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2002/ 10


 2002/10/26 (土) [会見 泣き]

 テレビは貧乏人の娯楽だ、と村上龍は書いたが、その通りだと思う。
 しかしまあ昨夜のフジテレビは面白かった。キム・へギョンさん独占インタビュー。(朝日新聞,毎日新聞,フジテレビ合同)

 インタビュー自体は予想通りの受け答えで退屈だったが、周辺の愚かさ加減は大いに楽しめた。安藤優子さんの馬鹿オンナぶり、番組制作者のマヌケ(©安倍官房副長官)っぷり。
 しかし安藤さん、いくらなんでもあれはヤヴァイ。ヘギョンチャン萌え!としか言ってねえんだもんなあ。
 安藤優子の普通の人の10倍以上の収入はスポンサーを経て、しかし元々は一般視聴者が負担したものであって、それがあの脳天気じゃあ、そら怒りも納まらぬというものだ。
 ノーベル賞の田中さんより安藤優子(やテレビ局社員)の方が稼いでる。世の中狂ってる。

 生命進化のエネルギーの一側面である差別心が1980年代半ば以降、過剰かつ不当に圧殺される世情にあって、北朝鮮やフジテレビは心おきなく差別できる格好のバッシング対象として誠に便利な存在だと思う。これからもどんどんネタを提供していただきたい。(あと朝日とか社民あたり)

 安藤さんはまさに都市住民の典型だ。
 かつてどんな無教養な爺さん婆さんでも身につけていたフツーの、しかし実体験に基づく科学的に妥当な思考判断力に欠けている。

 本人に少しも悪気がない分、コトは深刻だ。
 これに比べれば、鈴木宗男の方がまだ害がない。
 無論ムネオは疑う余地なく下司野郎だが、自分で自分を善人だとは信じていない。だからそれほどタチは悪くない。

 自覚がない。ソクラテスも言うように、これほど罪深いことはないのである。

 筑紫哲也やNステの連中のようなジャーナリストwに、17歳の高校生たちや宅間守の一連の殺人の動機が理解できないのは、連中が、ムネオですら自覚している、自分の内なる下司な心根に無自覚であるからなのだ。

 彼ら(殺人者)の動機の中で大きなウェートを占める不公平感(詳細省略)。それを煽っているのは他でもない、ジャーナリスト自身ではないか。

 いったいいつになったらそのことに気づくのか。
 面白いから気づかなくていいけど。

 しかし、ゆうべはインタビュー見ながら「ジョンイル! オレにシナリオ書かせろよっ!」ってイライラしたね。
 あーゆうのやらせたら、オイラ滅法うまいこと展開させるのにー。

 2002/10/24 (木) "18"

 恥ずかしながら、巨人ファンである。
 とりわけ桑田真澄が好きだ。いや、桑田ファンであるから、結果的に巨人ファンでもあると言ってもいい。

 これほどカッコいい男がいるだろうか。

 前後編のプロジェクトXになりそうな、その栄光と挫折。
 並の野手をも凌ぐバッティングセンスとフィールディング。
 右手のボールに向かって呟くあの姿、その哲学的洞察に満ちた言葉の数々。

 そして右肘の手術から復活したあの日――。
 マウンドに跪き、祈りを捧げるようにその腕をピッチャーズプレートに重ね、じっと佇んでいたあの姿――。

 なんの虚飾も作為もなく、それでも、いや、だからこそ絵になる男。
 ただ純粋に野球を愛し、自らが思い描く理想像に一歩でも近づこうと17年のプロ生活の間全力を尽くし、いまだ燃え尽きることのない男。

 今年9月11日、4年振りの完封。そして15年振りの最優秀防御率のタイトル。
 1990年の優勝当時、チーム内で孤立し、ひとり「手酌ビールかけ」をしていた男が、去年のシーズン中、一度は引退を考えた男が、チームの中心選手として完全に復活した。

 完封のテレビ中継を見ながら僕は涙を抑えることができなかった――。

 なんてぇことを書いてるうちに、なんとかまとまるだろうと思いきや、全然まとまらなくて困った、などと書かないと締められぬあたりがヲレの限界だ。

 仕事でもいっつもこうなんだよなー。最後の最後までエンディングが決まらない。
 インプロバイズドシナリオライティング

 メシ食ってる時もフロ入ってる時もジャズだ――。そうナベサダは名言を吐いたが、そんな意味とはまったく別に、オレのゲームはある意味ジャズ

 2002/10/16 (水) 俺僕ボクオイラ

 真面目なことをね、書かねばならぬですよ。

 ○真面目なこと を ふざけて 書く。
 ○ふざけたこと を 真面目に 書く。
 ○ふざけたこと を ふざけて 書く。

 以上はまあ、気がラクなのだが...

 ×真面目なこと を 真面目に 書く

 これ、すっごい大変なのヨ!
 疲労困憊。4kbも書くと1日寝込んじゃう

 仕事なんぞよりもっと全身全霊かけて、誠実なフリをせねばならぬのである。
 その気になれば、「なんて誠実な人なんでショ!」てなインチキ野郎ぶりを発揮できるのだが、

 一人称は僕か私か、すでにこの時点でつまってるのヨ!
(なんか今日はチョト東海林さだお風だナ)

 だいぶ昔、ビートルズのパロディ小説で「えっ?」というのがあって、タイトルも秀逸だけど、その中でビートルズの4人がそれぞれ自分のことを、

 ジョン = 俺
 ポール = 僕
 ジョージ = ボク
 リンゴ = オイラ

 と呼ぶのが面白かった。中学生の僕はこういう、くだらない仕掛けが好きだった。
 三つ子の魂百まで。いまだに変わってねい





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