言葉の世界・伝言板 2000年3月



英語の語源辞典

佐藤和美 (2000/03/31 13:09)

面独斎さんwrote
>梅田修『英語の語源事典』(大修館書店、1990)
>この本を書店で立ち読みしたのですが、house の発音や語形の変化について
>大母音推移との関連でやや詳しく説明されています。語末に -e が付加された
>経緯についても簡単に触れられていますが (印刷工は出てきません ^^;)、
>私には意味不明の記述でした。
>いま一度、読み返してみてください (これも押入れの中か?)。

この本は本棚でも押入れでもなく、部屋の隅(真中?)に文字どおりのツンドク状態でした。(^^);

で、早速P76、79あたりを見てみました。
なんか、書いてあることが矛盾するような気もしますが、
そのうちの一つは次のようになります。

古英語
hus /hu:s/

中英語
hous /hu:s/

近代英語初期
house /hous/

近代英語
house /haus/

これだけでは語尾に母音がつかなかったということになりますが、
「語尾の-eは語尾の母音や語尾変化を平均化して付けるようになったものであるが、
チョーサーのころは[「e」を180度回転したもの]と発音され、やがて無声化していった。」
とも書いてます。
チョーサーは中英語の時代の人です。
一体著者は何を考えてるんでしょう?
(当然ですが、実際の本には「「e」を180度回転したもの」とは書いてありません。)



ママは英語!

佐藤和美 (2000/03/30 12:04)

森田さんwrote
>父母のことをmama,papaといいますか゛
>これは英語でしょうか、それとも中国語でしようか?

以下、「広辞苑」によります。

ママmam(m)a
1.おかあさん。←→パパ。
2.バーなどの女主人。

パパpapa
おとうさん。←→ママ

(凡例。外来語についてはわが国に直接伝来したと考えられる原語を掲げ、その言語名を注記した。英語の場合は一般にその注記を省略した。)



house

面独斎 (2000/03/30 05:06)

佐藤さんの「本棚にある本」のページに挙げられていることは前もって
確認したのですが……。

> 『英語の歴史』(講談社現代新書)は押入れの中にあるんで、そのうち探してみます。

本棚ではなくて押入れでしたか。(^o^)

> 面独斎さんはこういうののバグも扱ってるんでしょうか?

残念ながら、私のホームページの現在の構成からすれば対象外です。
それに、「house フーセ」というのが明らかなバグ (誤謬) であると言えるのか、
私には確信がもてません。
『英語の生い立ち』の発行年は 1981 年ですが、その当時は正しい説であると
考えられていたのかもしれません。その後の研究の進展によって覆されたとか……。
あるいは、定説がなく有力な説のひとつを採用しただけということかもしれません。
そうでなくても、この問題について何らかの判断を下すだけの知識や資料が
私にはありません。(^^;)

ところで、「本棚にある本」のページには次の本も挙がってますよね。

梅田修『英語の語源事典』(大修館書店、1990)

この本を書店で立ち読みしたのですが、house の発音や語形の変化について
大母音推移との関連でやや詳しく説明されています。語末に -e が付加された
経緯についても簡単に触れられていますが (印刷工は出てきません ^^;)、
私には意味不明の記述でした。
いま一度、読み返してみてください (これも押入れの中か?)。

http://www.cam.hi-ho.ne.jp/mendoxi/



ママは英語?

森田 (2000/03/29 13:30)

父母のことをmama,papaといいますか゛
これは英語でしょうか、それとも中国語でしようか?



「ピテクス」の意味は

佐藤和美 (2000/03/29 12:32)

佐藤和美(2000/01/19)wrote
> 中学生の長男の社会科の教科書
>(新編新しい社会 歴史/東京書籍)
>の7ページに、
>「アウストラロ・ピテクス」の意味が「南の猿人」と書いてありました。
>これはまちがいです!
>「ピテクス」は「猿」という意味で、「猿人」ではありません。
>「猿人」は
>「ピテクス」(猿)+「アントロプス」(ヒト)で、
>「ピテカントロプス」です。

実は上記と同じ内容のメールを東京書籍に送ってあったんですが、
その返事がやっと来ました。
返事は「ピテクス=猿人で間違いないということを確認しました。」

こちらからまたメールを出しました。
「「ピテクス=猿人」で間違いないということを確認したということですが、
なにをどう確認したのでしょうか。
ラテン語の辞典、例えば研究社の「羅和辞典」で
「pithecus」を引くと「サル」と出ています。
そちらはどういう根拠で「pithecus」が「猿人」だとしているのでしょうか。」

さてさて、どんな返事がもどってくるかな?



ます

佐藤和美 (2000/03/28 13:00)

「ませ」(2000/03/10)
>「広辞苑」では「動詞「ます」の連用形から。」
ませ(2000/03/11)
>「ませる」の古語の「ます」はサ行下二段活用の「ます」です。
>サ行下二段活用の「ます」って、
>古語辞典にも載ってないですねぇ。

「角川古語大辞典」にサ行下二段活用の「ます」が載ってました。

ま・す【老成】動サ下二
「年齢相応よりもおとなびた思考・態度・ふるまいをする。」

「はやる」を「流行る」と書きますが、
「ます」は「老成す」とでも書いたんでしょうか?



RE:語末の e

佐藤和美 (2000/03/28 12:59)

面独斎さん
>-e の付加は、初期の印刷工によって勝手になされた可能性がある。
古英語が「hus」だから、「house」の「e」は、印刷工が勝手につけたということですか。
予想外の展開です。(^^);

>語末の e が発音されなくなったのは、大母音推移より以前である。
とすると、
>    中世英語      →    近代英語
> <イー>(tyme ティーメ) → <アイ>(timeタイム)
> <エー>(dede デーデ)  → <イー>(deedディード)
> <アー>(make マーケ)  → <エイ>(makeメイケ)
> <オー>(stoneストーネ) → <オウ>(stoneストウン)
> <オー>(mone モーネ)  → <ウー>(moonムーン)
> <ウー>(houseフーセ)  → <アウ>(houseハウス)
というのは、大母音推移の説明としては不適切ですね。
ただ中世英語と近代英語の比較ということでは微妙なとこですけど。

ところで「(houseフーセ)」ですが、面独斎さんはこういうののバグも扱ってるんでしょうか?
織谷馨「英語の生い立ち」(創元社)です。

『英語の歴史』(講談社現代新書)は押入れの中にあるんで、そのうち探してみます。
(押入れの中探すのは体力、気力がいるもんで、いつになるかわかりませんが)
(内容、全然覚えてないなあ。(^^);)



語末の e

面独斎 (2000/03/28 03:00)

中尾俊夫『英語の歴史』(講談社現代新書、1989) から引用します。 (p.26)

中英語期に入るとそれまで発音されていた語末の が黙字と
なって今日の英語に受け継がれている。その一部は、オランダなどから
やって来た初期の印刷工が勝手につけたものだが、多くは史的な理由を
もち、(下略)

この記述に従えば、次の 2 点が指摘できます。

(1) 語末の e が発音されなくなったのは、大母音推移より以前である。
(2) -e の付加は、初期の印刷工によって勝手になされた可能性がある。

なお、「初期の印刷工」の「初期」ですが、同書には英国の活版印刷は 1476 年に
カクストンによって始められたともありますので、15 世紀末と言えましょうか。

以上、ご参考まで。



御茶ノ水

佐藤和美 (2000/03/27 08:37)

「御茶ノ水」に関して、
本間信治「江戸東京地名事典」(新人物往来社)に
以下の記述がありました。

「湯島聖堂の南、神田川水域一帯を占める武家地の汎称。元来は井戸の名で、「御府内備考」に、この井戸は名水で、将軍家の御茶ノ水にも召し上げられたが、神田川掘割りのとき、川のふちになって水際にかたちだけが残った。享保一四年(1729)、江戸川洪水ののち、川幅を広げたさい、川の中になって、今は、そのかたちもない、と記されている。江戸の初期、この井戸の水を将軍に差し上げる御茶に用いたことによるとか。このあたりの崖は大樹がうっそうと繁り、幕末ごろには、”茗渓”とか、”小赤壁”などの雅名で呼ばれ、江戸名所のひとつになっていた。」



re:house

田邉露影 (2000/03/26 22:59)

