”です。“赤と黒”は各章のはじめに詩句や名言の引用が掲げられているんです。訳文で引用すると次のとおり

“されど情熱はおおいがたし、
 闇につつまんとすれば、いと黒き空の激しき嵐を告ぐるごとく、
 かえってなお現わるるものなれば。”
 (岩波文庫 上巻 P108 桑原武夫 生島遼一 訳)


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ふゆひこ > この詩句は、もちろんドン・ジュアンの情熱・野心を言いあらわしているものですが、スタンダールはこれをジュリアン・ソレルの野心をあらわすのに引用したわけです。 (3/31-01:35) No.230
ふゆひこ > 僕はTOPページに飾ったリストの肖像画を見る度に、若いリストの溢れかえる情熱・野心を感じずにはいられません。それはドン・ジュアン、ジュリアン・ソレル、そしてバイロン卿の情熱・野心と同じものです。 (3/31-01:37) No.231


右手を上着の内側に・・・ 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2002/03/14(Thu) 14:13 No.209

昔、新聞広告でナポレオンの立ち姿の肖像画を1面に使った広告がのっていました。何の広告か忘れました、ずいぶん前の広告です。それでですね、その肖像画のナポレオンは上着をボタンでしっかりとめて着ているんですけど、右手を上着のボタンとボタンの隙間に滑り込ませて、内側に隠してるんです。ちょうど上着に隠して、手がお腹のあたりを抑えるような感じ。で、広告に載っていた文章がこうでした。

“ナポレオンの肖像には右手を上着の内側に隠しているものが多い。1説によると、ナポレオンは胃ガンだったから、というそうだ”

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ふゆひこ > ダヴィッドの描いたナポレオンの肖像画で、実際右手を隠しているのを何枚か見たことがあります。“胃ガンだったから”という説に対して“へぇそうなんだ”と思っていました。 (3/14-14:17) No.211
ふゆひこ > ところがですね。リストの肖像画にも、同じように右手を上着の内側に隠しているものがあるんですよ。ハワードの56巻のライナーに載っているトビンの描いた肖像画です。となるとリストも胃ガンだったのでしょうか(笑) (3/14-14:20) No.212
ふゆひこ > リストがナポレオンに心酔していた、なんていう話は聞いたことがないので、詳しくは分かりませんが、このポーズはフランスとかの正式な礼儀・マナーというか、そういうポーズなんでしょうね。 (3/14-14:23) No.213
ふゆひこ > ついでに若い頃のリストの肖像画でも同じポーズがありました。作者はちょっとわかりません。 (3/16-11:35) No.214
ふゆひこ > ナポレオンの肖像画では分からなかったんですけど、リストの方を見ていたら、なんとなくこのポーズの意味が分かってきたような・・・。これは“忠誠心”を表すポーズではないでしょうか?こういうことはどのように調べれば答えが得られるのかな? (3/29-23:12) No.228



リスト、ベックリン、サバス 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2002/03/21(Thu) 06:34 No.222

レスリーハワードのリスト独奏曲全集VOL.11のジャケットは、ベックリンの“海辺のヴィラ”という絵画です。海辺の邸宅を描いた、風景画ではあるんですけど、ちょっと緑がかった色調、強い風を受けて傾いてる針葉樹、黒い服をまとい海辺で佇んでいる女性、というイメージがなんだか暗澹たる雰囲気を醸し出しています。

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ふゆひこ > ベックリンといえば、ラフマニノフの交響詩“死の島”のインスピレーションの元となった同じ題名の絵画で有名です。なんだか不吉な絵を描く人なのかな?ちょっと他の作品を見た事がないので。 (3/21-06:36) No.223
ふゆひこ > で、ですね。この前CD屋さんで何気なく手に取ったCDがブラックサバスのファーストアルバム。“黒い安息日”でしたっけ?ジャケットを見て、はっと思いました。なんとなくベックリンの“海辺のヴィラ”に雰囲気が似てるんですよね。構図が似ているとかそういうことではなく、変色しがかった色調、黒い服を着た女性(ブラックサバスの方は尼僧)、そして全体からにじみ出る不吉なムード、といった調子が似ています。作者の名前を見なかったんですけど、もしかしたらブラックサバスのジャケットを手がけた人は、ベックリンを意識したのかな?なんて思いました。 (3/21-06:41) No.224




