ササとお花畑の稜線から下蒜山へ    

雲居平  
 雲居平から山頂を望む   
■目的地:下蒜山(1100m) <山域:美作・岡山県八束村>
■日にち:2001年10月8日(月)
■天気:曇り時々晴れ
■同行者:家族全員
■コースタイム:犬挟峠 発(10:25)〜下蒜山山頂(12:05-12:45)〜犬挟峠 着(14:00)

【なつかしの高原へ】 久々のファミリーハイク、それも5年ぶりの蒜山です。
休暇村を予約したのが8月末。1週間前は好天だった予報が、台風に押し切られそう。
前日は軽いサイクリング(といいながら運動不足できつかった)で高原の風に浸る。
一夜明けた美作、体育の日はなんとか天気がもちました。
皆ヶ山  
 休暇村から皆ヶ山 
【変化】 朝、放牧地を覆った霧がだんだんと晴れいくとゆったりとした上蒜山が現れた。
休暇村を出て大山が目に入ったので白樺の丘に寄る。大山南壁が霞がかった白い岩肌を見せ
てます。その横に噂で聞いた鳥ヶ山。緑の鋭鋒に白い崩れの跡が線を引くようです。
丘のすぐ下では新しい道を造っているのか工事の音が赤い土の上に響く。昨日のサイクリング
でも別荘地や新しい観光スポットが増えてきたなと感じた。たまに訪れる者が開発するなと
言える立場ではないが、残念な光景です。
下蒜山  
 伯耆街道から下蒜山 
【山へ】 R474沿いの食品店でおにぎりとお茶、ミカンを仕入れる。地野菜も豊富に出ている。
犬挟峠へ向う伯耆街道に入ると、東に急勾配を吊り下げた下蒜山がくっきり現れた。
登山口に着くと東屋のある駐車スペースは既に12台。支度をしてススキの湿地の間を通り、
林を抜けて尾根に取り付く。階段の急登。何と鎖までついているが、それほどのことでもない。
北側は植林である。

【ぎりぎりセーフ】 長い単調な登りに裕太がごねだす。さらに2度目の鎖が出る。北側も良い
感じの林になってきたなという頃、5合目に出る。カヤトの原、すぐに展望が広がる。前方に
すらりとした山頂が聳える。山頂の北面はわずかに黄葉した広葉樹が被っているが、南面はササ。
裕太は姉と兄に励まされてか、草原に気を良くしてか3人そろって先に行ってしまった。
花  
 道端に咲くマツムシソウ 
【稜線漫歩】 雲居平はササの稜線。キキョウ、アキノキリンソウ、ヤマラッキョウ、さらに
初めて見るウメバチソウやマツムシソウなど予想に反して花が多い。秋の山でこれほどの花が
咲くとは驚きだ。嫁さんも大満足。しばらくはうねうねと続くササの波に揺られるように、
花に囲まれた漫歩。盆地に落ちる尾根は自然林。少しずつ高度が上がると歩いてきた道を俯瞰
できる。良い気持ち、登ってよかった。やっぱ、山はいいわぁ。(^^)v
尾根  
 ササの尾根を見下ろす 
【頂き】 8合目からつづら折れの後、鎖のある急登。ここは釣り尾根への斜面で確かに高度感が
ある。下を見るとびびるなぁ。9合目で小休止、あとひと登りで山頂だが、西の雲行きは良くない。
周りの林は背が低く黄く色づいた葉も多い。先に着いてる子供達と山頂で昼食。狭い広場に20人程。
一応、低徘各局をコールするも入感なし。霞んだりガスで上蒜山や大山、日本海の遠望はなし。
それでも南に見下ろす蒜山盆地や毛無山方面、東の美作の山並みはいい。
樹林にて  
 木漏れ日 
【下りてまた見る】 下りは8合目までの急坂に少し気を使うも、再び快適な雲居平を満喫。
林に入っての急降下、尾根を外れて秋色忍び寄る樹林を出るとススキたなびく犬挟峠へ到着。
車は3台になっていました。道路の対岸にはミゾソバのコンペイトウの様な花が咲き乱れています。
帰りに郷土博物館に立ち寄る。ここのテラスから見える下蒜山もなかなかいい借景となっている。
蒜山三座の中では一番いい山のように感じました。

  蒜山について   

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2001.10.15. BY M.KANE