DTUsat-2 テレメトリ解析 2.4GHz #4


● (No.929) DTUsat-2 テレメトリ解析 2.4GHz #4 (2016年10月30日)
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SDR#1489 に変えてから、DTUsat-2 の信号を確認できない日々が続いていました。
29 Oct.2016, 11:06JST のパスでも信号音が聞こえませんでしたが、受信保存を
してあった wavファイルを精査してみたところ、デコードできていました。大変
弱い信号だったので、自局の耳では判読不能でした。このパスでは、最近、再度
試みている Orbitron + DDE により、自動追尾(2401.845MHz) を行ってみました。

図中では、白い筋がほぼ平行に走っています。30秒ごとにこの白い筋が現れるの
で、衛星からの信号に間違いありません。SDR# の Shift値を 2,256 に設定して
いるので、このような Orbitron + DDE + SDR# によるドップラーシフト自動追尾
が可能になるのです。 Shift値を設定するメリットは、このようなことができる
ことにあります。

30 Oct.2016, 11:19JST のパスで、Orbitron + DDE + SDR# によるリアルタイム
の自動追尾で初めて DTUsat-2 の軌跡を確認しましたが、やはり、弱い信号なの
で白い筋状にしか見えません。仰角がもう少しあれば、信号を解読できそうです。
<add key="fftOffset" value="-50.0" /> in SDRSharp.exe.Config


 

 


No.912  [SDR# で 2400MHz を表示するための設定方法]
No.927  [SDR# DDE install方法]
No.928  [SDR# S-band 設定方法]


DTUsat-1/2 project

普段、DTUsat-2 2.4GHz を追っていますが、では DTUsat-1 についてはと言うと
なかなか情報がないので、ここで両方の衛星を簡単にまとめておきます。両衛星
共に、デンマーク工科大学 国立宇宙研究所 (National Space Institute at the
Technical University) が開発した衛星です。 DTUsat-1 は、2003年6月30日に、
日本のCubeSat衛星 XI-IV, CUTE-I 等と共に打ち上げられましたが、受信確認が
できないまま終了宣言がなされました。DTUsat-2 は、2014年6月19日におなじみ
の BugSat-1, UniSat-6, Perseus-M1/M2, QB50p1/p2, TigriSat, NanoSatC-Br1,
DuchiFat-1, PolyITAN-1 等と一緒に打ち上げられ、現在に至っています。

DTUsat-2 2.4GHzは、いつも My_Blog で報告しているとおりです。
本来なら聞こえるはずだった DTUsat-1 CW信号がここにあります。
http://dtusat1.dtusat.dtu.dk/files/filedl.php?fileid=1286

          ID     Uplink    Downlink  Beacon    Mode             Status
DTUsat-1  27842      .         .      437.475  2k4 AFSK,CW      inactive
DTUsat-2  40030  1268.900  2401.835  2401.845  9k6CPFSK/1k2MSK  active

http://dtusat1.dtusat.dtu.dk/
http://www.dtusat.dtu.dk/


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