こんばんは。

> 未確認ですが、このあたりは岩波文庫の「英語発達小史」にも
> 書いてあるんじゃないでしょうか。

はい、そうだと思います。

>  中世英語でスペルが「house」になったというのはよろしいでしょうか。

それはもちろん。

> 「house」の語尾にどういう経緯で「e」をつけるようになったか知りませんが、
> 中世英語の時代に語尾「e」を発音しないことがあったのかどうか。
> ついている以上は、発音したんじゃないでしょうか。
> 現代の英語の常識では語尾の「e」を発音しませんが、

いや、そこで例のフランス語訛りが出てくるわけです。

まず、フランスに影響された中世の学者が
hus を house と綴るようになったというのは、
佐藤和美さんも否定されないと思います。
そして、それは私が提示した『英語発達史』にもあります。

では、その hus にどういう経緯で -e を「附加」したか?
そこにフランス語の影響が深いのならば、
ou を [uu] と読むように語尾の -e も
フランス風に読んでいたのではないのかと思ったのです。
(ie. house [haus] < house [hus] < hus [hus])

つまり、それ以外に -e を「附加」する理由なんて
他に「格変化」以外に考えられないからです。

しかしながら、佐藤和美さんのおっしゃるように
中世英語では格は属格をのこして、
対格形の形に統合されたわけですから、
-e が「格変化」という考えも否定されます。

そしてそういった(-e を附加するという現象)は、
フランス綴りの影響を受けなかった他のゲルマン語にも
例がないわけです。
(ド hous, スウェ hus など)

結局、この -e がフランス語の影響であったのならば、
house [hus] と読んでいたと仮定できるのではないでしょうか?
そう、結論づけたわけです。

また、そうでなければ、
仮に house [huse] という発音であったなら、
大母音推移を経て [husi] に変わる必要が
あったのではないでしょうか
(cf. he, be, sesame など、
 もともと e を語尾に持つ名詞は [i] と発音)

> それは中世英語の常識ではありません。

どのくらい文字に対する忠実性を持っていたかは
非常に興味深い問題と言えますね。
その時代にスウィートがいて、
Spoken Middle English とか書いていてくれたら
どんなに助かったことか……(笑)。

http://homepage1.nifty.com/roei/



house

佐藤和美 (2000/03/26 19:34)

 中世英語の格変化ですが、「名詞の格変化の方も、主格、対格、属格、与格、助格と五つの格変化を、それぞれ単数と複数別にしていた古代英語の姿は全く消滅して、ただ属格(後の所有格)と複数形に-esをつけるだけで、格変化を全く必要としなくなりました。」(「英語の生い立ち」)

未確認ですが、このあたりは岩波文庫の「英語発達小史」にも書いてあるんじゃないでしょうか。

 中世英語でスペルが「house」になったというのはよろしいでしょうか。
「house」の語尾にどういう経緯で「e」をつけるようになったか知りませんが、
中世英語の時代に語尾「e」を発音しないことがあったのかどうか。
ついている以上は、発音したんじゃないでしょうか。
現代の英語の常識では語尾の「e」を発音しませんが、
それは中世英語の常識ではありません。



re:house

田邉露影 (2000/03/25 17:54)

>佐藤和美さん
飛び入りの分際で色々と論議を持ち込んでしまい
申し訳ないです。

> 「nom. 」が「nominative」(主格)、「dat. 」が「dative」(与格)ですね。

nominativus, dativus です(^_*)。

> (この伝言板ではこういう略号の使い方はやめましょうね。)

これは失礼を。 m(_ _)m 今後気をつけます。

「主格」「対格」などは大丈夫ですか?

> この発音の変化は「中世英語」から「近代英語」への発音の変化です。
> 古英語のことには全然ふれてません。
> 「中世英語」の時代に「主格」、「与格」などの区別はなくなりました。
> だからここで「主格」、「与格」などのことを持ちだすのはナンセンスです。

いや、問題は語尾の e を本当に「エ」と読んでいたか、です。
前に私の書いた歴史背景からすると……、
そしてそれが合っているのならば、
提示された『英語の生い立ち』での説明は、
おかしいのではないでしょうか?

だって、-e をきちんと「エ」と発音するからには、
古英語と同じように格の提示を
必要としていたからではないでしょうか。

多分、この時点でも[huus] とでも
読んでいたんじゃないでしょうか……?

> 古英語「hus」が、中世英語の時代にフランス語の影響で「house」になった
> ということですね。
> これも私の引用している部分と矛盾はしてないと思いますけど。

矛盾とか、そういうことじゃないんです。
でも shota さんのご質問の
shota> たとえばhouseって「ハウス」って読みますけれども、昔は「ホウス」って、
shota> 読んでいた、ということなのでしょうか?
への答えとしては適当とはいえないような気がするのですが……?

つまり、現代英語では ou は [au] と発音し、
中英語では ou [uu] と発音する。
それは確かでしょう。
けれども、佐藤和美さんのご説明のしかたでは、
昔は ou と綴って [uu] と読んでいたと
考えてしまうんじゃないでしょうか?

http://homepage1.nifty.com/roei/



house

佐藤和美 (2000/03/25 17:17)

田邉さんwrote
>>    中世英語      →    近代英語
>> <ウー>(houseフーセ)  → <アウ>(houseハウス)
>> 「house」は「フーセ」という発音だったんですね。
>> (語尾の「e」は近代英語では発音されなくなりました)
>これ、本当にそうなんですかね?
>[huse] って言い方は nom. には
>使用しなかったんじゃないでしょうか?
>あるとしても、さしずめ dat. かそこらじゃないでしょうか……。
「nom. 」が「nominative」(主格)、「dat. 」が「dative」(与格)ですね。
(この伝言板ではこういう略号の使い方はやめましょうね。)
この発音の変化は「中世英語」から「近代英語」への発音の変化です。
古英語のことには全然ふれてません。
「中世英語」の時代に「主格」、「与格」などの区別はなくなりました。
だからここで「主格」、「与格」などのことを持ちだすのはナンセンスです。

>Francis Herbert Bradley (著), 寺沢芳雄 (訳),
>『英語発達史』, 岩波文庫, 1982.05. には
>当時、イギリスの学者たちが、
>フランス語にばかり傾倒しており、
>英語の綴り字について非常に無頓着であった時代と、
>hus を house とは一致することから、
>これはフランス語綴りの影響ではないか、と言及しています。
古英語「hus」が、中世英語の時代にフランス語の影響で「house」になったということですね。
これも私の引用している部分と矛盾はしてないと思いますけど。



house

田邉露影 (2000/03/25 01:00)

>佐藤和美さん
> 織谷馨「英語の生い立ち」より引用します
>    中世英語      →    近代英語
> <イー>(tyme ティーメ) → <アイ>(timeタイム)
> <エー>(dede デーデ)  → <イー>(deedディード)
> <アー>(make マーケ)  → <エイ>(makeメイケ)
> <オー>(stoneストーネ) → <オウ>(stoneストウン)
> <オー>(mone モーネ)  → <ウー>(moonムーン)
> <ウー>(houseフーセ)  → <アウ>(houseハウス)
> 「house」は「フーセ」という発音だったんですね。
> (語尾の「e」は近代英語では発音されなくなりました)

これ、本当にそうなんですかね?
[huse] って言い方は nom. には
使用しなかったんじゃないでしょうか?
あるとしても、さしずめ dat. かそこらじゃないでしょうか……。
 cf. (ド)hous (sg.nom.) → hous-e (sg.dat.)

また、印欧語系スカンジナビア諸語では
現在でも hus という綴りのはずです。

……確かに、ou を [uu] と読ませる習慣というのは、
古典ギリシア語、フランス語に見られますが、
それを直接的に英語に適用できるかというと、
それはあまりに安易過ぎると思うのです。
なぜなら、他のゲルマン語では、
こういう事例は無い(あるとしても極わずか)からです。

Francis Herbert Bradley (著), 寺沢芳雄 (訳),
『英語発達史』, 岩波文庫, 1982.05. には
当時、イギリスの学者たちが、
フランス語にばかり傾倒しており、
英語の綴り字について非常に無頓着であった時代と、
hus を house とは一致することから、
これはフランス語綴りの影響ではないか、と言及しています。

実際にフランス語の借用語は、
知識階級の使用する語彙には非常に多く含まれていますし、
私としてはこの説が非常に納得できます。

ただし、これは
 ・ou を [uu]、
 ・語末に e があるが発音しない
場合に限って言えることですし、
cow を [kau] と発音することとは
関連性がないことでしょう。

>shotaさん
> > ゲルマン祖語「*k(w)o-」、
>
> な、な、な、なんですか? それは?

