叩かれて叩かれて叩かれて強くなる・・・・なったんか?(ぉ

その名はMEGA DRIVE

第参回


そのほかの熱い鼓動はこちら(笑

第一回 伝説のミックスハードウェア

第弐回 携帯用メガドライブ:NOMAD:

第四回 メガアダプタ接続大実験

第五回 最新機種!GENESIS3


とりあえずメガドライブのハードや周辺機器についてあつく語るつもりのコーナーです。

今回は私自身夢にまで見た究極の一体型マシン、マルチメガについてです。
マルチメガ ロゴ

その神秘につっこんでみませう(笑


それは某雑誌のトピックスに掲載されていた、セガ、米国でメガドライブMEGA−CD一体型の新型機種を発表という記事からでした。

92年にワンダーメガを発表後、そのあまりの高額さに売れ行きもいまいちであった市場に、よりコンパクトに、より高性能にを目指して導入されたのが「GENESIS CDX」でした。当然のように、メガドライバーの間ではこれの日本国仕様を期待する声がメガドライブ雑誌に寄せられたのですが、93年に入って本体そのものに関しては縮小傾向あり、かつ低価格競争のまっただ中であった現状では、正式発売は見送られてしまいました。

しかし、ある日、秋葉原の一部店舗に、見慣れぬケースのセガのハードが置いてありました。よく見ればCDXそのものなんですが、敬称がちがいます。はて、これは一体・・・と不思議に思い、店員に聞いてみると、「アジア向けのCDXですから、メガドライブソフトがそのまま使えますよ」との答え・・・・そう、これこそが我らメガドライバーが夢にまで描いた日本国仕様のCDXだったのです

その雄志をとくとご覧あれ(笑

マルチメガパッケージ

シンプルながらも、スタイリッシュなパッケージ。もえもえ(笑


マルチメガの実体は・・・・

もともとマルチメガは日本で発売される予定は全くありませんでした。あくまでも当時積極的に進出、展開していたアジア市場に向けて作られた仕様になっているため、日本での発売に関してはセガの正式ルートでの発売ではありません。秋葉原や日本橋に出回りはじめたのは94年の夏頃ですから、一部おもちゃ卸業の代理店にあった商品を、ゲームを専門に扱う濃いお店(ぉのルートで仕入れて販売していたのではないかと勝手に推測しております(笑 出始めの頃はだいたい¥39800くらいが相場でしたが、やはり当時これだけ高額な商品に手を出すメガドライブユーザーはそうはいなかったせいか、最安値では¥25800までさがったこともありました。ですが、世間ではサターンの発売も間近であり、次世代機の波が押し寄せてくる現状では購入したのはメガドライバーだけという事実がそこにありました(笑 このため、95年に入ってからは全く見かけなくなりました。台数も正式にカウントされたわけではないので正確につかめませんが、相当少ないことは事実でしょう。また、高額な商品だったため、欲しくても買えなかったユーザーが多かったのも事実です。(私も見事にその一人(^^;)

マルチメガ基本性能

マルチメガの性能そのものは、純粋にメガドライブとMEGA−CDの機能を一体化してコンパクトにした物とお考えいただいていいと思います。しかし、そのコンパクトさが半端ではありません(笑 同じ一体型と比べると、ワンダーメガとは勝負になりません(笑 そのほか、メガドライブ本体やメガドライブ2本体と比べるとよくわかりますが、恐るべきコンパクトさです。(下記参照)

大きさの比較
これでメガドラとメガCD動くんだから信じられん(笑

プラグや入力関係は、コントローラーの差し込み口が前面に2つあります。また、音源出力がイヤホンジャックが2つ。1つは通常の物で、もうひとつはライン出力となっています。で、この音源が半端でなく綺麗です。もうメガドライブ1やワンダーメガには帰れません(^^; MEGAJETとどちらが上かってレベルですね。もともとポーダブルCDプレイヤーとしての性能も含めて制作されてるだけにその音源の質は絶品です。また、画面出力用のプラグはメガドライブ2用のものがそのまま使用することができます。電源はメガドライブ2用の電源1つで供給が可能です。が、しかし、ポーダブル性をさらに増しているもうひとつの電源があったりします。実は、ゲームはできない物の携帯して音楽用CDを聞くための電池による電源供給ができてしまうのです。

電池入れるところ
ここに単3電池2本入れることで3時間使用可能になります。

マルチメガに32X搭載するとこんな感じ
合体!32X

実はこのほかにも、物理的に他の一体型ハードより優れている部分が多くあります。

まずなんといってもSUPER32Xが使用可能という点です。

たとえばワンダーメガでSUPER32Xを使用する際にはセガもしくはビクターに5000円払って特別仕様にしてもらう必要性がありますが(果たして今でもやってくれるのかは大いに疑問ですが・・・(^^;)、マルチメガの場合はそのまま使うことができ、さらにCDの開閉にも何の問題もありません。

強いてあげれば後ろに重心がくるせいで若干不安定になるくらいでしょうか(笑 しっかりソフト差し込もうとするとひっくり返ったりもします(ぉ 実際にはアメリカではCDX用のスペーサーを単体販売しているそうなので、正直言うとなんとか輸入販売してくれないかなぁと思います。

さらにはメガドライブ2などでは使用することができなかったメガアダプタも何の問題もなく使用可能です。

しかも収まったスタイルがいい!!(笑 ちなみにこれは、実際にマルチメガにメガアダプタを搭載して、ファンタシースターを立ち上げてみたところです。

もちろんFM音源はなしですが、ちゃぁんと正常に動いています。うぅん、感動(^^;

