言葉の世界・伝言板 2000年4月



ぼったくる

面独斎 (2000/04/30 09:34)

「ぼったくる」は「ぼる + たくる」でしょう。
動詞「ぼる」は「ゆうべ怪しげな飲み屋でぼられた」なんて使い方をしますし、
「たくる」のほうは「化粧を塗りたくる」のように使います。
若者ことばというわけではなく、「ぼったくりバー」など、昔から使われています。
どれくらい昔かは知りませんが (^^;)。

まず、「ぼる」の語源ですが、「むさぼる」説と「暴利」説の 2 つあるようです。
『大辞林』には次のように記述されています。

>〔「むさぼる」の略とも「ぼうり (暴利)」の動詞化ともいう〕
>法外な料金を取る。不当な利益をむさぼる。

一方の「たくる」についても、同じく大辞林から。

>(1) (着物のすそなどを) はしの方から裏返すようにして引きあげる。皮をむく。
>(2) むりやり奪い取る。ひったくる。
>(3) 動詞の連用形の下に付いて、荒々しく…する、盛んに…するの意を表す。

「ぼったくる」の語構成からすれば (3) ということになりましょうが、
意味の上では (2) のほうがピッタリという気がします。
漢字が当てられていませんが、おそらく「たぐる (手繰る)」と同源でしょう。





面独斎 (2000/04/30 09:32)

>辞書を引くと「漢」と言う漢字には「男の人をあらわす」と
>書いてありましたが、どうしてですか。

昔の人たちがそう決めたからです (^^;)。

痴漢、巨漢、悪漢、好漢、硬骨漢、門外漢。
これらの「漢」はいずれも「男」の意ですが、やはり昔からそうであるとしか……。



ルーツは?

ガチャピン (2000/04/29 19:22)

「ぼったくる」って若者の間で蔓延していますが、語源は何でしょうか?
同様の疑問を「クイズ日本人の質問」(NHK)に投書しましたが、見事却下でした。



おおー

黒い目の人 (2000/04/28 02:57)

おおー
有難うございます!!
佐藤さん、UEJさん!!
脳内がすっきりしました。

この前どこかで、asia、orientalという言葉はいい意味ではないと聞いたのですが、
けっこういい意味だったのですね。

本当にありがとうございました!!



しばらく書き込みできません

佐藤和美 (2000/04/27 21:28)

佐藤和美です。
しばらくの間、書き込みできなくなりました。



「漢」について

まき (2000/04/27 16:04)

辞書を引くと「漢」と言う漢字には「男の人をあらわす」と
書いてありましたが、どうしてですか。



orient

UEJ (2000/04/27 14:21)

orientに関しては拙ページをどうぞ↓

http://home.att.ne.jp/green/uej/kotoba/orient.html



pension、安楽死

ふる (2000/04/27 14:18)

クラウン仏和より。

pension(パンシオン)は、(1)寄宿舎、寮、(2)民宿、(3)年金。
安楽死は、euthanasie(ユータナジ)〈女〉安楽死; 安楽死賛成論.

とあります。



Orient、Asia

佐藤和美 (2000/04/27 12:40)

黒い目の人さんwrote
>英語で東洋、Orientalという言葉の語源はなんですかね。
>それと、Asiaの語源はなんですか。

英語「Orient」は古フランス語「orient」から。
古フランス語「orient」はラテン語「oriens」(東、太陽)から。
ラテン語「oriens」は同じラテン語「oriri」(上る、起きる)から。
ラテン語「oriri」はインド・ヨーロッパ祖語「*er-」(上る、動かし始める)から。
(大修館書店「スタンダード英語辞典辞典」)
「Orient」はインド・ヨーロッパ祖語以来の由緒正しい(?)言葉だったんですねぇ。

「アジア」はちょっと前に書きこんでます。
佐藤和美(2000/04/17)wrote
>「アジア」
>古代アッシリア帝国で、エーゲ海の東側沿岸地方をアス「東、東方」と呼んでいた。
>後、ラテン語の地名接尾辞-iaがついてアジアになった。
>(牧英夫編著「世界地名ルーツ辞典」)



なるほど!

イルボンヌ (2000/04/27 00:36)

卍の書き順、すっきりしました。
間違いなく六画です。
「凸凹」が5画であることと、
記憶がごっちゃになってました。



安楽死

かずぽん (2000/04/26 22:17)

はじめまして。
僕の妻が看護婦なのですが、安楽死をフランス語でなんというか知りたいらしくて、教えていただけませんか?僕はコックなので料理用語ならわかるんですが・・・。
よろしくおねがいします。



ありがとうございました。

あや (2000/04/26 20:06)

佐藤さん、せいのさん、どうも有り難うございました。



有難うございました

kyoko (2000/04/26 15:22)

早速お答え戴き有難うございました。こんなに為になるHPはじめてです。これからも頑張って下さい。取り急ぎお礼まで。



ペンション

佐藤和美 (2000/04/26 07:47)

あやさんwrote
>“ペンション”の語源を調べています。
>英語でペンションは年金の意味ですよね!?
>どうして日本では宿泊所の意味になったのでしょう??

