仕事日記●○●11月
小文字青〈佐山さん〉小文字赤〈管理人〉※小タイトルは管理人がつけています。


11月1日 調布ginz 村田陽一duo
2回目ってのはたった2回目なのになんか馴染みがでてきて面白い。六本木バッシュに来てた若い女性ピアニストがスケジュールをやりくりして来。村田とduoを何曲かやってみてもらったところ(勿論本ステージ後)、なかなか腹が据わっていてよろしい。

11月2日 渋谷・JZ Brat 佐山雅弘quartet with サーカス
黒葛野敦司(reed)・石井康二(b)・鶴谷智生(dr)・circus/叶雅子・叶高・叶央介・原順子
1st Stage●

1-1 aroma,aroma,aroma 【trio】
1-2 waltz for debby 【trio】
1-3 donna lee 【quartet】
1-4 rout 66 【quartet】
1-5 悲しき口笛 【CIRCUS】
1-6 hymn to freedom  【CIRCUS】
1-7 nica's dream 【trio】
2nd Stage●●
2-1 marching heart of love 【trio】
2-2 i remember tong sheng 【quartet】
2-3 gee baby ain't i good to you 【quartet】
2-4 sweet memories 【CIRCUS】
2-5 frajile 【CIRCUS】
2-6 bridge over trouble water 【CIRCUS】
2-7 round about midnight 【quartet】
encore●
what a wonderful world 【CIRCUS】
サーカス専属音響エンジニアの大矢君、素晴らしい音を作る。jazz live 初体験だというcircusのharmonyの美しさに客席ともども酔い痴れた夜ではあったが、前回のart blakey night と同じ感触、、、、というのは”イイッ”ていう実感のないまま丁寧に丁寧に弾いて、”どうだったんだろう?悪い筈はないけど、いまいち自信がもてないかなぁ”なんて思ってるんだが、共演者もお客さん(こちらのほうは好意的な人達のみが声をかけてくれるのだから安心してはいけないのだが)も”いやぁ良かった”なんて言ってくれちゃうのである。小屋によっての特性ってのはあるもんで、JZ Bratはオレにとってそういう場所なのかも。
オレのファンだと言ってくれる大野さんというスタッフがいて、そういう人が一人でも店にいてくれるだけで随分気が楽にもなり、なんとなく居心地の良さがますのは多少安物っぽいながら有り難いことである。来年からのレギュラー化に向けて少しencouragement
(勇気づけること)

11月3日 水戸 トリオ・annex
佐山雅弘(pf)・greg lee(b)・大坂昌彦(d)・竹内"Ruth"尚美(Vo)
ルースは思った通り良かった。三好功朗や鶴谷智生の最近のよさは、彼女とグループをやること、託せる歌手に巡り会ったことも大きな一因ではないか。
greg と大坂のコンビもやりやすい。

11月4日 岐阜県養老・昭和音楽村 ジャズ絵本
スライドのピントが客入れ5分前まで決まらずあせった。ステージでは全てが起こる(everything happens on stage)とは show must be going と共によく言われることだが、本当に色んなことがあるもんだ。

11月5日 博多 愛川 RH
11月6日 博多・夢天神ホール 愛川
去年に続き2度目のシャンソンデュオコンサート。2回目なだけで随分気心も知れ、リラックスできる。なんか懐かし感のある声だと思っていたが、20頃伴奏でよく廻った倍賞千恵子さんの声質なのだ。そういや顔形、背格好も、、

11月7日 新宿御苑スタジオ PONTA BOX RH

11月8日 南青山・マンダラ w/鈴木ほのか
1st Stage●
1-
it's been a long long time (vo+佐山のみ)
2-tea for two (+吉川よしひろcello)
3-fly me to the moon (+里美紀子vln)
4-when i fall in love (+黒葛野敦司bariton sax)
5-オリビアを聴きながら(以下全員)
6-lisa bonita
7-???(ほのかオリジナル曲)
2nd Stage●

1-
liber tango (inst)
2-i dreamed adream (日本語詞)
3-if i loved you (日本語詞)
4-i could have danced all night
5-sound of music (日本語詞)
6-but not for me
7-the man i love
8-i got rhythm
encore●

