感想注意報
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 例えば、街であったイベント。
 例えば、デパートの中であった出来事。
 例えば、電車の中から一瞬だけ見えたシーン。
 例えば、新聞やテレビで報道された事件。
 例えば、自分が遭遇した場面。

 そんななかで、「これはこれは・・・」と思った事柄について、その感想をつらつらと書いているページです。(勿論、ノンフィクション)

感想注意報
転職のススメ
遭遇 花火とケータイ
さまようサーチライト 電磁波問題
観覧車の相席 自転車と自動車


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転職のススメ
 ・2001/09/14 会社にて

 実験室でなんやかやとやっていたところ、事務部屋から外線電話が回されてきた。
 「XXXXXですが、ちょっとよろしいでしょうか?」
 取引先あるいは部品などの資料請求した会社かと思い、話を聞き始めたのであるが、それは人材派遣会社の勧誘電話であった。そういえば5年くらい前にも一度あったなぁ。
 だいたい、会社にかかってくる取引先以外の電話といえば、わけのワカラン勧誘電話と相場は決まっている。相場といえば、まさにその通りで、先物取引だとか、株だとか投資だとか、そんなんばっかりである。しかも最初にぐだぐだと、会社の設立がどうだとか、御社の方にはどうこうだとか、遠回しの話を持ってくる場合が多い。そういう場合は「どういう内容なんですか?」とすかさず結論を求め、それでもうだうだ言うようだったら「金儲けの話ならいりませんっ」と答えて切ります。
 そうそう、人材派遣会社の電話であった。
 「あるところから引き合いがありまして、みそがいさんが優秀な技術者であるとこのとで、私どもの会社に登録していただきたく、お電話を差し上げた次第です」
 前に電話があったとき(おそらく別の会社だと思うが)にも疑問に思ったのだが、
 ・どうして僕をターゲットにしたのか?
というのがわからん。
 会社に電話をかけてきたということは、僕の会社に関する情報を、会社の社員名簿か、せいぜい特許公報から取ってきている(のだろうか)。個人情報が流出しているのなら、自宅に電話があってもおかしくない。資格試験の合格発表名簿だって、会社とは無関係に受けているから関係があるとは思えない。もちろん、僕が人材派遣会社に資料請求したわけでもない。資料請求といえば、専門誌の資料請求システムから流出していることも考えられるなぁ。
 さらに、僕が優秀な社員であるかどうかは、どうやって判断したのであろうか(笑)
 まぁ、これは単なるリップサービスであろう(爆)。
 無差別的に電話をかけているのか、ちゃんと抽出しているのかは知らないが、僕が対象になるくらいなら、大して高い条件ではないことは明らかだ(涙)
 「話をしたい」と言うので、面倒くさくなって「興味ありません」と電話を切ってしまったのだが、僕の疑問点を聞いてみれば良かったなぁ。残念だ。
 ちなみに、その人材派遣会社は、Yahoo!で検索したら、ちゃんとHPがあって、登録している人数は数十万人と書かれていた。ホントかどうか別として、その数字はすごいなぁ。
 この御時世、明日会社が存在しているか分からないので、実はそういう人材派遣会社の登録社員という身分に自分を置いておいた方が安全なのかもしれない。自分がそういう考え方にならないのは、日本の旧来の会社システムが空気として染みこんでいるからなんだろう。

 次に人材派遣会社から電話があったら、どうやって僕を選んだのか聞いてみよう。
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遭遇
 ・2001/08/26 上野恩賜公園にて

