<最上川舟下り>
(もがみがわふなくだり)山形県最上郡戸沢村
旅行日 '94/12
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日本三急流のうちのひとつ、最上川。
山形県内をながれる河川の大半が、この最上川に流れ注いでます。ですから水量が多いわけです。
写真は高屋付近からのぞむ最上川。急崖が両岸に迫り、その谷間を埋め尽くすかのように満々と水をたたえています。かつては物資を積んだ舟がひっきりなしに行き交っていたことでしょう。
芭蕉は本合海(もとあいかい)から清川まで約七里を舟で下っています。
現在は観光船が2つの経路で運行されています。
(1)古口から草薙温泉までの舟下り
(最上峡芭蕉ライン)
(2)草薙温泉から仙人堂へ、草薙温泉へ戻る
(最上川ジェット遊覧船最上峡めぐり)
クルマでゆくなら、元の場所へ戻ってくれる(2)が便利ですが、最上川を下ってみたいなら(1)を選ぶ方が良いでしょう。
初冬の某日、わたしも古口から草薙温泉まで最上川くだりを楽しみました。舟の名はやはり芭蕉丸。船内は暖房完備。ビニールで覆われているので寒風にさらされるなんてことはありません。お重の幕の内弁当、白酒、鍋料理などでお腹も満たせます。別料金が必要ですが。
左の写真、「飲めや唄えの大騒ぎ」・・・、ではないです。船頭さんが「最上川舟唄」でも歌いながら座を盛り上げてくれているのでしょう。
草薙温泉まで約1時間の小旅行です。
白糸の滝は、青葉の隙々(ひまひま)に落ちて、仙人堂、岸に臨みて立つ。水みなぎって舟あやうし。
私も芭蕉になったつもりで一句ひねりだしてみようとしたのですが、う〜ん、凡俗の輩には叶わぬことか・・。白糸の滝(右写真)を右手に見ると、まもなく終着の草薙温泉。「あうやい」ことなど何もないままに到いてしまいました。観光の「舟下り」は全国津々浦々にありますが、最上川の場合は水量が豊かすぎるためか、湖上を遊覧しているような感じでしたね。
最上川舟唄を聴こう!
2009年4月に三たび、上記の最上峡芭蕉ラインに乗船し『最上川舟唄』を録画させてもらいました。旅情の一端をお楽しみ下さい。
→ここをクリック
再生できないばあいは、こちらをダウンロードして下さい。
続けて、芭蕉の句(↓)へ。
<芭蕉の句>
芭蕉がこの付近を旅したのは、現在の暦で7月中旬、梅雨も末期。あまりにも有名な句です。
さみだれを あつめて早し 最上川
<句意>
- (山野に降り注いだ)五月雨をあつめて(漫々と水をみなぎらせ)すさまじい勢いで流れて行く最上川であることよ。
三省堂・新明解シリーズ「奥の細道」(桑原博史監修)より
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