寒川神社臨時輸送


正月は初詣で多くの参拝客が神社や寺院を訪れるため、一部の地域では3が日の間に神社や寺院への臨時輸送が行われるケースがあります。寒川神社もその一つで、神奈中バスと相鉄バスが主要ターミナルから寒川神社への臨時便を運行し、初詣客の輸送を行っています。本ページでは、相鉄バスの臨時便に焦点を当てて紹介します。


(2012.01.09)

車両編に写真を追加し、解説を全面的に修正しました。


(目次)

No.1(概要・海老名駅発運行経路)

No.2(寒川神社発運行経路)

車両編


(No.1)

(路線概要)

寒川神社行き(右側に停車中の車両)

相鉄バスは、毎年正月の3が日(1/1〜1/3)に海老名駅と寒川神社を結ぶ臨時便を運行しています。

運転間隔は1時間に最大6本で、最終便は16時となります。時間帯によって積み残しが出たり、道路渋滞でダイヤどおりに来なかったりすることがあります(詳しい時刻は、毎年相鉄グループのホームページに掲載されますので、そちらを参照ください。)。なお、1/1に限っては年が明けてすぐ初詣を行う参拝客向けに早朝時間帯に増発されます。

海老名駅発寒川神社行きの乗場は、普段は富士ゼロックスの従業員輸送に使われる東口1番乗場となります。運賃は片道300円で、乗車時に支払う前払い形式をとっています。支払いには、現金、バス共通カード、PASMO(Suica)が使用できます。また、小児運賃はここ数年のキャンペーンを受けて、50円となっています。

使用される車両は、ノンステップバスや中型車を除く路線車、あるいはワンロマ車が充当され、これらの車両には専用の方向幕(LED表示)が用意されています。


(海老名駅発の運行経路)

2012年より、海老名駅〜神奈川県道22号交点までの運行経路が変更され、海老名駅を出発するとひたすら直進するような経路となりました。2011年までは、海老名駅から県道43号交点までは綾31系統の経路と同じで、県道43号交点で右折、すぐに左折し、県道22号交点に至る経路でした。

県道22号交点を右折すると、写真1枚目のように少し県道22号を西へ進み、写真に出ている1つ目の信号で左折します。

県道横浜伊勢原線・東河内付近

左折して南へ進み、十二点交差点で右折します。

(2005.01.10:追加)
寒川の十二天交差点を右折

右折後西へ進み、県道46号(茅ヶ崎相模原線)交点で左折します。右左折時、特別に設置された標識が手掛かりとなっています。

(2010.01.29:追加)
県道茅ヶ崎相模原線との合流地点

県道46号を南下し、レンゴー湘南工場を過ぎた先で旧道へ右折し、寒川大橋を渡りきると、寒川神社に到着します。寒川大橋〜寒川駅付近は毎年交通規制が行われており、12/31の夜から1/3の夕方まで一般車は入れません。相鉄バスは、歩行者が多くいる寒川大橋を慎重に渡っています。

(2006.01.09:追加)
寒川大橋の交通規制

ちなみに、県道45号交点(杉久保)から南もかつて一般路線バスがあり、相鉄バスも昔は寒川神社への定期便を持っていました。書店などで販売されている地図の中には、新道から寒川神社への路線の跡が未だに残っているものがあります。しかし、1990年代の路線再編を重ねた結果、寒川神社への定期便は消滅し、臨時便のみが残りました。海老名から寒川へはJR相模線が主要な交通手段となりますが、JR相模線は1本あたり4両編成でかつ全線単線のため、初詣客をさばけるだけの輸送力が限界に達していることが背景にあるものと思われます。

海老名駅から寒川神社までの所要時間ですが、朝方は40分程度で行くことが出来ます。しかし、寒川神社周辺は初詣に合わせて交通規制が敷かれるため、午後の時間帯を中心に交通規制の影響が大きくなり、最長2時間弱の時間を要することもあるようです。


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