言葉の世界・伝言板 2000年5月



世界

佐藤和美 (2000/05/31 12:39)

「世界」ですが、ちょっと補足を。

「広辞苑」では仏教用語の「世界」は次のように出ています。
「(梵語loka-dhatu)宇宙の中の一区域。一仏の教化する領域。また、一説に「世」は過去・現在・未来の三世、「界」は東西南北上下を指し、「世界」はすなわち衆生が住む時間空間。」



はじめまして

千点棒 (2000/05/30 19:22)

初めて書かせていただきます。

>世界という語源を教えて下さい

「世界」というのは確か仏教語でしょう。
時間と空間を兼ね合わせた言葉だったと思います。
『大鏡』にも「無辺世界を〜」というふうに出てきたような気がしますし。

また寄らせてもらいますね。



RE:どうしてKはサイレント?

佐藤和美 (2000/05/30 09:25)

森田さんwrote
>Know,Knifeの頭のKは発音しませんね。何故?元々は発音していたのでしょうか?

古い時代には「k」を発音していました。
梅田修「英語の語源事典」(大修館書店)には
「今日ではkは黙字になっているが、チョーサーのころにはkは明確に発音されていた」
とあります。
チョーサーは「1340年頃〜1400年」です。代表作「カンタベリー物語」



世界という語源を教えて下さい

佐々木 (2000/05/30 09:09)

教育が進歩した今日では「世界」という言葉を意味を理解しよく使われますが、僅か百数十年前の
日本でも、「世界」(世の中、地球等)という概念はまったくと言ってよいほど無かったと思います。いつ頃からこの言葉が使われだしたのか教えて下さい



わらべうた2

がめら (2000/05/30 01:08)

「ずいずいずっころばし」の補足
「どんごこしょ」の言葉自体に「遊びましょう」の意味は無いと思います。
祖母の意訳でしょう。

沢辺さんご紹介のページを覗いてきました。
「下駄かくし」の歌にあれほどの種類があるとは、驚きでした。

この話を幼稚園の園長先生にしたところ
20歳代の先生は、子供の頃に「わらべうた」で遊んだ経験が無い人が多いとのこと
当然、歌えない 遊べない 歌詞を誤解する
また、替え歌が横行し、
(多少の歌詞の変化は仕方の無いことだと思いますが)
「こぶ爺さん」が「あんパンマン」に 「カラスの勝手」が本曲だと思っている先生もいるとか
この幼稚園では、子供たちとわらべうたで「遊ぶ」のではなく
子供たちと、若い先生にわらべうたを「教えている」
のだそうです。

こんなんでいいんでしょうか



再度・アイヌ語地名講演会について

resaknay (2000/05/29 20:47)

アイヌ語地名講演会
とき:6月18日 10時〜15時
ところ:かでる2−7(札幌市北2西7)710
演題:地名をめぐるアイヌ語
演者:北海学園大学助教授 切替 英雄 先生
   注・「アイヌ語入門」(知里真志保著)をご持参ください

13時10分から14時50分
パネルディスカッション:
  藤村 久和、切替 英雄、
  扇谷 昌康、伊藤 せいち
4氏による「アイヌ語地名のこれから」をテーマにしたもの
参加費:無料(どなたでも参加できます。)
☆アイヌ語地名に関心のある方はどなたでも、広く参加される
ことを期待いたします。



”ずいずい”のHP見ました。

ことしろ (2000/05/29 19:54)

佐藤さん、沢辺さん、
気にかけてくださって有り難うございますv

さてHPの方は・・・
ワタシ的にはこじつけがましいと云うか、
胡散臭いというかーーー

佐藤さんからの紹介のページは
仲間内で楽しそうではありますけどね(^_^;)



わらべ歌

無知(沢辺治美) (2000/05/29 16:03)

佐藤さん、またまた本当に有難うございます。
「おだ」は矢張り「お題目」でしたか。
「がせ」って何でしょうねぇ。
「がさいれ」の「がさ」は多分「捜す」の倒語だと思うので、
「がさ」もそんな感じ?「お騒がせ」の「がせ」とか?

「ずいずいずっころばし」がちょっとHで
「かごめかごめ」はこわいって話はよく聞きます。
いろいろ解釈はあるようですね。ちょと見つけたページです。

「ずいずい…」
http://plaza20.mbn.or.jp/~yoshihito/zuizui.html
「かごめかごめ」
http://www05.u-page.so-net.ne.jp/gc4/roti-rot/u_legends/rumor_11.html
「下駄かくし」
http://www.sakuranet.or.jp/~iii/getaopen.htm



ずいずいずっころばし

佐藤和美 (2000/05/29 12:42)

「ずいずいずっころばし」ってわけのわからない歌詞ですが、
どうにでも意味をこじつけられるところもありますよね。
こんなページもありました。
18歳未満は見に行かないでね。(^^)
http://www.ummit.co.jp/love/magazine/colum9.html



どうしてKはサイレント?

森田 (2000/05/29 07:57)

Know,Knifeの頭のKは発音しませんね。何故?元々は発音していたのでしょうか?
よく分かりません。ご回答のほどよろしくお願いします。



Re: 下院議長

面独斎 (2000/05/29 03:13)

> アメリカでも下院議長のことを「Speaker」と呼ぶのですが、
> これにはイギリスのように特別な理由はなく、
> イギリスのマネ(と言ったらヘンですが・・・)をしただけだそうです。

よしえっちさんの紹介してくれた「Speaker」の由来に関する出来事がいつ頃の
話なのか知りませんが、下院議長を Speaker と呼ぶことが定着した後に
アメリカ大陸へ渡った人たちがアメリカを建国したのだとすれば、彼らは当然、
下院議長を Speaker と呼ぶはずで、それを「マネ」と称するのは不適切だと
思います。

アメリカに限らず、英語を母語とする人たちの国が下院議長を Speaker と
呼ぶならば、それは単に自分たちのことばを使って表現したに過ぎません。
マネと呼ぶにふさわしいのは、日本のように英語を使わない国で、たとえば
衆議院議長を Speaker と英訳している場合でしょう。

英語を母語とし、かつ下院議長を Speaker と呼んでいる国の人たちは、
「the Speaker」を「chairman の一種だ」などとは考えていないのでは
なかろうか……と私は勝手に想像しています (^^;)。



がめらさんありがとうヽ(⌒⌒)/

ことしろ (2000/05/29 00:22)

嗚呼! 少しだけど謎が解けました・・・☆

まさか、そんな時代背景(新茶壺を崇め奉るよーな)を
内包した古い歌だったとは・・・思いもかけないことでした。

「どんごこしょ」って「遊びましょう」って意味なんですか。
私には聞いたことない言葉です。
それから「おちゃわんかいた」って「お茶碗欠いた」でしたか。
私、てっきり「書いた」か「描いた」だとばかりーーー(^_^;)

「ずいずい」の謎は残りますが、
どうもありがとう御座います。 m(__)m

ところで「下駄かくし」という歌を知らないのですが、
そんなに有名な歌なんですか?



ずいずいずっころばし

がめら (2000/05/28 01:52)

すべては解らないのですが、一部分だけ解読を
この歌は江戸の将軍様に新茶を献上する「お茶壺道中の歌」と
遙か昔に祖母から聞いたような…

ずいずい ずっころばし ごまみそずい 

 ちゃつぼにおわれて どっぴんしょ 
茶壺に通られて(お茶壺がやって来たので)家に逃げ帰り、戸を「ぴしゃ」と閉じた
 ぬけたら どんどこしょ 
行ってしまったので、また遊びましょ

 たわらの(かわらの?)ねずみが (俵の?)
 こめくって ちゅう(ちゅっ?)
 ちゅう ちゅう ちゅう
 おとさんがよんでも おかさんがよんでも
 ききいこ(ききいっこ?)なしよ(なーああしよ?)

 いどのまわりで おちゃわんかいたの だあれ?♪ 
お茶碗割ったのだあれ

中途半端ですいません。「ずいずい ずっころばし」の意味も聞かされたはずなんですが、
すっかり忘れてしまいました。

「かごめかごめ」や「下駄かくし」の歌も意味不明の歌ですねえ。



下院議長

よしえっち (2000/05/27 17:15)

面独斎さんありがとうございました。

私はイギリスの下院議長がなぜ「Speaker」と呼ばれるのかを調べていたので、
他の国ではてっきり「Chairman」と呼んでいるものと思い込んでいました。

調べていくとイギリスで下院議長のことを「Speaker」と呼ぶのは、
前に掲示板で述べたように特別の理由があります。
アメリカでも下院議長のことを「Speaker」と呼ぶのですが、
これにはイギリスのように特別な理由はなく、
イギリスのマネ(と言ったらヘンですが・・・)をしただけだそうです。

うまく言えないのですが、
「Speaker」と呼ぶ国はイギリス以外にもあるのですが、
「Speaker」と呼ばれる特別な理由はイギリスにあるのです。

誤解を生んでしまったようですみません。



おだ、がせ

佐藤和美 (2000/05/27 08:57)

「おだを上げる」
三省堂「故事ことわざ・慣用句辞典」に
「「おだ」は、お題目の略という」
とあります。
他の説はないのかもしれませんが、
「という」がついてるところをみると、
100%決まりというわけにはいかないようですね。

「がせ」
わかりません。「語源不明」が正解じゃないかという気がするんですが。
日本語の辞書で「語源不明」とか「語源未詳」とかってみたことないですね。
辞典の編者はそういう言葉は嫌いなんでしょうか?