1-what i did for love ? (日本語詞)
2-nothing from nothing
面白いメニューだった。
喋りが日進月歩と和田さんに褒められた。少年隊の錦織さんが打ち上げにも出て笑わせた。

11月10日 宮崎日南油津 dust
※詳しくは「音楽旅日記」で。

11月11日 大分・弥生町民会館 dust
地元陣太鼓チームと対バン。小中学生元気に健気に頑張っているがこちらのsound check中に客席で携帯電話とはちとのびのびしすぎ。注意して出て行ってもらうと、入れ代わりに十人ほど入って来てがやがや。早々に切り上げて近くの”道の駅”へ昼食にいくとj-popの煩いのが不可耐。
ここで発見。このテの音楽(とされているもの)の不愉快なウルサさとコドモ達のうるさしゃべりの不快さは共通しているので、世の中はそれで帳尻が合っていて、僕の方が追いやられつつあるのじゃないか?まあそれは全く意に介さず俺が正しいのだが、ホテルの部屋から出たくないほど、公共の場所が無神経にうるさいのは不便であることだ。
レストランでの音響バランスのとれてないeasy listening(和製英語!)を我慢しながら隣のブティックのreggae(本来なら僕の好きなgenreなのに)のbass + bass drum だけがガンガン聞こえるとかね。

それはさておき、和太鼓チームの一員でもあり、ステージ上で僕達を紹介してくれるMC役でもある香港系canadianのカナン君はとてもイイ人で東洋理学の研究者26才。欧米のビジネスマンは日本乃至東洋の文化背景を理解する努力をせぬまま自分達のペースで仕事を進める傾向があり、それが小さい誤解から大きい問題までの元だという。こういう人が多くなってくれるとありがたいね。この100年の日本人の大変貌ぶりは知りながらもなお、日本、日本文化、そして日本人は好きだという。
英語まじりで話すのだが、とても分りやすいので伝兵衛が”カナンは英語へたですね”とジョークをいうと、”それはアイデンティティに問題が生じるね”と笑いながらベラベラっと本来の速さで喋るのに石井が”あっ、さっきまで分ってたのに、今全然ワカンナイ。やっぱりこの人英語うまいんだ!”、、、、判らなく喋られるとうまいのか、という問題はさておき、日本人に聞き取り易い発音ってのがあって、日本人のためにそれを(勿論自らの経験と発見を発達させて)使ってるのである。本当にこういう人が、こういう外国人(ガイジンといわれるのは一般にいやがるようですね。カナンには聞かなかったけど。僕の感じ方では外国人っていうほうがなんとなくヨソヨソしさがあるのだけれど)が増えてくれるといい。


11月12日 仙台・zepp PONTA BOX
1st Stage●
1-
drams solo 〜 vamps
2-the 7th of wonder
3-n.y.u
4-what's henry
5-new found love
6-indigo blue
7-corage 1
8-setting oval moon
2nd Stage●

1-
concrete〜sand-witch
2-seven steps to heaven
3-foot prints
4-eye of the hurricane
5-theree views of a secret
6-liverty city
7-sbatotto
encore●

1-
pooh song
2-rumba
個室楽屋をあてがわれ、荷物はもってくれるわ調律師が付きっきりでいるわ、もう到れり尽くせりなんである。人間がだめになりそうだが、そこは女優モードということで、stage で全て還すべくファイトがわくってもん、、、、、かなぁ。

11月13日 熊谷・vogue PONTA BOX
メニューは昨日と同じだがPONTAの暴れ具合が早くも加速(注.音楽上、いい意味で)。あと10本、どうなることやら。
懐かしの(4年振り?)のヨ−コ女史より93年の don perignon 差し入れあり。極上。シャンパンの開け方、注ぎ方の異常にうまいPONTA 氏によると、気泡の細かさが特級で、今日のは冷え方も理想的、加えて多分93年はぶどうの当たり年だったんだろうとのこと。イイ気持ちでポワンとしてるところへ聴こえて来たのがharry cognic jr.の city beneath the sea。知らなかったが久々に耳より心が先に反応した。ハウスPAの人が、客の出切ったあとの片付け時に自分のお気に入りをかけたそうだが、いや、感動をありがとう、である。