「プログレッシブ英和中辞典」で「ペンションpension」を調べたら、
「年金」以外にもちゃんと「下宿屋」が載ってますけど。
英和辞典で再確認してみてください。



卍の書き順く

佐藤和美 (2000/04/26 07:46)

イルボンヌさんwrote
>「卍」の書き順て、どうなんでしょうか?
>漢和辞典に5画と載ってはいますが、さすがに書き順まで紹介されてません。

以下のHPに「卍」の書き順がありました。
QuickTimeによる動画です。

書き順日本語ホームページ
http://www.wind.ne.jp/gahoh/homej.html

「常用漢字外」の中にあります。

ここでは六画で書いてますね。
IMEの辞書も六画になってます。
漢和辞典もいくつか見ましたけど、みんな六画でしたけど。



しらたき、いとこんにゃく

佐藤和美 (2000/04/26 07:44)

「大辞林」から。

しらたき【白滝】
(1)白布を広げたように見える滝。
(2)ごく細く作ったこんにゃく。すき焼き・水たきなどの鍋料理に使う。糸蒟蒻(いとごんにやく)よりも細い。

いとこんにゃく【糸蒟蒻】
〔「いとごんにゃく」とも〕細長く切ったこんにゃく。さらに細いものを白滝(しらたき)という。

これ以上詳しいことが知りたいなら、百科事典などで調べてみてください。 このHP、伝言板の範疇を越えてますので。



ペンション

せいの (2000/04/26 07:02)

宿泊所のペンションの意味は日本だけではありません。

元々はベルギーやフランスで、

子供が出て行って余った部屋を

年金生活者が宿泊用に提供したのが

始まりだと聞いています。



・・・

黒い目の人 (2000/04/26 02:55)

どうも始めまして。
私は東洋人である事に誇りを持っている一人です。

最近とても気になる言葉がありまして、色々さまよい、このページと出会いました。

英語で東洋、Orientalという言葉の語源はなんですかね。
それと、Asiaの語源はなんですか。
とても知りたいです。
だれか教えてくれませんか。お願いします。



教えて下さい!

あや (2000/04/25 19:10)

“ペンション”の語源を調べています。 英語でペンションは年金の意味ですよね!? どうして日本では宿泊所の意味になったのでしょう??



SQL(Structured Query Language)

佐藤和美 (2000/04/25 12:37)

SQL(Structured Query Language)もLanguageの一種でしょう。
(かなり強引ですけど)
SQLはデータベースを操作する「言語」です。
最近SQLをぼちぼち勉強してたんですが、
その締めくくりとして試験受けてきました。
というわけで「OracleMasterSilver」合格!



臨機応変

佐藤和美 (2000/04/25 12:34)

kyokoさんwrote
>臨機応変の語源は何でしょうか。
四字熟語といえば中国の古典ですが、これもそうですね。
「南史」という古典によります。
(三省堂「新明解四字熟語辞典」)



……?

イルボンヌ (2000/04/25 12:30)

「卍」の書き順て、どうなんでしょうか? 漢和辞典に5画と載ってはいますが、さすがに書き順まで紹介されてません。



ちょっと質問!

優雅 (2000/04/25 08:03)

ラジオで言ってたんですが・・・
白滝と糸こんにゃくの区別は・・・・詳しく詳細教えてください。
まあ、大体はわかるが・・・。



たんぱつ

UEJ (2000/04/25 02:51)

たんぱつ 【単発】
(1)一発ずつ発射すること。また、単発銃のこと。
(2)エンジンが一つだけであること。また、単発機のこと。
(3)後続がなく、ただそれだけで終わるようなもの。「―のヒットに終わる」

↓大辞林より

http://dictionary.goo.ne.jp/cgi-bin/jp-top.cgi



タンパツは何の略?臨機応変の語源。

kyoko (2000/04/24 13:44)

よく学生の時に「タンパツ」のバイトという言い方をしていましたが、これは何の略なのでしょうか。短期に発生するを略したのでしょうか。ずっと気になっていたので教えて下さい。
それから臨機応変の語源は何でしょうか。ある方から臨機応変=頭脳鋭敏、動作敏捷
 これは軍事の天才と呼ばれた源義経の目のさめるような戦いぶりを示した表現である
と伺いましたが詳しい方ご教示をお願い致します。



出来る限りお答え致します

resaknay (2000/04/24 07:23)

岐阜川:サロマ湖の方だったかと? これってアイヌ語ではないですよね?
私の経験から、・・・まず、自分で解釈を試行してみてはいかかでしょう。
いわゆる「知里・アイヌ語地名小事典」北海道出版企画センター・・・たぶん1000えんだとおもいます・・を購入されることをお勧めします。
より多くの人々で、アイヌ語地名研究を進めたいとおもいます。
なお、現場の環境を確認しなければ、はっきりしたことは言ってはならないと思いますが、
以下の地名については、その音から、 
追久間内(おくまない):稚内市宗谷の川の名:オクマナイo-kuma-nay(川尻<河口>に・物干し棚(ある)・川)
仁宇布(にうぷ):旧国鉄美幸線の終着駅:これは軽々には言えません
 阿歴内(あれきない):川の名前だったかと思います:ナイnay(川)は間違いありませんが、アレキについては、軽々には言えません
よろしくお願いいたします。
釜石:岩手県の地名:音からだけならカマウシkama-us-i(盤岩・付いている・もの(川?or海岸?)ですが、景観と照応しているでしょうか?
種市:八戸市郊外:これはまだ誰も言及していないとな思いますが、タンネエサシtanne-esausi(長い・岬)と解釈して良いとおもいます。そして、景観もこれに照応しています。
出勤前のため、やや雑ですが・・・あしからず。



追記

シャクシャイン (2000/04/23 20:29)

追記。釜石:岩手県の地名,種市:八戸市郊外もアイヌ語でしょうか?