Order! Order!

面独斎 (2000/05/27 06:19)

『リーダーズ英和辞典』には、「order」の語義のひとつに次のようにあります。

> (立法議会・公けの集会の) 規則

さらに、その用例として「Order! Order!」が取り上げられています。

> Order! Order! 静粛に! (議長が議場のルール違反者に向かって言う)

つまり、「規則! 規則!」と叫ぶことによって、議場における規則を
思い起こすように注意を喚起するということなんでしょうね。
『Oxford Advanced Learner's Dictionary』の「Order! Order!」に対する
説明もそんな感じです。

> used to call attention to the fact that a person is not observing
> the usual rules or procedures at a debate, meeting, etc.

要するに、「Order! Order!」には「静粛に」という意味はないということに
なりましょうか。「Order! Order!」が「Be quiet!」の意味であるというのは、
「静粛に」という訳語に惑わされたために生じた誤解でしょう。

もうひとつ、「下院議長」について。
よしえっちさんは、イギリスだけが「下院議長」のことを「speaker」と
呼ぶのだと主張なさってるようですが、その根拠は何でしょう?

> イギリスでは下院議長のことを「chairman」と言わないということなのですが・・・

それでは、アメリカや他の国では「chairman」と呼んでいるのでしょうか?
これも、「議長」という訳語に惑わされたために生じた誤解でしょう。
1787 年に制定されたアメリカ合衆国憲法には下院議長のことが「speaker」と
記されています。以来、アメリカでは下院議長を「chairman」と呼んだことは
一度もないはずです。……というのは私の単なる想像に過ぎませんので、
反証があればご教示ください (^^;)。

↓アメリカ合衆国憲法のページ

http://lcweb2.loc.gov/const/const.html



ふるさん

司空 (2000/05/27 02:26)

海が母に関係あるという話は面白いですね、
確かに漢字の海は母という字を内包しているんです。
日本語の海は生みと関係あるかなあ?

人間はもともと海洋生物だったという話は聞いたことありませんか?
これはもう猿以前のことだから
間違いなく「トンドモ」系な話でしょう

ここまで話をやめましょう
なんかここでは「トンドモ」系な話は制限されているみたいですね
本気で怒るかなあ

これからオイシイ話を内緒でしておこう
さすが民主主義の国でひそかに思っているだけで
思想犯にならないでしょう。

天地無用 手釣禁止 でござる 巛巛



この歌の意味を教えて下さい。

ことしろ (2000/05/27 02:11)

初めまして、今晩は。
語源についてのHPを見つけて、すごく喜んでいます。

それで早速なんですが、『ずいずいずっころばし』の
歌の意味を教えていただけないでしょうか。
私が小さい頃に祖母が歌ってくれていたのですが、
数年前にふと、この歌詞の意味が気になりまして・・・
未だに全く意味不明なんです。

以下、私の記憶の『ずいずいずっころばし』。

♪ずいずい ずっころばし ごまみそずい
 ちゃつぼにおわれて どっぴんしょ
 ぬけたら どんどこしょ
 たわらの(かわらの?)ねずみが
 こめくって ちゅう(ちゅっ?)
 ちゅう ちゅう ちゅう
 おとさんがよんでも おかさんがよんでも
 ききいこ(ききいっこ?)なしよ(なーああしよ?)
 いどのまわりで おちゃわんかいたの だあれ?♪・・・

あれ? 文にしたら少しわかった部分も・・・♭♭
ようするにネズミが米食べてる話なんでしょうか?
でも『ずい』って?? 『どっぴんしょ』?
お父さんとお母さんはネズミの親のことなんでしょうか??
”井戸の周りでお茶碗描いた(?)”のはネズミなんでしょうか?

ストーリーがわからなくて・・・(´。`♭)
わかる方がいらっしゃったら、是非教えてくださいませ。



きなくさい

佐藤和美 (2000/05/26 21:43)

「きなくさい」ですが
小学館「国語大辞典」に
「衣(きぬ)臭いの意か」とありました。



イギリスにおける呼び方の違い

よしえっち (2000/05/26 17:01)

いばらさん、佐藤和美さん、先日はありがとうございました。

イギリスでは下院議長のことを「chairman」と言わないということなのですが・・・
イギリスでこう呼ばれるのには特別の理由があるそうです。

昔、イギリスでは王様と1つの議会(いわゆる上院)しかありませんでした。
下院らしきものはあったのですが、政治的権力はなく投票もできませんでした。
そこで、せめて自分たち下院の意見だけでも王様や上院の議員伝えようと、
下院議長が意見をまとめたものを紙に書いて上院議長の前で読み上げたのです。
この際、下院議長は意見を読み上げるだけなので「speaker」と呼ばれるようになったわけです。

アメリカでも1部では「speaker」というところもありますが、
これにはイギリスのように特別な理由はなく、
呼び方をマネ(と言ったらヘンですが・・・)しただけということです。

「Be quiet!」「Order!Order!」の違いはまだわかりません。
ただいま調べ中です。またわかったら掲示板に書いておきますね。



いつも、有難うございます。

無知(沢辺治美) (2000/05/26 10:39)

そうですね、「とことん」とか「ぽか」なども、擬態語のようで、無駄な口かな…。
「きな」もわかりませんでしたか…。

「おだを上げる」の「おだ」は「お題目」からだと何処かで見たように思うのですが、
いざ、調べようとしたら、全然見つからないのです。違いましたっけ?

「がせねた」の「がせ」も何処かで見たような気がしたのですが、
やっぱりわかりませんでした。

度々で申し訳ありませんが、もし、よろしかったらお教え願います。



平仮名・片仮名のルーツ

佐藤和美 (2000/05/26 10:39)

佐藤和美「RE:ひらがなについて」(2000/05/13)wrote
>「平仮名「あ」は「安」の草体。片仮名「ア」は「阿」偏の略体。」とでています。

日本では平仮名、片仮名以前に万葉仮名というものがありました。
万葉仮名は漢字を仮名的(表音的)に使っています。
「万葉集」は万葉仮名で書かれているためこの名があります。
万葉仮名の一例を挙げてみましょう。
(一つの仮名に複数の漢字が対応する場合がありますが、ここでは一つしか出していません。
例えば「か」の万葉仮名には「迦加可珂訶」などがあります。)
「あ」は万葉仮名では「阿」、片仮名「ア」の基になった字と同じですね。
「い」は万葉仮名では「伊」、片仮名「イ」の基になった字と同じ。
「は」は万葉仮名では「波」、平仮名「は」の基になった字と同じ。

いろいろ見ていくと、平仮名・片仮名の基になった漢字はすでに万葉仮名で使われていた漢字のようです。
なかなか、おもしろいですね。



ちゃんちゃら、こてんぱん、きな

佐藤和美 (2000/05/26 10:38)

ちゃんちゃら、こてんぱん、きな。
ひととおり調べてみたんですが、どこにもないですねぇ。
「ちゃんちゃら」とか「こてんぱん」とか、こういう擬態語っぽいことばっていうのは、
ぴょっとすると、語源を考えるだけムダなのかな、とも思ってしまいました。

「きな」も簡単そうだったけど、簡単じゃなかった。
これもわかりませんねぇ。



意味でしたら

無知(沢辺治美) (2000/05/24 17:38)

☆「ちゃんちゃらおかしい」の意味は
「身のほど知らずで、噴き出したくなるほどおかしい。笑止千万だ。まったく滑稽だ」
☆「こてんぱん」は「徹底的にやっつけるさま。また、やっつけられるさま。」です。

以前、上記と同じ言葉の語源を知りたいと思って、調べたのですが、不明のままです。

ところで、「きな臭い」の「きな」は「こげ」でしょうか?「火薬」でしょうか?



お願いします!

竜輝 涼 (2000/05/24 17:04)

また教えてくっださ〜〜い!

☆「ちゃんちゃら可笑しい」の「ちゃんちゃら」の意味とは!?
☆「こてんぱんにやっつける」の「こてんぱん」はどういう状態の意味か?

よろしくお願いします。



脚光

佐藤和美 (2000/05/24 12:38)

「脚光をあびる」の「脚光」ってなに?

