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■2007年05月27日

 キャンプは朝10時に解散。その帰りに立川で降りて、弟&その息子と合流し、ルミネで昼飯のあと伊勢丹のおもちゃ売り場で子供たちを遊ばせる。
 オリオン書房ノルテ店にも一瞬立ち寄って売り場を視察。カリスマ書店員のひとに挨拶して、メッタ3の手書きPOPを渡そうと思ったら、カバンに入れるのを忘れていたことに気づくお粗末。


 帰り道、九段下で妻子と別れて、小川町の東京古書会館。はるか昔にネットから予約してあった7階のトークショー「幻影城の時代」(ゲスト:権田萬治 聞き手:本多正一)と、地下室のトークショーその1「新本格の20年−編集者・宇山秀雄の仕事」(綾辻行人、有栖川有栖、東雅夫)の2本立て。
 当然のことながらどちらも関係者多数。マイクが回ってきそうな時間になるといつの間にか姿を消している竹本健治とか。「幻影城の時代」は怪の会の同窓会状態だった模様。よしだまさし氏とか、横井司氏とか。彩古さんや新保さんも来てました。
 宇山パネルはのっけから綾辻さんが涙にむせんで言葉に詰まり、ツカミはOK。「人前で泣いたのは麻雀名人戦で優勝したとき以来です」とか言ってたけどほんとにそうか。一瞬前までギャグ言ってたのに急に感極まって言葉に詰まるところにリアリティがありますね。「ほんまにねえ、年をとると涙もろくなるんですわ」と有栖川さんがすかさずフォロー。いや、フォローになってないかも(笑)。
 最後は関係者にマイクがまわり、平野優佳さん@双葉社がいきなり飛ばす(笑)。わたしはSF編集者・宇山秀雄を称える係。あとは講談社の堀山和子、太田克史、唐木厚の各氏とか、京極さんとか、浅暮さんとか。全体に、トークイベントというより、「宇山さんを偲ぶ会」の雰囲気でした。

 終わったあとは古書会館8階で開かれた打ち上げに参加。最上階にルーフバルコニー付きのこんなおしゃれなスペースがあったとは……。
 東雅夫氏から、『てのひら怪談』の田辺青蛙氏を紹介される。田辺市在住。読んでなくてすみません。読みます。小説と関係ない勤務先の話を根掘り葉掘り。
 京極さんから、小説すばるで再始動する南極探検隊シリーズの予定を聞かされる。女子高生だった「宍道湖鮫」の大盛望ちゃんは28歳。大学卒業後、毒舌の書評家になってるらしい。本とか読んでたっけ? ちなみに、そのころ水玉螢之丞画伯が描いてくれた大盛望肖像がこれ。たしか小説すばるでは古屋兎丸にもイラストを描かれているはず。しかし、あれからもう10年か……。作中の椎塚さんは部長じゃなくて編集長になってるそうです。南極がどうなってるかは見てのお楽しみ。
 って、「こち亀」小説本に入っている「ぬらりひょんの褌」にも南極先生が出てきて中禅寺とからんでるらしい。読まなきゃ。
 南極シリーズは、小説すばるにあと2本書いて、書き下ろしを加えて単行本化するとか、そんなような話だったと思った。

 関係ないけど企画の合間に三省堂神田本店に行ったら、売上ランキングで先週1位だったメッタ3は今週もまだ10位でした。カリスマ書店のひとと立ち話。本店はワールドコン合わせで8月にSF系のイベントを連日開催予定とか。ブックファースト渋谷店のSF客を一気に奪う作戦?


■2007年05月26日おじさんマン@秋川渓谷キャンプ

 トヨザキ書評講座恒例のキャンプに混ぜてもらって秋川渓谷。立川から30分ぐらいなのに、東京の反対の端のうちからだと大旅行。

 今回は珍しく好天に恵まれ、たいへんに快適。トキオはヘビューデューティーな巨大ウォーターガンを借りて走りまわってました。

 トヨザキ社長は、Mr.インクレディブル変身セットで夜は華麗に変身……したはずが、トキオには「おじさんマン!」と呼ばれることに(笑)。しかしこのセットはむしろ杉江松恋にぜひ着せたい。


