MS Watch

Last update 1999/02/14

 ここには過去の「MS Watch」が集めてあります。

 これより古い分については、こちらへ

 これより新しい分については、こちらへ


1999/02/12

マイクロソフトの言論弾圧とやりすぎの事例に、「MSKKによるNT対UNIXの比較の大笑い」と「オラクル対マイクロソフト」を追加しました。

1999/02/08

 いずれも先週のASAHIネットのjouwa/salonから。

捏造ビデオで墓穴のMS

標題: 捏造ビデオで墓穴のMS
---
 司法省対MSの裁判。MSのJames Allchin副社長が持ち出したビデオテープで
大いに盛り上がりました。このビデオ、捏造の可能性が大だったからです。ま
ずは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/02/trial.html
MS幹部証人が認めざるを得なかった19のポイント
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/03/trial.html
MS提示のビデオに矛盾。司法省側の弁護士が法廷で徹底追及
をどうぞ。
 司法省が大いに得点したかと思ったら、ところが、これに対して、MSに有利
な話が出てきます。それが、
http://www.hotwired.co.jp/news/news/business/story/1963.html
マイクロソフト社が偽証疑惑を一蹴
です。でも、このHotWiredの記事は大誤報です。偽証疑惑を一蹴どころか、証拠
捏造が行なわれたことが明らかになったからです。
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/04/trial.html
司法省がさらに5つのMSビデオの問題点を指摘
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/05/trial.html
「最初のビデオは“イラスト”」と認めたMicrosoft
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/04/score47.html
スコアカード:ビデオでエラー
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/04/score.html
スコアカード:続・ビデオでエラー

 上記のうち、「司法省がさらに5つのMSビデオの問題点を指摘」の最後にあ
る、「Feltenバージョンではないマシンなら,IEのウィンドウの最上部には“
Windows 98”というタイトルが表示されているはずだ」の「Feltenバージョン
でないマシンなら」は、「Feltenバージョンのマシンなら」の間違いです。原
文は、
A Feltenized machine should have had the title "Windows 98" at the top
 of the browser window.
です。
 ここでBoies弁護士が指摘したのは、Felten氏のソフトでIEを無効にしたら、
Windowsが非常に遅くなるというMSの主張は、捏造だということです。
 動作が非常に遅くなっていたのは、「IEが無効にされたWindowsではない(そ
れはタイトルがWindows 98ではないことからわかる)。IEが有効なWindowsであ
る(それはタイトルがInternet Explorerになっていることからわかる)」とい
うことです。つまり、IEが有効であるにも関わらず、非常に遅い動作をしてい
る。これはMSがわざと遅く動作するように細工をし、それをIEが無効になった
Windowsと称してビデオを作った、つまり証拠の捏造を企てた可能性を指摘し
ているのです。それを補強するため、Felten氏のソフトでIEが無効になった
Windowsは、すばやく表示したと念を押しています。MSの主張によれば非常に
動作が遅くなるはずなのにね。
 そしてMSは、ついに「最初のビデオは“イラスト”」にあるように、事実上、
最初のビデオが捏造であることを認めました。そして司法省の担当者立ち会い
のもとで再び撮影されたビデオでは、IEが有効なWindowsとFelten氏のプログ
ラムでIEが無効になったWindowsには、性能差がなかったのです。これもMSが
認めました。都合のいい結果が出なかった副社長Allchinは、2回目のビデオ
撮影が行なわれた法律事務所の回線状態が悪いとなじっているそうです(爆笑)。

 もうMSは、オウム顔負けだね。オウムの連中も、自分らが毒ガスを作ってい
るのを隠蔽するため、米軍から毒ガス攻撃を受けている、検査機の数値でかく
かくしかじかなどと、ビデオを作って、マスコミに流していました。しかし、
MSはずっと上を行きますね。法廷で証拠として提出するものまで、捏造するわ
けですからね。
 裁判官から、「このビデオの信憑性は疑わしい」といわれ、MSの弁護団が裁
判官から叱責される始末。
 MSは、これで社会的な信用を完全になくしたでしょう。

Win2000は問題山積

標題: Win2000は問題山積
---
 何年も繰り延べになりながら、まだ今年出るかどうかもわからないといわれ
ているWin2000(NT 5.0)は、既存アプリとの互換性が低く、NTのソフトのたっ
た6割しか動かず、サーバはダウンするなど、現状では全然だめのようです。
詳しくは、
http://www.zdnet.com/pcweek/stories/news/0,4153,1013844,00.html
をどうぞ。
 MS自身が、Visual StudioやBackOfficeのWin2000への移植に苦労する有様。
 もちろん、MSの公式見解は、すべて順調、問題なしです。こうやって何年に
もわたって、NT 5.0の開発が順調でスケジュール通りだったのです(笑)。

 日本語訳が出ていました。「いまだアプリ互換度60%のWin2000ベータ」をどうぞ。

1999/02/05

成毛インタビューの続きの続き

 1999/01/31で紹介した、日経コンピュータの成毛インタビューの続き。

 ソニーはほんとにExchangeを使っているんでしょうかという質問があったりして。実は、Exchangeをいろいろな事業所に入れたけれど、内部はいまだにフリーでインターネット標準のsendmailも多いそうです。つまり、「Exchangeは導入されたけれどまだ大して使われてない」のが真相のようです。Exhangeなんて、そんな無駄な金を使ってるから、赤字に転落しちゃうんだよ(笑)。こう見えてもおれはソニーの株主だからね(嘘)。株主総会に乗り込んで質問しようかな。Exchange導入を決め、会社に損害を与えた馬鹿は誰かって。^^; もうとっくに論談同友会がリサーチ済みだったりしてね(爆笑)。

1999/02/03

 いずれもASAHIネットのjouwa/salonから。

Win9xは継続

標題: Win9xは継続
---
 Win95/98のラインは消えて、NTに統合されると何年も公言してきたMSですが、
技術力がないので、大方の予想通り破綻しそうです。詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/02/b_0201_01.html
Win98後継OS,NTカーネル採用は見送り?
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/02/win98.html
揺れるMSのデスクトップOS計画。Win9xカーネル継続も検討?