「多分そうじゃないか形」の寄せ集めの言語です。
本当にそんな言葉だったかどうかは、
誰も知りません。

> ふむふむ・・・(^0_0^)。(「類推」を辞書で調べている)
> それはcowが他の-sを複数形に持つ単語に影響されちゃった、って
> ことですね?

そうです。

> これは違う変化形の例ですよね?

そうです。

http://homepage1.nifty.com/roei/



おもろさうし

佐藤和美 (2000/03/24 12:39)

岩波文庫で「おもろさうし」(上)がでました。(全二巻の予定)
沖縄と琉球方言に関心のある方は是非手にとってみてください。
「沖縄・奄美の島々に伝わる古謡ウムイを、首里王府が、十六世紀から十七世紀にかけて採録、 形式を整えて編集した歌謡集。古事記・万葉集・祝詞を合わせたものにあたる沖縄最大の古典。 オモロはウムイ(思ひ)が語形変化したもの。」



f=ma

佐藤和美 (2000/03/23 07:53)

ともさんwrote
>学校の先生がこういうこと教えてくれてたら、もっと理科が好きになってたかも..

ちょっと、物理の話でもしましょうか。
「f=ma」はニュートンの運動方程式ですけど、
さて、「f」ってなに?、「m」ってなに?、「a」ってなに?
教壇に立ったつもりで、ちょっと、べらんめえ調で行ってみますか。

−−−−−−−−−−−−−−−−−

「f」っていうのはだな、「力」だな。
映画の「スターウォーズ」でも「フォース」ってのが出てきただろう。
そうそう、あのルーク・スカイウォーカーが使ってたやつ。
あれが「フォース」で、つまり「力」だな。
これが「f」だよ。「フォース」(force)の「f」だよ。
「空軍」のことを「エア・フォース」って、いうけど、
あれは、「空の力」だな。

「m」は重さ、質量だな。
英和辞典で「マス」(mass)ってのを見てごらん。
「質量」って出てるだろう
「m」は「マス」の「m」だよ。

「a」は加速度ってこと。
また英和辞典で「acceleration」ってのを引いてみな。
「加速度」って出てるだろ。
自動車の速度を上げるものなんだ?
そう、アクセルだよ。
ま、「a」は「アクセル」の「a」だな。

−−−−−−−−−−−−−−−−−

と、こんな調子なんですが、どんなもんでしょう?

「マス」のいい例が思いつかないなあ。
「ミッシング・マス」(宇宙の未発見の質量)じゃ、一般的じゃないし。



ケチャップとウイグル族

自転車小僧 (2000/03/23 01:51)

以前の内容をつぶさに見ておりましたところ二、三気づいたことがありましたので書き込みます。
ケチャップの語源
広東語でケチャップのことを"茄汁"(ka-chap)といいますが、おそらくイギリス統治
時代に作られた語だと思います。また、巷でよく言われるビン南語説ですが魚から作る醤油は"魚醤"、"魚露"などと言い、どの方言でもケチャップに近い発音になりません。
マレー語では一般的ソース類を"kicap","kichap"と言い、一般に言うトマトケチャップ
は"saus tomato",醤油を"saus asin"(asin:塩辛い)といいます。
英語圏のケチャップはドイツ移民が持ち込んだ料理から発生した物と聞いており、当初はキュウリ、キャベツ、リンゴといった材料の物もケチャップと呼んでいたそうです。
いずれも野菜を細かく刻む点で共通しているので、チベット語の研究者でチベット語の
"ka-tchup"(細かく刻む)がケチャップの語源だと言っていた方もおられましたが、
チベット料理にケチャップのような物があるかどうかは定かでない上に、インドや東南アジアにケチャップに近い語がないことから、チベット語説は非常に怪しい物です。
マレー語自身が語源になっているとは思うのですがそれがビン南語由来というのは怪しい物です。
ちなみに、英語でのケチャップは"ketchup","catchup","catsup"の3種のつづりがあります。
ウイグル族
回族とウイグル族は同じ民族か否かについては、現在の中華人民共和国の規定では別の民族です。
中華民国の5族協和(漢・満・蒙・回・蔵)の規定では回族の中に現在のウイグル族が含まれます。
中華民国の回族はイスラム教を信奉する民族を一まとめにしたもので、個別の民族名ではありませ
ん。中華人民共和国の規定での回族はイスラム教を信奉し、漢語(中国語)を母語とする民族集団
を指します。一方ウイグル族は中央アジアに住むトルコ系民族で1921年にアルマアタ(現カザフ
スタン)で開かれた会議で平地に定住し、農業もしくは都市部で商業に従事する集団をウイグルと
言うことが創案され、1934年に現地政府が採用したことによるものです。古代ウイグルとは関連
するかどうかは非常に分かりにくいところです。では現在のウイグル族は昔どう呼ばれていたかというと清代に"回回"、"高昌"などと呼ばれていた記録があります。
"回回"はイスラム教シーア派の一派"スーフィー"の音が訛った物といわれています。
そこからイスラム教徒全体を"回族"というようになり、特に人口が多く集中して住んでいるウイグル族を"回族"と言うことがあったようです。ではまた。





Mik (2000/03/23 00:10)

佐藤さん、ありがとうございました。現状では「方言の差」ということ以上のことは
わかっていない、ということなのですね。



ありがとうございます。

shota (2000/03/22 13:10)

> ゲルマン祖語「*k(w)o-」、

な、な、な、なんですか? それは?


> <ウー>(houseフーセ)  → <アウ>(houseハウス)
> 「house」は「フーセ」という発音だったんですね。
> (語尾の「e」は近代英語では発音されなくなりました)

でも、その時代もouとつづって「ウー」って読んでたってことです
か?


> 恐らく、他の -s 変化形の類推と考えるのが、
> 一番妥当な線じゃないかな?

ふむふむ・・・(^0_0^)。(「類推」を辞書で調べている)
それはcowが他の-sを複数形に持つ単語に影響されちゃった、って
ことですね?


> こういった例は、他にも child, -ren ってのがあり、
> 古英語での形 childr の複数形は他の形だったのが、
> childr-en となったそうです。

これは違う変化形の例ですよね?


> すみません。下の投稿ですが、
> 違う掲示板の返信方法と間違えて、
> shota さんのアドレスを記入してしまいました。
> おわび申し上げます>shota さん

そんな、とんでもない! こちらこそ有り難うございます。
それにIPで分かりますよ。



失敗

田邉露影 (2000/03/22 12:46)

すみません。下の投稿ですが、
違う掲示板の返信方法と間違えて、
shota さんのアドレスを記入してしまいました。
おわび申し上げます>shota さん

あと、書き込んだ時間差で佐藤和美さんのご返信と
重複してしまった内容があったことをおわびいたします。

http://homepage1.nifty.com/roei/



cu - cy および th

shota (2000/03/22 12:41)

はじめまして。
興味のある題材なので
突然、横槍を入れて申し訳ありませんが、

> cowは昔、cuだったらしいと聞いたことがありますが、そのとき
> に複数形はcyになるとも聞きました。現代ではなぜ複数形はcows
> なのでしょうか?

恐らく、他の -s 変化形の類推と考えるのが、
一番妥当な線じゃないかな?

こういった例は、他にも child, -ren ってのがあり、
古英語での形 childr の複数形は他の形だったのが、
childr-en となったそうです。
(cf. 『新英和大辞典』, 研究社, 1965)

> でも、このthって発音は、日本語がから見ると、とても珍しく感
> じるんですけれども、他のヨーロッパの言語にもあるんでしょう
> か?

