愛される理由ジムニーが愛される理由とは?


乗り心地は非常に悪く、室内は狭くうるさい。そして、重心は高くふらふらする等、とても快適な自動車とは言えない。さらにそればかりか、むき出しになったドアヒンジや、鉄板をそのまま使った様なボディーデザイン等、とても今どきの車とは思えない要素を多く持っている。こんな武骨な車にもかかわらずジムニーの人気は衰えを見せない。その理由はなぜだろうか?それは、この車を運転したときに感じる「車と人との一体感」である。「わくわくする」ことである。根強いファンを持つのには訳がある。これがこの「楽しさ」なのである。最新の技術で重装備した車では絶対に感じることのできない「楽しさ」を感じることができる数少ない車である。技術の進化と共に忘れかけていた何かを思い出させてくれる様な気がする。もちろん、丈夫で、信頼性の高いことも愛される理由の一つだ。また、ころころと外面だけのモデルチェンジを繰り返さないことも重要で、これらは、その車をユーザーが安心して乗り続けられることにもつながるであろう。

ジムニーは操る楽しさを教えてくれる車だ!

 

悪路走破性能ジムニーの高い悪路走破性能


オフロードはジムニーが最も得意とする分野、高速道路で肩身の狭い思いをしていたジムニーも一度オフロードに入れば、すばらしい走行性能をみせる。それは、初代ジムニーから代々受け継いできた「小型・軽量」というメリットを活かしたもので、他の四輪駆動車では絶対真似のできないものである。ジムニーの中には30PSに満たない出力のエンジンでどこでも走ってしまうものまである(もちろん、その能力を最大限に引き出すためには、ある程度のドライビングテクニックが必要になるのだが...)。このように少ない馬力で走れるように、オフロードでは「馬力がすべて」といった考えは通用しないのである。

ジムニーはどんなとこでも突き進む!!

 

メンテナンス性ジムニーのメンテナンス性


ジムニーのメンテナンス性は非常に良い。4輪駆動車としてのシステムも基本に忠実なものでとてもシンプルなものになっている。ジムニー乗りのなかには日常のメンテナンスを始め、あらゆる部分の修理を自分でやってしまう人も少なくない。これは、この車のメンテナンス性の良さをあらわしている。ただ乗るだけでなく、修理や改造を自分でやるということは、その車に対する愛着もどんどん深くなるであろうし、トラブルに対しても慌てることなく対応できるだけの知識や経験が身に付くであろう。今の車社会において、自分で愛車の世話をしながら乗り続けていくといった姿や考えは珍しく、多くの場合、動かなくなる前に乗り換えていくだろう。ところが、ジムニー乗りはジムニーが動かなくなっても、動くように直して乗り続けていくのである。実際、10年以上も前のモデルの生存率も異常なほど高い数字を示している。このことから、ジムニー乗りのジムニーに対する情熱のすごさを実感せずにはいられない。

メンテナンスは車への愛情表現だ!!