 企業向けにNTを売り込んでも敷居が高くてイマイチですが、ましてや一般消
費者向けは、NTだと敷居が高すぎますからね。
 Win95/98のカーネルは、もう1回か2回は継続せざるを得ないとすると、あ
と5年はWin95/98のカーネルが使われるでしょうね。
 ゴドーを待ちながら状態のWin2000とともに、MSの凋落を暗示するできごと
ですね。

MSの粉飾決算

標題: MSの粉飾決算
---
 神雷さんからのメール。ありがとうございます。遅くなってすみません。ど
んどん、メールのキューがたまるばかりで、処理し切れませんのでご勘弁を。
---
で、本題ですが、これまたabcnewsで見つけた記事です。
http://abcnews.go.com/sections/business/DailyNews/msbooks990121.html
どうやらM$は自分の裏金で自社株を買い上げて、決算時の収益を多く
見せているようです。もちろんこれは違法です。で、SECなる組織が
調査するのではと噂されています。またまたイメージダウン必須ですね。
(下がるほどイメージがあるかどうかは別問題ですが)
http://abcnews.go.com/sections/tech/NextFiles/nextfiles990125.html
これを発見したCharles Pancerzewskiは元M$の社員で、これを発見、注意
したために首になったと裁判を起こしていました。で、「和解」で一応解
決したらしいですが、ニュースになってからでは少し遅かったですね、M$。
SECとは日本では「証券取引等監視委員会」に相当するみたいです。

話変わりますが、IEにまたまたバグが発見されましたね。今回は
4つだけでしたが。しかし素晴らしいバグです。
http://www.news.com/News/Item/0,4,31627,00.html
一つはHTTP1.0サポートに致命的な欠陥があるという点。この時点で
ブラウザ失格でしょう。
さらに本当にバグ?と思えるようなバグもあります。
なんと削除したURLを特殊な隠しフォルダに保存するらしいです!
いったい何のために??
M$のサイトにいく度にこれがアクセス+解析されていたりして。
そして違法系に行っていたらそれを記憶しておいて、裁判起こしたときに
それを持ち出すとか??
では〜。これからも頑張ってくださいね。
神雷

追伸:これ教授から聞いた話なんで本当かどうか解らないのですが、
こんな噂があります。クラックされたM$の商品が入っているマシンで
M$のサイトに行くと、「あなたはM$の製品を違法に使っています」みたい
な文章が出るらしいです。おそらくIEだけの現象だと思いますが、
本当だったらうれしくないですね。
---

 MSが粉飾決算で株価を釣り上げているという話は、Jessy BerstのBerst 
Alartに以前載っていました。調べたら、
http://www.zdnet.com/anchordesk/story/story_2975.html
New Allegations Batter Microsoft
にありました。1999/01/11の記事です。なぜか、ZDNet Japanでは翻訳してい
ません。
 MSは給料が安く長時間労働であるのは、よく知られたことです。それでも志
気が維持できているのは、ストックオプションによって株価が右肩上がりに上
がれば、社員が大金を手にできるからです。そのためにも、こういう粉飾決算
が必要だったのかもしれません。
 しかし、ぼくですらMS株を買おうかというご時世(爆笑)だから、そろそろ売
り時でしょう。株価が右肩上がりの経営モデルは、日本のバブルと同じですか
ら、はじけると奈落の底にたたき落とされる可能性大ですね。社員も続々抜け
ていくだろうし。

Win2000問題は厄介

標題: Win2000問題は厄介
---
http://www.zdnet.co.jp/news/9902/01/foley.html
“Win2000年問題”は厄介だ
 2000年問題より、いつまでも出ないWin2000に乗り換えるほうがずっと厄介
じゃないかというお話。
 DLLを用意しろなんて、また他人任せかよ。OSの互換性がないもんだから、
アプリ作った連中にやらせようという腹だよね。
 MSも成毛も、いまWin95/98からNTに移行しておけば、アプリの再インストー
ルが要らないなんていうけど、こういう記事を読むと、そんなのやっぱ嘘っぽ
いと思うのが自然でしょう。

サーバ統合

 性能が悪いために、何台ものサーバを使わなければならず、結局、導入コストも予想より高くなり、運用コストも予想を超えて高くなってしまうWindows NT。そこでこれらのNTを高性能のUNIXやAS/400やメインフレームにリプレースする動きが活発になってきました。直接MSネタではないと思ったので、本日の「乳の詫び状」に書きました。

1999/02/02

 いずれもASAHIネットのjouwa/salonから。

IEの分離資料

標題: IEの分離資料
---
 IEを分離できるという例の資料、やはり大きな扱いになってますね。しかも、
裁判所がこれを提出するようにMSに命じました。
http://www.zdnet.co.jp/news/9901/29/trial.html
「MS裁判の鍵を握る? スプレッドシート提出の命令」

 これまでMSはIEとWindowsは分離不可能の1つの製品だから抱き合わせでは
ないと主張してきましたが、これでその主張が根底から崩れ、もろに独禁法違
反になりますね。

またMSに仮命令

標題: またMSに仮命令
---
 電子グリーティングカードのBlue Mountain Artsという会社が、MSが同様の
サービスを始めてから、MSのメールソフトOutlookのフィルタリング機能が、
Blue Mountain Artsのグリーティングカードをゴミ箱行きにするようになった
と訴えていた裁判で、MSはBlue Moutain Artsのグリーティングカードを妨害
してはならないという仮命令を受けました。
 詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9901/29/blue.html
「電子グリーティングカードの振り分けめぐる訴訟でMSに仮命令」
をどうぞ。