■2007年05月20日〜25日

 赤川次郎インタビュー起こし、新人賞2賞の原稿読み、北方謙三『水滸伝 十』の文庫解説、北海道新聞の書評……とひたすら仕事。

 ミステリチャンネル「MYSTERYブックナビ」は、吉野仁さんがご本人の希望で降板するため、今回が最後の収録。来月からの後任は、「闘うベストテン」でもおなじみの関口苑生氏。
 というわけで、見学にやってきた関口さんも交え、収録終了後は吉野さんのご苦労さま会。「ベストブックス」時代から数えると8年。長いお付き合いでした。といっても、香山さんと豊崎さんはその前からやってて、番組自体は今年で満10年。年末には10年間のベストテン企画も予定されているらしい。
 担当部長だった川田武氏も先月で退社、ミステリチャンネルのスタッフの中で、番組スタート当初から残っている人はだれもいないので、いまや社員まで含めても、香山、豊崎ペアがいちばんの古株。
 という話はともかく、吉野さん、お疲れさまでした。

■2007年05月19日星新一の秘密

 日本推理作家協会の事務局で、土曜サロンという懇親会が毎月開かれてるんですが、今月のゲストは、最相葉月さん。大橋博之氏の司会で、お題は『星新一 一〇〇一話を作った人』だというので、SF組が大挙やってきて事務局は大混雑。すぐ近くの席で、2時間半びっしり取材裏話を伺いました。疑問だったところもほぼ解決。いやしかし、話を聞くだにたいへんな仕事だなあ。

 終了後、最相さんが自転車にうちまたがって颯爽と去っていったあとは、表参道近くの喫茶店で懇談。SF組テーブルに集まった人々はそのまま高田馬場に流れてMIYAMA。珍しくやってきた日下三蔵の出版芸術社ひみつ企画の話とか。それとかぶらない企画を考えたい。

■2007年05月18日 宮部みゆき×山本弘

 第一ホテル東京で、徳間書店から創刊されるPR誌用の、宮部みゆき×山本弘対談の司会仕事。といってもものすごい勢いで二人の話が盛り上がったので、私はただ見ているだけ。誌面に使えない特撮話が30分つづいたところでストップをかける係でした(笑)。


■2007年05月17日 謎の依頼状

 某誌(非文芸系)から謎の依頼状がFAXで届く。 特集趣旨の説明が長々と書いてあったあと、
●ご協力いただきたい内容
本特集の肝のひとつ、「話題の本」におきまして、日経新聞書評ご担当の編集委員の方、数名にご協力いただき、***のテーマについて、座談会形式で議論していただきたく考えております。
なお、座談会には書評家も数人加えさせていただく所存です。
 無視していたら追加でさらに返事催促faxが来たので、「てっきり間違いfaxかと……」みたいな嫌味を返したら、「依頼ファクスは大森さん宛のもので間違いございません。」とのご返事(笑)。 他に誰が出るのかとたずねてみると、
出席者はまだ未確定ですが、
以下の方々を予定しております。
座談会は4人〜5人で構成いたします。

1.****氏(****大学教授、文芸評論家)=日程さえ合えばOK=
2.****氏(***新聞編集委員)=参加決定=
3.大型書店のカリスマ書店員=参加決定=
4.香山リカ氏(朝日新聞書評委員)=出席依頼中=
という、これまた面白いお返事が。 香山さんが出るならひさしぶりにお目にかかりたいと思いますが、参加が決まってる「大型書店のカリスマ書店員」ってどなたですか、と重ねて質問したところ、
懸案の香山さんですが、彼女の出演はボツになりました。
また書店員さんは未定ですが、都内の大型書店のカリスマ店員を予定しています。

(決まったら、ご連絡差し上げます)
との返信。この一節があまりにもツボにハマり、失礼ながら、ひとしきり笑い転げてました。要するに、「書評家」も「書店員」も「編集委員」も、必要なのは肩書きだけだと。ここまではっきりしてると清々しい。「名刺で仕事をする」というのはこういうことかと。ま、ビジネス系の雑誌としては常識的な対応なんでしょうが。“都内の大型書店のカリスマ店員”が誰になるのか楽しみ。


