インターネット用語集(Glossary)

Last Update 1999/09/03


ARPANET(アーパネット)
Anonymous FTP(アノニマス・エフティーピー)
Archie(アーチー)
AUP(Acceptable Use Policy, エーユーピー)
BITNET(ビットネット)
BBS(Bulletin Board System, ビービーエス)
CIX(Commercial Internet eXchange, キックス)
CSNET(シーエスネット)
CSO(Computing Services Office, シーエスオー)
CU-SeeMe(シーユーシーミー)
DNS(Domain Name System, ディーエヌエス)
EUC(Extended Unix Code, イーユーシー)
FAQ(Frequently Asked Questions, エフエーキューまたはファック)
finger(フィンガー)
FQDN(Fully Qualified Domain Name、エフキューディーエヌ)
FTP(File Transfer Protocol, エフティーピー)
FYI(For Your Information, エフワイアイ)
GIF(Graphics Interchange Format, ジフまたはギフ)
Gopher(ゴーファー)
HTML(Hyper Text Markup Launguage, エイチティーエムエル)
HTTP(Hyper Text Transfer Protocol, エイチティーティーピー)
ホームページ(Home Page)
HyTelnet(ハイテルネット)
IAB(Internet Architecture Board, アイエービー)
IETF(Internet Engineering Task Force, アイイーティーエフ)
IP(Internet Protocol, アイピー)
IPアドレス
IRC(Internet Relay Chat, アイアールシー)
ISOC(Internet Society, アイソック)
ISP(Internet Service Provider, アイエスピー)
Java(ジャバまたはジャワ)
JPEG(Joint Photographic Exprer Group, ジェイペグ)
Jughead(ジョグヘッド)
JUNET(Japan UNIX/University Network, ジェイユーネットまたはジュネット)
KIS(Knowledge Information Service, キス)
Knowbot(ノウボット)
LAN(Local Area Network, ラン)
Listproc(リストプロック)
LISTSERV(リストサーブ)
majordomo(メージャードウモウ)
MBone(Multicast Backbone, エムボーン)
MIME(Multipurpose Internet Mail Extension, マイム)
MPEG(Motion Picture Expert Group, エムペグ)
Netfind(ネットファインド)
NetNews(ネットニュース)
NIC(Network Information Center、ニック)
NNTP(NetNews Transfer Protocol, エヌエヌティーピー)
NSFNET(ネヌエスエフネット)
NSP(Network Service Provider, エヌエスピー)
NSPIXP(Network Service Provider Infomation Xrossing Point, エヌエスピーアイエックスピー)
OS(Operating System, オーエス)
PEM(Privacy Enhanced Mail, ペム,ピーイーエム)
PGP(Pretty Good Privacy, ピージーピー)
POP(Post Office Protcol, ポップ)
PPP(Point to Point Protocol, ピーピーピー)
RealAudio(リアルオーディオ)
RFC(Request For Comments, アールエフシー)
RTFM(Read The Fantastic Manual, アールティーエフエム)
S-HTTP(Secure HTTP, エスエイチティーティーピー)
SLIP(Serial Line IP, スリップ)
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol, エスエムティーピー)
SSL(Secure Sockes Layer, エスエスエル)
TCP(Transmission Control Protocol, ティーシーピー)
Telnet(テルネット)
UDP(User Datagram Protocol, ユーディーピー)
UNIX(ユニックス)
URL(Uniform Resource Locators, ユーアールエル)
USENET(ユーズネット)
UUCP(UNIX-to-UNIX Copy Program, ユーユーシーピー)
uudecode(ユーユーデコード)
uuencode(ユーユーエンコード)
Veronica(ヴェロニカ)
VRML(Virtual Reality Modeling Language, ヴイアールエムエル)
VRML+(Virtual Reality Modeling Language Plus, ヴイアールエムエルプラス)
WAIS(Wide Area Information Servers, ウェイズ)
WHOIS(フーイズ)
WIDE(Widely Integrated Distributed Environment, ワイド)
WWW(World Wide Web、ワールドワイドウェブ)
X.500(エックスポイントごひゃく)
アーカイブ(archive)
アカウント(account)
アドレス(address)
インターネット学会
ゲートウェイ(gateway)
クライアント(client)
公開クライアント(Public Client)
サイト(site)
サーバ(server)
サービスプロバイダ
シェアウェア(Shareware)
シフトJIS(shift JIS, シフトジス)
ディレクトリサービス(directory services)
テキストファイル
電子メール(Electronic Mail)
匿名FTP(Anonymous FTP)
ドット表記(dot notation)
ドメイン名(Domain Name)
ニュースグループ(News Group)
ニュースリーダ(News Reader)
ネームサーバ(Name Server)
ハイパーテキスト(Hyper Text)
ハイパーリンク(Hyper Link)
バイナリファイル(binary file)
パスワード(Password)
バックボーン(Backbone)
フェイスマーク(Face Mark)
フリーウェア(Freeware)
フリーソフト(Free Software)
ブラウザ(Browser)
プロトコル(Protocol)
プロバイダ(Provider)
ヘルパーアプリケーション(Helper Applications)
ホストコンピュータ(Host Computer)
ポート番号(Port Number)
ミラーサイト(mirror site)
メーリングリスト(Mailing List)
メールアドレス(Mail Address)
メールボックス(Mail Box)
メールリーダ(Mail Reader)
ルータ(Router)

