モーガンの遺構
- 根岸競馬場跡
戦前の日本に足跡をのこした外国人建築家としてフランク・ロイド・ライトやジョサイア・コンドルをあげることができるが、横浜と山手をテーマにするならばJ・H・モーガンを外すことはできない。
最近(2002/7)公開されたベーリックホールもモーガンの手によるものだ。
これは明治からもとあった競馬場が関東大震災で被害を受けたのを機に昭和のはじめに立てられたもので、いまでいうとアミューズメントコンプレックスのように競馬場以外にも多角的な社交場としての側面もあったようだ。
しかし、現在は大戦後の米軍の接収と返還の後に廃墟のみが現存している。廃墟とはいえまぼろしのごとくそびえ立っている三つの塔は当時の一等観覧席の跡である。
モーガンはいま山手の外国人墓地に眠っている。
RTSII, Mirotar 500/8, Delta 400
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