■2007年05月16日 名古屋日帰り出張

 10時に起きて、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ」出演のため名古屋へ。シティボーイズが名古屋で公演中なので、ゴールデンラジオも名古屋・東海ラジオのスタジオから放送なのである。電話出演か録音にしてくれれば楽なのに。とぼやきつつ、ついでに名古屋の書店回り。
 三省堂書店高島屋店に行ったら、あらゆるコーナーに森見登美彦の本が置いてあり、そのすべての箇所にいちいち手書きPOPが立ってて驚いた。ここは森見登美彦書店ですか? 文芸書担当の人に取材したら、
「名古屋では森見さんの本がよく売れるんですよ。うちだけじゃなくてテルミナ店でも売れてますし」と言ってたけどほんとかよ。
 しかし一番驚いたのは、三省堂の文芸書売り場で東京の知り合い(SF方面)にばったり会ったこと。なんでこんなところに……と思ったら、今夜のシティボーイズ名古屋公演を見に来たんだそうで。今日はみんな大竹まことのために東京から名古屋に来てるのか。

 とネタを仕込んでから、名駅前のジュンク堂名古屋店。文芸書、とくに海外文学系がずいぶん充実していて、池袋本店の品揃えとくらべても遜色がないくらいだなあと思いながら見てたら、文芸書担当のNさんいわく、「本を入れたのはわたしですが、選んだのは田口なんです」とのこと。開店時は田口久美子さんの陣頭指揮があったらしい。その田口さんはこないだ「カンブリア宮殿」に出演、村上龍にさえ恐れられてましたが、おかげで『書店繁盛記』がまた売れているそうです。

 ジュンク堂前からタクシーに乗って東海ラジオ。打ち合わせ30分、出演10分で終了。ぶらぶらPARCOまで歩き、『文学賞メッタ斬り! 2007年版 受賞作はありません編』が山積みされているリブロを見学。もう一回ジュンク堂に寄ってPOPを書き、新幹線に乗ってすばやく東京に戻る。

 夜は笹塚・本の雑誌社で匿名座談会。こんなネタで座談会やって大丈夫なのか。銀林みのる『鉄塔武蔵野線』の再刊(ソフトバンクSB文庫から出る予定だとか)応援キャンペーンの一環らしいんだけど、ぜんぜん応援になってない気が(笑)。


■2007年05月15日 山周賞と納豆巻き

 幻冬舎《ポンツーン》の仕事で赤川次郎インタビュー@ANAインターコンチネンタルホテル。赤川さんとまともに話をするのはほとんど初めてですが、『ぼくの推理小説作法』収録エッセイが下敷きということもあって、インタビュー自体は非常にスムースに進み、1時間で終了。

 近くで一仕事してから新潮社に電話すると、山本周五郎賞は森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(角川書店)と恩田陸『中庭の出来事』(新潮社)の2作受賞とのこと(三島由紀夫賞は佐藤友哉『1000の小説とバックベアード』(新潮社))。
 昨日に続いてホテルオークラに駆けつけ、恩田さんの受賞会見を見物。モリミーのほうは、仕事を終えて京都駅までもどってきて、ホテル・グランヴィアのロビーから電話インタビューだったんですが、場内は爆笑の嵐。なにがどう爆笑だったかは説明が非常にむずかしい。ひと言でいえば人徳でしょうか。

 二次会は六本木ホテル・アイビスのカラオケレストラン、lovenet。小説すばるチームとタクシーに乗って、二次会前に腹ごしらえと、となりのおつな寿司に入り、盛り合わせの握りを7人ぐらいで狂ったように食いまくる。一段落してふと気づくと、目の前に山盛りの納豆巻きが。こんなに大量の納豆巻きを見たのは生まれて初めてというくらい。しかも私は生まれてこのかた納豆を食ったことがない。もちろん納豆巻きも食ってない。どうして私の目の前にこんなものを並べますか? 不愉快なのでとっとと食べて下さい。と、注文した女性編集者たちにお願いし、事情を縷々説明したところ、
「え? 今まで一度も食べたことがないんですか? こんなにおいしいのに」
「納豆巻きなら大丈夫ですよ。海苔で巻いてあるからニオイもしないし、ごはんで包んであるから」
「生まれて初めて納豆を食べるとしたら今夜しかないでしょう! 恩田さんが山本周五郎賞を受賞した記念すべき日ですから」
「そうですよ!」
 たしかに今日食べれば忘れないよな。と迂闊に手を伸ばした私が悪かった。すっかり騙されました。こ、こんなものを喜んで食う人間がいるとは……。
 というわけで、この先一生、納豆巻きを見るたびに恩田陸を思い出し、恩田陸の本を読むたびに納豆のにおいを思い出すでしょう。やれやれ。


