9月9日(水) [相田ケンスケ]
おっす。 お久しぶりの相田ケンスケです。
二学期が始まって一週間とちょっとたったけど、ようやく休みボケが
治ってきたってところかな。
年中同じように暑いのに夏休みって言うのもヘンだと思うけど、昔からの
慣習ってヤツはなかなか変わらないみたいだね。
ま、僕らにとっちゃ、休めればいいんだけどさ。
久しぶりにみんなと顔を合わせているわけだけど、みんな、少しずつ
変わってるみたいだ。
トウジも、イインチョーも。
シンジも、惣流も。
そして綾波も。
シンジと惣流、ちょっと雰囲気が変わったかな。
ちょっと大人びて見えるって言うのかな。
ちょっと、違うんだよな。
綾波は綾波で、そんなシンジと惣流をじっと見ていることが多いんだ。
相変わらず表情に表さないんだけど、何か、思うことがあるんだろうな。
僕らももう、中学三年生。
来春には卒業なんだよね。
みんな、そろそろ自分の進路とかを考え始めてるんだろうな。
みんな、どうするんだろう。
トウジは高校には行く、って言ってた。
イインチョーも間違いなく進学だろうな。
シンジと惣流、そして綾波はどうするんだろう。
エヴァパイロットを職業にするなんて事はないだろうし。
ネルフに就職って言うのは……ないよな。
やっぱり高校に行くのかな。
どっちにしても、みんなと一緒にいられるのはあと半年。
みんなで楽しく過ごしたいね。
9月11日(金) [惣流アスカラングレー]
あたしよ。
今日は何もない一日だったのよね。
いつも通りに学校に行って、あ、その前に朝ご飯を食べて、退屈な授業を受けて、
お昼ご飯を食べて、また授業を受けて、家に帰って、TV見たりして、晩ご飯を食べて、
お風呂に入って、それからまたTVとか見て。
気が付いたら12時近かった。
もう寝ようと思って部屋に行ったのよね。
いつもだったらすぐに寝付けるのに、今日はなんか妙に目が冴えちゃって…。
仕方ないからまたリビングに行ったのよ。
そしたらね。
シンジもいたのよ、そこに。
なんであんた、ここにいるのよ、って聞いたら、
『なんか目が冴えちゃって、眠れないんだ。』
だって。
なんだ、シンジもそうだったんだ。
それから暫く、起きてたんだ。
シンジは本を読んでた。
あたしも昨日買ってきたファッション誌をパラパラめくったりして。
喋ったり、特に何かをするわけじゃなかったのよね。
そう、何もなかったのよ。
そう、今日は、何もなかった一日。
9月13日(日) [碇シンジ]
こんにちは。碇シンジです。
今日はいい天気だったんだ。
あまり暑くもなくって、さわやかな感じだった。
予定もなかったから、いつもみたいに朝ご飯の後には洗濯をして、掃除をした。
絶好の洗濯日和だったし、布団も良く干せそうだった。
その後、なんかのんびりしちゃって…。
リビングでゴロって寝転がってたんだ。
夢を見た。
とても、暖かい夢。
どんな夢だか思い出せないんだけど、凄くいい気持ちで目が覚めたんだ。
起きたとき、僕は思わず周りを見回しちゃったんだ。
誰かが側にいたような気がして、ね。
でも、やっぱり誰もいなかった。
だけど…。
タオルケットが一枚、僕のお腹に掛かってた。
そっか…。
そうだったんだ。
そうだね、晩ご飯はハンバーグにしようかな。