Gatesの証言ビデオ全公開へ

標題: Gatesの証言ビデオ全公開へ
---
 司法省との裁判で小出しに使われている、ゲイツの証言ビデオを全部公開せ
よという命令が出ました。詳しくは、
http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?990129.ecgatesdepo.htm
「Appeals court opens Gates deposition to public」
をどうぞ。
 これ、宣誓証言のビデオなのに、ゲイツが、無礼な態度をとったり、知らぬ
存ぜぬを繰り返してまともに答えようとしなかったり、非常にMSのイメージを
悪くしたビデオなんですよね。だから、MSは公開をやめるよう主張していたの
ですが、国民の知る権利の前に、そんな主張も吹き飛ばされました。
 20時間に及ぶゲイツのビデオを全部観ようと思うのは、よほどの好事家だけ
かもしれませんが。^^;
1999/01/31

学校を食い物にするMSKK

 小野さんからのメール。ありがとうございました。紹介が遅くなってすみません。

        MSの小中学校向け販売ガイドラインは笑える
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
さて、MSKKの検索サイトから「導入担当者様用」で検
索をかけると、かなり笑える内容がヒットします。

検索サイト
http://www.asia.microsoft.com/Search/WorldWide/japan/
default.asp

ヒットした物の中で「小学校向けネットワークプラン」と
言うのがあるのですが、かなり涙を誘う内容です。問題点
7なる物の解決策としてMSが示した解答が「どーせすぐ
陳腐化するので最新のを買いなさいね」と言う下りがある
のですが、これが更に下のほうの文書への伏線で、各マシ
ンのスペックの「校内クライアント」のマシンスペックが
「Pentium II 333MHz/128MB(RAM)/5〜10GB(HDD)」と、こ
れまた省庁の予算消化のために書かれたのではないかと思
うくらい素晴らしいスペックになっています。で、よくよ
くマシンスペックの上のあたりを読み直すとOSはNT4
0WSが指定してあるし、なにより驚くのは、おすすめア
プリケーションに「Microsoft Visual Studio 97」が入っ
ている!!!小学生にMFCを教える為の教材まで用意し
ているのでしょうか? (^_^;小さい頃から自社の製品を刷
り込むマクドナルド商法ですね。さすがM$。

と、ここまで読んで、さらにほかのページを見てみました。
製品別比較
http://www.asia.microsoft.com/japan/education/techinfo/
application/comparison/main.htm
Microsoft Windows NT Workstation 4.0/Microsoft Windows
 98 導入担当者様用)
http://www.asia.microsoft.com/japan/education/techinfo/
application/comparison/98_int.htm

上記のようなリンクをたどって、
  Reviewer's Guide Microsoft Windows NT Workstation 
4.0 Microsoft Windows 98
  クライアントオペレーティングシステム評価ガイド

なるページを見てみました。WinNT40WSとWin
98を比較したページで、これまた結構胸が熱くなる内容
なのですが、その中でも結論のあたりはかなり心に訴える
内容になっています。「授業中に、WordとExcel
を一緒に使った場合、Win98だとOSごと死んじゃう
ので、やっぱNTだよねー。」だそうです。何と心温まる
内容でしょうか。よくそんな不安定なOS&アプリを平気
で売ってるよなー。

とは言え、M$の「ほーら、何でも簡単に出来るよぉ」と
言ったイメージは、殆どコンピューターに触ったことの無
い人たちにはまだ結構あるのではないでしょうか?そうい
った状況であるという前提で、この様な売り方に対抗でき
る勢力は現状では殆ど目に付かないのが現状です。残念な
限りです。

とりあえず、MS一色の環境を構築してしまって、その余
りの質の悪さにコンピューターそのものに夢をなくしたり、
嫌悪感を持つ子供が量産されないことを祈るばかりです。

 予算のぶんどり合戦のため、学校に入れるものなどは、なるべく高いもので見積もりするのはどこでも常套手段ですが、「Microsoft Visual Studio 97」まで、どさくさまぎれで突っ込もうとしているのなら、相当ひどいね。

 ところで、メールをもらったときは検索できたのに、いま、上で述べてあるMSKKの検索ページに行っても検索語を入れることすらできません。以前もこういうことがあって、検索語が入れられるようになったと思ったら、日本語でまともな検索ができない。そんなことの繰り返しで、使いものになりませんでした。On The Move #50参照。

 今回、検索語は入れられないけれど、試しに検索ボタンを押してみたら、「選択されたカテゴリ内で、検索語 _ SQZO が見つかりました。 該当するレコードはありません」という、恥ずかしいメッセージが出ます。

成毛インタビューの続き

1999/01/29で紹介した、日経コンピュータの成毛インタビュー。早川さんのコメントで、以下の部分を追加します。というのは、成毛がソニーがExchangeを採用したと自慢げに行っていることに対して、ソニーファン?からソニーもかわいそうにという意見があるからです。

>メールの基本はHTML!、エクソチェンジだ、馬鹿野郎

 ちょうどさっき、会社のフォーラムでちょろっとノーツとエクソの話が
出てました。
 ソニーも可哀想に・・・。
 一時の気の迷いをアチコチでマーケティングの材料にされて。
 ノーツの管理もどうかと思いますが、エクソのお守りをするぐらいなら
 豆腐の角で、頭強く打って死にます(笑)

 Exchangeは、ほんといい話を聞かない。データがごっそりなくなった、性能が悪い、モバイルじゃ使えない、原因不明のトラブルでいつも管理者が走り回っているなどという話ばかり。