■2007年05月14日 日本推理作家協会賞発表の夜

 15:00からロッキング・オンで北上次郎と〈SIGHT〉書評対談。ブックファースト渋谷店に寄ってから帰ろうと思ったら、日本推理作家協会賞の受賞決定の報。結果は以下のとおり。

・長編および連作短編集部門:桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」(東京創元社)
・短編部門:該当作品なし
・評論その他の部門:小鷹信光「私のハードボイルド」(早川書房)巽昌章「論理の蜘蛛の巣の中で」(講談社)

 桜庭さんと小鷹さんにお祝いを申し述べるべく、あわてて第一ホテル東京の記者発表へ(巽昌章氏は京都在住なのでメッセージのみ)。

 桜庭さんは足もとがおぼつかないというか、なんだかふわふわしてる感じで、ときどき意識が飛んでました(笑)。
 その桜庭さんのとなりにすわった小鷹さんは、「お孫さん(と言われる)のような方といっしょに並んでいますが……」とか言ってましたがいくらなんでもそれは言い過ぎ。そりゃま、お嬢さんよりは年下ですが、娘婿とは同年配ですよ! ていうか小鷹さんのお孫さんはまだ2歳にもなってないじゃん(笑)。デジカメで撮った小鷹さんの受賞挨拶はmixi動画に上げてあるので、見られる人で見たい人はどうぞ。
「私はこれまでに三度協会賞の候補になっておりまして」というのは、第24回『パパイラスの舟』、第34回『ハードボイルド以前』、第39回『アメリカ語を愛した男たち』のこと。三回以上落選した人が何人いるかは調べてませんが、けっこういるんじゃないかな。
 しかし記者会見がいちばん白熱したのは、村上春樹訳『ロング・グッドバイ』とハメット派/チャンドラー派に関する質問。
 小鷹さんいわく、「村上春樹訳で読んでいる人はミステリの読者じゃないですから、どのみちたいした問題じゃないです」
 さらに、チャンドラーの話はむしろこちらに……と大沢理事長にマイクを回す。ここからハードボイルド論争が勃発すると面白かったんですが、大沢理事長はコメントを固辞、事なきを(?)得ました。

 発表会後は山田正紀のお供で推協ご一行が貸し切ったドレス。山田さんは菅浩江に呼ばれたらしいけど、席が離れていたので菅ちゃんとはひとこともしゃべらないまま、「話し相手がいなくてさびしいから帰る……」と帰っていきました。
「そういうときは山田さんも、ひとりでぽつんと立って、この脱け殻を見よ!って叫ばないと」
「脱け殻だからねえ」
 などなど(最相葉月『星新一』ネタです)。  ドレスでも桜庭さんはずっと顔がにやけっぱなしでした。


■2007年05月13日 筒井康隆インタビュー


 今週は出稼ぎウィーク。第一弾は新潮社yomyomの仕事で神宮前の筒井邸を訪問。
 日曜日とあって観光客でごった返す原宿ラフォーレ前で編集者と待ち合わせ、徒歩で筒井邸。別宅とはいえ、こんな観光地ど真ん中に表札を出しているとは。邸内は由緒正しい田舎づくりの旅館風というか、とても都心にあるとは思えない。文豪の邸宅。

 書斎の本棚を見たら背表紙が白い本しか並んでなくて、みすず書房コーナーかと思ったら、ジャンルがばらばら。資料本を集めたら白い本が多かったので、ついでに神戸のご自宅から背表紙が白い本ばかりを抜いてきてここに集めたらしい。見た目のインパクトは絶大です。


