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■ BH用ダクトの移植/注意点と適合表 ■

BG/BDレガシィにBH/BEレガシィ用の吸気ダクトを移植する際の
注意点、およびグレードごとの適合表を載せておきます。

●2000-01-31 : 新製、 ●2000-02-05 : 更新・・・ダクト干渉情報(注1)を赤文字で追記


以下の情報は、BG/BD型レガシィ純正の吸気ダクト(エアクリーナーではありません)を、
BH/BE型レガシィ純正の吸気ダクトに交換移植する際の注意点、および適合表です。 

【左】:BG用・純正吸気ダクト / 【右】:BH用・純正吸気ダクトの加工例
BGレガシィ純正の吸気ダクト BHダクトとBGダクトの比較(ターボ用) 暫定状態

1.注意点
(1)純正のエアクリーナー使用を前提としています。
(2)装着できるようになるまでには、加工が必要です。ポン付けでは装着できません。
(3)加工の程度により、ボンネットの開閉が渋くなる場合があります。
(4)車両により、スロットルワイヤーとのスキマが小さくなる場合があります。
(5)パワー(トルク)アップの効果は、あまり期待しない方が無難です。
(6)ボンネットステーは、そのままでは使用できなくなります。
コメント:

加工作業自体は単純なカットがメインですが、ボンネットとの干渉を避けるためには(思いのほか)大きくカットする必要があるでしょうし、その出来映えによっては、ボンネットの開閉が渋く(閉まりにくく)なる可能性もあることを理解する必要があります。また、ダクトの一部がスロットルワイヤーの取り回しに近くなり、ワイヤーを押す可能性(実用上は問題ないでしょう・・・)もあります。

パワー(トルク)アップの効果については、過度に期待しないほうが良いです。移植しても、フィーリング上ではあまり体感できない場合がほとんどだと思いますので。また、ボンネットを閉じたとき、ボンネットとダクトのスキマ(吸入口の上下方向のスペース)が狭くなりますので、それを気にされる方には移植をお勧めしません。

ボンネットステーについては、そのまま(BG/BD純正のまま)では使用できなくなります。対応策として、BG/BD用の純正ステーを(ダクトの形状に合わせて)曲げ加工するか、固定クリップもろともBH/BE用の純正ステーを入手する必要があります。BH/BE用のステー(新)は、BG/BD用のステー(旧)よりも若干太いので、ステーを交換する場合はクリップも交換しないと(太さが異なるので)割れてきます。当然ながら、改修は自己の責任において行って下さい。私の見解は、「こういうこともできる(加工すれば移植できる)」 というものです。どんな車両にも積極的に移植を勧めているわけではありませんので、ご了承下さい。

2.適用表
結論;

(1)後期型1800cc車(Bタイプ、Cタイプ)には、移植可能なダクトは無い。
(2)後期型1800cc車を除き、移植できるダクトがある(加工は必須)。

ここで言う「加工」とは、ボンネットとの干渉を避けるなどのためのダクト加工を示し、「移植できる」とは、フェンダー内レゾネーターへの接続口がフィットする(口径がほぼ同一である)ことを示す。

現在のクルマ(BG/BD) 移植可能なBH/BE用
純正ダクトの部番
前期 Aタイプ車両
の場合
(ビッグマイナー
チェンジ前)
NA車(注1) BG/BDレガシィの
前期型のNA車、ターボ車、および
後期型のNA車(1800cc以外)には、

BH/BEレガシィの
DOHC・NA用(つまりはTS−R&250系)
のダクト:「46012AE070」が移植可能。

ターボ車
後期 Bタイプ以降
の車両の場合
(ビッグマイナー
チェンジ後)
NA車
(1800ccを除く)
ターボ車 BG/BDレガシィの
後期型ターボ(RS、GT、GT−B)には、

BH/BEレガシィのターボ用の
ダクト:「46012AE060」が移植可能。

NAの1800cc車 移植可能なダクトは無い(形状が全く異なる)。
 
(注1); 〜2000ー02-05追記〜

前期Aタイプ・NA車でABS付きの場合、ダクトの下側が(レゾネーター側で)ABS配管と数mm干渉してしまうとの情報をいただきました。以下はcnlr@BG5A-TS さんからお寄せいただいた干渉情報(原文のまま)です。貴重な情報をありがとうございます。

> KAZさん、こんにちは。
> 先週末、BHのNA型エアインテークを近所のDらーから入手しました。
> 本日、取り敢えず具合を見ようと、そのままの状態で取り付けてみたところ、
> BG5Aのターボ車には無い点に気づきました。