意味は?

シャクシャイン (2000/04/23 20:26)

こんばんわ,再度訪問させていただきました。
北海道から東北地方北部にかけて,本当に地方色の濃いアイヌ語由来の地名が目立ちますね。
もう10年以上にもなりますが,当時の国鉄による赤字廃止対象路線を追いかけていた時分,よくその不思議な
発音を持つ北海道や東北北部の地名に興味を抱きつつも,その意味となると分からないものばかりでした。
皆さん可成り研究されていて,非常に勉強になります。
もしよろしければ,2・3以下の地名の由来にお答え頂けませんか?
 岐阜川:サロマ湖の方だったかと? これってアイヌ語ではないですよね?
 追久間内(おくまない):稚内市宗谷の川の名
 仁宇布(にうぷ):旧国鉄美幸線の終着駅
 阿歴内(あれきない):川の名前だったかと思います
よろしくお願いいたします。
「熱環」ってどこの地名でしょうか? 



(無題)

resaknay (2000/04/23 12:30)

アイヌ語の地名の由来を教えて下さい。
熱環(あついわか)、後早岳(あとさだけ)、飛沫別(しぶきべつ)、縁留(えんる)
の4つです。
→とのことですが、どこの地名ですか?市町村or島の名称を教えてください
音から判断するなら
アトウイワッカatuy-wakka(海・水)
アトウサヌプリatusa-nupuri(裸である・山)
スプキペッsupki-pei(アシ・川)
ウェンルwen-ru(悪い<険しい>・道)
と判断できますが、原則的には現地の景観と照合していなければ意味がありませんから、今の時点では試案と考えていてください。



What meens is this?

ぷるか (2000/04/23 10:24)

アイヌ語の地名の由来を教えて下さい。
熱環(あついわか)、後早岳(あとさだけ)、飛沫別(しぶきべつ)、縁留(えんる)
の4つです。



日本という国号

面独斎 (2000/04/23 05:41)

>「ひのもと」といういみで日本と書いたのは中国が初めのようです。

やざきさんのこの文、どう読んでも、「日本」という国号は中国によって命名
されたものであるとしか読めませんが、それはちょっと、にわかには信じ難い話です。

たとえ「日本」と記した最古の史料が中国側のものであっても、日本が自らの
意志によって「日本」の字を当て、自らの国号としたものであるとするほうが
妥当だと考えます。中国側の史料は単にそれを記録したものに過ぎないと。 いくつか根拠をあげてみます。

(1) 聖徳太子が隋に送った国書において自らを「日出処天子」と称したように、
自国を「ひのもと」とする考え方の萌芽が大化以前にすでに見られる。
(2) 中華思想のもと、日本に対して「倭」という蔑称を用いてきた中国には、
それを「日本」という非蔑称に改める積極的な理由がない。(ちなみに、
聖徳太子からの国書を読んだ隋の煬帝は激怒したと伝えられている。)

もっとも、私も詳しく調べたわけではありませんので、断定はできません。
やざきさんがお調べになったという文献ないしはその文献が根拠とする史料を
お教えいただけないでしょうか (もう見てないかな?)。



アイヌ話

シャクシャイン (2000/04/22 23:56)

先日,北海道は稚内,猿払,浜頓別を1泊2日で旅してきました。
稚内駅前の土産物屋で購入した「アイヌものしり話」という本に北海道という名の由来が載ってい
ました。それによると,伊勢出身の人物・松浦武四郎の雅号「北海道人」をそのまま採用した明治
政府が蝦夷島を北海道としたとあります。アイヌの実態をありのままに報告した「近世蝦夷人物誌
」を高く評価してのことだそうです。
この本はなかなか面白く,アイヌの熊狩りの儀式「イヨマンテ」や海の神アドイコロカムイなどに
も触れていました。魔除けの儀式オパラパなんかも民族的で惹かれました。



おけら

佐藤和美 (2000/04/21 12:33)

無一文のことを「オケラ」といいますが、
さてその語源は?

