言葉の世界・伝言板 2004年2月



Re: 大和言葉での数え方

Maniac C. (2004/02/29 22:08)

>えむくまさん
■初めまして。今後とも御贔屓に。
■20は「はた(ち)」です。「ち」は「ひとつ」「ふたつ」の「つ」と同じ、個の意味です。
■100は「もも」です。でも200からは「ふたお」と言い、「ふたもも」とは言いません。
■1,000は「ち」です。
■10,000は「よろず」です。
■100,000は「ももち」です。



大和言葉での数え方

えむくま (2004/02/29 18:10)

はじめまして、偶然このページを見つけてから、日本語とその周辺を興味深く読ませていただきました。以前から疑問に思っていたことがたくさん解決したのですが、大和言葉で11以降をなんと言うのか?という疑問が解けたことが最も大きな収穫でした。「とおあまりひとつ」「とおあまりふたつ」・・・「とおあまりここのつ」「とおあまり・・・」、すみません、20はどう言うのでしょう?そして100は?8,000,000なら「やおよろず」とわかりますが、1,000、10,000、100,000などさっぱりわかりません。
よろしければご教授いただけないでしょうか。



ムソルグスキーという姓の語源について

げたのにれのや (2004/02/29 01:57)

【ムソルグスキーの姓について若干】
ユーリイ・アレクサンドロヴィチ・フェドシューク著 『ロシア人の姓―一般向け語源辞典』(2002) (Юрий Александрович Федосюк 《Русские фамилии―популярный этимологический словарь》) という本を手に入れたところ、この手の辞典では、たいてい避けて通る 「ムソルグスキー」 を見出しに上げていたので、引用してみます。
【Мусоргский】
著名な作曲家 М. П. ムーソルクスキイ (ムソルグスキー) の家系で、この姓のもとになったのは、Мусорга ムソールガというあだ名のロマン・ヴァシーリエヴィチ (Роман Васильевич=個人名+父称) であった。姓になってアクセントが移動した。"мусургос" (μουσουργο´s=[ムースール'ゴス]) は、ギリシャ語で、歌手・音楽家を意味する。彼の先祖のあだ名はここから来ていて、子孫の姓として最善の形で裏付けられたのではないだろうか?



サンクトペテルブルクの初期の名称

げたのにれのや (2004/02/28 03:30)

【サンクトペテルブルク名称縁起】
〓本棚にこんな本がありました。エヴゲーニイ・ミハーイロヴィチ・ポスペーロフ (Eвгений Михайлович Поспелов) 著 『都市の名前〜過去と現在 (1917―1992)』《Имена городов: вчера и сегодня (1917―1992)》。この本から、サンクトペテルブルクの項の前半を引用してみます。

【Санкт-Петербург】 レニングラード州の州都。ピョートル大帝が、みずからの守護聖人であった聖ペテロにちなむ Санктпитербурхъ の名のもとに要塞を築いた1703年5月16日にさかのぼる。内部にペテロとパウロの大聖堂を建造してのち、要塞を Петропавловская [ピェトラ'パーヴろフスカヤ] (ペトロパーヴロフスカヤ) と称するようになったが、要塞わきに形成されていた町では、もとの名称がすでに普及してしまっていた。町の名称を取り決める、特別の法令が、受け入れられることはなかった。そのいっぽうで、ピョートルの外国人側近のうち、とりわけドイツ語、スウェーデン語、オランダ語、英語を話す者たち、さらに、こうした言語に多少とも通じているピョートルのロシア人の盟友たちは、「聖ペテロの町」《город Святого Петра》という呼称をそれぞれ勝手に外国語に訳して綴った。それゆえ、18世紀初頭の四半世紀の資料では、30種以上のバリアントが現れる。その差異は、あらゆる造語成分に及んだ。Санкт,Сант,Сан; Питер,Петер (しばしば属格で Питерс,Петерс); бург,бурх,бурк。そのうえ、これらが全て、1語、2語、ときに3語に綴られて現れるのである。かくして、ピョートル大帝の書翰に現れるバリアントには次のようなものがある。
  Санктъпетерсъбуркъ (1703年7月20日)
  Сантпитербурхъ (1703年9月20日)
  Питербурхъ (1706年5月17日)
  Санктпетерзбуркъ (1710年11月20日)
後には Питер を使ったバリアントが優勢になる。
  Санкт-Питер-Бургъ (1714年4月28日)
  Санктъ Питербурхъ (1720年1月13日)
新聞 『ヴェードモスチ』 (Ведомость=新報) では、以下のような語形で呼称が使われている。
  Санктпитербурхъ (1703年12月)
  Сантъпитербургъ (1704年1月)
  Санктпитерзбуркъ (1711年5月)
  Санктъпетерзбуркъ (1711年6月)
しかし、より頻繁に現れるのは、
  Санктъпитербурхъ
である。1724年7月の 『ヴェードモスチ』 をもって、ようやく一貫して -Питер- が -Петер- と印刷されるようになる。このことから、現在でも、なお、広く使われている Питер という俗称は、1724年以前に普及したと考えられる。
 ピョートル大帝の死後 (1725) に確立した、純ドイツ語形の Санктъ-Петербургъ は、省略形の Петербургъ とともに、1914年まで変化なく用いられた。第一次世界大戦、開戦直後の1914年8月18日 (旧ロシア歴=ユリウス歴。現在の31日) から、法令によってドイツ語の名称はロシア語の Петроградъ [ピェトラグ'ラート] (ペトログラード) に変更された。この改称にともなって、明らかに町の名前の意味が変わった。町は、もはや聖人にちなんだ名ではなく、ピョートル大帝自身の名を冠した名で呼ばれるようになったのである。
 ……(以下略)……



re:ロシアの地名変更

らにい (2004/02/27 18:34)

>げたのにれのやさん
「道路名辞書」みたいなものがあるんですか。へぇ〜(^^)



ロシアの地名変更

げたのにれのや (2004/02/27 01:41)

〓らにいさんへ。ソ連邦崩壊を前後して、ロシアおよび周辺の共和国では、大規模な地名の揺り戻しがありました。そのほとんどは、ソ連邦が成立したときに、ソヴィエト的な地名に塗り替えられたものを、もとに戻したものです。
 地名の変更は、都市名よりも、むしろ、都市内の街路名のほうが数が多く、モスクワ、ペテルブルクのような大都市では、それぞれ1冊の辞書ができているくらいです。



ペトログラードの綴りのわずかな変化について

げたのにれのや (2004/02/27 01:34)

【ペトログラードの綴りについて若干の修正】
〓きのうの書き込みのペテルブルクの名称の変遷について、若干の修正があります。
 (3a) ロシア語風(旧正書法) Петроградъ
    1914〜1918。
 (3b) ロシア語風(新正書法) Петроград
    1918〜1924。
〓と言いますのは、ソヴィエト政府は、権力を奪取したのち、ただちにロシア語の正書法改革に取りかかり、1918年に語末の ъ が廃止されたからです。
 具体的には、革命直後の 1917年12月23日に、臨時労農政府の名のもとに正書法改革案が 「イズヴェースチヤ」 に掲載され、翌1918年10月10日、人民委員政令として、現在のロシア語の新正書法が告示されました。しかし、この正書法改革のうちでも、特に、語末の ъ の廃止は、知識階級の反撥を買い、政令に従わない例があとを立たなかったため、ソ連邦じゅうの印刷所から ъ の活字が没収される事態となりました。
 この時期の印刷物には、ъ のかわりにアポストロフィを使っているものがあります。海外に亡命した白系ロシア人は、新正書法をソ連邦の象徴として敵視したため、海外のロシア語出版は、旧正書法に従っていました。
〓ということで、ペトログラードの綴りには微妙な変化があった、という話でした。



RE:レニングラード&サンクト・ペテルブルク スタルヒン

高駒麗人KOMA (2004/02/26 23:51)

スタルヒン、スタルフィン 投稿者:高駒麗人кома  投稿日: 2月25日(水)20時51分40秒

日本に渡ったスタルヒン家に殘された書類や、彼の故郷に殘っていた資料(先例>洗礼の記録など)も画面にありましたが、СтарухинかСтарффинか、はっきりわかりませんでした。

ManiacCさん
らにいさん
げたのにれのやさんへ
松茸さんへ

ご助言ありがとうございます。
ネット上にもロシア語のテキストがあるんですね。
Koenigsbergはソ連がドイツから取得した土地ですか。勉強になりました。



Re:「くさり」とは? Final(笑)

鴛鴦 (2004/02/26 20:46)

>Archerさん
返答遅れて申し訳ございません。
指摘のほうありがとうございます。



RE:レニングラード&サンクト・ペテルブルク

らにい (2004/02/26 20:42)

>高駒麗人KOMAさん
元々は「Санкт-Петербург」だが、当時オランダ風に「サンクト・ピーテルブルフ」と呼ばれ、後にドイツ語風に「サンクト・ペテルブルク」と呼ばれるようになったと。
ということはドイツ語とは然程関係ないということでしょうか?
「レニングラード」はアクセントが移動したためそういう発音になるんですね。
>げたのにれのやさん
確かに初期と今とでは少し名称が違っていますね。
>旧ロシア地名への回帰は、通りの名称から都市の名称まで、とてつもない規模で起こった。
日本で考えると「東京」を全部「江戸」に戻すような感じ?(^^)
松茸さんもありがとうございます。
これからじっくりと資料を拝見させていただきますm(_ _)m



スタルヒンという姓 2

げたのにれのや (2004/02/26 02:32)

【スタルヒンという姓について2】
〓Koma さん、はあはあ、わたしはDVDに取った番組の半分しか見ていなかったのですが、後半にあったんですねえ、スタルヒンの故郷を訪ねるというくだりが。DVDを一時停止しますと、ドキュメントの流麗な筆記体がはっきりと読み取れました。
 スタルヒンの本名は
   Старухин [スタ'ルーヒヌ] スタルーヒン
に間違いありません。
 するってえと、むしろ、不思議なのは、日本の野球記録類で、
   Victor Starffin
と記されていることです。Koma さんが言うように、Starukhin では英語圏で問題を生じる恐れあり、ということかもしれませんね。巨人が米国へ遠征したときのスタルヒンに関するドキュメント類も画面に映し出してくれれば、謎は氷解なんですがねえ。



ロシア語関連で

松茸 (2004/02/26 02:27)

*「聖ペテロの町」
 このページによれば、「オランダ語名」にもかなりのヴァリアントがあったようです:
http://fabrussia.org/resources/cities/petersburg/petersburg_geinfo.htm

* Koenigsberg
 第二次世界大戦後、ソ連がドイツから取得した土地なので、「ロシアにゲルマン風の名がついていた例」としては不適切です。
# これはほぼ常識と思います。少し不勉強ではないですか? (^^;

* "-ij"と"-yj"
 ロシア語形容詞には「硬変化」と「軟変化」とがあり(*)、前者(の男性単数主格)は"-ый"、後者は"-ий"で終わります。"svobodnyj"は硬変化、"nizhnij"は軟変化というだけで、ローマ字転写のゆれではありません。
 なお、カナへの規範的転写の際、前者は、「スヴォボドヌイ」など「-ウイ」の形にすることが多いです。
(*) 実際は、直前の子音に応じてもう少しややこしくなります。
 詳しくは、以下のページなど:
http://www2m.biglobe.ne.jp/~m-souda/mysouda/lingua/russian/rlesson/rlesson7.html



サンクトペテルブルクの名称の変遷

げたのにれのや (2004/02/26 02:11)

【サンクトペテルブルクの名称の変遷について】
〓この件については、「にれのや」 の書き込み
   2003 / 2/ 14
も御参照ください。初期の名称が必ずしも一定していなかったことがわかります。
〓(1) オランダ語風 Санктпитербурхъ
    おそらく [サヌクト'ピーテルブルふ]
    サンクトピーテルブルフ
 (2) ドイツ語風 Санктъ-Петербургъ
    [,サヌクトピチル'ブ-ルク]
    サンクト=ペテルブルク
    1914年まで。ъ は旧正書法では必要だった。
 (3) ロシア語風 Петроград
    [ピェトラグ'ラート]
    ペトログラード
    1914〜1924。第一次世界大戦にともなって、
    ドイツ語風の地名をロシア語に改めた。
 (4) ソヴィエト風 Ленинград
    [りニヌグ'ラート]
    レニングラード
    1924〜1991。レーニンの死去にともなって。
 (5) 新ロシア式懐古地名 Санкт-Петербург
    [,サヌクトピチル'ブ-ルク]
    サンクト=ペテルブルク
    1991〜。ソ連崩壊に先だって。
    旧ロシア地名への回帰は、通りの名称から
    都市の名称まで、とてつもない規模で起こった。



-burg

Maniac C. (2004/02/26 01:02)

>高駒麗人KOMAさん
■私の守備範囲で判るところだけお答えします。

>-burg は「町」の意味ですが、これはゲルマン語でしょうか。
→はい。英語では borough/bury となり、蘭語では burg、独語では Burg、北欧諸語
では borg となります。ラテン語にもフランク語から借入され、仏語で bourg、西語・
葡語で burgo、伊語で borgo となります。

>ペテロはPeteroでしょうか?
→いいえ。希語 Πε´τρος の日本語訛りだと思われます。

>Sankt-Pieterburgでしょうか、それともSankt-Pieterboergでしょうか。
→Sankt[zaGkt] は独和辞典には載っていますが、蘭和辞典には載っていません。
Sint- ではないでしょうか。又、上述のように蘭語では burg ですので、Sint-Pietersburg ではないかと思います。

>「ブルフ」は-boerg[-burx]でしょうか。
→いいえ。蘭語では、仏語同様、uは [y] と読まれますので、burg[byrx] です。



訂正 Kaliningrad -ijと-yj

高駒麗人KOMA (2004/02/26 00:58)

「ロシアにゲルマン風の名がついていた例として、PolandとLithuaniaの間にあるRussiaの飛び地にあるKalingradが別名Königsberg(王の山)とも呼ばれている例があります。
http://www.infobitte.de/free/lex/allgLex0/k/koenigsberg.htm

KalingradでなくてKaliningradでした。

Starukhin(Starffin)の故郷は Nizhnij Tagilですが、Amur川近くに Svobodnyjがあります。-nijだったり-nyjだったり難しい所です。
英語の新聞では、yで統一されますね。
KamchatskijはKamchatskyになります。英語の新聞で出ていたChechenの地名Groznyは本当はGroznyjでしょうか。



Sankt-Peterburg Leningrad

高駒麗人KOMA (2004/02/25 23:02)

げたのにれのやさんへ
>〓Koma さん、地下鉄の駅は、確かに она アナー 「彼女」 で受けます。

Очень спасибо.

らにいさんへ
續き
今話題のYahoo、google、テレビで宣傳してたgooで「レーニングラード」で檢索した結果、結構ありました。

http://www3.toyama-u.ac.jp/~fujii/ivnm.html
↑ここでは「レニングラード大学」「レーニングラード大学」兩方あります。

Sankt-Peterburg、Johannesburg、Hamburg、Luxemb(o)urgなどの -burg は「町」の意味ですが、これはゲルマン語でしょうか。

Lenin-grad、Petro-gradのgradは古教会スラヴ語で、一方、Novgorodなどのgorodは現代ロシア語でしょうか。
Sankt Peterburgは、Slav式のPetrogradやPetrogorodといった名前で呼んでもよさそうな物です。
ロシアにゲルマン風の名がついていた例として、PolandとLithuaniaの間にあるRussiaの飛び地にあるKalingradが別名Königsberg(王の山)とも呼ばれている例があります。
http://www.infobitte.de/free/lex/allgLex0/k/koenigsberg.htm

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%9A%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%AF
↑この頁に「聖Peterの町」の説明がありました。

>サンクトペテルブルク 出典: フリー百科事典『ウィキペディア (Wikipedia) 』
>サンクトペテルブルク(ロシア語:Санкт-Петербург)は、かつてのロシア帝国の首都。モスクワと並ぶロシアの大都市で、連邦市としてロシア連邦を構成する89連邦構成主体のひとつとなっている。 都市の名は「聖ペテロの街」を意味する。当初はオランダ語風にサンクト・ピーテルブルフと呼ばれ、後にドイツ語風に「サンクト・ペテルブルク」と呼ばれることになった。第一次世界大戦でロシアがドイツと戦争状態に入ってからロシア語風にペトログラード(1914年から)と改められ、さらにソビエトによってレーニンにちなんでレニングラード(1924年から)と改称されたが、1991年に現在の名称になった。ロシア人の間ではピーチェルの愛称で呼ばれる。

ペテロはPeteroでしょうか?
Sankt-Peter-はSaint PeterでSan Pietro寺院のSan Pietroでしょう。
オランダ語名「サンクト・ピーテルブルフ」はSankt-Pieterburgでしょうか、それともSankt-Pieterboergでしょうか。googleで調べたら兩方ありました。英語のbookはオランダ語でboek[bu:k]のようですから、「ブルフ」は-boerg[-burx]でしょうか。



無題

高駒麗人KOMA (2004/02/25 22:30)

Jiang Jieshi「ヂアンシエシー」は、某社の英和辭典では
[dろ(zの口蓋化)iα:ŋ(ng音)dろai∫i:](ヂアンシエシー)でした。



Sankt-Peterburg Leningrad

高駒麗人кома (2004/02/25 21:00)

らにいさんへ
Sankt-Peterburgは確かに昔はLeningradでした。
Leninでは第一音節のeにaccentがつくので、[le:nin]「レーニン」または、[lje:nin]「リェーニン」になるでしょう。

しかし、Leningradの場合、accentがgradに移ります。
そうしますと、[ljeningra:t]「リェニングラート」、あるいは、[liningra:t]「リニングラート」(「グ」と「ト」は子音だけ)になります。

シナ語では
人名Leninは「列寧」Liening(リエニン)で、
地名Leningradは「列寧格勒」Lieninggele(i)です。
現在の名Sankt Peterburgは「聖彼得堡」Sheng Bidebaoです。

また、Leningradの別名としてPetrogradもあったと思いますが如何でしょう?



スタルヒン、スタルフィン

高駒麗人кома (2004/02/25 20:51)

げたのにれのやさんへ

http://www.htb.co.jp/vision/kokoro/index.html
↑心の中の国境〜無国籍投手スタルヒンの栄光と挫折〜』はここで取り上げていました。
スタルヒンの記念碑には
Виктор Константинович Старухин
(Viktor Konstantinovich Starukhin)
と書いてあったわけですか?
私も觀ましたがはっきり覺えていませんでした。

日本に渡ったスタルヒン家に殘された書類や、彼の故郷に殘っていた資料(先例の記録など)も画面にありましたが、СтарухинかСтарффинか、はっきりわかりませんでした。

スタルヒン來日當時は、日本では fi を「フィ」でなく「ヒ」で取り入れるのが習慣だqったかもしれません。すると本來Старффин(Starffin)だったとしても日本語で「スタルヒン」と呼ばれ、それがСтарухинとなって記念碑に残ったとも考えられます。
しかし、ロシアでは人名としてはСтарффин[starffin]よりはСтарухин[starxin]が普通なのでしょうか。
すると、なぜヴィクトルスタルヒンが英語でVictor Starffinと呼ばれるようになったのか、そして彼の息女が Natasha Starffinを名乘っているのはなぜか謎になります。

おそらく、Starukhinですと英語としては發音が不自然(と判斷される?)なので、英語として自然(?)な Starffinに「創氏改名」したのでしょうか?
Starukhinですと英語では
[stα:kin]「スターキン」と發音される可能性があります。
それよりはStarffinのほうが良かったのでしょうか?

