現代の目で見ると浅草といえば浅草寺の仲見世を中心としてイメージするが
かつてはそうではなかった

浅草公園六区は明治から戦後しばらくに至るまで映画や演芸場など大衆演劇の中心地であり
「六区」は大衆娯楽の中心地の代名詞でもあった
桑原甲子雄氏の戦前の東京の姿を伝えるスナップにも多く登場している
つまり戦前に六区をスナップするということは
今で考えると渋谷や新宿をスナップするのとおなじだったのかもしれない

しかしテレビの登場や娯楽の多様化でしだいに空洞化していき
娯楽の中心は新宿などに移り浅草でさえ仲見世が中心となった
そして六区自体の顔もROXやWINSに変わったように見える

* 六区は浅草寺境内を６つに分けた明治時代の旧区画名

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