11月14日 神谷 RH
昨日の(上越新幹線の)事故で間引き運転にバッチリ当たって、神谷リハまた遅刻。ただいま打率0割。本番にちゃんと着いてやっと3割3分である。以可銘。

川井郁子 RH
待ち合わせのNHK西口玄関に座っていると見覚えのある人が出口に向かっている。た、た、高橋さんだ〜。何故か胸が、、、、高鳴りゃしないが、なんとなく嬉しい偶然。
ベースは純クラッシック出身で僕のアレンジも何度か弾いてくれていて、なおかつ最近はバンドものにも目覚めていろいろなさってる(とてもいい傾向)齋藤順さん。そしてaccostic guitarになんと芳野藤丸さんではないか。勝ったも同然。実にスムースにリハ終了。
※放送は11/25(日)19:20〜21:25。詳しくは>>>ニュースで。

11月15日 博多・drum logos PONTA BOX
川沿いの”players”で恒例セッションの後、モントルー帰りの九州ツアーのビデオ観た。ものすごい演奏してた。ショックだった。そのままホテルへ帰って(4時半)、7時まで寝つけなかったのだが、gregg は7時まで飲んでいたそうだ。

11月16日 広島・live cafe jive PONTA BOX
50人のキャパの店に100人入れたが、200人断る羽目になって主催者大後悔。
お好み村、いつもの八戒は森山良子さんチームに先取りされたので、???というところ(ツアーコーディネーターの橋川氏のおススメ)。これが大当たり!牡蠣のバター焼き、スナズリetc全部旨。
すると良子さんのほうからご挨拶に来てくれて恐縮していると、三次からきていたいまちゃん(なんと彼もお好み焼き屋さん)が、”いやー本当によく似てらっしゃる”...........危。

11月17日 神戸・chicken george PONTA BOX
paradium(weather report)初演。カッコイイ曲!
diapason 5 feet まだ若い。

11月18日 大阪・banana hall PONTA BOX
生ピアノが続くとやっぱりやり易い。
greggも好調。僕とgreggの相性も日増し。
※前乗りした瀬木さん、伝兵衛さんが聴きに来ていたそうです。

11月19日 大阪・banana hall nature world
久々たっぷりピアノのおさらい。bach遅々として進まず。ちゃんとやると、一通りのことするだけで、2時間はかかる。こりゃ classic pianist は6時間も8時間も practice するわけだ。生まれ変わってもなりたくないね。

11月20日 金沢・az hall PONTA BOX
映画とそのpre event のための取材が3つ。北中良枝ちゃんがロードマネージャーやってくれる。金沢大学入学後すぐjazz vocal 始め、そのころから仲良くしてきた彼女、なんといまではシネヴィヴァンの支配人だって。北陸放送(テレビ)fm石川(生出演)北国新聞(翌朝刊用)と、みなさんよく瞬時に切り替えて短い打ち合わせと簡潔な仕事振り。

和美ちゃんとangelより早めのbirthday present 貰。
休憩時間の楽屋に、こちらの芸者衆の総纏め姐さん(といってもまだ若い)ゆいさん、くみさん現れとても華やか。
さらに矢沢永吉さんのコンサートガードを20年やった我妻の親父さん(その前は札幌警察のマル暴デカ長というから恐ろしい)が本番前からいて(勿論両者は互いに見知り、PONTA とも長い)、とてもにぎやか。

今回ついてるPONTA asistant はなかなか事件が多いのだが、今日は始まってみたらハイハットのネジがゆるゆるで、四苦八苦。”憲司の遺言”といわれてるjokeを思い出す。それは、、、
僕の編曲するアルバムレコーディングの仕事で無理を言って、大村憲司、村上ポンタ秀一、高水健二という黄金のリズムセクションに揃ってもらった。順調に進んでいた何曲目かのプレイバックの時、PONTA が(当時の)ボーヤにドラムのブース(仕分けした小部屋)から譜面を持って来るように言い、渡されたスコアを見ながらたったいま録音したアンサンブルを聞いているのだがどうも府に落ちない様子。やがて書かれたタイトルを見て”???これ別の曲の譜面、次に録音する曲じゃないか!”あわてて走るボーヤにスタジオ内、なごやかにあきれているところへ
(大村)憲司さん曰く、”わざとされてるのがわからんかなぁ。ボーヤ同士で飲んでる時なんかに、こないだこんなことしてやったんだよ〜てなこと言い合いながら酒の肴にされてるんだよ。わざとじゃなくてあんな間の抜けたことは出来ないだろう?おまえもまだまだ青いのう!”
すると横から(高水)健二さん曰く、”しょうがないよ憲司、PONTA は昔から信号渡ったら全部忘れちゃう奴だったじゃないか”、、、、
我らがアイドルドラマーも幼馴染みにかかると ”シオシオのパァ” である。