しかし、、、、32xを装着しても、メガアダプタを装着してもまるで宇宙戦艦のようなスタイルになるのは・・・・・狙ってるのかな(笑

ちぁゃんとメガアダプタで動いてます。
装着!メガアダプタ

復刻版じゃないですよ〜(笑
ファンタシースターも動くっす


マルチメガの不思議な魅力

現段階で、マルチメガの弱点という弱点はほとんどないと言っていいでしょう。GENESISソフトが正常に起動できないのはアジア仕様である以上仕方ないことですし、マニュアルが全て英語なのも当然といえば当然ですから(笑 そして以前問題としてクローズアップしたデータ管理画面の出し方ですが、とても簡単に出せる方法を教えていただきました(^^; MEGA−CDソフトを入れて起動する際に、コントローラーのAボタンを押しっぱなしにするとゲームが起動せずにCDコントロール画面を表示するので、あとはデータ管理画面のボタンを押すだけです。これで個人的にマルチメガが抱えていた問題が全てクリアされたので、完全無比な奇跡のハードとして確立することができました(笑しかし、MEGA−CDのゲームをやるにしても、本当にポーダブルCDプレイヤーにCDかけているみたいで、何とも不思議な感覚です。しかも、MEGA−CDでゲームやっていると、今どのトラックを読み込んでいるか液晶パネルに表示されるので一目でわかるというのもかなりイカします(笑

中にはサージカルストライク(笑  


コントローラー無ければゲーム機には見えないなぁ(^^;
 

はたしてここまで凄いマシンのどこが魅力か、といえば、まずは何といってもその美しきフォルムでしょう(笑 メガドライバーの情念をくすぶるコンパクト&スタイリッシュなデザインはゲームユーザーであれば一目見て魅力を感じずにはいられないでしょう。そして、そのフォルムに包み込まれたメガドライブ史上最強のスペックも素晴らしく、ほぼ文句の付けようのない完成度です。接続関係も、さすがにメガモデムは接続できませんが、まぁ、それは・・・ねぇ(笑 実際にはほぼメガドライブのゲームが全てこれでできてしまうというのもマルチメガの魅力でしょう。

そんなマルチメガですが、最近故障報告がいくつか入ってきました。マルチメガは電源投入時、たとえカートリッジソフトをプレイするとしても必ずCD部分のピックアップレンズが動くため、この部分の劣化が発生してしまうのですが、これが元で読みとり不良をおこしたり、MEGA-CDが完全に起動しなくなるという報告があがっています。これだけ素晴らしいハードだけに毎回使いたくなるのは仕方ないことですが、この弱点は何とも痛いですね。メンテナンスをきっちりして、使わないときはちゃんとコンセントを抜いておく等をしておけばそれほど気にすることは無いと思いますが・・・・

はっきり言って、マルチメガほど軽量コンパクトでソフトの起動性能やハードの接続性能に優れたマシンはないでしょう。もちろん、このハードの開発元は日本のセガ(笑 しかも実際にはアジア市場では導入された物のそれほどの実績を上げることができなかったため、現段階ですでに幻のマシンと化しているという面もあります。ちなみに、今現在セガにマルチメガの問い合わせをしても当然在庫はないのでしないように(笑

ここまで熱くさせるマルチメガですが、残念ながら現在ではその入手はとてつもなく困難です。某プレミアぼった栗ショップでは、ガドライブ関係の商品では最高値であることからも判るように、もはやゲームハードとしての価値ではなく、単なるプレミア商品という状況でしょうか。ちなみに私が買ったときの購入価格は¥49800(97年7月現在)でした。既にあれからだいぶ経過していること、国内で中古でも出回ることが困難になっている事なども含め、実質国内で4万円以下で入手するのはほぼ不可能な状況になっているかもしれません。ですから、現在マルチメガを所有している方は、是非とも大切に扱って欲しいと思います。また、どうしても欲しい方はお金に糸目をかけないならZETで予約して気長に待てば、いずれは入荷するかもしれません。もしくは、香港台湾あたりで一生懸命捜索すれば・・・・あるかも(笑 あとは海外のインターネット通信販売を利用する等もありますが、既に海外ではCD-Xの生産も終了しているため、海外通販を利用しても入手はきわめて困難な状況になっています。

いずれにしましても、マルチメガはメガドライバーの心を熱くたぎらせるには十分の魅力を備えたマシンです。持っている方も興味のない方も、是非その名前だけは覚えておいて欲しいと思います。


さて今回はマルチメガの特集をしてみました。今回はデジカメを買ってから初めてのページ作成だったので、余計に困ったりもした部分があって、結局1週間かかってしまいました(^^; それだけに結構情熱を持って書いてみたんですが・・・どうでしょう?(^^;

マルチメガそのものは私も出た当時に購入し損なって、最近になって給料をはたいて購入しましたが、はっきりいって高かったとはけして思っていません。それだけの価値に値する素晴らしいハードだと思いました。マルチメガ購入後、メガドライブをプレイする時間も増えましたし、メガドライバー加速装置にさらに灯がついた気もします(笑

・・・・でも流石に給料日前に約¥50000は痛かったなぁ(^^;

あと、加筆修正ですが、マルチメガのCDコントロール画面の出し方を教えていただきましたので、せっかくだからということでマルチメガをとりまく現状と共に多少の修正を加えて情報を掲載させていただきました。情報を提供して下さった関口さんには心より御礼申し上げます。


メールはこちら
fa2k-smz@asahi-net.or.jp



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