 インターネットのメールを使いたいはずなのに、どうしてNotesのメールやExchangeとか導入しちゃうんでしょうね。NotesメールやExchangeは閉鎖的な独自仕様でやってきたわけで、あとから懸命にインターネット仕様に対応をしたけれど、両者の仕様が違うから相互変換は完全にはできないんだよね。だから、Exchangeなんかでインターネットにメール出すと、へんなメールになってみんなに迷惑がかかり、Exchangeを導入した企業が文句を言われたり、非難を浴びてイメージが悪くなったりしたわけだ。

 全世界のインターネットのメールは、sendmailで動いているんだから、オープンソースのsendmailを入れればいいだけのことだと思うし、設定や運用がわからないなら、業者にサポート料を払えばいいだけのこと。商用ソフトがほしいのなら、sendmailの商用版やNetscapeやSunのメールサーバだってあるわけだし、インターネットメールのインフラとしてExchangeやNotesのメールをなんか入れる企業って、頭おかしいとしか思えないけどね。単なる無知なのか。

1999/01/29

Windowsの返金請求運動勃発(その5)

 最近のASAHIネットのjouwa/salonから。標題が(その3)になってますが、これはjouwa/salonでの連番です。^^;

===
標題: Windows返金請求運動(その3)
---
 Windowsの返金請求。日本語訳を載せているサイトがあります。
http://www.nettaxi.com/citizens/go21/winrefund/
です。
「返金を受けることよりも2月15日に一斉にマイクロソフトに嫌がらせをする
というのがポイント」
というのは、間違っていると思うけど。嫌がらせというより、Windows以外に
もOSがあって、Windowsの使用を拒否できることを知らせるのが目的でしょう。

 なお、いろんなマシンでやっぱり、電源ソケットに破ると契約に同意したこ
とになるシールを貼ってあるなどと、いろいろとやってあるみたいですね。
 でも、最初に返金を受けた人の東芝のマシンだってそうなってたんじゃない
かなあ。東芝は最初Windowsだけの返品は不可能でマシンごと返品しろといっ
てたわけですから。まさか、日本人は馬鹿でおとなしいからとなめてて、日本
人向けにだけ特別仕様でそんな対策が入っているのかな。^^;
 感じからすると、まず、店でWindowsを返品できるかどうか確認。買ったら
電源ソケットのシールなんかはがずに、店員の目の前でソッコーでメーカに電
話して、同意しないので返金してほしいと要求する。確認が取れたら、店員に
証人になってもらう感じで、電源を入れて他のOSのブートフロッピーでブート
して、いきなりハードディスクを消去する。こういう感じなんですかね。

===
標題: 返金不可の返金制度
---
 HotWiredが、Windowsの返金制度についてだいぶ突っ込んだ記事を書いてい
ます。結局、どこも返金に応じるつもりはないという話。
 オーストラリアの東芝は、独禁法でもめている最中に火種を増やしたくなく
て、返金に応じただけという見方もあります。
 でも、ラルフネーダー氏のところには、これに対する苦情が増えているよう
ですから、集団訴訟になるかもしれませんね。詳しくは、
http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/1909.html
返金不可のWindows返金制度(上)
http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/1919.html
返金不可のWindows返金制度(中)
http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/1926.html
返金不可のWindows返金制度(下)
をどうぞ。

 この問題、司法省との裁判にも影響しそうだし、集団訴訟になると大問題になっていきますね。

NetWareからNTへの移行

標題: NetWareからNTへの移行
---
 NetWareからNTへの移行は、NetWar 4からNetWare 5への移行の、3倍のコス
トがかかるだろうから賢明ではないという調査報告が出たそうです。詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9901/28/giga.html
NetWareからNTへの移行は「賢明ではない」?
をどうぞ。
「少なくともWindows 2000の出荷までは,NetWareを使い続けるよう」
「2000年問題が解決し,少なくとも最初のWindows 2000用サービスパックがリ
リースされるまでは,Microsoftの新しいNOS(ネットワークOS)にはアップグ
レードしないことだ」
「性能,信頼性,管理機能においても,明らかにNetWareがNTよりも優れてい
る」
「現時点でNetWareサーバは,数週間から数カ月間,一度もクラッシュするこ
となく稼動できる。だがNT 4.0 Serverでは,毎日リブートしなければならな
いと多くの企業が報告している」
など、NetWareを知っているMSのマーケティングに毒されてない人には、けっ
こう常識的な意見ではあります。
 それから、記事では、実際は一部なのに、全面的にNetWareからNTに乗り換
えたかのように、MSが企業名を出して問題になったことなど、相変わらず
の同社のやり口にも言及しています。
 W2K(Windows 2000は長いのでこう略記します)に備えていますぐNT 4に乗り
換えろというのがMSのメッセージですが、そういえば、MSKKの成毛社長も「日
経コンピュータ」1999年1月18日号で、同じことを言ってましたね。MS本社の
腹話術人形ですね。
 このインタビュー、早川さんが#3876で突っ込んだように、読むとおかしい
ですね。
>>早めに(95/98などから)NTに移行しないと、Window$2000が出たときに
>アプリケーションを再インストールしなけりゃならんぞ、馬鹿野郎
>
> おいおい、そうならんように作れよ(^^;
> だいたい今移行したって、おなじことだろうに。
> 例によってアップグレードはうまく動作しないだろうし(笑)
(中略)
>>MSのコンサルはIBMとはひと味違うぜ、馬鹿野郎
> メインフレームや、不要なUNIXを押しつけるようなことは無い?
> 自社に無いだけじゃん。かわりに導入コストだけが安いNTを押しつけるんかい。
(中略)
> 言ってることも、TCOなんて口にすると話がまずい方向へ行っちゃうから、
> 唯一のメリットである初期コスト(NTのCALは安くないような…)だけで、
> 信頼性などについても全く言及してないし。