「脚光」は「大辞林」には次のように書かれています。
きゃっこう【脚光】
舞台前端の床に一列に取り付け、俳優を足もとから照らす照明。フット-ライト。

以前(1999/08/24)、「赤帽」が「redcap」の直訳だと書いたことがありますが、
「脚光」も「フットライト」(footlights)の直訳だったんですねぇ。



踊り場

無知(沢辺治美) (2000/05/23 13:19)

はっきりしないのですが

『そこをドレスで着飾った麗人たちが上り下りするときにふわっとドレスの揺れる様が、
 舞台で踊ってるように見えたから、「踊り場」の名前を借りたのではないか。』

という説がありました。他にあったものも大同小異でしたので、
恐らく、そんなところなのではないでしょうか?



mere

佐藤和美 (2000/05/23 12:31)

「英語語源辞典」(研究社)で、
「mere」を調べてみるといろいろでてます。

古英語 mere
オランダ語 meer
ドイツ語 Meer
古ノルウェー語 marr
ゴート語 marei

これらの言語はゲルマン語派なので、
推定されるゲルマン祖語は「*mari」になります。

さらにさかのぼって推定される印欧祖語は「*mori-」です。

英語の語源辞典にもいろいろな情報がつまってますねぇ。

(語頭の「*」は推定形のマークです。)

その他の語族の祖語の推定形となると、
それこそ専門家にしかわからないんでしょうねぇ。
私もわかりません。(^^);

ふるさんwrote
>ちょっと的外れでしょうか>佐藤さん
いえいえ、そのとおりですよね。
多くの単語のなかから自分に都合のいいちょっと似たのだけひろいだしてきて、
他の単語は無視するというのはやってはいけないことですよね。
(偉そうに書いてるけど、私もただの「言葉好き」です。)



Re: 若いツバメ

いばら (2000/05/23 02:24)

>沢辺治美さま

なるほど、平塚雷鳥とその恋人からだったんですね。
どうもありがとうございました。



踊り場って?

森田 (2000/05/22 19:35)

階段の途中にフラットな場所がありますが、そこをよく「踊り場」というでしょう。
なぜ、「踊り場」っていうのでしょうか?
よろしくお願いします。



司空さん

ふる (2000/05/22 17:30)

私も専門家ではないのですが...
ちょっとお邪魔させていただきます。

 前にテレビで見たのですが、世界のありとあらゆる言語の
語彙を調べることから始めて「世界祖語(?)」の研究をして
いる外国人専門家がいるようですね。印欧語の祖語だったか、
全世界の祖語だったか忘れました。番組を見た限りでは、その
人の仕事について言語学者の評価は分かれていたような気がし
ます。

 ところで、仏語に限ってみると、mer は海、mere は母で、
どちらも「メーる」。maraisは沼地。maritimeは海洋性。

と、これだけみると"m"が海や水や母に関係あるかのようにみ
え、そうだとしたら面白いと思ったりするのですが、たとえば
綴字ma-とme-の間の距離(変化が起こりうるとしたときの時間)
がどのぐらいあるかが気になります。生物遺伝学で、形態が似
ているから近縁種だと長年信じられていたものが、DNA解析で
突然変異確率を調べてみたら全然「遠い」種だった、という話
もありますから、問題の性格は異なるにせよ、素人考えは危険
なのでしょう。

 海に関係する言葉で、"m"のつかないものもたくさんあるよ
うで、類似を言うのなら相違の原因もある程度説明できなけれ
ば説として不十分かと思います。こうした意味からも、佐藤さ
んのご指摘にあった比較言語学の専門的な方法論が必須になっ
てくるのだと想像します。
ocean、navigation、neptune、plage、cote、
thalasso-(海を意味する接頭辞)、etc.

 ちょっと的外れでしょうか>佐藤さん



若いツバメ

無知(沢辺治美) (2000/05/22 14:55)

結構有名な話なので、若く無い人だったら、御存知だと思いますが、
雑学のページから引用させてもらいました。

『女性から見て年下の恋人の事を「若いツバメ」と言うのは、
明治時代の婦人運動・女性解放運動で有名な平塚雷鳥に端を発しています。
明治44年(1911年)に青鞜社を結成し、女性解放、婦人参政権要求などの運動を開始した
平塚雷鳥ですが、彼女が年下の洋画家・奥村博史と恋に落ちてしまった為、
彼女を慕って集まったメンバーは大騒ぎになりました。
このとき奥村博史は平塚雷鳥の運動を尊重し身を引いたのですが、その時、雷鳥に宛てた手紙に
「静かな水鳥たちが仲良く遊んでいるところへ一羽のツバメが飛んできて平和を乱してしまった。
若いツバメは池の平和のために飛び去っていく」
と書いてあった事から、この言葉が流行語になった。
しかし結局この二人は別れる事は出来ず、1918年に結婚をしている。』
ということです。



若いツバメ

いばら (2000/05/21 21:37)

なんだか下世話な表現なのでちょっと気が引けるのですが…
知人から「女性が年下の愛人のことを若いツバメっていうけれど、
これってどうしてかな?」と訊かれ、私も悩んでしまいました。
なぜツバメなんでしょうか?



「鉄腕アトム」次の巻は

佐藤和美 (2000/05/21 12:01)

 「手塚治虫研究」の「手塚治虫ショートショート」に
「鉄腕アトム」次の巻は」を追加しました。



Speaker、order

佐藤和美 (2000/05/21 06:01)

英語は全世界で話されていて、当然方言差があります。
さてこの場合はどうかな?

>ライトハウス英和辞典(研究社)では・・・
>★「the Speaker」下院議長、(日本の)衆議院議長
>  cf.「the President」上院議長、(日本の)参議院議長

見てのとおり「the Speaker」はイギリスだけとはどこにも書いてありません。
プログレッシブ英和中辞典には
「the Speaker」は「(米国・英国の下院の)議長」とあります。
イギリスだけというのは、よしえっちさんの勘違いじゃないでしょうか?

>★「order」規律、(社会>などの)秩序、治安
こちらもイギリスだけというのは間違いないんでしょうか?
プログレッシブ和英中辞典では
「静粛」には「静粛にBe quiet!/[会議などで]Order! Order!」
と書いてあるだけで、イギリスだけとは書いてありませんが。



はじめまして

いばら (2000/05/20 14:39)

検索エンジンで偶然このHPにやって来ました。専門的知識がある訳ではありませんが、
「言葉」というものには非常に興味があります。お仲間に入れてくださいね。

よしえっちさん、「イギリスだけの特殊な…」「ふつう」「通常」とおっしゃっていますが、
この「通常」って「アメリカでは」という意味でしょうか??
「なぜthe Speakerなのか」というのはイギリスから見れば
「なぜthe Speakerではないのか?」ということになるのではないでしょうか?

揚げ足取りに聞こえたら申し訳ないのですが、「ふつう」「通常」というのは
前提付き(たとえば「イギリスではふつう」とか「通常アメリカでは」など)で使わないと
話がしにくいように思うのです。
(ふつう、通常と一般論にするのも場合によっては問題がありますが。)

話がそれてしまいましたが、同じ英語でもイギリスとアメリカでは
同じものを指すのに異なる単語・表現を使うことが多いのは確かです。
"BritSpeak Dictionary"(http://pages.prodigy.com/NY/NYC/britspk/main.html)や"English to English"(http://www.geocities.com/Athens/Atlantis/2284/)などを見てみると面白いかと思います。
なぜ異なるのかというのはひとことで済ませてしまえば「歴史的な理由で」になってしまいますが…。

chairmanとspeakerですが、イギリスやアメリカ(やそのほか英語を公用語とする国々)で
それぞれどの言葉を国会の議長に当てているのかについては私は知らないのですが、
辞書で調べた限りでは、speakerもchairmanもpresidentも似たような意味があります。
speakにはformal talkの意味があり、speakerというと公の場で発言するもの、
更には例えば議会のように法律を制定する組織で話をどう進めるかをコントロールする人、
という意味になっています。
Chairmanは話し合いや組織で指揮をとる者、
presidentは組織や委員会や(特にアメリカでは会社)の最高地位にある人
という意味があります。

Order/Be quietについても実際にどこでどのような表現を用いているのかよく知らないのですが、
Orderが「静粛に」という日本語で言えば漢語的なカタイ響きがあるのに対して
Be quiet!はもっと口語的な印象がありますね。(あくまで私の個人的な印象ですが。)
Please抜きの命令形なので、ちょっと威圧的でもあるかな?

英和辞典だとその英語に一番近い日本語が割り当てられているだけのことが多いので
意味や歴史的背景を知りたい場合にはできれば英英辞典を調べてみるともっと
面白いかも知れません。



イギリスにおける呼び方の違い

よしえっち (2000/05/19 16:02)

いま英語の授業でイギリスについて勉強しています。
そこでイギリスだけの特殊な呼び方があることがわかりました。
ふつう国会における議長さんのことは「Chairman」といいますよね。
なぜイギリスでは「Speaker」というのですか?
また国会で「静粛に!」というのは通常「Be quiet!」を用いますが、
なぜイギリスでは「Order!Order!」というのですか?