 インターネットの世界は専門用語、略語(アクロニム、頭字語)の嵐です。コンピュータの世界以上に通信の世界はもともと専門的な技術用語が氾濫する世界でした。それに加え、インターネットの持ついい意味のハッカー的雰囲気がさまざまな言葉を産み出し、流通させてしまいました。
 とてもすべては網羅できませんが、気づいた範囲でよく見かけるだろう言葉、略号について集めてみました。
 読み方も併記しましたが、正しい読み方である保証はありません。私の周囲で一般的な読み方であるにすぎません。しかし、読み方を人に訊ねるのが恥かしい人は参考になるかと思います。ただし、これが間違っている場合はかえって恥をかくかもしれません。そのときは、怒りのメールとともに、どう読むと教えられたのか、ぼくにも教えてください。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」と申します。恥かしがらずに聞いてしまいましょう。そしてぼくにも教えてください(こればっかり)。
 さらに勝手なお願いをするとするならば、こういう用語も入れたほういいという要望があれば教えてください。改訂するチャンスがあれば反映していきたいと思います。できれば解説まで書いて送ってもらえると助かるのですが(これは虫がよすぎるか)。

ARPANET(アーパネット)
 インターネットの母体となった実験的ネットワーク。
 これを使ってインターネットの技術的進展の基礎となった技術が作られました。
 なおARPAは、DARPA(Defense Advanced Research Projects Agency, 国防総省高等研究計画局)の前身の組織。

Anonymous FTP(アノニマス・エフティーピー)
 だれでもがFTPできるように、匿名による利用を認めたFTPの利用法です。このおかげで、世界中のFTPサイトからお望みのソフトやデータをコピーしてくることができます。略してアノンFTPともいいます。

Archie(アーチー)
 国内や世界の複数のFTPサーバから、どこに求めるファイルがあるかを探してくれるサービスです。アーキーとも呼ぶこともあるようです。
 Archieはarchive(アーカイブ、書庫のこと)から「v」を取ることで名付けられたそうです。こういう言葉遊びは、インターネットを育み、支えてきた、よきハッカー文化のひとつといえます。
 では、なぜ、Archieにしたがったのか。Paul Gilsterの本によると、Archieという名前は漫画の主人公やArchie Andrewsのラジオショウによって、アメリカ人にはなじみ深いものだそうです。
 Archieは、Archie Andrewsにちなんで名付けられたものではないそうですが、やはり、archiveとArchieはスペルがよく似ているし、どうせならなじみ深い名前にしようというので、「v」を取ったと思いたいものです。そういう遊び心がインターネットのよきハッカー文化にはあるからです。
 そして、FTPの検索ソフトの名前がArchieであることが、Gopherの検索ソフトがVeronicaと名付けられる重要な伏線になっているのです。Veronicaの項を参照してください。
AUP(Acceptable Use Policy, エーユーピー)
 そのネットワークを利用する場合の利用規定。許される利用方針。かくかくしかじかの使い方はいいけれど、ああだこうだはダメよという諸々の条件のこと。

BITNET(ビットネット)
 IBMの大型コンピュータの世界で発達した世界的なネットワーク。主に大学や研究所をネットワークしています。LISTSERVによるメーリングリストが豊富で、インターネットからも電子メールによって利用できます。

BBS(Bulletin Board System, ビービーエス)
 コンピュータと通信を利用した電子掲示板システム。我が国でいうパソコン通信は、このBBSのことも含んだ言葉として使われています。

CIX(Commercial Internet eXchange, キックス)
 インターネットの商用利用を推進するための組織。日本では、NSPIXPがこれに相当する存在でしょう。

CSNET(シーエスネット)
 主に大学や研究機関をつないだ教育機関向けのネットワーク。

CSO(Computing Services Office, シーエスオー)
 大学や組織ごとにある、そこの職員や学生を検索するためのシステム。欧米ではけっこうCSOサーバがあって、外部からも検索できることが多いのですが、日本ではあまりないような気がします。Computing Services Organizationの略ともいわれます。

CU-SeeMe(シーユーシーミー)
 インターネットとパソコンを使って、音声と画像をリアルタイムにやりとりして、テレビ電話、テレビ会議やテレビ中継ができるようにする技術。クライアントソフトはMacintosh版のほうが、よく使われているようです。MacintoshとWindowsのユーザ層の違いでしょうか。
 詳しくは、http://cu-seeme.cornell.edu/を参照。

DNS(Domain Name System, ディーエヌエス)
 インターネット上の組織やホストの識別を、IPアドレスではなく、人間にわかりやすいドメイン名でできるようにするシステム。

EUC(Extended Unix Code, イーユーシー)
 UNIXで使われる拡張された文字コード体系。あなたが技術者でないのなら、日本では漢字コードの一種で、UNIXで使われていると思っていれば十分です。