 W2Kは、NT4よりさらに資源を要求し、たぶん最低、Pentium 300MHzクラスで
メモリは128MB、通常なら400MHzクラスでメモリは192MBくらいないと、さくさ
くは動かないんじゃないかと予想してますけど、いまNT4に乗り換えても、ま
たハードの再投資が必要になるのはほぼ明らかですよね。
 いま、Win95/98で動いているマシンから、NT4に乗り換えるのにも金と時間
と労力がかかるのに、なんで、2回もハードもソフトも多額の金と時間と労力
を払って更新する必要があるんでしょうかね。結局、金を何度も吸い上げたい
といってるだけですね。
 それにいまはY2K(2000年問題)でどうなるかって話で、企業としてみれば、
OSのバージョンアップなんかに付き合ってられないですよね。
 こういう成毛ちゃんの話は、非常識なものですが、
http://www.zdnet.co.jp/news/9901/26/win2000.html
[出荷を阻む問題さらに増える? Windows 2000]
にもあるように、W2Kの出荷が今年の最後か来年以降になりそうなので、アメ
リカ企業のIT部門はW2K用の予算を計上しないことになって、MSも事前売り込
みに必死なんでしょうね。
 ますます嘘で固めたマーケティング資料をばらまく可能性がありますから、
ご注意を。

1999/01/26

Windowsの返金請求運動勃発(その4)

 西嶋さんによると、「わーごめんなさい。「電源コネクタにシールを貼ってる」のは富士通ではないです」だそうです。^^; 濡れ衣を着せられた富士通の方に、お詫びして訂正します。

 買うときに店員に一声、「これ、Windowsの金が戻ってくるパソコンですか?」って訊くといいのかな。そのうち、「Windows返金可能パソコン」とか張り紙されて売られるパソコンが出ないかな。

 返金されるかどうかは別として、T-Zoneあたりやらないですかね。東芝Dynabook Linuxモデルとか、ソニーVAIO Linuxモデル、IBM ThinkPad Linuxモデル。ThinkPadならT-Zoneはやるかな。3月の在庫整理に向けて、Linuxモデルを出せば売れるんじゃないか。Windowsとデュアルブートにしてやれば、ユーザも安心だろうし。Linuxをプリインストールしたデュアルブートのノートパソコンがほしい人って、アンケート取ったら、50人中100人がほしいといったという調査結果がありますからね(爆笑)。

 VAIOとLinuxといえば「Linux Japan」1999年3月号にはC1にLinuxを載せた記事がありました。書いていたのは、Windowsの返金に関する議論をするためのML、win-refundを開設したOliverさんです。なんと高校生なんだよね。若いとパワー違うよね。ちなみに、昨日の「乳の詫び状」で書いたけど、加入するには win-refund-ctl@dsty.ac.jp宛てにsubscribe Firstname Lastnameだそうです。

1999/01/25

Windowsの返金請求運動勃発(その3)

 ASAHIネットのjouwa/salonから、西嶋によると、

敵(?)もさるもので、デスクトップPCですが、電源のコネクタ部分にべったりと
シールが貼ってあって、はがす前に契約に同意しろと書いてあるのがありま
した。(はがさないと使えないので、まるごと同意するか、まるごと不同意にし
てPCごと返品するか、どっちかしかないような)

だそうです。ぼくのコメント、

 ああ、なるほど、そういうことやってるんですか。
 じゃ、Windows以外のOSを入れたい人は、富士通のマシンは買っちゃいけな
いということですね。
 デスクトップPCなら、普通は大手メーカー製なんか買わずに、Windowsなん
か入ってないショップブランドPCを買うか、自分で組み立てるだろうから、い
いのかもね。ま、でも、アメリカではDELL, IBM, COMPAQもLinuxプリインスト
ールマシンを出すようになる時代ですから、そのうち、日本の大手もLinuxプ
リインストールを開始するでしょうけれど。

1999/01/24

裁かれる闇

 「マイクロソフト帝国 裁かれる闇」の感想、こっちには転載してなかったですね。ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 「マイクロソフト帝国 裁かれる闇」
---
 アメリカで、Microsoftの悪行を暴露した本として昨年話題に話題になった、
「The Microsoft File」ですが、この翻訳が年末に、ウェンディ・ゴールドマ
ン・ローム著、倉骨彰訳「マイクロソフト帝国 裁かれる闇」(草思社)上下2
巻として出ていました。
 正月休みに読もうと思ったのに果たせず、ようやく読み始めた段階です。
 コラムニストCooperなどは、この本がフィクション的だというのであまり評
価していませんでしたが、ぼくは、いま上巻の半ばまでを読んでいるのですが、
そんなに悪いとは思えない。書き方のスタイルの問題で、事実関係のウラ取り
はそれなりに行なわれているように感じますけれどね。Cooperはこういう迫真
の記述は、ふさわしくないと思っているのでしょう。
 Microsoftのヤクザそっくりの商売のやり方について、いろいろと出てきま
す。ドイツのステファニー・レイチェルの話など、ゲイツの女性関係がわかる
部分もあります。FTCや司法省との駆け引きをはじめ、なかなか読ませる書き
っぷりです。
 Microsoftが好き嫌いに関わらず、Microsoftとビジネスをしようとする人は、
必読です。彼らの犯罪的といわれるビジネス慣習を熟知していないと、重要な
技術や情報は盗まれまくり、しゃぶるだけしゃぶられて尻の毛まで抜かれて捨
てられる羽目になります。
===
標題:Re:「マイクロソフト帝国 裁かれる闇」
---
 やっと読み終わりました。知っていることも載っていたけど、知らないこと
もいろいろ書いてあって、とても面白かったです。
 最後に膨大な取材ノートも載っていて、Cooperの評価は間違っているとぼく
は考えます。
 最近は新聞広告も出しているようで、一人でも多くの人が、本書を読んで、
MS(マイクロソフト)やMSKK(日本法人)のヤクザまがいのビジネスに気づいてほ
しいものです。
 訳者あとがきで、本書を単なる内幕暴露本ではなく「驚くべき示唆に富んだ
現代マーケティングの実践的教科書とも呼んでいいのかもしれない」と訳者の
倉骨彰が書いているが、馬鹿じゃなかろうか。ヤクザが人を脅してだましてシ
ャブ漬けにする。その内幕を書いたら、「現代マーケティングの実践的教科書」
になるのか。犯罪の実践的教科書になるだけじゃないか。もっとも、マーケテ
ィングとは犯罪であるというのなら、まだ話はわかるし、電通にしろどこにし
ろ、マーケティングの連中=犯罪者(よく言っても詐欺師)というのは、おれの
認識でもあるのだが。