ライトハウス英和辞典(研究社)では・・・
★「the Speaker」下院議長、(日本の)衆議院議長
  cf.「the President」上院議長、(日本の)参議院議長
★「chairman」議長、司会者 
★「order」規律、(社会などの)秩序、治安
★「quiet」静かな(じゃまな音や動きがない)
              とあったのですが・・・

なぜイギリスでは呼び方が違うのかがよくわかりません。
もし知っていたら誰か教えてください。



進化論

佐藤和美 (2000/05/19 14:04)

なんだか言葉のHPじゃないみたいですが。

黒い目の人さん
>ちなみに私はダーウィンの進化説は信じていません。
これはどういう意味なんでしょうか?
「ダーウィンの進化論」は信じないけど、他の人の「進化論」は信じるという意味?
誰の「進化論」も信じないという意味?
「ダーウィンの進化論」はともかく、
「木村資生(きむらもとお)の進化論」は信じてやってください。
木村資生「生物進化を考える 」(岩波新書)
この本おもしろいですよ!
他の人の進化論は定性的ですが、木村資生の進化論は定量的です。
この違いは大きいですね。

>さるが何万、何十万年経って人間になったという極端的な進化ってありえるのだろうか。
これはタイムスケールが小さすぎますね。一千万年とかそういうタイムスケールです。
(厳密には「猿が進化してヒトになった」という言い方はよくないでしょうね。
「猿とヒトとは共通の祖先を持つ」の方がいいでしょう)

>猿が話し始める必要があったのだろうか。
天才アイちゃん(チンパンジーの)といえども、話しません。
話すのはホモ・サピエンスだけです。



失礼しました

黒い目の人 (2000/05/19 01:27)

そうですね。
「人類の先祖が同一である」という発想と語学を結び付けるのは無理のある話かも
知れませんね。
ただ、「人類は先祖が同じである」のいう説は全くトンデモ系の話ではないと思ったので
書き込みました。
ちなみに私はダーウィンの進化説は信じていません。全部否定しているわけではないですが、
さるが何万、何十万年経って人間になったという極端的な進化ってありえるのだろうか。
猿が話し始める必要があったのだろうか。
また、ずれた話ですが、よろしければご意見聞かせてください。



ありがとう面独斎さん

司空 (2000/05/18 16:48)

 ご指摘ありがとうございました。でたらめのつもりではありませんけど、ドイツ語の
「海」に相当する単語はたしかにMeerですね、でもmarという語素というか、語尾というか、
「湖」「沼地」の意味で、地名によく使うという記述はどれかの辞書で見た記憶があります。
まま、専門家のつもりではありませんから、大体そういうようなことで・・・・
 また、民族と言語の結び付きについては、あくまでも概ねのことで、少なくともその言語
を使う主体民族、その言語を操る最初の民族についていえば、言語と民族の結びつきは自然
であろう。今のアメリカの場合はいろんな民族は英語を共同語として使っていますが、英語
の研究から得られた民族の歴史のような記録は、やっぱり概ねアングル・サクソン族のこと
でしょう。勿論中国系アメリカ人の歴史はその中に殆ど読み取れませんけれど、それにしても
民族と言語の結びつきはやっはり有効であります。
 中国の場合にも歴史上多くの民族は漢民族の中に溶け込んでいましたが、だからと言っても
漢語はやはり漢民族と結び付いてるのであります。そうではありませんか?



妄想・空想

佐藤和美 (2000/05/18 13:11)

以下、妄想・空想のたぐいの内容ですので、
そのつもりで読んでください。

黒い目の人さんwrote
>イヴ仮説というのもあるし

数年前に「パラサイト・イヴ」というのがありましたが、
この本にはミトコンドリアの話がいろいろでてきます。
その中にイヴ仮説もでてたと思います。
細胞にパラサイト(寄生)しているミトコンドリアですが、
ミトコンドリアは(正確な表現ではありませんが)母系遺伝で、
ミトコンドリアのDNAを研究すると一人の女性に行きつく、
というような説だったと思います。

現生人類は全てホモ・サピエンス・サピエンスですが、
ホモ・サピエンス・サピエンスのご先祖様が
アフリカからグレート・ジャーニーに旅立ったのはいつ頃だったか?
20万年くらい前のことだったでしょうか?

このとき、ホモ・サピエンス・サピエンスは言葉を知っていたでしょうか?

言葉を話すのにはなにが必要なのか?
脳、口、舌などの発達。
口から発する音で意思を伝達できるのだということを知ること。
など。

ホモ・サピエンス・サピエンスはグレート・ジャーニーの出発のとき、
そこまで発達していたでしょうか?

旅立ちの後、集団がわかれ、
その後言葉を取得したなら言葉のルーツは一つではないでしょう。
これが語族のルーツの一つかも。

グレート・ジャーニーの旅立ちが20万年前、
言語の取得は数万年前。
文字の発明は数千年前。

以下、妄想・空想でした。

なお、内容については質問しないでください。
疑問の点は各自で調べてください。

私も「トンデモ」をやってしまいました。(^^)



言語と民族

面独斎 (2000/05/18 05:27)

まずは司空さんの記述における誤りの指摘から。

>たとえばfather,mather; それぞれ中国語の父(fu)、母(mu)と対応するのである。

mather は mother の誤りですね。

>mare(羅)-mer(仏)-mar(独)-maei(中)-mi(日)

ドイツ語では「海」は Meer です。

さて、「人類はもともと同じ祖先に由来する」という説ですが、
この説を主張する根拠として言語を持ち出すのはいかがなものでしょう。
たとえ比較方法 (comparative method) を駆使して 2 つの言語が同系であると
証明できたとしても、それは単に言語間の関係を解明しただけのことであって、
それぞれの言語を話す 2 つの民族が共通の祖先をもつと証明したことには
なりません。なぜなら、民族と言語との結び付きは必然ではないからです。
極端な言い方をすれば、ある民族が自分たちの言語を捨て去り、
系統関係のない別の言語に乗り換えることも十分に可能なのです。

人類が共通の祖先に由来することを証明したければ、
むしろ人類学などを学んでみてはいかがでしょうか。



訂正

田邉露影 (2000/05/18 02:01)

訂正します。
「三上彰」じゃなくて「三上章」です。
古典なんでかなり古いですが主著は『象は鼻が長い』ですね。

ちなみに、今思い出しましたが、
ultra を「アルトラ」と読まないのは、
単にラテン語読みしているからだと思います。
最近、ラテン語を英語読みする人が多くて
何だか悲しくなりますけれども、
(virus「ヴァイラス」, opus「オーパス」,
 corpus「コーパス」 etc.「エトセトラ」)
これも時代の流れなんでしょうね。



バベルは実在するか?

田邉露影 (2000/05/18 01:08)

>佐藤和美さん、ほか皆様
お久しぶりです。といっても覚えていらっしゃるでしょうか?

鈴木健次さん“「バベル」への周遊”は陰ながらかなり好きです。
特に古期の日本語に対して現代英語を扱い
i と j, c と g, v と u と w の関連性などの歴史的背景を
まったく考慮していないのに、
非常に説得力のある語調で、
まさに見事に説明してしまっているという点は、
本当に感心させられています。

……ま、一言でいえばトンデモの他に何ものでもないですが。


私の先生から聞いた話ですが、
若きときハンガリーに留学したとき、
こう老人に話しかけられたそうです。

老人「お前さん、どこから来なすった? なに? 日本ぢゃと?
   そうかそうか。お前さんは日本という言葉の意味を知っておるかね?」
先生「え? はい、太陽の国、という意味です。」
老人「そうじゃろう、そうじゃろう。
   ではハンガリー語で日は何という? “nap”ぢゃろう?
   そして国は何という? “hon”ぢゃろう!!」
先生「…………」

その時にはさすがに、あまりの美しさに感動して、
声が出なかったそうです。
もちろん、この先生は言語学が専門で、
それが言語学的に正しくない、ということは
十分に分かっていたのですが。

まあ、これがウラル言語と日本語とのあいだでの語彙的な関連性の証明には
「まったく」ならないわけですけれども、
なぜかしらそういう「似た単語」が意外と多いというのは否定できなかったりします。
ただ、違う語族にしても
印欧語とウラル語は語彙で、
ウラル語とアルタイ語は文法で、
アルタイ語と日本語も文法で、
いくらかの共通点は認められるようですね。

上で紹介した先生は多分、語族が違っていても、
近隣する諸国は他の諸国の影響を受けて、
こういった共通点が出てくるので、
言語連合と表現しておられました。

今の時点では、「ウラル語と日本語の語彙的類似性」なんて学会で発表したら、
集中砲火は間違いなしでしょうけれども、
調べてみるのは面白いんじゃないか、とも思うんですけどね。

昔、グリムの法則を発見したラスクだって、
当時はトンデモとして無視されましたし……。

ところで佐藤さんもおっしゃっていましたが
代わりにもっと詳しく説明すると、
単語が似ている場合、それは
 ・音韻法則にきちんと対応している。(=同族言語)
 ・言語連合で似ちゃった。
 ・偶然。
と大まかに分けることができると思います。
で、比較方法を学んでいない場合、
これら 3つにやたら滅多に気を取られ、
ラテン語の ego やギリシア語の εγω、
フランス語の je 、古英語の ic と現代英語の I、
アイスランド語の eg 、スウェーデン語の jag、などなどは
かえって共通性が見つけにくいという事態に陥ること間違いなしでしょう。
(というか、それ以前に同系言語なら文法的関連性も挙げて欲しい)

そんなわけで、いちおう「比較言語学」という学問で
組み立てられた法則をもちいて言語との比較を理解しなければ、
「なんでもアリ」になってしまうんです。
それは言語学に限らず例えばオカルトなどにも言えることだと思います。

そして、それでは困るので「科学」という視野を使う場合は、
いちおう「他の科学的な証拠」をもとにして、
より高度な研究をしよう、という暗黙のルールになっているんですよ。

ですから、門外漢が門外漢なりに研究するのは結構。
例えば、三上彰という数学者は日本語文法に大きな影響を与えました。
ただ、ある学説を説明する場合には、
少なくとも「何か同じニュアンスだ」とかそれでは通らないんです。

それから、現代の学者が「バベル」というのを非常に否定的にとっているのは、
以前、それがナチによって利用された、という
歴史的背景もあるから、とも言えるんですけどね。
イギリス人の……ボップだったかな?
ヨーロッパ語とサンスクリット語の共通性を発見して、
それが結果的にアーリア至上主義思想の火種だったりと。


まあ、とりあえずお薦めの参考文献を挙げておきますと、
高津春繁, 『比較言語学入門』, 岩波書店, 1992.5.18.
高津春繁, 『印欧語比較文法』, 岩波全書,(出版年わすれました).
(この『印欧語比較文法』、どなたか私に売って下さい。
 1万 5千円までなら払えます)
吉田和彦, 『言葉を復元する』, 三省堂, 1996.03.
下宮忠雄, 『歴史言語学入門』, 開拓社, 1999.5.30.