 昼前に、大雨洪水警報が出ていたので、自転車で出かけるのを諦め、久しぶりに電車で都内へ。
 だけど、いつものようにお茶の水の書店街をぶらぶらし、スポーツ用品店を冷やかし、秋葉原でパーツを少しだけ購入し、不忍池に。そのとき、ABABの前あたりに警視庁の腕章を付けた人がうろうろしていることに気が付いた。そういえば、不忍池入口あたりの違法駐車の車がいない。
 池を一周して、桜木亭のところにある階段を上り、恩賜公園のメインストリート(?)を噴水池方面に行こうとしたら、ここにも服装はラフだけど明らかにその方面の人が何人もいて、茶屋のあるT字路に人だかりがしている。足下には、青いロープが張られていて、通行が規制されていた。
 僕はそのまま通り過ぎようとしたのだけれど、思い直して、人だかりの中の一人になった。だけど、この時点では、一体何のために公園内の道路が規制されているのかは分からない。T字路から駅の方向(芸術院会館の方)を見ると、そこにも人だかりが。順路としては、東京文化会館あたりかららしい。途中にはパトカーが1台止まっていた。
 大分えらい人が通過するのだろうと、想像はついたが、いまさら周りの人に聞くのも悔しいので、そのまま、その人が目の前を通るのを待っていた。(今話題の小泉総理ではないかと考えていたのだが)

 現場で待ち始めてから15分から20分くらい経ったであろうか。まずパトカーが動き出し、その後2台の白バイが追う。間隔を数十mとって黒い大きな車が3台。1台目は警備関係者(?)で2台目にその人は乗っていた。
 天皇皇后両陛下であった。
 ドアのガラスは下ろされており、手を振りながら、ゆっくりと僕の前を通り過ぎていく。カーブに差し掛かっているためか、それとも待っていた我々への心遣いか、若干スピードを落としている。
 僕の周りの人は、手を振ったり、カメラのシャッターを押したりと、それなりの行動をとっていた。でも、僕はというと、誰だか分かった瞬間、貧血を起こしたような、あるいは、背筋が痺れて寒気を覚えるような感じがして、胸の前で組んでいた腕を動かせないでいた。
 車が見えなくなって、人びとがばらけていく。
 僕もその場から噴水池の方向に歩き出した。足下がおぼつかない。

 一昨年、別の場所で偶然両陛下の車と出会ったことがある。そのときと比べると、両陛下とも、大分白髪が増えておられるような気がした。
 僕も大分白髪が増えてきた。だけど、自分の足で好き勝手に歩き、自転車を漕ぎ、車を運転し、本を読み、買い物をし、猥雑な空気を吸っている。
 残念だったのは、そのときカメラを持っていたのに、またもやバッグに仕舞ったままで、出番がなかったことである。(まったく、こういうチャンスにはメチャンコ弱いのだ) 

 なお、青いロープは車の通過する何分か前に取り外され、我々はその見えないロープの外側で待っていたことになります。両陛下は、そういうことを知らず、何もないところで行儀良く待っていてくれたと思っているのかもしれません。
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花火とケータイ
 ・2001/08/04 花火大会会場にて

 毎年見に行く地元の花火大会。
 今回は、開始時間ぎりぎりに会場に到着し、空いている場所を確保するのがやっとで、三脚をちゃんとたてるどころじゃありませんでした。
 それでもやっぱり花火は間近で見るに限ります。
 光、音、色、組み合わせ。
 それらが極限に達すると、背中がしびれて、涙が出るほど(ホント)

 で、打ち上げている最中に気になったこと。
 それはケータイです。
 最初、会場で待ち合わせがうまくいかなかった人や、はぐれてしまった仲間を確認するために使用しているのかと思ったのですが、時間が経っても、あつらこちらで小さい光がちらちらとしています。
 シャッター押す手を休めてよく見てみると、電話をかけているのではないようです。つまり、情報端末(あるいはゲーム機)としてケータイを使っているらしいのです。
 おまえ、何のためにここにいるのだ?
 ここまで来て、そんな小さな光を注視しているなんて。
 あぁ、そういえば、花火の音の合間に、誰とはなしに話をしているケータイの相手もなんだよな。電車の中の迷惑ケータイと変わらない。あぁ、坊主憎けりゃ、だよぅ(笑)
 時と場所、と言われるけど、そういう感覚の鈍ったというか、集中できないとか、どうにかならんもんかねぇ。