そうするとStarukhinを「須田博」Suda Hiroshiにしたのと似たような話になります。



レニングラード&サンクト・ペテルブルク

らにい (2004/02/25 12:53)

「スタルヒン」とは全く関係ありませんが一応ロシア繋がりということで・・・

今の「サンクト・ペテルブルク(Sankt-Peterburg)」は昔「レニングラード(Leningrad)」と呼ばれていましたが、「レーニングラード」という呼び方はあったのでしょうか?
また、「サンクト・ペテルブルク」はその字面からいってドイツ語に見えるのですが、もしそうだとしたらなぜロシアにドイツ語があるのでしょうか?
それぞれ単純な質問ですが宜しくお願い致します。



スタルヒンの愛称

げたのにれのや (2004/02/25 02:29)

〓もう1つの謎です。
 旭川の日章小学校には、スタルヒンの成績表が残されていましたが、
   本人の名前=ウイヂヤ・スタルヒン
   父親の名前=コウチヤ・スタルヒン
となっていました。移民の固有名詞がどういう変化をせざるをえないかという、興味深いサンプルのように感じました。父親の 「コウチヤ」 というのは、
   Котя ['コーチャ]
のことと思われます。Константин [カンスタン'チヌ] 「コンスタンチン」 の愛称の1つです。不思議なのは 「ウイヂヤ」 のほうです。
   Видя ['ヴィーヂャ]
のことと思われますが、Виктор ['ヴィークタル] 「ヴィクトル」 には、通例、この愛称は使われないのです。Вика 「ヴィーカ」、Вита 「ヴィータ」、Витя 「ヴィーチャ」、Тора 「トーラ」 などが基本で、これをもとに造語をしてゆきます。愛称の辞典で最大のものは、Виктор の90種の愛称を採録していますが、Видя というのはありません。だいたい、Виктор に -д- の音は出てきませんからね。
 プロ野球の投手列伝のような本を見ると、スタルヒンが巨人で 「ウィジャー」 の愛称で呼ばれていたという証言がしばしば出てくるので、彼の愛称が Видя であったことはまちがいないようです。
 もっとも、愛称というのは、ひな型に合わせなければならないというような決まりがあるわけではないので、ウチのヴィクトルの愛称は Видя なんだと言われればそれまでですが。
〓Koma さん、地下鉄の駅は、確かに она アナー 「彼女」 で受けます。



スタルヒンという姓

げたのにれのや (2004/02/25 02:28)

【スタルヒンという姓】
〓Koma さん、わたしもテレ朝の
   『心の中の国境
     〜無国籍投手スタルヒンの栄光と挫折〜』
見ましたよぉ。えがったですねぇ。実はですね、
   スタルヒンという名前には謎
があるんです。テレビにも映っていましたが、スタルヒンの記念碑には、ロシア文字できちんと
   Виктор Константинович Старухин
と正式な名前、つまり、個人名―父称―姓が刻んであります。これは、
   ['ヴィークタル カンスタン'チーナヴィち スタ'ルーヒヌ]
と読みます。口語では、父称は [カンスタン'チーヌィち] となりますが。カタカナで転写するなら、
   ヴィ(ー)クトル・コンスタンチーノヴィチ・スタルーヒン
です。Старухин (Starukhin) という姓には、特に問題はありません。старуха [スタ'ルーは] 「老婆、老女」 の 「物主形容詞」 を姓に転用したもので、どんなロシア姓辞典にも掲載されています。日外アソシエーツの 『プロ野球人名事典』 でも、スタルヒンの正式名称は上記と同じになっています。
 問題はここからです。スタルヒンの伝記、プロ野球の記録本などを見ると、スタルヒンの名前には、伝統的に Victor Starffin というラテン文字表記が添えられているのです。昔からなので、もはや、でどころは詮索のしようもありません。ネットで調べても、ほぼ、すべてのラテン文字表記がこれで、Starukhin としているのは1件だけです。
 さらに、執筆活動をしているスタルヒンの長女が、ナターシャ・スタルヒンと平行して、Natasha Starffin という綴りを使用しているのです。
 Starffin という綴りを、そのままロシア文字に置き換えると Старффин ですが、白系ロシア人は、[f] の音のラテン文字表記を -ff- とすることが多いので、むしろ、Старфин の可能性のほうが高いように思えます。Старфин という姓は、どんなロシア姓辞典にも掲載がないのですが、ロシアの検索エンジンで調べると、Старфин を名乗る会社が2つ見つかるのです。
   Старфин компания
    スタルフィン会社
   Старфин ИЧП
    スタルフィン個人業主
以上が謎の全貌です。今のところ、解決の糸口なし。



文字の説明

高駒麗人KÖMĀ (2004/02/25 00:13)

「tšieはtsieのsの上にUは、一般的に tɕie=tcieのcの右下を丸めた記号で書かれます。」

見る方の機種によっては、ɕ(cの右下を丸めた記号)はただの四角形になっていると思われます。↓以下をご覧ください。
http://www.glossika.com/en/dict/phon/shanghai.htm(上海方言音表)
http://www.glossika.com/en/dict/phon/nanchang.htm(南昌方言音表)

http://glossword.info/list/3/1,%CA%A4,,xhtml
(Международная транскрипция)
↑国際音声記号紹介

「「ヂアーンヂャイシー」[ʤɑ:ŋʤai∫i:]でした。」
[dろ(zの口蓋化)α:ŋ(ng音)dろai∫i:]になります。



杰ヂエ>チェイ

高駒麗人KÓMÁ (2004/02/25 00:02)

ボンバー、チェイ 投稿者:偽中国人さんへ

>◆チェイ中国のカンフーKungfu(これも正確にはクンフー功夫)スターに李連傑/杰というのがいます。
http://www.c-able.ne.jp/~stock-12/jetli.htm
これもMandarinで
リー・リンチエLi Lianjieという発音がどういうわけか日本では
リー・リンチェイ
という形で定着してしまいました。
最近ではJet Li(ジェット・リー)とも呼ばれているようで、このJetが何処から出てきたのか? まさか功夫kungfu→カンフー同様に「傑」の広東語読み「get」をJetと訛ったのではないでしょうね。
功http://humanum.arts.cuhk.edu.hk/cgi-bin/canton-f2.pl?query=%A5%5C
傑http://humanum.arts.cuhk.edu.hk/cgi-bin/canton-f2.pl?query=%B3%C7
今から1ヶ月ぐらい前でしたか、女子十二楽房の特集番組の中で、メンバーの一人が休暇中に故郷へ帰って会った友人の名前が
XX杰で、ナレーション字幕共に「チェイ」となっていました。

蒋介石の英語名には Chiang KaishekとJiang Jieshiがあり、Jiang Jieshiの Jie(介)は「ヂエ」ですが、某英和辭典ではJiang Jieshiの發音が「ヂアーンヂャイシー」[ʤɑ:ŋʤai∫i:]でした。

つまりjie「ヂエ」が「ヂャイ」になっていました。

「イェ」[je]は英語圈の人には難しいので「エイ」[ei]や「アイ」[ai]になるのでしょうか?
英語にもyeahという言葉があります。
しかし、英語では「エ」[e]は開音節では稀なのでしょう。
それで「チェ」が「チェイ」になるのかもしれません。
café(カフェ)、rosé(ロゼ)も英語に入ると「カフェイ」、「ロウゼイ」になります。

某社の英和辭典でKoreaの語源について「朝鮮語『高麗』Koraiより」という記述がありますが、朝鮮語で「高麗」は 고려 Koryeo(コリョ)でしょう。
それとも昔の朝鮮語では「高麗」は Koraiだったのでしょうか?
言葉の経歴詐称(誤った語源解釋)は辞書でもよくありますが、この邊は氣になります。
「ライ」raiが「リエ」ryeや「リョ」ryeoになるようにi、y[j]と主母音a.eの位置關係が逆轉する事は良くあるようです。
「禮」の日本語音も「禮記」では「らいき」rai-kiですが、朝鮮語で「失禮」は shillye、「禮記」は (R)Ye-ki でしょう。

「傑」の發音は藤堂明保氏編「学研漢和大字典」では
gıat>gıεt>kie>tšie
のような変遷です。
(gıat>gıεtはgiat>giεtのiをsmall capitalにしたもの。gɪat>gɪεtです。tšieはtsieのsの上にU、一般的に tɕie=tcieのcの右下を丸めた記号で書かれます。)

「介」は
kăd>kΛi>kiai>tšie
でした。
(kădはkadのaの上にU、舌が高めでæ[ae合成文字]に近い母音のようです)

「麗」は
lār>lei>liəi>li
(lārは、larのaの上に横棒。liəiは、lieiのeを逆さにした物。)
という変遷です。
こうなるとKoraiとKoryeoの關係も納得いきます。

http://www.dzwww.com/yule/yulezhuanti/taindiyingxiong/tiandihaibao/200309100756.htm
↑(映畫『天地英雄(Tiandi Yingxiong)/WORRIORS OF HEAVEN AND EARTH』關連の頁。addressに注目。tiandiがtaindiになっています。
日本では「天地英雄」として紹介されていましたが、いよいよ日本で公開という時に「ヘブン・アンド・アース」になったようすね。

英和辭典を見たら 
chowmein[t∫aumein]と言う単語を見つけました。
中華風焼きそばの事だそうです。

「炒麺」の北京語音 chaomian の
mian[miεn](ミエン、麺)がmain[mein](メイン)になっています。



GEOGRAPHY

高駒麗人KÓMÁ (2004/02/24 22:05)

數學用語 地理学 地質学 投稿者:高駒麗人KOMA  投稿日: 2月21日(土)15時16分1秒

http://village.infoweb.ne.jp/~fxba0016/misc/suumei/suumei.html
(大數の名前)

geometry 幾何學
geology 地質學
geograghy>geography 地理學
http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/symp/j2ws04_announce.htm

この區別は非常に難しいですね。
geologyとgeograghy>geographyのどっちが地質學でどっちが地理學だったかすぐ忘れます。
失禮しました。

RE:數學用語 地理学 地質学 投稿者:きしろふさんへ

>[禾予](じょ)はどうも入力できないようですが、如何でしょう?
「[禾予]」は簡単に「予」と表記することもあるそうです。(読み方は同じ)

「序」「舒」「豫」「預」のように「予」を音符とする形聲文字ですか。
「じょ」「よ」の2種の音があります。

「除」「徐」「餘」「余」も同様ですね。

藤堂明保編「学研漢和大字典」によると「予」の上古音は
diag(dの下に小さい○)だそうです。

>geologyとgeograghyのどっちが地質學でどっちが地理學だったかすぐ忘れます
私は「『ジオグラフ』の『地理』」と覚えましたね。

geographyでした。單純ミスです。



Re:続々々(笑)・「くさり」とは?

Archer (2004/02/24 01:31)

リンク先の横浜線の場合、区間表示では貳拾六哩參拾五鎖ですが
営業マイルは表にあるとおり、26.4哩です。
これは横浜鉄道開業時から1930年(哩→km)まで変わっていません。



Re:続々々(笑)・「くさり」とは?

鴛鴦 (2004/02/23 18:55)

>Maniac C.さん
分かりました。訂正ありがとうございます。
>Archerさん
その(復刻版の)時刻表は一番新しいので「(明治)三十五年六月一日改正」ですので、ぎりぎり「○哩△鎖」の表示だったと思います。でも、「Re3:「くさり」とは?」での一番したのリンクのページでは「(明治)四十四年五月一日改正」ですが、「○哩△鎖」表示だったので全国一斉というわけではなかったようです。



Re: 「くさり」とは? (3)

Maniac C. (2004/02/23 12:22)

>鴛鴦さん
■「チャイン」についての参考資料を有り難う存じました。やはり誤記/北海道訛り
と考える方が穏当でしょうね。

■訂正です。
>「鎖」という単位が、終戦直後も土木業で使われていた証左です。
→よく考えたら、その上に自分で「メートルなわ」と註を入れているのに、メートル
法とヤード・ポンド法が混在しているのはおかしいですよね?
■研究社の『新英和大辞典』に、次のような記述を発見してしまいました:
〔測量〕 チェーン,測鎖. 1 chain の長さ(=66ft.)(cf.chain measure).
★英米において最も普通に用いられるものは 100 節全長 66ft. で,その発明者で
ある英国の数学者 Edmund Gunter の名を取って Gunter’s chain または surveyor’s
chain と呼ばれる; この他 100 節全長 100ft. の engineer’s chain と呼ぶものも
ある; わが国では全長 20m のメートルチェーンを使用する.」(下線引用者)
■というわけで、引用文の中の「一鎖(20.m)」というのは、ヤード・ポンド法による
「1 chain の長さ」の意味ではなく、「全長 20m の測鎖(メートルチェーン)1本分の
長さ」の意味であることが判明しました。
■お詫びすると共に、前言「『鎖』という単位が、終戦直後も土木業で使われていた」
を撤回致します。やっぱり鉄道関係だけなのかも知れません。



Re3:「くさり」とは?

鴛鴦 (2004/02/22 21:03)

>Maniac C.さん
資料ありがとうございます。終戦直後も土木業で使われていたんですね。勉強になります。
>■「チャイン」が北海道訛りなのか、全国的にそう読んでいたのかについては、外に
検索がヒットしなかったので、判りませんでした。
参考になりますかどうか分かりませんが、2つページを紹介します。
1つ目は各単位の互換表ですが、「鎖」には「チェーン」と添えられています。
http://www.cory.to/units.html
2つ目は横浜線の歴史についての一部ですが、ここでは「"哩"はマイル、"鎖"はチェーンと読んだはず」と確定ではありませんがここでも「チェーン」という言葉が出てきています。
http://www1.tmtv.ne.jp/~marina/html-daiya/m44-5.htm



Re: 「くさり」とは? (2)

Maniac C. (2004/02/22 19:00)

>鴛鴦さん&massangeanaさん
>「鎖」という単位は日本では鉄道関係だけに使われていたのか?
→答えは「否」のようです。
鉄道関係のHPが多い中、唯一、「道廳時代の路線測量」というHP(下記URL)を発見。
http://www2.comco.ne.jp/~kotuken/rikun/kobayashi178.htm
5(7) の「平面調査」に「平面調査で横断測量の範囲までは、正確に作図されるが、
それより離れる位置は米縄(M.C.註: メートルなわ、と読むらしい)で測定になる。
それ以外は目測とか歩測で行う事が多くなる。それで歩測で一鎖(20.m)を何歩で
歩くかを自分の物にしなくてはいけない。」と有ります。1 C = 20.1168 m ですので、
「鎖」という単位が、終戦直後も土木業で使われていた証左です。

■又、「三菱大夕張鉄道 山史」というHP(下記URL)で「3.英単位換算表」を発見。
http://club.pep.ne.jp/~shuparo/sansi7.htm
そこには鴛鴦さんのして下さったのと同様な単位の説明と共に、「鎖/チャイン」の
表記が。Archerさん(初めまして)の投稿で得心が行ったのですが、英単位の漢字表記
は、どうも音訳と意訳を兼ねているようです:
 chain =チャイン=鎖=サ(頭音節の「チャ」を表す?)
 link =リンク=輪=リン(末音節の「ク」を省略?)

■「チャイン」が北海道訛りなのか、全国的にそう読んでいたのかについては、外に
検索がヒットしなかったので、判りませんでした。



Re2:「くさり」とは?

鴛鴦 (2004/02/22 16:35)

>Archerさん
ほほう。もう戦前から「km」を使っていたんですね。ありがとうございます。
やはり「哩」では面倒くさかったか?(^^)

あと、私とは初めてですよね?(間違っていたらゴメンなさい。そうだったら、初めまして)



Re: 「くさり」とは?

Archer (2004/02/22 13:22)

停車場変遷大事典[国鉄・JR編] (1998年 JTB)によると

1872.6.12(明治5年5月7日)〜 ○哩△鎖◇輪(または○哩△鎖◇節)と表示。
1889(明治22年).7.6〜    ○哩△鎖と表示 (明22.7.6官報)。[輪]を省いて簡略化。
1902(明治35年).11.12〜   0.1哩単位で表示 (明35.11.12官報)。[鎖]を省いて簡略化。
1930(昭和5年).4.1〜    0.1 km 単位で表示(昭4.12.29告示290号)。
 鉄道省は、この日から全面的にメートル法を導入した。(数年前から既に使っていた部門もあった。)

となっています。
ちなみに明治5年5月7日は品川〜横濱間が仮開業した日です。



Re: ボンバーズ

Maniac C. (2004/02/22 12:52)

>偽中国人さん

>ホームページの記述にはマユツバモノが少なくないのです。正誤の分布の傾向を把握するのには役立ちますが。
→あれ? おかしいなあ。いつから「正誤」の話になったんですか。「役人」と
「一般大衆」の話ではなかったのですか? 「マユツバモノ」の記述をするのは、
「一般大衆」ですよ。

>もしかしてドイツ語で爆撃機、爆弾男を「ボンバー」というのでしょうか?
→はい。独語で Bomber は [bO´mb@r] と言い、「爆撃機、パンチのすごい拳闘選手」
という意味が有ります。



蒲田の地名はアイヌ語だった?