あと、超古代に興味があるんでしたら、
吉田和彦, 大城光正, 『印欧アナトリア諸語概説』, 大学書林, 1990.10.
というヒッタイト語の教科書が出ています。
私の研究分野なのですが、
実は印欧語では -s が有性単数主格語尾だった、という痕跡が
はっきりと見られます。

http://homepage1.nifty.com/roei/



再説一点門外漢的話

司空 (2000/05/17 18:50)

 人類の言語はなんになんに語族と分化したのは人類の歴史の中にかなり以後のことと思います。
語族の区分は主に文法とその言語の構成法によるのですが、しかし人類の幼年期に文法の発達は
まだできていないと思います。幼児の言葉のように簡単の単語によって意思の疎通に果たせてい
たと思います。事実上単語だけで並べればかなりの意思を表現できるのです。
 たとえば:take water for me ,或いはtake water for I;為我取水、或いは水取為我;
私に水取る。文法を無視にしても意味が読み取れます。
 ですから、違う語族間の単語語源の比較研究は十分成り立つと思います。それが成功すれば
人類はもともと同じ祖先に由来するという観点を根拠を与えると思いますが、いかがですか?



御免なさい

司空 (2000/05/17 16:16)

 佐藤さんのおっしゃった通り僕は言語学のまったくの門外漢です。ただ英語、日本語を勉強
する過程に言葉の面白さを感じ、専門家に研究批判する素材を提供するつもりだけです。
 でも専門家のせいで、ある固定観念にとらわれて真実を見えなくなる恐れがありませんか?
僕の動機はすごく単純です、Chineseだから、英語、日本語を勉強するときどうしても中国語
の意味とリンクしてしまって、妙に感じているところがある。そのために専門家に教えを乞う
のです。
 たとえば中国語の「馬」(mar)「梅」(mei)という言葉は日本語に入って、みな「uma」
「umei」になっじゃって、ひょっとしたら「失う」(usinau)埋める(umeru)などの日本語は
中国語の「失」(shi)「埋」(mai)と同源の言葉かなと思ってしまう、その辺はどうですか?
 もし私の推測正しければ、「海」(umi)という日本語はもともと(mi)あるいは(maei)と
発音かもしれない。そうだったらmare(羅)-mer(仏)-mar(独)-maei(中)-mi(日)
という欧亜大陸〜日本までの見事な言葉の流れが流れていた。
 日本語の「海」「失う」「埋める」の語源は中国語と関係ありますか、教えていただければ
幸いです。



ありがとうございます!

無知(沢辺治美) (2000/05/17 14:55)

「えて」と「たけなわ」についてのお答え、どうもありがとうございます!

「猿」の語源が『他の動物よりも知性が「まさる」からといわれている。』
というものもあるようなので、転じて「得手」なのかもいれませんね。

「たけなわ」は「たけ(長、闌)」な「わ(和、輪)」かな?

言語学については全く門外漢で、いつも無知を曝け出してますし、
難しいことは全然分かりませんが、また質問に来ると思いますので
その時は、宜しくお願いいたします。



英語と中国語の比較

佐藤和美 (2000/05/17 12:51)

二つの言語を比較しようとする場合、比較言語学の知識が必須になります。
司空さんは比較言語学の知識をお持ちでしょうか?
この知識がない場合はまずは比較言語学の勉強から始めるしかないですね。

英語はインド・ヨーロッパ語族、
中国語はシナ・チベット語族に属します。
英語と中国語が同系か比較しようとすると、
インド・ヨーロッパ語族、シナ・チベット語族の知識が必要になります。
ある単語を比較しようとした場合、
インド・ヨーロッパ語族祖語の推定語形はどうなるか、
シナ・チベット語族祖語の推定語形はどうなるか、
といった知識も必須になるでしょう。
それに似ているだけでは同系の証明になりません。
音韻対応がないとダメです。
これは「他人の空似」を排除するためです。
司空さんの書かれている内容にはこの辺が考慮されていません。

また二つの言語を同系かどうか比較にするのに、
使用している文字を使って考えるのはナンセンスです。
あくまで発音のみで比較すべきです。
(文字の使用より先に言語があった)

まずは比較言語学の勉強から始めるしかないですね。
もし英語と中国語の同系の証明ができたら教えてください。
(徒労に終わると思いますけど)



えて、たけなわ

佐藤和美 (2000/05/17 12:34)

沢辺さんwrote
>何故「去る」を忌んで「得手」なのでしょう?

山口佳紀・編「暮らしのことば語源辞典」(講談社)には、
「エテは「得手」(手に入れること)」とあります。

「大辞林」の「得手」には、
(1)最も得意とすること。また、そのわざ。
とありますが、
「暮らしのことば語源辞典」には、
「「得手」は最も得意なことを意味し、それは他の者にマサル(優る、真猿)からだという一種のシャレをきかせてのこととも考えられる。」
とあります。

>それと、「酣(たけなわ)」の語源って何なのでしょう?
>まさか、竹縄って訳では無いでしょうし…。

次は「古語大辞典」(小学館)からです。
たけなわ
「「たけ」は「た(長、闌)く」「たけふ」「たける」「たけし」などと同根であろう」
竹縄ではなさそうですね。(^^);



mulliganの由来

無知(沢辺治美) (2000/05/17 12:33)

どこかのゴルフのページにでていましたので、そのまま引用させてもらいます。
『真偽のほどは定かではありませんが、カナダ人のデビッド・マリガン
(日本ではこの表記の方が一般的)の発案と言われています。
ゴルフに行くときは仲間をいつも車でひろってコースに行っていたので、
彼に限って第1打の打ち直しを仲間が許してくれたのだということになっています。』
以上でした。



Re: mulligan

UEJ (2000/05/17 10:24)

OEDによると、mulliganは人名(姓)よりとされており、
意味1として「色々なものを入れたスープ」を挙げています。
意味2としてゴルフ用語が挙げられていますが、Mulliganという人物が
これらの意味とどう関係するのかは残念ながら記述がありません。



MULLIGAN(マリガン)

市丸信夫 (2000/05/17 06:28)

よくゴルフをするのですが、mulligan(日本語でマリガン)といって、非公式の試合で、ショットを失敗したあとで、許されるやり直しのショットの、語源もし、わかりましたら、教えてください。LOS ANGELES在住20年。よろしく。



そうですね。

muragin (2000/05/17 03:08)

ここ一年ほど、このHPを拝見するようになって、佐藤さんが、トンデモ系というか、
他言語間(特に印欧語族と日本語)の形成を結びつけることには、
拒絶感があるのは、よく伝わりました。
おっしゃるように、ただ、似ている単語をいくつか並べるだけで、同じルーツの言語だと
いうのは、乱暴ですね。ただ、証拠が不十分なことと言うのは、是とも非ともいえないのが
原則です。
そして、司空さんの発想は、わたしも、そもそも「トンデモ系」ではないと思います。
人類は、たとえば、モンゴロイドとコーカソイドの男女の間でも子をもうけることができます。
子どもができると言うのが、同じ種だという証拠です。同じ種ということは、ずっと、
さかのぼっていけば、一組の男女に行き着くはずです。(いろいろ考えられはしますが別に
乱暴な発想ではありません)
だから、言語も、そもそも、共通の言語だったのが、分化していったと考えるのは自然です。
だから、それぞれに独立した体系があるにもかかわらず、その、核の部分が妙に似通っている
というのは、わかる気がします。
学問と言うのは、同じ問題に対して、いろいろな立場をとる人が、それぞれに研究を進めて
深まっていくものです。
音そのものに人類共通のイメージがあるようですから、異言語間で、音が似通っているのは、
ありえると思いますので、いくつかの単語を並べて、結論とすることはできないと思いますが、
だからといって、ありえないとも断定できないと思います。

大昔の村社会では、言葉は分化しやすいものだったに違いありません。だから、
ほんの数千年の間に、まったく、文化的に隔絶したまま、まったく、独自の言語へと
変化していって、今の語族が生まれたのだとするのは、さほど、とんでもない話だと
思いません。

まあ、そんなこんなです。

http://www.geocities.co.jp/NeverLand/1182/



いいと思います

黒い目の人 (2000/05/16 23:54)

司空さんの発想はいいと思います。別にトンデモ系の話でもないと思います。
イヴ仮説というのもあるし、(人類はある一人の黒人女性から始まったという説)
パンゲア理論といるのもあるようです。キリストの聖経にもバベルの塔の話がありますし。
(神の怒りによって人類は、同一であった言葉をバラバラにされた)世界の神話を見ても
大洪水の話をよくみかけます。(聖教、インド神話、中国神話など)

これは私個人の意見ですが、人間ほど雑種な生き物はいないと思います。
数多くの戦争、国際結婚、移民、売春など、それらによって人種はまざりにまざった
のではないでしょうか。厳密に言えば、日本も昔はいくつかの小さい国に分けられていたし、
それらを全部まとめて今は日本といいます。(と思います)
それに田舎のお婆さんの方言なんて聞いてもなに言ってるのか分からない時があります。

司空さんの意見には共感する部分があって、書いてみました。
気を悪くしたなら、ごめんなさい。



そういう発想は本当にいけないんですか

司空 (2000/05/16 17:56)

好きか嫌いか別として、そういう可能性はゼロと言えるですか?
人類はもともとアフリカで共同な祖先を持ち、語源について一つの共同の源にたどり着く
ということは不可能といえるか?