FAQ(Frequently Asked Questions, エフエーキューまたはファック)
 よくある質問とその回答を集めたもの。主にまだそのサービスに馴染みがない人、初心者向けに作られたQ&A集。これを読むと基本的な知識を得ることができます。さまざまな分野のFAQが作られ、FTPサイトにおかれたり、NetNewsメーリングリストで流通しています。
 日本では電気通信大学が提供してくれているFAQ集(http://www.uec.ac.jp/japanese/archive/)が有名です。
 ファックというと別の意味に取られそうなので、あんまりぼくは言いませんが、アメリカ人はどうなんでしょう。恥かしくないのかな。
 ときどき「FAQなのですが、……について教えてください」などといきなり質問する人がいます。こういう質問の仕方はまずいです。だって「FAQなんて言葉を知っていて、自分の質問がFAQに載っているだろうということを堂々主張しておきながら、人に質問するとはなんてあつかましい。そこまで知っているなら自分でFAQを読め」という感じを与えてしまうからです。寿司屋で、味もわからないのに符牒を使って職人さんに困った顔をされる人みたいです。

finger(フィンガー)
 特定ホストにいるユーザに関する情報を検索するサービスです。ユーザは人間とは限らず、仮想のユーザ(実はコンピュータ)がいて、そのユーザをfingerすると、有用な情報が得られるといった応用も行われています。

FQDN(Fully Qualified Domain Name、エフキューディーエヌ)
 ホスト名から国の識別情報まで、すべて記述したドメイン名
 たとえば、myhost.mysection.mycompany.co.jpのようなもの。

FTP(File Transfer Protocol, エフティーピー)
 ファイル転送のためのプロトコルやそのためのソフト。
 これさえあれば、地球の裏側ともファイルのコピーができるのがインターネットのすごいところです。

FYI(For Your Information, エフワイアイ)
 「ご参考までに」という意味。またはRFCに準じる重要な参考文献。RFCを集めたものだったり、RFCよりざっくばらんに書かれたものだったりさまざま。

GIF(Graphics Interchange Format, ジフまたはギフ)
 アメリカの巨大商用オンラインサービスCompuServe(コンピュサーブ)が開発した静止画像フォーマット。インターネットではWWWのイメージファイルとしてよく使われます。ちなみに日本では「ジフ」と読むことがほとんどですが、「絶対にギフ以外の発音はない」と主張するアメリカ人もいます。

Gopher(ゴーファー)
 メニュー選択型の情報閲覧システムとそのプロトコル。開発したミネソタ大学があるミネソタ州は、ホリネズミ(Gopher、ジネズミ)がマスコットになっています。ものを探しに行くgo far、あるいは何かを取ってくるgo forに引っ掛けたシャレになっているといわれます。
 gopher://gopher.tc.umn.edu/がGopherの生まれ故郷です。

HTML(Hyper Text Markup Launguage, エイチティーエムエル)
 WWWのページ(文書)を記述するために使われる言語。文書構造を記述する言語SGMLを基にしていて、タグと呼ばれる目印を文書中に配して、文書がどういうふうに成り立っているかを指定して行きます。HTMLは現在も拡張が行われています。

HTTP(Hyper Text Transfer Protocol, エイチティーティーピー)
 WWWで使われるプロトコルWebブラウザはこれを使って次々とWWWのデータを取り出してきます。

ホームページ(Home Page)
 WWWサーバにおける、玄関のようなページ。来訪者は、まずここからそのWWWサーバの世界に入って行きます。ホームページレンタルサービスをやってるサーバの場合は、ホームページは、各企業や個人ごとにあります。

HyTelnet(ハイテルネット)
 画面に出てくる項目を選ぶだけで、次から次へと世界中をTelnetできるようにしたシステム。

IAB(Internet Architecture Board, アイエービー)
 インターネットの方針を検討する委員会。

IETF(Internet Engineering Task Force, アイイーティーエフ)
 インターネットの技術的な問題を検討する組織。アイティフと読むこともあるようです。

IP(Internet Protocol, アイピー)
 インターネットの基本になっている重要なプロトコル。IPはデータを複数のネットワークを越えて目的地に配送するために使われます。

IPアドレス
 インターネット上のホストに割り付ける住所。表記するときは、32ビットの数値を、10進数とピリオドで区切って表わします(これをドット表記といいます)。
 たとえば、123.45.67.89のような感じになります。
 一般ユーザが、直接この数値を使うことはあまりありませんが、インターネット関連のソフトを使うときには、このドット表記で入力して設定しなければならないこともあります。
 最近はインターネットの普及とともに、このIPアドレスが枯渇する恐れが出てきました。そこでIPアドレスを拡張する新しい方式が検討されています。今後、徐々に新方式に移行していくことでしょう。

IRC(Internet Relay Chat, アイアールシー)
 インターネットで(文字による)会話を楽しむためのサービス。パソコン通信でいうチャットのインターネット版です。

ISOC(Internet Society, アイソック)
 インターネットにおける国連みたいなもの。

ISP(Internet Service Provider, アイエスピー)
 インターネットのサービスを提供する業者、組織。NSP, サービスプロバイダ、プロバイダと同じ意味で使われています。

Java(ジャバまたはジャワ)
 WWWの表示にダイナミックな変化、対話的な要素を与えることができる新しいプログラミング言語の名前。開発したSun Micro Systemsでは、Javaに対応したWebブラウザHotJavaを公開しています。
 詳しくは、http://java.sun.com/を参照。

JPEG(Joint Photographic Exprer Group, ジェイペグ)
 静止画像の国際標準。
 JPEGそのものは静止画像に関する国際的な標準化を行っているグループの名前ですが、転じて国際標準の静止画像フォーマットの名前として通用しています。インターネットではWWWの画像ファイルとしてよく使われます。

