象気功

本日の御神託



站椿功の構造


気功の基本である站椿功については本編でいやというほど解説しているわけである。

立ち方についての解説で、ひざを緩めて首筋を中足(足の親指を中心とした周囲の部位)に乗せると不随意筋である全身の深層筋いわゆるインナーマッスルがつながって氣を生み出すという説明をしているわけであるが、これはあたしの経験によるわけである。


経験であるので、やってみたらそうだったということで、その理論理由はわからんのである。

氣自体が科学的に証明されているわけでもないので、理論もないもんであるが、まあ、とにかく深層筋がつながり氣を生み出し、ときには爆発的な力を出したりもするわけである。


これも経験上そうなるというだけで、何がどうしてどうなるという構造上の理論はないのである。

まあ、理論がどうだろうが、そのようになればそのようにする価値はあるわけであるが、気功家としては確固たる理論理由が必要である。


それがここに来て突然、いわゆる神のお告げで站椿功の構造ともいうべきものがわかったのである。

それは立ち方というよりも体の構造上の仕組みである。

ひざを緩める、つまり、ひざを適宜曲げて立つと、尾てい骨がほんの少し前に入るのである。


このときの尾てい骨が前に入った状態ができると全身の深層筋がつながり、氣を生み出し、力を生み出すのである。

これは普通に立っていて尾てい骨がほんの少し前に入った状態を意識的に作り出しても同じである。


つまりこの構造上の理論を理解すれば、大仰な修行がいらないのである。

もちろん尾てい骨を必要以上に前に出せば、深層筋のつながりは切れて無意味になるので、站椿功でひざを緩めたときに尾てい骨がほんの少し前に入った状態を覚えることは必要である。


その状態あるいは体形を覚えれば、毎日数時間の站椿功を行うなんてバカ丸出しの修行はいらなくなるのである。

極端に言えば、行住坐臥、どんな姿勢であっても、站椿功のときと同じ尾てい骨がほんの少し前に入った状態であれば、深層筋がつながり氣を生み出し、力を生み出すのである。

氣がわかる上級者であれば、座ったままでも、普通に立った状態でも、尾てい骨の位置を操作すれば、どの位置が氣を生み出すのに最適かわかるはずである。

この「ほんの少し」が実に微妙であるので、初心者で氣がわからないものは、站椿功の基本の「ひざを緩めて首筋を中足に乗せて立った姿勢」を覚えることは必要である。

その際にできたもっとも氣を生み出す尾てい骨の位置がもっとも力を生み出す位置である。

その状態であれば、普通に立っていても歩いていても、常時深層筋がつながり、氣が高まり、全身の筋力がパワーアップした状態である。


まあ、大昔の先達も站椿功を行えば氣を生み出し力が出ると経験上わかっていても、何がどうでどうなるという構造上の理論がわからんから、何年間も長時間毎日立ち続けてその姿勢を体に覚えこませるという修行方法しかなかったわけである。

古来よりもっとも力が出ない状態を「へっぴり腰」と表現したわけであるが、それの逆である。

逆であるが、「ほんの少し前に入る」ということを理解しないと、結局無意味な状態になるし、腰を傷めるということにならんとも限らんのである。

それには正しい立ち方の站椿功でその具合を確認するしかないので、やはり多少の時間をかけることも必要かもしれないのは言うまでもないことである。

いずれにしても、正しい尾てい骨の位置がわかれば、長時間の站椿功を修行したのと同様の効果を得られるのである。

この尾てい骨がほんの少し前に入った站椿功の姿勢が理解できると、立ち居振る舞い、行住坐臥あるいは労働、運動等においても、氣が高まり、全身の筋力が格段に強くなるので、日常生活が激変するのである。

尾てい骨の位置がわかると、立てないものが立ち上がり、歩けないものが歩き始め、走れないものが走り始めるのである。

これは脚力にかかわらず、この尾てい骨の位置がわかると、握力、腕力等の手の力も格段に強くなり、また、背筋力も強くなり、持ち上がらないものも軽々と持ち上がるようになるのである。

現在進行中の「仙骨凝縮メソッド・裏丹田覚醒の法」は、さらに意識だけでその状態を作り出すという法である。

(2021/12/03)

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