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  1. 初めに
  2. Apacheの設定ファイルを書き換える
  3. PHPのモジュールをApacheに組み込む
  4. PHPの動作テスト
  5. PHPのモジュールをUpdateする

  1. 初めに。(2002/02/05, Last up date 2002/10/12)

     今回はPerlと似た文法のサーバーサイドスクリプトで、もっとサーバーへの負担が少ないPHPを動かしてみたいと思います。

     このページは下記のサイトを参考にさせていただきました。

    • Marc Liyanage - Software - Mac OS X Packages
      (http://www.entropy.ch/software/macosx/)
      PHPやMySQLなどいくつかのUNIXのソフトウェアが、MacOS X向けにパッケージ化され、インストール方法などが紹介されています。(英文)

    • 日本PHPユーザ会
      (http://www.php.gr.jp/)
      日本語化されたマニュアルやリンクなど豊富な資料が揃っています。

    ※ ここに書かれている事は、MacOS X 10.1.xおよび10.2の各環境で確認しています。(2002/09/10 追記)

  2. Apacheの設定ファイルを書き換える。

     PHPも最初からMacOS Xにインストールされていますので、設定ファイルの書き換えなどを行えば動作させる事が出来ます。

     まず、Apacheの設定ファイルを書き換えます。Perlの時と同じように「/etc/httpd/httpd.conf」をを書き換えるとマルチユーザで使用している場合、全ユーザに適用され、「/etc/httpd/users/username.conf」(usernameは、ユーザ名が入ります)の場合は、各ユーザ別に適用されます。ここでは、username.confを書き換える方法を説明します。「/etc/httpd/users/username.conf」にある自分の設定ファイルのパーミッションを"664"に変更し、テキストエディターのmiなどで開きます。初めてこの設定ファイルを開いた場合は、次のようになっているはずです。

    <Directory "/Users/username/Sites/">
        Options Indexes MultiViews
        AllowOverride None
        Order allow,deny
        Allow from all
    </Directory>

     私の設定ファイルは、「MacOS Xでサーバーごっこ 1」でのPerlやSSIの設定が加わって、次のようになっています。

    <Directory "/Users/toshio/Sites/">
        AddType text/html .shtml
        AddHandler server-parsed .shtml
        AddHandler cgi-script .cgi
        AddHandler cgi-script .pl
        Options Indexes MultiViews ExecCGI FollowSymLinks Includes
        AllowOverride None
        Order allow,deny
        Allow from all
    </Directory>

     これに、次のような設定を加えます。なお、順序などは関係ありません。
    (追加部分を赤く示します。)

    <Directory "/Users/toshio/Sites/">
        AddType text/html .shtml
        AddHandler server-parsed .shtml
        AddHandler cgi-script .cgi
        AddHandler cgi-script .pl
        AddType application/x-httpd-php .php
        AddType application/x-httpd-php-source .phps
        DirectoryIndex index.php
        Options Indexes MultiViews ExecCGI FollowSymLinks Includes
        AllowOverride None
        Order allow,deny
        Allow from all
    </Directory>

    ※ 以前、AddType application/x-httpd-php-sourcd .phpsと表記しておりましたが、指摘をいただき間違いに気がつきましたので修正しました。また、ディレクトリにアクセスした際、index.phpを認識するように、DirectoryIndex index.phpを追加しました。(2002/10/12 追記)

     変更したら、保存し、パーミッションを元の"644"に戻しておきましょう。

  1. PHPのモジュールをApacheに組み込む。

     まず、Terminalから次のコマンドを入力し、「/etc/httpd」のディレクトリに移動します。

    cd /etc/httpd

     PHPのモジュールを有効にする為に、次のコマンドを入力します。

    sudo apxs -e -a -n php4 libexec/httpd/libphp4.so

     "sudo"コマンドなのでパスワードを入力します。いくつかメッセージが表示され、最後にApacheを再起動するコマンドを入力します。

    sudo apachectl graceful

    ターミナル画面1

     この図では、最初、「/private/etc/httpd」ディレクトリに移動していますが、MacOS Xでは、「/etc」が「/private/etc」のシンボリックリンクになっていますので、「/etc/httpd」ディレクトリに移動した事と同じです。

  2. PHPの動作テスト。

     テキストエディターで、次のテキストを作成しtest.phpと名前をつけ、ホームのSitesフォルダ、つまり「/User/username/Sites」に保存します。

    <?
    phpinfo()
    ?>

     Webブラウザで「http://localhost/~username/test.php」にアクセスし、こちらの図のようなPHPに関する情報が表示されれば成功です。(MacOS X 10.1.2では、PHP 4.0.6になっています。)

    ※ Mac OS X 10.2では、PHP 4.1.2になっています。(2002/09/10 追記)

  3. PHPのモジュールをUpdateする。

    ※ PHPは、Appleのソフトウェア−アップデートでアップデートされますので、ここの操作は、不要だと思われます。(2002/09/10)

     参考にしたMarc Liyanage - Software - Mac OS X Packages - PHPには、MacOS X 10.1にインストールされているPHPについて、次のように書かれています。

    Apple's version provides far fewer features (no GD, no PHP, only MySQL DB support etc.) but will probably consume less memory.

     "no PHP"の意味がちょっとわかりませんが、MySQLのサポート以外の機能が少なそうなので、同ページのInstallation Instructionsを参考にUpdateします。Terminalに次のコマンドを入力し、libphp4.so.gz(4.7MB)をダウンロードします。このページを書いた時点では、phpinfo()で確認したところ、バージョン4.1.1でした。(以下のコマンドは、MacOS X 10.1以降の場合です。それ以外の場合は、上記のサイトを参照して下さい。)

    curl -O http://www2.entropy.ch/download/libphp4.so.gz

     転送の様子が表示され、しばらくするとダウンロードが終了します。次のコマンドで伸張し、出来たファイルlibphp4.soを「/usr/libexec/httpd/」に移動します。

    gunzip libphp4.so.gz
    sudo mv libphp4.so /usr/libexec/httpd/

     Apacheを再起動すれば、新しいバージョンのPHPが動作します。

    sudo apachectl graceful

    ターミナル画面2

     Webブラウザで「http://localhost/~username/test.php」にアクセスすると、PHPのバージョンが4.1.1に上がっている事が確認出来ます。

     このバージョンでは、データベースのMySQLとPostgreSQLのサポートやPDFファイルを作るPDFLibライブラリ、JPEGなどのイメージファイルを作るGDライブラリなどのサポートが含まれています。詳しくは、Marc Liyanage - Software - Mac OS X Packages - PHPをご覧下さい。

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