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 Scl.spinosior ssp.blainei (ex.schleseri)
     (Nye Co.NEVADA)

This colony in Nye county of Nevada is separated more than 70 miles from the colony of Lincoln county . It is mysterious that no other plant is found between two locality. They are very rare plants. The number of individuals decreases and it goes into the dangerous level to survive for species.
 
日本語
English
 
スピノシオール.ブライネィ
黒虹山ブライネイ(シュレセリ)
(ネヴァダ州ナイ郡)

二カ所しか見つかっていない ssp.blainei のコロニー、もうひとつはネバダのなかでも最も荒涼としたナイ郡の東にあります。核実験エリアがあることでもわかるように、町もなければ特筆すべき美景もなし。灰色の岩山と沙漠がどこまでも続くだけでサボテン探しくらいしか出来ることのない場所。
 コロニーがあるのはちょっとしたオアシスのようにごく小さな町があるところで、前出のリンカン郡の自生地から直線で70マイルくらいの距離があります。しかし、このふたつの地点の間のどこからもいままでこの植物は見つかっていないのです。研究者は似たような地形の場所をあれこれ歩き回っているのですが、今のところ見つかっていません。もっとも、地域のほとんどはダート路さえないアクセス不可能な場所ですから、おそらく、そうしたどこかに、まだ誰も知らないコロニーがあると思われるのですが。
 というわけで、現在のところは二カ所でしか見つからない貴重な植物。けれど、このコロニーにも大きな個体は見つかりません。かつてはエリアの複数の山にあったらしいですが、いまではこの山くらいしか見られなくなっています。これは、植物の珍しさゆえの乱獲と、虫害の両方が原因だと考えられます。地中に眠る種子が、いずれコロニーを回復してくれると信じたいところです。
 写真の2枚目は、おそらく実生3〜4年の苗。綺麗に放射状に出た側刺と、長い中刺が特徴をあらわしていますが、ツルビニみたいな顔でなかなか可愛らしい。その下の写真は、5〜6年生くらい、径4センチほどあります。もう開花してもおかしくないサイズ。刺がだいぶ長くなり、ちょっとナバホアのような雰囲気もあります。その下は同じ個体を上からみたところ。右側の石の側にありますが、見えますか?人間の目の高さで探すと、なかなか目に留まらないものです。5、6枚目は、ここではもっとも大きかった個体。幼苗とはまるで別の植物のようです。このくらいのサイズはいくつか見られました。しかし本来の刺姿になるまではあと少し、と言った感じです。
 ブライネイ(シュレセリ)は、スクレロのなかでもとりわけ美しく、また貴重な植物です。しかし、実生苗の育ちは比較的良く、基本種の黒虹山より栽培は楽な気がします。小さいうちからなかなか綺麗な植物なので、ぜひ実生を試みて下さい。