バルバラ・スコーヴァ 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2002/03/17(Sun) 13:36 No.215

最近、CDが増えてきて“いったい自分は誰の演奏のなんという曲を持ってるのか”分からなくなってきました。それでHTMLを使って、作曲家、曲名、演奏家だけ書き出すようなことをしてます。輸入盤とかを買うことが多いので、ますます演奏家、曲名をよく読まないんですよね。ずいぶん前から持ってたバーンスタインのシューマン“ライン”のCDにピアノ協奏曲 作品54が入っていたのに今日初めて気付いて、“おお!”っと驚きました。

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ふゆひこ > で、今日非常に驚いたことを。同じようにシェーンベルクのCDの収録曲を書き出してたんです。で、随分前から持っている“月に憑かれたピエロ”の演奏家をよく読んでみたんです。“シェーンベルク・アンサンブル。ふむふむ。これはフィリップスの“浄夜”でも持ってるな。同じだったのか。声、バルバラ・スコーヴァ、すこーヴぁ?この名前、聞いた事あるな。誰だっけ?なんかオペラの人かな?” (3/17-13:40) No.216
ふゆひこ > しばらくたって気付きました。この人はラース・フォン・トリアー監督の映画『ヨーロッパ』のヒロインを演じた女優ではないですか!で解説を読んでみたら“女優”という言葉が出てきました。あー驚いた。『ヨーロッパ』はちょうど1年前ぐらいに熱中して何度も観た映画でした。 (3/17-13:43) No.217
ふゆひこ > バルバラ・スコーヴァが他に出ている映画を観た事ないですが、他には『ローザ・ルクセンブルク』『Mバタフライ』『JM』『オフィスキラー』などに出ています。いやぁ、“月に憑かれたピエロ”を熱唱していたとは・・・・。 (3/17-13:48) No.219
ふゆひこ > 確かに“歌”ではなくて“詩の朗唱”とかには、俳優さんとか演技力があって声に魅力のある人を起用することがありますよね。そういえば“ピーターと狼”をデヴィッド・ボウイがやってましたっけ。 (3/17-13:51) No.220
ふゆひこ > 『ヨーロッパ』はめちゃめちゃいい映画です。カフカの『城』のような世界とでもいいましょうか。とにかくこの映画は音楽が素晴らしいです。 (3/17-13:54) No.221


リヒテルのカツラ 投稿者:NMです 投稿日:2002/03/07(Thu) 08:57 No.200

こんにちは!早速ですが質問です。
以前「リスト・パラフレーズ」の項に、「ある映画でリヒテルがリスト役をやっています、とても似ています」というようなことを書かれていたと思うのですが…。あれは消されてしまったのでしょうか?というのは、今日こちらのテレビで(「ARTE」というフランス・ドイツ共同のチェーンなのですが)「不屈の男リヒテル」なるドキュメンタリーがやっておりまして、その映画「グリンカの一生」でしたか、の一シーンが流れ、カツラを付けたリヒテルがリスト役で「ルスランとリュドミラによる幻想曲」をピアノを破壊せんばかりの勢いでバリバリガンガンと弾いているのを目撃したからなのです。なにかこの映画の詳細をご存知でしたら教えてください!
うーんそれにしても、あのリヒテルがカツラを付けてリスト役を演じているという事実がなんともすごい!しかも案外よく似ている!晩年の写真しか見たことがなかったため、そのギャップにちょっと感動しました。
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ふゆひこ>こんにちは!リヒテルがそんな映画に、しかもリスト役で出ているとは!話を聞いただけでもぶっとんでますね(笑)。僕はその映画のことまったく知りませんでした。こんどネットで調べてみます。あとは映画関連書籍をあたるぐらいしかないでしょうか・・・。リヒテルの演じるリスト、似てましたか(笑)。それもすごいですね!(笑)いつも貴重な情報を教えていただいちゃって、ありがとうございます。 (3/8-00:01) No.202
ふゆひこ>ちょっとネットとかを調べてみましたけど、よりつっこんだ情報が分からなかったです。今度は書籍で調べてみます。 (3/9-16:36) No.204
NM>昨日CD屋さんにいったところ、なんとこのドキュメンタリーのサウンドトラックがありました。一応「ドキュメンタリー映画」という形になっているようです。監督さんはBruno Monsaingeonさんで原題は「Richter, l'insoumis」です。 (3/10-01:30) No.205
NM(_ _ )? >監督さんが同じ、ビデオの表紙が同じということは…「Richter, l'insoumis」はもしかしたら(いや、かなりの確率で)「Enigma」のフランス語版かもしれません。うーむ。肝心の「グリンカの一生」の方は私もよくわかりませんでした…。 (3/10-02:02) No.207
ふゆひこ>サウンドトラックとなると、リヒテルの演奏を中心に収めたアルバムになるんでしょうね。“エニグマ”というのは聞いた事があります。これなら見ることができそうですね。今日、近くの図書館に行ったんですけど、案外期待に応えてくれる書籍とか、辞典とかってないですね。 (3/10-21:20) No.208




