G/T の計算 by G3RUH


● (No.687) G/T の計算 by G3RUH (2010年11月29日)
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アンテナ受信性能評価の基準に、G3RUH, James Miller氏が紹介した G/T という
計算式があります。利得/温度 という比で、ジー・オーバー・ティー と読みます。

原著は、1992年秋に発表された 'Independent data analysis by James Miller,
G3RUH'、および 同じ年、OSCAR News(AMSAT-UK) No.97, Oct.(1992) に掲載され
た 'Mode S-Tommorow's Downlink?' です。 これを元に、JJ1WTK, 坂本和志氏が
JAMSAT News Letter 通巻148号 (1992/12/25) (日本アマチュア衛星通信協会)に
「Sバンドへのご招待」という翻訳記事を掲載し、また HAM Journal (CQ出版社)
No.97(1995年5.6月号)特集「サテライト通信への招待」に「Sバンドへのご招待」
という同じ題の記事が掲載されました。この貴重な資料を、記録として残すべく
JE9PEL/1 が PDFファイル化 しました。(JAMSAT許可済み)

 G/T = (Y - 1) / 0.452

これが基本式で、Y値算出方法および 0.452 の意味について、JJ1WT 坂本和志氏
の記事に補足されています。これに関連して、JA5FNX 田村文史郎氏が2001年9月
に、JAMSAT に記事を寄せています。Sun Flux値 の入手先、および G/T計算用の
Excelファイルを紹介しています。なお 下記に紹介する G/T に関連した JA6XKQ
武安義幸氏のファイルも、専門的な内容ですが大変参考になります。

なお 衛星通信回線を評価する方法には、G/T の他に EIRP, Eb/No などの概念が
あります。これらについては、初期の頃の JAMSAT News Letter に多くの技術的
解説記事が掲載されています。私事ですが、私の手元には第1号から現在までの
すべての JAMSAT News Letter が揃えてあり、興味関心が湧いて来た時にいつで
も手に取って読み返せるようにしてあります。


《参考》

Sバンドへのご招待, JJ1WTK
http://www.dropbox.com/s/00il8n9113sk5im/g3ruh_gt.pdf?dl=0

Determination of G/T, JA5FNX
http://www.jamsat.or.jp/ml/bb/200109/msg00169.html

Determination of G/T, AH6NM
http://www.setileague.org/articles/g-t.htm

CT1DMK による受信録音からの Voyager-1信号の検出 JA6XKQ
http://www.terra.dti.ne.jp/~takeyasu/Voyager1_G3RUH.pdf

CT1DMK による受信録音からの Voyager-1信号の検出 JA6XKQ
http://www.terra.dti.ne.jp/~takeyasu/Voyager1_1.pdf

CT1DMK による受信録音からの Voyager-1信号の検出,周波数安定度についての考察
http://www.terra.dti.ne.jp/~takeyasu/Voyager1_FreqStb_2.pdf

G3RUH HP
http://www.jrmiller.demon.co.uk/

G3RUH Articles Index
http://www.amsat.org/amsat/articles/g3ruh/g3ruh-index.html

Articles by James Miller, G3RUH
http://www.amsat.org/amsat/articles/g3ruh/bibliog.txt

Umbrellas in the Mist, G3RUH
http://www.dropbox.com/s/o2q1j6wmjeexzth/umbrella.pdf?dl=0

G3RUH / James Miller氏からのメール
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/furoku14.htm


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