現代語ではアイスランド語に残っています。
古典語でもゲルマン語には数多く残されていますね……。

英語では
 teeth の th に当たる発音を
 p の上をつき伸ばした形で「ソーン」、
 this の th に当たる発音を
 d に横線を引いた形で「エズ」、
という文字で表していましたが、
こういった特殊なアルファベットを廃しようと、
th という組合せを作ったようです。
(ただし、アイスランド語では未だに残っています)

実際に、英語に文字上は a, e, i, o ,u の 5音しかないのに、
母音がたくさんあるのも、このせいで、
a と e の合字、長母音などが上の 5文字に統合されたためです。

http://homepage1.nifty.com/roei/



RE^3:質問

佐藤和美 (2000/03/22 12:31)

shotaさんwrote
>cowは昔、cuだったらしいと聞いたことがありますが、そのとき
>に複数形はcyになるとも聞きました。現代ではなぜ複数形はcows
>なのでしょうか?
ゲルマン祖語「*k(w)o-」、古英語「cu」で、その複数が「cy」ですね。
「cy」は「kine」にそのおもかげが残ってます。
「cu」は「cow」になりましたが、「cy」、「kine」は使われなくなりました。
で、「cow」を複数化したというわけですね。

>他にはどのような例があるのでしょうか?
>たとえばhouseって「ハウス」って読みますけれども、昔は「ホウス」って、
>読んでいた、ということなのでしょうか?
織谷馨「英語の生い立ち」より引用します
   中世英語      →    近代英語
<イー>(tyme ティーメ) → <アイ>(timeタイム)
<エー>(dede デーデ)  → <イー>(deedディード)
<アー>(make マーケ)  → <エイ>(makeメイケ)
<オー>(stoneストーネ) → <オウ>(stoneストウン)
<オー>(mone モーネ)  → <ウー>(moonムーン)
<ウー>(houseフーセ)  → <アウ>(houseハウス)
「house」は「フーセ」という発音だったんですね。
(語尾の「e」は近代英語では発音されなくなりました)



英語?

無知(沢辺治美) (2000/03/22 09:45)

昨日の「はなまるマーケット」で、「英語」についてやってたのを、見ました。
「ワラ」「ホッタ イモ イジルナ」は「ジョン万次郎」が書いたものだったのですね。
「シランプリ」って誰が言ってたんだったかな?



"th"の発音

自転車小僧 (2000/03/22 01:16)

shotaさんへ
>でも、このthって発音は、日本語がから見ると、とても珍しく感
>じるんですけれども、他のヨーロッパの言語にもあるんでしょうか?
英語で言う"th"の発音は割合普通に見られます。
アイスランド語では、"This"の"th"をゼーンといって英語の発音記号通りの文字を
"thank"の"th"はソーンという"P"の上が突き抜けたような文字を使います。
ほか、アイルランド語、スコットランド語と言ったケルト系の言葉に多く見られます。
スペイン語のカスティリア方言では"ce、ci"の発音が"thank"の"th"と同じ音です。
アルバニア語では、無声音を"th"、有声音を"dh"で綴ります。
違った地域ではケニアのキクユ語などでは非常に良く使われますし、北米やオースト
ラリアの先住民の言葉にも"th"の音を持つ言葉がよく見られます。
ただ、ローマ字表記の際に有気音(発音するときに息を強く出す)の"t"の時にも"th"
の綴りを使う場合があるので、固有の文字をローマ字転写している場合、文字を持たな
い言語を記述している場合は注意が必要です。
ではまた。



ネプチューン^^

とも (2000/03/21 20:38)

天王星の外側には海王星(Neptune)があります。で、原子番号93は「Neptunium」
ネプチューンってそういう意味だったんですね、知らなかった〜
UEJさんのベータ版もこっそりノゾキました〜^^
学校の先生がこういうこと教えてくれてたら、もっと理科が好きになってたかも..



RE^2:質問

shota (2000/03/21 18:40)

こんにちは。さっそくのお返事ありがとうございます。

> ただ最近はちょっとかわってきたようで、
> 私の中二の長男に「thank」、「this」をカナで書かせれば、
> 「タンク」、「ディス」と書くでしょうが。

つまり、実際はthって言うのは、歯と歯の間に舌を入れて発音す
るけれども、仮名書きでは便宜的に「サ、ザ」行で当てる、って
ことですね?

でも、このthって発音は、日本語がから見ると、とても珍しく感
じるんですけれども、他のヨーロッパの言語にもあるんでしょう
か?

> >英語の母音の発音(2000/01/27)
> >英語では「a」が「エイ」だったり、「i」が「アイ」だったりします。
> >佐藤和美(1999/11/29)wrote
> >> 英語は1500年頃が中世英語と近代英語の分岐点にあたります。
> >>その違いの一つに母音の変化があります。
> >>「a」(アー)の発音が「エイ」に変わった。
> >>「i」(イー)の発音が「アイ」に変わった。
> >他にもいろいろ母音の発音の変化がありました。
> >これを「Great Vowel Shift」(大母音転移)といいます。

他にはどのような例があるのでしょうか?
たとえばhouseって「ハウス」って読みますけれども、昔は「ホウス」って、
読んでいた、ということなのでしょうか?



RE:質問

佐藤和美 (2000/03/21 12:58)

shotaさん
>それから、「英語のカタカナ的読み方」のところで、thankをsank、
>thisをzisと読む、というようなことが書いてありましたが、
>これは、本当にそう読むのでしょうか?
あらたまって聞かれると、本当はそう読みませんと答えるしかないですね。(^^);
これは
「thank you」を「サンキュー」、
「this is apen」を「ジス・イズ・ア・ペン」と書くレベルでの話です。
今までのカナ表記では「th(シータ、シータの濁音)」は「サ行、ザ行」で書かれてきました。
そのことを書いています。
ただ最近はちょっとかわってきたようで、
私の中二の長男に「thank」、「this」をカナで書かせれば、
「タンク」、「ディス」と書くでしょうが。

>最後に、なぜ英語はつづりと発音がこんなに違うのでしょうか?
これは前に書いたのを引用します。
>英語の母音の発音(2000/01/27)
>英語では「a」が「エイ」だったり、「i」が「アイ」だったりします。
>佐藤和美(1999/11/29)wrote
>> 英語は1500年頃が中世英語と近代英語の分岐点にあたります。
>>その違いの一つに母音の変化があります。
>>「a」(アー)の発音が「エイ」に変わった。
>>「i」(イー)の発音が「アイ」に変わった。
>他にもいろいろ母音の発音の変化がありました。
>これを「Great Vowel Shift」(大母音転移)といいます。

COWについては今手元に資料がないのでいずれまた。



一所懸命

佐藤和美 (2000/03/21 12:37)

「大辞林」(http://dictionary.goo.ne.jp/cgi-bin/jp-top.cgi)からです。

一所懸命(いっしょけんめい)
武士が、生活のすべてをその所領にかけること。

一生懸命(いっしょうけんめい)
「一所懸命」から出た語。





佐藤和美 (2000/03/21 12:34)

 「谷」の読みかたですが、西日本が「たに」、東日本が「や、やつ、やち、やと」が使われることが多いようです。

 私はこの違いは西日本方言と東日本方言の差だと考えています。
西日本方言と東日本方言はいろいろな差があります。
これもその一つではないでしょうか。

日本語の地名をアイヌ語に結びつけたがる人が結構いるようですが、
「ヤチ」(2000/02/23)にも書きましたが、
アイヌ語「ヤチ」は地名ではほとんど使われていません。
他にもアイヌ語「ヤチ」から
「や、やつ、やち、やと」
というバリエーションが生まれてくるのかというのも言えそうです。
偶然の一致、または日本語の「やち」がアイヌ語に入ったと考えるのが妥当でしょう。

日本語の「名前」がドイツ語の「ナーメName」から入ったという人は
まずいないでしょうが、
アイヌ語というととたんに目が眩んでしまう人がいるのはどうしたことでしょう。
遠く離れた言葉で意味・発音が偶然似ることもあれば、
隣りの言葉で意味・発音が偶然似ることもあります。
隣りの言葉で意味・発音が同じだからといって、同語源とは限りません。



質問

shota (2000/03/21 02:12)

はじめまして。言葉について興味があるので読ませて頂きました。
そして、色々と読んでいて不思議に思ったことを質問します。

cowは昔、cuだったらしいと聞いたことがありますが、そのとき
に複数形はcyになるとも聞きました。現代ではなぜ複数形はcows
なのでしょうか?