Jughead(ジョグヘッド)
 特定のGopherサーバから、どこに求めるGopherのメニュー項目があるかを探してくれるサービスです。Gopherの中に組込まれています。
 ちなみにJugheadはJonzy's Universal Gopher Hierarchy Excavation and Displayの略です。どう訳すんでしょうね、こんなもの。
 インターネットの世界はアクロニム(acronym, 頭字語)が多いですが、これははっきりいって「好きにせぇや」のレベルではあります。
 直訳すると「Jonzyの統一的ゴーファー階層掘削表示」になりますが、掘削(Excavation)が入れてあるのがミソです。Gopherがホリネズミであることを思い出してください。だからJugheadも掘るという言葉を、その名前に織り込んであるのです。
 それから、Jugheadは「うすのろ」や「少々オツムが弱い」といった差別的な意味があります。これはVeronicaが全Gopherサーバを検索するのに比べ、Jugheadはローカルな限られたGopherサーバしか検索しないことを、自嘲しているように思えます。しかしながら、さらに深読みすれば、自らを「うすのろ」と名乗ることで、限られたサーバしか検索しないJugheadのほうが、Veronicaより簡便で高速で、実はうすのろどころか気の利いたサービスであることを、逆説的に誇っているようにも思えます。
 Veronicaもけっこうすごいですから、Veronicaの項を参照してください。

JUNET(Japan UNIX/University Network, ジェイユーネットまたはジュネット)
 1984年に発足した日本を代表するUNIXネットワーク。'94年にその役目を終えました。

KIS(Knowledge Information Service, キス)
 Knowbotの概念に基づいた、インターネットの統合型ディレクトリサービス。電子メールアドレスなどを探すときに使います。
 ちょっとかっこよく聞こえるからでしょうか、KISよりKnowbotといわれたり、Knowbot Information Serviceの略といわれることも多いようです。

Knowbot(ノウボット)
 KISのベースになっている情報検索用の知識ロボットの概念。

LAN(Local Area Network, ラン)
 構内に構築されたネットワークのこと。規模としては大体、ひとつの建物の程度のことが多いです。

Listproc(リストプロック)
 メーリングリストの運用管理ソフトのひとつ。運営の自動化を行います。

LISTSERV(リストサーブ)
 BITNETメーリングリストの運用管理ソフト。BITNETでは、これを使ってメーリングリストの運営を自動化しています。

majordomo(メージャードウモウ)
 メーリングリストの運用管理ソフトのひとつ。運営の自動化を行います。

MBone(Multicast Backbone, エムボーン)
 音声と画像をリアルタイムに、複数の場所の間で交換する技術。いってみれば、インターネットでテレビ会議ができるようになる技術。もちろん、テレビ中継のような使い方もされています。CU-SeeMeも参照のこと。

MIME(Multipurpose Internet Mail Extension, マイム)
 インターネットの電子メールで、文字以外に静止画、音、動画などマルチメディアデータを扱えるようにするための拡張方法。

MPEG(Motion Picture Expert Group, エムペグ)
 動画の国際標準。
 MPEGそのものは動画に関する国際的な標準化を行っているグループの名前ですが、転じて国際標準の動画フォーマットの名前として通用しています。インターネットではWWWの動画ファイルとしてよく使われます。

Netfind(ネットファインド)
 インターネットのディレクトリサービスのひとつ。電子メールアドレスが知りたいときに利用します。

NetNews(ネットニュース)
 インターネットの主要サービスのひとつで、全世界的な分散型の電子掲示板。パソコン通信のフォーラムや会議室に相当し、さまざま議論、投稿がなされています。
 USENETやUSENETニュースという言ったときに、実はNetNewsを指すことがしばしばあります。

NIC(Network Information Center、ニック)
 IPアドレスの割り当てのように、主にインターネット全体に影響するような、情報の管理・配布を行っている組織。世界各地にNICがあり、たとえば、アメリカにはInterNIC(インターニック)があり、日本にはJPNIC(ジェイピーニック)があります。

NNTP(NetNews Transfer Protocol, エヌエヌティーピー)
 NetNewsのニュースの配送に使われるプロトコル

NSFNET(ネヌエスエフネット)
 NSF(National Science Foundation, 全米科学財団)のネットワーク。研究や教育のためにネットワークを提供していますが、アメリカのみならず世界のインターネットのバックボーン(主要幹線)として非常に大きな役目を果たしてきたネットワークです。

NSP(Network Service Provider, エヌエスピー)
 インターネットへの接続サービスを提供する業者、組織。サービスプロバイダ。単にプロバイダと呼ばれることが多いです。ISP, プロバイダを参照のこと。

NSPIXP(Network Service Provider Infomation Xrossing Point, エヌエスピーアイエックスピー)
 日本における商用プロバイダWIDEプロジェクトのネットワークの接続点。CIXも参照してください。

OS(Operating System, オーエス)
 コンピュータの中枢ソフト。コンピュータが効率よく動くようにさまざまな働きを黙々とこなしています。有名なOSには、UNIX(ユニックス), MacOS(マックオーエス), MS-DOS(エムエスドス), Windows(ウィンドウズ)などがあります。

PEM(Privacy Enhanced Mail, ペム,ピーイーエム)
 電子メールを暗合化して送ることができるセキュリティパッケージのひとつ。PEMは厳密にはソフトの名前ではなくて、電子メールセキュリティの仕様ですが、この仕様に準拠したソフトをPEMと総称しています。
 PGPが草の根的な、いかにもインターネット的な広がりをみせているのに対して、PEMは普及がまだ進んでいないようです。