以下、小学館「日本国語大辞典」によります。
1.お手上げの状態を、オケラが両手を上げひろげた格好に擬したもの(「上方語源辞典」前田勇)。
2.賭博に負けて無一文になり衣服もで剥がされた者を裸虫といい、それをオケラに擬したもの(「すらんぐ」暉峻康隆・「上方語源辞典」前田勇)。
3.植物のオケラは根の皮をはいで薬用とするところから、身の皮をはがれる意にかけてしゃれた語(「すらんぐ」暉峻康隆)。

私は「1」の「オケラが両手を上げひろげた格好」てのに魅力を感じますが、
さてどれが正しいんだか。

オケラを使った男の子の遊びで
「オマエのXXXX、どーれくらい」っていうのがありましたが、
あれが「オケラが両手を上げひろげた格好」でしょうか?
(XXXXは伏字です。わからない人は適当に想像してください。)



Re:ペ、ワッカ、ベツ、ナイ

ふる (2000/04/20 16:09)

佐藤さん、いつもご教示ありがとうございます。
1999年アイヌ語関係伝言板ログも有り難い内容
でした。まずは基礎的な文献から勉強してみま
す。

さて、伝言板ログにある「カッカ」の話ですが、
スオミ語でも「おしっこ」の意味なのだそうで、
フィンランドのAho首相が来日した際、日本側が
「アホ閣下」と呼んだら、お互い別の意味で失笑
状態だったそうです。



アラバスター

佐藤和美 (2000/04/20 12:48)

 「手塚治虫研究」の「手塚治虫ショートショート」に
アラバスター」を追加しました。



フレシサム

佐藤和美 (2000/04/20 12:38)

かもさんwrote
>アイヌ語で白人はなんと言うんでしょうか?
>どなたか教えていただけるとありがたいんですが・・・。

田村すず子「アイヌ語沙流方言辞典」からです。

huresisamフレシサム
[赤い・異民族]白人。
参考 髪の毛が赤いから。
参考 repunkurレプンクル外国人。



ペ、ワッカ、ペツ、ナイ

佐藤和美 (2000/04/20 12:36)

アイヌ語の「p」と「b」ですが、アイヌ語にはこの区別がありません。
「k」と「g」、「t」と「d」の区別もありません.
そのため、これらは清音で統一して表記します。
「pet」と「bet」の区別はありません。

>ベツ(濁音)=暴れる川
>ナイ=暴れない川
>ペ(半濁音)=飲めない水
>ワッカ=飲める水

どこからこんな解釈がでてくるんでしょうねぇ。
知床のカムイワッカの滝の水でも飲んでみますか?
(死ぬかもしれませんけど。理由は「知床地名行」を読んでみてください)

田村すず子「アイヌ語沙流方言辞典」から。
peペ
水、固体の中に含まれていてどうかすると出て来る水気(ぬれたタオルの水、果物の汁など、何かについている水やしずく、露)
物質としての「水」はwakkaワッカ。おつゆの汁はrurルル、煮物の汁はuweheウウェヘ。

「ナイnay」と「ペツpet」の違いですが、とりあえずは両方とも「川」と訳しておくのが無難でしょう。私はそうしています。
詳しくは知里真志保の「地名アイヌ語小辞典」とか
山田秀三の「アイヌ語地名分布の研究」(アイヌ語地名の研究1所載)とかをご覧ください。

1999年伝言板アイヌ語関係集」の
「アイヌ語「ナイ」(川)の分布」(1999/11/05)
も参考にしてみてください



ペ(ツ)とワッカ

ふる (2000/04/19 17:30)

佐藤和美さんwrote
>「美利河」の語源は「ピリカペツPirka pet」(美しい川・良い川)

 ちょうど北海道の知人から以下のような話を聴いたばかり
だったので、質問させていただきます。アイヌに、
「そのナはワッカ、ペじゃないぞ。シシキこいたら
 ぶたれるぞ」
というような語句があり(正確には覚えていません)、
「その流れは飲める水で、飲めない水ではないから、
 おしっこなどしたら怒られるぞ」
という意味だと言います。ときに、この背景には、

ナ=流れ
ベツ(濁音)=暴れる川
ナイ=暴れない川
ペ(半濁音)=飲めない水
ワッカ=飲める水

といった区別があるのだといいます。たとえば、稚内は、
飲めて暴れない川、という意味だと。もしそうだとす
ると、また、佐藤さんの仰るpetが、知人の「ペ」だと
すると、ピリカペツは、「美しいけれど飲めない水」
という意味になりそうなのですが、この解釈および知
人の説は正しいのでしょうか。文献だけでも結構です
のでご教示いただければ幸いです。



知恵袋

佐藤和美 (2000/04/19 12:37)

「大辞林」(http://dictionary.goo.ne.jp/cgi-bin/jp-top.cgi)からです。

ちえぶくろ【知恵袋】
(1)〔知恵が袋に入っているものと考えて〕ありったけの知恵。「―をしぼる」
(2)仲間のうちで一番知恵のある人。



やまと

佐藤和美 (2000/04/19 12:35)

やざきさんwrote
>私も大学でしらべてみたところ、日本については
>「ひのもと」といういみで日本と書いたのは中国が初めのようです。
>大化の改新のころの話らしいです。
>しかし当時は「日本」と書いて「やまと」と読んでいたようです。

そう言えば、「日本武尊」の「日本」は「やまと」って読みますよね。



ありがとうございます!

