気功の穴
象気功

仙骨凝縮メソッド
裏丹田覚醒の法



仙骨と深層筋(インナーマッスル)の関係


この章では裏丹田と表現しているが、臍下丹田が内臓である小腸の襞に存在する膨大な量の毛細血管を氣道の集積と見立てているのに対して言えば、裏丹田としての仙骨はまったく違う組織である。

仙骨は骨であるから小腸のように毛細血管が格段に多い組織であるということではないわけである。


だから、仙骨凝縮といっても、その骨である仙骨に氣を集めるための方法ということではないわけである。

仙骨の上部には、腰椎5個、胸椎12個、頚椎7個が接続し、さらに上部には頭蓋骨が接続しているのである。


サイドには腸骨があり、仙骨の両サイドにある耳状面と腸骨が密接につながり、そこから骨盤全体につながって、さらに寛骨である腸骨・坐骨・恥骨の結合部が大腿骨と接続して形成した股関節につながり、そこから大腿骨などの脚部の骨につながるわけである。

ちなみに骨盤は通称であり、骨盤という骨はないのである。


寛骨(腸骨、坐骨、恥骨)と仙骨と尾骨を併せたものを骨盤と呼んでいるということである。

非常にややこしいが、まあ、人体の骨格の中枢部に仙骨があるということである。

骨がつながるということは、当然、筋肉・靭帯につながるということである。


仙骨を筋肉・靭帯で他の骨と接続し、固定しているわけである。

仙骨のサイドの耳状面と腸骨の結合部分は、人体最強の骨間仙腸靭帯で繋がり、さらに仙骨の下部では仙棘靭帯や仙結節靭帯が坐骨とも繋がっているのである。

また仙骨から連結する骨盤には、身体を支えるために上半身と下半身を繋ぐ重要な筋肉が多数存在するのである。


前面には腰部深層筋のもっとも大きな大腰筋があり、腸骨筋、腰方形筋、梨状筋などがあり、後面には同様に腰部深層筋である多裂筋、仙棘筋(最長筋下部と腸肋筋)などがある。

つまり、身体をさえるために、仙骨から寛骨に靭帯でつながり、さらに寛骨を含む骨盤から全身の不随意筋である深層筋・インナーマッスルに繋がっているということである。


その全ての深層筋・インナーマッスルが仙骨と腸骨を結ぶ仙腸関節の部位を包むように張り付いているのである。

ここである。

どこである。

あそこである。

いやん、えっち。

よしなさい。

はい。


この包むように張り付いているというところが要点である。

仙骨に意識を置くことは全身の深層筋・インナーマッスルに影響を与えるということである。

深層筋・インナーマッスルは骨格筋に比較して格段に毛細血管の量が多い筋肉である。


つまり、氣道の多い部位であるわけである。

つまり、仙骨に意識を置くということは全身の氣道に影響を与えるということである。。

その深層筋・インナーマッスルは不随意筋という通り、意思あるいは意識で操作することはできないわけである。


立つときにどこの筋肉に力を入れて、どこを動かしてということではなく、勝手に立ち、歩きたければ勝手に歩く筋肉が稼働するのである。

勝手に身体を支え、身体の動きに合わせて勝手に機能するのである。

しかし、氣道は氣がわかれば操作できるのである。

あたしは憚りながら氣がわかるのである。

いえい。

なんなんだお前は。

バカで~す。

よしなさい。

はい。

続く。
(2022/03/08)

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