 他にも、ジェイズム・ウオレス著、武舎広幸、武舎るみ訳「暴走する帝国」
(翔泳社)をはじめいくつかあるので、MSの犯罪性を知りたい人は、本書ととも
に読んでみてください。
 ついでに、拙著「改訂新版 電脳曼陀羅」(ビレッジセンター)(http://www.
villagecenter.co.jp/book/com/den_mandara_kai.html)もよろしく。
 日本語Windows 3.1がひどいとぼくが雑誌で書いたら、MSKKの社長成毛が出
版社に圧力をかけて、言論弾圧をした事件の経緯が詳しく載っています。

 ひねったところでは、外崎 則夫・梅津 信幸 著「マイクロソフト・シンドローム」(オーエス出版社)もあります。

 そういえば、この本の紹介記事として、「Mac People」(アスキー)1999年1月号に編集部の海老原昭というのが変なことを書いていたそうな。

 「世の中にはいろいろな意見があるもので・・・」
 業界ネタ本としては面白い部分もあるが、批判というよりは
単なるゴシップネタ。そもそも「マイクロソフト=悪」という
大前提が問題だ。また、ゲイツ氏とマイクロソフト(株)の成毛社長
に対しての個人攻撃は目にあまる。会長や社長にソフトのバグの
文句を言っても始まらないことを、筆者達が知らないとは思わないのだが・・。
批判は大いに結構だが、もう少し冷静にやってもらいたいものである。
「こういう見方もあるのだな」程度に読んで楽しもう。

 とまあ、こんな内容だったそうで、これを教えてくれた山ノ内さんの感想は、

ソフトのバグの問題は
会長や社長に言っても、それでも、なお
なおらないのですね・・。
悲しいな。

「もう少し冷静に・・」
ボクは、十分に冷静な内容だと思って読んでいたのですが・・。

で、おれもそう思うよ。会長の古川に言っても、そして古川は直すと公言したにもかかわらず、OutlookなどのMSのメール製品は直らず、インターネットに迷惑をかけ続け、シェア獲得に必死だったから、それに対してMSKKから一言の謝罪もなかったのは事実なんですよね。そういう会社なんです、連中は。とにかく数字が全て。犯罪を犯そうが人が迷惑しようがお構いなしです。

 ついでに、この紹介記事のパロディを書きました。

標題: こんなのはどう?
---
(略)
 パソコン雑誌は、業界広告雑誌としては面白い部分もあるが、
記事というよりは単なる宣伝のチラシネタ。
 そもそも「マイクロソフト=金づる」という大前提が問題だ。
また、マイクロソフトに対しての遠慮や自粛は目にあまる。会長
や社長を批判するどころか、ソフトのバグを指摘することすら自
粛するのだ。
 チョウチンは大いに結構だが、もう少し冷静にやってもらい
たいものである。
 「所詮パソコン雑誌は洗脳広告雑誌だな」程度に読んで楽しもう。

 ほんとこの海老原昭みたいな編集者がいるから、日本のパソコン雑誌は腐っているといわれるんですよね。

Windowsの返金請求運動勃発(その2)

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Windows返金請求運動(その2)
---
 Windowsの返金請求運動の続報です。詳しくは、
http://cnet.sphere.ne.jp/News/1999/Item/990122-1.html
「非使用Windowsの返金を要求」
http://www.zdnet.co.jp/news/9901/22/refund.html
「続報:Windows返金請求運動の波紋」
をどうぞ。

 ところで、こんなメールが来ています。
---
富士通のサポートセンターに電話しました。結果は「出来ない」
ということです。以下にやり取りの概略を書きます。

----- やり取り記述開始 -----
私「私は FMV DESKPOWER を購入したものですけど。」

F「ありがとうございます。」

私「プリインストールされた Windows 95 を未使用のまま、他社の
OS をインストールしたのですが、この場合、プリインストールされた
Windows 95 の代金の返金請求はできるのですか?」

F「購入代金の中にプリインストールされた OS の代金がすでに
含まれておりますので、返金要求には応じられません。」

私「と言うことは、プリインストールされてないモデルを
購入するという選択肢があるのですか?」

F「企業ユーザー向けには OS 無しの物も用意してございますが、
個人向けのものはすべてプリインストールされておりまして、
OS 無しでのご購入はできません。」

私「つまり、初めから Windows を使わないと決めている
個人ユーザーは、プリインストールされた使うことの全くない
Windows の値段を余分に払うしか無いということですね?」

F「そういうことになります。」

私「分かりました。どうもありがとうございました。」
----- やり取り記述終了 -----

こういった場合、もっと突っ込んでみたら代金が返って来る
可能性があるのでしょうか?使用許諾契約書には
「未使用の製品についての代金の返還手続きに関しては PC 製造者
に速やかにご連絡下さい。」となっていて、出来るはずなのですが。

因に私は OS/2 ユーザーです。
----
 ライセンス契約に同意せず、「未使用の製品についての代金の返還手続きに
関しては」と明記してある以上、代金の返還請求はできるし、富士通は返金し
ないといけません。これは東芝の場合と同じです。

