HITSAT FM ヘッダー解読成功


● (No.501) HITSAT FM ヘッダー解読成功 (2006年10月1日)
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JH4DHX/3 大谷氏のアドバイスにより、HITSAT FM パケットデータの各フレーズ
のヘッダー部分にある、衛星のコールサインの解読に成功しました。

> JR8YJT#!5020000100927205504,305,366,8;7A,34,388,99,2,5,8C,12D


管制局から直接聞いた話しですが、HITSAT FM 437.425MHz のパケットは、AX.25
ではなくて、NRZ-NRZI 変換をしていなく Consumer Microcircuits 社の モデム
IC FX614 (Bell 202規格モデム)、または TCM3105が必要であるということです。
詳しくはよくわかりませんが、管制局は恐らく、音声入力+モデム+自作TNC と
いうシステムかと思われます。 この信号の一部を、PC サウンドカードを用いて
解読しました。

使用したプログラムは、サウンドカード専用プログラム MixW2 (ver2.17) です。
先日録音しておいた 60928hit.wav を何度も再生し、うまくデコードできたのが
上記の結果です。MixW2 を RTTY 設定にし、その他、大谷氏のアドバイスに従い
各種の設定をした後、何度も試行錯誤して、やっと「JR8YJT」を表示させました。

PC を次のような手順で設定していきます。
参照  http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr481.htm

 1. PC画面右下にある音量ボタンを右クリック
 2. オーディオプロパティーの調整をクリック
 3. 音声タブをクリック
 4. 音声録音の項目の音量ボタンをクリック
 5. モノラルミキサーの選択ボタンにチェック
 6. MixW2.exe プログラムを立ち上げる
 7. モード - RTTY を選択
 8. モード - モード設定 - インバート, AFC, スケルチ の 3 箇所にチェック
 9. さらに同じ設定画面で、送受信周波数ともに 1800 Hz と入力
10. さらに同じ設定画面で、復調器 - Single filter を選択
11. さらに同じ設定画面で、シフト 1200 Hz, ボーレート 1200 bd と入力
12. さらに同じ設定画面で、文字セット - ASCII 7 を選択
13. サウンドレコーダー sndrec32.exe などの再生プログラムを立ち上げる
14. 次の URL にあるファイル 60928hit.wav をダウンロードして再生
15. http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/hitsat03.htm
16. MixW2 受信画面に自動的にデコードされる (何度も試行錯誤)
17. http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr502.htm

                            Tnx.> JH4DHX/3

《補足》
実は、本日(10/1)朝5:57 からのパスは寝過ごしてしまいまして、HITSAT FM の
録音どころか 布団の中にいましたので、あきらめておりました。そこへ、新潟
の JA0CAW / 佐藤氏から、その時間帯に受信した mp3 ファイルを聞いてほしい
旨のコメントが入りました。

さっそく前回と同様の手順でデコードしてみました。 mp3 ファイルでしたので
再生プログラムは sndrec32.exe ではなく、"scmpx.exe" を使用して MixW2 に
かませたところ、見事に ヘッダー JR8YJT が、次のようにデコードできました。

> JR8YJTCA5020080201,0924164055             Tnx.> JA0CAW


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