常磐線で金町駅を過ぎるあたり。 以前、大きな製紙工場があった場所にポツンと残された球形の物体。 さびが浮き、茶色に変色した丸い形には、両脇から支える脚部が生えている。 まるで、なにかのモビルスーツのよう。 既に更地に戻され、遙か向こうに見えるフェンスまではゴロゴロとした砂利ばかり。所々にある雑草が、死んだ土地から生まれ変わろうとしている意志を示している。 もう動かなくなったモビルスーツは、これから長い時間をかけて朽ちていくだけなのに。 東京都葛飾区にて 20070104