優雅 (2000/04/18 17:23)

この前は調査してくれて感謝感激です。

またお願いしたいんですが・・・
よく「おばあちゃんの知恵袋」って耳にするんですが、
知恵袋ってどんな袋なんですか?という質問があってどうやって答えればいいのか
わかんないので教えてください〜〜。



ありがとうございました!

よしえっち (2000/04/18 16:40)

先日はありがとうございました!
いま研究社の「英語語源事典」で調べ中です。
逆引きをしてるので思ってたより時間がかかります。
ちょっと英語の先生をうらんでます!!!!!(笑)
私は法学部なので言語学とはまったく関係がないのですが
英語の授業をとおしてこのホームページに出会えてよかったです。
私は国語が苦手で言語学の方面に進もうとは思わなかったけど
言葉っていろんな語源があっておもしろいですね。
またここに遊びにきます。



美利河(ぴりか)

佐藤和美 (2000/04/18 12:41)

シャクシャインさんwrote
>アイヌ語転訛の地名は面白いです。
>美利河(ぴりか:旧国鉄瀬棚線)

私はこの美利河の当字が上手だなと思ってます。
「美利河」の語源は「ピリカペツPirka pet」(美しい川・良い川)
「美」、「河」という字をつかって「ピリカ」に当ててます。
「美利河」って上手な当て字ですよね。



ついて

佐藤和美 (2000/04/18 12:36)

「大辞林」(http://dictionary.goo.ne.jp/cgi-bin/jp-top.cgi)からです。

ついて【就いて】
(連語)〔動詞「就く」の連用形の音便の形に接続助詞「て」の付いたもの。「について」の形で、格助詞または接続助詞のように用いる〕⇒について(連語)

について【に就いて】
(連語)〔格助詞「に」に動詞「つく(付く・就く)」の連用形の音便の形「つい」と、接続助詞「て」の付いたもの〕
(1)動作・作用の対象となるものを表す。…に関して。「日本の経済―研究する」「文学―語る」
(2)ごとに。それぞれに。…に対して。「学生一人―経費が一万円もかかる」

ついて-は【就いては】
(接続)そういうわけで。それゆえ。「来月上京する予定です。―ぜひお目にかかりたく」

文章の最初と途中では品詞が違いますが、
これによれば、「文学に就いて語る」でもいいようですね。
私の本棚には「古代国語の音韻に就いて」という本もあります。

文頭でも文中でも「就いては」は使えるようですね。
ただし、必ず漢字で書かなければならないというものでもないでしょう。
日本語では漢字にそういう強制力はありません。
1.雨が降る
2.雨がふる
「2」がまちがいでないのは当たり前ですよね。



白人は???

かもさん (2000/04/18 09:49)

アイヌ語で白人はなんと言うんでしょうか?
どなたか教えていただけるとありがたいんですが・・・。



ありがとうございます

やざき (2000/04/17 23:07)

ありがとうございました。
私も大学でしらべてみたところ、日本については
「ひのもと」といういみで日本と書いたのは中国が初めのようです。
大化の改新のころの話らしいです。
しかし当時は「日本」と書いて「やまと」と読んでいたようです。
奈良時代になってはじめて「にほん」又は「にっぽん」と
よばれるようになったみたいですよ。
しかし本当に言葉っておもしろいですね。
音楽科生の私にはまったく専門外ですが
しかしとても興味深い世界です。
これからもここに顔を出させて頂きますね。



有袋類の名前

ふる (2000/04/17 18:35)

佐藤さんwrote
>オーストラリアから、
>「kangaroo」カンガルー、「koala」コアラ
>あのへん原産のものはけっこうあるでしょうね。

ランダムハウスを繰ってみました。

フクロオウム(owl parott):kakapo
[1843.<マオリ語 kakapo[=kaka(ミヤマオウム属の鳥の名)+po(夜のこと)]
と、これはマオリ語語源ですが、「フクロなんとか」を全文検索してみると、

フクロオオカミ:thylacine または marsupial wolf
thlacineの語源は、[1838.<近代ラテン語 Thylacinus 属名(ギリシャ語 thylakos「小袋」より)]
フクロアナグマ:bandicoot、または、Tasmanian devil
フクロアリクイ:banded anteater
フクロギツネ:Australian opposum

のように、ラテン語などから学者が作ったり、「豪」「NZ」を頭につけて
みたり、必ずしもマウリの言葉を借用しないものが見つかりました。

いずれにせよ、「有袋類」marsupialという概念自体は

[1698.<近代ラテン語(ラテン語 marsuppium「育児嚢,財布」の異形);
marsuppium<ギリシャ語 marsyppion(marsippos「バッグ,育児嚢」の
指小形)]

ということで、ヨソモノが付けたのですね。有袋類しか見たことのないマ
ウリに有袋類なんて概念があるわけもなく、当たり前といえば当たり前だ
と思いますが。でも、もしマウリ語に「フクロ」に相当する語彙があるの
なら、そこから借用して造語するのが礼儀(?)だったとも思われます。



国名の由来

佐藤和美 (2000/04/17 13:03)

