更新日 1998年 12月 20日  English is here.


数想空間 / OBJECTS 1 by QUALTIC



     これは下の「流滴の系譜」と同一のQUALTIC関数です。4乗空間関数はこれほどに微妙なオブジェクトも描き出します。
     まさに、CYBERBUST、かな。

    シーンファイル:lpqbust.txt

CYBERBUST幻影  [20k] 1998.10 by Tsutomu Higo


     ただ、自乗と4乗を利用して球を歪ませたものです。
     この、乗数による変形は、4乗空間関数による図形を演繹的に得るためのテクニックの一つと言えます。乗数が大きいと円も角っぽくなるという訳です。

    シーンファイル:lpqball.txt

球の系譜  [77k] 1998.10 by Tsutomu Higo


     平面図形をその平面に垂直の方向に展開してやると、空間図形になります。例えば、XZ平面の円であれば中心座標や径をYの関数にすると空間図形が現れます。そして、オブジェクトを得たいのであれば、bounded_byにて解を得ようとする範囲を限っても、実数解の現れる範囲が限られる関数を使うことでも良い。勿論、POV-Rayを走らせる時間を節約するにはbounded_byを使います。
     左の様々な図形は、そのようにして得たたった一つのQUALTIC関数で描きました。パラメータを使って、ある程度は思い通りの形が得られます。どうぞ御利用ください。

    シーンファイル:lpqdrop.txt

流滴の系譜  [60k] 1998.10 by Tsutomu Higo


     複数の空間図形を合成すると、意外と面白い空間図形が現れます。
     この図形は、パラメータ a によって中心座標がずれる径の同じ2つの球を合成したもので、一つの関数で対の姿になります。基本式は y^2 = ( (1 - (x-a)^2 - z^2)^0.5 - (1 - (x+a)^2 - z^2)^0.5 )^2 ですが、ちょっと塩味を効かせています(というか、間違えて偶然にできちゃった)。

    シーンファイル:lpqshere.txt

双生の系譜  [44k] 1998.10 by Tsutomu Higo


     XY平面の関数に於いて x^2 を x^2+z^2 で置き換えれば、これはXY平面図形をY軸を中心に回転させた空間図形が得られます。y = x^0.5 に z^2 を加えて y = (x - z^2)^0.5 とするだけで、ロケットの先端のような3次元図形になります。要するに、自由な発想で、平面関数を空間関数に拡張できます。そして、ちょっと手を加えると・・・

    シーンファイル:lpqbulge.txt

膨潤の系譜  [48k] 1998.10 by Tsutomu Higo


     この画像まで来ると、空間関数の持つ意味、仕組み、広がりなどに深く魅せられてしまうのは、私だけでしょうか。
     POV-Rayならではの楽しみ、ここに在り。

    シーンファイル:lpqeater.txt

捕食の系譜  [40k] 1998.10 by Tsutomu Higo



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