┏━━━━━┓ ┃1.医の倫理┃ ┗━━━━━┛ ┌―――――――――――┐ ｜A.医の倫理と医師の義務│ └―――――――――――┘ a）基本的人権 b）医の倫理 医の倫理に関して国試で何度か問われている物に誓いや宣言があります。 その中のいくつかについてきわめて簡単にポイントだけ記します。 1．ヒポクラテスの誓い 患者の利益になると考えることを行う。 害になると考えられることを排斥する。 秘密を守ります。 2．ジュネーブ宣言（現代版ヒポクラテスの誓い） 1948年ということもあり、第二次世界大戦のナチスに協力した 医学に対する反省が込められています。 1に差別しません、「人間性に反する目的には使用しません」ということ が付け足されています。 3．医の倫理に関する国際規定 2に「医師は、ジュネーブ宣言の趣旨を尊重しなければならない」と 付け足されました。 4．ヘルシンキ宣言 臨床試験（人体実験）で被験者の人権を損なわないようにというのが 趣旨です。インフォームドコンセントについての指針が記されました。 5．リスボン宣言 患者の権利について記されています。 （以下「ごーや」さんの追加） 3.医の倫理に関する国際規定 1949年、a)医師の一般的な義務（専門職として最高水準を維持する、人間の尊厳に 共感と尊敬の念を持つ、など）、b)反倫理的行為（営利追求、実験的医療行為など） 、c)病人に対する医師の義務（人命保護の債務、秘密保守など）、d)医師相互の義務 （他人の患者を引き抜かないなど）について述べられています。 また今年4月に日本医師会が「医の倫理綱領」を決議しました。かなりtimelyだと 思うので載せておきます。 6.「医の倫理綱領」（日本医師会、2000年4月1日） 医学及び医療は、病める人の治療はもとより、人々の健康の維持もしくは増進を 図るもので、医師は責任の重大性を認識し、人類愛を基に全ての人に奉仕するもので ある。 1）医師は生涯学習の精神を保ち、常に医学の知識と技術の習得に努めると共に、そ の進歩・発展に尽くす 2）医師はこの職業の尊厳と責任を自覚し、教養を深め、人格を高めるよう心がける。 3）医師は医療を受ける人々の人格を尊重し、やさしい心で接すると共に、医療内容 についてよく説明し、信頼を得るように努める 4）医師は互いに尊敬し、医療関係者と協力して医療に尽くす 5）医師は医療の公共性を重んじ、医療を通じて社会の発展に尽くすと共に、法規範 の遵守及び法秩序の形成に努める 6）医師は医業にあたって営利を目的としない 参考資料 ・「医療の基本ABC」（日本医師会雑誌特別号、2000年）（以上「ごうや」さんの追加） （以上きっしー） c）インフォームドコンセント （informed consent） インフォームドコンセントで大事なことだけ記します。 少し物足りないかもしれませんので誰か訂正してください。 1．必ず医師が行う。 2．ビデオやパンフレットを用いても良い。 3．臨床試験でも不可欠。 4．緊急事態では省略可能。 5．判断能力のない時は近親者で代用可能。 Baの対話と納得（すぐ下）との違いが分かる人は教えてください。 （以上きっしー） ----------------------------------------------------------- 「インフォームドコンセント」は、もともとはアメリカで医療訴訟が 急増した際、裁判上で明確にすべき「患者個人の権利」と、それを守るための 「医師の義務」を示すものとして70年代に確立された法的概念です。 （1975年の「ヘルシンキ宣言東京修正」の中で、インフォームドコンセントの 詳細な指針が確立されています。） （「現代用語の基礎知識」を参照） したがって、「インフォームドコンセント」には、「患者さんの法的な権利 を満たすための医師の義務行為」という意味合いがあり、「医療訴訟」と直結 した概念だと言えるようです。 一方で、「対話と納得」とは、あくまでも臨床的な技法の問題なのではない でしょうか。 『NIM臨床診断学 診察編（第2版）』p2〜p4の記載を要約すれば、 1 「医師が患者に完全な力を持つ」という医師側の考え方を反省し、 個人と個人の人間としての信頼関係を結ぶための、自覚と責任と努力 を惜しまないこと。 2 患者の性格、患者の不安と恐れ、（医者の親切な態度への）患者の期 待、などの心理的要素をよく汲み取ること。 3 専門用語ではなく、患者の理解できる平易な表現で説明するよう工夫す ること。 4 患者の前でしきりに首をかしげたり、同僚とひそひそ話するなどの、 無造作な動作を避けること。 