やざきさんwrote
>大学の言語学とはまったく無縁の講義で、
>地域、国名の由来を調べる課題が出て困っています。
>「日本」、「アメリカ」、「アジア」の由来を知っていましたら
>ぜひ教えて下さい。お願いします。

「日本」
なんで「日本」っていうか、今まで聞いたことないですねぇ。
「日本」は「ひのもと」
私のかってな解釈は中国の東側にあるから。
Japanはマルコ・ポーロの持ち帰った「ジパング」が語源と言われてますけど、
この「ジパング」は当時の「日本」の中国語読みにルーツがあるらしいです。

「アメリカ」は「アメリゴ・ベスプッチ」という人の名前に由来します。
アメリゴ・ベスプッチがどんな人かは、人名辞典とか百科事典で調べてみてください。

「アジア」
古代アッシリア帝国で、エーゲ海の東側沿岸地方をアス「東、東方」と呼んでいた。
後、ラテン語の地名接尾辞-iaがついてアジアになった。
(牧英夫編著「世界地名ルーツ辞典」)



「つきましては」について

Mable Cheung (2000/04/16 22:53)

ちょっとお伺いしますが、「つきましては」は段落の中で使用すれば「つきましては」と書くべきですけど、段落の前に使用すれば「就きましては」と書かなければならないそうです。どうしてでしょうか。教えて頂けませんか。



国名の由来

やざき (2000/04/16 17:33)

大学の言語学とはまったく無縁の講義で、
地域、国名の由来を調べる課題が出て困っています。
「日本」、「アメリカ」、「アジア」の由来を知っていましたら
ぜひ教えて下さい。お願いします。



英語の外来語

佐藤和美 (2000/04/15 19:39)

よしえっちさんwrote
>英語の課題で他の国からきてる英語の語源を
>各国20〜30個調べなければならないのですが、
>どういったもので調べればいいのですか?

普通の調べ方(単語の語源を調べる)だったら、
研究社の「英語語源辞典」でいいんですが、
その前に国別・地域別に単語をひろいださなきゃならないですねぇ。
「英語語源辞典」を初めのページから見てくわけにもいかないですから。
これがなかなか難しそうです。
語源の国別・地域別の単語の表というのは見た覚えがありません。

日本から入った単語は
加藤秀俊・熊倉功夫編「外国語になった日本語の事典」岩波書店
で、わかりそうですね。
サザンオールスターズで「tsunami」というのがありました。
「tsunami」(津波)も「ainu」(アイヌ)も英語にあります。
この本の目次からです。
生花、浮世絵、歌舞伎、カラオケ、着物、
黒潮、系列、酒、侍、柔道、
将軍、醤油、寿司、相撲、禅、
大名、畳、豆腐、二世、能、
俳句、腹切り、漫画、やくざ、忍者、etc

後は英語史の本あたりでマメに探すしかない?

中期英語の時代にはフランス語が大量に入ってきました。
フランス語はこのあたりを調べればいいかな?
「chicken、生きてるときとその肉」(1999/03/06)から
「pork」豚肉
「mutton」羊肉
「beef」牛肉
肉の種類で結構かせげそう(^^)

近代英語の時代には世界各地から入ってきました。

イタリア語は音楽用語が多いですね。
「coda」コーダ、「allegro」アレグロ、「andante」アンダンテ
音楽用語だけで30かるい?

タバコ、ポテト等はアメリカ先住民の言葉がスペイン語経由で英語に入りました。
これは「スペイン語」、「西インド」どっちに分類するんでしょうか?
ロサンジェルス、サンフランシスコ等スペイン語の地名は多いですね。
エルニーニョ、ラニーニャ、スペイン語。
「~」この記号はtildeといいます。これもスペイン語から。

オーストラリアから、
「kangaroo」カンガルー、「koala」コアラ
あのへん原産のものはけっこうあるでしょうね。

インドといえば、カレー

ウーン、この伝言板で扱うにはちょっと大きすぎるテーマですね。
各地域一つくらいだったらいいけど。
ちゃんとやろうとしたら、何日か、かかりそうです。
この後は、このHPの「本棚にある本」からでも参考にする本を探してやってみてください。



ありがと

シャクシャイン (2000/04/15 00:11)

ありがとでした。非常に勉強になりました。
それにしてもすごいですね、博学でいらっしゃる。アイヌ語転訛の地名は面白いです。
美利河(ぴりか:旧国鉄瀬棚線),沼宮内(ぬまくない),庶路(しょろ),蘂取(しべとろ),
沙流(さるる),白人(ちろっと)等々。



はじめまして!

よしえっち (2000/04/14 18:49)

はじめてこのホームページを見ました!
とても役に立つものばかりでためになります!
私は名古屋の大学2年生なのですが、
英語の課題で他の国からきてる英語の語源を
各国20〜30個調べなければならないのですが、
どういったもので調べればいいのですか?
それがわからなくてヤフーでココを見つけました。
USA/WEST INDIES/FRANCE/SPAIN
ITALY/AFRICA/GREECE/MIDDLE EAST
INDIA/JAPAN/THAILAND/AUSTRALIA
と12カ国あるのですが・・・。
もし知ってたら教えてください。
よろしくお願いします!