それから、「英語のカタカナ的読み方」のところで、thankをsank、
thisをzisと読む、というようなことが書いてありましたが、
これは、本当にそう読むのでしょうか?

最後に、なぜ英語はつづりと発音がこんなに違うのでしょうか?

質問ぜめでもうしわけありませんが、どうかお願いします。



一生懸命の語源は

香港人の阿栄 (2000/03/19 23:07)

私の先生はこれは自分の所で働くという意味といった。日本語は生の音読みと所のは同じですから、一所懸命は一生懸命になりました。



"谷"の発音

Mik (2000/03/19 21:10)

はじめまして。三木と申します。よろしくおねがいします。(_o_) なんというか、すごく充実したサイトでびっくりさせられました。

ふるさんが先月「谷」の読み方について書いてらっしゃいましたが、近畿育ちの私が関東に移ってから気づかされていることでもあります。すなわち、大阪近辺では地名の「谷」を「たに」と発音することが普通なのに、東京近辺では「や」と発音するようなのです。大阪から来た知人が市ヶ谷を「いちがたに」と読んでしまったことがあるのですが、これが大阪人の普通の感覚だと思います。(もちろん、「や」という音読みがあること自体は学校でならっているわけですが...)

先月書かれてあったように、東日本におけるアイヌ語の影響の痕跡なのでしょうか? ご意見お待ちしてます。



薬のききめ

佐藤和美 (2000/03/19 11:44)

 「手塚治虫研究」の「手塚治虫ショートショート」に
薬のききめ」を追加しました。



曖昧母音

面独斎 (2000/03/19 06:35)

亀レス (^^;) ですが……

>それにしても、例の「tilde」の発音記号はここにもないですねぇ。>面独斎さん

“「tilde」の発音記号”ってのは「曖昧母音」の発音記号のことだと
勝手に解釈して話を進めます (^^;)。佐藤さんのメールにおける表現を
借りれば「eを180度回転したもの」です。
この記号がコンピューター画面上に文字として表示できないというのは
やはり不都合というか、もどかしい思いがします。

英語では、この曖昧母音記号のことも曖昧母音それ自体のことも
「schwa」といいます。英和辞典を引くと「シュワー」とカナ表記してあったり
しますが、インド科学史が専門で言語学も教えているという某大学の
某先生は「手話」と同じように発音していました (^^)。

ここで、曖昧母音を実際に発音してみましょう。 Let's practice!
まず、全身の力を抜き、軽く口を閉じます。それから、ゆっくりと
顔を上に向けます。すると、自然に口が開くはずです。
その開いた口の形を崩さずに、今度は顔を正面に向け、声を出します。
すると、アともエともイともオともウとも、何ともハッキリせぬ音が
聞こえるはずです。曖昧母音といわれるゆえんです。



Re: 原子の語源

佐藤和美 (2000/03/18 09:24)

怪獣の「ラドン」は「プテドン」(翼竜)からの造語ですね。

手元にある中国の「新華字典」(1990年版)に周期表が載ってますが、
「金ヘン」の字が多いですね。
(当然、簡体字ですけど)
プルトニウムは「金ヘン」+「不」
原子番号106以降はアルファベットで書かれていて、漢字は当てられていません。



ラドン

無知(沢辺治美) (2000/03/17 16:55)

「ラドン」って、怪獣もいるし、てっきりギリシャ神話の竜と関係あるのかと思ってたら、
それは、[Ladon]で、元素は[Radon]:ラジウムの近隣、の意 だなんて…。つまんないの。

元素を漢字で表現するHPがありました。(語源が出てるのもありました)

http://www.inv.co.jp/~yoshio/DW/JKanji/JKGenso.htm



Re: 原子の語源

佐藤和美 (2000/03/17 10:21)

天体関係では他に、
原子番号52「テルル」ラテン語の「地球」から。
原子番号34「セレン」ギリシア神話の月の女神の名による。
なんてのが、ありますね。



Re: 原子の語源

UEJ (2000/03/16 20:56)

> 今日はちょっとかわったところで、
> 原子名の語源をやります。
あらら、来月のコトバ雑記でやろうと思ってたら先を越されてしまいましたね ^^;
ベータ版をこっそり公開↓

http://home.att.ne.jp/green/uej/kotoba/beta.planet.html



「カクテル」

無知(沢辺治美) (2000/03/16 12:37)

「カクテル」の語源。いっぱい説があるんですねぇ!ビックリ。

アメリカ独立戦争中に、独立軍やフランス軍の兵士達はN.Yの「フォー・コーナーズ」という
酒場の女主人が、戦勝記念にパンチ・ボウルという混合酒を作り、飾り付けをオンドリのしっぽ
で飾り、客達はそれを見て、「カクテル万歳!!」と叫んで、自国の独立を祝った。
これが転じて混合酒がカクテルと呼ばれるようになったという説。

フランスのボルドー地方に古くからワインを混ぜてつくる「コクテル」という混合酒の一種から
それがなまってカクテルになったという説。

アメリカ南部のニューオリンズの薬剤師ペイショーがビター(薬酒のようなもの)をつくり、
このときゆで卵立て(フランス語でコクティエ)にその混合酒を入れており、
コクティエがなまってカクテルとなったという説。

メキシコ、ユカタン半島のカンペチェ港で「ドラクス」といういろいろな酒同士を混ぜ合わせた
飲み物がはやっていて、それを混ぜるために使っていた木製の道具が、
「コラ・デ・カリヨ」、つまり、オンドリの尾といっていたのをアメリカ人の船乗りが
飲み物の名前だと思い、直訳して「コックテイル」と呼んだという説。

メキシコのある部族のを訪れた米軍の士官達を、美味しい混合酒でもてなした酋長の娘の名前が
ホクテルといい、士官達は美しい彼女とそのもてなしを忘れないように、混合酒をコックテイル
と呼んで伝えたという説。

イギリスでは競走馬のしっぽを切りつめることを「カクテル」と呼ぶスラングがあったらしい。
また、血統がさだかではない雑種のサラブレッドもどきの競走馬を軽蔑的な意味を込めて、
カクテルと呼び、結果として、それが転じて純粋な(ストレート)のお酒に対して、
怪しげな混合酒をカクテルと呼ぶようになった、という説。

他にもあるらしいですが、結局「語源不祥」って事と同じですね。



原子の語源

佐藤和美 (2000/03/16 12:35)

今日はちょっとかわったところで、
原子名の語源をやります。

「ネオン」
新しく発見されたのでギリシア語「ネオン」(新しい)から。

「ヘリウム」
太陽のスペクトル中から発見されたのでギリシア語「ヘリオス」(太陽)から。

「ゲルマニウム」
ドイツ人(ゲルマン人)が発見したため。

原子番号92「ウラン」
天王星(Uranus)と同じ頃発見されたため。

天王星の外側には海王星(Neptune)があります。
で、原子番号93は「Neptunium」

海王星の外側には冥王星(Pluto)があります。
で、原子番号94は「Plutonium」
プルトニウムも思わぬものが語源でした。

冥界の王、ギリシア神話のハデス、ローマ神話のプルトンが英語ではPlutoで、語尾の「n」が落ちてますね。
プラトンも英語では語尾の「n」が落ちて「Plato」でしたね。
で、「-ic」がつくと「Platonic」になります。
このときは「Platon」ですね。
プルトニウムも「-ium」がついて、「Plutonium」
「Pluton」になってます。

原子の語源も一覧表にするとおもしろいかな?



cocktail

佐藤和美 (2000/03/15 12:42)

佐藤和美(1999/11/09)wrote
>「cocktail」は「カクテル」です。
>飲み物の「カクテル」が「鶏のしっぽ」とどう関係があるのか?
>大修館書店の「スタンダード英語語源辞典」には
>「1806年ごろの米俗語:語源不祥」
>と、書いてあるだけです。



カクテル

無知(沢辺治美) (2000/03/15 12:19)

カクテル〔cocktail〕の語源は、そのまんま「鶏の尻尾」だとか…。
昔は、鶏の尻尾を使ってステアしたらしいです。ほんと?



