● (No.229) 本日のデジタル衛星 (To31,Tiu,Go32,Ao16,So33) ------------------------------------------------------- [2000年11月3日] 本日11/3、デジタル衛星を受信した結果を報告します。受信した衛星を時刻順に 羅列すると次のとおりです。本来は、衛星TO-31などの送受信には WiSP32を使用 するのですが、この場で LOGを表示しやすくするため、ExTermを使用しました。 TO-31(TMSAT-1) 9:37 - 9:51 JST TiungSat-1 10:10 - 10:17 JST GO-32(TechSat-1B) 10:20 - 10:36 JST AO-16(PACSAT) 10:33 - 10:48 JST TO-31(TMSAT-1) 11:17 - 11:32 JST TiungSat-1 11:49 - 12:02 JST GO-32(TechSat-1B) 12:01 - 12:13 JST SO-33(SEDSAT-1) 12:20 - 12:37 JST TiungSat-1 13:30 - 13:42 JST TO-31 (436.925MHz 9600bps FSK) 1998年に打ち上げられたタイの衛星です。 強力なダウンリンク信号が得られ ます。アップロードは SHUT のままです。 TMSAT1-11>PBLIST [11/3 09:37:02 JST] (UI):PB: Empty. TMSAT1>QST [11/3 09:37:02 JST] (UI):DSP: 3 transfers, 2 aborts TMSAT1-11>TLM [11/3 09:37:02 JST] (UI): ..... TMSAT1-12>BBSTAT [11/3 09:37:04 JST] (UI):SHUT 12a : TMSAT1-11>STATUS [11/3 09:37:04 JST] (UI):B: 3558133491 TMSAT1>QST [11/3 09:37:05 JST] (UI):TxMon: Enabled, Tx On, Auto On, W:-1 R: 112/150 T:0 B:2 E:0 TMSAT1>HITVER [11/3 09:37:07 JST] (UI):OBC186: HIT V2.4 SYNC V1.3 TMSAT1>SKED [11/3 09:37:07 JST] (UI):Sked 1.5 File2:3684 Next:Fri Nov 03 02:00:00 2000 TMSAT1>STATUS [11/3 09:37:07 JST] (UI):Fri Nov 03 00:36:59 2000 Up: 327/12:46 EDAC= 1464 F:97024 L:54208 d:0 [0]. AO-16 (Up:145.900,920,940,960MHz, Down:437.026MHz, 1200bps) 1990年に打ち上げられたアメリカの衛星で、アップリンクAFSK(マンチェスタ コード)、ダウンリンクPSK(USB) の 1200bps衛星です。送受信には、9600bps 衛星と同様に、WiSP32 を用います。 PACSAT-1>AMSAT [11/3 10:36:11 JST] (UI): June 2000 S-Band off PSK Tx power 1.5 watts Digipeat is on AO16 Command Team (WJ9F) PACSAT-1>LSTAT [11/3 10:37:22 JST] (UI):I P:0x1D00 o:0 l:6654 f:7171, d:1 st:1 PACSAT-1>STATUS [11/3 10:37:31 JST] (UI): ..... PACSAT-1>TIME-1 [11/3 10:37:58 JST] (UI):PHT: uptime is 263/22:03:44. Time is Fri Nov 03 01:34:45 2000 PACSAT-1>TLM [11/3 10:38:01 JST] (UI): ..... GO-32 (432.225MHz 9600bps KISS_mode) イスラエルの衛星です。 衛星から 30秒ごとに発信するビーコンを、WiSP32 を用いて KISSファイルとして保存することができます。また ExTerm を用い て TNCを KISSモードにして受信すると、'TechSat' の文字が、下記のように はっきりと浮かび上がってきます。 TechSat-V8.6D ..... TechSat-V8.6D ..... この '.....' の部分にテレメトリ情報が詰まっているのですが、その解読式 は公表されていません。 しかし、この部分をアスキーコードにデバッグして 解析することに、JJ1WTK/坂本氏が成功しました。 (詳細は下記を参照) http://www.asahi-net.or.jp/~EI7M-WKT/furoku73.htm No.138 http://www.asahi-net.or.jp/~EI7M-WKT/furoku74.htm No.139 かなり細かい作業が必要ですが、衛星内部時刻 を解析することができます。 データの中の、衛星からの時刻を表わす(8桁の)16進数を、年月日時刻に自動 的に換算するプログラムが、私 JE9PEL/脇田 作成の 'techtime.exe' です。 http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/techtime.lzh SO-33 (437.910MHz 9600bps FSK) アメリカのアラバマ大学製作の衛星です。今回 受信には、専用プログラムの SGS20(入手先は下記)を使用しました。 事前に TNCを KISSモードにしておく と、衛星から 1分ごとに発信するテレメトリを、リアルタイムに解析し 表示 します。 実際は横長表示ですが、ここでは二段に分けて前後を抜粋します。 