象気功

仙骨凝縮メソッド
裏丹田覚醒の法



丹田を押し下げる・臍下丹田凝縮12


まあ、象気功では十数年前の開講当初より人間の本体は小腸にありと言い張っているわけである。

臍下丹田はいわずもがなで小腸の部位である。

人間を原生動物てなものまでたどると、もともとは食って出すだけの管上の生命体であったものに、徐々に必要な臓器ができて、さらに後に脳ができたわである。


つまり、進化上、種の保存に有利なものが徐々にくっついたわけである。

本来、脳は付属物の最たるものである。

だから、エネルギー分配のバランスも、小腸が大部分で、脳には微量であったわけである。

ところが、脳が発達したものが非常に有利に生き残るということに生命の本体である水が気が付いたのかどうなのか、種によっては脳がどんどん肥大化して、しまいには巨大な大脳を持つ人類が出現したわけである。

人間の脳はおおむね体重の2%程度であるにも関わらず、エネルギーを20%も使うわけである。


これにストレスがかかるとエネルギーはさらに脳に集中するわけである。

もちろん、危機に際して生命維持の観点から、それは実に正しいわけであるが、脳が発達しすぎてコントロールを失い、生命の危機でもなんでもなくても、脳にエネルギーが集中してしまい、心身の不調が引き起こされているのが現代である。

まあ、たとえばあたしら低知能が脳で何をどんなに考えようが、たいしたことはなく、だいたい失敗して、なるようになるわけである。


それでよくなることはなく、だいたいがとんちんかんな方向に向かって驀進してあらいやんになるのである。

バカの考え休むに似たりであるわけである。

つまり、脳が指示するととんちんかんな方向に向かうわけである。

もともとは付属物の脳が指示を出すのではなく、本体の小腸から指示が出されて脳がそれに沿って生命維持のための方向性に向かうように機能するのが本来である。

小腸が考える、脳にとってはつまりは勘である。

言い換えると魂の意思である。


あたしの大嫌いなスピリチュアルである。

そのことに、すでに脳が現代と変わらない発達をしていた古代の皆さんが、エネルギーの配分を脳から小腸に戻すべくヨーガや気功法や瞑想あるいはメディテーションあるいは座禅などあれこれの修行というなのメソッドを考案したわけである。


臍下丹田凝縮はその修行という名の時間と手間のかかるめんどくさい行程をやめて、直接氣道を操作してエネルギーのバランスを脳から小腸に取り戻すメソッドであるわけである。

まあ、とんちきなスピリチュアルはともかく、臍下丹田凝縮はエネルギーを本来の小腸である臍下丹田に集めて、小腸からの指示を優先して正しい機能に回復するということである。

てなことで 、前回までに丹田に氣を集めて周囲の氣道を拡充したら、それを圧縮して凝縮して、さらに丹田の上部を締めて氣を閉じ込めたわけである。


閉じ込めるというと聞こえが悪いが、つまりはさらに丹田の氣道を拡充して氣道のバランスを丹田中心に変えるわけである。

さらにその塊(かたまり)を意識で押し下げるのである。

とにかく、氣は集めても閉じ込めても脳に向かって散逸しようとするので、凝縮して閉じ込めたものをさらに押し下げるのである。

へー、なるほどね、でもそれじゃバカになっちゃうんじゃない?

その通りである。

象気功はバカになる方法である。

続く。
(2022/02/10)

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