■2007年05月11日 大監督の初期作品上映会

 USC映画学部修士課程在学中の堺三保が一時帰国。
 授業で撮ったM.Sakai監督作品3本の上映会が添野邸で開催されました。というか、mixi留学日記を楽しむための参考上映? マットがあんなにいい男だったとは……。処女作にはすべてがあるとなどともうしますが、作品については他の人が書くでしょう。とりあえず巨匠の幻の初期作品を大監督とともに見る機会に恵まれたことを喜びたい。来年の監督作品と再来年の監督作品を見るのが楽しみです。
 また、過去のSFC卒業生たちの名作群も同時上映sされ、観客の間ではUSCの名声が飛躍的に高まることに……。

 上映会終了後は高田馬場・鳥良で30余名を集めて大宴会。


■2007年05月09日 本日配本&本日オンエア

 東京から一歩も出ないまま黄金週間もつつがなく終了、本日5月9日(水曜)は、『文学賞メッタ斬り! 2007年版 受賞作はありません編』の配本日(取次搬入日)です。早売りの書店では本日中に並んでいるかも。都内の書店は明日の木曜あたりから並びはじめるはず。
 発売日に合わせて一応、特設ページをつくりましたが大して新しい情報がなくてすみません。
 文學界新人賞受賞作、円城塔「オブ・ザ・ベースボール」と谷崎由依「舞い落ちる村」が掲載された《文學界》6月号も発売中。

 あと、文化放送のラジオ昼ワイド新番組、「大竹まことゴールデンラジオ」も月曜から放送が始まりました。聞いてるとなんだか妙に緊張してくるんですが、オレの出番は本日、水曜日の15:07頃。「大竹紳士交遊録」の枠です。トヨザキ社長やウェイン町山のためにふだんはTBSストリーム聴いてる人も、3時過ぎたら文化放送ってことでひとつ。今日はメッタ3の話をする予定――だったのに、のっけから大竹さんに違う話を振られて大変。あんなにガンガン突っ込まれるとは……。
>  最初は火曜日でお願いしますと言われ、毎週、山本モナさんと会うことになるのかとドキドキしてたら、あとから水曜日に変更になったので、サブパーソナリティは水谷加奈さん。ベテランの局アナなので安心です。講談社文庫のエッセイ集『ON AIR』を読んで予習中。
 毎週水曜日は浜松町に通うことになるので、ブックストア談・浜松町店のみなさん、よろしくお願いします――と思ったら、2週目(5月16日)はいきなり名古屋出しだそうで、名古屋東海ラジオからの生放送のため名古屋まで行くことに。メッタ3の営業でもしてくるか。
 なお、あとで知ったんですが、この「大竹紳士交遊録」もpodcastingで配信中。iTunesユーザーの人もどうぞ。


■2007年05月04日 紺メッタ見本到着

 連休の谷間にもかかわらず出社しているPARCO出版・柳原氏より、紺メッタこと『文学賞メッタ斬り! 2007年版 受賞作はありません編』の見本がどさっと届く(5/10発売。amazon | 7&Y))。

 まだネット上にはどこにも書影が上がってないので自宅でスキャンしてみました。
 →表4まで入れたカバー | 帯なし・背入りバージョン | 帯付き表1小サイズ版
(カバー装画:天明屋尚、カバーデザイン:鈴木成一デザイン室)

 リターンズから100ページ減のスリムな304ページ。造本は変わってないので、前と比べるとずいぶん薄くなった気が。その分、お値段もぐっとお安くなって、税込1,260円。 連休明けの10日ぐらいから店頭に並ぶはずなんで、ひとつご贔屓に。今回、再録記事は1本だけで、全体の1割弱。9割以上は語り下ろし/書き下ろしです。目次はこんな感じ。

ROUND1 [メッタ斬り!トークショー]中原昌也、大いに怒る――第135回芥川賞、事故の顛末――
ROUND2 メッタ斬り!が指南! 07年版・公募新人賞の傾向と対策
ROUND3 まいどおなじみ、選評、選考委員メッタ斬り!
ROUND4 津本先生、さようなら――直木賞と津本陽――
ROUND5 どう変わったの? 最新版文学賞事情
ROUND6 受賞作はありません――第136回芥川・直木賞考察――
ROUND7 決定! 第二回「文学賞メッタ斬り!」大賞