ありがとう〜

とも^^ (2000/03/14 22:36)

>ありがとうございます、おもしろいと言っていただくのが一番うれしいです。
>質問はどんどんどうぞ。
うわあ〜〜どうもで〜す(^o^)

IE5って言うのだと、数字とかじゃなくて直接書いても特殊文字大丈夫だって彼が言ってましたよ〜。
なんとか文字でも「スペイン:España、こんにちわ:안녕하세요?」こう言うのも直接書けますって。



エビ

佐藤和美 (2000/03/14 13:48)

エビを英語でなんて言うか調べてみました。

まずは「EXCEED 和英辞典」を検索、

「海老」の単語は三つありますね。

「lobster」、「prawn」《小海老》「shrimp」

次に英和で確認と。

エビの英語では一番有名かな?
「lobster」
ウミザリガニ, ロブスター; ロブスターの肉 ((食用)).

次は
「prawn」
クルマエビの身.

サーチエンジンで検索してみると、
Nestleのマギーカレーという商品ンにプローンカレーというのがあるんですね。
安いエビ麺を「プローン・ミー」という?

「shrimp」
「小エビ」

「 shrimp cocktail」( シュリンプカクテル)というのがあるんですね。
意味は「エビの前菜」ですか。

いろいろ遊べそうですね。



カバとフィリップ

佐藤和美 (2000/03/13 12:02)

ともさんwrote
>メソポタミアとカバとか、とっても勉強になりました。
>面白いし〜コピーして電車の中で見てますよ。(笑)
>質問してもいいんですか〜?

ありがとうございます、おもしろいと言っていただくのが一番うれしいです。
質問はどんどんどうぞ。

今回は「メソポタミアとカバ」の続編「カバとフィリップ」でもやってみますか。

むかしむかし、あるところにフィリップという男がいて、カバを飼っていました、
のわけないか。(^^)

まずは、復習を。
佐藤和美(1998/06/11)wrote
>「メソポタミアとカバ」
> メソポタミアとカバになんの関係があると思います?
> カバは漢字で書くと「河馬」です。
>河馬を英語でヒポポタマスhippopotamusと言いますが、
>これはギリシア語「hippopotamos」に由来します。
>「hippopotamos」は「hippos」(馬)、「potamos」(河)と
>分解できます。「河馬」はこれを直訳したものだったんですね。
> 次にメソポタミアです。
>メソポタミアMesopotamiaはチグリス川とユーフラテス川に
>はさまれた地域をさします。今のイラクあたりです。
>メソポタミアを分解すると、
>「meso」(中間)+「potam」(川)+「ia」(地名接尾辞)で、
>「川のあいだの地域」というような意味になります。
>ここに「川」(potamos)をキーワードにして、
>メソポタミアとカバが結びついたと言うわけです。

も一つ復習。
佐藤和美(1999/10/01)wrote
>「フィル」
>フィルはギリシア語で「愛」
>「フィロソフィー」(哲学)は
>「ソフィア」(知)を愛する
>フィルハーモニー
>ハーモニーを愛する
>フィラデルフィア「兄弟愛の町」
>「phil」(愛)+「adelphi」(兄弟)+「ia」(地名接尾辞)

では本題の「フィリップ」という名前の語源に入りましょう。
「フィリップ」の語源ですが、
ギリシア語の名前「Philippos」に由来します。
意味は「philos」(愛する)+「hippos」(馬)です。
(梅田修「世界人名ものがたり」講談社現代新書)

「メソポタミアとカバ」風にいうなら、
ここに「馬」(hippos)をキーワードにして、
カバとフィリップが結びついたと言うわけです。



HTMLでの特殊フォント表示

佐藤和美 (2000/03/12 09:58)

 「HTMLでの特殊フォント表示」を追加しました。

きのう、ちょっとふれた特殊フォントについてまとめてあります。
(IEのみ対応です。)
一覧表もつけてあります。
一覧表はJavaScriptでコーディングしてあります。
JavaScriptを使うのはこのHPでは「HTMLの色指定について」に次いで2回目です。
(会社ではいろいろ使ってるけど)
興味ある方はソースをのぞいてみてください。
ループの範囲を変えて遊んでみるのもおもしろいかもしれません。

面独斎さんwrote
>佐藤さんは数値 (コード) を指定する方法を用いてらっしゃいますが、
>次のように名前を指定する方法もありますよね (これも IE のみ)。

数値を使った理由はJavaScriptでコーディングできるからです。
じゃないと。個々に文字を書かなくちゃだめですよね。
JavaScriptで書けばマチガイもないし、簡単に済むもんで。
(きのうから準備してたもんで)

それにしても、例の「tilde」の発音記号はここにもないですねぇ。>面独斎さん



御茶ノ水

佐藤和美 (2000/03/12 09:57)

たかさんwrote
>さて 私の友人がテレビで御茶ノ水の語源が
>崖(又は橋)の上からお茶をながして御堀につく頃には冷えて水の温度になったからだ
>と言っていた。と申しておりますが本当(?)のところどうでしょうか。

いかにも嘘っぽい話ですね。
「御堀」って「神田川」のことでしょうか?

私が東京の地名関係で持ってるのは、
朝日新聞社会部「東京地名考(全2冊)」朝日文庫
本間信治「消えてゆく東京の地名」月刊ペン社
ですが、
現在では「御茶ノ水」は駅名ぐらいでしか残ってないせいでしょうか、
ざっと見てあったのは以下の短い文章だけでした。
「将軍がのむお茶に使う水」

角川書店で都道府県ごとのぶあつい地名辞典をだしてたので、
それには詳しく載ってるかもしれません。
近くの図書館にでも置いてないでしょうか?



「言葉の世界」伝言板2月分

佐藤和美 (2000/03/11 17:38)

 「「言葉の世界」伝言板2月分」を追加しました。

今回も書き込みの多い月でした。
ファイルサイズ66キロバイト、過去最高。
これからもよろしくお願いします。



結局おっぱいって‥^^;

ひろべいべ (2000/03/11 16:59)

 再びこんちは!^^;結局おっぱいって幼児語ってことですか?
確かに語源が書いてないなぁ〜
どっから来たんでしょう?誰かが言い出したのかなぁ?俗語?
このままわからないと「おっぱい」って不思議な日本語ですね!(笑)

佐藤さん。クイズの答えは「おっぱお」ですか?(笑)



気分は「ヤリイカ」?

面独斎 (2000/03/11 14:19)

ソースを拝見させていただきました (^^;)。

a <-- æ
n <-- ñ
e <-- ë

佐藤さんは数値 (コード) を指定する方法を用いてらっしゃいますが、
次のように名前を指定する方法もありますよね (これも IE のみ)。

a <-- æ
n <-- ñ
e <-- ë
a <-- á
o <-- ò
u <-- û

また、全角文字にも「ё」があります (キリル文字としてですが)。
最近 (2000/1/20) 制定された新 JIS 漢字「JIS X 0213」には、
上のようなダイアクリティカル・マーク付きの文字や発音記号が
多く含まれているようですので、これも早く対応してほしいところですね。
JIS X 0213 に関して参考になるサイトをあげておきます。

符号化文字集合調査研究委員会(http://jcs.aa.tufs.ac.jp/)

Internet Watch の記事(http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/column/ogata/)



気分は「ユリイカ」

佐藤和美 (2000/03/11 11:50)

ちょっと、実験をします。
(IEのみで、ネスケは無効のようです。ネスケの人はゴメンナサイ)
言葉に興味のある人は感動するんじゃないでしょうか?
こんなこともできるんですねぇ。
ネスケも早く対応してほしいものです。

kæt
España
Brontë

どうですか、ブラウザで「æ」とか「ñ」とか「ë」とかでてくると感動しませんか?



