ユキコさんの事件簿2

2002年

 

デイサービス

デイサービスに週2日行くことになった。ユキコさんはバス旅行に行ってきたと思っているらしい。「どうでしたか」と尋ねると「何だかバスに乗ってぐるぐる回ってたのよ。お寺に行ったわね。お昼ごはんもなーんにも出なかったけど」

入浴させてもらい、昼食・おやつが出ているはずなのだが、まったく覚えていないらしい。それにしても「お寺」というのはどこから連想した勘違いであろうか。

 

 

 

洗濯機は無理?

母屋の洗濯機が壊れたので、ごくシンプルな全自動タイプを買った。しかし、ユキコさんにはやはり無理だったみたい。どうしても、洗濯の途中でふたを開けて中身を出してしまう。その後どうしたら良いのか分らなくなって私を呼びに来る。

タイマーをセットし直して「もう絶対開けないで下さい。あとは洗濯機が全部やってくれますから」と言い聞かせるのだが、5分もするとまた呼びに来る。結局、母屋の洗濯機の前に私が張り付いていなくてはならないんだなあ。

 

 

 

電気ポットも炊飯器も

ポットからお湯を出すにはロックを解除し、ポットの頭を押せばいいだけなのだが、ユキコさんたら蓋をガバッと開けてポットを斜めにして急須にお湯を注ごうとしたらしい。床がびしょぬれになっていたし、手の甲に火傷をしていた。あぶない、あぶない。

炊飯器もだめみたい。内釜をはずして外釜の中にじかにお米と水を入れて炊こうとしたので、炊飯器が壊れてしまった。結局ポットも炊飯器も片付けることになりました。