 巻頭の中原トークは、原稿とゲラでもう5回ぐらい読んでるのに、どれどれと読みはじめたら思わず笑ってしまった。

 大森の「はじめに」から内容を紹介した部分を引用すると、
……今回のコンセプトははっきりしてて、“たくさん溜まると大変だから一年分をまとめる”。要は、『このミステリーがすごい!』の文学賞バージョン。これ一冊読めば、この一年の文学賞受賞作と周辺事情がわかりますよ、と。十二月にムック形式で出せば、「2007年版この文学賞がすごい!」とか「受賞作が読みたい!2007」とか「2007文学賞受賞作ベスト10」とか、そんなタイトルがついても不思議はないぐらいで、あわよくば毎年出そうという野望さえあるらしい。
 前巻『リターンズ』が芥川賞・直木賞特集に近い内容だったので、今回は、公募新人賞とそれ以外の文学賞とに分け、主要各賞について最新受賞作と最近の傾向を分析しました。本書単独で読んでもだいたいのことはわかるはずですが、基本的にはこの三年間の変化を追った差分ファイル的な性格なので、各賞の成立事情や歴史については、一冊目の『文学賞メッタ斬り!』をご参照ください。
 巻頭トークショーのゲストは、芥川賞落選直後(当時)の中原昌也氏。例によって、中原は最初から最後までクライマックスです。また今回は、毎度おなじみの「選評メッタ斬り!」に加えて、津本陽氏の直木賞選考委員退任を見送る特別惜別企画「津本先生、さようなら」で、過去の津本選評すべてを鑑賞。巻末には、一年間の文学賞受賞作からベスト十作を選びチャンピオンを決める、「文学賞メッタ斬り!」大賞の第二回もあります。(後略)

■2007年05月03日 奇想コレクション原画展

 栃木に行く妻子を東京駅のMAXなすの二階席まで送り届けたあと、丸善の丸の内本店3階で開催中の松尾たいこ〈奇想コレクション〉原画展を鑑賞。 『不思議のひと触れ』の原画はカバーと全然色味が違ってて驚いた。各作品に松尾さんのコメントつき。制作過程の一端が窺えて面白い。個人的ベストはやっぱり『輝く断片』。2位は『どんがらがん』かな。6日まで開催。

 丸善で買い物のあとは、三村美衣推奨のつるとんたん@東京ビルTOKIAで牛すじカレーうどん。汁(ルー)をつい飲みすぎて超満腹。次は海老クリームうどんにトライしたい。


■2007年05月02日 慎太郎特攻映画の題名

 infoseekのアクセス調査でこの一週間の検索語ランキング(どんな言葉で検索してこのページに飛んできた人が多かったかという順位)を見てたら、似たような題名の検索を下の方に多数発見(頭の数字がランキング)。

26 俺は君のためにこそ死んでいく 2 0.4%
39 ぼくはきみのため死ににいく 2 0.4%
71 ぼくはきみのために死ににいく 1 0.2%
91 俺は、きみのためにそこに 1 0.2%
145 ぼくは、君のためにこそ死ににいく 1 0.2%
154 ぼくは君のために死んでいく 1 0.2%
190 俺は、きみのためにこそ 1 0.2%
200 僕は君のためにこそ死ににいく 1 0.2%
220 俺は君のためにこそ 岸惠子 1 0.2%

 さて、このうち正解はどれでしょう(笑)。
 題名を覚えられないのがオレだけじゃないと知って心強い。

 関係ないけど、以下はこの一週間の検索語ランキングから、謎めいた検索語の例。

56 著者五月攻
57 よんさま、眼鏡市場
64 ダイエット、ハリウッド、米軍
69 日本のクイズ高知県かんたん
94 ネタ系オリジナル台本
100 昔の日本の気候に合わせた家のつくり
108 トリックアート画嬢
109 目のでかい女性誌
140 会長はメイド様
148 岡田君の画嬢
153 銀河堂画地点
164 あの子のスカートに顔入れたい
170 全裸の男の子の絵
182 ゲゲゲの鬼太郎に出てきた妖怪紹介
196 なぜ水の中でいきができないのか
203 めちゃくちゃ怖い恐怖の館
207 てるてる坊主(ホラーアニメ)
224 ワレメが見える日本映画



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