日本映画データベースより  森崎東アーカイブズ

喜劇 深夜族

製作=松竹(大船撮影所) 
1969.08.27 
6巻 2,371m カラー ワイド
製作................  瀬島光雄
監督................  渡辺祐介
脚本................  宮川一郎  森崎東
撮影................  荒野諒一
音楽................  木下忠司
美術................  佐藤公信
録音................  山本忠彦
調音................  佐藤広文
照明................  飯島博
編集................  寺田昭光
出演 重盛平三 伴淳三郎
重盛幸子 緑 魔子
久一 高松しげる
美智子  桜井浩子
おみね 都家かつ江
鬼頭 藤岡琢也
桜井 西村 晃
菊地 財津一郎
ミヨ子 早瀬久美
今井 原田健二
前田 東八郎
大西 小島三児
商店主 藤村有弘
元女郎C かしまし娘
ナレーター 小沢昭一

 映画館で予告編を見た記憶がある。
 父親(伴淳三郎)がポン引き、娘(緑魔子)がコールガールで、お互いの副業を隠しているという設定。
 略筋、準備中。CSの衛星劇場で2009年3月に数回放映。

 (キネマ旬報より)
 重盛幸子は、昼は店員、夜は父親平三に内緒でコールガールをやっていた。平三もまた娘に守衛と偽り、ポン引き業に精を出していた。彼は正統派ポン引きを自認し、街頭恋愛仲介を世のためと誇っている。
 久一は、平三の名人芸に魅せられ弟子入りをした。だが、最初の仕事は大失敗。ヤクザの吉岡組から美智子を引抜き、失神作家・菊地に、紹介したまではよかったが、菊地が警察へ連行されたことから、久一もいもづる式にあげられてしまった。その時、久一は幸子を知った。彼女は初めて警察に捕ったものの平然としていたからだった。だが、幸子は詰問されるうち、平三の写真を見せられ、はじめて父の職業を知った。
 それから間もなく、平三は幸子に出張と偽り、久一の身代わりとなって刑務所に拘留された。久一は、師匠の思いやりに大感激、新しい玉を確保して平三の出所を待った。だがその田舎娘は、家出した父を探しに上京したという。同情した平三も人の親、彼女を郷里に帰した。やがて、平三に幸子の行為のすべてか露見した。それは久一が師匠の娘とも知らず、田舎娘の代役に幸子を使ったからだった。しかも、二人は結婚するという。平三はあきれ顔でそれを許すと、夜の街へ新しい幸せを売りに消えていった。