SOHLA-1 テレメトリ解析


● (No.628) SOHLA-1 テレメトリ解析 (2009年4月4日)
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管制局の解説ページ http://www.sssrc.aero.osakafu-u.ac.jp/HP_M/html/data.html
で最初に示している衛星コールサイン 「JL3YUK0JL3YUS0」の部分が再現できました。

『94 98 66 B2 AA 96 60 94 98 66 B2 AA A6 61』

 94 : 10010100 -> 1001010 -> 4A -> J
 98 : 10011000 -> 1001100 -> 4C -> L
 66 : 01100110 -> 0110011 -> 33 -> 3
 B2 : 10110010 -> 1011001 -> 59 -> Y
 AA : 10101010 -> 1010101 -> 55 -> U
 96 : 10010110 -> 1001011 -> 4B -> K
 60 : 01100000 -> 0110000 -> 30 -> 0
 94 : 10010100 -> 1001010 -> 4A -> J
 98 : 10011000 -> 1001100 -> 4C -> L
 66 : 01100110 -> 0110011 -> 33 -> 3
 B2 : 10110010 -> 1011001 -> 59 -> Y
 AA : 10101010 -> 1010101 -> 55 -> U
 A6 : 10100110 -> 1010011 -> 53 -> S
 61 : 01100001 -> 0110000 -> 30 -> 0

手順
(1) WiSPプログラムを立ち上げ、Log KISS 設定で SOHLA-1 からの信号を
    KISSファイルとして自動保存する。(4/4 昼パスで受信した↓)
(2) バイナリエディタ Stirling.exe で、その KISSファイルを開く。




上図のとおり、重要な数値 '02' 以降の 16進数も表示されています。
2009-04-04-04_sohla.kss



SOHLA-1 テレメトリ解析デコーダ

正式版が、DK3WN / Mike Rupprecht 氏により開発されました。
ダウンロードは、このページ最下段。




次の三つの画像は上記 KISSファイル 2009-04-04-04_sohla.kss を解析したものです。


HTRX mode



FSS normal mode



FSS normal algorithm 2 mode



SOHLA-1 KISS 加工

SOHLA-1 から受信保存した KISS ファイルを『SOHLA-1 Telemetry Decoder』
に読み込ませるために、バイナリエディタ「Stirling.exe」で加工する必要
があります。エディタで必要のない部分をマウスで Drag- Delete しますが
KISS ファイルの最初の 16進数が、

  C0 00 94 98 66 B2 AA 96 60 94 98 66 B2 AA A6 61
つまり、
  60 00 4A 4C 33 59 55 4B 30 4A 4C 33 59 55 53 30
   `  .  J  L  3  Y  U  K  0  J  L  3  Y  U  S  0

であると、Decoder が解析できるスタイルのようです。この加工をしなくて
も、Decoder が自動的にフィルターをかけるバージョンを現在開発中です。
本日(4/5) 昼パスで受信した KISSファイル(加工済み)と、FSSダンプ(出力)
ファイルです。 → 2009-04-05-03_sohla.kss,  2009-04-05-03_sohla.dmp





SOHLA-1 Perfect Decoder!!

これぞ完璧な新バージョン『SOHLA-1 Telemetry Decoder』が開発されました。
上記の KISSファイルの加工は不要です。どんなゴミが混じっていてもフィルタ
が自動的に働いて、瞬時にテレメトリ解析ができます。 FSS データの16進数の
部分は dmpファイルとして、そして Message の部分は tlmファイルとして切り
分けられ自動保存されます。さらに以前のバージョンと同じく、HTRX データの
個数は 起動画面右下に表示され、その解析数値は画面上段に表示されます。
ダウンロードは、このページ最下段。


(補足1)
Binary, Asciiファイルとして受信保存するには、TunaTerm(つなたーむ)を使う
のが一般的です。自局(JE9PEL/1)では、KISS ファイルとして受信保存するため
に、ハードTNCと 難解なソフトと知られている WiSPプログラムを使っています。
このハードTNCを使わないで、ソフトTNC(サウンドカード)を使い KISSファイル
を受信保存する方法が、JA0CAW局 初め各局により行われています。この方法で
良く使われているソフトが、AGWPE とセットで使われる『AGW_ONLINE_KISS』や
MixW との相性が良いとされている『ONLINE_COMPASS』です。どちらのソフトも
最初にきちんと設定する必要がありますが、それを次のURLにまとめてあります。
(1) No.605  AGW_ONLINE_KISS
(2) No.606  ONLINE_COMPASS

(補足2)
補足1 では、KISS モードに関連して、サウンドカードを使用したソフトTNC と
して「AGW_ONLINE_KISS」「ONLINE_COMPASS」を紹介しました。いわゆるハード
TNC の代わりとして通常モードで運用するソフトTNC として 『UISS』がありま
す。この『UISS』は JA0CAW局により提唱され、今や各局が使用しているソフト
TNC の標準となっていて、1200bps, 9600bps 送信受信による操作方法が確立さ
れています。JA0CAW局が作成した PDF を含む解説を、次で行っています。
基本運用には (1) だけで充分です。『UISS』の入手先も書いてあります。
(1) No.554  UISS 設定
(2) No.555  UI-V 融合
(3) No.558  UISS 翻訳
(4) No.559  UISS 地図
(5) No.562  SatGate#1
(6) No.582  SatGate#2

(補足3)
例えば、上図黄色部分の影の中央にある素子番号が "#43" を示しているとき、
次のTSA対応表から、43[decimal] → 0x2B(対応表) → 32[deg] となります。
対応表の補足ですが、FSS指示値は影の中央にある素子番号を表わしています。
例えば、"0x1F" ならば、影の中央にある素子番号は "#31" で、番号は 0 か
ら始まるので 左から32番目の素子になります。そのときの角度は対応表より、
44.5[deg] になります。
http://www.sssrc.aero.osakafu-u.ac.jp/HP_M/html/data.html
http://www.sssrc.aero.osakafu-u.ac.jp/HP_M/資料/TSA対応表.xls

(補足4) SOHLA-1 スピンレート簡易計測法
(補足5) SOHLA-1 FSS Hi-mode
(補足6) SOHLA-1 Telemetry Decoder


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