根拠ははっきりしないけど、中国語と英語の間に確かに奇妙な絆があるのである。たとえば
漢字「海」という言葉は、古代漢語の中に「maei」と発音する。だから「毎」の声符がついてる。
羅丁語の中に「海」のことは、「mare」と書き、仏語は「mer」,独語は「mar]と書く。特に
「mare」という語は又「湖」の意を表す。中国北部の方言は「湖」のことは「海」という、たとえ
ば、中央政府の所在地の湖を「中南海」といい、ほかに「北海」、「海淀」、「青海」とか、
奇妙なのは英語の「mare」は又「雌馬」を表す、これも古代漢語と一緒です。古代漢語に「ma]と
いう言葉はまず「雌馬」を表す。漢字「女辺の馬」字はもともと「雌馬」の意味、「mather」の
意味は後で発生したのである。そういう奇妙の一致は単なる偶然というのか?
 ちょっとエチの話だけど、英語「sex」という単語は漢語と驚くほと一致するのである。発音の
上は漢語の「色」は「se]といい、英語「sex」はその「x」は交差、交配の意味で、「se」という
文字の形はまさしく漢字の「色」そのものである。「色」の上部は跪いた男性の象形、下部は伏
した女性の形、つまり背後からの男女交配の形を表す。「色」をくずれて書けば「se](上下の排
列)その文字になっじゃうのである。「色」という字は漢語の古い層に属するのである。

人類は大昔に一緒に生活していたという話は「トンドモ」系の話というのか?



RE:鈴木健次さんのベージについてどう思いますか

佐藤和美 (2000/05/16 16:44)

>それらについてどうおもいますか。
そういう「トンドモ」系の話はわたしの嫌いな話です。



英語中の象形文字

司空 (2000/05/16 15:37)

たとえば「w」という字母、湾曲、曲折、波のような動きを表す。wave,whip,whirl,etc.
「M]は、山のようにたくさんある意味を表す。much,more,most,many.etc.
eyeという単語はどうしても象形文字にみえる;broomは箒をもって部屋を掃除するという意味か。
そのほかに英語と中国の間に明らかに母音の入れ替わるという現象がある。たとえばfather,mather;
それぞれ中国語の父(fu)、母(mu)と対応するのである。
それ以外にもたくさんの対応語もあります。母音は同じのグル−プ母音入れ替わりの
グル−プの別があるけど。語源一緒と思われるの例も、それらについてどうおもいますか。



鈴木健次さんのベージについてどう思いますか

司空 (2000/05/16 13:55)

羅馬字も象形文字の要素が入ってるということ、及び人類の言葉はもともとひとつの始祖語由来するということ、これについてどうおもいますか?



「得手」と「酣」

無知(沢辺治美) (2000/05/16 13:30)

先日は「べそ」の回答を有難うございました。意外で驚きました。

ポルトガル語起源の言葉は、どこかに纏まって出ていました。
(どこだったか、忘れてしまいました。済みません)
歌留多[carta]、金平糖[confeito]、ザボン[zamboa]、シャボン [sabao]、
フラスコ[frasco]、先斗町[ponta]、釦[botao]、羅紗[raxa]
そういえば、煙草が[tabaco]という説もあった筈。
(「タバスコ」と同じと言う説もあったけど)

それは、兎も角、また教えて頂きたい事が…。
「得手」を『大辞林』で調べていたら、
(4)〔サルが「去る」に通ずるのを忌んでいう〕猿のこと。えてきち。えてこう。
と、あったのですが、何故「去る」を忌んで「得手」なのでしょう?

それと、「酣(たけなわ)」の語源って何なのでしょう?
まさか、竹縄って訳では無いでしょうし…。



ポルトガル語からの外来語

佐藤和美 (2000/05/16 12:36)

ビー玉もそうですが、ポルトガル語から入った語っていろいろありますね。

「大辞林」からいくつかひろってみました。
(この他にもまだまだたくさんあることでしょう。)

バッテラ
[(ポルトガル) bateira]
(1)ボート。大きな船に搭載する短艇。
(2)〔形が(1) に似ることから〕サバの押し鮨(ずし)。

ジュバン
[(ポルトガル) gibao]
〔「襦袢」とも書く〕⇒ジバン

カッパ
[(ポルトガル) capa]
(1)雨の時に着るマント状のレインコート。雨ガッパ。
(2)一六世紀に来日した宣教師の寛衣をまねて作った防寒コート。雨具にも用いられた。初めは、ラシャ・ビロード製で袖のないものであったが、後には木綿・桐油紙(とうゆし)などで作り、袖付きのものもできた。
(3)荷物・駕籠(かご)などの雨おおいに用いる桐油紙。〔「合羽」とも書く〕

パン
[(ポルトガル) pao]
(1)小麦粉を主な原料とし、水でこね、イーストを加えて発酵させてから焼きあげた食品。
(2)精神的なものに対する物質的なもの。「人の生くるは―のみに由(よ)るにあらず、神の口より出(い)づる凡(すべ)ての言(ことば)に由る/マタイ福音書四章」〔「麺麭」「麪包」とも書く〕



ビー玉

佐藤和美 (2000/05/15 09:29)

「ビー玉」は「ビードロ玉」の略で、
「ビードロ」は「ガラス」(ポルトガル語)です。
つまり「ガラス玉」ですね。



教えてください。

mk (2000/05/15 09:19)

びー玉 の「びー」って?



素敵について 2

muragin (2000/05/14 18:44)

自分で調べたことからの考察(推察)を報告いたします。
結局、ずばりと素敵の由来がわかる資料はなかったのですが、
いくつかの意外で興味深い気づきがありました。

@「的」は「〜の」という意味だと思っていましたが、
「的」=「敵」
の意味もあることがわかりました。「エネミー」ということですね。

A「的・敵」は遊里語で、相手のことを呼ぶときに使われたということがわかりました。
遊女と客の間で、お互いを「おてきさん」などと呼んでいたそうです。
また、この用例から転じた代名詞的な使い方もされたようです。「あいつ」「こいつ」の意。

「すてき」の古い用例をみると、「すてき」という語そのものが遊里語であったと
考えるのはしっくり来ます。

すばらしい的=すばらしい(遊里での)相手

というところから由来するのかもしれないと思いました。
転じて、恋愛対象を誉めるときの言葉になっていって
今のような意味合いになったのではないかと考えています。(用例から推測)

もちろん、辞書類にはこういったことはいっさい触れていませんでしたが、
自分なりに、面白い考察ができたので、お知らせします。

では。

http://www.geocities.co.jp/NeverLand/1182/



ありがとうございます。

muragin (2000/05/14 18:18)

UEJさん>
早速見てみます。

http://www.geocities.co.jp/NeverLand/1182/



Re: 素敵について。

UEJ (2000/05/14 14:15)

以前、ことば会議室で話題になったことがあります↓

http://kuzan.f-edu.fukui-u.ac.jp/BBS/room_1/read.bbs?BBS_MSG_980107001326.html



素敵について。

muragin (2000/05/14 02:14)

新明解国語辞典によると「素敵」は、
「す」ばらしい+的
の当て字だとあります。

何かの隠語か何かだったのでしょうか?
手持ちの辞書をざっと調べましたが、わかりませんでした。
比較的若い言葉だと思うのですが、もうすこし、くわしい由来を調べています。

どなたか、情報がありましたら、お教えください。
いつも、「教えてください」ばかりで、すみません。。。

では。

http://www.geocities.co.jp/NeverLand/1182/



言葉について。

muragin (2000/05/14 02:10)

Merkabahさん>

新明解古語辞典には「言葉」の項の「参考」で
 『「言の端」、つまり、口先だけの表現の意が原義・・・(以下省略)』
とあります。

「言の端」が「言の葉」に変化したわけです。「言」は「事」と同源ですから、
人間が口先に上らせるのは、物事のはしっきれだということを表した言葉です。

以前、Merkabahさんと同様、言葉の語源について気になり、いろいろと調べたことがあります。
そのときに思ったことを、わたしのHPの「序論」というところに書いてありますので、
お時間が許すようでしたら、お目を通していただくとうれしいです。
念のために言うと、この「序論」は、語釈ではなく、わたしのイマジネーションによる
「作品」です。

http://www.geocities.co.jp/NeverLand/1182/



ひらがな・カタカナ

UEJ (2000/05/14 00:32)

ひらがな、カタカナの元になった漢字は
以下のページでも見られます。

http://www2.odn.ne.jp/sasabomb/tables/index.html



Re:ひらがなについて

みゃお (2000/05/13 16:35)

お返事どうもありがとうございました。
すごく早くてびっくりしました。
広辞苑も大辞林も持っていないので、URLで行って来て調べてきたんですけど
こういう事も辞書にはちゃんと載っていたんですね。
知りませんでした。勉強になりました (*^0^*)

どこかに「表」になったものはないかと思っていたんですが、
これからがんばって自分で表、手作りしてみますね。
どうもありがとうございました!