佐藤和美 (2004/02/22 12:02)

新刊です。
大石学『続 駅名で読む江戸・東京』(PHP新書)
その196ページ
「蒲田の地名はアイヌ語だった?」
「地名の由来としては、1.蒲田とは泥深い田地を意味し、当地がそのような地質の土地であったためという説(『日本の地名』)と、2.アイヌ語のカマタ(飛び越えたところという意味。ここでは沼のなかの島ということか)に由来するという説(『蒲田町史』)がある。」

そう言えば、朝日文庫の『東京地名考(上)』の蒲田の項にも「「カマタ」は「泥の中の島」の意のアイヌ語、あるいは一般に「泥深い田」を意味するそうだ。」などと書いてありました。


過去ログからです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−

「アイヌ語でカマタ」佐藤義昭さん (1999/10/18 13:03)

アイヌ語に「カマタ」というのはありますか。

近頃手にいれた本に「京浜急行百年史」というのがあります。
この中に駅名の由来が書いてあるのですが、京急蒲田駅には、
以下のような事が書いてありました。
駅名由来のひとつとしてアイヌ語の「カマタ」で意味は「飛び
越えた所や沼のなかの島」とする説。
以上ですが、本当に、アイヌ語に「カマタ」というのはあるの
でしょうか。あったとしたら意味は、何でしょうか。
それとも幽霊アイヌ語でしょうか。
教えて下さい。お願いします。

−−−−−−−−−−−−−−−−−

「RE:アイヌ語でカマタ」佐藤和美 (1999/10/19 12:43)

アイヌ語で「カマタ」ですか。
私の知識ではどこをつついてもアイヌ語は出てこないです。

だいたい、こういうのの共通した点ですが、
単語の区切りがはっきりしません。
「カマタ」で一つの単語なのか。
それとも二つ、三つの単語の合成なのか。
そして、文章を書いている人は無批判に孫引きしてるので、
まちがった内容が増殖します。
まるでリング・ウイルスのように。
(一時「リング」シリーズに凝ってたもんで(^^))

−−−−−−−−−−−−−−−−−

田村すず子『アイヌ語沙流方言辞典』(草風館)
kama カマ …をまたぐ。
ta タ …に、…で。


「カマタ」も文法無視+拡大解釈すれば(笑)、「飛び越えたところ」になるんですかね。
「飛び越えたところ」がなんで「ここでは沼のなかの島ということか」なのか?
理解不能。



re:「くさり」とは? お詫び

鴛鴦 (2004/02/22 10:00)

>Maniac C.さん
「 1 link = 1/100 chain」で正しかったです。改めてお詫び申し上げます。
「哩」や「鎖」との換算だけでもややこしいうえ、「呎(フィート、単数形は「フット」)」までも入ってくるとかなり煩雑になるため、日本では「鎖」の下の単位として「節(リンク)」を使ったということが本当のようです。その下の「分(1/10節)」が日本独自でした。



re:「くさり」とは?

鴛鴦 (2004/02/22 09:47)

>Maniac C.さん
かなりの寝ぼけ眼でカキコしてしまいましたので頭が回転していませんでした。大変失礼しましたm(_ _;)m
> 1 link = 1/100 chain と、英和辞典には載っていますが?
完全な説明不足でした。確かに「1 link = 1/100 chain」ですが、日本では「1リンク(節)=1/10チェーン(鎖)」と勝手に作ったそうです。前述のように「哩」や「鎖」との換算がかなりややこしかったため「1 link = 1/100 chain」のことは知らずに独自に作ったとのこと。ですから、もちろん「1リンク(節)=1/10チェーン(鎖)」は外では使えないということです。改めて完全な説明不足申し訳ありません。
>>「一哩ハ十四間四十五町七寸四ト」
改めて「一哩ハ十四四十五七寸四ト」と書かせて頂きます(^^;)
>>メートルに換算すると約1609.154mとなり約1609.344mとは約190m差があります。
も正しくは「約0.19m」ですね。重ね重ね申し訳ありません(--;)
計算のほうもありがとうございます。
>「宛」ではないでしょうか? もしそうなら、「づつ」です。
分かりました。

>massangeanaさん
>「鉄道関係だけに使われていた」というのは日本で「鎖」という訳語をつかっているのが, という意味ですか?
はい。要するに「『鎖』という単位は日本では鉄道関係だけに使われていたのか?」ということです。



文字化けと [禾予]

massangeana (2004/02/22 09:46)

前にもいいましたが, 文字ばけしたらシャカリキになって再投稿するのでなく,
まえもって原因をしらべてください。たとえば Windows であれば投稿内容をメモ帳でひら
いて(ANSI で)保存すれば, 問題のある字が存在するばあいには注意をうながすダイアログが
ひらきます。

なお, ばけた投稿で[禾予]が Unicode にない, とおっしゃっているようですが, Extension-B
にあります(25771)。JIS X 0213 は 2000年にできたもの, それにあわせて Unicode が改定さ
れたのは 2001年です。

塵劫記の本によるちがいはここに簡単な説明があります。
http://village.infoweb.ne.jp/~fxba0016/misc/suumei/suumei.html#shi

ここ(寛永11年刊)ではすでに「ぢよ」と仮名がついていますが, たしかに右側は
「市」とあやまりそうな形をしています。
http://yamato.lib.nara-wu.ac.jp/y05/html/380/s/p006.html



ボンバー、チェイ

偽中国人 (2004/02/22 08:06)

>Maniac C.さん
『現にググりますと、「キャンプ・デビッド」乃至は「キャンプ・
デヴィッド」という短音形表記も約16件、引っ掛かってきます。
■同様に、「デビークロケット」も約123件、引っ掛かりました。』

ホームページの記述にはマユツバモノが少なくないのです。正誤の分布の傾向を把握するのには役立ちますが。

昨日未明NHKBS放送を横目にネット検索をしていたら、ナレーターがボン/ムバーズと言っていました。

ラグビーのような球技の紹介で、一方のチーム名がボンバーズということのようでした。しばらくBSの画面を見ていたら、BOMBERSと書いた紙を持って応援している人々が映し出されました。

昔ローラーゲームというのが流行ってTVでも試合の模様を放送していましたが、チームのひとつに東京ボンバーズというのがあったように思います。

TVの影響は恐ろしいもので小中学生のころにそれを見た世代には強烈に刷り込みが行われたようで、ボンバーズを「ググ」ってみると出るわ出るわ。

新しいところでは「すしボンバー」というのもあります。
http://members.aol.com/YANAGAMI/niti03.htm#218
『ちなみに、「すしボンバー」を名づけたのは、ドイツ版東京スポーツともいえる新聞「ビルト」です。』
もしかしてドイツ語で爆撃機、爆弾男を「ボンバー」というのでしょうか?

bomberの発音は英語の引っ掛け問題に最適ではないかと思います。

◆チェイ
中国のカンフーKungfu(これも正確にはクンフー功夫)スターに李連傑/杰というのがいます。
http://www.c-able.ne.jp/~stock-12/jetli.htm

これもMandarinで
リー・リンチエLi Lianjieという発音がどういうわけか日本では
リー・リンチェイ
という形で定着してしまいました。
最近ではJet Li(ジェット・リー)とも呼ばれているようで、このJetが何処から出てきたのか? まさか功夫kungfu→カンフー同様に「傑」の広東語読み「get」をJetと訛ったのではないでしょうね。
功http://humanum.arts.cuhk.edu.hk/cgi-bin/canton-f2.pl?query=%A5%5C
傑http://humanum.arts.cuhk.edu.hk/cgi-bin/canton-f2.pl?query=%B3%C7

今から1ヶ月ぐらい前でしたか、女子十二楽房の特集番組の中で、メンバーの一人が休暇中に故郷へ帰って会った友人の名前が

XX杰で、ナレーション字幕共に「チェイ」となっていました。



Re: 「くさり」とは?

massangeana (2004/02/22 02:55)

Maniac C. さんのおっしゃるのでほぼ正しいとおもいますが, 「鉄道関係だけに
使われていた」というのは日本で「鎖」という訳語をつかっているのが, という意味
ですか?
長さの単位はここに便利なものがありました。リンクも載っています。
http://ts.nist.gov/ts/htdocs/230/235/appxc/appxc.htm

なお尺貫法とメートル法の換算は分数で計算した方が簡単かつ正確になります(1m=33寸)。



Re: 「くさり」とは?

Maniac C. (2004/02/22 01:41)

>鴛鴦さん

>「鎖」という単位は初めて見ました。
→私も初めて見ました。そんな単位が在ったんですねえ。(^∀^)

>「節」は「ノット」ではなく「鎖」の10分の1を指すそうです。
>「節」は「リンク(link)」と呼んだとのこと。(もちろん日本独自のものですから外では全然通じません)
→ 1 link = 1/100 chain と、英和辞典には載っていますが?

>「一哩ハ十四間四十五町七寸四ト」
→「十四四十五七寸四」ですよね?

>メートルに換算すると約1609.154mとなり約1609.344mとは約190m差があります。
→1寸は3.03030303…cmですので、精確には1609.3151515…mとなり、差は
約2.88484848…cmです。これを逆換算すると約9分5厘2毛、ほぼ1寸です。
1609.344mを0.03030303…mで割ると、53108.352000…寸となりますので、
14町45間8寸3分5厘2毛、5厘を四捨五入すれば14町45間8寸4になります。
多分、8と7を間違えたんですね。

>「[ウ冠+死]」はなんと読むんだろう?
→「宛」ではないでしょうか? もしそうなら、「づつ」です。



「くさり」とは?

鴛鴦 (2004/02/21 21:53)

ある友人が持っている『全国鉄道汽車便覧』(正確には『鐵[「道」の之繞が旧字体][シ氣]車[人偏+ウ冠に「ム」を重ねる+夂]覽』)という今から100年ほど前の鉄道時刻表(復刻版ですが)を見たところ、「全国鉄道線路早見表」(正確には「全國[金矢]道[「線」の糸偏の下が三点]路哩数早見表」)というページに「一哩ハ十四間四十五町七寸四ト」「一鎖ハ一哩ノ八十分ノ一」と書いてありました。
「哩」は「マイル」だということは知っていましたが、「鎖」という単位は初めて見ました。調べたら「チェーン(chain)」という単位で「一鎖ハ一哩ノ八十分ノ一」のとおり80チェーン=1マイルです。他に「鎖」が使われていたか調べてみましたが、どうやら鉄道関係だけに使われていたようです。しかも、当時の鉄道は「メートル」ではなく「ヤード・ポンド」を使っていたようです。(イギリスから技術を取り入れたから?)
今の「メートル」を使うようになったのは一般の度量衡がメートル法に変わった昭和34(1959)年から?
あと、「鎖」の下にはさらに「節」「分」があったとのこと。ただし、ここでの「節」は「ノット」ではなく「鎖」の10分の1を指すそうです。「哩」や「鎖」との換算がかなりややこしかったため、日本で「節」「分」という単位を作ったそうです。「節」は「リンク(link)」と呼んだとのこと。(もちろん日本独自のものですから外では全然通じません)
「分」はさほど表記されることはなく、「十節五」というような感じで表記されていたみたいです。
ちなみに、「一哩ハ十四間四十五町七寸四ト」(「七寸四」は「七寸四分」のことです)をメートルに換算すると約1609.154mとなり約1609.344mとは約190m差があります。約1609.344mでみると約「14間45町9寸4厘3毛」となり約「1寸6分4厘3毛」の差がでています。貨物は「斤」です。
「[ウ冠+死]」はなんと読むんだろう?



RE:數學用語 地理学 地質学

きしろふ (2004/02/21 16:04)

>高駒麗人KOMAさん
>[禾予](じょ)はどうも入力できないようですが、如何でしょう?
「[禾予]」は簡単に「予」と表記することもあるそうです。(読み方は同じ)
>geologyとgeograghyのどっちが地質學でどっちが地理學だったかすぐ忘れます
私は「『ジオグラフ』の『地理』」と覚えましたね。



數學用語 地理学 地質学

高駒麗人KOMA (2004/02/21 15:16)

http://village.infoweb.ne.jp/~fxba0016/misc/suumei/suumei.html
(大數の名前)

[禾予](じょ)はどうも入力できないようですが、如何でしょう?

昔、Carl Sagan博士のCOSMOSをテレビで放送していた時、日本IBMのCMで、「一」から「無量」「大數」までの漢語での言い方を紹介していました。
漢語の大きな數の名前は、岩波の「數は生きている」等にも載っています。

兄弟ロボット:宇宙鐡人キョーダインが「一、十、百、千、萬、億、兆、キョー(京)」と言っていましたが、これは「キョーダイン」の「キョー」との洒落でしょう。數詞としての「京」は「ケイ」が普通のようです。

http://www.lcv.ne.jp/~morigin/isimori/kyoudai/kyodain.html
(冩眞は↑飛べ飛べ兄貴スカイゼル)

http://www.urban.ne.jp/home/ak1go/tvhero8.html

geometry 幾何學
geology 地質學
geograghy 地理學
http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/symp/j2ws04_announce.htm

この區別は非常に難しいですね。
geologyとgeograghyのどっちが地質學でどっちが地理學だったかすぐ忘れます。

geometryは、シナ語でも「几何学(幾何學)」ji[iの點をvに]héxué ですが、「圖形數學」の方がわかりやすいです。

「函数」は日本で「関数」になりました。
今でもシナ語で「函数(凾數)」hánshù、朝鮮語で「함수(hamsu:凾數)」です。
「函」は常用漢字でないと言いつつ、「函館」は「箱館」にしないで「函館」のままですね。



re:数学用語

きしろふ (2004/02/21 12:44)

>佐藤和美様
訂正&過去レスの紹介ありがとうございますm(_ _)m



Re:数学用語

佐藤和美 (2004/02/21 12:24)

>恒河沙(こうがしゃ、
「ごうがしゃ」ですね。

こんな書込みもありました。
「数学の略号」佐藤和美 (2000/02/07 12:46)



続(?)・数学用語 追記

きしろふ (2004/02/21 00:37)

「geometry」の元の意味は「土地を測る」です。



続(?)・数学用語

きしろふ (2004/02/21 00:35)

しつこくもまだまだ数学に関する言葉をちょっと(^^;)

数学で使われる用語や用具などの語源を色々と。
○そろばん(算盤、十露盤)・・・1.元は中国の「算盤」。「算盤」の読み「さんばん」が「さんぱん」→「さるばん」→「そるばん」→「そろばん」と訛っていった。
        2.珠を揃えるところから「揃盤」
        3.珠が「サラサラ」と鳴るから。
○恒河沙(こうがしゃ、10の52乗の数)・・・「恒河の沙」すなわち「ガンジス川の砂」から。
○幾何(きか)・・・英語「geometry」(元はギリシャ語)の「geo」の発音を中国漢字にあてはめると「幾何(j[i+上に「v」]hé)」になり、「幾何」がそのまま日本へ入ってきた。
○関数・・・元は「函数」だが、戦後の当用漢字で「函」が使えなくなり「関」に。「函数」は上記「幾何」と同じく英語「function」の発音から「函数(hánshù)」になる。
○方程式・・・「方程」+「式」で、「方程」は紀元一世紀の中国の名著『九章算術』の「第八章 方程」から(内容は連立方程式)。日本に入って「式」がつれられ「方程式」となる。



(無題)

Nenoi (2004/02/20 20:50)

Maniac C.様
「根々井」の件,納得しました。ありがとうございました.
・大野晋先生の件,先生には大変失礼を致しました.深くお詫び致します.



Re:オーゲストラ&海軍青

鴛鴦 (2004/02/19 18:56)

>Maniac C.さん
>「オーゲストラ」
例があったんですね。ありがとうございます。
>「海軍青」
>「あの王国」って、プロシャですか?
一応英国のことを指していたんですが・・・。「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」ですから。
でも正しく「あの立憲君主国」と言うべきでした。すみません。



訂正 metres

高駒麗人KOMA (2004/02/19 15:08)

訂正その2
距離の単位metreの複数形。
meteresではなくてmetresでした。アメリカ式ですと、meter,metersですね。



訂正 石山

高駒麗人koma (2004/02/19 10:50)

Steinbergは「石山」ですね。失礼しました。



JIS 規格の長音表記

massangeana (2004/02/19 09:43)

>「一般大衆」の“JIS規格”の認識では「3音節以上は長音符号を省く」
以前はこれににたことが「規格票の書き方」(JIS Z 8301) にのっていました。
er, or, ar などの長音符号は[分野によって]つけてもつけなくてもいいが, 省
略するばあいは 3音[3拍の意味]以上の場合にはぶく, となっていました。

現在は改定されて, たんに“外来語の表記”内閣告示による, とのみかいて
あります。現在の Z 8301 は日本工業標準調査会のサイトから無償でダウン
ロードできます(pdf 形式だが画像なので検索できない...) 下記サイトから
「JIS 検索」をえらび, 規格名に「Z8301」を指定してください。
http://www.jisc.go.jp/

なお, 規格にしたがうかどうかは任意であり, したがう理由があるばあい
(「JIS準拠で」書くように注文されたばあいなど) をのぞいて, 工業が専
門の人であってもしたがうとはかぎりません。情報処理用語として定義さ
れている「セション(session)」などは「セッション」と書かれていること
が多いとおもいます。



読み癖(返信)

Maniac C. (2004/02/19 07:24)

>偽中国人さん
>技術畑の大衆向け雑誌社のHPより
>『Intel、0.13μプロセスと300mmウェファーの本当の意味』
→「技術畑の」という所が論点だと思いますが、私の知見では、問題有りません:
本物のJIS規格ではなく、「一般大衆」の“JIS規格”の認識では「3音節以上は
長音符号を省く」ということになっているようですので、「ウェファ」ですと2音節
になってしまうため、長音符号が残されているものと解釈できます。

>技術畑の専門家と思われるメーカーのHPより
>『ラティスは大規模セミコンダクター製造工場との策略的関係を保ち、完成シリコン・ウェーファの提供を受けています。』
→「コンダクター」の方は、上記基準に照らして「コンダクタ」となるはずですから
問題有りですが、社名なので致し方ないのでしょう; 話の流れからして、ここでは
「ウェーファ」の方を取り上げているように思われますので、これについて述べます。
■JIS規格での表記が何に定まっているかは調べていませんが、恐らく「ウエハ」
であろうと思われます。
■『外来語の表記』には則った書き方で、規定からは外れていません。
■リンクを参照すると、直前には「ウェーファー製造工場」と有ってこのHP上では
表記が統一されておらず、あまり厳密な態度で書かれたものとは思えません。
■しかし、同一HP上では「プロセス・テクノロジ」「テクノロジ」「アセンブリ運営」
「オンラインストア」「ミリタリ」「アマチュア」と、「シリコンバレー」「セイコー」
という固有名詞以外は、語末の長音符号を省く傾向に在り、特にイ列長音に関しては
我々「一般大衆」とは異なるようです。

>「日本国外務省」という官僚集団のHPより
>『アラファト議長よりは、これまでのわが国のパレスチナ支援を多としつつ、キャンプ・デービッド会談の評価として・・・・』
→これまた誤解なさっているように思われますが、私は「デビッド」が、公文書で
書かれるべき規範的な表記形態である、という意図で前回の記事を投稿したわけでは
ありません。英語では [´deivid] と二重母音で発音されているものが日本語では
「デビッド」と読まれたり書かれたりしていることが多い、という事実の一例として
挙げたものです。現にググりますと、「キャンプ・デビッド」乃至は「キャンプ・
デヴィッド」という短音形表記も約16件、引っ掛かってきます。
■同様に、「デビークロケット」も約123件、引っ掛かりました。

>◆ネビー青(navy blue)
>不滅のネービーブルー
>旧帝国海軍もネービーブルー
>波勝崎海金剛/ネービーブルーに抱かれて
→「ネビー」の前に短剣符(†)を付けたのですが、意図を汲んでいただけなかった
ようで。死語を表す記号です。多分、今時、「ネビー青」なぞと言う人はいないで
しょう。ググっても、「ネビーブルー」は約33件が掛かってきましたが、「ネビー青」
は無しでした。