PGP(Pretty Good Privacy, ピージーピー)
 Philip Zimmermannによって作られた、電子メールを暗合化して送ることができるセキュリティパッケージのひとつ。という紹介ではすまされないほど、PGPのもつ意味は大きくなり、すでに単なるソフトとはいえなくなっています。PGPの開発の歴史は、インターネットの背景にある精神や、政治とのからみも含めて興味深いもので、参考文献にある「E-Mailセキュリティ」の一読をお薦めします。

POP(Post Office Protcol, ポップ)
 ポストオフィス(ホスト上に作られた電子的な郵便局)にたまった電子メールを、手元のマシンにもってくるためのプロトコル。現在はPOP3(ポップスリー)が使われています。

PPP(Point to Point Protocol, ピーピーピー)
 2点間をむすんで通信するためのプロトコル。普通は、ダイアルアップIP接続のために必要なものと思ってかまいませんし、SLIPに代わるものと思っていれば十分です。

RealAudio(リアルオーディオ)
 インターネットでリアルタイムに音を流す技術。従来は音声のファイルは、ファイル全部を手元に転送してきて再生する必要がありましたが、RealAudioはその必要がありません。インターネットのラジオ放送みたいなものです。
 その名に反して、音はちっともよくありません。リアルなオーディオではなく、リアルタイムオーディオなんですね。詳しくは、http://www.realaudio.com/を参照。

RFC(Request For Comments, アールエフシー)
 インターネットの技術的な規格を提案した文書。インターネットの標準として認められたものは、規格書として扱われています。正式な標準にならなくても、実質的に標準として扱われることも多いです。

RTFM(Read The Fantastic Manual, アールティーエフエム)
 お上品にいうと「その件については、マニュアルを参照してください」ですが、しばしば気分は「ピーチクパーチク質問ばっかしやがってよぉ。ちったぁ、マニュアルを読めよ、このタコ」です。Fantasticの部分は、Friendlyだったり、Fuck方面だったりバリエーションがあります。

S-HTTP(Secure HTTP, エスエイチティーティーピー)
 WWWのセキュリティ機構のひとつ。SSLとともに標準になると目されている技術。詳しくは、http://www.terisa.com/を参照。

SLIP(Serial Line IP, スリップ)
 公衆回線などを使ってIP接続をするためのプロトコル。ダイアルアップIP接続のために使われてきましたが、現在はPPPに道を譲りつつあります。

SMTP(Simple Mail Transfer Protocol, エスエムティーピー)
 電子メールを配送するためのプロトコル

SSL(Secure Sockes Layer, エスエスエル)
 WWWのセキュリティ機構のひとつ。S-HTTPとともに標準になると目されている技術。詳しくは、http://www.netscape.com/info/SSL.htmlを参照。

TCP(Transmission Control Protocol, ティーシーピー)
 インターネットの基本になっているプロトコルのひとつ。信頼性のあるデータ転送を行うために使われます。
 TCPは単独よりもTCP/IPという言い方で使われることが多く、この場合、TCPとIPという2つのプロトコルだけではなく、インターネットの基本的なプロトコル群を総称したものと考えたほうが自然です。

Telnet(テルネット)
 遠隔ログイン(他のコンピュータに接続して使えるようにするため)のソフトとそのプロトロル。遠隔ログインに使うといっても、地理的にほんとに地球の裏側にあるような遠隔地のコンピュータにアクセスするためだけに使うものではありません。同じ部屋の別のコンピュータにログインする場合にでも使えます。

UDP(User Datagram Protocol, ユーディーピー)
 インターネットの基本になっているプロトコルのひとつ。
 ネットワークのモデル的にはTCPと同じ層にありますが、TCPが信頼性の高い通信を保証するプロトコルであるのに対し、UDPは信頼性は高くないけれど、処理が簡単に行える軽いプロトコルです。TCP/IPという言い方で、TCPがよく言及されるのに対して、UDPは認知度の面では、ちょっとマイナーでかわいそうです。でも、重要なプロトコルです。

UNIX(ユニックス)
 アメリカのベル研究所で'70年代に開発されたOS。シンプルでエレガントな概念でまとめられていて、教育機関にはほとんどタダ同然で配られたこともあって広く普及しました。しかもUNIXとUNIX用のソフトは、プログラムがソースコードという改良がやりやすい形で配布されたので、壮大な実験の場、知識の共有の場にもなっていきました。日本で本格的に普及してきたのは、'80年代に入ってからです。
 インターネットの発展の歴史は、UNIX抜きでは語れません。UNIXでさまざまな実験が自由に行えたからこそ、インターネットは発展してきたといえます。反面、パソコンユーザに、インターネットはUNIXがわからないとだめというイメージを与えてしまいました。

URL(Uniform Resource Locators, ユーアールエル)
 インターネット上の資源(コンピュータや情報)の場所を統一的に表現するための表記法。WWWで使われ、WWWのブームとともに非常にポピュラーになりました。
 http://www.ntt.jpといった具合に、//の左側に使用するスキーム名(プロトコル名)(この場合はhttp:)、右側にFQDN(この場合はwww.ntt.jp)を書く形で使われるのが最も多い使い方です。

