股くぐり鉄塔・1
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股くぐり鉄塔 表示板
(股くぐり鉄塔 西水戸線−25)

 いつだったか、常磐自動車道を日立あたりから上っていったとき、すぐ脇に大きな鉄塔が有ることに気がついた。幹線道路脇に鉄塔が有ること自体は別に珍しくはないけど、「えっ?」と思ったのは、側道を跨ぐように立っているように見えたから。

普通の鉄塔は、大地に4本の足を置き、それに結ばれた領域は「結界」と呼ばれ、人を寄せ付けない雰囲気を漂わせている。だから、鉄塔の下の潜り込んで観察するのを憚れるような感じを受けるのだ。実際、フェンスで囲まれていて物理的に近寄れないことも多い。

まぁ、僕はあまり気にせず真下に行くことも多いですけどね。

さて、あとになって「あの鉄塔はどこら辺にあったのだろう」とGoogle Mapで確認してみるといくつかの鉄塔が該当しそうだ、ということで場所の特定に行ってみました。

一番近い場所にあったのがこの鉄塔。
写真のすぐ左側は常磐自動車道で、立派な紅白鉄塔がどっしりと立っていました。ただ、鉄塔は側道ではなく細い農道っぽい道路を跨いでいます。それでも僕にとっては初めて確認できた「股くぐり鉄塔」でした。
茨城県水戸市にて
20080922

見上げる
(見上げると・・・)

 いつもなら、周りの目を気にしつつ(笑)、その下に潜り込むのですが、今日は大手を振って真下に歩いて行けます。股くぐり。
車も通らないのでじっくりと観察することが出来ました。さすがに、鉄塔の脚部はフェンスで囲まれていましたが、中心直下は道路の真ん中です。見上げれば鋼材が十字に交わる様子がよく分かります。平行を保ったまま空を行く送電線が太陽の光線に半分溶け込んでいるような感じも面白いですね。
鋼材でさえ、少し細くなってしまっているようにも見えます。

この日は夏のまっただ中。
少し傾きはじめた太陽の強さに加え、公開された結界の雰囲気で、のどがカラカラになってしまいました。

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