リヒテルのカツラ 2 投稿者:NMです 投稿日:2002/03/07(Thu) 10:27 No.201

おお失礼しました。

http://www.bekkoame.ne.jp/~leskov/liszt.htm

失礼、別のソースで見た話でした…↑。ふゆひこさん、是非この映画探してみてくださいね!

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ふゆひこ > 教えていただいたページ見てみました。映画がビデオとかになってればいいですね。継続的に探してみたいと思います。リヒテルはあんまりリストの録音がないですけど、映画で演じてしまうぐらいですから、相当好きだったんでしょうね。そのことに感激です。 (3/8-00:05) No.203



1837年をさかいに・・・ 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2002/03/03(Sun) 12:05 No.195

そういえばイギリス国家の“ゴッド・セーブ・サ・クイーン”、これは即位している国王が女性の場合“クイーン”で、男性の場合は“キング”。つまり“ゴッド・セーブ・ザ・キング”と呼ばれるんですよね。以前からなんとなく知ってたんですけど、リストの曲を調べていてあらためて実感したもので・・・。

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ふゆひこ > リストは1840年〜41年にかけてイギリス演奏旅行を行うんですけど、その時に作曲されたのが“ゴッド・セーブ・ザ・クイーン S235”です。あまり調べてないので演奏曲目として取り上げたかどうかわからないです(とりあげたに決まっていると思いますが)。他に同時期に“イギリスの主題による変奏曲 S694”も作っていて、ここでも“ゴッド・セーブ・ザ・クイーン”は取り上げられます。 (3/3-12:09) No.196
ふゆひこ > で、1837年頃、リストとその後ピアノ演奏対決をするジクスムント・タールベルクが演奏曲として取り上げていたのが、同じくイギリス国家の編曲でした。リストと対決する直前の3月12日に演奏されています。で、そのタイトルが“ゴッド・セーブ・ザ・キングによる幻想曲”。“キング”なんですね〜。 (3/3-12:14) No.197
ふゆひこ > 世界史を調べると、実はリストとタールベルクが対決した月から3ヶ月後の6月にイギリス国王ウィリアム4世が死去しちゃったんです。そして即位したのがヴィクトリア女王というわけ。なのでタールベルクの編曲は“キング”となっていて。リストの編曲は“クイーン”となっているんです。 (3/3-12:19) No.198
ふゆひこ > ベートーヴェンも1802年頃にイギリス国家の主題をとりあげた変奏曲を作っているのですが、タイトルは“ゴッド・セーブ・ザ・キングによる7つの変奏曲”です。1802年頃のイギリス国王はジョージ3世です。だから“キング”なんですね。おもしろいです。 (3/3-12:22) No.199




リストの国籍について 2 投稿者:okomi-haru 投稿日:2002/02/25(Mon) 17:48 No.193

ご丁寧なお答えありがとうございます。
国籍って微妙なんですよね、本当に。
出身国ではないですし、ヨーロッパは大陸続きだから尚の事難しく感じます。

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ふゆひこ > 正確な答えが出来ずに申し訳ないです。一番いいのは“ハンガリー出身のドイツの作曲家、ピアニストとしては主にフランスで活躍”でしょうか。とても一人の人物じゃないですね(笑)。リストのコスモポリタン性はもう“ヨーロッパ”という括り方でしかフォローする事ができない気がして、またそれがリストの尽きる事のない魅力なんだと思います。 (2/25-22:46) No.194