USENET(ユーズネット)
 数多くのホストを草の根的につないで成長したネットワーク。NetNewsの母体であるUSENETニュースで有名です。いまでもNetNewsとはUSENETニュースのことであるとイメージする人も少なくありません。とくにアメリカ人にとってはそうです。
 インターネット的文化、精神の形成に一番大きな影響を与えたネットワークです。文化的社会的な意味では、インターネットの原型であったともいえます。

UUCP(UNIX-to-UNIX Copy Program, ユーユーシーピー)
 UNIXシステム同士で、公衆回線などを通じてファイルをコピーするために使われるプロトコルやそのソフト。いまではUNIX以外のOSでもUUCPが使えるようになっています。

uudecode(ユーユーデコード)
 uuencodeされたファイルを元に戻すためのソフトの名前。

uuencode(ユーユーエンコード)
 UNIXで広く使われるテキスト化/符号化の方法、またはそのソフトの名前。バイナリファイル電子メールで送ったり、NetNewsに流す場合に用いられます。

Veronica(ヴェロニカ)
 国内や世界の複数のGopherサーバから、どこに求めるGopherのメニュー項目があるかを探してくれるサービスです。Gopherの中に組込まれています。
 archieの項で述べたように、アメリカ人は、漫画やラジオショウでArchieという名前にはなじみ深いそうで、そのパートナーの女性の名前がVeronicaであることもよく知っているそうです。
 そういうわけで、FTPの検索ソフトの名前がArchieなら、Gopherの検索ソフトの名前は、もはやVeronicaにするっきゃないだろうというシャレであり、遊びなのです。
 ちなみにVeronicaはVery Easy Rodent-Oriented Net-wide Index to Computerized Archivesの略です。Jugheadに負けず劣らず「好きにせぇや」のレベルのこじつけたアクロニム(acronym, 頭字語)ではありますが、これも、ちゃんと隠し味のある遊びになっています。
 直訳すると「コンピュータ化された書庫に対する超簡単齧歯類指向型ネットワークワイドな索引」になりますが、ここでRodentというのが重要です。これ、ネズミなどの齧歯類を指す言葉です。ここで、Veronicaが組込まれているGopherが、ミネソタ州のマスコット動物のホリネズミ(ジネズミ)に引っかけて名付けられたことを思い出してください。
 つまり、VeronicaはGopher同様、ネズミ(齧歯類)系のソフトであるというシャレにもなっているわけです。
 どうです。インターネットのよきハッカー文化って、奥が深いでしょう。
 まだJugheadの項を読んでない人は、読んでみてください。

VRML(Virtual Reality Modeling Language, ヴイアールエムエル)
 WWWで、ヴァーチャルリアリティの3次元仮想空間を実現するための言語です。
 詳しくは、http://www.w3.org/hypertext/WWW/MarkUp/VRML/を参照。

VRML+(Virtual Reality Modeling Language Plus, ヴイアールエムエルプラス)
 他のユーザと同時に3次元仮想空間で存在できるようにするなど、VRMLを拡張した言語。
 詳しくは、http://www.worlds.net/products/vrmlplus/index.htmlを参照。

WAIS(Wide Area Information Servers, ウェイズ)
 広域分散型の文献データベース。最近では、WAISそのものは表に出ずに、GopherWWWを通じて知らずに使っていることが多いはずです。

WHOIS(フーイズ)
 インターネットの運営組織や関連する人の情報を検索するサービスです。

WIDE(Widely Integrated Distributed Environment, ワイド)
 慶応大学の村井純さんたちがやっている、日本のインターネットを育てた広域分散環境の研究プロジェクト。このプロジェクトの研究のために作られ、使われているのがWIDEネットワークです。
 研究という大義名分のもと、相当に危ない橋も渡ってきました。官僚や事務組織など、頭の固い連中の目を欺くことも、しばしば必要だったのです。そしてWIDEの冒険なしには、日本のインターネット界はここまで発展しなかったでしょう。このことを喜ぶべきか悲しむべきか。きっと喜ぶべきなんでしょう。

WWW(World Wide Web、ワールドワイドウェブ)
 情報から情報へと飛び回れるハイパーリンクを張り巡らし、インターネットの世界を蜘蛛の巣のようにつなぐ広域分散型の情報サービス。
 ワールドワイドウェブやダブリュダブリュダブリュと読むと長いので、ダブリュスリー(W3)と略されたりします。最近はWeb(ウェブやウェッブ)という言い方が多くなってきました。

X.500(エックスポイントごひゃく)
 いきなり「ごひゃく」などと日本語読みしていますが、ディレクトリサービスの国際標準です。「エックスドットごひゃく」とも読むでしょう。英語だと、「エックスポイント」か「エックスドット」に「ファイブハンドレッド」か「ファイブオーオー」の組み合わせだと思います。

アーカイブ(archive)
 複数のファイルをひとつにまとめたファイル。または、大量のファイルを保管している場所のこと。FTPサイトと同じ意味で使われることもあります。

アカウント(account)
 そのコンピュータのサービスを利用するために必要な会員資格・口座。通常は、ユーザIDとパスワードによって、会員かどうか、当人かどうかが識別されます。