ませ

佐藤和美 (2000/03/11 11:48)

沢辺さんwrote
>やっぱり「増す」ってところですかねぇ。雰囲気としては…。

「ませる」の古語の「ます」はサ行下二段活用の「ます」です。
「増す」(サ行四段活用)ではありません。

>「広辞苑」では「動詞「ます」の連用形から。」
「ます」は連用形が「ませ」なので、四段活用じゃないのがわかります。
「増す」は「増さず」の形があるので、四段活用だとわかります。

サ行下二段活用の「ます」って、
古語辞典にも載ってないですねぇ。



お茶の水

たか (2000/03/10 18:15)

PS 東京の文京区にある地名<お茶の水>です。



お茶の水

たか (2000/03/10 18:12)

いつも楽しく勉強させて頂いています。
さて 私の友人がテレビで御茶ノ水の語源が
崖(又は橋)の上からお茶をながして御堀につく頃には冷えて水の温度になったからだ
と言っていた。と申しておりますが本当(?)のところどうでしょうか。
確かお茶の水には茶道の千家(表?)があったと思いますが関連はあるのでしょうか。
宜しくお願い致します。



狐に抓まれた

無知(沢辺治美) (2000/03/10 16:29)

昨日TVで、「狐に抓まれたような…」とか言いながら
狐がほっぺを両脇からツネっている何かのCMを観たのですが、
抓まれるのは「鼻」じゃなかったかなぁ?どうでしょう?
でも、どうして化かされる事を「抓まれる」って言うのでしょう?
「狸に…」とは言わないし…。
(あ〜!どうしてこう毎日くだらない疑問が次々湧くんだろう…。)



おませ

無知(沢辺治美) (2000/03/10 16:19)

やっぱり「増す」ってところですかねぇ。雰囲気としては…。



ませ

佐藤和美 (2000/03/10 12:43)

「ませ」を辞典で見てたら、
「広辞苑」では「動詞「ます」の連用形から。」
「大辞林」では「動詞「ませる」の連用形から。」
同じ語なのに、語源が違う?
調べたら「ませる」の古語が「ます」のようです。
「広辞苑」の書き方はちょっと不親切じゃないでしょうか。
「動詞「ませる」の古語「ます」の連用形から。」
くらいに書いてあればいいんですが。
でも、「ます」の時代に「ませ」ができたってはっきりしてるんでしょうか?
私は「大辞林」の方に味方したいですね。



おっぱい

佐藤和美 (2000/03/10 12:42)

「おっぱい」で各辞典共通してるのは「幼児語」だとしているところでしょうか。
『新明解』の「一杯」というのは、私にはどうも……。

ところで何年か前のクイズですが、
「いっぱい」の「い」を「お」にかえるとどうなる?



はじめまして

とも (2000/03/10 00:14)

メソポタミアとカバとか、とっても勉強になりました。
面白いし〜コピーして電車の中で見てますよ。(笑)
質問してもいいんですか〜?
また来ます〜



「ませる」&「おしゃま」

無知(沢辺治美) (2000/03/09 17:10)

「おっぱい」は、確か『新明解』には「一杯」からって書いてあったように思います。

それで思い出したって訳でも無いのですが、よく「ませた子供」とか言う時の
「ませる」っていう言葉って一体どういうところから来ているのでしょう?
「おしゃま」っていうのも同じ様な意味ですが、関係はあるのでしょうか?

どなたか、御存知でしたら、是非教えて下さい。お願い致します。



オッパイ^^;

ひろべいべ (2000/03/09 15:57)

 どうもはじめまして!^^くだらないと思うかもしれませんが、
「オッパイ」は何語でしょうか?わかる方教えて下さい。
憶測で友達と意見を言い合ってました。

1、英語:oh!two piesから来てる!
2、中国語:夫婦愛 (オ〜プゥ〜アイ)である!
3、日本語:乙肺!!乙女の肺。つまり胸のことだ!

これはあくまで憶測です。しかも冗談まじりです。(笑)
だれか教えてください。お願いします。



痴漢

佐藤和美 (2000/03/09 12:32)

「大辞林」では「痴漢」についてこう書いてあります。
「(1)電車の中や夜道などで、女性にみだらないたずらをする男。
(2)愚か者。ばかな男。」

漢字をみればわかるとおり、「痴漢」のもともとの意味は「2」のほうです。
「1」の意味が出てきたのはそう古いことではなさそうです。
昭和初期に発行された「大言海」には「1」の意味は載ってませんでした。



失礼しました

面独斎 (2000/03/08 23:15)

すいません、題名を書き忘れてしまいました。
「Re: 奈良」とでも「おなら」とでも、適当に判断してください (^^;)。



(無題)

面独斎 (2000/03/08 23:04)

広辞苑には、「鳴らす」より、とあります。
ところで、「おなら」の「お」のほうはどうでしょうか。
「尾鳴ら」または「音鳴ら」ではないかとの説を読んだことがあります。
たしか、遠藤周作のエッセイだったと思いますが (^^;)。



奈良

UEJ (2000/03/08 20:44)

和歌といえば、「おなら」は「匂いぬる奈良の都の…」との和歌による
「匂う」→「奈良」の連想から「おなら」となったとの珍説を
どこかで読んだことがあります。(^_^;
「お鳴ら」あたりが本当の語源なのでしょうが、とも書かれていましたが。



小倉&もみじ

無知(沢辺治美) (2000/03/08 12:54)

自転車小僧さま
どうも、ありがとうございます!!なぁるほどぉ、鹿の子だったんですかぁ。
そういえば、「鹿の子餅」「栗鹿の子」なんて和菓子にありますね。
それと、鹿肉のことを「もみじ」と言うようになったのも
同じ「奥山に紅葉踏み分けなく鹿の・・・」の歌からだとか・・・。
《鹿=この歌》っていうイメージがあるんでしょうねぇ。



小倉餡

自転車小僧 (2000/03/08 02:43)

沢辺さん&ふるさんへ 粒餡のことを小倉餡といいますが、それは小豆の粒が鹿の子(鹿の模様)に見えるため
百人一首の「奥山に紅葉踏み分けなく鹿の・・・」の連想から紅葉の名所であった小倉山
にちなんで小倉餡というようになったと聞いています。お粗末。



Re:小倉

ふる (2000/03/07 21:36)

>沢辺さん
 以前、北九州の小倉駅前の商店街でおみやげを探していて、
黒餡を上手に使った和菓子屋を発見しました。それ以来、小
倉餡は、小倉(こくら)の餡だと思いこんでいます。

http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1678/index.htm



ラムラッケの件

もも (2000/03/07 21:28)

佐藤さんどうもありがとうございました。
私もアイヌ語辞典で調べてみましたが、よくわからなくて・・・
参考になりました。



痴漢の語源について

瀬田英一 (2000/03/07 19:17)

 こんにちは はじめまして 僕は会社員です。痴漢の被害や歴史、刑罰などを調べています。
 レポートを書いて 山形にいる友達に早く見せたいと思っています。
 語源は勿論 知っている事があったら教えて下さい。



ギョエテの件

鈴木小太郎 (2000/03/07 13:20)

>UEJさん
どうもありがとうございます。
パソコンの調子が悪くて、しばらくこちらに伺うことができず、
御礼が遅れてしまいました。

>佐藤さん
メールありがとうございます。
佐藤さんが言われたとおり、明治の頃だった訳ですね。

http://www2.justnet.ne.jp/~jingu/



小倉

無知(沢辺治美) (2000/03/07 13:08)

粒餡の事を「小倉餡」と言うのは、何故なのでしょう?
『京都市右京区にある小倉山一帯の古名。』と関係あるのでしょうか?
(そこが発祥の地だとか?)



腹ペコペコペコ

ビーバ (2000/03/07 12:14)

>(1) 擬声語・擬態語のほうが、より原始的な形であるから。
>(2) 「ペコ」のほうが、ハ行子音の古形 [p] をとどめているから。

 その通りです。この2つです。

 擬音語・擬態語のほうが古いというのは想像でしかありませんが、そう考え
るのが自然な気がします(これには、反対の人も多いと思います)。例えば、
擬態語「ピカピカ」の語源が「光る」だというよりは、「光る」の語源が擬態
語「ピカピカ」という考えです。この例でも[p]が含まれていますけど。

 (2)については、古形「ペコ」が、「へこむ」の方は
peko-mu → feko-mu → heko-mu
と変化し、擬態語のほうは「ペコ」の音が変化していないと考えていますが、
どうでしょうか?

 語源を擬音語・擬態語に求めると、こじつけのように感じられやすいこと
が難点ですね。それに、こじつけかどうかの判断が難しい。



Re: 腹ペコペコ

面独斎 (2000/03/07 06:11)

> ただし、「へこむ」の語源が擬態語「ペコ」だと考えたいです

なるほど、そういう考え方もできるんですね。ところで、
「考えたい」とおっしゃるのは、そのほうが妥当だという判断が
あってのことだと思いますが、そう判断する根拠は何でしょうか?

