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陶芸作品の紹介


私の陶芸作品はギリシャ、ヨーロッパ風(?)の水差しが主な作品です。ただ、何風というのを意図しながら創っている訳ではありませんし、他の作品の影響を受けた記憶もありません。ただ、私の美しいと思う形を創っているだけです。

和風の自然没入的な作品や、電動ろくろによる点対称を持つ陶芸作品はほとんど作りません。明確な造形の意志のもとに、手びねりで、女性的な柔らかな曲線を持つ作品を創ります。

非点対称の作品だけが持つ、美しさのバランスというものに妙に心惹かれるのです。点対称の作品よりも、さらなる創造の可能性がそこにはあります。

作品は細身で、多分に装飾的にすることが好きです。倒れやすく壊れやすいので実用品としての価値はあまりありません。

私は、それがただ美しくあればよい、と考えています。



作品名 花鳥


朝日現代クラフト展 (1991) 応募作品 (選外でした。念のため)




作品名 [未定]



陶器はその儚さ(はかなさ)ゆえに人々に愛されます。
そして、その形に創った人の想いが込められているから人々に愛されます。
無限の可能性の中で、その形はその人にしか創り得なかった形なのです。

無形のものから、美しさという価値が人の手から生み出されるのです。
その人が創り出す形とは、その人の憬れ(あこがれ)そのものです。

私の作品が、どこかしらいのちを持つものに似てくるのは、そのせいかも知れません。




4点の陶芸作品



 

この作品は陶芸作品ではありません。
高校生の時に写真集を模写して描いた水彩画です。

モデルは「三彩貼花龍耳瓶」(東京国立博物館 蔵)という有名な作品です。

均整のとれたプロポーションと色彩の華麗さがあいまって端正な美しさと力強さを感じさせます。

私の大好きな作品です。



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