>「独立行政法人産業技術総合研究所」という専門家のHPより
> “「光トランジスター」特性”
>「独立行政法人」は何物にも(多分JIS規格にさえも)束縛されないというのがタテマエ?。
→う〜ん。そうかも知れません。(^-^;)



オーゲストラ&海軍青

Maniac C. (2004/02/19 05:29)

>鴛鴦さん
>当時は「オーケストラ」のことを「オーゲストラ」と呼んでいたのかなと思いました。本当のところはどうなんでしょうか?
→角川『外来語辞典』を見ますと、「※オーゲストラとなまって用いられた例も
あったが,現在はほとんど用いられない. ¶M.G. Mori『The Pronunciation of
Japanese』/山田耕筰『音楽読本』/吉沢鎌之輔『表情美の研究』」と有りました。
ググってみますと7件が引っ掛かり、「(昭和)十五年秋、北大生によってつくられて
いた『札幌シンフォニック・オーケストラ』(当時オーゲストラと呼んでいた)が解散
を余儀なくされた。…」などと書かれています。

>>ネビー青(navy blue)
>あの王国が元でしたっけ?
→「あの王国」って、プロシャですか? 語源は、英国海軍の制服の色からです。
まあ、英国も立憲君主国ではありますが…。



Re: 再度「根々井」について

Maniac C. (2004/02/19 05:26)

>Nenoi様
>國親望月より「根々井」に移住す.行親因りて根井(ねのゐ)を氏とし小弥太と称す.
→人名の方が先かと思いましたが、地名の方が先でしたか…。m(_ _)m

>故大野晋氏
→まだ御存命かと思いますが(((゚_゚)))

■大野氏の「根」の語源説については判りません。所謂「上代特殊仮名遣い」として
使い分けが在ったとされているのは、エ段ではケ・ゲ・ヘ・ベ・メの5字だけです。
従って、「ナ(大地)の転がネ」というのは、現段階では、推測に過ぎないかも知れ
ない、としか私には言えません。
■酒(saka〜sakë)に準じて考えると、手(ta〜të)ですが、「♪お手々、つないで」と
いう言葉が、現代語には在ります。又、父(titi〜tete)という語も在りますし、蝸牛
の異名で「出出虫(dedemusi)」というのも中世語には在ります(「出る」は下2段動詞
なので、デに甲乙の区別が有ったとすれば、乙類になります)。
■上代東国方言には「けけれ(心)」が在りますし(ココロは全て乙類)、『源氏物語』
には「けけし」が有ります(大野氏は後者を「気異し」と考えて këkesi と推定して
いますが)。
■というわけで、「根々井」を上代語で解釈するのは、何の益も無いと思います。
何しろ、根井行親は、平安末期〜鎌倉初期の人で、時代が違うのですから。
■「井」の歴史的仮名遣いは「ゐ」ですが、院政期ごろには「い」に合流しました
から、当て字の可能性も有ります。
■結局、何も判らないのですが; 素直に「根の井」で考えて、例えば、「根のように
深い井戸」とか「根のようにしっかりとした井戸」などが語源なのかも知れません。



ニーデルル

偽中国人 (2004/02/19 03:21)

偽中国人曰く:ベートーベンの第九の練習をするとき
Ihr stürzt nieder, Millionen?
>のniederをニーデルル(ルルは巻き舌の積もり)と歌うように強制されます。
NHKBS1のドイツ語天気予報ではニーダー・ザクセンと言っているにも関わらず。

ManiacC.さん曰く:→歌唱用の古典的な発音法と、会話用の今日的な発音法とを同一価値のものとして
比較しても意味が無いと思います。又、rの発音には、方言的な差も在ります。

偽中国人曰く:この話には続きがありまして、レナード・バーンスタイン最後の弟子
http://www.mainichi.co.jp/life/music/column/2002/12_4.html
http://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/lounge/back/010714/
という触込みの佐渡裕やその外の本番指揮者がゲネプロで合唱団の「ニーデルル」を聴くと、「ニーデア」(ここの「ア」は少し舌を巻いて英語の「r」のような音)にするように修正が入ります。

「古典的な発音法」を強要するのは合唱練習専門の合唱指揮者です。アマチュア合唱団の指揮者、例えば高校の音楽教師などが第九の合唱指揮者になる場合がしばしばです。



読み癖

偽中国人 (2004/02/19 03:16)

読み癖というものは一度ついてしまうとなかなか直らないようですね。
>Maniac C.さん

→森永キャラメルは無関係です。一種の読み癖のようなもので、同様の例は1打以上
在ります: ・・・・ウエハース(wafers)、・・・・デビッド(David)、
†ネビー青(navy blue)、・・・・レザー(razor)、・・・・
これらも森永キャラメルに・・・・

◆ウエハース(wafers)
技術畑の大衆向け雑誌社のHPより
http://ascii24.com/news/columns/10100/article/1999/06/17/print/620570.html
『Intel、0.13μプロセスと300mmウェファーの本当の意味』

技術畑の専門家と思われるメーカーのHPより
http://www.latticesemi.co.jp/products/technology/howchipmade.html
『ラティスは大規模セミコンダクター製造工場との策略的関係を保ち、完成シリコン・ウェーファの提供を受けています。』

>誤解その1: 文部省制定の『外来語の表記』に縛られるのは公文書のみであり、雑誌
名はこの限りではありません。

◆デビッド(David)
「日本国外務省」という官僚集団のHPより
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/chuto/plo.html
ペレス・イスラエル首相特使とアラファト・パレスチナ解放機構議長の訪日
(概要と評価)(平成12年8月21日)
『アラファト議長よりは、これまでのわが国のパレスチナ支援を多としつつ、キャンプ・デービッド会談の評価として・・・・』

http://wanzee.at.infoseek.co.jp/itwasbeijing_2.htm
『「大衛」は英語のデービッドの中国語訳である。「大衛営」は「デービッド・キャンプ」、つまりアメリカの「キャンプ・デービッド」のもじり・・・・・』

http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou/011129ke31390.html
『イングランド・サッカー協会のデービッド・デービス筆頭理事』(神戸新聞2001/11/29)

デービー、デービ クロケッ
Crockett,David 1786-1836 frontiersman & polit.

デビー・クロケット David Crockett (1786〜1836)
http://vacance.jal.co.jp/usa/d5h2/d5h2-08.html

デービークロケットで有名なアラモ(テキサス)
http://www.ne.jp/asahi/myhome/yoko/pageinfo/pictures.htm

デービークロケット帽
http://www.curio-city.com/canadashop/7348/83657.html
http://www.geocities.co.jp/Stylish/4051/jitente.html

◆ネビー青(navy blue)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4769820615.html
不滅のネービーブルー
http://osaka.yomiuri.co.jp/mono/kako/990901b.htm
旧帝国海軍もネービーブルー
http://ycm.6ch.bz/report/izu/2003/navyblue.html
波勝崎海金剛/ネービーブルーに抱かれて

◆トランジスター
偽中国人曰く:「トランジスタ」という使用実態linguistic factがあって、旧文部省が追認したのではないでしょうか。

ManiacC.さん曰く→ここでもいくつか誤解が有るようです。
誤解その1: 文部省制定の『外来語の表記』に縛られるのは公文書のみであり・・・・
誤解その4: ・・・・工学畑の呼称であり、JIS規格に則ったものと推定され
ます。

「独立行政法人産業技術総合研究所」という専門家のHPより
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2001/pr20010419/pr20010419.html
“「光トランジスター」特性”

「独立行政法人」は何物にも(多分JIS規格にさえも)束縛されないというのがタテマエ?。



Re:エンヂェル(訂正)

鴛鴦 (2004/02/18 22:09)

>Maniac C.さん
少々趣旨が違ってしまうかもしれませんが、もしよろしければ。

何年か前、社会化見学である歴史博物館に赴いたとき、大正時代のニュースフィルムを見たことがあります。もちろん無声ですので映像と映像の間に文章を挿しています。しかし、ある文章を見たとき「おやっ?」と思ったものがあります。
それは「オーゲストラで演奏」という文章でした。何度見ても「オーゲストラで演奏」と書かれていたので当時は「オーケストラ」のことを「オーゲストラ」と呼んでいたのかなと思いました。本当のところはどうなんでしょうか?
>ネビー青(navy blue)
あの王国が元でしたっけ?



再度「根々井」について

Nenoi (2004/02/18 14:26)

ManiacC.様ありがとうございました.一度訪れてみたくなりました.
●『根井行親は,左衛門尉(じょう)望月國親の子なり.國親望月より「根々井」に移住す.行親因りて根井(ねのゐ)を氏とし小弥太と称す.長子行直小弥太と襲称するに及び大弥太と改む』(佐久郡志)...こんな文章がありました.
●故大野晋氏によると,
1)母音e:は,語頭に殆ど立つことが無く,語尾にくることが多い(:はウムラウトの意).
2)e:は2つ連続して語根を形成することは無い(例.te:te:とか,ke:ke:...は1つも無い.
よって,e:はaの変形a->e:として後に現れたもの...このことから考えると,ネはナの転である(na->ne:).ナは満州語のna(大地)と同じ語であるるが,
3)日本語ではナだけ独立して使われた例はない.それは,ナヰ(ヰは,坐ること,坐っている所)として用い(以下略).
4)このナ(大地)の転がネで,それは大地中にしっかりと食い込んでいるものの意を表し,根の意である...という内容です.
すると,「根々井」−>ne:ne:wiはおかしい?(根,井は万葉仮名?)
(1)ねねゐ(外来語?)
(2)ね+ねゐ
(3)ねね+ゐ
のどれ? また,その意味は?
つい,こんな疑問が沸いてきました.もう一度教えてください.



エンヂェル(訂正)

Maniac C. (2004/02/18 02:38)

■一部表記を訂正します。
ウエスト(waist)、ウエハース(wafers)、エプロン(apron)、ケンブリッ
(Cambridge)、セントバーナード(Saint Bernard)、チェン(change)、チェンバーズ
(Chambers)、デニッシュ(Danish)、デビスカップ(Davis cup)、デビッド(David)、
†ネビー青(navy blue)、ベビー(baby)、メヂャーリーグ(major league)、メルへン
(Märchen)、レザー(razor)、レディー(lady)、レンヂ(range)、レンヂャー(ranger)。



根々井

Maniac C. (2004/02/18 02:31)

>Nenoiさん

源義仲の四天王、根井行親に由来するそうです。
詳しくは下記URLへ。
http://www.shinetsu.japanpost.jp/backnumber/yomimono/saku/story/4.htm



トランジスタ技術(返信)

Maniac C. (2004/02/18 01:57)

>偽中国人さん(その3)

>旧文部省の『外来語の表記』が世間一般の使用実態と合わなくなったから改訂したのでは?
→旧文部省の『外来語の表記』が改訂され、JIS表記が襲ったとお考えならば、それ
は誤解です。両者は全く別個のもので、『外来語の表記』は制定以来、現在まで改訂
されておらず、いまだ現役です。

>極最近、人名用漢字追加が決定したのも、一般大衆からの要求があったからです。
→確かに、子どもに「舵」の名を付けた出生届が不受理となった大阪市在住の夫婦が、
法相に見直しを求めたのが改正のきっかけの一つではありますが; まだ追加は決定して
おりません。決定したのは諮問の方針までです。

>雑誌名を決めるのに一々文部省に御伺いを立てているとは思えません。
>「トランジスタ」という使用実態linguistic factがあって、旧文部省が追認したのではないでしょうか。
→ここでもいくつか誤解が有るようです。
誤解その1: 文部省制定の『外来語の表記』に縛られるのは公文書のみであり、雑誌
名はこの限りではありません。
誤解その2:雑誌社は一雑誌名を決めるために「お伺い」なぞ立てる法律的義務は有り
ませんし、文部省の方も取り締まる権限は有りません。
誤解その3: 文部省は linguistic fact(ママ)を認める機関なぞではありませんし、
「追認した」乃至は「公認した」という事実も在りません。
誤解その4: 曲名は、偽中国人さんの謂う所の「一般大衆」の呼称でありますが、
雑誌名は、専門雑誌として、工学畑の呼称であり、JIS規格に則ったものと推定され
ます。

>ベートーベンの第九の練習をするとき
>Ihr sturzt nieder, Millionen?
>のniederをニーデルル(ルルは巻き舌の積もり)と歌うように強制されます。
>NHKBS1のドイツ語天気予報ではニーダー・ザクセンと言っているにも関わらず。
→歌唱用の古典的な発音法と、会話用の今日的な発音法とを同一価値のものとして
比較しても意味が無いと思います。又、rの発音には、方言的な差も在ります。



英語/米語

Maniac C. (2004/02/18 01:54)

>laundryランドリー vs launderingロンダリング
>「launcherランチャー」って何か昼の「日替わりランチ」と関連があるのかと思ってしまいます。
→「バレーボール」&「ボレー」と同様、英語/米語の差です。lunch の原語の母音
とは発音が違います。



エンジェル

Maniac C. (2004/02/18 01:53)

>偽中国人さん(その1)

>「エンジェル」も元は「エインジェル」のような発音ですから「エーンジェル」となってもよさそうですが、森永キャラメルの「エンゼル・マーク」などが既に普及していたので「エーンジェル」も負けてしまったのでしょう。

→森永キャラメルは無関係です。一種の読み癖のようなもので、同様の例は1打以上
在ります: ウエスト(waist)、ウエハース(wafers)、エプロン(apron)、ケンブリッジ
(Canbridge)、セントバーナード(Saint Bernard)、チェンジ(change)、チェンバーズ
(Chambers)、デニッシュ(Danish)、デビスカップ(Davis cup)、デビッド(David)、
†ネビー青(navy blue)、ベビー(baby)、メヂャーリーグ(major league)、メルへン
(Marchen)、レザー(razor)、レディー(lady)、レンヂ(range)、レンヂャー(ranger)。
これらも森永キャラメルに負けたとは、お考えにはなれないでしょう。



コンピュータ(ー)その他

松茸 (2004/02/18 00:35)

 たとえばこういう論文がありますので、ご参考までに:
http://www1.speednet.ne.jp/~yohey/a2.htm



(無題)

Nenoi (2004/02/17 16:33)

佐久市に根々井という字名があります.どなたかこの字名のいわれをご存じに方いませんか?



Re: 女房

massangeana (2004/02/17 13:34)

> 廣州話を代表とする中国南方の方言 音を取り入れた唐音、宋音かも知れません。
日本語の語彙のうち, 唐音というのは漢字音というよりは単語そのものの形ではいっ
ているのがふつうです。「にょう(女)」は「にょうご(女御)・にょうにん(女人)・に
ょうかん(女官)」などさまざまな語彙にあらわれますし, 房・御・人などはあきらか
に呉音ですので, 女だけが唐音というのはかんがえにくいです。
なお日本人が語彙を輸入できるほど広州方言に接触する機会は近代以前にはほとんど
なかったとおもいます。

> 或いは日本独自の音韻変化か。
こちらをかんがえた方がいいようとわたしはおもいます。



トランジスタ技術

偽中国人 (2004/02/17 06:17)

Maniac C.さん
>慣用に応じて「ー」を省くことができる。

慣用的に言葉を使っているのは旧文部省の役人ではなく、日本の一般大衆です。
旧文部省の『外来語の表記』が世間一般の使用実態と合わなくなったから改訂したのでは?
極最近、人名用漢字追加が決定したのも、一般大衆からの要求があったからです。

トランジスター・シスター(曲名) vs トランジスタ技術(雑誌名)

トランジスターラジオという商品のヒットを受けて飯田久彦が歌う「ポケット・トランジスター」という曲が発売されたのが1961年7月。続いて『トランジスター・シスター』を発売したのが19/62年4月。

一方《トランジスタ技術》という雑誌が創刊されたのは1964年(昭和39年)。

http://www.shinko-music.co.jp/sazanami/t-columbia.html
http://www.cqpub.co.jp/toragi/TR_index.htm

雑誌名を決めるのに一々文部省に御伺いを立てているとは思えません。
「トランジスタ」という使用実態linguistic factがあって、旧文部省が追認したのではないでしょうか。

ベートーベンの第九の練習をするとき
Ihr stürzt nieder, Millionen?
のniederをニーデルル(ルルは巻き舌の積もり)と歌うように強制されます。
NHKBS1のドイツ語天気予報ではニーダー・ザクセンと言っているにも関わらず。



コンピューター vs コンピュータ

偽中国人 (2004/02/17 06:08)

U+3002さん
>「computer」の最終母音は、短母音です。
これを「コンピューター」と言うのは、英語では語尾の短母音が長めになる傾向があるので、これを聴こえるとおりにカナ表記したものと思われます。

外来語を使う日本人で元の言葉の発音がどうか気に留める人は少ないと思います。
外来語というものは多くの人々に使われてゆくうちに、日本人に発音しやすい形に変わってゆくものです。

ピューター vs コンピュータ
pewter     computer
錫器の「ピューター」はまだあまり広く使われてはいませんが、やがて「ピュータ」と書かれる日がくるでしょう。
http://www.japet.jp/nihonjin/kualalumpur/monotsukuri/ku-pyurtafac.htm

「コンピューター・スクール」という表記もゴキブリ並にしぶとく生き残っています。
http://www.asacom.co.jp/

センター vs センタ
http://www.robotsfx.com/robot/robohow/RoboHow17/RoboHow17.html
『精度を出すにはセンタポンチ−>センタードリル−>穴あけという・・・」

↑この文を書いた人は「センタ」と「センター」が元々同じ英語の「center」だということに気がついていないかも知れません。

「センタポンチ」はひとつの道具の名前としてO.J.T.を通して
口伝えで音声言語として伝承しているので
「センター・パンチという人は殆ど居ないと思います。

ジョニー・エンジェル vs ジョニぐろ(Johnnie Walker Black Label)
http://www.tsuyamaoa.com/it/it.html
http://www.maltbank.com/tokkyu_blended_johnniewalke-black.htm
「エンジェル」も元は「エインジェル」のような発音ですから「エーンジェル」となってもよさそうですが、森永キャラメルの「エンゼル・マーク」などが既に普及していたので「エーンジェル」も負けてしまったのでしょう。

セキュリティー vs セキュリティ
security
http://www.finesquare.co.jp/
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/security/index.htm

プディング vs プリン
pudding
「プディング」が書き言葉で「プリン」が耳で覚えた「話言葉」といったところでしょう。

全帯ヤオ(チャンタイヤオ)『通称”全帯(チャンタ)”。』quan2dai4あるいはchűantai
http://www22.tok2.com/home2/Tmahjong/mahjong2.20.htm

laundryランドリー vs launderingロンダリング

「launcherランチャー」って何か昼の「日替わりランチ」と関連があるのかと思ってしまいます。



コンピュータ(ー)

Maniac C. (2004/02/17 01:52)

>偽中国人さん&U+3002さん

■「コンピュータ」という表記はJIS(1996)によるものです。NHKのアナウンサーの発音は、
別に関西弁とは関係なく、表記(原稿)どおりに発音したものと思われます。
■旧文部省の『外来語の表記』(1991)には、以下のように定められています:
英語の語末の -er, -or, -ar などに当たるものは、原則としてア列の長音とし長音符号
「ー」を用いて書き表す。ただし、慣用に応じて「ー」を省くことができる。
〔例〕 エレベーター ギター コンピューター マフラー
    エレベータ コンピュータ スリッパ



外来複数

Maniac C. (2004/02/17 01:41)

>高駒麗人Komaさん

>中国人の中で英語の成績がうまく上がらないと悩む人の多くが「単語が覚えきれない」という物です。
→これは日本人も同じではないでしょうか。

>etcetra
→etcetera :-)

> tsunami(津波)の複数形がtsunamisだそうで、samurai(侍)やkimono(着物)の複数形はどうなのか。tofu(豆腐)や bok choy(白菜)、tong(中国の党)、czar'(ロシア皇帝)には単数複数の区別はあるのかなど、よく考えたら難しい問題が多いですね。
→ tofu は物質名詞なので複数形は有りませんが、それ以外は規則的に –s 形になる
ようです。但し、tsunami, samurai には不変化複数形も有ります。
■外来語の名詞に見られる、原語そのままの複数形を「外来複数」と言いますが、
英語の外来名詞には、本来の複数形を保存しているものと、規則複数を取るものと、
外来複数と規則複数の両方を用いるものとが在ります。
■学術用語・専門用語は外来複数を保存していることが多く; 比較的古い時代に借用
されたものや、それほど古い時代に英語に入ったものでなくとも、日常語として頻繁
に用いられるものは、規則複数を取るものが多い、という事実が知られています。



n meter(s)

U+3002 (2004/02/16 19:35)

高駒麗人komaさん
>数学や物理などで任意の距離n[m]はn-metreなのかn-meteresなのか悩む所です
(metreはありですが、meteresはないかと…)

私は、「±1 以外は (変数を含め)、複数」と学びました。
e.g....
one meter
minus one meter
n meters
0.1 meters
zero meters (!!)
0-1 meters (「0 metersから1 meterまで」の意)



コンピューター

U+3002 (2004/02/16 19:30)

偽中国人さん
>コンピューター→コンピュータ
>  昔は「こんぴゅうたあ」と発音していましたが、関西弁の影響か、今ではNHKのアナウンサーまでもが「こんぴゅうた」と発音しています。

「computer」の最終母音は、短母音です。
これを「コンピューター」と言うのは、英語では語尾の短母音が長めになる傾向があるので、これを聴こえるとおりにカナ表記したものと思われます。
語尾の短母音は、話者や地方によっては、語中の長母音より長いばあいさえあります。
(関西人の逆??)