5 患者が紹介されてきた場合、前医に対して不安を抱くような言動を 慎むこと。 といったものです。 （以上、SSS 編集 かおり） ┌――――――――――――――┐ ｜B.医師と家族及び家族との関係│ └――――――――――――――┘ a）対話と納得 →§1 医の倫理（c）インフォームドコンセントに準ずると 思われますので省略させていただきます。 （「けんた」） b）コンプライアンス →臨床の場で、処方された薬剤、または治療方法につき、 患者がどれだけ忠実であるかを示したものです。患者が 指示どおりにしている場合、「コンプライアンス良好」「コン プライアンスが守られている」と表現します。 コンプライアンスに影響するのは医師との関係、家族の 支援、自覚症状の有無、治療の複雑さ、投与回数、薬の 形状です。一方、性別、薬の代謝や血行動態などはコン プライアンスには無関係です。 （以上「あかさたな」さんチェック済み） （以下「ごうや」さんのチェック） 「医療の基本ABC」で確認、正しいと思います。 敢えて補足するなら、 「臨床の場で、処方された薬剤、治療方法、または生活習慣上の指示（禁煙、禁酒、 食事制限など）につき、患者がどれだけ忠実であるかを示したものです。患者が指示 どおりにしている場合、「コンプライアンス良好」「コンプライアンスが守られてい る」と表現します。コンプライアンスに影響するのは医師との関係、家族の支援、自 覚症状の有無、治療の複雑さ、投与回数、薬の形状です。一方、性別、薬の代謝や血 行動態などはコンプライアンスには無関係です。コンプライアンスをよくするために は、1）コミュニケーションの満足度、2）医師の説明に対する理解度、3）患者が期 待していることの実現度がポイントになるとされています。 （以上「ごうや」さんの追加） c）保健指導 保健指導は（多施設2）にあるように医師法第23条で規定されています。 医師法に規定されているものを3Aa診療録の管理と保存の箇所 に記しています。参照してください。 （以上きっしー） d）守秘義務---------【3.A.c）プライバシーの保護】参照 e）末期患者への対応 第１版以降「くりおね」さん、「ごーや」さんのチェックが入っています。「医師国試受験生のためのページ」に戻る
平成１２年１０月４日午後１１時２０分から
人目のご訪問でした。
（「秘宝９５（６．主要症候）会」の説明（平成１２年１１月２１日版））
平成１２年７月２３日配信の「会の進め方」を
一部簡略化改訂しました
（目的）
第９５回以降の医師国家試験「必修問題」対策のために
平成１３年度の新出題基準「必修の基本的事項」に挙げられている大項目の中で
最も出題頻度が高い「大項目６．主要症候」（公示出題頻度１５％）について
全国の優秀学生が協力して足立のクローズドのホームページ上に
素晴らしい解説書の作成を試みる。
（やり方の概要）
「執筆会員（無料）」と「閲覧会員（有料）」を募集しています。
「執筆会員」は
・大項目６の６４小項目のうち未解説の１つの解説を作成
（一部公開中の大項目１，２，３のでもいいです）
・他の会員が既に書いた解説３項目の校正
の２つのdutyがあります。
「閲覧会員」は有料ですがdutyはありません。
誤植や気がついたことがあれば連絡したりボランティアで参加は
自由で歓迎します。
「秘宝９５（６．主要症候）会」にご入会頂きますと
各会員様別々のＩＤとパスワードをお送りしますので
それを使って会員様限定に鍵のかかった
「秘宝９５（６．主要症候）会ホームページ」にお入り頂きます。
（特典）
ご入会後、会員様には無料で
「多施設出題試験解説書」（平成１１年度の門外不出の非売品です）
をメールでお送りします（守秘義務があり、
本文内数箇所に受信者個人識別用の符合などが入ります）。
（その他詳しいきまりなど）
なお、すべての執筆について言えることですが他の本や参考書からの
丸写しは決してしないで下さい。
少なくとも２−３冊以上の定評ある教科書、参考書、講義ノート、
医学雑誌などで勉強をしてご自分の頭の中で理解した内容を
ご自分の言葉にしてお送り下さい。
図はご自分の手書きでお願いします。
誤植の多い受験参考書はできるだけ避けて下さい。
「マイナーノート」は誤植がほとんど無いので構いません。
どうしてもやむを得ず部分的にそのままの文章や図表などを引用する場合
は数も必要最低限にして必ず「引用文献」を明記して下さい。
なお、勉強した本など、参考にした文献は「参考文献」として