 露崎さんによると、
---
東芝は最初ごねていたものの、結局払い戻しに応じたとのことです。
ポイントは三つ:
1. ライセンス契約書を確認し、「同意できない場合は直ちに未使用のまま
返却すること。このとき代金は払い戻す」といった記述があるか確認する。
2. PCを購入したら直ちにFDでbootし、Windowsのパーティションを削除する。
一度でもWindowsをたちあげると契約書に同意したとみなされる。
3. 直ちにメーカーに連絡し、契約に同意できないので返却する旨を伝える。

ということのようです。
日本の契約書では「同意できない場合は返却すること」とは書かれてあっても
「払い戻す」と書かれていなかったりしますが(ひどい話)、
それでもみんなでMSの製品を未使用のまま返却すれば、メーカーの立場も
変わってくるかもしれませんね。
---
ということですし、契約書の内容も東芝と同じようですから、富士通は最初
はごねても返金に応じるでしょうし、もし拒否したら富士通の契約違反が問わ
れますよね。電話に出た人間の単純ミスならいいですが、富士通が会社として
返金しないよう指示していれば、重大な問題になる可能性がありますからね。
富士通はすぐにこのユーザに謝罪して、返金に応じる交渉を開始すべきでしょ
うね。
 それから、この件に関して各社に問い合わせるときは、できる限りの記録は
取っておくことです。メールは保存し、やり取りは書面の提出を求めたり、電
話ならテープに録音、そうでなければ、日時や担当者名などもしっかりメモす
るなど記録しておくことが必要です。

 それにしても、返品は受け付けるけれど返金はしない契約なんて使っている
日本メーカーってどこでしょうか。
 日本と違って独禁法の運用が厳しい外資系や海外事業が好調な東芝は、返品
を受け付けるが返金しないなんて契約は、一発でアウトだろうから怖くて採用
できないでしょう。
 たとえば、Dellのマシンに添付されていた使用許諾契約書(日本語)には、次
の記述があったといいます。
「本契約書の条項に同意できない場合、PC製造者およびマイクロソフトは、お
客様にソフトウェア製品を許諾しかねます。そのような場合は、お客様はソフ
トウェア製品を使用あるいは複製できません。未使用の製品についての代金の
返還手続きに関してはPC製造者に速やかにご連絡ください」
 これも「代金の返還手続きに関して」と書いてある以上、請求可能ですね。
 ぼくのIBM ThinkPad 760Eに付いていたWindows 95のファーストステップガ
イドの最初のページには、これと同じ文面の契約書があります。だから、これ
も返金請求できますね。

 逆に、返品は受け付けても返金はしないという契約を採用している日本メー
カーがあるとしたら、日本は、独禁法も運用が緩いし、消費者も馬鹿だからと、
なめた契約になってるように思えます。
 仮にこういう契約書を使っているメーカーがあるなら、使いもしないものを
抱き合わせして丸ごと代金を請求しておきながら、使わない部分についても返
金を認めないわけですから、素人目ながら、この契約自体が独禁法違反の抱き
合わせ販売そのものに思えますね。
 だから、富士通が契約書に書いてある返金に応じないのなら、抱き合わせ販
売しておきながら、未使用部分に返金を認めないわけですから、契約違反であ
る以上に、独禁法違反になりそうですよね。ご丁寧にWindowsをプリインスト
ールしないモデルを用意してないから、別の選択肢もないわけですし、消費者
を逃げ場がないところに追い込んだ上で、返金に応じない悪質なやり口になっ
ちゃいますよね。
 ごねるようなら、日本の公取委に知らせたり、消費者生活センターの類に知
らせるべきですね。それよりアメリカの雑誌や司法省に日本ではこういうメー
カーもあるとして知らせるほうがいいのかも。

 MSは現在、これはパソコンメーカーの問題だから、うちは知らぬ存ぜぬとい
う態度です。
 返金運動を始めた人の中には、パソコンメーカーからではなく直接MSから返
金してもらうようにやっている人もいるようです。

 最後に、ウィンドウズ返金センター(Windows Refund Center)のURIがもう変
わってました。アクセスが集中して耐えられなかったのかも。
 新しいURIは、
<URL:http://www.linuxmall.com/refund/>
です。
 予想通りというか、LinuxMallの中にできてました(笑)。
1999/01/22

Windowsの返金請求運動勃発

 使わないのならWindowsの代金を返してもらえるのがわかって、返金請求運動が話題になっています。ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: Windowsの返金請求運動勃発
---
 Windowsをプリインストールしたマシンを買ったとき、Linuxなど他のOSを使
うならWindowsは不要です。Windowsを使わないなら、契約上、返金を請求でき
るというので、運動が盛り上がっています。
 数日前から、この件で、何通かメールをもらってます。Thanks > 吉岡さん、
露崎さん
 発端はオーストラリアのユーザが、東芝に対して請求してお金を返してもら
ったことだそうです。詳しくは、
http://www.netcraft.com.au/geoffrey/toshiba.html
をどうぞ。
 未使用である必要はありますが、Windowsパソコンを買ったら、ソッコーで
パソコンメーカーに返金を要求すればいいようです。
 みなさんも、自分のマシンの使用許諾契約書を読んでみてください。契約条
項に同意できない場合は、「未使用の製品についての代金の返還手続きに関し
てはPC製造者に速やかにご連絡ください」などという文面があるはずです。

 さらにこれが運動として盛り上がってきているようです。2月15日に世界規
模で?一斉に返金を要求しようという話になってきています。ついには、
Windows Refund Centerというサイトまでできてしまいました。すごいよね。
詳しくは、
http://www.thenoodle.com/refund/
をどうぞ。
 ZDNet Japanにも関連記事が出ましたね。
http://www.zdnet.co.jp/news/9901/21/refund.html
[Windowsの返金請求ができるライセンス契約の抜け道?]
をどうぞ。
 抜け道じゃないよ。使わない商品は返品して返金を請求できるのが当たり前
ですよね。
 まさかMSでもそこまで消費者に不利益になる契約にいまから変更できるとは
思わないけれど。もしやったら、大勢の消費者が参加する大規模な訴訟になり
そうですし。