Maniac C.さん
platinaの件、資料を確認したら、凡そおっしゃるとおりでした。



石橋など 英語の中の外来語の文法的性質

高駒麗人Koma (2004/02/16 17:03)

ManiacCさん、鴛鴦さん、U+3002さんへ
Einsteinは「石中」または「中石」さんで、Steinbergは「石橋」さんですね。

>datum is”   約61,500件
 “datum was”   約9,760件
 “data are” 約5,350,000件
 “data were” 約3,080,000件
 “data is”  約7,060,000件
 “data was” 約2,560,000件
 “datas are”   約27,700件
 “datas were”    約398件

お疲れ様です。わざわざお調べ頂きどうも有り難う御座います。
中国人の中で英語の成績がうまく上がらないと悩む人の多くが「単語が覚えきれない」という物です。しかし、英語の辞書にある単語には、身元をたどればフランス語、ギリシャ語、ドイツ語、ラテン語、北京語、廣東語、日本語etcetraがありますから、medium/media(媒体)、datum/data(資料)も本来英語ではないという知識を持たずにやみくもに英単語として丸暗記すると混乱します。tsunami(津波)の複数形がtsunamisだそうで、samurai(侍)やkimono(着物)の複数形はどうなのか。tofu(豆腐)や bok choy(白菜)、tong(中国の党)、czar'(ロシア皇帝)には単数複数の区別はあるのかなど、よく考えたら難しい問題が多いですね。
この場合、原語の活用を尊重するのか、英語式にs付きにするのか、原語の複数形または単数形を英語では単複数兼用にするのか、それで英語の中では複数形がめちゃくちゃになり、覚えにくくなる結果になります。そのせいで、ある中国人が「英語是一種変態語言」だと主張して本を出しています。

「ロスケ」はRusskij(ロシアの男)からですが、日本人が「女のロスケ」などと言ったらこれはどうなのか。ロシア語では「ロシアの女性」はRusskajaなので「女のロスカヤ」とでも言い換えるべきでしょうか?外来語を使うとき、原語の文法性質までまねする人はあまりいないでしょう。



アフトザヴォーツカヤ駅 返信

高駒麗人koma (2004/02/16 16:40)

アフトザヴォーツカヤ駅 投稿者:げたのにれのやさんへ  投稿日: 2月 7日(土)22時42分54秒

>ロシア語で、地下鉄 метро の駅名がすべて女性形なのは、地下鉄の駅が
   станция [ス'ターンツィヤ]
だからです。類概念として、女性なんですね。

Ochen' Spasibo!勉強になりました。
地下鉄の驛は Ona(彼女)で受けるのでしょうか?

ロシアには革命当時、国を逃れたスタルヒン(Starkhin?)一家の資料が残っているようです。紙の資料は大事です。
テロは大事なdataを一瞬で灰にしてしまう。Iraq戦争でアメリカはアラブの資料や貴重な本をどれだけ焚書したことか。ああ勿体無い勿体無い。

プラチナやデータやボンボンブランコについての皆樣からのご教授、ありがとうございます。
dataは英語では単数名詞扱いですか。なるほど。
ロシア料理のピロシキは本来単数がpirozhokで、pirozhkiは複数ですが、日本語では単数も複数も関係なくピロシキですね。日本語で「1フィート」等と言うのと似ています。
(長さのような連続量は少数の場合もあるのでfoot〜feet、metre〜metresのような単数複数は意味ないと思うんですが。数学や物理などで任意の距離n[m]はn-metreなのかn-meteresなのか悩む所です)

VOLGA DNEPRと書かれたロシア製の飛行機は、日本の陸上自衛隊の装備を(イラクでなくて)クウェートに運んだ物でした。訂正します。



女房

偽中国人 (2004/02/16 07:12)

「女」の音読みのひとつに「ニョウ」というのが有ります。
規範的仮名遣いは「にょう」となっていますが、ほかにも「ねう」という仮名遣いもあります。

http://www.nijl.ac.jp/Sosiki/kenkyujouhoubu/kondankai/no31.html
御時/女御/更衣
おほんとき/ねうご/かふい
http://www.cometweb.ne.jp/ara/HT0919.htm
『ねうばう(にようばう)【女房】』
http://www.isics.u-tokyo.ac.jp/db/contents/item.21.N016.html
今(いま)ハ酔月(すゐげつ)の女房(ねうばう)お梅(むめ)

廣州話はneoiで上声、neoi去声。
今でこそ廣州話は女neoiとなっていますが、少し古い発音はnœyだったと思います。

「女房ねうばう」の「ねう(にょう)」は漢和辞典では慣用音となっていますが、廣州話を代表とする中国南方の方言音を取り入れた唐音、宋音かも知れません。或いは日本独自の音韻変化か。



日本漢字音の声調

massangeana (2004/02/14 11:40)

漢音の声調はかなりよくわかっていて, 陰平は下降調, 陽平は低く, 上声は高く,
去声は上昇調でした(入声は省略)。また全濁上声は現代北方語同様去声に合流し
ていました。
「詩歌・夫子」のばあいは陰平ですので, 日本国語大辞典のいう「下降調のアク
セント」に相当するのではないかとおもいます。「女房」はちょっとちがうよう
ですが...



Re^2:リズム

偽中国人 (2004/02/14 07:08)

>massangeanaさん
調査有難うございます。

日本国語大辞典:『長短両形が共存するのは、古代日本語が音節の長短を音韻として区別しなかったためであったが...』

これは古代日本語のことを論じながら、用例は漢語からの借用語というのが興味を引きます。
逆に日本人が中国人の発音を忠実に真似しようとすると長音形を使用せざるを得なかった事を表わしてのではないでしょうか。

日本国語大辞典:『長音になる理由は種々考えられるが、「ひいき」の場合は「贔」の漢音「ヒ」が去声で、上昇調アクセントを持っていたために音声に出すときに長く発音されたことが考えられる。』

この説はある程度正しいと考えられます。

しかし「夫婦」は「夫」が平声(高低アクセントが変化しない)、「婦」が上声(高低アクセントが変化する)なので、「ふふう」となるはずでは?

現代の規範的日本語「知らなかった」の代わりに室町時代以来の語形といわれる「知らなんだ」を愛用する関西では、語尾の長音を短音化するという癖があります。

   昔、喜劇俳優の石井均のギャグに
   地団太踏みながら「ああ知らなんだ、知らなんだ」
   というのが有りました。
   http://www.tvdrama-db.com/jinmei/kinisii.htm

学校がっこう→がっこから手紙が来(き)とおわ。
 「来とお」の規範形は「来ておる/来ておく」。
 「来ている」という意味で、神戸、播州で使われています。
  往(い)んどお、書いとお、住んどお、死んどお、食べとお。
  立っとお(「たちっとお」という人も居ます)
  起きとお、置いとお。
  大阪人と神戸人を見分ける重要な指標です。

先生せんせい格好悪い→せんせかっこわるい
殺生せっしょうですよ→せっしょでっせ
泥鰌どじょう→どぢょ
http://www.mune.net/tenri/motohajimari.htm

御師匠様おししょうさま→(芸事の)おっしょはん。
            僧侶には「おおっさん」という。

女房にょうぼう→にょうぼには内緒やで
関係かんけいないだろう→かんけないやろー
強勢は「か、な、ろ」の3箇所で
この「カんけナいやロー」のリズムをモールス符号のように表わすと
―・…― ツートトトトツー

人生行路じんせいこうろ→じんせこうろ
http://www.art-space.gr.jp/kamigata/h6a.html
  ぼやき漫才で有名だった人生幸朗師匠の芸名は、日頃「人生」を「じんせ」と発音している関西人が「余所行き」の言葉で「じんせい」と襟を正したついでに、勢い余って「行路」の「こうろ」も「こうろう」に換えたハイパー・アーバニズムでしょうか。

コンピューター→コンピュータ
  昔は「こんぴゅうたあ」と発音していましたが、関西弁の影響か、今ではNHKのアナウンサーまでもが「こんぴゅうた」と発音しています。

逆に仮名1文字の単語は共通語で短音の場合でも長音化します。
血ち→ちい(北京官話の第1声のように発音)
麩ふ→ふう(北京官話の第1声のように発音)
四し→しい(北京官話の半上声+第2声のように発音)
屁へ→へえ(北京官話の半上声+第2声のように発音)
手て→てえ(北京官話の半上声+第2声のように発音)
火ひ→ひい(北京官話の半上声+第2声のように発音)
日ひ→ひい(北京官話の第4声のように発音)
巳み→みい(北京官話の第4声のように発音)
卯う→うう(北京官話の第4声のように発音)

李先生 りさん→りーさん
因みに「離散」は関西でも「りさん」で多分、ビン南語で言う「読書音」、に相当する(関西弁にとっては)外来語ではないかと思います。



Re: リズム

massangeana (2004/02/13 23:06)

>「四時」をシイジと読む
とりあえず「しいか(詩歌)」に対する日本国語大辞典の説明をひいておきます。
 古辞書や訓点資料には、上昇調や下降調のアクセントを持つため、あるいは強調表現等のために出現
 する長音の発音を文字化したと思われる、長音表記の例がしばしば見出される。例えば「猿投神社蔵
 正安本文選」(正安四年校合識語)には、「[馬及]娑(サフサア)」「規矩(キイク)」「沢虞(タクグウ)」
 「図書(トウショ)」のように長音をア、イ、ウなどの仮名で表記している。これらは口語形として実
 現した音声を忠実に表記した形であり、一方に当然規範形としての非長音形サ、キ、グ、トが共存し
 ていた。このような長短両形が共存するのは、古代日本語が音節の長短を音韻として区別しなかった
 ためであったが、南北朝から室町時代頃を境として、現代語のように長短を音韻として区別するよう
 になる。そのため、多くの長音形は消滅したが、特定の語は、原典に存在していた長音表記形が典拠
 となって室町時代以後に継承されて生き残ることになった。詩歌(シイカ)はそのような語群の代表的
 な例である。なお、イ長音以外にも、例えば夫子(フウシ)、女房(ニョウボウ)、披露(ヒロウ)などが
 ある。
正安四年は 1302年です。また、ひいき(贔屓)の項では:
 長音になる理由は種々考えられるが、「ひいき」の場合は「贔」の漢音「ヒ」が去声で、上昇調アク
 セントを持っていたために音声に出すときに長く発音されたことが考えられる。
とありました。



Re^2:{言桀}、リズム

偽中国人 (2004/02/12 07:30)

>massangeanaさん
>「多音字が多い」という意味ですか?
単に「クヰヤク」のように、カナで音を表わそうとすると字数が多くなるという意味です。

漢訳の経文を唱える場合、木魚1拍毎に漢字音1文字分読まなければいけないので、カナ1字で現わされる漢字音は普通より長めに発音して、
観   自  在   菩  薩
くわん じー ざーい ぼー さーっ
ポク  ポク ポク  ポク ポク

各字の最初の音を木魚の拍と合わせる必要があります。
木魚は同じ時間間隔で打つ事が期待されています。

「四時」をシイジと読むのは「蕭條ショウジョウ」などの比較的長い読みカナを持つ語とリズム上での平準化を図る策かも知れません。

{言桀}の音について
  http://gator.dt.uh.edu/~chong/cclc/zhuang3.htm
  {言桀}然: 迅 速 裂 開 的 樣 子 。
      也 可 形 容 聲 音 。 謋 , 音 huo4。

  新明解(長澤編) 陌韻   huo4クヮク
  愛知大学編中日大辞典   未収録

廣韻錫韻の部では砉殈={歹血焱={火^3} これら3字を同音としています。

砉={{彡の真中に|}の下に石

  愛知大学編中日大辞典  huo4

  新明解(長澤編) 陌韻 huo4キャク/クヮク

  同   上    錫韻 xu1ケキ/キョク

  漢字源      陌韻 hua1クヰヤク/クヮク

  同   上    錫韻 xu1キャク/クヱキ

殈={歹血}
  新明解(長澤編) 錫韻 xu4キョク/ケキ

焱={火^3}=「火」を3つ「姦」のように並べた字
   これは読音が多い「破読文字/破音字」で、
  「炎」又は「焔」の音からの類推(百姓読み)で
   yan4と読むのかもしれませんが
下記リンクの部首検索「火」部8画で
http://132.229.12.115/cgi-bin/bushou.php?dbase=ccdict&mode=bushou&sound=0&pagesize=20&beijing=pinyin&canton=jyutping&meixian=default&fields=english,pinyin&lang=en&show=frequent
   huo4 ケキ、キャク、韓国音hyek
という音があるのがわかります。



「言葉の世界」伝言板11月分

佐藤和美 (2004/02/11 15:18)

「言葉の世界」伝言板11月分」を追加しました。



Re: 万国共通発音記号のフォント

massangeana (2004/02/11 10:12)

国際音標字母(IPA)のことですね。
機種・アプリケーションにもよりますが, Windows 2000 以上なら最初からフォントが
はいっています。入力するにはたとえば私のつくった charmapx というソフトがありますので,
 http://www.asahi-net.or.jp/~ez3k-msym/archive/charmapx.zip
これでフォントを Tahoma か Lucida Sans Unicode か, あるいは MS明朝とかでもいいですが
にすれば 0250 あたりに IPA があります。あとは必要な記号をワードなり何なりにドラッグすれ
ば入力できます。
入力機能もついたフリーのフォントとしては SIL IPA が有名です。
 http://www.sil.org/computing/fonts/encore-ipa.html



Re:外国の動物の鳴き声

きしろふ (2004/02/10 19:33)

>人間最高さん(くん?)
初めまして。以後お見知りおきを。

題名であんなこと書いていますが、いきなり問題です(^^;)
「閑古鳥」はなんと鳴くでしょうか?この鳥にも英語、フランス語、ドイツ語と(鳴き声は違いますが)あります。
答えは勿論日本語で。



Re:外国の動物の鳴き声

佐藤和美 (2004/02/10 12:59)

過去ログにこんなのがありますね。
「犬の鳴き声」(1998/10/30 12:01)

ニワトリの鳴き声は日本語では「コケコッコー」ですが、
英語では「コッカドゥードゥルドゥー」。
フランス語では「ココリコ」。
お笑いグループの「ココリコ」の語源はフランス語のニワトリの鳴き声だった!