RE:ひらがなについて

佐藤和美 (2000/05/13 14:07)

みゃおさんwrote
>早速ですが、どなたか「ひらがな」一つ一つのもとになった
>「漢字」をご存知ないでしょうか?

みゃおさんは「広辞苑」とか「大辞林」をお持ちでしょうか?
たとえば「広辞苑」で「あ」のところを見ます。
すると「平仮名「あ」は「安」の草体。片仮名「ア」は「阿」偏の略体。」とでています。
またインターネットでは
大辞林(http://dictionary.goo.ne.jp/jp/)
があります。
同じように調べられます。

辞典に親しむチャンスだと思って是非辞典を広げて調べてみてください。



言葉

佐藤和美 (2000/05/13 14:05)

Merkabahさん
>「言葉」ということばの漢字は、何故「言」+「葉」なのでしょうか。
>考え出すと夜も眠れません。

答えになってないかもしれませんが、
「言葉」は「言」+「葉」だから「言葉」であって
それ以外のなにものでもないと思いますが。

それだけではなんですから、
いつもの「大辞林」からいくつか拾ってみました。

ことば【言葉・詞・辞】
(1)人の発する音声のまとまりで、その社会に認められた意味を持っているもの。感情や思想が、音声または文字によって表現されたもの。言語。
(2)ものの言い方。ことばづかい。「丁寧な―を使いなさい」
(4)語彙(ごい)。単語。
(7)意味。理性。ロゴス。「はじめに―ありき」

ことのは 【言の葉】 (1)ことば。「例のいづこよりとうで給ふ―にかあらむ/源氏(帚木)」
(2)和歌。「やまとうたは人の心を種としてよろづの―とぞなれりける/古今(仮名序)」

こと 【言】
〔「こと(事)」と同源か〕
(1)口に出して言うこと。ことば。現代では、他の語と複合して「ごと」の形でも用いられる。「泣きごと」「寝ごと」「二―三―言葉を交わす」「朝霧の乱るる心―に出でて言はばゆゆしみ/万葉 4008」
(2)言語。「唐(もろこし)と此の国とは―異なるものなれど/土左」



イギリスの地名

佐藤和美 (2000/05/13 14:03)

みーこさんwrote
>大学の、英米文学史っていう授業の課題なんですが、
>Scotland, Edinborgh, Ireland, Dublin, England, LondonそしてJapanの語源を
>教えてもらいたいです。よろしくおねがいします。

簡単にならべました。

Scotland
ラテン語Scotia+Land。Scotiaの意味不明。

Edinburgh
古英語Edwinesburch「Edwin王の町」

Ireland
アイルランド語(ゲール語)自称Eriu(属格)Erenn。原義は「西の」か。

Dublin
ケルト語「dub」(黒い)+「linn」(池)

England
「England」は「Engla Land」で「アングル人の国」の意味。
「アングロ・サクソン」の「アングロ」の方の国ですね。

London
語源不詳。ケルト語*londo-「荒地」はか諸説あり。

Japan
マルコ・ポーロの「ジパング」がヨーロッパに広がって使われています。
「ジパング」は当時の「日本」の中国語読みに起源があるようです。

(以上、主に大修館書店「スタンダード英語語源辞典」を参考にしました)



ひらがなについて

みゃお (2000/05/12 14:58)

はじめまして。今日初めてここに来ました。
早速ですが、どなたか「ひらがな」一つ一つのもとになった
「漢字」をご存知ないでしょうか?
「ひらがな」は漢字を簡略化させてできたものでしたよね?
いろいろ検索してみたのですが、見つけられませんでした。
もしかして、過去に既に話題になっていたかもしれませんが、
見落としていると思いますので、ご教授いただければ、と思います。

よろしくお願いします。



素朴な疑問なのですが

Merkabah (2000/05/12 12:41)

 初めまして。前からちょっとずつ拝見させていただいております。
素朴な疑問があったので、おききしたいなと。

 「言葉」ということばの漢字は、何故「言」+「葉」なのでしょう
か。考え出すと夜も眠れません。(^^;

 もし、既に述べられていましたら、ごめんなさい。どうしても
知りたいのです。



決まり文句語源辞典

佐藤和美 (2000/05/12 09:24)

会社の近くに紀伊国屋書店新宿南店という大きな本屋があるんですが、
辞典のところには山ほどいろいろな辞典が置いてあります。
きのうは「決まり文句語源辞典」というのを見つけ、早速買ってきました。

以下、その本、
堀井令以知・編「決まり文句語源辞典」東京堂書店
からです。

べそをかく
べそはもと「へし口」から。へし口は口をヘス(圧す)。口を押さえ付けること。能面のベシミ(圧見)からともいわれ、口をへの字にして黙ること。能面に大圧面(おおべしみ)があり、天狗に力を貸す鬼神などに用い、子供が泣く顔付きに似る。「べそを作る」とも。渋面を作ること。江戸時代から使用。

熱(ほとぼ)りが冷める
ほとぼりは古くはホトホリ(火通)といい、熱気・余熱のこと。興奮のなごり。世間のうわさが静まる意味にも。

ぎゃふんと言わせる
ぎゃふんのギャは感動詞。驚き叫ぶさま。フンは承諾の意味の感動詞。



教えてください!

竜輝 涼 (2000/05/11 17:39)

(前は優雅というHNでしたがもとはこのHNっす!)

「ぎゃふんと言わせる」の「ぎゃふん」とは?
「ほとぼりが冷める」の「ほとぼり」とは?
この2つの意味を是非是非教えてください!!



おしえてください!

みーこ (2000/05/11 13:40)

大学の、英米文学史っていう授業の課題なんですが、
Scotland, Edinborgh, Ireland, Dublin, England, LondonそしてJapanの語源を
教えてもらいたいです。よろしくおねがいします。



べそ

無知(沢辺治美) (2000/05/11 13:28)

泣くことを「べそをかく」って言いますけど、
「べそ」って何なのでしょう?涙の別称とも思えないし…。

大辞林には、「べそ」:子供などが泣きそうになること。
「泣きべそ」:泣きそうになってゆがめた顔つき。

とあるのですが、泣き顔と泣きべそは、違いますよね?
また、いつ頃から使われているのでしょうか?

本当に、いつもいつも、詰まらない質問ばかりで
大変申し訳ないのですが、一番早く答えてもらえるので
つい頼ってしまいます。どうか、宜しくお願いします。



うつぼ

佐藤和美 (2000/05/11 12:50)

去年の11、12月に「うつぼ」の語源についての書き込みがありましたが、
その追加情報です。

「角川古語大辞典」に以下の記述がありました。
「うつぼ (靫・空穂)」
「筒形に造られた上部を穂といい、中が空洞であるところから、この称がある。」

つまり「空」(うつ)+「穂」(ほ)というわけですね。



こけら

無知(沢辺治美) (2000/05/10 13:28)

そっかぁ、やっぱ「おかめ」は謎なのですね…。
「こけら」については、柿いや下記のページを見つけました。

http://www.kinet.or.jp/kits/kanji/kokera.html



柿落とし

佐藤和美 (2000/05/10 12:37)

有名な話ですが「森鴎外」の「おう」はJISコードにないので、
「鴎」なんて字を使ってます。
本当の字とは違うんですよね。

「柿落とし」は「こけらおとし」と読みます。

「柿落とし」の「こけら」も本当は「柿」(かき)と違います。
「柿落とし」の「こけら」もJISコードにないみたいですね。
「こけら」で変換かけても「かき」と同じ字しか出てきません。
正確な字は漢和辞典で調べてみてください。
虫眼鏡で拡大してよくみましょうね。

「柿(かき)」は9画、
「柿(こけら)」は8画です。



おかめ

佐藤和美 (2000/05/10 12:35)

沢辺さんwrote
>「おたふく」の事を「おかめ」と言うのはどうしてでしょう?
全然わかりません。(^^);

>「おかめうどん」は、『おかめの面のように並べたところから』って
>本当なのでしょうか?
「大辞林」にも「大辞泉」にもそう書いてありますねぇ。
私にはそう書いてあるとしかいえませんけど。



色物

佐藤和美 (2000/05/09 12:56)

以前あった話題「色物」に追加情報があります。
またまた小学館「日本国語大辞典」からです。
(近くの図書館にあるのがわかったもんで)

「寄席で行なう演芸のうち、色どりとして上演されるもの。古くは、講談、義太夫などに対して、落語、人情話、漫才、曲芸、音曲、声色などをいったが、現在では落語は除かれている。」



おかめ

無知(沢辺治美) (2000/05/09 11:59)

「おたふく」の事を「おかめ」と言うのはどうしてでしょう?
「お多福」の方は、昔は下膨れの顔が幸福を呼ぶと思われていたから
と聞いたように思うのですが、「お亀」って…?
「おかめうどん」は、『おかめの面のように並べたところから』って
本当なのでしょうか?



