象気功

象気功

昇降練氣



鉄扉感覚

ううむ、くそー、今日も目が覚めない。

これって、まあ、朝だから血糖値が下がってることにも原因があるわけである。

世界最強の大霊能気功師象師匠といえども、脳は主に糖質によって稼働しているのである。

某ちゅーごく方面や某いんど方面のホラ吹きのように、メシをいっさい食わんとか、雲霞を食って生きてるなんてホラは吹かないのである。


脳も含めて最大限の能力を発揮しようと思ったら、バランスの良い食生活と適度な運動を心がけるのが正しい対処法である。

象気功は「当たり前」をモットーとしているのである。

てなことをほざいてるそばから、やけくそで砂糖ごってりのコーヒーを飲んでみるのである。

おお、目が覚める。

しかし、こんなことを毎日続けると、インシュリンがドバーッでトーニョーになっちまうのである。

あたしゃ、バカなんでしょうか。

日頃、食いたいだけ食っといて、いまさら砂糖がどーのこーのでもないのであるが、一応、健康自慢があたしの売りであるので、トーニョーで入院てなことになるとシャレならんのである。


まあ、しかし、ランゲルハンス島に直撃みたいなコーラの単糖類果糖よりは二糖類砂糖の方が幾分気持ちの問題で心がなごむのである。

つーことで、怒涛のてきとーなフリートーク炸裂もさわやかに、本日のお題に入るわけである。

前回は、氣の真綿感覚について解説したわけである。

まあ、初心者の場合はそんなに豪快な感覚はないのは当たり前であるが、氣感が養成されるにつれて、氣がはっきりと実感されて、その弾力がどんどん強くなり、真綿感覚から低反発素材になり、さらにゴムのようになり、しまいには固くて重い鉄の扉を押してるような感覚になるのである。

氣の鉄扉感覚である。

ものすごく重くて、上げ下げ開閉がとんでもなく遅くなるのである。

さて、その鉄扉感覚で何が起きるかというと、怒涛の氣が発生するのである。


全身の氣道に強い圧力がかかるのである。

逆に言うと、手には氣道の壁の硬さが伝わるのである。

つまり、氣道を拡張することの困難さも実感できるわけである。

氣道は拡張可能であるが、非常に硬くて脆いという素材で、できているのである。

まあ、素材というと語弊があるが、そのような組成になっているわけである。

とにかく硬いので、一度狭窄したり閉塞したりすると、これが容易には修整できないわけである。

これが簡単に修整できては、どなたも体調及び機能が絶好調となり、世界中に大天才大人物が溢れて、この世はでたらめになってしまうのである。

つまり、氣道の状態により、血流の状態や神経組織の状態に差があり、細胞の活性度に差があり、能力に差があるので、いろいろな人生があり、この世が阿鼻叫喚狂喜乱舞地獄極楽てんやわんやのお楽しみになるのである。


まあ、とにかくどう考えても、拡張できるとは思えない硬さであるが、これが、狭窄閉塞させようと思えば簡単にできるのである。

たとえば冷やせば氣道は閉まるのである。

それを長時間が続けると、氣道が狭窄し、さらに続けると閉塞し、血流が滞り、細胞が壊死するのである。

しかし、これが温めたからといって、現在の氣道の太さよりは太くならんのである。

「温める」の代表的な方法が湯治・温泉治療などである。

湯治・温泉治療は本来の氣道の状態に戻すのであって、それをいくら継続しても氣道の拡張にはいたらないので、能力開花ということにはならんのはどなたもご理解いただけることと思うのである。

水垢離が一見身体を冷やす方法に見えるが、実は身体を温める方法でもあるのである。

短時間に体表を冷やすことにより、汗腺を閉じて、熱を体内に閉じ込め、結果的に体を温めるのである。


まあ、水垢離はそれだけではなく、短時間に体表の氣道を閉じて、内部の氣道、とくに丹田を中心とした胴体下部に圧力をかけて、氣道を拡張するという目的があるのである。

急激に冷やすと、人間はその本体である小腸を守るために、他の氣道を締めて氣を下腹部に集めるという生命維持活動を行うのである。

この反射機能を利用して氣道の圧力を高め、氣道を拡張しようというのが、水垢離の目的である。

そうかといって、根性我慢で水垢離を長時間行うと、冷えが体内に入り込んで内部の氣道も閉じてしまい、体に異変、異常、障害、不具合が出て、しまいにはお病気になるので、水垢離は鳥船などの運動で充分に体を温めてから、極めて短時間に行わなければならないのである。

まあ、水垢離について解説しているとキリがないので、水垢離のさらなる効果作用については後章に譲るとして、鉄扉感覚はどんどん先に行くのである。

鉄扉感覚をつかむと、気功法による氣道の圧力は格段に高まるのである。


氣の圧力というよりは氣道に直接圧力を掛けているという感覚である。

その鉄扉感覚で昇降練気を行うと、中心となるスシュムナーあるいは脊柱の氣道に直接圧力がかかり、さらには数限りなく枝分かれした毛細気道・毛細ナディまで、くまなく圧力が広がり、それを開き、拡張拡大しようとするわけである。

もちろん、「拡張拡大しようとする」のであって、今日明日に氣道の狭窄閉塞が改善され、さらには氣道の拡張拡大により氣の総量が増えることによる運気の増大上昇を得るということではないのである。

それを継続することにより、その方向に行くということである。

「やらないよりはまし」はここでも生きているわけである。

続く。

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