作成者 | BON |
更新日 | 2004/09/26 |
水道水質基準項目とその基準値等,各種の基準値に関する情報。水質基準の考え方や経緯などの概要をここで整理します。
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水質基準とは 水道水質基準の概要とその経緯 |
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水道水質基準(平成15年度改訂版) 水質基準に関してとりまとめました。 |
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水道水質基準(平成4年度改訂版) 水質基準に関してとりまとめました。 |
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水道水質の現状 水道水質の現状に関する情報を収集,掲載。 |
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有害化学物質の詳細情報 化学物質の毒性情報を集めたサイトを紹介。 |
【参考】
1)水道水質基準の定義
規制手法にはゴール,クライテリア,ガイドライン,スタンダード,の4つの段階があります。
水道水質基準はこのうち「スタンダード」に相当します。
2)外国の水質基準
とりあえず手持ちのサイトのアドレスを掲載しました。日本語の資料で良いのがあったら探してみたいとは思ってますが...
(1)WHO飲料水質ガイドライン
安全性に関する飲料水の基準は,基本的に,「人が,70年間,毎日,2Lの水を飲みつづけた時,100万人に一人が致死するレベル」を,過去の知見や動物実験などから推計して設定されています。ただし,基準の種類によっては,10万人に一人がガンを発する,などとなっているものもあるようです。(この辺は間違ってるかもしれません。要確認。)
(財)水道技術研究センターからのホットニュースによりますと,2004年9月21日に「第3版飲料水水質ガイドライン」の最終案が提示されたそうです。平成15年度版の水道水質基準は,HACCP等,この案の考え方を取り入れたものとのことです。
あまり詳しくは知りませんが,日本第1次のガイドラインができたのはつい十数年前ということのようです。それ以前から水道事業が発達している国にとっては,独自の道を歩むか,WHOとのすり合わせを行うか,選択を迫られている,ってことなんでしょうか。
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第3版ガイドラインの本文,ガイドラインパンフレット @【WHO】(英語) WHOのページのうち,関連資料の掲載場所へリンク。JWRC情報より。 |
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水に関連する各種環境基準類@【(財)九州環境管理協会】 各種環境関連の基準類を一挙紹介!幅広いのが特徴。 |
(2)米国の水質基準について
米国の水質基準の考え方は,ゴールやクライテリアレベルのものを国レベル(EPAの勧告)でものすごいたくさんの項目について言及し規定したうえで,個別のスタンダードは州や水道の規模によって適切なものを議論して決める,という方法です。疫学的データを収集するために,ボランティアによる人体実験をやることもあるそうです。
このあたり,日本の水質基準のように,スタンダードを国が中心となって決め,規模や水道のレベルを問わずすべてに適用する考え方とは根本的に違います。
正直いって,アメリカの水質基準について一言で説明するのは,私ではちょっと無理です(英語の問題が大きいですが(_ _)ゞ)。州ごとに別々の基準を設定したり,水道の規模によって適用範囲が変わったり,指定の浄水方法を導入した場合に水質のチェックを免除したり,といろいろです。また,ヒ素のクライテリアの設定では,EPAが決めた基準が厳しすぎるとして水道界やその他の団体が争って提訴するなど,およそ日本では想起しにくいようなことも頻繁に発生しています。
(3)EU基準
とりあえずメモだけ。EU基準については数年内(だったっけ)に統合される方向で現在すり合わせの移行期間中のだそうで,様々な会社が事業機会をねらっていろいろ動いているのだとか。
【参考】