外国の動物の鳴き声を調べているんですが・・・

人間最高 (2004/02/10 12:24)

こんにちわ。僕は、ぴちぴちの中学一年生です。しかし、そのぴちぴちの中学一年生の僕が困っています。それは、国語の課題の調べものがホームページにでていないということです。だれか、知ってる人はいませんか??知ってる方がいたら、教えてください!!あと、ここはアイヌ語が多いですね。僕は今年の夏の研究をアイヌ語にしたいので、これからもこさせてもらいたいです。でわでわ



万国共通発音記号のフォント

猪原龍吉 (2004/02/10 09:50)

合唱の指揮活動をしている猪原と申します。
合唱音楽の性格上、多くの言語を使った作品に遭遇する機会が多いのですが
その発音を指導するためのテキストを作成する必要がああり、いつも標記方法
に悩んでいます。どなたか。万国共通の発音記号のフォントのソフトをご紹介
いただけませんでしょうか。



platina

Maniac C. (2004/02/09 20:39)

>U+3002さん
>ものの本によると、日本語のプラチナはスペイン語起源だそうです。
Maniac C.
>「プラチナ」は、蘭語 platina から来ていて(西語では platino)、
>日本語で西語に由来するものは数語しか在りませんので、もし「ものの本」とやら
>で、「西語起源」と書いてありましたら、眉に唾を付けた方が良いと思います。
■自己ツッコミで、U+3002さんの名誉のため、部分訂正+補足です。

■まづ、「日本語の『プラチナ』が蘭語起源」という点は、後述するとおり誤り有りません。
■しかし、「西語では platino」という点と「プラチナはスペイン語起源」という点には、
部分訂正が必要です。
■「プラチナ」は、17世紀末、西国の征服者たちがコロンビアで金を求めて川底を浚った
ところ、銀(西語で「プラータ」)に似た白い金属の粒を発見し、そこを流れているピント川
に因んで「プラチーナ・デル・ピント(ピント川の小粒の銀)」と名付けたのが、プラチナの
語源だそうです。
■従って、以下のように訂正・追記します。
「西語では platino」
→「現代西語では platino と言うのが普通だが、当初は platina と呼ばれていた」
「プラチナはスペイン語起源」
→「platina の語源はスペイン語」
■ platinaに羅語の中性語尾 –um を付けたのは、裏が取れませんでしたが、一説に拠ると、
1814年、スウェーデンの化学者イェーンス・ヤーコプ・ベルセリウスだそうです。

■次に、日本語の「プラチナ」が西語起源ではなく、蘭語起源とする理由に移ります。
■まづ、日本が西国と貿易をしていた時期ですが、1592年〜1624年のわづか30年ほどです。
葡国が1543年〜1639年と、約100年に亘って貿易をしていたのに比べ、非常に短い期間で
あったことが解ると思います。これが「日本語で西語に由来するものは数語しか無い」理由
の一つです。もう一つの理由としては、西語と葡語は方言程度の違いしか無く、語形が非常
に近いので、大部分は葡語に置き換えられてしまったであろう、ということです。
■次に、プラチナの歴史ですが、上述したとおり、「プラチーナ・デル・ピンタ」と南米で
呼ばれるようになったのが17世紀の末で、それが本国に報告されたのは1748年になって
からです。その頃は、既に日本は鎖国しており、西語の「プラチナ」が齎される道理が在り
ません。
■しかし、18世紀には欧州で錬金術が発達し、鉛にプラチナを混ぜると金のように見える
ことから、プラチナが錬金術師たちの格好の材料となりました(当時は platina ではなく、
英語なら white gold のように呼ばれていました。漢語の「白金」はこれの意訳だと思われ
ます)。又、1751年、プラチナが王水に溶けることをスウェーデンの科学者テオピル・シェ
ファーが発見し、プラチナは貴金属として学術的に認められました。
■一方、日本では1720年、将軍吉宗によって禁書の令が緩和されたことを契機に、蘭学が
勃興し、18世紀後半には蘭学は医学・本草学(博物学)を中心に発展します。このとき、種々
の元素名が蘭語を通じて入って来るのです。角川の『外来語辞典』に拠ると、1851年刊の
『気海観瀾広義』に「白金燭(プラチナ ラムプ)」と有るのが初出のようです。
http://www.vanderkrogt.net/elements/elem/pt.html



Re:haïkuなどのï

鴛鴦 (2004/02/09 18:24)

>Maniac C.さん
>「tu にはエリジヨン(母音省略)が起こりませんし、そのときの動詞形は aimes に
なります。t’aime=te+aime です。」
訂正の程ありがとうございます。
私もフランス語はまだまだです・・・(--;)



Re2:BON-BON BLANCO

鴛鴦 (2004/02/09 18:22)

>Maniac C.さん
「じゃじゃ馬」は違いましたか。ふむふむ。
>「ボンボン(糖菓)」
「ウイスキーボンボン」の「ボンボン」ですね(^^)



Re: {言桀}、萬

massangeana (2004/02/08 22:33)

tester さん(って偽中国人さんですよね?):
>陌韻の字は比較的複雑な音を持っている
とおっしゃる意味がよくわかりません。「多音字が多い」という意味ですか?
なお辞海の[言桀]の記述は通常どおりクヮクと読むばあいについてで, ここで
問題になっているケキとはとりあえず関係ありません。

>「萬萬」を「まにまに」と訓読するのは妥当なのでしょうか?
問題ないとおもいますが。



{言桀}

Maniac C. (2004/02/08 20:31)

>massangeanaさん、testerさん
調査、有り難う存じました。



Saëns

Maniac C. (2004/02/08 20:30)

>にれのや師匠
■ Saint-Sans という異形は、先日挙げたネタ元(下記にURLを再掲)にも載っており
ました。

>フランス語の前置詞の sans (without) と同じ
→語形の面からすれば、確かに「同じ」と言えましょうが、ちょっと経緯が違うと
思います。
■前置詞 sans は、古期仏語 san(z), sen(s) に由来し、更に民衆羅語の *sene、
古典羅語の sine まで遡ります。語尾の非語源的な –s は、absence(<absentia¯)
との混同の結果、とされています。
■固有名詞 Sans の –s は、古期仏語の主格語尾が保存されたもの、と思われます。
François などにも、綴り字上はこの –s が保存されており、13c末〜14cまでは、
実際に発音されていたと推定されています。
■ Sidonius の直系たる Sidoine の異形として Sidoisne, Sidaine, Sedaine が同HP
には挙げられていますので、Sidonius>Sidoines>Sidaines>Sedaines>*Seëns〜
Saans>Saëns という変化を辿ったのではないかと考えます。(Saan という語形は実在
します)
http://www.jtosti.com/noms/s1.htm



haïkuなどのï

Maniac C. (2004/02/08 20:28)

>高駒麗人KOMAさん・鴛鴦さん

>「t'aime」は「te,tu」+「aime」です。
→tu にはエリジヨン(母音省略)が起こりませんし、そのときの動詞形は aimes に
なります。t’aime=te+aime です。

>Je t'aime(ジュテーム=I love you)
>[e]なのか[ε]なのかよくわかりません。あとで、フランス語の辞書で調べます。
→ [Z@´tε:m] ですね。仏語の場合、おおまかに言って、閉音節なら広母音、開音節
なら狭母音になります。さらに、閉音節に強勢が置かれると、母音が長音になります。

>二重母音aiがεを経由してeになったんでしょうか?
→はい。[ái>aé>e/ε] という変化です。

>英語のjoy(ヂョイ)はフランス語でjoie(ジョワ)でしたか。
→はい。12世紀ごろの古い仏語の発音が保存されています。

>二重母音oiがoe、weを経由してwaになったんでしょうか?
→はい。大雑把にはそうです。実際には [ói>oé>oε´>wε>ε>wε>wa] という
複雑な経緯ですが。

>ïはフランス語では、naïve(ナイーヴ)のようにaiやoiが「エ」「ワ」ではなくて「アイ」「オイ」である場合に使うようですがどうでしょう。
→そのとおりです。

>ainuですとフランス人が読むと[eny](エニュ)(第一母音は[e]か[ε]かよくわかりません)のようになります。
→開音節ですから、原則では [e] になります。



BON-BON BLANCO

Maniac C. (2004/02/08 20:18)

>鴛鴦さん・高駒麗人KOMAさん
>なぜ「じゃじゃ馬」なんだろうか・・・?
→西語 blanco には「白」の意味しか有りません。しかも、これは男性・単数形です。もし、
彼女らを形容するのであれば、blancas と、女性・複数形にせねばならないところでしょう。
恐らく、西語で類音の形容詞である bronco 「(馬が)乗り馴らされていない」 に由来する、北米
西部平原産の野生馬「ブロンコ」と、勘違いしているものと思われます。
 ついでに、BON-BON ですが、西語の正しい綴りは bombón で; 日本語にも多分英語から入って
いる「ボンボン(糖菓)」と語源は同じです。口語の比喩的な言い方として「容貌が非常に魅力的
な人(coloquial. Persona que tiene mucho atractivo físico.)」という意味も有るようです
ので、それを「いけてる」と言っているのでしょう。これは一往、男性名詞ですので、それを
blanco が形容していると考えれば、単数形ではありますが、理には適っています。
 意味的にも正しい形にするなら、los bombones broncos (粗雑な糖菓ども)となるでしょう。



‐um/‐a

Maniac C. (2004/02/08 20:16)

>高駒麗人KOMAさん、U+3002さん

>petroleumは英語で「石油」を意味する単語だったと記憶していますが、ラテン語ですか。
→英語には、英国英語の petrol と、英米共通の格式語 petroleum との両方が在り、
どちらも羅語 petroleum に由来します。

>英語で-umで終わるのはラテン語が多いようですね。
→ -um は、羅語における、中性・単数名詞の主格・対格語尾です。

>日本語では「データ」「プラチナ」は複数形、「プラネタリウム」は単数形採用で、結構不規則です。
→「プラチナ」は、蘭語 platina から来ていて(西語では platino)、これは単数形
です。U+3002さんの仰るとおり、物質名詞ですので、元々、単数形しか有りません。
「データ」は、普通、複数在るものですし、「プラネタリウム(天象儀)」は、普通、
一台だけ設置されるものでしょう。
■日本語で西語に由来するものは数語しか在りませんので、もし「ものの本」とやら
で、「西語起源」と書いてありましたら、眉に唾を付けた方が良いと思います。
■U+3002さんは「『1つのデータ』を『*one datum』とはまず言いません。」と仰い
ますが、ググってみますと、“a datum”で約66,500件、“one datum”で約4,530件
が検索で引っ掛かってきます。ま、datum には、「資料」以外にも「論拠、与件、
所与、既知事項、既知数、基準点[面]」等の意味が有り、これらの意味で使われて
いるものが多かろうとは言え、まだ断定するのは危険でしょう。
■「語源はラテン語の複数名詞ですが、現代英語では不可算扱いなのが普通です。」
と仰るのは、「資料」の意味の data は、集合名詞ですから、当然でしょうね。強いて
数を問題にするときは“one item of the data”と言うことになろうかと思います。
■「dataはときに動詞の単数形(e.g. is)で受けられます。」とも仰っていますね。
これもググった結果は、以下の通りです。
 “datum is”   約61,500件
 “datum was”   約9,760件
 “data are” 約5,350,000件
 “data were” 約3,080,000件
 “data is”  約7,060,000件
 “data was” 約2,560,000件
 “datas are”   約27,700件
 “datas were”    約398件
data を単数扱いするHPが多いけれども、同じくらい複数扱いするHPも在るようです。
また、少数ながら datum と単数形を使っているHPも在り、羅語形に依らない datas
という複数形を使うHPも、約633,000件が引っ掛かってきます。
■ this/these との共起関係もついでにググってみました。
 “this datum”   約8,390件
 “these data” 約4,000,000件
 “this data” 約4,600,000件
 “these datas”  約21,300件
と、上と同様な結果になりました。

>Einsteinは「一石(いちいし)」さん
→以前(2003/03/16)、にれのや師匠から御指摘があったとおり、ein は数詞「一」
ではなく、副詞「中へ」の意味ですから、「一石」さんではなく「石中」さんですね。



‐um/‐a

U+3002 (2004/02/08 15:53)

高駒麗人KOMAさん
>「プラチナ」は複数形
英語のPlatinumは不可算で、複数形はありません。
ものの本によると、日本語のプラチナはスペイン語起源だそうです。

>「データ」
語源はラテン語の複数名詞ですが、現代英語では不可算扱いなのが普通です。
dataはときに動詞の単数形(e.g. is)で受けられます。
「1つのデータ」を「*one datum」とはまず言いません。



Re:BON-BON BLANCO

鴛鴦 (2004/02/08 09:24)

>高駒麗人KOMAさん
この題名が正しい表記でした。すみません。

>Steinbergは「石橋」さんでしょう。
逆にすると「ブリヂストン(Bridgestone)」ですね(^^)



{言桀}、萬

tester (2004/02/08 07:17)

中華書局版《辞海》によると

{言桀} 呼虢={{夕/寸}虎}切、音砉={{彡の真中に|}の下に石}。
   砉={{彡の真中に|}の下に石}を漢字源の親字番号7005に当たると、錫韻、漢音ケキ(クヱキ)、呉音キャク。
   陌韻では漢音カク(クワク)、呉音キャク(クヰヤク)、となっています。

虢=={{夕/寸}虎} 谷擭={穫の禾を手偏に交換}切 陌、韻漢音クワク、呉音クヰヤク。

砉={{彡の真中に|}の下に石}の音符は丰{彡の真中にh}のようで、

丰{彡の真中にh} 皆隘切(これはカイ(卦韻)と読むことを前提にしていますが、偶然にも隘(漢音アク、呉音ヤク)は陌(麦)韻です)。

「隘」の音符「益」は漢音エキ、呉音ヤク、陌(昔)韻。

陌韻の字は比較的複雑な音を持っていることが分かります。

◆萬
萬葉集の543番歌に

吾背子之 徃乃萬萬/我が背子が 行きのまにまに

3291番の歌に

遣之萬萬/まけのまにまに

というのがありますが、「萬萬」を「まにまに」と訓読するのは妥当なのでしょうか?



訂正:{言桀}(ケキ)

massangeana (2004/02/08 04:34)

>陌韻三等合口
合口じゃありませんね。「逆・劇・戟・隙」などと同様の陌韻三等開口です。
やはり理屈のうえでは漢ケキ・呉キャクになってしかるべきです。



Re: 日本漢字音と入声

massangeana (2004/02/08 03:55)

>縁・鬼・牽牛子・紫苑 etc.
奈良時代にも -n を「に」といっていた可能性は高いでしょうが(万葉仮名の「弾ダニ」なども
参考にはなる), これらの語のふるい用例は 10世紀以降のものではないでしょうか。

>{言桀}(ケキ)
大漢和では「クヮク」「漢ケキ呉キャク」「トク」の 3音, 新字源では「クヮク」「漢ケキ」の
2音, 漢辞源は「クヮク」のみでした。どうもケキの方は荘子養生主の有名な庖丁の話のなかの
「?[言桀]然」につけられた経典釈文「化百反。徐又許百反。」の後者の音に由来するらしい
です。陌韻三等合口は所属字がすくなくてよくわからないのですが, 開口とおなじだったとすると
漢音ケキ・呉音キャクになりそうなきがします。



アフトザヴォーツカヤ駅

げたのにれのや (2004/02/07 22:42)

〓KOMAさんへ。
ロシア語で、地下鉄 метро の駅名がすべて女性形なのは、地下鉄の駅が
   станция [ス'ターンツィヤ]
だからです。類概念として、女性なんですね。
〓地上の鉄道の場合は、ターミナル駅が
   вокзал [ヴァグ'ザーる]
その間の一般の駅は
   станция
です。

〓Maniac C. どん。フォローありがとうございます。その後も、Saёns という妙な語形のことを調べておりました。1870年に刊行された "Dictionnaire des noms" という名前の辞典のリプリント版に面白い語形が載っていました。
   Sans  nom de saint normand
というものです。この本には、Saёns という語形は載っていません。この 「ノルマンディー人の聖人の名前」 に由来する名前は19世紀には、Sans という語形があったようで、これは、フランス語の前置詞の sans (without) と同じですよね。
   Sans [サーんス] 名前
   Sans [サん] 〜なしに
このあたりに、Saёns という奇妙な語形の発生のヒントがありはしないかと……



Re:Bon-Bon Blanco

鴛鴦 (2004/02/07 20:49)

>高駒麗人KOMAさん
>余談ですが「ボンボンブランコ」BON BON BLANCOって何語でしょうか?
スペイン語だそうです。「BON BON」は「いけている」、「BLANCO」は「白」という意味がありますが「じゃじゃ馬」という意味もあるとのこと。
こちらもちなみに正しい表記は題名のとおりです。
なぜ「じゃじゃ馬」なんだろうか・・・?
あと、「ボンボンのおぼっちゃま」の「ボンボン」は関西弁からだそうです。



Re:「ï」

鴛鴦 (2004/02/07 20:38)

>高駒麗人KOMAさん
「Je t'aime」は「ai」は「e」と発音するようです。ちなみに「t'aime」は「te,tu」+「aime」です。



petro等

高駒麗人KOMA (2004/02/07 17:18)

petroleumは英語で「石油」を意味する単語だったと記憶していますが、ラテン語ですか。
英語で-umで終わるのはラテン語が多いようですね。

石油の場合は液体ですから単数も複数もありませんが、
datum/data(資料)、planetarium/planetaria(天文館)、platinum/platina、velum/lvela(軟口蓋)等があり、複数だと -umが-aになるのが多く、「不規則名詞」なので覚えるのが面倒です。
日本語では「データ」「プラチナ」は複数形、「プラネタリウム」は単数形採用で、結構不規則です。

stone oilでしたらわかりやすいですね。(日本語でもセキユよりイシアブラのほうがわかりやすいかも)
Peterが「お岩さん」なら、Einsteinは「一石(いちいし)」さんで、Steinbergは「石橋」さんでしょう。

中国の石油会社、PetroChinaは「中国石油」Zhongguo Shiyouで、Sinopecは「中国石化」Zhongguo Shihuaだったと思います、 ロシアのペトロザヴォーツクPetrozavodskは「ピョートル大帝の工場の」が原義だそうですが、Peterが「岩」だとすると「岩の工場の」でしょうか?
それはともかく、Petrozavodsk、Novosiborsk、Irkutsk、Jakutsu(Yakutsk)等は語末がskですが、Petro-Pavlovsk-Kamchatskij(-sky)は-skij(-sky)で終わり、Avtozavodskaja(-skaya)は -skaja(-skaya)で終わっています。これは文法上の性でしょうが本来何を形容していたのでしょうか?

余談ですが「ボンボンブランコ」BON BON BLANCOって何語でしょうか?



nについて

高駒麗人KOMA (2004/02/07 16:56)

言語では>原語では(Ngilaは)
キ°ーラ ŋi:laと読むのかもしれません。

re:化学・物理・数学etc記号 投稿者:らにいさんへ  投稿日: 2月 2日(月)18時33分48秒

>在学しているとき、理科の先生から聞いた話です。「『n』は『number』の略だということは理科の教師なら誰でも知っているが、理科での『n』は数学での『x』とおなじ扱いだからうちらは一応『n=x』という認識をしている。だからぶっちゃけ、説明するまでもないだろうと(みんなもか?)思っている」と。

よくわかりました。理科ではnは」未知数ですね。



Volga&Dnepr Avtozavodskaja Ngila Dikson

高駒麗人KOMA (2004/02/07 16:47)

皆さんに質問です。
自衛隊の装備を運んだロシアの貨物運送機の写真を皆さん新聞でごらんになりましたか?
飛行機の名は「アントーノフ」だそうで、これはAntonovでしょうか?
機体には
VOLGA&DNEPR
と書かれていましたが、VolgaもDnepr(Dnieper)も川の名前ですね。
カスピ海〜黒海辺りの会社でしょうか?

最近、モスクワの地下鉄で爆発事故がありましたが、ニュースで「アフトザボツカヤ駅」が出てきました。Avtozavodskajaというのはロシア語の意味から考えると「自動車」か何かの「工場」がある所でしょうか?

