初出 98-11-21

リス研クラブ カリキュラム 試案

1 わら巻きで冬を越す虫を調べる

【準備するもの】
こも( わら巻き) 12
縄(1.2mx4回x 15=72m)
温度計 4本
磁針
吸虫管 4セット
管ビン 4セット
ピンセット 4セット
  やること ねらい 記録

1−1
わら巻き
(9月末)

1. フィ−ルド内のいろいろな木を選定し、マツ、シイ、サクラ、クルミ、等に基準高さ1.5mでわら巻きする。

木の種類によって侵入する虫の種類や数に違いがあるか調べる。

写真

2. 選定した木の胸高直径、樹高と場所、特徴を記録する。

木の特徴を明らかにして記録が入れ違わないようにする。

記録表

3. 選定した木に、高さを変えてわら巻きをしてみる。

マツで比較(各2本)
A−3m,1.5m,地上すれすれ
B−基準1.5m

一本の木でわら巻きの高さによって侵入する虫の種類や数に違いがあるか調べる。

写真

1−2
わら巻き内温度の測定
(1月中旬)

1. 選定した木のわら巻きの、南北を調べ、明記する。

南北の見つけ方、確認の仕方、温度計の見方を学ぶ。

 

2. わら巻きの北側と南側にそれぞれ温度計を入れて、1時間毎に測り気温とともに記録する。

わら巻きの温度と虫の集まり具合がどのように違うか調べられるようにする。

写真

3. 測定した結果(南側、北側、気温)を時間と温度の推移グラフにして表す。

推移グラフを作成できるようにし南北での時系列の温度差を知る。

グラフ

1−3
わら巻き取り外し虫調査 (2月中旬)

1. 取り外す前に、まとめ表を作成する。
(木の種類の違いによる虫の種類と数が記載できるようなデータ表)

まとめを考えたデータの取り方ができるように学ぶ。
(木の種類、南北側、虫の種類と数、他)

2. 順番にわら巻きをとりはずして、ピンセット 、吸虫管、管ビンなどを使って虫の種類と数を調べ、捕獲する。

吸虫管、管ビンの使い方を学ぶ。虫の名前と特徴を知る。害虫か害虫の天敵かを知る。

写真

3. 害虫は駆除し、天敵は逃がすようにする。

 

 

4. データをきちんとした一覧表とグラフ表や分析表でまとめる。

目で見て判りやすいデータは何で、どう作るかの学習。

グラフ


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