1999/01/20

 MSやMSKKの嘘を並べる営業手法がわかる話が2つ。この2つは、暇をみて「やりすぎの事例」に入れます。司法省との裁判でも、司法省の追及をかわすために嘘の調査結果を捏造したとまで指摘されてますから、あきれるのを通り越して、米軍が毒ガスを撒いたなどといってたオウムと同じように思えますね。

 まあ、でも、業績はまたも絶好調だそうですから、友達もそうなんだけど、「MSは嫌いだけど株持ってるから株価だけ上がってくれたらいい」というのも、正しいですね。おれがMS株買ったら絶対暴落するだろうから、やっぱ、買うか(笑)。

 いずれもASAHIネットのjouwa/salonから。

MSKK資料にオラクル反論

 オラクルがマイクロソフトに反論してます。Thanks > 池田さん、菊澤さん。

標題: MSKK資料にオラクル反論
---
 MSKKが「データベース評価ガイド」と称する文書をばらまいているそうです。
これに書いてあるのが、例によって?、嘘っぱちだというので、日本オラクル
が反論しています。
 詳しくは、
http://www.oracle.co.jp/ntsol/o8/doc/vssql65.html
「Microsoft社の資料「データベース評価ガイド」についての見解」
をどうぞ。

 さっきアップロードしたと思ったら、朝一番でさっそく柳原さんからメール。ありがとうございます。

 さて、Oracleが反論文書を公開したというトピックを読みましたが、
MS側の文書へのリンクがなかったので参考までにURLを送る次第です。
UNIX評価文書と同様に情報の修正があちこちに見えます。

http://www.microsoft.com/japan/education/techinfo/application/
comparison/oracle_int.htm
http://www.microsoft.com/japan/education/techinfo/application/
comparison/oracle_sel.htm

MSKKによるNT対UNIXの比較の大笑い(その4)

 すでに「その4」になってしまったこのネタですが、まだあります。知らない人は、過去の分を読んでください。ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: MSKKの嘘を訂正する文書
---
 MSKKが出している「サーバーオペレーティングシステム評価ガイド」が、嘘
ばかりというのはすでに話題になってますが、疋田さんという方が訂正を書い
ています。詳しくは、
http://www.pp.iij4u.or.jp/~michiro/unix_int_fix.shtml
「UNIXとMicrosoft Windows NT Server 4.0の比較文書」
をどうぞ。

続Windows 2000は2000年以降

 ASAHIネットのjouwa/salonから。

標題: 続Win2000は2000年以降
---
 先に紹介した
http://www.zdnet.com/anchordesk/story/story_3000.html
[Delayed! Windows 2000 Slips Again]
の翻訳が出てますね。
http://www.zdnet.co.jp/news/9901/19/berst.html
[Windows 2000の遅れとLinux勢力の拡大]
です。
 原文では、MSが司法省との裁判で調査結果を捏造した話へのリンクもあった
んですが、そこまで手が回らなかったようです。

1999/01/19

Windows 2000は2000年以降

 ここ数日、Windows 2000はもはや今年中には出荷されず、来年2000年以降になるという報道が増えています。ここ数日にASAHIネットのjouwa/salonに書いたものから。

標題: Windows 2000は2000年2月
---
 Windows 2000(旧名 Windows NT 5.0)が出荷されるのは、2000年2月以降に
なりそうな気配だそうです。
 NT 5.0は、当初は1997年中だったと思うけど、遅れに遅れて、1998年中と言
い直し始めて、それでもダメなので1999年第2四半期と昨年中に言い始めて、
忘れ去られるといけないから話題作りのために、NT 5.0からWindows 2000とい
う名前に変えたりもしたんですが、ほんとに2000年にならないと登場しないよ
うです。
 そのため、機能を削ったバージョンを、NT 4.5あるいはNT 5.0(すでに捨て
た名前ですが)として1999年中に出して間をつなぐ可能性が出ているようです。
 詳しくは、
http://www.infoworld.com/cgi-bin/displayStory.pl?990115.whwin2000.htm
「Waiting for Windows 2000: Possible interim NT release may offset 
concerns」
をどうぞ。
 まあ、「ゴドーを待ちながら」になるんでしょうかね(爆笑)。
 Windows 2000のような使えないOSを待ち続けるのをやめて、Mercedが出ても
すぐ対応できるUNIXに移行し始めている企業は、やはりリスク管理ができてい
るといえるんじゃないでしょうかね。

===
標題: 今年前半には出ないWindows 2000
---
 もはやWindows 2000は今年前半に出ることはないそうです。詳しくは、
http://www.zdnet.co.jp/news/9901/16/b_0115_02.html
[Windows 2000のβ3,4月前の登場はなし]
をどうぞ。
 どうやら#3886に書いたことが現実になる可能性が高いですね。

===
標題: Win2000は2000年以降
---
 やはり、Windows 2000が1999年中に出ず、2000年にずれこむのは確定的なよ
うですね。
 詳しくは、
http://www.zdnet.com/anchordesk/story/story_3000.html
[Delayed! Windows 2000 Slips Again]
をどうぞ。
 この中で、click moreで示されているページも面白いです。先のコメントで
述べた、MSが司法省との裁判で調査結果を捏造した話なども出ています。
 一部は、翻訳されていました。
http://www.zdnet.co.jp/news/9901/18/win2000.html
「Win2000が先か2000年問題が先か」
をどうぞ。

 文中、#3886というのは最初のメッセージです。先のコメントで述べたというコメントは、まだ転載してないです。そのうち。


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