リストの国籍について 投稿者:okomi-haru 投稿日:2002/02/23(Sat) 14:21 No.190

はじめまして。おじゃまします。プロフィールとか大変みやすくて参考にさせていただいております。
ところでいきなり質問なのですが、リストって結局国籍はどこなのですか?
辞書みたらドイツとか書いてあったんですが…、ハンガリーのイメージ強いですし。

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ふゆひこ > はじめまして。国籍ですか・・・。“国籍”という概念でちょっと考えた事がなかったです。国籍というシステムがいつぐらいに確立しているのかもちょっとわかりません。ハンガリーは出身国です。リストが長く住んでいたところはパリ(仏)とワイマール(独)で、中年期から最晩年まではワイマールです(途中、イタリアとかにもいってますけど)。なので国籍はドイツになるのではないでしょうか。前にチャップリンとリストを比較してみたことがあるんですけど、チャップリンはアメリカに定住していながら、最後までイギリス国籍のままでした。まさかリストが国籍を移していないとは考えられないです(笑)。すいません。いろいろ調べてみないと分からないです。 (2/24-21:17) No.192


オルフェウス神話 投稿者:ふゆひこ 投稿日:2002/02/19(Tue) 01:19 No.186

リストの交響詩“オルフェウス”のことを調べていて、オルフェウス神話で気になる事がひとつでてきました。オルフェウスは黄泉の王ハデスと“振り返らないこと”という約束で妻エウリュディケを連れてかえるのですが、道中振り返ってしまいます。振り返ったのは・・・・

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ふゆひこ > ブルフィンチの『ギリシア・ローマ神話』によれば、エウリュディケが着いてきているか心配だったためオルフェウスは振り返ってしまった。となっています。いわばオルフェウスのエウリュディケに対する愛情のせいです。 (2/19-01:20) No.187
ふゆひこ > 諸井三郎さんの『リスト』でもオルフェウス神話が紹介されているのですが、そこでは振り返ることなくまっしぐらに進んでいくオルフェウスに対し、エウリュディケが“私を愛しているならばお願いだから振り返って欲しい”と切実に訴えたからとなっています。つまりエウリュディケのオルフェウスに対する愛情のせいです。 (2/19-01:24) No.188
ふゆひこ > さてどっちなんでしょうか?それにしてもロトの妻の物語といい“振り返ってはいけない”ことをテーマにした神話というのは多いですね。 (2/19-01:25) No.189

Evocation投稿者:ふゆひこ 投稿日:2002/02/06(Wed) 00:07 No.181

ハワードの13巻の感想文を書いたんですけど、その中で“システィナ礼拝堂にて”の着想の過程について、自分なりにまとめたんです。で考えの拠り所としているのが、Evocation という言葉。仏語辞典だと“喚起、呼び起こす、霊を呼ぶ”とかそんな意味。英和辞典でもだいたい同じでした。諸井三郎さん『リスト』でもオルガン曲は“システィナ礼拝堂の喚起”となっています。

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ふゆひこ > 野本由紀夫さんの作品表では“システィナ礼拝堂の追想”。まぁなんとなく・・・わかるかな。でも野本さんはReminiscenceの訳語を、通常なら“回想”が一般的なのに、“追想”としてるんですよね。“Evocation”も同じにしているので、なんか??って感じです。 (2/6-00:10) No.182
ふゆひこ > それで三省堂のクラシック音楽作品名辞典によると“システィナ礼拝堂の祈り”になってるんです。“祈り”になってしまうと、僕の考えは駄目になってしまうんです。でもこれは誤訳ではないかな?どうも Invocation という言葉と混同しているのではないでしょうか?Invocation はリストの“詩的で宗教的な調べ”の第1曲目のタイトルでもあります。Invocationは仏和辞典で“祈り”という意味です。 (2/6-00:15) No.183

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