Month, Day, Year, Hour, Minute, Second, Main Voltage, Main Current, 11, 3, 2000, 3, 31, 30, 20536, 741, 11, 3, 2000, 3, 32, 30, 20504, 744, ..... , UpDays, UpHours, UpMinutes, UpSeconds, CallSign, Version ..... , 001, 02, 01, 00, JE9PEL, 2.0b13 ..... , 001, 02, 02, 00, JE9PEL, 2.0b13 この 現在時刻(Current Time)と アップ時刻(Up Time)から、リセット時刻は 昨日、11月2日 1時30分30秒(UTC)、つまり 10時30分30秒(JST) であることが わかります。 この時刻換算のためのプログラムも以下に作成してあります。 http://uah.seds.org/projects/sedsat/SGS20Source.zip http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/sedtime.zip TiungSat-1 (Up:145.850,925MHz, Down:437.325MHz, 9600bps FSK) 昨日(11/2)、管制局の G7UPN / Chris Jackson氏が、amsat-bb に広報してい るように、9月に打ち上げられたばかりのマレーシアの新衛星 TiungSat-1 が アマチュア無線局にようやくオープンされました。 Chris によると来週には 38k4(38400bps)の通信実験に切り替わるそうです。 TIUNGSAT-1 1 26548U 00057D 00299.89571793 .00002624 00000-0 40337-3 0 148 2 26548 64.5579 101.6036 0004745 67.7567 292.4103 14.75559449 4343 TIUNGSAT-1 Uplink frequencies : 145.850 / 145.925 Downlink frequency : 437.325 Broadcast callsign : MYSAT3-11 BBS callsign : MYSAT3-12 NUP callsign : MYSAT3-10 この軌道要素と衛星コールサインを用いて、ファイルのアップロードは まだ できませんが、ディレクトリ要求と ファイルダウンロード要求は通ります。 MYSAT3>STATUS [11/3 13:34:10 JST] (UI):Fri Nov 03 04:34:34 2000 Up: 36/9:47 F:337040 L:277392 d:0 [0]. MYSAT3-11>TELEM [11/3 13:34:10 JST] (UI): ..... MYSAT3-11>PBLIST [11/3 13:34:11 JST] (UI):PB: Empty. これは ExTerm を用いて UIフレームのみを受信したものですが、下記の URL に、同時に WiSP32 を用いて 衛星内部のディレクトリ要求した時の GIF画像 ファイルを載せてあります。 http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/01103tiu.gif この中の View-Dir画面を見ると、Chris(G7UPN)氏により次のようなたくさん の画像ファイルがアップロードされているのがわかります。 TG103303.IMT, TG203302.IMC, TG303303.IMC etc. この TiungSat-1画像フォーマットについては、まだ公表されていませんが、 衛星TO-31 と同様に次のようなものと考えられます。(未確認) [TGabcdef.im#] TG は、TiungSat であることを示す。 3番目の文字 a は、以下に述べる画像種類を表す。 0 従来の UO-22,KO-23型の画像 1 赤外線画像 -- 多スペクトルカラー画像 2 赤色画像 -- 多スペクトルカラー画像 3 緑色画像 -- 多スペクトル画像 4 特殊実験用ビデオ 5 ビデオのマルチフレーム縮小画像 4番目の文字 b は、更に次のような画像種類を表す。 0 従来の UO-22,KO-23型の画像 1 縮小画像 2 SSTL圧縮画像 5番目と6番目の文字 cd は、画像番号を16進数で表す。 7番目と8番目の文字 ef は、不明。 ファイル名拡張子の最初の2文字は、デフォルトで im となる。 ファイル名拡張子の中の3番目の文字 # は、以下のようなファ イルの形式を表す。 i TiungSat標準画像 t 縮小画像 c SSTL圧縮画像 たとえば、 TG11cdef.IMT -- 赤外線、縮小 TG12cdef.IMC -- 赤外線、圧縮 TG21cdef.IMT -- 赤色、縮小 TG22cdef.IMC -- 赤色、圧縮 TG31cdef.IMT -- 緑色、縮小 TG32cdef.IMC -- 緑色、圧縮 (これらの TiungSat-1画像フォーマット は未確認です。) [11月4日] 本日11/4、デジタル衛星を受信した結果を報告します。本日は TiungSat のみを WiSP32 を用いて受信しました。 一回目の 10:34 - 10:45JST のパスは、太平洋 上を飛ぶ良好な軌道で、衛星内の画像ファイル '3F4 : TG303303.IMT' を、58% まで受信することができました。二回目の 12:14 - 12:28JST は、仰角88°の頭 の真上を飛ぶパスでした。その時の様子を、下記URLに載せてあります。 http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/01104tiu.gif TiungSat-1 (Up:145.850,925MHz, Down:437.325MHz, 9600bps FSK) fm MYSAT3 to HITVER ctl UI pid F0 OBC386: HIT V2.4 SYNC V1.3 fm MYSAT3 to SKED ctl UI pid F0 Sked 1.5 File2:39b Next:Sat Nov 04 06:00:00 2000. fm MYSAT3-11 to JE9PEL ctl UI pid BB OK JE9PEL fm MYSAT3-11 to PBLIST ctl UI pid F0 PB: JE9PEL fm MYSAT3 to STATUS ctl UI pid F0 Sat Nov 04 03:26:45 2000 Up: 37/8:40 F:334848 L:277392 d:0 [0].
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