ひさかたぶりの牛松山は春目覚め 

 
山頂すぐの金比羅神社
■目的地:牛松山 (636m)   <山域:丹波 亀岡市>
■日にち:2010年3月22日(月) 
■天気:晴れのち曇り
■同行者:単独
■コースタイム:
  和らぎの道駐車場 発(11:25)〜愛宕神社(11:30)〜三角点(12:25)〜山頂北の山道偵察〜山頂(12:40)〜
  金比羅神社東の山道偵察(12:50)〜十五丁上の展望地(13:00-13:27)〜十五丁下の展望地(13:28-13:35)〜
  福性寺(14:15)〜北保津バス停(14:20)〜和らぎの道駐車場 着(14:45)

 若丹尾根に行く予定もあったが、起きるのが遅かったので近場へ変更。14年ぶりに行ってみます。
その姿は亀岡盆地からいつも眺めているものの、随分と間があいてしまいました。思い入れはとても大きな山の一つです。
今でも春爛漫の桜やモクレン、菜の花などポカポカとした印象がありありと甦ってきます。
 千代川駅の横を過ぎて桂川を渡ります。この時でもまだ、三郎ヶ岳も捨てがたいな、などと決めかねていました。(^^;
 
本宮 愛宕神社
 和らぎの道の駐車場に停めます。支度をして愛宕神社を目指します。5分程度で到着。
登り口がここから出ているはずだがと、石段を登って境内に上がってみますがそんな雰囲気はありません。境内を横切って
北に少し行くと林道のような道があります。牛松山の道標もありました。同時に「牛松はそこまっすぐ行って右」と下山した
ばかりの感じのおじさんが教えてくれました。

 コンクリ道を100mほど登ると水道施設のすぐ先に言われたとおり、牛松山の道標がありました。植林の中へ入ります。
2.5万図の破線道とは少し違うようです。最近整備された道かも知れません。よく踏まれた植林の道を歩いていくと鉄塔分岐を
示す道標があります。鉄塔側へは道を間違わないように丸太が置いてありますが、こちらもよく踏まれています。たぶんこれが
2.5万図の破線道でしょう。
 
松葉の道
 松葉の落ちた急登が続きます。高度が上がってきて汗も出てきます。そろそろ展望がないかなと、振り返りますが
雑木の中、冬枯れの林越しに亀岡盆地や三郎ヶ岳方面が僅かにのぞく程度。黙々と登っていきます。
テレビ中継所を過ぎると緩やかな道となる。日影の快適尾根道、ぼんやりと三郎ヶ岳が見えました。
相変わらずひっそりとした三角点の横を過ぎてパラボラアンテナのある山頂に着きました。

 数名のグループが昼食中だったので、時間稼ぎも兼ねて北の尾根道を少しだけ様子見に行ってみます。
初めて牛松山に登った時は、こんな一般ハイク道でない山道など怖くて入ろうともしませんでしたが、時が過ぎると
こんな道こそ好んで歩くようになってしまいました。Ca600mのコブの手前鞍部まで来てみましたが、ずっと同じ調子の
雑木が続き、期待した緩い谷や展望地はありません。さらに進むと北尾根から七谷川へ下りないといけなくなるので
今日は引き返す。
 
愛宕山
 山頂は静になっていた。アンテナの金網フェンスを回って展望を楽しむ。目の前に愛宕山が屏風のように裾を広げています。
場所を移りながら、その右へ尾根を辿ると京都市街が霞んでいました。ここまで登ってこれだけの展望とは残念。
早々に金比羅神社へ移り、石段を下りていくと鳥居の横に十八丁の丁石が立っています。
 
 広い参道から左のコブに向けて踏み跡が有ります。ひょっとして展望ないかなと、松の多い雑木に入りますが、
地蔵山が僅かに確認できる程度でした。この道は2.5万図の愛宕谷川へ下る道のようです。
再び、参道に戻り、相変わらず松葉の敷き詰まった道を下ります。どこか眺めのいい所で昼食にしたいなと思っていた頃、
道脇に西側が開けた所が有りそうです。少しだけ参道から逸れると、ヒメヤシャブと思われる小さい松笠と芋虫のような
黄色い花が満開である。その左には、亀岡盆地を経て半国山が見えます。この辺りで手を打つことにしました。
 
半国山
 食事を終えて、参道に戻るとすぐに十五丁の丁石でした。この参道は、愛宕神社からの道に比べて陽射しが多い。
松の日影にベンチのある展望地がありました。丁度、亀岡駅を中心に盆地背後の北摂の山並みまで見渡せます。
小塩山、ポンポン山、明神ヶ岳、黒柄岳、湯谷ヶ岳、鴻応山。
 
七丁辺り
 十四丁を過ぎ、緩急織り交ぜての参道を下りていく。高度は下がり、七丁辺りで南に開けた。唐櫃越しと思われる山が
前面に出てきた。桂川が盆地の中を緩やかに流れている。鳥居を通り、三丁の近くで火の用心の巡視道指標を見る。
一丁の下に再び鳥居があり、数台停められそうな駐車地があった。今日は3台。

 きれいな庭園の福性寺や竹林、民家を抜けて北保津バス停に出る。金比羅神社2.8kmの標識が立っている。その下に
牛松山の小さな道標。車道をぶらりと駐車地まで戻る。この道は自転車でも通ったことがあるが、歩いてみるとまた違った
発見がある。西が開けたカーブは広い田畑の向こうに半国山を望み、沢山の石仏が祀られている。さらには、しだれ桜が
うす桃色のたくさんのつぼみをつけていた。今年は桜が早そうだ。この木もすでにいくつか花が開いていた。
 由緒正しい門構えの民家や桃の花、白壁の蔵の横を通り、和らぎの道駐車場に戻った。
 


      牛松山について   

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2010.4.30. BY M.KANE