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 Scl.spinosior ssp.blainei (ex.schleseri)
     (Lincoln Co.NEVADA)

As for the colony of S.spinosior ssp.brainei, only two places are known. By the unique type of S.spinocior, hooked and papery spine are longer and denser than the species. I think ssp..blainei is one of the most beautiful plant in the genus. This is the colony of Southern locality in Nevada.
 
日本語
English
スピノシオール.ブライネィ
黒虹山ブライネイ(シュレセリ)
(ネヴァダ州リンカン郡)

ブライネイ、というよりもシュレセリと言う呼び名のほうで知られている植物ですが、長く巻きあがった刺を纏う姿は、もっとも美しいスクレロカクタスのひとつだと私は思います。しかし、ブライネイのコロニーはネヴァダ州に二カ所だけしか知られていません。その二カ所でもせいぜい数マイルの範囲に少数の個体が散らばっているだけ。稀少種の多いスクレロカクタスのなかでもとりわけ個体数は少なく、意識的な保全を要する植物です。
 右の写真1、2枚目は大人の顔になったばかりと言ったところで、これからさらに刺はより長く絡みあう様相となってきます。残念なことに自生地のコロニーは虫害にやられて大株はあらかた死に絶えてしまったそうで、今のところこのサイズが最大くらい。かわりに実生苗はたくさんありました。実生子苗も、基本種(S.spinosior)とは少し違った様相で、短く綺麗に放射状に出た側刺と、その中央から長く尽きだした中刺が特徴です。ちょっとナバホアの飛鳥を思い起こさるような刺です。球径が3センチを越すと中刺はいよいよ長くなります。3枚目の写真の個体はちょうど刺が長くなりはじめる頃です。
 この植物は、スクレロカクタスのなかでは比較的栽培されているようで、国内の業者などのリストにも稀にみかけます。接ぎ木苗なども子を吹かせて掻けば、比較的容易に発根します。スクレロ類は、見応えある大きさまで育てるのが難儀なのですが、ブライネイは球形5センチくらいでもかなり美しい姿となり開花もするので、園芸植物としても優れていると思います。