> ・BG5Aのターボ以外は、ラジエターの高さが3cm小さい(背が低い)
>  ので、上向きへの飛び出し量も少ないせいなのか、ラジエター部分
>  については、BHのエアインテークの下側と干渉するものは特に無い。
> ・これに対して、BG5AのNAでABS付き車の場合、ABSのパイプがBH
>  のエアーインテークの下側に当たってしまう(小生の車の個体問題
>  かどうかは不明)。
> ・ABSの配管で当たるのは、一番背の高い1本のみです。
>  数mm避けることができれば問題ないかと思ってます。
>  ノーマルの方のダクトは、当然ながら十分な高さを確保してますね。

> レゾネータとの接続部分で、BHインテーク側の接続口の地面側を若干
> カットしないと、インテーク全体が浮き上がるのは、HPでの解説通りでした。
> 最初は、ラジエター部分ばかり見ていて、天井側さえ何とかすれば楽勝かな、
> などと考えていたら、レゾネータ側のABSパイピング部にしっかり当たってました。

・・・ということですので、ボンネット部分やラジエーター部分だけでなく、ABS配管との干渉を避ける加工も(車両によっては)必要になることを追記いたします。なお、私のBタイプターボ車(GT−B)では、ABSとの干渉はありませんでした。

 

詳細検討結果;

<BG/BDレガシィの純正吸気ダクト>

Aタイプ(ビッグマイナーチェンジ前)車両は、NA車もターボ車も吸気ダクトは共用である。Bタイプ以降の車両は、吸気システムの全く異なる1800cc車を除くと、NA車とターボ車では純正ダクトの部番が異なる。具体的には、フェンダー内レゾネーター部との接続口の口径が両者で異なる。

■Aタイプ('93/10〜'96/05)
 NA(EJ18E,EJ20E,EJ20D,EJ22E,EJ25D)、ターボ(EJ20H)とも
 部番「46021AC020」のダクトが純正採用されている。

■Bタイプ以降('96/06〜)
 NA(EJ20E,EJ20D,EJ25D)のダクトは部番「46021AC020」で
 Aタイプと変わらず。ターボ(EJ20H,EJ20R)は「46021AC070」
 となり、接続部の口径が拡大されている。ちなみにNAでも EJ18E
 は吸気システムが全く異なり、「46021AC080」である。

<BH/BEレガシィの純正吸気ダクト(Aタイプ)>

NAで2種、ターボで1種類が設定されている。正式名称は 「ダクト、エアインテーク」 である。2000ccSOHC車のダクトは、レゾネーターへの接続口がフェンダー側ではなく車両後方であるため、BG/BDへの流用は不可。なお、マイチェン後のBタイプ車両については、調査中。

■Aタイプ('98/06〜)の2000ccSOHC・NA(EJ201)
 ダクトの部番は「46012AE020」であるが、
 上記理由によりBG/BGレガシィには、移植は適さない。

■Aタイプ('98/06〜)の2000cc&2500ccDOHC・NA(EJ204,EJ254)
 ダクトの部番は「46012AE070」である。

■Aタイプ('98/06〜)のターボ(EJ206,EJ208)
 ダクトの部番は「46012AE060」である。

 

適用事例;

<適用事例(その1)>  詳細はこちら → 調布市のKAZの適用例

私(KAZ)の場合、BGレガシィターボ(後期型Bタイプ)にBEレガシィのターボ用ダクトを移植。接続口はそのままフィット。つまり、BG/BDの後期型ターボ車には、BH/BEのターボ用ダクトが移植できることになる(ただし、加工は必須)。

<適用事例(その2)>  詳細はこちら → みやさん の適用例

ボンネットとの干渉を避ける手法として、みやさんの適用例のように、ダクト左側(車両で言うと右側)の ”フェンダー内のレゾネーターと接続する部分”を短くカットする(=ダクトを車両右側にオフセットさせる)場合には、接続部の口径違いは細かく気にしなくても良いかも知れませんが、まぁ、せっかく径がフィットするダクトがあるなら、それをベースに改修した方が良いでしょうね。

<適用事例(その3)>  詳細はこちら → GOUさん の適用例

GOUさんのBDレガシィターボ(前期型Aタイプ)には、BHの250T用のダクトが移植されています。BG/BDの前期型は、NA・ターボを問わず、ダクトは共通であったから、BG/BDの前期型車両(TS、TS−R含む)にはBH/BEのDOHC・NA用のダクトがフィットすることになります(ただし、加工は必要)。

 
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