まで

佐藤和美 (2000/04/14 12:31)

森田さんwrote
>「木曜日迄に連絡を下さい。」
>この場合木曜日は含まれるのでしょうか?
>私は含まないと思うのですが・・

私は含まれると思いますけど。

ただ「木曜日までに連絡をください」と言われて、
木曜日の午後に連絡しようとしてたら、
木曜日の朝一番で「木曜日なのに、連絡がない」と言われる可能性はあるでしょうね。
そういうせっかちな人がいるかもしれませんから。

仕事上は「までに」はその日が含まれないと思ってたほうが無難?

>もし木曜日を含めたい場合は「木曜日中に・・」とするべきではないでしょうか?
「木曜日中に」という言い方は日本語としてちょっとへんなんじゃないかと思います。
もし言えたとしても、(今日は火曜日だということにして)水曜日はどうなるんだということになりますよね。
「木曜日中」には水曜日は含まれないですから。



RE: 濃昼,阿仁合,etc

佐藤和美 (2000/04/14 12:03)

それでは順番に。

>厚田村の地名で「濃昼」(ごきびる)
「ポキンpokin」(下の)+「ピリpir」(渦、蔭、傷)
で、「下の渦」、「下の蔭」の二説あります。

>旧国鉄羽幌線の駅名で漁港の「力昼」(りきびる)
「リri」(高い)+「キピリkipir」(崖)

>根室市の「別当賀」(べっとが)
「ペツpet」(川)+「ウツカutka」(浅瀬の上を水がうねり流れる処)
「川の浅瀬の上を水がうねり流れる処」→「浅瀬」

以上、山田秀三「北海道の地名」によりました。

>択捉島の「別飛」(べっとび)
択捉島の地名はよくわかりません。
昭和20年以降、日本人で択捉島の地名調査をした人はいないわけですから。
つまり山田秀三も択捉島の地名調査はしてないということですね。
語頭はたぶん「ペツ」(川)なんでしょうが、その後は「?」ですね。
「別当賀」とは関係なさそうです。

>秋田県の「阿仁合」(あにあい)
吉田茂樹「日本地名語源事典」からです。
「阿仁」
「アイヌ語説もあるが日本語地名であろう。「ハニ(埴土)」の転化と考えられる。」

「大辞林」からです。
はに【埴】
きめの細かい黄赤色の粘土。古代は、これで瓦や陶器を製し、また丹摺(にず)りに用いた。あかつち。へな。はにつち。「―もて物作る人ありて/即興詩人(鴎外)」「海の底に入り、底の―を咋(く)ひ出でて/古事記(上)」

以前、東京の赤羽の語源が、「赤埴(あかはに)」だと書いたことがありました。



・・・

シャクシャイン (2000/04/14 01:12)

やっぱり駄目でしょうか・・・・・・・



まで

無知(沢辺治美) (2000/04/13 17:19)

「東京まで」って東京を含むのでは?



迄の意味は?

森田 (2000/04/13 12:55)

「木曜日迄に連絡を下さい。」
この場合木曜日は含まれるのでしょうか?
私は含まないと思うのですが・・
もし木曜日を含めたい場合は「木曜日中に・・」とするべきではないでしょうか?
よろしくお願いします。



RE:『勇者ダン』新旧比較

佐藤和美 (2000/04/13 12:06)

みたよんさんwrote
>内容教えてください。
「『勇者ダン』新旧比較」はメールで送ります。
変更点にきっと驚かれることでしょう。



濃昼,阿仁合,etc

シャクシャイン (2000/04/13 01:03)

日暮里,安渡移矢についてのご回答,ありがとでした。
僭越とは思いつつも,もう2,3教えていただけませんか?
厚田村の地名で「濃昼」(ごきびる),旧国鉄羽幌線の駅名で漁港の「力昼」(りきびる),秋
田県の「阿仁合」(あにあい)それに根室市の「別当賀」(べっとが)。なんともインパクトあ
りありの地名ですね。ひょっとして幽霊アイヌ語? 別当賀は択捉島の地名「別飛」(べっとび)
と類生の名でしょうか?
是非,教えて下さい。宜しくお願いいたします。



壷に嵌まる

佐藤和美 (2000/04/12 22:23)

会社の帰りに本屋によったんですが、以下の本で「壷に嵌まる」を見つけました。

三省堂「故事ことわざ・慣用句辞典」
「壷に嵌まる」
「壷」はさいころ賭博でふる壷を指し、思い通りの目が出る意から。

この本では「壷に嵌まる」の「壷」は、「さいころ賭博」の「壷」になってますね。



『勇者ダン』新旧比較

みたよん (2000/04/12 19:49)

内容教えてください。



壷に嵌まる

佐藤和美 (2000/04/12 12:38)

優雅さんwrote
>ツボにはまるの「ツボ」ってなんなのですか??
>普通の入れ物のつぼじゃないですよね〜!??