アドレス(address)
 住所のこと。インターネットの話題でアドレスといえば、日常的にはIPアドレス電子メールのアドレスかのどちらかでしょう。

インターネット学会
 ISOC(Internet Society)のこと。

ゲートウェイ(gateway)
 技術的な細かい話をすると違いますが、普段の会話ではルータと同じものと思っていいので、ルータの説明をみてください。
 でも気になる人に。ゲートウェイのほうは、ネットワークの階層モデル(ISO-OSI参照モデルという回文みたいなモデルがあるのです)でいえば、第4層より上のレベルでネットワーク間のプロトコル変換を行ったりしてつなぎます。一方ルータは、もっと下のレベルで配送経路の制御(ルーティング制御)を行うものです。という説明で納得していただけますでしょうか。

クライアント(client)
 サーバの相手。詳しい説明はサーバの項を見よ。
 では堂々巡りなので、ここを読んでください。
 サービス(機能)をサーバから提供される側のコンピュータやソフトのこと。いってみれば、お母さんにおねだりする側。
 たとえば、FTPのサービスを受けるためには、FTPクライアントが必要です。WWWならWWWクライアントが必要です。余談ですがWWWクライアントは、この言い方より、Web(ウェブ)ブラウザか、単にブラウザという言い方のほうが一般的になっています。

公開クライアント(Public Client)
 公共のサービスとして、GopherWWWクライアントソフトを、だれでもが利用できるように公開しているもの。パブリッククライアント、公共クライアントともいいます。

サイト(site)
 インターネットにつながっている企業/団体/組織など拠点の意味。サーバが動いているところを指すことも多いです(例 FTPサイト)。

サーバ(server)
 クライアントの相手。詳しい説明はクライアントの項を見よ。
 では堂々巡りなので、ここを読んでください。
 サービス(機能)をクライアントに提供する側のコンピュータやソフトのこと。日常的には、ホストコンピュータと同じ意味で用いられます。
 たとえば、FTPサーバのソフトを動かせば、そのコンピュータはFTPサーバになることができます。1台のホストコンピュータ上で複数のサーバソフトが実行されているのも普通で、この場合、1台でさまざまなサービスを提供しています。
 多くのクライアントから一度に要求が殺到したときは、負荷がかかりすぎてサーバがダウンしてしまう(動かなくなる)こともあります。この状態を、「(サーバが)ダウンしてる。落ちてる。死んでる。コケてる。寝てる」などといいます。

サービスプロバイダ
 NSPの項を参照のこと。

シェアウェア(Shareware)
 自由に配布してかまわないけれど、試しに使ってみて気に入ったら送金してほしいというソフトのこと。
 商品のソフトに比べると非常に安価で、自由に試せるので人気があります。ただし、継続的に使う場合でも送金しない人も多いので、シェアウェアが商品ソフト(つまり先に金を取る)になることもよくあります。みなさん、継続して使うのなら送金しましょう。
 サポートに関しては、商品のソフトのようなサポートは期待しないほうがいいでしょう。ほとんどがボランティアのサポートです。
 なお、中には配布によって利益を得る商業利用の配布は制限されるものもあります。

シフトJIS(shift JIS, シフトジス)
 JIS漢字コードをたくみにずらした(シフトした)漢字コード体系なので、この呼び名があります。Microsoftによれば正式にはMS漢字コードといいますが、ほとんどの人はそう呼びません。Microsoftへのあてつけでしょうか。本書でもシフトJISのほうを使います。

ディレクトリサービス(directory services)
 簡単にいうと、電話帳の役割をするサービス。人やものが、ネットワークのどこに存在するのか、登録簿を調べるサービスです。技術屋の間だと、ディレクトリサービスは広い意味をもちますが、一般日常的な意味でディレクトリサービスというと、人の電子メールアドレス(インターネットに限らないなら電話番号や住所)を教えてくれるサービスだと思っていいです。

テキストファイル
 表示印刷可能な文字と若干の制御コード(改行コードなど)からのみ成るファイルのこと。

電子メール(Electronic Mail)
 コンピュータと電子ネットワークを使って作られた、電子的な郵便システムでやりとりされる、電子の手紙のことです。通常、メールやEメールと略した言い方をします(メイルと表記することも)。
 従来の郵便の手紙は、郵政省メール、物理メール、スネイルメール(Snail Mail、かたつむりのメール。地面を這って行くことから)などと呼ばれます。

匿名FTP(Anonymous FTP)
 Anonymous FTPの項を参照してください。

ドット表記(dot notation)
 IPアドレスを見やすくした表記法。IPアドレスの項を参照のこと。

ドメイン名(Domain Name)
 インターネット上の組織やホストを、階層的に表現した名前のこと。
 myhost.mysection.mycompany.co.jpなら、日本(jp)の会社組織(co)のmysectionというところにあるmyhostというホストといった具合です。

ニュースグループ(News Group)
 NetNewsは、さまざまな話題ごとにグループ分けされています。それがニュースグループです。NGと略記されます。

ニュースリーダ(News Reader)
 NetNewsのニュースを読み書きするソフトのこと。読むだけじゃないのに、リーダとはこれいかに。

ネームサーバ(Name Server)
 インターネット上の組織やホストの識別を、IPアドレスではなく、わかりやすい名前でできるようにするサーバのこと。DNSサーバ。

ハイパーテキスト(Hyper Text)
 トイレに入ると、正面に「右を見ろ」。右を見ると「後ろを見ろ」。後ろを見ると「左を見ろ」。左を見ると「上を見ろ」。上をみると「きょろきょろするな」。
 これを電子文書でやるのが、ハイパーテキストです。