映画の衣装担当者で Ngila Dicksonという人がいます。「ナイラディクソン」と呼ばれるニュージーランド人(間違っていたらすみません)だそうですが、Ngilaは何語でしょうか。豪州の先住民族語でngで始まる言葉が英語風になまってナイラになったのかもしれません。言語では
キ°ーラ Ŋi:laと読むのかもしれません。

「The Last Samurai」の最後のテロップには Ngaiaという名前もあったと思います。



訂正:ТрубецкоЙ&Ω

高駒麗人KOMA (2004/02/07 16:34)

訂正:
ロシアの言語学者ТрубецкоЙ(Trubetzkoy、-koj)は、
フランス語でTroubetskoïと綴られます。
‥無しのkoiですと[-kwa]と發音されますが
‥有りのkoïですと[-koi]と發音されます。

以前、「Ω(電気抵抗)」と書きましたが、正確にはΩは電気抵抗の単位Ohm「オーム」ですね。電気抵抗はR(resistance抵抗)でした。失礼しました。
http://sakai.elec.hkg.ac.jp/directcircuit/newpage21.htm
(オームの法則)>I=V/R[A]これをオームの法則といい、Rを電気抵抗、または単に抵抗という。この法則はドイツの物理学者オーム(Georg Simon Ohm,1789ー1854)によってれた発表された。



haïkuなどのï

高駒麗人KOMA (2004/02/07 16:24)

RE:サン=サーンス
鴛鴦さんへ。
Maniac.Cさんへ。

>「haïr」の近くで「haïku」という言葉を見つけました。
France語ではaiが「エ」と發音されます。Je t'aime(ジュテーム=I love you)
[e]なのか[ε]なのかよくわかりません。あとで、フランス語の辞書で調べます。
二重母音aiがεを経由してeになったんでしょうか?
また、oiは[wa]になります。
英語のjoy(ヂョイ)はフランス語でjoie(ジョワ)でしたか。
二重母音oiがoe、weを経由してwaになったんでしょうか?

ïはフランス語では、naïve(ナイーヴ)のようにaiやoiが「エ」「ワ」ではなくて「アイ」「オイ」である場合に使うようですがどうでしょう。

ロシアの言語学者ТрубекоЙ(Trubetzkoy、-koj)は、
フランス語でTroubetskoïと綴られます。
‥無しのkoiですと[-kwa]と發音されますが
‥有りのkoïですと[-koi]と發音されます。

アイヌ民族の名Aynuもフランス語では
aïnouらしく、これでフランス人は[ainu]と読みます。
ainuですとフランス人が読むと[eny](エニュ)(第一母音は[e]か[ε]かよくわかりません)のようになります。

小泉純一郎さんはフランス語では
Jun'ichiro KOÏZUMI のようです、
KOIZUMIですと[kwazymi](クワジュミ)と読まれる可能性があり、oiのiの点を二つにすることで「クワジュミ」でなくて「コイズミ」だということを示すのでしょう。
しかし,Jun'ichiro KOÏZUMIでは「ジュニシロクワジュミ」と読まれるかもしれません。
Joun'itchiro KOÏZOUMIなら「ジュニチロコイズミ」と読まれ、やや原音に近くなるでしょう。
イラクでは jenoshiro Koyozomaと呼ばれるようです。

Leninはフランス人が読むと
[l{e逆さ}nε~]「ルナン」のようになりますから
フランス人はLeのeの上にaccent記号をつけ、語末nにeをつけ
Lénine
と綴って、[lenin]「レニヌ」のように、原音に近い發音で読ませるよう工夫しています。



日本漢字音と入声

Maniac C. (2004/02/07 00:54)

>massangeanaさん
■首記の件に関しまして、ご回答有り難う存じました。レスが遅くなって済みません。
■総論
>日本語はふるくからい
>ままで開音節性がひじょうにつよく, 閉音節があったと主張するにはかなり明
>確な証拠が必要だとおもいます。
→なるほど。お立場、了解いたしました。
これは、現代語においても、特殊音素の/Q/や/N/を「開音節」とするお考えで
しょうか、それとも、「ふるい」漢字音〜日本語限定でしょうか。
(私は、特殊音素は「閉音節」の coda になると考えているのですが)
基本的に「開音節性がひじょうにつよ」い点に関しては“禿同”です。(^^)

■各論1.
>地名は漢字音というよりは和語にこ
>じつけで漢字をあてたもので, これをとうじの漢字音と呼ぶのはむり
→そうですか……。地名を例として挙げたのは拙かったですかね。
しかし、「縁(江に+助詞し)」「鬼(おに<隠おん)」「牽牛子(けにごし)」「紫苑(しをに)」
「銭(ぜに)」「盆(ぼに)」「蘭(らに)」など、鼻音韻尾nに母音iを添えて日本語化
したと言われる例や、「閲(けみ<検けむ)す」「灯心(とうじみ)」など、鼻音韻尾mに
母音iを添えて日本語化したと言われる例も在り、「開音節」として受容された、と
言うのは無理ではないと思うのですが。

■各論2.
>呉音が奈良時
>代から平安時代初期に借用されたというのは初耳
→済みません、漢音の受容時期と間違えました。「六朝音」=「呉音」ですから、
「奈良時代以前に借用された漢字音(六朝音)」は「奈良時代以前(推古朝)に借用され
た漢字音(三国時代風の発音)」、「奈良時代から平安時代初期に借用された呉音」は
「奈良時代に借用された呉音(六朝音)」と読み替えてください。
>ふるい仮名資料で和語の -n や促
>音が無表記であることと混同してはいないでしょうか。
→ううっ! 混同しているかも……。

■各論3.&7.
>むしろもとになった中国音に 2種類の韻尾があったことを示唆している
→その事実認定に関しては異論は有りません。けれども、その違いを日本語音で保存
している、という点が大切です。日本語音では大抵の韻尾は一まとめになってしまう
ので。
>ある字が「イキ」である字が「イク」であることをどうしておぼえて
>いられたのでしょうか。
→仮名を解してでなく、発音そのものだと思います。
>いまの日本語でいうと「ガラス」
>の「ガ」は(逆行ですが)同化しているので母音があり, 「グラス」の「グ」
>は母音がない, ということですか?
→韻尾のお話ですから、「ステッキ」の「キ」のように語末に在る場合をお考え頂き
たいのですが、私の発音ではстэккьの如く、口蓋化された[k’]になります。

■各論4.&5.
>呉音にはエキもエクもありません。(エキは漢音)
→げげっ、本当だ。……でも、「{言桀}(ケキ)」は? 小学館の『新選漢和辞典』では
呉音・漢音となっています。
>漢音で「全て『ク』『ツ』……に変わる。」というのは……, 事実に反しています。
→You win! 「エキ」の呉音は「ヤク」ですね。



(無題)

偽中国人 (2004/02/05 13:20)

banjiという発音は中国語の一種のHokkien福建方言です。

萬万 ban
字 ji[dzi]

インドネシアで福建出身者の活躍が著しいので福建方言由来の言葉が広まったのでしょう.

中国の共通語(普通話、國語)ではwan4zi4ワン・ツーのような発音です。
客家Hakka方言ではvantsi。

一万円札のマンの印象が強いのでマンが万の代表的な音読みのような気がしますが、日本語でも万をbanと読む場合の方が多いようです



卍とbanji

おねん (2004/02/04 18:31)

卍の由来を調べていたらここへたどりつきました。
今調べていることがあって、それはインドネシア語でbanjiというものです。
これは鉤十字模様のことを意味するのですが、調べると中国語が起源、となっています。
卍の語源は中国の万字ということばからのようですが、banji(バンジ)という発音は
中国語でしょうか。それとも中国ではマンジと発音し、インドネシアへ
わたるときにバンジとなったのでしょうか。参考となる知識がおありの方、
ご意見下さい。



RE:トレマ

鴛鴦 (2004/02/03 20:15)

>Maniac C.さん
未解決ながらも詳しい資料ありがとうございます。
>「pier」って意外と大切がないんですね。へぇ〜。
の「大切(たいせつ)」は「定説(ていせつ)」の間違いです。大変ご迷惑をおかけしました。
急いで書いたもので隣のキーを押してしまったのに気づかず、推敲せずにそのまま投稿してしまいました・・・。



Re^2: 止ン

偽中国人 (2004/02/03 13:49)

massangeanaさん、ありがとうございます。

同じ字でも異体字がずいぶんあるものですね。



Re:「petrol」

らにい (2004/02/03 12:36)

>Maniac C.さん
「essence」なんて聞いて、ヘタしたら肌につけそうですね(笑)
>{e´}を表示したいのなら、「eacute」を「&」と「;」で挟むと良いですよ。
ごっつあんです(^^)



Re: 止ン

massangeana (2004/02/03 10:56)

おっしゃるとおり, 歳の略字ですね。こちらをどうぞ。
http://140.111.1.40/yitia/fra/fra02073.htm



教えてください、止ン

偽中国人 (2004/02/03 04:29)

略字だと思うのですが、「止」の下に「ン」
[止/ン]

実際の形は「ン」よいうよりも「ミ」を1画減らしたような字です。

一八九三年[止/ン]次癸酉
三月初三日 建廟庇生民

文脈からすると「歳」の略字ではないかと想像しているのですが。
誰殿か御教示御願いします。



でっちょう、てっちょう

偽中国人 (2004/02/03 04:04)

>ManiacCさん

『「綴葉装(てつようそう)」というよく似た発音の別な単語が在りますので、これ
との混同の結果ではないでしょうか。確か、「胡蝶装」という優雅な別名が
有るのですよね。』

◆綴葉装(てつようそう)
 今日の西洋式の製本と同様に数丁の紙を折って重ね、折り目部分を糸で綴じて、それを何組も集めてまた糸で綴る装丁方法。別名「列葉装(れっちょうそう)
◆粘葉装(でっちょうそう)
 2つ折りにした2枚の紙を折り目付近の数ミリの糊しろで糊付けしたものを次々に重ね合わせた装丁方法。厚手の和紙に両面に印刷又は絵や文字が書かれており、2丁で8頁。
 2頁目と3頁目は見開き全開になりますが、4頁目と5頁目の合わせ目はノリシロの部分だけ浮き上がります。

 粘葉装の別名を胡蝶装というのは恐らくノリシロ部分を「てふてふ」の胴体に見立て、胡蝶が飛ぶ様をイメージしたものかと思われます。

綴葉装と粘葉装、発音はよく似ていますが、全然違う装丁方法です。
「てっはう鉄砲」と「てんはう電報」ぐらいの違いがあります。
次のリンクに粘葉装の絵入りの説明があります。
http://www.geocities.jp/shingyo_o/syodou-9.htm



トレマ

Maniac C. (2004/02/03 00:17)

>鴛鴦さん
Q1: 「hair」「haiku」だとどういう発音になってしまうんでしょうか?
A1: 「エール」「エキュ」となってしまいます。
Q2: そして、なぜウムラウトと同じ形なんでしょうか?
A2: 変音記号はeの変化したものです。左右の交点が残像として残っているの
ですね。トレマは「穴」の意味で、Nausicaä のような希臘語まで遡るのですが、
何故点点なのかまでは判りませんでした。

ところで、
>「pier」って意外と大切がないんですね。へぇ〜。
↑の「大切がない」って、どんな意味ですか?(たいせつ?/おおぎり??)

>にれのや師匠
> (2) 無音の ё。つまり、読まないということです。
>(2)については、わたしの知るかぎりでは、-aё- という綴りしかないと思います。
→ aiguë,ambiguë,contiguë,exiguë,subaiguë,suraiguë の -gu で終わる形容詞
の女性形と ciguë も、無音なのを発見しました。



温度

Maniac C. (2004/02/03 00:16)

>高駒麗人さん
>>温度Θ。→希臘語で「熱」をθε´ρμηと言うからでしょうね。
>私はギリシャ語はわかりませんが、thermeですか?
→文字転写はそうなりますね。熱量の単位としては therm ですが。
これに関連する英単語は thermal「熱の」や thermometer「温度計」や thermostat
「温度調節器」などが有名どころでしょうか。



petroleum

Maniac C. (2004/02/03 00:15)

>らにいさん
>イギリスで「ガソリン」のことを「petrol」と呼ぶのもこれ(ギリシャ語「pétros」)が語源でしょうか?
→はい、そうです。
中世ラテン語の petroleum に由来し、これは petra「石」とoleum「油」との合成語
ですから、文字通り「石油」ですね。「ガソリン」の語義は仏語 essence de pétrole
「石油の精髄」からで、仏語では「ガソリン」を普通 essence と言います。

ついでにガソリンは gas「気体」に「水酸基を含まない化合物」の意味の接尾辞 ?–ole
(<oleum)と「化学製品」の意味の接尾辞 –ine が付いた合成語ですから、「人工揮発
油」ぐらいの意味ですね。

>また文字化けです。
→{e´}を表示したいのなら、「eacute」を「&」と「;」で挟むと良いですよ。



RE:サン=サーンス

鴛鴦 (2004/02/02 18:50)

>げたのにれのやさん&Maniac C.さん
こちらのお二方(Maniac C.さんは重複してしまいますが)もありがとうございます。
あの記号はとても重要なんですね。分かりました。
友人からフランス語辞書を拝見させてもらったところ、その記号についてこう載っていました。
「e、i、uの上に付け、直前の母音を独立して発音させる記号。例:haïrの¨」
そして「haïr」の近くで「haïku」という言葉を見つけました。なんとあの「俳句」です。
「hair」「haiku」だとどういう発音になってしまうんでしょうか?
そして、なぜウムラウトと同じ形なんでしょうか?



RE:ピエール

鴛鴦 (2004/02/02 18:39)

>らにいさん&Maniac C.さん
お二方ありがとうございます。
確かに「お岩さん」になりますね(^^)
「pier」って意外と大切がないんですね。へぇ〜。



re:化学・物理・数学etc記号

らにい (2004/02/02 18:33)

>高駒麗人さん
>「nはnumber(数)かnatural number(自然数)でしょうか?理科の先生はこういう説明をちゃんとやっとるんかいな?」
在学しているとき、理科の先生から聞いた話です。あっ、先に答え言っておきますが、「n」は「number」の「n」です。「natural number」だと「1.5mol」とかいう数値は使えませんから。ちなみに「natural number」は数学で「N」として使っています。
「『n』は『number』の略だということは理科の教師なら誰でも知っているが、理科での『n』は数学での『x』とおなじ扱いだからうちらは一応『n=x』という認識をしている。だからぶっちゃけ、説明するまでもないだろうと(みんなもか?)思っている」と。



何が起きてもおかしくないが何が起きても可笑しい

高駒麗人KOMA (2004/02/02 17:16)

小田空さんのエッセイ漫画「中国いかがですか」で、「何が起きても おかしくない のが中国だが、何が起きても可笑(おか)しいのも中国だ」という説明がありました。
これを中国語にすると
「在中国什麼都不奇怪、但是什麼都可笑。」
“Zai(4) Zhong(1)guo(2), shen(2)me(0) dou(1) bu(4) qi(2)guai(4), dan(4)shi(4) shen(2)me(0) dou(1) ke(3)xiao(4).”
になりますか?
「おかしい」が「奇怪」qi(2)guai(4)=strangeと「可笑」ke(3)xiao(4)=funny,amuseを兼ねているから言える洒落です。



平治物語

massangeana (2004/02/02 15:54)

Re: Maniac C. さん(1/27):
>『平治物語』は1240年以前に書かれたろう、とされています。

さいしょにかかれたのはそうなのでしょうが, 平治物語はテキストによる差がかなり大きい
ようなので取りあつかいには注意してください。
京大図書館蔵の平治物語がオンラインでみられます。
 http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/nk3/image/nk3hf/fram01.html
こちらでは該当箇所は
すく六のさいのめにしゆ三しゆ四と申候不(ふ)審(しん)に候御尋(たつね)候へと申されけれは
法皇(ほうわう)しんせいをめされいかに汝(なんち)すく六のさいのめの一か二つおりたるを
てつちといひ二か二つおりたるをちう二といふて九重(てう)六といふもいはれあり三四のめを
はてう三てう四とこそいふへきにしゆ三しゆ四といふ事はいかに

云々とあり, おなじ京大図書館蔵の保元平治物語では
 http://ddb.libnet.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/0100/image/04/0100l167.html
さてもすく六のさいの目に。一が二つおりたるをはでつちと云。二か二つおりたるをは
ぢう二と云。五六をもで五(く)てう六と申す。是皆かさなるぎなるに。三四ばかりを
朱(しゆ)三朱(しう)四(じ)と云こそ心えね。

で, ぜんたいの意味はおなじであるものの, 文章はずいぶんちがっています。



Re:化学・物理・数学etc記号

高駒麗人 (2004/02/02 15:50)

Re:化学・物理・数学etc記号 投稿者:らにいさんへ

>「T」は化学では「絶対温度」単位「K(ケルビン・Kelvin)」、「t」は摂氏度で単位「℃」、
力学ではTは周期でtは時間一般ですが、化学でも大文字と小文字でわけてるんですね。

>「V」は多くの教科書では「1molあたりの体積」を、「v」は「nmolあたりの体積(nは変数)」です。
nはnumber(数)かnatural number(自然数)でしょうか?理科の先生はこういう説明をちゃんとやっとるんかいな?

>「pv=nRT(pは気圧、Rは気体定数《atm・l/mol・K》)」は「気体の状態方程式」です。
気圧はpressureでしょうが、密度densityを希臘文字ρ(rhoロー)にするのは面倒です。pと紛らわしい。

>「k」だとただの「定数」だったりします。「N」や「r」、「P」がないのは数学と混同させないためかな・・・?
定数であればConstantのinitialでCがあります。
∫f(x)dx=F(x)+C(積分定数integral Constant)
既に混同する文字だらけです。
英文法ではSVOが「主語Subject、動詞Verb、目的語Object?」ですし、
音韻ではCVCが「子音Consotant、母音Vowel、子音Consonant」ですが、
漢字で「主動目」「子母子」と書くほうが分かり易いです。

温度・π・Σ 投稿者:Maniac C.さんへ

>温度Θ。→希臘語で「熱」をθε´ρμηと言うからでしょうね。
私はギリシャ語はわかりませんが、thermeですか?