たくさん書いて頂いても結構です。
足立も会のマネジメントに努力しますが増補改訂の進み具合は
「いつまでにどこまで」というふうには断言できません。
少なくとも今までの勉強会の経験では極めて順調でした。
会の開催は増補改訂具合にかかわらず
第９５回医師国家試験が終了した時点で終了とします。
それから、もしもそれまでに良い「秘宝９５（６．主要症候）」が
出来上がってしまった場合には会の終了が早まる可能性もあります。
その場合プリント版として出版の可能性もありますが
会員様には一般より安価で提供させて頂きます。
（「秘宝９５（６．主要徴候）」会ご入会資格）
研修医の先生方はもちろんのこと、
将来の医師国家試験受験ご予定者ならどなたでもご入会できます。
（「秘宝９５（６．主要症候）」有料閲覧会員様会費）
・「執筆は自信がない」、「時間的余裕がない」、「今回は遠慮しておく」が
増補改訂中の「秘宝９５（６．主要症候）」は是非読んで勉強したいという方
は「有料閲覧会員」でご入会下さい。
今回、個人別認証鍵作成などの手間がかなりかかりますので下記設定になってい
ます。ご理解下さい。
・「６．主要症候」のみで入会費５０００円です。
・入会費だけで毎月の月会費は必要ありません。
・「６．主要症候」以外の平成１３年版新出題基準の「必修の基本的事項」の範
囲の勉強会の開催は未定ですし、この会費はそれらには充当しません。
・３月まで入金済みの「国試合格の宝庫」会員様は１０００円割引です。
・執筆会員様は無料です。
（「秘宝９５（６．主要症候）会」ご入会お申し込み方法）
「秘宝９５−６」執筆（または「閲覧」）会員入会希望
などというメール件名で（単なる「お願い」などは分かりにくいです）
１．本名
２．半角ローマ字本名読み仮名
姓名を詰めて書いて下さい（例：adachinoriaki)
３．連絡先お電話番号
４．ご卒業または在学中の大学とご卒業年度または学年
５．ご希望の大角ひらがなペンネーム：
・短い上品なのにお願いします。
・閲覧会員様もできるだけお書き下さい。
・以前の勉強会で活躍された方は出来るだけ同じの
または似たのにして下さると足立が分かりやすいです。
・他の会員様と重なった場合変更をお願いすることがあります。
を明記の上
下記＝＝＝＝＝内いずれかと同様の内容物（切り貼りでも構いません）をメール
でお送り下さい。
（執筆会員様用）
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やり方はおおよそ理解したので、下記４条件を承諾し、
「秘宝９５−６会」の執筆会員としての入会を申し込みます。
１．所定のホームページ上またはメールでの連絡があり次第
すみやかに自分の担当可能の仕事を選定して
およその出来上がり予定期日とともにご連絡し、
足立先生の指示に従い執筆などを行います。
２．ＩＤとパスワードは厳重に管理し、
会の活動で知り得た事実、文書とともに一切他に漏らしません。
３．お送りするメール内容の著作権、版権、改編権など全ての権利を
足立憲昭に無償で譲渡する。
４．止むを得ない事情により本会が終了になってもその時点までの情報だけで
納得をし、苦情は言いません。
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（「閲覧会員様」用）
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下記４条件を承諾し、
「秘宝９５−６会」の閲覧会員としての入会を申し込みます。
１．送られて来たＩＤとパスワードを用いて
「秘宝９５（６．主要症候）会」ホームページを無事閲覧できたら
その１０日以内に５０００円（割引該当の方はその旨）を送金します。
２．ＩＤとパスワードは厳重に管理し、
会の活動で知り得た事実、文書とともに一切他に漏らしません。
３．お送りするメール内容の著作権、版権、改編権など全ての権利を
足立憲昭に無償で譲渡します。
４．止むを得ない事情により本会が終了になってもその時点までの情報だけで
納得をし、苦情は言いません。
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なお、「多施設出題試験解説書」（昨年度の門外不出の非売品です）をご希望の
方にはメールでお送りします。ご入会お申し込み時にでもお申し付け下さい。こ
れも守秘義務があり、本文内数箇所に受信者個人識別用の符合などが入りますのであ
らかじめご了承ください。