ハイパーリンク(Hyper Link)
 あっちこっちに飛んでいける接続ポイントです。ハイパーテキストの中には、これが埋め込まれているので、ほかへ飛んで行けるのです。

バイナリファイル(binary file)
 テキストファイルでないファイル全般。プログラム、ビジネスソフトのデータ、画像、音、動画ファイルなどはバイナリファイルの代表例です。
 バイナリファイルは8bitデータを含むため、7bitデータの通信路では、そのまま送れません。そこで7bitのテキストファイルに符号化する処理が必要になります。

パスワード(Password)
 他人に知られないように注意すべき、秘密の呪文。ホストにアクセスするときに、必要になります。盗まれると大被害を被ることもあるので、注意してください。

バックボーン(Backbone)
 国、地域、組織などのネットワークの背骨になるような高速大容量の基幹回線。道路でいえば、東名高速のようなもの。

フェイスマーク(Face Mark)
 文字で顔の表情や感情を表現しようとしたもの。代表例は :-) で、これは90度傾けてみれば、笑い顔にみえ、冗談だよといった意味になります。ほかにも、^_^;で冷や汗タラーとなったものなど、無数にあります。こういうものを集めた本も出版されています。日本では、ニコちゃんマークなどともいわれます。

フリーウェア(Freeware)
 フリーソフトと同じ意味ですが、フリーウェアという言葉は、どこぞの会社の登録商標になっているそうで、最近はフリーソフトということが多いそうです。

フリーソフト(Free Software)
 自由に配布して、だれもが無料で使っていいソフトのことです。その代わり、作者は質問への回答など、サポートをしないのが普通ですが、人気のあるソフトは、NetNewsメーリングリストで、ボランティアがサポートをしている場合もあります。
 最初はフリーソフトとして出たものが、人気が出てバグ取りも済んだら、シェアウェアや商品ソフトになることもあります。
 なお、中には配布によって利益を得る商業利用の配布は制限されるものもあります。

ブラウザ(Browser)
 情報を閲覧するためのソフトのことです。現在のインターネットでブラウザといえば、WWWクライアントソフトのことを指します。
 WWWクライアントがWWWブラウザやWebブラウザといわれるようになり、いまでは単にブラウザといってます。WWWクライアントというより、Webブラウザやブラウザといったほうが、ちょっとかっちょいい感じがあるのが、ウケている理由かもしれません。

プロトコル(Protocol)
 通信規約。相手と交信するための取り決め。仁義の切り方。
 通信の世界、インターネットの世界には実に多くのプロトコロルがあります。略号のうちPで終わるものは、まずProtocolのPと思っていいくらいです。
 例 FTP(File Transfer Prtocol)

プロバイダ(Provider)
 一般にはIP接続(ダイアルアップIPも含む)を提供する業者をプロバイダと呼ぶことが多いです。したがって従来のパソコン通信の接続からインターネットのサービスを使えても、そのパソコン通信業者はプロバイダとはみなされないようです。
 NSPの項を参照のこと。

ヘルパーアプリケーション(Helper Applications)
 GopherWWWクライアントなどで、それ自身で処理できないようなファイル(画像、音声、動画など)をとってきた場合、たとえば表示したいと思ったとき表示してくれるようなアプリケーションのこと。これを指定しておくと、自動的に表示してくれるようになります。

ホストコンピュータ(Host Computer)
 インターネット上にあるコンピュータのこと。通常、ホストと略されます。
 インターネット上でアドレスが確定しているのなら、コンピュータの性能、大きさに関係なく、大型コンピュータでもパソコンでも、ホストになることができます。
 IP接続(ダイアルアップIPも含みます)でつないでいる間は、あなたのコンピュータは、世界中から見えるホストになっています。

ポート番号(Port Number)
 インターネットのサーバがサービスを区別するために使っている番号。役所で、その件は何番窓口ですといった区別をしているのと同様です。

ミラーサイト(mirror site)
 他のサイトと同じものをもっているサイト。FTPサイト間でよく行われており、図書館でいえば、他の図書館とそっくり同じ蔵書を揃えている図書館です。同じものを揃えることをミラーするといいます。
 人気があるサイトは、アクセスが集中するので、ミラーすることで負荷を分散させているわけです。海外の人気サイトにアクセスするより、日本のミラーサイトにアクセスするほうが、FTPも高速です。日本と海外とのネットワークの負荷を減らすことにもなりますから、ミラーサイトを有効に使いましょう。

メーリングリスト(Mailing List)
 電子メールを利用した会議室システム。あるところにメールを送ると、参加者全員にメールが配布される仕組みを使って作られています。MLと略記されます。

メールアドレス(Mail Address)
 電子メールの宛先を示す住所。ユーザ名とドメイン名を@でつないだ格好をしています。たとえば、きらきら株式会社の花子さんのメールアドレスは、hanako@kirakira.co.jpというふうになります。

メールボックス(Mail Box)
 電子メールを受け取る電子の郵便箱。

メールリーダ(Mail Reader)
 電子メールを読み書きするソフトのこと。読むだけじゃないのに、リーダとはこれいかに。

ルータ(Router)
 ネットワークとネットワークをつなぐ装置。中身は実はコンピュータです。
 どういう経路でネットワーク上のデータを配送するかを制御していて、ネットワークの情報分岐点になります。
 以前、アメリカ人が「ラウタ、ラウタ」というので何のことかわからなかったのですが、ルータのことでした。

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