「多様」でなく「多用」でした。失礼しました。
>→πはπεριφε´ρεια(円周)又はπερι´μετροs(周の長さ)に由来するのですから、これは良いのでは?
ギリシャ語だからギリシャ文字ですか。pですとpressureと間違えますね。
pは点pointの記号でもあります。

■Σは「総和(sum)」の頭文字Sの代わり、sum は summit「頂上会談」と関係の
有る語で; 羅馬人・希臘人は、下から上の方に数える習慣が有ったから、「一番上の
数字(rre¯s summa)」が「合計」の意味になったのだそうです。
シナ語で「サミット」「首脳会談」が「峰会」fenghuiだったと思います。勉強になりました。

数学の記号は・・・ 投稿者:きしろふさんへ

>「S」は数列だと「全体の数」ということになりますが、ほかでは「面積」に使われています。
要するに surface(表面)と sum(合計)を両方頭文字sだけで表すのでこういう重複になるんですね。S=a×bは漢字なら「面=縱×横」です。

>「P」は「順列」で「C」は「組み合わせ」というように。「刀vの「○」をとれば積分に使われる記号。いやぁ、覚えたなぁ・・・
>「r」は「半径」で「radius」の頭文字、「d」は「直径」で「diameter」の頭文字。これらだけは元を知っています。

U+3002さんへ 投稿者:Re時は「温度」なり!?  投稿日: 2月 1日(日)19時38分58秒

久しぶりに書き込みます。

Re: 高駒麗人Koma
>それは正確ではありません。量記号に何を使うかは、ISO 31‐1〜13 (JIS Z 8202‐0〜13)で決まっています。この規格は、一つ一つの物理量について具体的に定めています。
原典を閲覧するのは厄介ですが、Homannによる「要約版」はオンラインでも見ることができます。
http://www.iupac.org/reports/1993/homann/

ご説明ありがとうございます。
温度は大文字Θでなく小文字θですか。三角函数で角度をθで表すのとダブリますね。

>刀i空集合)(U+222E/JIS 1-13-83)は経路積分です。空集合は∅(U+2205/JIS 1-2-39)です。
空集合は∅(U+2205/JIS 1-2-39)は私の使っている機会では四角になります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E9%9B%86%E5%90%88
↑これでやっと見つけました。

Roma字のinitialだけですとタブるのでGrecia文字や言語の2文字目、3文字目を書いたりするのでしょう。
イニシャルだけなのは半分ですか。それでも多いでしょうね。

l(L)だけだとline(線)かlength(長さ)なので、wave-Length(波長)はGrecia文字でλを使い、natural logarism(自然対数)はlog(右下に小さいn)、lnにして、limit(極限)はlimにするのでしょう。



今度はこっちからなんですが・・・

らにい (2004/02/02 12:38)

昨日の「ピエール」ネタの続きですが、イギリスで「ガソリン」のことを「petrol」と呼ぶのもこれ(ギリシャ語「p[e´]tros」)が語源でしょうか?



デッチリ、でっちょう

Maniac C. (2004/02/02 02:45)

>偽中国人さん
【デッチリ】
>「し」と「ち」の交替の例
→外にもこんな例が在ります:
 あおっちろい(青白い)、どっちらけ(弩+白け)、めんどっちい(面倒臭し)、
 みみっちい(女々しい)、まるまっちい(丸々し)、弱っちい(弱し)、ぼろっちい
 (襤褸し)、など。
■要するに、促音の後、「し」が先行同化して「ち」になるようです。
■「さ」「す」「せ」「そ」の場合は、「つぁ」「つ」「つぇ」「つぉ」になります:
 とっつぁん(父様)・まっつぁお(真っ青)・かっつぁく(掻き裂く)、まっつぐ
 (真っ直ぐ)、かっつぇる(糅たせる)、ごっつぉう(御馳走)・やっつぉ(やるぞ)。

>「がっしり」という言葉には別の語形「がっちり」が有ります。ニュアンスは若干異なりますが同根ではないでしょうか。
→「ぎっしり−ぎっちり」「ぐっしょり−ぐっちょり」「びっしり−びっちり」
「べっしょり−べっちょり」「みっしり−みっちり」と、類例も在りますが、
「*きっしり−きっちり」「づっしり−*づっちり」「どっしり−*どっちり」
「*ばっしり−ばっちり」「*むっしり−むっちり」と、当てはまらない例も
在りますので、一概には言えないと思います。

【でっちょう】
>「葉」が「せふ」と発音され、「テッセフ」が「デッチョウ」となったのでしょうか。
→「粘葉装(でっちょうそう)」という単語には初めてお目に掛かりましたが、
「デツエフサウ」と有りますので、[det] と [jo:] の連声のようです。さらに、
「綴葉装(てつようそう)」というよく似た発音の別な単語が在りますので、これ
との混同の結果ではないでしょうか。確か、「胡蝶装」という優雅な別名が
有るのですよね。

>ManiacCさんの所謂「……怪しい辞書」
→済みませんでした。陳謝撤回いたしますので、忘れてください。(__);;

>萬葉集をマンニョウシュウと読む説
→中世の連声を、読み癖として保存した言い方ですね。「説」ではなく、事実だと
思いますが。もし奈良時代に『万葉集』を「マンニョウシュウ」と読んだ、と言う
なら、それは「珍説」です: 御存じの通り、「葉」は [jep]、「集」は [Zip] だった
わけですからね(註: 記号Zは∫の有声音)。私自身は、「よろづのはのあつまり」と
読んだと思っているのですが。

>「白妙の衣干すてふ 天の香具山」の時代には「テウteu→チョウt∫ou」となっていたのでしょうか?
→撰者と伝えられている藤原定家の生没年は1162−1241で、平安末期〜鎌倉初期の人。
『小倉百人一首』自体は1235年頃の成立かとされています。一方、タ行が現在のよう
な発音になるのは、先述の通り、16世紀のことですので、まだ [t∫o:] ではなく、
[teu] か、精々 [teo] だったと思われます。



ドイツ人??

Maniac C. (2004/02/02 02:14)

>鴛鴦さん&にれのや師匠
>音楽家の「サン=サーンス」は「Saint-Saens」とつづりますが「Saens」のところ「e」にウムラウトがあります……
→いいえ、これは変音(ウムラウト)記号ではなく、trema と呼ばれる分音記号です。
にれのや師匠は「説明いらないですね。」と仰っていますが、必要でしょう。
この記号が無いと、合字の a や、それこそ独語の a と読み誤られてしまいます。
英語でも diaeresis と言って、cooperate, reenter などと使います。
(最近は省くか、連結記号を使う方が普通ですが)
又、Bronte のように、無音ではなくちゃんと発音されることを表すことも有ります。

確かに Saint-Saens は [sε~sα~:s] と、現在ёは読まれていないのですが、ここ
にトレマが付くか付かないかで、語源が違ってくるのです。
トレマ無しの方は、西語の Sanchez(Sancho の愛称形)の異体で、羅語の sanctius
「聖人」に由来しますが、トレマ有りの方は、Sidoine の異体で、羅語の Sidonius
に由来します。この洗礼名は更に、レバノンの都市サイダ(古名シドン)まで遡ります。

サンサーンスの故地は、ノルマンディー地方のセーヌ・マリティーム県の小村、サン
サーンスで、ここに修道院を建てた7世紀のベネディクト会士・聖シドニウスに由来
します。

http://www.jtosti.com/noms/s1.htm



お岩さん

Maniac C. (2004/02/02 02:12)

>鴛鴦さん&らにいさん
■Pierre は、らにいさんのカキコのとおり、アラム語の「岩」に由来します。
ですから、「お岩さん」ですね。(^m^)
■pier は不明です。中世ラテン語の pera までは辿れるのですが、それが古典期の
petra「石、岩」に由来するのか、podium「橋台」に由来するのか、定説はまだ無い
ようです。



フランス語の ё

げたのにれのや (2004/02/02 00:30)

〓鴛鴦さんへ。
フランス語の ё は2通りに使用されます。
   (1) 分離符(トレマ)のついた e。これは説明いらないですね。
   (2) 無音の ё。つまり、読まないということです。
(2)については、わたしの知るかぎりでは、-aё- という綴りしかないと思います。これは、フランスの最北端部に食い込んでいるオランダ語地域 フランドルの固有名詞に由来するものです。古いオランダ語の正書法では、[a:] アの長音を表すのに -ae- という綴りを使っていました。(現在は、開音節で -a-、閉音節で -aa-)。この地域の固有名詞をフランス語化するにあたって、-ae- を [a] と読むということを表すために -aё- という綴りを導入しました。
 ただ、サン=サーンスがこの例に当たるかどうかは、確認していません。あしからず。



Re:埠頭さん(?)

らにい (2004/02/01 22:40)

[e´]をひとまとめにするとだめなのかなあ・・・

>鴛鴦さん
繋がりはちっと分かりませんが、「ピエール」の語源なら。
「ピエール(Pier{r}e)」は「ピーター(Peter)」のフランス語形で直接の語源はギリシャ語「p[e´]tros(石、岩)」で、元々はアラム語「Cephas」から。「Cephas」は『ヨハネによる福音書』に由来が記述されてありますが、キリスト自身が弟子に与えた名前でした。
(余談ですが)そうすると「ペテルブルク(Peterburg)」は「石(岩)の城(城壁)」という意味になります。

http://www5d.biglobe.ne.jp/~ros/pan/p_nr/peter.htm



ドイツ人??

鴛鴦 (2004/02/01 21:07)

あともうひとつあるんですが、音楽家の「サン=サーンス」は「Saint-Saëns」とつづりますが「Saëns」のところ「e」にウムラウトがありますが、昔のフランス語にはウムラウトがあったのでしょうか?それとも、先祖がドイツ人だったとかという話でしょうか?



埠頭さん(?)

鴛鴦 (2004/02/01 20:54)

いきなりの思いつきで申し訳ありませんが、フランス人にみられる名前の「ピエール(Pier{r}e)」と英語の「埠頭、船着場」を意味する「pier」は同じもの(語源)でしょうか?
もちろん色々と調べたんですが・・・



Re: を

U+3002 (2004/02/01 19:42)

Maniac C.さん
>■現代日本では大部分の地域で同じ発音になってしまっている「お」「を」の字を区別
するために、「を」の字をどう呼んでいるか、というのが、下記HPに拠ると、地域に
よって異なるらしいです。興味深いですね。

これはほんとうに「地域による違い」なんでしょうか。
そうだとしたら、富山方言での「を」の発音となんらかの関係があるのでしょうか。

>小さい“を”

リンク先でも突っ込んでますが、「小さい“お”」はどう考えても「ぉ」でしょうね。

>■皆さんは何と呼びますか? 私は「くっつきの“を”」ですが。

「くっつきの“を”」というのも、文献でしか見たことがありません。
私は普通に(みんな自分の流儀を「普通」と言うかもしれないが)「を[wo]のを」です。

>http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/toyama/wo.html



Re時は「温度」なり!?

U+3002 (2004/02/01 19:38)

久しぶりに書き込みます。

Re: 高駒麗人Koma
>自然科学では、「温度」temeratureをT、「時間」timaをt、「速度」velocityをv、「電圧」voltageと「体積」volumeをVというふうに最初の字だけで表します。

それは正確ではありません。
量記号に何を使うかは、ISO 31‐1〜13 (JIS Z 8202‐0〜13)で決まっています。
この規格は、一つ一つの物理量について具体的に定めています。
原典を閲覧するのは厄介ですが、Homannによる「要約版」はオンラインでも見ることができます。
http://www.iupac.org/reports/1993/homann/

試しに、第1部の「空間と時間」だけ数えてみましたが、最初の1字を用いていたのは9/18でした。
(複数の量名・量記号が併記されているときは、それぞれ最初のものを比べた)

ISO 31‐1〜13に従えば、混同することは(あまり)ありません。
たとえば:
>温度と速度と電圧と体積と速度と力を同時に扱う場合

熱力学温度: T
セルシウス温度: θ, t (Θではありません)
電位差, 電圧: U, Δφ, ΔV (Δは立体)
体積: V
速度: v, u, w, c (全てボールド)
力: F (ボールド)
(立体/斜体、ノーマル/ボールドは区別されるので注意。特にことわらないかぎり斜体、ノーマル)

となり、区別できます。

実際には厳格にISO 31‐1〜13に従わないことも多いですが、それは「温度と速度と電圧と体積と速度と力を同時に扱」わない時です。

>刀i空集合)
(U+222E/JIS 1-13-83)は経路積分です。空集合は∅(U+2205/JIS 1-2-39)です。



Re: 日本漢字音と入声

massangeana (2004/02/01 18:45)

日本漢字音資料の解釈はなかなかむずかしいです。Maniac C. さんのように,
-t だけでなく -p -k もふるくは母音なしで発音されたかもしれないといって
いる学者もいます(たとえば沼本克明『平安鎌倉時代に於る日本漢字音に就て
の研究』p.1101)。しかしこれはあくまで可能性のはなしで, 母音なしで発音
されたじゅうぶんな証拠はみつかっていません。また, 日本語はふるくからい
ままで開音節性がひじょうにつよく, 閉音節があったと主張するにはかなり明
確な証拠が必要だとおもいます。

以下各論です。

1. 奈良時代の日本語が開音節的であったことに異論ありませんが, とうじの
  漢字音については資料がありません。地名は漢字音というよりは和語にこ
  じつけで漢字をあてたもので, これをとうじの漢字音と呼ぶのはむりがあ
  るとおもいます。

2. 「奈良時代から平安時代初期に借用された呉音では、鼻音韻尾は基本的に
  仮名文字では無表記」の部分は意味がわかりませんでした。呉音が奈良時
  代から平安時代初期に借用されたというのは初耳ですし, 呉音を仮名表記
  したとうじの資料といえば, 央掘魔羅経平安初期点(主に万葉仮名を使用)
  ただひとつしか知られていないのでは。ふるい仮名資料で和語の -n や促
  音が無表記であることと混同してはいないでしょうか。
  -m/n/ng を, 平安時代のすくなくとも学者が発音しわけていたであろうこ
  とには異存ありません。

3. 入声韻尾のキとクですが, 2種類に分かれているのが日本独自のものなのか,
  それとも中国ですでに 2種類 (-c と -k など) にわかれていたのかが問題
  だとおもいます。屋韻三等と職韻で「イキ・イク」に分かれていることは,
  むしろもとになった中国音に 2種類の韻尾があったことを示唆していると
  わたしはおもいます。
  ……というか, もし日本で「キ・ク」の母音を発音していなかったとすれ
  ば, ある字が「イキ」である字が「イク」であることをどうしておぼえて
  いられたのでしょうか。むしろこれは「キ・ク」の母音が発音されていた
  大きな証拠ではないでしょうか。

4. 「「キ」と受容されるのは「イ・エ」という前舌母音の後である。」とお
  書きになっていますが, 呉音にはエキもエクもありません。(エキは漢音)

5. 漢音で「全て「ク」「ツ」と母音無しの(つまり、先行同化が文字化されな
  い)読みに変わる。」というのは上に書いたとおりエキがありますから, 事
  実に反しています。

6. -p がフのみでヒが存在しないのは, いちおう -p が唇音であるために円唇
  母音がついたと考えることができます。

7. 順行同化が「文字化されていない」ことがどうして母音が発音されていな
  かったことになるのかよくわかりません。いまの日本語でいうと「ガラス」
  の「ガ」は(逆行ですが)同化しているので母音があり, 「グラス」の「グ」
  は母音がない, ということですか?

8. 本来 -p 入声の字に「ツ」でおわる字があることは, ふつうは促音化の結
  果舌内入声と誤認されたのが定着した, と説明され, わたしはその説明で
  じゅうぶんだとおもいます。



「言葉の世界」伝言板10月分

佐藤和美 (2004/02/01 17:04)

「言葉の世界」伝言板10月分」を追加しました。

今回もかなりの量を削除しました。



マトリックス

匿名希望 (2004/02/01 11:28)

「子宮」metr(o)-<μη´τραが話題になっていましたが、映画の「マトリックス」のmatrixも英語に入ったときには「子宮」で入ったようです。では、あの映画のタイトルは、何の意味で、邦題を付けるとしたらどのようになると諸賢はお考えでしょうか。ご回答をいただければ幸いです。



re:全然違う

きしろふ (2004/02/01 08:49)

>Maniac C.さん
にゃるほど、「well」は語源が違えども年数を経ていくにつれておなじスペルになってしまった、「fine」は「最後」つながり、「metro」の「母」と「尺度」は無関係。
忝い忝い(笑)



デッチリ、でっちょう

偽中国人 (2004/02/01 01:32)

「尻」の発音は現代では英米風綴りでshiri、日葡辞書風に書くとxiriとなります。
スィリと発音する新人類もいるようです。
ところが「尻」が語頭以外で使われる場合には「チ」の音が出現します。
出尻鳩胸デッチリ ハトムネ
帳尻チョウヂリ
「がっしり」という言葉には別の語形「がっちり」が有ります。ニュアンスは若干異なりますが同根ではないでしょうか。

「出」が語頭にくる言葉に「デッパ出歯」というのがありますが
関西では「デバ」と言います。
出刃包丁を「デッパ ボウチョウ」というのは聴いたことがありません。

「でっち」という言葉に「丁稚」という漢字を宛てますが、「弟子でし」の変化したものとの説があります。これが本当なら「し」と「ち」の交替の例です。

昔の本の装丁のひとつに「粘(黏)葉でっちょう」というのがあります。
この「デッチョウ」の「チ」も「シ」の交替かと思われます。
「葉」という字は「ようエフ」の音の外に「しょうセフ」というのがあります。
“『和漢朗詠集』の本文は、御物の伝藤原行成筆、いわゆる粘葉本(でっちょうぼん)の『和漢朗詠集』を底本にしました。”(川口久雄、講談社学術文庫《和漢朗詠集》凡例より)

「葉」が「せふ」と発音され、「テッセフ」が「デッチョウ」となったのでしょうか。

ところで「粘(黏)」も「占セム」が音符で本来「ネム、デム、廣州音nim、ビン南音liam、北京音nian」のはずが「デッ」と発音されるのは別系統の「貼」という字の音「テフ(廣州音thip、ビン南音thiap)」と混同したのかもしれません。

ManiacCさんの所謂「他の辞書には記載の無い漢音を挙げたりしていて、怪しい辞書」の一つである藤堂《改訂新版漢字源》や全訳漢辞海が「貼」の慣用音として「テン」を挙げており貼然テンゼンという語もあります。、一時期「粘(黏)」と「貼」の音読みを混同していたことを暗示しています。

萬葉集をマンニョウシュウと読む説もあるくらいですから「粘(黏)葉」もデンニョウでよかったんじゃないかと思うのですが、「デッチョウ」のデは「出っ歯」の「デッ」と同じように力(リキ)んで発音したものなのでしょうか?

「白妙の衣干すてふ 天の香具山」の時代には「テウteu→チョウt∫ou」となっていたのでしょうか?



全然違う

Maniac C. (2004/02/01 00:41)

こんなん出ましたけど。>きしろふさん

Q1:「well」は「良い」の他に「井戸」という意味があるがなぜ「井戸」なのか?
A1: 語源が違います。
 名詞「井戸」古期英語 wella<ゲルマン共通基語 *wall-<印欧祖語 *wel-3 ※
 「回る・うねる」>「うねる水・湧き立つ水」>「泉」>「井戸」の変化
 副詞「良く」古期英語wel<ゲルマン共通基語 *wel-<印欧祖語 *wel-2 ※
 「望む」>「望みどおり」>「かなりの程度」>「良く」の変化
 ※印欧祖語には、語根として5つの *wel- が仮定されています。
Q2:「fine」は「良い、すばらしい」の他に「罰金」という「悪い」イメージの意味があるのはなぜか?
A2: 原義が「最後」だから。
 形容詞: (外観など)優美な<肌理の細かい<優良な<究極の<最終の<最後
 名詞: 罰金<結末<最後
Q3:「metro」には「母」や「尺度」などといった意味があるが「母」と「尺度」との関係は?
A3: 無関係です。
 「子宮」metr(o)-<μη´τρα¯
 「尺度」metro-<με´τρον



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