 今回の花火大会は、予算が限られていたからなのか、昨年に比べて打ち上げ数や玉の大きさが渋かったように感じます。江戸川下流側数キロで行われていた葛飾区の花火大会に対して、こちらの会場からやんやの拍手が飛んでしまうくらいでしたから。
 来年は挽回して欲しいなぁ。松戸花火大会!
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さまようサーチライト
 ・2001/07/28 夜の通勤路にて

 先月、通勤路の脇にカラオケ専門店ができた。「おおいなるこだま」という大手の店(笑)
 開店当初から、夜になると建家の屋上からサーチライトを空に向けて、それをブンブンと振り回している。
 現代の日本人は光に対して鈍感だと言われているらしいが、こういう状態を平気で(?)実行してしまうくらいだから、おそらくそういう人が多いのだろう。
 このサーチライトだって、通勤路で確認できるだけでも、家に着くまでに3箇所は存在している。冒頭のカラオケ専門店とパチンコ店が2店。共通するのはどちらも娯楽施設で、車による集客を主眼としているところ。確かに、サーチライトが夜空の雲に反射していると、その放射源はどこなのか気になってしまう。
 思う壺である。
 だからこそ、余計に腹が立つ。
 東京には空がないのは有名だが、我が町にも空はない。星よりも人工光が幅を利かせているからである。星よりも人工光に目が向いてしまうからである。

 先日新聞に、高層ビルの屋上で光る航空障害灯の設置基準緩和、という記事が出ていた。東京の夜空で点滅する赤い光のことだ。漫画化の蛭子氏も、ずっと前にTV番組内で、あの光が鬱陶しいと発言していたように記憶している。
 空で光るのは、星や月だけであって欲しいし、いらない光は最小限に押さえることが必要だということだ。
 田舎に行ったとき、天の川の、気持ちが悪くなるくらいたくさんの星が見えた覚えのある僕は、見たくない光を、どうしても視界の中に入れなければならないことに、悶々としている。
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電磁波問題について
 ・2001/06/02 自宅にて

 こんなHPを公開しているために、時々「(送電線からの)電磁波は大丈夫なのか?」という質問が寄せられる。
 残念ながら、僕は専門家ではないし、鉄塔や送電線の写真を撮ったりしているのでさえ電気的な部分を抜きにした鑑賞の対象である。まぁ、少しは電気的な話もしますけど。
 表題の如く、送電線は言うに及ばず、携帯電話やパソコンモニタ、電気を使う調理器具、電車に至るまで、我々の生活は電磁波とは切っても切れない関係にある。問題は、それらが人間にとって影響を与えるような悪さをするかどうかである。
 たまたま、会社の回覧物で見かけた文献を読んでみた。
 そこには、こう書かれていた。(要約)

 アメリカの電磁界の健康影響に関する研究(主として低周波電磁界)RAPID計画が実施され、作業部会の報告書では、
 『電磁界はヒトに対する発ガン性の可能性がある(グループ2B)と判定した』
 なお、このグループ2Bには「コーヒー、つけもの、ガソリン」などの物質も指定されている。
 また、RAPID最終報告書では、(低周波)電磁界は法的に何らかの規制を行わなければならないという危険性は認められない、とされているようである。

 結局のところ、身の回りにありふれたモノ(しかも気にせずに摂取したり利用したりしている)と同じような発ガン性があるようだということになる。つまり、それらの発ガン性を議論するのと同等レベルの心配をする必要はあるが、実際は気にすることはない、と言っているのと同等である。だって、コーヒーを飲まない、漬物を食わない、ガソリンスタンドを利用しない、なんて生活をできないことになりますし、そういうことを電磁波問題と同様にある種のセンセーショナルな話題として取り上げているのも見たことがないのです。

 したがって現在の状況では、心配することはないですよ、と言いたい。
 もちろん、気になる人は状況が許せば避けた方がいいと思いますが、それにしたって四六時中ケータイを使っていたり、モニタを注視しているなんて状況にいたとすれば(しかも、ヘビースモーカーだったりして(笑))、気にするのは送電線だけなのか?とも言いたい気がします。
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観覧車の相席
 ・2001/05/04 葛西臨海公園にて

