このページの構成位置 : HOME > 評価損 INDEX > 4-(3).読者の皆さんによる事例(投稿・その3)

4-(3).読者の皆さんによる事例(投稿その3)

「評価損」 を勝ち取った具体例(読者の皆さんによる投稿)の紹介ページ・その3です。
「まぁ」 さん ご本人からいただいた投稿で、修理見積もり116万円のシルビア
に対し、評価損が15万円(+休業損害 約10万円)・・・というケースです。

●2003-01-13:新製、 ●2003-01-26:校正&投稿者様チェック、 ●2003-01-28:公開

事例3.停車中に後方から追突され、玉突き衝突した例

報告者: 『まぁ』 さん   

 
評価損についての報告

やっと示談完了しましたので、ご報告のメールを送らせて頂きます。


 H14.3.2 渋滞の為、停車中に後続車のわき見運転に
      より三台玉突き事故に遭う。

 車   シルビア S15 Q’s
      トランク全交換、ラジエーターコアサポート板金
      マフラー全交換他

 体調  頸椎捻挫・腰部打撲
 

 ディーラーに修理に出すと、修理見積もりが116万円になった為、購入後1年満たない
 (初年度登録2年数ヶ月)事から、KAZさんのHPを参考に格落ち損害請求。

 保険会社物損担当者は 「格落ち損害は、初年度登録1年以内、走行距離5000km以内
 でなければ判例もない」 と言われる。そこで、KAZさんのHPに載っていた判例をあげ、
 修理代の3割を請求。それでも、物損担当者は支払うとは言わず、ちょっとキレて怒鳴って
 みると初めて15万円を提示してきました。
 約半額では納得がいかず、突っぱねると保険会社は物損・人身共に弁護士へ委任。

 弁護士と文書で何度かやり取りしてみたが、埒が明かず
 交通事故紛争処理センターへと交渉の場を移しました。

 9/30の予約だった紛争処理センターの相談日が、キャンセル待ちで7/30に繰り上がり、
 格落ちについてセンター弁護士に話したがセンター弁護士は「格落ち損害は高級車で
 なければ無理。その代わり慰謝料で相手から取ればいいじゃないか」と言われました。

 9/12、和解の斡旋になり保険会社側弁護士とセンター弁護士と私の三人での話し合い
 が持たれ、保険会社側の弁護士が示談案として提示した額は

・物損 既払い  修理代 \1.134.126(値引き後の額)
           レッカー代 \    35.175
           代車代 \ 120.540
     未払い  解決金 \ 150.000(格落ち)
・人身 既払い  治療費 \  208.520  
           診断書代他 \    17.170  
           未払い   慰謝料 \ 303.400  

--------------------------------------------------

(初回示談案)合計 

\1.968.931  

 という物でした。

 通院交通費も計算されておらず、その事を申し出ると 「ん?」 と、とぼけられ
 計算させれば自賠責基準以下の交通費を言う始末。
 「そんな金額なら、私が自賠責に被害者請求したほうが交通費もっと貰えますよ」 と言えば、
 センター側弁護士と顔を見合わせてため息をつき、「じゃその金額で」 と渋々認められました。

 その他に、内縁の妻であった私は主婦の休業損害が認められるのでは? とセンター側
 弁護士に申し出ると、「それを証明する物は有る?」 と聞かれ たまたま事故前に賃貸契約
 の更新で私の名義から結婚を理由に彼の名義に変わった契約書を見せると、またもため息
 のあと 「仕方ないよね。」 と言い、センター側弁護士の示談案が提示されました。

・物損 既払い  修理代 \1.134.126(値引き後の額)
           レッカー代 \    35.175
           代車代 \  120.540
     未払い  解決金 \  150.000(格落ち)
・人身 既払い  治療費 \  208.520
           診断書代他 \    17.170
           未払い   慰謝料 \  480.000   ☆
           休業損害 \  101.750   ☆
           通院交通費 \     7.770   ☆

--------------------------------------------------

(修正示談案)合計 

\2.255.051   ☆
(+ 286.120)

「☆印」 は前回の示談案からの変更点

 という物でした。結局、格落ち損害は何を言っても認めて貰えず
 その日は示談書に判をつかずに帰ってきました。

 10/31に示談をするか、審査の要請をするか決めなければならなかったのですが、
 妊娠した事が判明。10/21に切迫流産の症状が出て絶対安静に。
 結局10/31も動ける状態ではなく、センター側弁護士の示談案にて示談となりました。


 最終的に、格落ちとしては15万しか頂けませんでした。が、慰謝料で上がった18万を
 格落ちで貰ったと思えばまぁ悪くはないかなとほぼ納得しました。
 心配だった赤ちゃんも今は元気になり一安心ですし、結婚もしました♪
 今回の示談金は、赤ちゃんの出産費用にあてようと思ってます(⌒ー⌒) ニヤリ
 

 

 〜 サイト管理人より ひとこと 〜

「まぁ」 さん、詳しいご報告、ありがとうございます。少々時間はかかりましたが、最終的には円満解決に落ち着いたようで、なによりです。

修理費用の見積もりが116万円という事故の規模から考えると、「まぁ」 さんご本人のおっしゃるように、評価損の金額自体がもう少し認められて欲しい気もします。が、評価損という名目にこだわらず、慰謝料などを含めた損害賠償トータルとしての保証金額を考慮しながら交渉された点は参考になります。

他の方々の事例を含め、いつも感じているのですが、相手側はこちら側から指摘しなければ ”行動に起こさない(保証にカウントしない)” 事柄が実に多いのですが、今回の 「まぁ」 さんの場合は、通常は見落としがちな 「主婦の休業損害」 についても、キッチリと機転を効かせて請求された点はさすがですね。それにしても、賃貸契約の名変がそんなところで役に立つとは・・・。読者の方々にとっても参考になることでしょう。

時間負担を考慮すると、あまり長引くのも考え物ですから、出産前に一応の決着がついて良かったですね。また、このページの公開にあたり、最後まで色々とご協力いただきありがとうございました。重ねてお礼申し上げます。

記:調布市のKAZ
 

このページの構成位置 : HOME > 評価損 INDEX > 4-(3).読者の皆さんによる事例(投稿・その3)


「4-(2).読者の皆さんによる投稿事例・その2」 へ戻るBACK    読者の皆さんによる事例(投稿3)    NEXT「4-(4).読者による投稿事例・その4」 に進む
 (4-(2).読者による投稿事例・その2)         (このページ:6/19ページ)         (4-(4).読者による投稿事例・その4)