いつもの「広辞苑」によります。

まずは「壷に嵌まる」から。
1.要点を突いている。勘所を押さえている。「壷にはまった発言」
2.予想した通りに物事が運ぶ。

次は「壷」(関係ありそうなところのみ)
4.ここと見込んだ所。
ア.矢を射る時ねらうところ。矢所。太平記「同じ壷に射返し候はんずる者」
イ.ずぼし。「思う壷にはまる」
ウ.急所。要点。かんどころ。「壷を押さえる」「壷を心得ている」「壷をはずす」
エ.灸をすえるべき場所。灸点。

ついでに「新明解古語辞典」から
5.三味線の棹の上の、指で弦をおさえる箇所。かん所。

「矢」と「灸」と「三味線」に「壷」があるというのがおもしろいですね。
「針」にも「壷」がありますよね。

こう見てくると「壷に嵌まる」の「壷」は「普通の入れ物のつぼ」じゃなさそうですね。
「壷に嵌まる」の「壷」は「ここと見込んだ所」ってとこですか。



意味もOK?

優雅 (2000/04/11 17:43)

ツボにはまるの「ツボ」ってなんなのですか??
普通の入れ物のつぼじゃないですよね〜!??



RE: ぜひ 教えていただきたい

佐藤和美 (2000/04/11 12:48)

のちおさんwrote
>夏休みに、アイヌ民族関連の場所に行きたいのですが、どこに行ったら勉強になるか
>是非、教えていただきたいのでよろしくお願いします。

とりあえず思いうかぶのは、

二風谷アイヌ文化博物館
(HPはないみたい)

アイヌ民族博物館
http://www.asahi-net.or.jp/~kt9m-ysd/

ですね。

内容を確認して、よさそうだったら、行ってみてください。



日暮里、安渡移矢

佐藤和美 (2000/04/10 16:54)

シャクシャインさんwrote
>以前,何かの書物で東京都の地名の「日暮里」がアイヌ語を源としていると
>記載されていました。
>「にっぽり」について知っている限り教えて下さいませんか?
「日暮里」(にっぽり)は古くは「新堀」(にいぼり)といいました。
新しい開墾地のことです。
(当然、日本語です)

>国後島の択捉島側の岬の名前「安渡移矢」(あどいや)についても教えて下さい。
「安渡移矢」(あといや)はアイヌ語「アトゥイatuy」(海)+「ヤya」(岸)で、
「海岸」の意味です。



ぜひ 教えていただきたい

のちお (2000/04/10 16:00)

はじめまして。
夏休みに、アイヌ民族関連の場所に行きたいのですが、どこに行ったら勉強になるか
是非、教えていただきたいのでよろしくお願いします。



教えて下され

シャクシャイン (2000/04/10 01:17)

以前,何かの書物で東京都の地名の「日暮里」がアイヌ語を源としていると記載されていました。
「にっぽり」について知っている限り教えて下さいませんか?
また,国後島の択捉島側の岬の名前「安渡移矢」(あどいや)についても教えて下さい。



column

佐藤和美 (2000/04/09 18:20)

英語「column」をどう読むかですが、
「コラム」または「カラム」です。
「コラム」は新聞などの記事ですが、
「カラム」のほうは「列」という意味で使ってますね。
「コラム」はイギリス英語ですが、
「カラム」はアメリカ英語です。
これは日本に入ってきた時期に関係してるんでしょうね。



レポート、ルポルタージュ

佐藤和美 (2000/04/08 00:14)

 同じ語源の単語でも違う国から入ってきたため違う意味で使ってる単語があります。
 そういうのって、カナがきだとけっこう気がつかないものですね。
有名なところでは「カード」と「カルテ」なんかがあります。
この伝言板でも「カンデラ」と「キャンドル」のことを書いたことがありました。

 レポート(リポート)は英語の「report」によりますが、
ルポルタージュはフランス語の「reportage」によります。
スペルがそっくりで、意味も似てますね。

英語語源辞典では「report」はフランス語から入ってきたようです。
毎度おなじみのノルマン・コンクェストの時代に入ってきたんでしょうね。
「reportage」の語源は……
手元の資料には見当たらない。(^^);

ところで「レポーター」(新聞の)ですが、
フランス語では英語から里帰りしたであろう「reporter」(ルポルテール)が使われてるそうです。



studere

佐藤和美 (2000/04/06 12:37)

「studere」はラテン語で「専念する、努力する、研究する」
これがフランス語経由で英語に入ったのが、「study」
勉強って、「専念する、努力する、研究する」ことなんですね。

これと関連する言葉で「study」する人のことを「student」と言います。

「studio」は「study」する所。
遊ぶ所じゃないはずですが……。



GHOTI

佐藤和美 (2000/04/05 12:45)

英語はスペルと発音が一致しないことが多い言葉ですが、
これに関してはバーナード・ショーの有名な話があります。

fishはGHOTIとも綴れるというのです。
coughのgh(フ)
womenのo(イ)
nationのti(シュ)
それで、GHOTIでフィッシュというわけ。
なかなかよくできてますね。



有珠

佐藤和美 (2000/04/03 12:34)

有珠山が二十数年ぶりに噴火しています。
アイヌ語「us」(ウス、ウシ)は「入江、湾」の意味。
もともとは、有珠湾のことをいったものです。
それが山の名にも転用されて「有珠山」というようになりました。



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