 今回は少し遠回りして、江戸川を下り、葛西、晴海、銀座、皇居、お茶の水、秋葉原、上野、千住、水元、三郷というルートで約70kmちょっと。
 天気も良くて、さほど暑くなく、風も少なく絶好の自転車日和。
 今回は葛西臨海公園に大きな観覧車ができたということで、見物してきました。

 公園に入ってみると、親子、カップル等々がわんさかいて、自転車で走るのも注意しないと危ないくらいでした。で、観覧車に近づく途中で押していくことに。観覧車広場の外側に自転車を止めて驚いたのは、すぐそばまで搭乗待ちの列が伸びていました。
 約2時間待ち。
 しかも驚いたことに、列の中程ではメガホンを持った人が、

 「ただいま、観覧車は相席をお願いしております!

 というようなことを叫んでいた。
 おいおい、ホントかよ。
 家族や知ってる人ならともかく、全然知らない人と狭い空間に十数分(?)いるって、どんなもんだろ。
 少なくとも、カップルで来ている人たちにとっては、楽しみにしていた空間と時間の、その両方を失うことにもなるはずだ。
 待ち時間が長いことに対する配慮か?
 より多くのお客を回転させるため(より多くの搭乗料金をとるためか)?
 遊戯施設(とひとくくりにしてしまうが)には、それなりのスタイルがあるはずだし、観覧車においては限られた空間を限られた人間で一定時間占領することがそうなのではないか。
 昼飯時の混雑している食堂じゃないんだから、そこらへんのところはちゃんと認識しておかなければならないと思う。穿った見方をすれば、客のことより金のことが重要?
 2時間待って、知らない人と気まずい思いをしながら密室の中で同じ景色を見るのは、結局楽しいことなのだろうか。まぁ、話が弾むということもあるかもしれないけど。
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自転車と自動車
 ・2001/05/01 通勤路上にて

 2月に自転車を盗まれて、4月に購入。
 いわゆるMTBなのだが、軽いフレーム、ブロックタイヤから細いセミスリックタイヤへの交換などで、今までと比べて大分走りやすくなりました。早速、いつものルートである自宅から皇居あたりまでを往復してみましたが、膝への負担も少なく、ほぼ満足できる仕上がり。ただ一つ、尻が痛い(笑)。

 さて、GW中の5月1日。休日出勤の足として自転車を使ってみました。片道約20km。
 県道市道レベルの道をつないで走るため、自転車にとってその道の悪さに驚きました。いつもは同じ道を車で行くので、気が付きませんでした。
 自転車で走る以前に、歩道の整備がちゃんとなされていない。交通量が多いのにも関わらず、歩道が途中で途切れていたり、歩道脇の壊れた柵や飛び出した雑木のために怪我をしそうな場所が何カ所もありました。
 したがって、自転車は車道を走らざるを得ない(もともと自転車兼用の歩道はないから当たり前だが)。違った立場にいると、考えさせられます。いつもは邪魔な自転車なのに、今は気配りのない自動車だ、と。

 会社からの帰りは、日が落ちてからになってしまいました。
 バッテリーライトを点灯させていましたが、対向してくる自転車のほぼすべてが無灯火。しかも無灯火のまま脇道から飛び出してくる自転車もいて、朝以上に緊張する。以前にも書いたのだけれど、自分の存在を明らかにして、事故の巻き込まれる確率を下げるようにしておくことが重要なのだ。しかも、歩く以上のスピードで移動するわけだから、対象をいち早く捉えることが出来るようにしておかなければならないし、その逆も同じである。
 ダイナモを回すとペダルが重くなるから? アホか。

 これは自転車対自転車だけでなく、車対自転車でも同じ。実際に事故が起きてしまったらどちらの損傷が大きいかといえば、明らかに自転車である。だから、自転車は自己の存在を示さなければならないのである。
 夜の自転車走行を考えると、道の悪さ、事故の確率からいって、通勤手段には使えない。
 まぁ、往復40kmを毎日とは、それ以前に体力が持たないだろうなぁ。
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