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    Scl.spinosior ssp.spinosior
             (Millard Co. UTAH)

The plants of this locality are just suitable to the name of "mountain of a black rainbow", Japanese name. The entangled spine like a ribbon of black and white is brilliant. It almost grows on the plain of lime-clay with less vegetation. This place is some miles west of Sevier Lake(dried salt lake) and more north of Tokyo in latitude.


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 スクレロ・スピノシオール
       黒虹山
 
(ユタ州ミラード郡)



ユタ中西部のコロニー。冬季五輪で有名になったソルトレイクシティよりは南ですが、日本で言えば仙台くらいの緯度になり、しかも標高は1500メートル近く。冬季は積雪もあり、大地は氷結します。このコロニーの近くにもシビアーレイクと呼ばれる言われる干上がった塩湖があります。
 英語でいうvalley・・・山間部の谷間にひろがる平野ですが、地面は真っ白。ほとんどが石灰泥でところどころにセージブラシなどの小さい茂みがある程度。よくもこんなところにといった環境に生育しています。このコロニーは大型になるのが特徴で、刺は黒白がハッキリしていてコントラストが見事です。古い株になるほど刺は長く密になります。私がみたものでも、高さ25センチほどのものがありました。
 3枚目の写真を見ると分かりますが、個体はかなり散らばって生えており、数は多くありません。かつてはもっと大きい個体もあったそうですが、虫害(球体に穴をあけて巣くう蛾の幼虫)でいまは減少期にあるようです。虫とサボテンのコロニーは相関関係にあり、ことに黒虹山、白虹山では顕著だそうです。ある程度コロニーが繁栄すると虫も増えて大きい個体は枯れます。しかし種の寿命が長いので、数年を経て幼苗が育ちリカバリーされる、という観察結果があります。およそ殺風景な平原にも、未来を託された種子が無数に眠っている、ということでしょうか。
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