11月21日 名古屋・diamond hall PONTA BOX
1st Stage●
1-
vamps
2-7th of wonder
3-nyc
4-what's henry
5-new found love
6-indigo blue
7-corage 1
8-sunset oval moon
2nd Stage●

1-concrete〜sand witch
2-nefertiti
3-pinoccio
4-nardis
5-seven steps to heaven
6-three views of a secret
7-liverty city
8-the chicken
encore●

1-pooh song
2-sbatotto
本番前から、楽屋にきた竜二に飲まされ可愛そうなPONTA 氏。ま、自分も悪いわね。
※くしくも4年前の同じ日、同じ場所でPONTA BOXのライブを聴き、!!!となり今にいたる訳ですが・・・この日のPONTA BOXは???。佐山さんがリードするPONTA BOXを初めて聴く。貴重?

11月22日 葛飾・シンフォニーヒルズ ジャズ講座
小井政都志(bass)・大坂昌彦(drums)・松島啓二(tp)・三木俊雄(ts,musical director)・村田陽一(tb)
jazz〜〜〜って感じ。バンマスとコンマスが別ってのはラクだしスムースなもんである。村田もめったにない純粋tb player でたのしそうにしてた。
※この時の様子は大坂さんのファンサイト「Jazz BlackBox」内ライブレポートで知ることができます。

11月23日 新宿・pit inn 黒葛野敦司
立飛の疲れなさはロボットのよう。
小井ちゃんは昨日のほうが楽しそう。

11月24日 札幌・zepp PONTA BOX
大沢時代の照明、坪田さんがいまはここにいる。再会を喜ぶ。大阪での小宮山さんといい、思いがけぬ再会もツアーの醍醐味の内。

11月25日 NHK BS Hi-Vision 収録 w/川井郁子
芳野藤丸(ac.gi)・斉藤順(ac.bass)
fascination
sunrise sunset
同じnhkでもいつものラジオやテレビ収録とは別に、テレビとなるとフジ(とはまた違うが)の時を思い出すドタバタがある。

11月26日 BS fuji 収録 w/夏木マリ
村田陽一(arr)・斉藤順(ac bass)・高田みどり(marimba + vibraphne)・PONTA(ds)
クルトワイル集
兵士の妻は何をもらったか他2曲
去年一緒だった武生の現代音楽祭、ことしはマリさんオケでシェーンベルクをうたったんだって、すごい。

11月27日 宇都宮・vogue PONTA BOX
PONTA 復調!名古屋の翌日から一週間、一滴も飲んで無いんだって。えらい!
鹿の刺身や熊の鍋をいただく料理屋で打ち上げ。珍。おかみさんよく喋る。旦那が猟師で今も山に行ってるという。こんなに喋るおくさまだったら僕も山にいくだろうな。
PONTA やはり飲まず先に宿へ。偉い!

11月28日 大久保??studio 高橋まりこ 練習用カラオケ録り
吉田director(PONTA BOXの第一期director)と久々じっくり話す。嬉。
engineer ウメツさん、とても上手い。yamaha5ftのpianoが、録音すると7.5ftの理想的なコンサートグランドの音に。もともとでかいピアノのほうがそれなりの癖もあわせもっているので、このスタジオのこのピアノを敢てよく使うそうだ。う〜む、奥が深い。

六本木・pit inn PONTA BOX

11月29日 六本木・pit inn PONTA BOX

11月30日 銀座・王子ホール 神谷まみこ おしゃべり音楽会 part 9 ”贈られる花”
平島誠也・christpher hardy・白石幸司・加藤みちあき
 

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