東風(こち)

佐藤和美 (2000/05/08 12:47)

以前、東風(こち)の語源が話題になったことがありましたが、
小学館「日本国語大辞典」にはいろいろでてますねぇ。

1.コチ(小風)の義。春風のやわらかなところから(大言海・音幻論=幸田露伴)。
コは小の義、チはシと通じ、シは、古く風神をいうシナツ彦・シナ戸辺のシナの略。シナはシナフ(靡)の略(名言通)。
2.チはハヤチ(疾風)のチと同じ(和訓の栞)。
3.ヒカチ(東風)の約転(言元梯)。
4.日の方から吹くチ(風)の意(日本語源=賀茂百樹)。
5.コはコホリ(氷)、チはチラス(散)の意(和句解・日本釈名・滑稽雑談所引和訓義解)。
6.コチカゼ(来雨知風)の義(紫門和語類集)。
7.コチ(此地)へ来よと春風を招く心から名づけたものか(本朝辞源=宇田甘冥)。
8.キオキタチ(気起立)の義(日本語原学・林甕臣)。
9.コフキの反コヒの転。コは木の精で、虎のこと、虎がウソブイて風を成すといったか(名語記)。
10.ヒガシの原型ヒムカチの上略形カチがコチとなり、東風をコチカゼというようになったものの略(語源を探る=田井信之)。
11.「風+兌」(Ti)の上に「谷」の別音Koを冠らせたもの。「谷」は東風の称(日本語原考=与謝野寛)。

(「風+兌」はJISコードにない字のようです。
「颱」の「台」を「兌」にかえた字です。)

中にはいかがわしいのもありますが、それにしても多いですね。



「言葉の世界」伝言板4月分

佐藤和美 (2000/05/07 11:46)

 「「言葉の世界」伝言板4月分」を追加しました。



書き込み再開

佐藤和美 (2000/05/07 11:45)

佐藤和美です。
書き込みを再開します。



アイヌ語地名講演会について・追伸

resaknay (2000/05/05 17:53)

先日、講演会についてのご案内を致しましたが、
講演会参加には若干のお金がかかることを
書き忘れていました。

当日、会場で、資料代として、
一般:1000円、学生・会員:500円
を頂くことになっていると思います。
念のため・・・お知らせしておきます。



アイヌ語地名研究会について

resaknay (2000/05/05 12:21)

先日、アイヌ語地名研究会の講演会のご案内をしましたところ、
佐藤さんからご質問を頂きましたので、分かる限りお知らせします。
佐藤さんwrote
>アイヌ語地名研究会ってどういう会で、どんなことやってるんでしょうか?
3年前の「松浦武四郎研究会」の積丹巡検<北海道・後志支庁管内・北西部>
のおり、懇親会後、地名研究に関わっている人達が歓談しているのを見て、
武四郎研究会の会長である秋葉実先生が、「ちょうどいいころだから、
地名研究者の仲良しクラブでも作ってみたら・・・」とおっしゃり、
その発言を受けて1997年10月に発足した会で、
現会員数は50名弱です・・・
年に一度は総会を持ち、講演会、巡検を企画しています。
<なお、開催地は、会員の居住地の関係から、現在までのところ
札幌以外では行えていません>
一昨年からは、会報のほかに研究誌「アイヌ語地名研究」を発刊しています。
会員になると、会報と「アイヌ語地名研究」が送付されます。
また、「アイヌ語地名研究」に投稿することができますが、
<何しろ経済的には弱小サークルですから>
投稿料が現在のところ一万円かかってしまいます。

佐藤さんwrote
>入会金は? 年会費は?
入会金は2000円で、 年会費は5000円です。

佐藤さんwrote
>入会は会場以外でもできるんでしょうか?
事務局は、〒062−0007
  札幌市豊平区美園7−1−3−1−507
  高木 崇世芝 方
  アイヌ語地名研究会事務局
で、入会は随時お受けしていますので、ふるってご入会頂きたいと思います。

*初心者・女性大歓迎ですが、・・・中年以上の男性が多いので、
あまり面倒見は良いほうではないかもしれません。あしからず。
その他、ご質問があれば、どうぞ・・・



RE:アイヌ語地名講演会

佐藤和美 (2000/05/05 11:12)

resaknayさんwrote
>アイヌ語地名研究会主催の講演会を以下のように開催します
>ふるってご参加下さい。
おもしろそうですね。
でも遠くなんで行けない。(^^);

>なお、アイヌ語地名研究会に入会ご希望の方も、
>この会場で受付が出来ます。お申し出下さい。
アイヌ語地名研究会ってどういう会で、どんなことやってるんでしょうか?
入会金は? 年会費は?
入会は会場以外でもできるんでしょうか?
教えてください。



RE:青森県にもアイヌ語地名

佐藤和美 (2000/05/05 11:10)

ゆんずさんwrote
>十和田湖の「とわだ」って、「とー・わんだ」が元で、「大きな岩」という意味なんだそうです。

アイヌ語で「ト(トー)」は「湖・沼」という意味ですけど、
「わんだ」という単語はなさそうですね。
そのかわり「ワタラ(ワダラ)」はあります。
(アイヌ語では「t」と「d」の区別はない)
意味は「岩石、角の立った大きなゴロゴロした石」。
(田村すず子「アイヌ語沙流方言辞典」)
「ト・ワダラ」で「湖の岩」かな。
ただし、十和田が「ト・ワダラ」だったかどうかの検証(地名調査での)はまあ不可能でしょうね。
私が「ト・ワダラ」説で気になるのは文献的に「トワダラ」という形が残っているのかということです。これは残ってないでしょう。

>意味は知らないけど、野辺地(のへじ)もアイヌ語だそうです。
野辺地のアイヌ語語源説では
「ヌプペツ」「ヌプnup」(野)+「ペツpet」(川)
というのがあるようですね。
「野の川」があるのかの確認はすぐできそうですね。
ただし「野の川」があっても100%「ヌプペツ」で決まりというわけにはいかないでしょうが。



書き込み再開

佐藤和美 (2000/05/05 11:09)

佐藤和美です。
書き込みですが、とりあえず、レスポンスの分を再開します。



アイヌ語地名講演会について

resaknay (2000/05/03 17:01)

アイヌ語地名研究会主催の講演会を以下のように開催します
ふるってご参加下さい。

とき:6月18日(日) 10時〜15時
ところ:札幌市中央区北2西7
    かでる2・7  710会議室
なかみ:切替英雄先生(北海学園大学)の講演
    演題:「アイヌ語地名とアイヌ語」(仮題)
    「アイヌ語入門(知里真志保・著)」を各自持参下さい
    12:10より1時間:昼休み
    13:10よりパネルデイスカッション15:00終了予定

なお、アイヌ語地名研究会に入会ご希望の方も、
この会場で受付が出来ます。お申し出下さい。



青森県にもアイヌ語地名

ゆんず (2000/05/03 00:58)

初めまして。
八戸のゆんずと申します。
十和田湖の「とわだ」って、「とー・わんだ」が元で、「大きな岩」という意味なんだそうです。
あと、意味は知らないけど、野辺地(のへじ)もアイヌ語だそうです。



なるほど

まき (2000/05/02 16:02)

中村威也さん
ありがとうございました。
やはり、中国の漢と関係があったのですね。
すっきりしました。



ぼったくる

無知(沢辺治美) (2000/05/02 13:19)

どこかに『もともとの「ぶったくる」と「ぼる(暴利を取る)」とが混淆して出来た形が、
「ぼったくる」という可能性も?』とありました。

因みに「ぶったくる【打手繰】」《他ラ五(四)》
(1)暴力などでむりにうばいとる。強奪する。ふんだくる。ひったくる。

ということでした。



漢は…

中村威也 (2000/05/02 07:23)

佐藤さん、お久しぶりです。
久しぶりに来てみたら、自分でも調べられる話が出てましたので、レスを。。。

漢字の場合は漢和辞典を引くのが一番ですが、最近は中国から『大漢和辞典』
の収録語彙数を上回るとかいう『漢語大詞典』があり、語釈や語彙選択にすぐ
れています。
で、「漢」を『漢語大詞典』で調べてみました。

漢が男の人を表すのは・・・
中国南北朝時代に、北方異民族が漢民族の男子を言ったことから始まります。
その時は「漢子」(漢の野郎?)などとあり、唐代の用例ではまま蔑んだ意味
あいさえ含まれています。それから一般的に男子の通称となったようです。
また宋代になると、立派な男性という意が出てきます。

ですから、やはり「漢民族の男」から来ているようです。



漢について

まき (2000/05/01 13:45)

面独斎さん。
ありがとうございます。
「漢」が男の人を表すというのは、やっぱりわかりませんか〜。
中国の「漢」とは、関係があるんでしょうかね〜。
漢人がつよかったとか???

どなたか、わかる方いませんんか?



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