(1) 擬声語・擬態語のほうが、より原始的な形であるから。
(2) 「ペコ」のほうが、ハ行子音の古形 [p] をとどめているから。

というのが私なりに考えてみた根拠ですが、如何?



ラムラッケ

佐藤和美 (2000/03/06 21:01)

私は以前北海道の土産物店で
「ラムラッケ」はアイヌ語で「幸福を祈る」というような意味だと聞きました。

一応確認のためにアイヌ語辞典で調べたんですが、これが出てない。
「ラムラッケ」なし。
「ラムramu」(と思う。を思う。を考える。)はあるけど、
「ラッケ」がなし。
どうなってるんでしょう?



すみませ〜ん

無知(沢辺治美) (2000/03/06 17:16)

また、字を間違えました。(しょっちゅう…)
「あいふれたもの」→「ありふれたもの」です。
本当に失礼いたしました。



「馬の骨」と「ぎゃふん」

無知(沢辺治美) (2000/03/06 17:09)

 佐藤さん、いつも丁寧にありがとうございます。
やはり、昔(江戸時代くらい)は、牛馬は家畜だったからでしょうか。
西は牛、東は馬が多かったとか?(どこに出てたんだっけ?)
「馬の骨」は「あいふれたもの」の喩えだったのでしょうね。

 さて、「ぎゃふん」については、私も疑問に思ってました。
やはり擬態語と思われます。下記ページ参照して下さい。

http://kuzan.f-edu.fukui-u.ac.jp/BBS/room_1/read.bbs?BBS_MSG_000113125528.html



さすがですね

swing (2000/03/06 15:06)

レスありがとうございます。
さすが、皆さん物知りですね>ビーバさん、面独斎さん
ビーバさんは、私が「pae」と書いたのに「bae」と書き直されて、
これまたさすがです。勉強になります。(^^ゞ



サントリーの語源

ビーバ (2000/03/06 14:21)

 どこかで聞いたのですが、「サントリー」の語源の俗説で次のようなものが
あります。
  「酒」という字を分解すると、「さんずい」に「酉」。
  「さんずい」に「とり」で「サントリー」。



腹ペコペコ

ビーバ (2000/03/06 14:21)

 朝鮮語のbae「腹」は本来語、gong「空」は漢字音という点からも、ちょっと
無理があると思います。朝鮮語でbae-gongという言い方があるのでしょうか?

 腹「ペコ」に類似する朝鮮語の単語を探せば、
bae-gopeuda(ペゴプダ) 腹が減る
bae-golta(ペゴルタ) 腹を空かす・飢える
がありますが、関係があるとは思えません。

 面独斎さんの書かれたとおり、「ペコ」は「へこむ」に関係ある擬態語だと
思います(ただし、「へこむ」の語源が擬態語「ペコ」だと考えたいです)。



腹ペコ

面独斎 (2000/03/05 23:14)

はじめまして、おじゃまします。

腹ペコの「ペコ」ですが、なぜ、安易に朝鮮語に語源を求めるのか、
理解できませんねぇ。
日本語の動詞「へこむ」に由来するというほうが、
よっぽど説得力があると思うのですが。

http://www.cam.hi-ho.ne.jp/mendoxi/



韓国語的「ざっくばらん」

swing (2000/03/05 21:53)

UEJさん、こんにちは..ありがとうございます>「シカクバラヌ」
この説も「バラヌ」と言う響きが面白いと思います。

お腹がペコペコだあ〜..と言う時の「ペコ」ですが、佐藤さんなら
「擬態語でしょう」で終わっちゃうんでしょうが、私は、韓国語で
「『ペー:pae』は『腹』『船』」、「『コン:gong』は『空』」と
言う意味だと言うことを知ってからは、「ペコ」の語源は、きっと
「腹+空:pae-gong」に違いないと思っています。(^^)
それで、「ざっくばらん」も韓国語で調べてみたところ...
「バラン」に対応しそうな言葉の一つに「baram」がありました。
この言葉の意味は「1.風」「2.身なりをつくろわないままの姿」と
あり、この「2.」の意味はまさに「ざっくばらん」じゃないかなと
思いますが、いかがでしょう。
後は前半の「ざっく」の部分ですが、「チョク:cchoek」に「大きく
開けるさま、ぱっくり..」とありますが...ちょっと違うかな?
..もっと調べてみます。



会社名

佐藤和美 (2000/03/05 16:16)

私も会社名の語源をやったことがあります。

「サントリー、ニッカ」(98/05/31)
「電通、小田急」(98/11/26)

会社名の語源はこちらのHPがいいでしょう。

「語源探偵団」
http://www.wind.ne.jp/sennen/gogen.html



ギャフン

佐藤和美 (2000/03/05 16:15)

「ギャフン」ですか、
これも擬態語でしょうねぇ。





佐藤和美 (2000/03/05 16:13)

現在では馬を見られるのは競馬場か乗馬クラブくらいのものでしょうが、
江戸時代では身近にいた普通の動物だったのではないでしょうか。
辞典で見ると「馬」のつく言葉が山ほど出てます。

さてどんな馬がいいか。
やっぱり血統書つきの馬がいいでしょうね。
でも馬の骨じゃ血統書もあるわけないか。
そんなところが「馬の骨」の語源か?
(血統書は「たとえ」でいってるだけです)

私の名字は「佐藤」です。
「佐藤」は全国でも多い名字ですが、これを言うのに、
「佐藤、XXは馬のクソ」。
昔は馬はそれくらい普通にいたんでしょう。
(どこでこんな言葉覚えたんだか、記憶にない。辞典には載ってないし。)



ざっくばらん

UEJ (2000/03/04 23:21)

以前話題になった「ざっくばらん」ですが、こんな説を見つけました。
 公式の場などで、かたくるしい態度をとることを「四角張る」と言う。
 これをうち消した「シカクバラヌ」が変化した。
参照ページ↓

http://www.skz.or.jp/hiro-s/gogen.htm



教えてください

もも (2000/03/04 08:43)

初めまして。先日、友人から北海道土産にペンダントをもらったんですが、その裏に「ラムラッケ」と書いてありました。「ラムラッケ」とはどのような意味でしょうか?教えてください。



会社名

Nao (2000/03/03 23:40)

ブリジストン=石橋会長さん、
ブリッジストーンだと聞いたことがあります。
サントリーもニッカも安直ですが、なんだかかわいいですよね。



ギャフンって?

まるぱん (2000/03/02 23:28)

ギャフンって言葉はだれでも意味は知ってると思うんですが、
その語源が分からないんですよね。教えてください。



馬の骨

無知(沢辺治美) (2000/03/02 16:38)

どうも、どうもです。自分は、単にそのまんま「無知」なだけです。
(厚顔の方かな?ムチムチしてる訳では無いのは確か)

で、またぞろ「無知」を曝け出すようで恐縮なのですが、
素性が知れない人のことを「どこの馬の骨とも知れない」なんていいますが、
なんでまた「馬」のそれも「骨」なのでしょう???



クセジュ

佐藤和美 (2000/03/02 12:59)

白水社で文庫クセジュというのをだしてますが、
文庫クセジュのオビによると
「クセジュ」はフランス語で「私は何を知っているか」という意味で、
言いかえれば「何も知らないではないか」ということですね。

ソクラテスの「無知の知」みたいなもんでしょうか。

沢辺さんのハンドルネームはこのあたりから来てる?



日本語ウォッチング

佐藤和美 (2000/03/01 12:48)

井上史雄「日本語ウォッチング」(岩波新書)
イヤー、おもしろかったですねぇ。
久しぶりに読んだおもしろい言葉の本です。
(大体の本は伝言板のネタが1、2とれるくらいのものです)

「ラ抜きことば」は平安時代から始まっていた。
五段活用はすでにラ抜き完成。
本当は「ラ抜き」でなく、「ar抜き」。

他にも山ほど話題があります。
皆さんも是非読んでみてください。



RE:シャラップ

swing (2000/03/01 01:55)

はい..
私のレスは、
 >それは、どの「t」も母音ではさまれてる。
に対するレスでした m(__)m
分類は、その筋の専門の方にお任せします。(^^ゞ



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