●2000/10/19 蛭田昌人論
この夏、エルフの蛭田さんが社長を退かれた。
現役のうちは同業他社の作品の評価は避けるつもりでいたが、この機会に蛭田さんについて書いてみたくなった。身の程知らずにも、いってみよー!
面識はないが、蛭田さんは僕の先輩筋にあたる。
当時フェアリーテールに入った連中はリップスティック・アドベンチャーを参考にゲームの作り方を覚えたものだった。その連中がその後、様々な会社に枝分かれして現在に至る。直接的にせよ、反面的にせよ、エロゲ業界に与えた影響は大きい。
蛭田さんの持ち味はナンセンスなくすぐりだ。
ベストの作品を選ぶなら、以下の3つだろう。
1.ぴんきいぽんきい(三部作)
2.野々村病院の人々
3.河原崎家の一族
私の評価はこうだ。(実は遺作と臭作は見たこともないので評価は保留)
なぜ、同級生とドラゴンナイトが入っていないのか? それは蛭田さんが学園物にもRPGにもたいして興味がないからだ。
青春とは切実で、のっぴきならない情熱の結晶である。そういう意味において、同級生は青春物ではない。だから選外とした。(ドラゴンナイトについても同じような理由で)。
だが、同級生とドラゴンナイト・シリーズのいずれの作品も一級の商品であることに間違いはない。ここが蛭田昌人というゲーム屋の特異な点だ。
蛭田さんは自分の作品の主人公やヒロインに対して極めて淡泊だ。
蛭田さんが最も愛するのは自分自身だ。だから、商品を作ることに興味はあっても、極端な話、ゲームの題材やジャンルやキャラクターはどうでもいいように感じられる。明らかに力点はそこにない。
凡百の人間には興味のない物は絶対に作れない。だが蛭田さんにはそれができる。
少なくとも遺作以前までは。だから遺作がどんな内容なのか若干興味あり。もしかしたら切実な欲求から生まれたアツいゲームなんかしら?
そこが蛭田さんの超人的な点であり、同時に最大の弱点でもある。コアな層にそれほどアピールしない(萌え〜ない)理由はこれだ(ていうかしなくて結構なんだろうけど)。
(後略)
もうふざけたメールも送れないんだなあ。
●2000/10/17 マスターアップ
僕が九州に行ってる間、制作の進んでいたゲームのマスターアップにおつき合いした。
未明にマスターのCDを焼いて、デュプリ屋さんを待つまでの間、2ちゃんにもバイオ(ハザード)にも飽きて、一回り下のスタッフとゲームを作るとはどういうことか、話した。
エロゲ屋としては、すでに最前線から退きつつある僕はもっぱら聞き役だ。そして、それなりの経験からのアドバイス。
がんばった人は報われて欲しいと思う。
グローバルスタンダードもIT革命も糞くらえだ!
がんばった人が報われる、それがジャパニーズスタンダードだ。チキショー!
●2000/10/10 異変
九州から戻って3週間ぶりのインターネットで「また2ちゃん遅くなってるぜー」と思ったら、こっちの接続速度が2,400bpsとか7,200bpsのせいだった。
受話器を上げるとバチバチとノイズが聞こえる。モジュラーケーブルを交換しても解決せず。
あれれ!? CDプレーヤーからもノイズが...
大地震の前兆!?
●2000/10/09 帰着
深夜、九州より帰着。
事故現場に4回遭遇して、夜中、警官に3回職質されたけど、事故もなく、ネコもタヌキもひき殺すことなく(九州の路上ではやたらタヌキが死んでいた)無事戻ってこれました。
予定が大幅に延びて国見峠は行けなかったけど(残念!)楽しかったです。
しかし土日と、九州から1,500km一般道を走って来たのだが、休日は馬鹿(な運転の人間)が多くて辟易した。ツラい道のりだったが怒りパワーで眠気も吹き飛びましたわ。
どういうつもりで夜道をハイビームで走ってるんだ?
しかし九州は寒かった。
昼間は汗だくなのだが夜が冷える。着替えも持たずに半袖半ズボンのまま出発して車中泊18連泊。去年の北海道行きは念入りに準備したのに、慣れたと思って甘く見るのはいかんですね。
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