第7回 水道技術国際シンポジウム 7th International Symposium
- 日時 平成12年11月24日(水)−26日(金)
- 場所 横浜8市
今回はほぼフルタイム参加してきました。
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第7回水道技術国際シンポジウム
ここで掲載するのは特に印象にに残った部分のみ。要綱集が非常に充実しているのと内容が非常に高価値なものに絞られているので,ぜひ入手すべし。 |
【参考】
第7回水道技術国際シンポジウム
以下,特に印象にのこったステートメントのみ。
●中国長春市
- 中国にはSecondary Water Supplyというシステムがある。これは,水圧が高くないので,各地域,各建物でポンプステーションを作って地域のために圧力をかけて水を供給するシステム。(地域レベルの専用水道のようなものか)水をためるタンクなどのメンテが甘いので水質面で問題を生じている。
●埼玉県(大久保浄水場PFI)
- 契約単価は変動費分を含む。これは泥の発生量によって動く分である。
- 県には十分建設費を調達する能力があったので,まず2/3の予算を使った上で,残りを民間調達にした。これはPFIのスキームに近いものにして民間の工夫を引き出すため。
●神奈川県(寒川浄水場PFI)
- Step-in-Rightの規定についての解説。
- 事業目的の明確化が重要。特に新しい手法を導入する際,手法の導入そのものを目的化してしまいがちである。しかし,手法の検討の前に公共事業としての役割を明確にしておかないと,事業の軸がぶれて迷走してしまう。発注者もこの事業目的を明確に発信する必要がある。
- 金融機関の役割。資金計画の段階から金融機関のチェックが入る。安定的な事業運営につながるので,発注者にとってもプラスになる。
- モニタリングの重要性。民間事業者の自由な意思決定の下で運営されるといえども,公共側には業務の実施状況を監視する責任がある。体制が整っていなければならない。モニタリングのための体制確立,教育システムの確立が肝。
- コスト削減が実現できた要因として考えられる要因とは...事業体側で考えていた同規模の施設でなくさらに小規模のものが導入されたこと,建設と設計と維持管理がトータルになっているので,運営のことを考えた建設が可能,設計が可能なので,相乗効果でコストダウンが図れたこと,の2点が中心と考える。
- 国庫補助金は入っていない。事業体としての採択用件の問題が検討の主。
●横浜市(ビジョン)
- ウズベキスタンの水道事業では長期的なビジョンがなく,対症療法的,泥縄的な運営であった。そういう状態では抜本改善はできないだろう。
- 更新改良などがこれから出てくるという話だが,その前に人を減らしたのは将来の更新にかける人員や技術の不足を招かないか。>個々の職員の技術力のレベルアップで対応する方針。
●札幌市
- PIの発展的利用:PIとその他の指標の組み合わせで検討した事例を紹介。
●水道協会
- 水道サービスというのは料金だけではないはずで,適正な料金をとっていないところはPIで見ると事業ががたがただったりすることもある。
- 現在71事業体が算出されたPIについて分析した。各種PIが連携していることに注意。
●東京都(研修センター)
- 運営にかかっているコストは?>初期投資36億円+ランニングコスト毎年7億円で職員4700人の研修を行っている。ただし技術開発費用も入っている。
●特別セッション 水安全計画
水安全計画を水道行政において取り入れていこうという方向で議論中。ただし,国で規制するのは議論の余地。海外ではそのような例も。
【備考】
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